JP2011090106A - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベルトが接触子に乗り上げることにより蛇行制御が正常に行われなくなるのを防止し、記録紙に転写される画像の位置精度を向上するとともに、中間転写ベルトの破損を防止すること。
【解決手段】 画像形成装置1には、中間転写ベルト8の幅方向の端部に当接し、中間転写ベルト8の幅方向の位置に応じて変位する接触子202と、接触子202の位置を検知する変位センサ403が設けられており、変位センサ403の検知結果に基づき、中間転写ベルト8の幅方向の位置を制御する。また、中間転写ベルト8を幅方向に移動させたときの単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFを検出し、検出した変位量が所定の閾値ΔFthより小さい場合は、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げていると判断する。
【選択図】 図4
【解決手段】 画像形成装置1には、中間転写ベルト8の幅方向の端部に当接し、中間転写ベルト8の幅方向の位置に応じて変位する接触子202と、接触子202の位置を検知する変位センサ403が設けられており、変位センサ403の検知結果に基づき、中間転写ベルト8の幅方向の位置を制御する。また、中間転写ベルト8を幅方向に移動させたときの単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFを検出し、検出した変位量が所定の閾値ΔFthより小さい場合は、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げていると判断する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、中間転写ベルト、定着ベルト、記録紙搬送ベルト等のベルトを駆動するベルト駆動装置、及び当該ベルト駆動装置を有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置には、中間転写ベルト、定着ベルト、記録紙搬送ベルトといった様々な種類のベルトが設けられていた。
これらのベルトは、複数のローラに懸架されて回転駆動されるが、ベルトの回転過程において、ベルトがその回転方向に直交する幅方向の一端側または他端側に寄り移動(以下、蛇行と記す)する現象が発生する傾向がある。ベルトの蛇行によって、ベルトを懸架しているローラからベルトが脱落したり、ベルトの端部が破損したりしてしまうおそれがある。
そこで、ベルトの幅方向のエッジ位置を検出するエッジセンサを有し、エッジセンサの検出結果に基づいて、ベルトを支持するステアリングローラの傾き動作を制御してベルトの蛇行を補正するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
このエッジセンサは、ベルトの一端に接触する接触子と、当該接触子の位置変動を検出する変位センサを有し、ベルトの蛇行を連続的に検出する。
このようなエッジセンサを有する画像形成装置では、作業者がベルトを交換する際に、接触子がベルトの端部に接触しない状態、例えば、接触子にベルトが乗り上げた状態でベルトを装着されてしまうことがあった。
図8は、エッジセンサの接触子へのベルトの乗り上げ状態を説明するための図である。
図8(a)の点線で示されるように、中間転写ベルト8は、ステアリングローラ10、ベルト駆動ローラ11、及び回転ローラ21によって支持され、適度な張力がかけられている。また、図4(a)に示されるように、中間転写ベルト8の端部には、中間転写ベルト8の幅方向の移動量を検出するための接触子202が適度の力で圧接されている。
ここで、作業者が中間転写ベルト8を交換する際には、ステアリングローラ10を図8(a)の矢印方向に移動させることで、実線に示されるように中間転写ベルト8が弛み、ベルトの交換がし易くなる。この際、中間転写ベルト8の弛みが大きいために、中間転写ベルト8の端部が接触子202から外れる。
中間転写ベルト8の交換後、再度ステアリングローラ10を戻して中間転写ベルト8に張力をかける際に、作業者は、接触子202を中間転写ベルト8の端部側に退避させる。この退避がうまく行われない場合、図4(b)及び図8(b)に示されるように、接触子202が中間転写ベルト8の端部に接触せず、中間転写ベルト8が接触子202の先端に乗り上げた状態になる。このような状態は、中間転写ベルト8の支持状態の異常である。
この場合、正常なベルト蛇行制御が行われないために、記録紙に転写される画像の位置精度が低下したり、長時間の使用により接触子202と中間転写ベルト8が擦れて中間転写ベルト8が破損したりするというおそれがある。
そこで、本発明は、接触子がベルトの端部に接触していないことにより蛇行制御が正常に行われなくなるのを防止することで、記録紙に転写される画像の位置精度を向上するとともに、ベルトの破損を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るベルト駆動装置は、複数のローラにより支持され、所定方向に回転移動するベルトと、前記ベルトの前記所定方向に直交する幅方向の端部に当接し、前記ベルトの前記幅方向の位置に応じて変位する接触子と、前記接触子の位置を検知するセンサと、前記センサの検知結果に基づき、前記幅方向の前記ベルトの位置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ベルトを前記幅方向に移動させたときの前記センサの出力に基づき単位時間当たりの前記接触子の変位量を検出し、検出した変位量が所定の閾値より小さい場合は、前記ベルトの支持状態が異常であると判断することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記のベルト駆動装置と、記録紙に画像を形成する画像形成手段と、を有し、前記ベルトは、中間転写ベルト、定着ベルト、又は記録紙搬送ベルトであることを特徴とする。
本発明によれば、蛇行制御が正常に行われなくなるのを防止でき、記録紙に転写される画像の位置精度を向上するとともに、ベルトの破損を防止することができる。
図1は、ベルト駆動装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す断面図である。
画像形成装置1は、記録紙に画像形成する電子写真方式のフルカラープリンタである。画像形成装置1には、4色の感光ドラム2a〜2d、帯電器3a〜3d、クリーナ4a〜4d、レーザ走査ユニット5a〜5d、転写ブレード6a〜6d、現像ユニット7a〜7d、中間転写ベルト8、及びクリーナ12が設けられている。また、画像形成装置1には、中間転写ベルト8を支持するステアリングローラ10、及び中間転写ベルト8を所定方向に回転移動させるベルト駆動ローラ11が設けられている。
手差しトレイ13にセットされた複数の記録紙Sは、ピックアップローラ14及び分離ローラ15により1枚に分離されて給紙される。一方、給紙カセット17に収納された複数の記録紙Sは、ピックアップローラ18及び分離ローラ19により1枚に分離されて給紙された後、縦パスローラ20により搬送される。
給紙された記録紙Sは、レジローラ16でレジタイミングがとられつつ二次転写ローラ22へ搬送される。ここで、記録紙Sを搬送するための各ローラ14、15、16、18、19、20は、高速で安定した搬送動作を実現するため、各々独立したステッピングモータにより駆動される。
一方、帯電器3a〜3dは、トナー画像を担持する像担持体としての感光ドラム2a〜2dの表面を一様に帯電させる。そして、半導体レーザを光源とする各々のレーザ走査ユニット5a〜5dは、各色の感光ドラム2a〜2dにレーザを照射することで、それぞれの感光ドラム2a〜2dの表面に静電潜像を形成する。現像ユニット7a〜7dは、この静電潜像をトナー画像として現像する。
次に、転写ブレード6a〜6dは、この感光ドラム2a〜2d上に現像された各色のトナー画像を中間転写ベルト8に転写する。中間転写ベルト8上のトナー画像は、回転ローラ21及び二次転写ローラ22のニップ部において記録紙に転写される。そして、加熱ローラを有する定着器23により、記録紙上に転写されたトナー画像に熱が加えられ、記録紙上に定着する。
また両面印刷時には、定着器23を通過した記録紙Sは、両面反転パス27の方向に導かれた後に逆方向に搬送されて表裏を反転され、両面パス28へ搬送される。両面パス28を通った記録紙Sは、再び縦パスローラ20を搬送され、1面目と同様に2面目の画像を形成されて排紙ローラ24により排紙トレイ25へ排出される。
図2は、中間転写ベルト8の蛇行補正制御を説明するための概略構成を示す図である。
ベルト駆動モータ210は、中間転写ベルト8を図2で図示する矢印方向に搬送するために、ベルト駆動ローラ11を回転駆動する。ステアリングローラ10は、中間転写ベルト8の幅方向の移動変動(蛇行)を補正するためのローラである。ステアリングローラ10のベルト搬送方向下流側には、ベルトHPセンサ205とエッジセンサ203が配置されている。
ベルトHPセンサ205は、中間転写ベルト8の裏面に貼り付けられたホームポジションマーク204を検出して、ベルト位置の基準信号(HP信号)を生成する。生成されたHP信号を基に、画像形成動作の開始タイミングが制御される。また、エッジセンサ203は、中間転写ベルト8の端部(エッジ)に当接するよう配置された接触子202の移動量(変位)を検知して、中間転写ベルト8の蛇行に応じた出力信号を発生する。
エッジセンサ203の検知結果に応じて、中間転写ベルト8の幅方向への位置変動を検知でき、この位置変動に基づいて、ステアリングローラ10の傾き動作が制御される。これにより、中間転写ベルト8の蛇行を補正することが可能となる。
なお、ベルト駆動モータ210及びステアリングモータ209には、その回転角度や回転速度を高精度に制御可能なステッピングモータが用いられる。
図3は、中間転写ベルトの蛇行補正の原理を説明するための図である。
この図の左から、偏心カム208の正面図、偏心カム208及びステアリングローラ10の側面図、ステアリングローラ10の正面図を示す。
図3(a)に示されるように、偏心カム208が所定の角度で停止し、その停止角度に対応してステアリングローラ10がほぼ水平(傾きがほぼゼロ)に保持された状態では、基本的には中間転写ベルト8が幅方向に移動(蛇行)しない。
この状態から、図3(b)に示されるように、ステアリングモータ209の駆動により偏心カム208を回転させると、偏心カム208の偏心量に応じて揺動アーム206がθ1方向(反時計回り)に揺動する。これにより、ステアリングローラ10の一端が揺動アーム206によって持ち上げるため、その持ち上げ量に応じてステアリングローラ10に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ10に巻き付けられた中間転写ベルト8は、揺動アーム206にて持ち上げられたローラ端側に移動する。
これに対して、図3(c)に示されるように、ステアリングモータ209の駆動により偏心カム208を回転させると、偏心カム208の偏心量に応じて揺動アーム206がθ2方向(時計回り)に揺動する。これにより、ステアリングローラ10の一端が揺動アーム206によって押し下げられるため、その押し下げ量に応じてステアリングローラ10に傾きが生じる。このとき、ステアリングローラ10に巻き付けられた中間転写ベルト8は、揺動アーム206にて押し下げられたローラ端と反対側に移動する。
このことから、中間転写ベルト8の幅方向への位置変動をエッジセンサ203で連続的に検出し、その検出結果に基づいてステアリングローラ10の傾き動作を制御することにより、中間転写ベルト8の蛇行を補正することが可能となる。
図4は、エッジセンサの具体的な構成を示す図である。
ここで、図4(a)は、中間転写ベルト8の端部にL字型の接触子202が正常に圧接されている状態を示している。また、図4(b)は、中間転写ベルト8の端部に接触子202が圧接されずに、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げている状態を示している。なお、図の右側が画像形成装置1の手前側である。
図4(a)に示されるように、接触子202の一方の端部は、スプリング401から矢印Dとは逆の方向への力を受けて中間転写ベルト8の端部に圧接状態に保持されている。スプリング401による接触子202の圧接力は、中間転写ベルト8を変形させない程度の適度な大きさに設定されている。
また、接触子202の中間部は、支軸402によって回転自在に支持されている。そして、変位センサ403は、接触子202の上辺側に対向して配置されている。変位センサ403は、発光素子及び受光素子を有する光学式の測距センサであり、発光素子から接触子202の上辺に向けて光を照射するとともに、接触子202から反射した光を受光素子で受光する。そして、受光素子における受光位置に応じて、接触子202の変位を検知する。
エッジセンサ203により、中間転写ベルト8の進行方向に対して直交する幅方向の移動量が、中間転写ベルト8の端部に圧接する接触子202の動きに置き換えられる。このとき、接触子202の変位に応じて変位センサ403における接触子202から反射した光の受光位置が変動するため、そのセンサ出力に基づいて中間転写ベルト8の端部の位置変動を連続的に検出することができる。
中間転写ベルト8が単位時間当たりBaの量だけ矢印Dの方向に移動すると、接触子202は中間転写ベルト8にL字型の左辺を押され、支軸402を支点として回転する。そして、変位センサ403は、接触子202の上辺までの距離Faを計測し、単位時間当たりの変位量ΔFaが検出される。
一方、図4(b)に示されるように中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げている場合、中間転写ベルト8が単位時間当たりBaの量だけ矢印Dの方向に移動しても、接触子202と中間転写ベルト8の間でスリップが発生してしまう。したがって、変位センサ403で検出される変位量ΔFbは、中間転写ベルト8が乗り上げていないときの変位量ΔFaよりも小さい値となる。
このように、接触子202が中間転写ベルト8の端部に接触せず、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げた状態では、エッジセンサ203は中間転写ベルト8の位置変動を正確に検出できない。このような状態は、中間転写ベルト8の支持状態の異常である。
図5は、画像形成装置の制御ブロック図である。
制御部501は、CPU502、ROM503、及びRAM504を有する。CPU502は、画像形成装置1全体を制御する制御回路である。ROM503には、画像形成装置1で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。
RAM504は、CPU502が動作するためのシステムワークメモリであり、また画像データを一時記憶するための画像メモリとしても機能する。ハードディスクドライブ(HDD)505には、システムソフトウェア、画像データ等のデータが格納されている。
制御部501において、CPU502は、ホームポジションマーク204を検知するためのベルトHPセンサ205からの検知信号を取得する構成となっている。また、CPU502は、中間転写ベルト8の回転移動中に、エッジセンサ203からの検知信号を取得し、中間転写ベルト8の蛇行量に相当する位置変化量(以下、変位と呼ぶ)を算出する。
そして、CPU502は、算出した中間転写ベルト8の変位に応じて、蛇行が減少するようステアリングモータ209に対して駆動方向と駆動量からなるステアリング制御信号を出力して、ステアリングモータ209を駆動する。
また、制御部501には、画像形成装置1の状態等を表示したり、ユーザからの操作入力を受け付けたりするための、タッチパネルディスプレイ等で構成された表示部506が接続されている。
図6は、ベルト乗り上げ検知動作を説明するフローチャートである。
このフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM503に記憶されており、CPU502により読み出されることにより実行される。本制御フローは、中間転写ベルト8の交換がされた場合等、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上がってしまう可能性の有る場合に実行される。
まず、CPU502は、ベルト駆動モータ210を駆動することにより、中間転写ベルト8の駆動を開始する(S601)。次に、CPU502は、ステアリングモータ209を駆動して中間転写ベルト8を図4のD方向に移動させる(S602)。ここで、接触子202は、中間転写ベルト8からD方向に押されることにより支軸402を支点として回転する。
そして、CPU502は、変位センサ403からの出力信号に基づき、中間転写ベルト8の端部が幅方向の第1の位置に到達したかどうかを判断する(S603)。具体的には、図7(a)に示すように、変位センサ403から接触子202の上辺における光の照射位置までの距離が所定距離Fcになったことに応じて、CPU502は中間転写ベルト8が第1の位置に到達したと判断する。
ステップS603において、所定位置に到達したと判断された場合、CPU502は、制御部501に設けられた不図示のタイマをスタートさせることで、中間転写ベルト8が所定位置に到達した時点からの経過時間の計測を開始する(S604)。そして、CPU502は、ステアリングモータ209を駆動して中間転写ベルト8を図4のD方向とは反対方向に移動させる(S605)。
その後、CPU502は、変位センサ403からの出力信号に基づき、中間転写ベルト8の端部が幅方向の第2の位置に到達したかどうかを判断する(S606)。具体的には、図7(b)に示すように、変位センサ403から接触子202の上辺までの距離が所定距離Fdになったことに応じて、CPU502は中間転写ベルト8が第2の位置に到達したと判断する。所定距離Fdは、接触子202が中間転写ベルト8から離れたときの、変位センサ403から接触子202の上辺における光の照射位置までの距離として予め設定されている。
ステップS606において、所定位置に到達したと判断された場合、CPU502は、ステップS604でタイマスタートしてからの経過時間Tに基づき、単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFを検出する(S607)。この変位量ΔFは、(Fc−Fd)/Tで求められる。
そして、CPU502は、検出した単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFが所定の閾値ΔFth以上かどうかを判断する(S608)。ここで、単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFは、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上がっていない場合における単位時間当たりの接触子202の変位量よりも小さい値として予め設定する。
単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFが所定の閾値ΔFth以上の場合は、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上がっていないので、このフローを終了する。
単位時間当たりの接触子202の変位量ΔFが所定の閾値ΔFthより小さい場合は、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上がっていると考えられる。したがって、CPU502は、ベルト駆動モータ210の駆動を停止することにより、中間転写ベルト8の駆動を停止する(S610)。
そして、CPU502は、表示部506に中間転写ベルト8が接触子202に乗り上がっていることを示すエラー表示を行う(S611)。このエラー表示により、ユーザに対し中間転写ベルト8のメンテナンスを促す。
一方、ステップS606において、所定位置に到達していないと判断された場合は、CPU502は、ステップS604でタイマスタートしてからの経過時間に基づき、所定時間T1が経過しているかどうかを判断する(S609)。
所定時間T1が経過していない場合は、ステップS605に戻り、中間転写ベルト8が所定位置に到達するまでステップS605の処理を繰り返す。
所定時間T1が経過していない場合は、ステップS605に戻り、中間転写ベルト8が所定位置に到達するまでステップS605の処理を繰り返す。
ステップS609において、所定時間T1が経過していると判断された場合は、ステップS610へ移行する。そして、CPU502は、前述した中間転写ベルト8の駆動の停止と(S610)、表示部506へのエラー表示を行う(S611)。
以上で説明したように、本実施形態によれば、中間転写ベルト8の乗り上げをユーザに通知し、メンテナンスを促すことで、中間転写ベルト8が接触子202に乗り上げることにより蛇行制御が正常に行われなくなるのを防止できる。これによって、記録紙に転写される画像の位置精度を向上するとともに、中間転写ベルトの破損を防止することができる。
なお、上記の説明では、ベルトとして中間転写ベルトを例に説明したが、これに限られない。例えば、定着ベルト、記録紙搬送ベルト等の蛇行補正制御及びベルト乗り上げ検知動作に、本発明を適用してもかまわない。
また、上記の説明では、ベルトの乗り上げ状態を報知する方法として、表示部にメッセージを出すことを例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、音声でユーザに報知する等してもかまわない。
1 画像形成装置
8 中間転写ベルト
10 ステアリングローラ
11 ベルト駆動ローラ
202 接触子
203 エッジセンサ
209 ステアリングモータ
210 ベルト駆動モータ
403 変位センサ
501 制御部
502 CPU
503 ROM
504 RAM
505 HDD
506 表示部
8 中間転写ベルト
10 ステアリングローラ
11 ベルト駆動ローラ
202 接触子
203 エッジセンサ
209 ステアリングモータ
210 ベルト駆動モータ
403 変位センサ
501 制御部
502 CPU
503 ROM
504 RAM
505 HDD
506 表示部
Claims (5)
- 複数のローラにより支持され、所定方向に回転移動するベルトと、
前記ベルトの前記所定方向に直交する幅方向の端部に当接し、前記ベルトの前記幅方向の位置に応じて変位する接触子と、
前記接触子の位置を検知するセンサと、
前記センサの検知結果に基づき、前記幅方向の前記ベルトの位置を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記ベルトを前記幅方向に移動させたときの前記センサの出力に基づき単位時間当たりの前記接触子の変位量を検出し、検出した変位量が所定の閾値より小さい場合は、前記ベルトの支持状態が異常であると判断することを特徴とするベルト駆動装置。 - 前記制御手段により前記ベルトの支持状態が異常であると判断された場合、その旨を報知する報知手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
- 前記制御手段は、前記複数のローラのうち、いずれか1つのローラの軸を傾けることにより、前記幅方向の前記ベルトの位置を制御することを特徴とする請求項2記載のベルト駆動装置。
- 前記ベルトの支持状態が異常である状態は、前記ベルトが前記接触子に乗り上げている状態であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベルト駆動装置と、
記録紙に画像を形成する画像形成手段と、を有し、
前記ベルトは、中間転写ベルト、定着ベルト、又は記録紙搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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JP5404305B2 (ja) | 2014-01-29 |
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