JP2011089580A - トルクコンバータのステータシャフト固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステータシャフトの軸部とフランジ部とを別部材で構成して軽量化を図りながら、軸部とフランジ部との結合部からのオイル漏れを防止する。
【解決手段】 トルクコンバータ26のステータ56を支持するステータシャフト61の鉄製の軸部59のボス部59aを軽合金製のフランジ部60の圧入孔60aに圧入し、軸部59のボス部59aの外周面に開口するシャフト側油路Q1,Q2とフランジ部60の圧入孔60aの内周面に開口するフランジ側油路P1,P2とを相互に連通させ、シャフト側油路Q1,Q2およびフランジ側油路P1,P2の連通部にパイプ部材62を圧入したので、ステータシャフト61全体を鉄製にする場合に比べてフランジ部60を軽合金製とした分だけ重量を軽減しながら、熱膨張率に差がある鉄製の軸部59と軽合金製のフランジ部60とをパイプ部材62により強固に結合し、かつ油路の連通部からのオイル漏れを確実に阻止することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 トルクコンバータ26のステータ56を支持するステータシャフト61の鉄製の軸部59のボス部59aを軽合金製のフランジ部60の圧入孔60aに圧入し、軸部59のボス部59aの外周面に開口するシャフト側油路Q1,Q2とフランジ部60の圧入孔60aの内周面に開口するフランジ側油路P1,P2とを相互に連通させ、シャフト側油路Q1,Q2およびフランジ側油路P1,P2の連通部にパイプ部材62を圧入したので、ステータシャフト61全体を鉄製にする場合に比べてフランジ部60を軽合金製とした分だけ重量を軽減しながら、熱膨張率に差がある鉄製の軸部59と軽合金製のフランジ部60とをパイプ部材62により強固に結合し、かつ油路の連通部からのオイル漏れを確実に阻止することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、エンジンの駆動力を変速機に伝達するトルクコンバータのステータを支持するステータシャフトの回転を拘束すべく、前記ステータシャフトの鉄製の軸部の圧入部を軽合金製のフランジ部の被圧入部に圧入し、前記フランジ部を前記変速機のケーシングに締結するトルクコンバータのステータシャフト固定構造に関する。
自動車用の変速機に設けられたトルクコンバータは、エンジンのクランクシャフトに接続されたポンプと、変速機のインプットシャフトに接続されたタービンと、変速機のケーシングに一方向クラッチおよびステータシャフトを介して接続されたステータとを備えている。このステータシャフトを変速機のケーシングに回転不能に固定するために、ステータシャフトに一体に設けたフランジ部をボルトでケーシングに締結するものが、下記特許文献1により公知である。
ところでトルクコンバータのステータシャフトのフランジ部の果たすべき機能には、ステータからステータシャフトを介して伝達されるトルクを変速機のケーシングに伝達して支持するトルク支持機能と、周囲の部品からステータシャフトに加わる軸方向の荷重を変速機のケーシングに伝達して支持する軸方向荷重支持機能と、その内部に作動油や潤滑油の油路を形成する油路形成機能とがあり、従来はステータシャフトと一体にフランジ部を形成することで上記機能を確保していた。
しかしながら、ステータシャフトは強度上の要請から鉄製であることが必要であり、それと一体に形成されたフランジ部も鉄製となるため、レイアウトの都合上フランジ部が大型化する場合には重量が増加してしまう問題があった。
そこでステータシャフトを鉄製の軸部とアルミニウム製のフランジ部とに分割し、軸部のボス部をフランジ部の圧入孔に圧入して一体化することが考えられるが、このようにすると鉄とアルミニウムとの熱膨張率の差によって結合部に隙間が発生し、その結合部を通過するように形成された油路からオイルが漏れてしまう可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ステータシャフトの軸部とフランジ部とを別部材で構成して軽量化を図りながら、軸部とフランジ部との結合部からのオイル漏れを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンの駆動力を変速機に伝達するトルクコンバータのステータを支持するステータシャフトの回転を拘束すべく、前記ステータシャフトの鉄製の軸部の圧入部を軽合金製のフランジ部の被圧入部に圧入し、前記フランジ部を前記変速機のケーシングに締結するトルクコンバータのステータシャフト固定構造であって、前記軸部に径方向に形成されて前記圧入部の外周面に開口するシャフト側油路と、前記フランジ部に径方向に形成されて前記被圧入部の内周面に開口するフランジ側油路とを相互に連通させ、前記シャフト側油路および前記フランジ側油路の連通部にパイプ部材を圧入したことを特徴とするトルクコンバータのステータシャフト固定構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記フランジ部の前記被圧入部の周囲はベアリングを支持すべく厚肉部になっており、前記被圧入部は前記厚肉部内に段部を有して前記軸部の圧入部を位置決めすることを特徴とするトルクコンバータのステータシャフト固定構造が提案される。
尚、実施の形態のベルト式無段変速機Tは本発明の変速機に対応し、実施の形態の中間ケーシング12は本発明の変速機のケーシングに対応し、実施の形態のボス部59aは本発明の圧入部に対応し、実施の形態の圧入孔60aは本発明の被圧入部に対応し、実施の形態のボールベアリング81は本発明のベアリングに対応する。
請求項1の構成によれば、トルクコンバータのステータを支持するステータシャフトの鉄製の軸部の圧入部を軽合金製のフランジ部の被圧入部に圧入し、軸部の圧入部の外周面に開口するシャフト側油路とフランジ部の被圧入部の内周面に開口するフランジ側油路とを相互に連通させ、シャフト側油路およびフランジ側油路の連通部にパイプ部材を圧入したので、ステータシャフト全体を鉄製にする場合に比べてフランジ部を軽合金製とした分だけ重量を軽減しながら、熱膨張率に差がある鉄製の軸部と軽合金製のフランジ部とをパイプ部材により強固に結合し、かつ油路の連通部からのオイル漏れを確実に阻止することができる。
また請求項2の構成によれば、フランジ部の被圧入部の周囲を厚肉部としたのでベアリングを強固に支持できるだけでなく、厚肉部内に形成した被圧入部の段部により該被圧入部に圧入される軸部の圧入部を位置決めすることができる。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13を備えており、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれボールベアリング14,15を介してメインシャフト16が支持され、右ケーシング11、中間ケーシング12および左ケーシング13にそれぞれローラベアリング17、ボールベアリング18およびローラベアリング19を介してカウンタシャフト20が支持され、右ケーシング11および中間ケーシング12にそれぞれアンギュラローラベアリング21,22を介してリダクションシャフト23が支持される。メインシャフト16の右端内周に左端外周を相対回転自在に嵌合するインプットシャフト24の右端は、右ケーシング11の開口部においてエンジンEのクランクシャフト25の左端に同軸に対向する。
右ケーシング11の内部には、インプットシャフト24の右端外周を囲むようにトルクコンバータ26が配置され、中間ケーシング12の内部には、インプットシャフト24およびメインシャフト16の嵌合部の外周を囲むように前後進切替機構27が配置されるとともに、前後進切替機構27の径方向外側に隣接するようにオイルポンプ28が配置される。
中間ケーシング12に内部において、メインシャフト16の外周に設けられたドライブプーリ29とカウンタシャフト20の外周に設けられたドリブンプーリ30とに、無端状の金属ベルト31が巻き掛けられる。ドライブプーリ29は固定側プーリ半体29aと、その固定側プーリ半体29aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体29bとを備え、油室32に作用する油圧により溝幅を制御可能である。同様に、ドリブンプーリ30は固定側プーリ半体30aと、その固定側プーリ半体30aに対して接近・離間可能な可動側プーリ半体30bとを備え、油室33に作用する油圧により溝幅を制御可能である。
右ケーシング11および中間ケーシング12にそれぞれアンギュラローラベアリング34,35を介してディファレンシャルギヤ36が支持される。カウンタシャフト20に設けた第1リダクションギヤ37がリダクションシャフト23に設けた第2リダクションギヤ38に噛合し、リダクションシャフト23に設けたファイナルドライブギヤ39がディファレンシャルギヤ36の外周に設けたファイナルドリブンギヤ40に噛合する。そしてディファレンシャルギヤ36から左右に延出する左右のドライブシャフト41,42が左右の車輪に接続される。
トルクコンバータ26はエンジンEのクランクシャフト25の左端にドライブプレート51およびトルクコンバータカバー52を介して接続されたポンプ53と、トランスミッションTのインプットシャフト24の右端に接続されたタービン54と、中間ケーシング12に一方向クラッチ55を介して支持されたステータ56と、ポンプ53およびタービン54を一体に結合可能なロックアップクラッチ57とを備える。
エンジンEのクランクシャフト25に接続されたポンプ53が回転すると、ポンプ53から押し出されたオイルがタービン54に流入し、タービン54にトルクを与えてトランスミッションTのインプットシャフト24を回転させた後、ステータ56を通過してポンプ53に還流することで、クランクシャフト25の回転が減速され、かつトルク増幅されてインプットシャフト24に伝達される。
ロックアップクラッチ57はトルクコンバータカバー52の内面に当接可能なクラッチピストン58を備えており、油圧でクラッチピストン58がトルクコンバータカバー52に当接するとロックアップクラッチ57が係合し、クランクシャフト25のトルクが直接インプットシャフト24に伝達される。
図1および図2から明らかなように、トルクコンバータ26のステータ56を一方向クラッチ55を介して支持するステータシャフト61は、インプットシャフト24の外周に同軸に嵌合する鉄製の軸部59と、軸部59に結合されたアルミニウム製のフランジ部60とで構成される。即ち、筒状の軸部59が大径になったボス部59aの円形の外周面が、板状のフランジ部60に形成された円形の圧入孔60aの内周面に圧入により結合されており、フランジ部60は複数本のボルト63…で中間ケーシング12に締結される。トルクコンバータ26のポンプ53と一体の筒状のポンプシャフト64がステータシャフト61の軸部59の外周に嵌合しており、ポンプシャフト64に駆動スプロケット65がスプライン結合される。
中間ケーシング12の内部に配置されたステータシャフト61のフランジ部60の一端にオイルポンプ28が固定されており、そのロータシャフト94にスプライン結合した従動スプロケット66と前記駆動スプロケット65とが無端チェーン67で接続される。従って、クランクシャフト25に接続されたトルクコンバータ26のポンプ53の回転は、ポンプシャフト64→駆動スプロケット65→無端チェーン67→従動スプロケット66→ロータシャフト94の経路でオイルポンプ28に伝達される。
シングルピニオン型の遊星歯車機構からなる前後進切替機構27は、リングギヤ71と、サンギヤ72と、プラネタリキャリヤ73と、複数のピニオン74…とを備え、リングギヤ71はクラッチアウター75を介してインプットシャフト24の左端に結合され、サンギヤ72はメインシャフト16の右端に結合され、ピニオン74…を支持するプラネタリキャリヤ73はサンギヤ72の外周にボールベアリング76を介して相対回転自在に支持される。サンギヤ72と一体のクラッチインナー77と前記クラッチアウター75とがフォワードクラッチ78を介して結合可能であり、またプラネタリキャリヤ73と中間ケーシング12とがリバースブレーキ79を介して結合可能である。
従って、フォワードクラッチ78およびリバースブレーキ79を共に係合解除するとインプットシャフト24およびメインシャフト16は切り離されるが、フォワードクラッチ78を係合すると、インプットシャフト24の回転がクラッチアウター75→フォワードクラッチ78→クラッチインナー77→サンギヤ72の経路でメインシャフト16に伝達され、メインシャフト16はインプットシャフト24と同一回転数で同一方向に回転する。
一方、リバースブレーキ79を係合するとプラネタリキャリヤ73が中間ケーシング12に回転不能に拘束されるため、インプットシャフト24の回転がクラッチアウター75→リングギヤ71→ピニオン74…→サンギヤ72の経路でメインシャフト16に伝達され、メインシャフト16はインプットシャフト24に対して増速されて逆方向に回転する。
しかして、エンジンEのクランクシャフト25の回転がトルクコンバータ26からインプットシャフト24および前後進切替機構27を介してメインシャフト16に伝達されると、メインシャフト16の回転がドライブプーリ29、金属ベルト31およびドリブンプーリ30を介してカウンタシャフト20に伝達される。このとき、ドライブプーリ29の溝幅を広げてドリブンプーリ30の溝幅を狭めると、変速比がLOW側に連続的に変化し、逆にドライブプーリ29の溝幅を狭めてドリブンプーリ30の溝幅を広げると、変速比がOD側に連続的に変化する。
そしてカウンタシャフト20の回転は、第1リダクションギヤ37→第2リダクションギヤ38→リダクションシャフト23→ファイナルドライブギヤ39→ファイナルドリブンギヤ40→ディファレンシャルギヤ36→ドライブシャフト41,42の経路で左右の車輪に伝達される。
図2〜図4に示すように、ステータシャフト61のフランジ部60は板状の部材であって、その中央部にステータシャフト61の軸部59のボス部59aを圧入すべく形成された圧入孔60aの周囲に、駆動スプロケット65がボールベアリング81を介して回転自在に支持される。フランジ部60の一端にはオイルポンプ28のポンプ取付部60bが開口するとともに、他端にはベルト式無段変速機Tの前後進を切り替えるマニュアルバルブを収納するバルブブロック82がボルト83…で固定される。
オイルポンプ28の外郭は、ポンプケース84にポンプカバー85を重ね合わせてボルト86…で締結して構成される。ポンプケース84およびポンプカバー85の内部には一対のサイドプレート87,88に挟まれたポンプハウジング89が収納されており、それらの内部に相互に噛合するアウターロータおよびインナーロータが回転自在に支持される。インナーロータ91を貫通するロータシャフト94はポンプケース84およびポンプカバー85に回転自在に支持される。
ポンプケース84に突設した嵌合部84aをステータシャフト61のフランジ部60のポンプ取付部60bにインロー嵌合した状態で、フランジ部60を貫通する2本のボルト92,92をポンプケース84に螺合することで、オイルポンプ28がフランジ部60に固定される。フランジ部60のポンプ取付部60bの近傍に従動スプロケット66がボールベアリング93を介して回転自在に支持されており、駆動スプロケット65および従動スプロケット66に無端チェーン67が巻き掛けられる。
ステータシャフト61のフランジ部60には、インプットシャフト24を中心とする6本の放射状のフランジ側油路P1〜P6が形成されており、これらのフランジ側油路P1〜P6に直線状に連通する6本のシャフト側油路Q1〜Q6がステータシャフト61の軸部59のボス部59aに形成される。そして6本のフランジ側油路P1〜P6と、それらに対応する6本のシャフト側油路Q1〜Q6とが、フランジ部60の圧入孔60aおよび軸部59のボス部59aに跨がるように圧入された6本の鉄製のパイプ部材62…により液密に接続される。6本のフランジ側油路P1〜P6の径方向外端は、図示せぬ油路を介してオイルポンプ28あるいはバルブブロック82に連通する。
図2から明らかなように、フランジ部60の油路P1からのオイルは軸部59の油路Q1を経てフォワードクラッチ78の作動油室95に供給されるとともに、フランジ部60の油路P2からのオイルは軸部59の油路Q2を経てフォワードクラッチ78のキャンセラ油室96およびサンギヤ72の内周部に供給される。
図5から明らかなように、フランジ部60の油路P3からのオイルは軸部59の油路Q3およびポンプシャフト64の内周面を経てトルクコンバータ26の内部に供給されるとともに、トルクコンバータ26の内部からのオイルは軸部59の内周面、軸部59の油路Q4およびフランジ部60の油路P4を経て排出される。
図6から明らかなように、フランジ部60の油路P5からのオイルは軸部59の油路Q5およびインプットシャフト24の内部を経てドライブプーリ29の油室32(図1参照)に供給されるとともに、フランジ部60の油路P6からのオイルは軸部59の油路Q6およびインプットシャフト24の内部を経てトルクコンバータ26のロックアップクラッチ57(図1参照)に供給される。
以上のように、トルクコンバータ26のステータ56を中間ケーシング12に支持するステータシャフト61を、鉄製の軸部59とアルミニウム製のフランジ部60とに分割して構成したので、そのステータシャフト61全体を鉄製とする場合に比べて重量を軽減することができる。
また熱膨張率が小さい鉄製の軸部59と熱膨張率が大きいアルミニウム製のフランジ部60とを単に圧入して一体化するだけでは、高温時に軸部59およびフランジ部60の結合面が緩んでフランジ側油路P1〜P6とシャフト側油路Q1〜Q6の接続部のシール性が低下する虞がある。しかしながら、前記接続部に軸部59およびフランジ部60に跨がるように鉄製のパイプ部材62…を圧入したので、軸部59およびフランジ部60を強固に結合するとともに、前記接続部のシール性を確保してオイルのリークを防止することができる。このとき、鉄製のパイプ部材62…とアルミニウム製のフランジ部60との圧入部の締め代は温度上昇に伴って減少するが、パイプ部材62…の寸法は軸部59の寸法に比べて遥かに小さいため、温度上昇に伴ってパイプ部材62…およびフランジ部60の圧入部が緩む虞はない。
また図7に示すように、ステータシャフト61のフランジ部60の圧入孔60aの周囲はボールベアリング81を強固に支持すべく厚肉部60cになっており、その厚肉部60cに形成された圧入孔60aは段部60dを有している。よって、ステータシャフト61の軸部59のボス部59aを圧入孔60aに圧入する際に、ボス部59aを圧入孔60aの段部60dに付き当てて軸部59およびフランジ部60間の位置決めを行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の変速機は実施の形態のベルト式無段変速機Tに限定されず、任意の形式の変速機であっても良い。
E エンジン
P1〜P6 フランジ側油路
Q1〜Q6 シャフト側油路
T ベルト式無段変速機(変速機)
12 中間ケーシング(変速機のケーシング)
26 トルクコンバータ
56 ステータ
59 軸部
59a ボス部(圧入部)
60 フランジ部
60a 圧入孔(被圧入部)
60c 厚肉部
60d 段部
61 ステータシャフト
62 パイプ部材
81 ボールベアリング(ベアリング)
P1〜P6 フランジ側油路
Q1〜Q6 シャフト側油路
T ベルト式無段変速機(変速機)
12 中間ケーシング(変速機のケーシング)
26 トルクコンバータ
56 ステータ
59 軸部
59a ボス部(圧入部)
60 フランジ部
60a 圧入孔(被圧入部)
60c 厚肉部
60d 段部
61 ステータシャフト
62 パイプ部材
81 ボールベアリング(ベアリング)
Claims (2)
- エンジン(E)の駆動力を変速機(T)に伝達するトルクコンバータ(26)のステータ(56)を支持するステータシャフト(61)の回転を拘束すべく、前記ステータシャフト(61)の鉄製の軸部(59)の圧入部(59a)を軽合金製のフランジ部(60)の被圧入部(60a)に圧入し、前記フランジ部(60)を前記変速機(T)のケーシング(12)に締結するトルクコンバータのステータシャフト固定構造であって、
前記軸部(59)に径方向に形成されて前記圧入部(59a)の外周面に開口するシャフト側油路(Q1〜Q6)と、前記フランジ部(60)に径方向に形成されて前記被圧入部(60a)の内周面に開口するフランジ側油路(P1〜P6)とを相互に連通させ、前記シャフト側油路(Q1〜Q6)および前記フランジ側油路(P1〜P6)の連通部にパイプ部材(62)を圧入したことを特徴とするトルクコンバータのステータシャフト固定構造。 - 前記フランジ部(60)の前記被圧入部(60a)の周囲はベアリング(81)を支持すべく厚肉部(60c)になっており、前記被圧入部(60a)は前記厚肉部(60c)内に段部(60d)を有して前記軸部(59)の圧入部(59a)を位置決めすることを特徴とする、請求項1に記載のトルクコンバータのステータシャフト固定構造。
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