JP2011087361A - 永久磁石モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコア間の分割部による磁束の減少の影響を低減し、トルクリップルの発生を抑圧することができるようにする。
【解決手段】40極、48スロットの3相永久磁石モータにおいて、ステータ1を8個のスロット3(従って、8個のコイル4)からなる6個のステータコア2a〜2fの配列からなる構成とし、夫々のステータコア2(ステータコア2a〜2fの総称)の接合部である分割部6がW相,U相コイル間、U相,V相コイル間及びV相,W相コイル間に均等に(同数ずつ)存在するようにする。これにより、発生した磁束が分割部6を通過するU相,V相,W相のコイル数が等しくなり、夫々の相での分割部6による磁束低減の影響が均等になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石モータに係り、特に、集中巻きコイル(ティースに絶縁物を介して直接巻き付けたコイル)を用いた、12スロット,10極及びその整数倍のスロット数と極数の組み合わせからなる永久磁石モータに関わる。
従来のモータとしては、集中巻きコイルを用いた集中巻きモータにおいて、ステータは、電磁鋼板をこのステータの断面形状に打ち抜いてステータ鋼板を得、このようにして得られた複数のステータ鋼板を積み重ねることにより、作成されるものであるが、ステータコアの電磁鋼板の利用率を上げるために、ステータコアを複数のコア(以下、その1つ1つをステータコアという)に分割し、ステータコア毎に上記と同様の手法でもって電磁鋼板の積み重ねからなるステータコアを作成し、これらステータコアを閉じた環状に配列で接合することにより、ステータを作成するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる手法によると、電磁鋼板で打ち抜かれる部分の形状はステータコアの断面形状と同じであって、その辺の一部が円周の一部の形状をなすものであるから、閉じた環状をなすステータ全体の形状で電磁鋼板を打ち抜いてステータを作成する場合、この環状の内部の円の部分の電磁鋼板が全く無駄になるのに対し、上記の手法では、このような電磁鋼板の無駄をなくすことができる。
上記特許文献1には、18スロットのステータにおいて、夫々のステータコアのティース数が3となるように、ステータを6(=18÷3)分割して、6個のステータコアからなるステータを備えた構成の集中巻きモータが示されている。
また、他の従来例として、ティース毎にコア片を作成し、これらを連結して所定個数(例えば、6個)のティースからなる分割鉄心が作成され、かかる分割鉄心を連結することにより、ステータを形成するようにした技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2002−233122号公報 特開平2004−274970号公報
上記特許文献1には、18スロット,12極の3相モータが記載されており、ステータコアの順次のティースに異なる相の集中巻きコイルが取り付けられ、隣のティースに次の相の集中巻きコイルが配置される構造となっている。このことから、ステータコアを3つのティースの分割分コアに分割すると、夫々の部分コアには、UVW相のコイルが1つずつ組み合わされた状態となる。従って、分割コアの両端部の相は、UVW相のうちのいずれかの2つの相になり、中央部の相はこれら3相の中の特定の1つの相となる。
例えば、V相のコイルがステータコアの中央のティースに配置されると、このステータコアでは、V相のコイルの一方側にU相のコイルが配置され、その他方側にW相のコイルが配置されることになる。
図9(a),(b)はかかるステータコアからなるステータの一部を示す図であって、1はステータ、2a〜2dはステータコア、3はティース、4はコイル、5はスロット、6は分割部である。
図9(a),(b)において、ステータ1を形成するステータコア2a〜2dは、3個のティース3を有するものであって、ティース3毎に1つのコイル4が、U相,V相,W相の順に設けられている(夫々を、以下、U相コイル,V相コイル,W相コイルという)。かかるステータコア2a〜2dの順に環状に配列されて接合されてステータ1が形成されている。従って、ステータコア2a〜2dの接合部(従って、ステータの分割部6)は、ステータ1のU相コイルとW相コイルとの間にある。
そこで、いま、U相コイルに磁束が発生した場合、この磁束は、図9(a)で実線矢印で示すように、両隣りのW相コイルやU相コイルを通過するので、隣り合うステータコア2(ステータコア2a〜2dの総称)間の分割部6を通過することはない。これに対し、ステータコア2の両端部に設けられているW相もしくはU相コイルに磁束が発生すると、例えば、U相のコイルに磁束が発生したとすると、図9(b)で実線矢印で示すように、この磁束はU相コイルの両隣のW相,V相を通過するから、かかる磁束の一部、図9では、隣のW相のコイルに流れる磁束は、ステータコア2間の分割部6も通過することになる。
ところで、この分割部6は、隣り合うステータコア2の接合部であり、この接合部での磁気抵抗を極力小さくするように、これら隣り合うステータコア2を密接するように工夫されるが、これらステータコア間の空隙を全く零とすることはできない。まして、工業製品としての製作性を考慮すれば、ステータコア2のばらつきを考慮して、ある程度の空隙を許容することもあり得る。従って、従来では、W相コイルに磁束が発生するとき、その一部が分割部6を通過するので、この分割部6の影響により、磁束が減少する。
以上のことは、U相コイルに磁束が発生した場合も、同様である。
図10は従来の永久磁石モータのステータの他の例を示す断面図であって、図9に対応する部分には同一符号をつけている。なお、各層での「+」,「−」は、ティース3でのコイル5の巻き方向が逆であることを示している。
この従来例は、ステータ1が8個のステータコア2a〜2hに分割され、夫々のステータコア2にU+,U−のU相コイルと、V+,V−のV相コイルと、W+,W−のW相コイルの6個のコイルが設けられており、48(=8×6)個のスロットを有している。
かかるステータ1では、図示するように、W+相コイルとU+相コイルとの間と、W−相コイルとU−相コイルとの間とに分割部6が設けられていることになり、W相コイルとU相コイルとの間にのみ分割部6が存在することになる。このため、V相コイル(V+,V−の相のコイル)から発生した磁束は、分割部6の影響を受けることはないが、W相コイルやU相コイルで発生した磁束は分割部6による影響を受けることになる。そこで、V相とU,W相とで磁束のアンバランスが生ずると、V相の磁束による誘起電圧に対して、U相,W相では、その磁束が減少した分だけ誘起電圧が減少するので、その結果として、永久磁石モータにトルクリプルが生じることになる。
なお、上記特許文献2に記載の技術では、ティース毎のコア片を連結してステータを作成するものであるから、全てのコイルで発生した磁束は、かかる連結部で減衰されることになる。
また、上記特許文献2に記載の技術において、36スロットのステータに対して、24極,30極,40極,42極,48極のロータの組み合わせとして、ステータの分割に当たって、分割の継ぎ目の変形による磁場の歪みを考慮して、歪みのモード、即ち、分割数と、トルクリプルのモード、即ち、スロット数と極数の最大公約数とが一致しないように分割数を選定している。しかしながら、分割位置とステータのコイルの相の関係の規定はない。
このように、上記の従来例の場合、V相コイルに磁束が発生した場合に比べ、これ以外のU相,W相コイルに磁束が発生するには、磁束が減少することになり、このことは、モータの特性として、トルクの減少に繋がることになる。従って、半周期に1回トルクが減少し、この結果がトルクリップルとして現れることになる。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、ステータコア間の分割部による磁束の減少の影響を低減し、トルクリップルの発生を抑圧することができるようにした永久磁石モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のスロットに集中巻きコイルを3相に施したステータと、ステータに対向して複数の永久磁石が設けられたロータとを有する複数の極性で複数のスロットの永久磁石モータであって、3相を構成する最小単位のティース数が3n(但し、nは1以上の整数であって、1相当りのコイル数)であり、ステータが複数のステータコアに分割され、ステータコアでのティース数が(k×3n)±n(但し、kは1以上の整数)であることを特徴とする。
また、本発明は、ステータが、等しいティース数の複数のステータコアで等分割されていることを特徴とする。
また、本発明は、ステータコアでは、n=2であって、夫々の相のコイルはティースでの巻き方向が異なる2つのコイルからなり、同じ相の2つのコイルが隣り合うティースに取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明は、ステータコアでは、n=2であって、ステータは、ティース数が異なる2種類のステータコアの配列からなることを特徴とする。
また、本発明は、ティース数が異なる2種類のステータコアのうちの一方の種類の複数のステータコアが連なって配列され、一方の種類のステータコアの配列に続いて、他方の種類の複数のステータコアが連なって配列されていることを特徴とする。
また、本発明は、ティース数が異なる2種類のステータコアのうちの一方の種類のステータコアと他方の種類のステータコアとが同じ個数だけ交互に、かつ連なって配列されていることを特徴とする。
また、本発明は、複数のスロットに集中巻きコイルを3相に施したステータと、ステータに対向して複数の永久磁石が設けられたロータとを有する複数の極性で複数のスロットの永久磁石モータであって、ステータに12n(但し、nは1以上の整数)個のティースが設けられ、ロータは、極数を10nとし、ステータは複数のステータコアに分割されて、ステータコアでのティース数が、2の倍数で、かつ6の倍数ではないことを特徴とする。
また、本発明は、ロータが複数のロータコアに分割され、ロータコアの極数は2の倍数であることを特徴とする。
また、本発明は、ロータがステータの外側に配置され、ロータのステータに対向する表面に矩形形状の永久磁石が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、各相のコイルの生成する磁束が、特定の相に偏らずに、一様にステータの分割部を通過するようにすることができ、特定の相で磁束が低減することによるトルクリップルが生じることが抑制できる。
図1は本発明による永久磁石モータの第1の実施形態を示す断面図である。 図1におけるステータの具体的構成を示す断面図である。 本発明による永久磁石モータの第2の実施形態のステータを示す断面図である。 本発明による永久磁石モータの第3の実施形態でのステータを示す断面図である。 本発明による永久磁石モータの第4の実施形態のステータを示す断面図である。 本発明による永久磁石モータの第5の実施形態のステータを示す断面図である。 本発明による永久磁石モータの第6の実施形態のステータを示す断面図である。 各種極数,スロット数のステータに対するステータコア数,スロット(コイル)数の組み合わせの例を示す図である。 ステータコアからなるステータの一部を示す図である。 従来の永久磁石モータのステータの他の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による永久磁石モータの第1の実施形態を示す断面図であって、7はロータ、8a〜8eはロータコア、9は永久磁石、10は分割部であり、前出図面と同様、1はステータ、2a〜2fはステータコア、3はティース、4はコイル、5はスロット、6は分割部である。
同図において、この実施形態は、ロータ1がステータの外側に配置された外転型の永久磁石モータである。ロータ1は、複数の、ここでは、5個のロータコア8a〜8eに分割され、これらが環状に配列されて接合された構成をなしている。ロータ1の内面、従って、各ロータコア8a〜8eのステータ1に対向する面には、永久磁石9が設けられており、各ロータコア8a〜8eに夫々8個ずつ、合計40個の永久磁石9が設けられている。
ステータ1は、48個のティース3、従って、48個のスロット5を有しており、それぞれのティース3にコイル4が取り付けられている。ここでは、ステータ1は6個のステータコア2a〜2fに分割されており、これらステータコア2a〜2fには夫々、8個ずつティース3が、従って、各相のコイル4が設けられている。
ここで、図1では、ロータ7やステータ1の回転を支持する回転軸及び軸受,モータフレーム,エンドブラケットなどの構造物や、口出し線及び端子などの電気部品などの記載を省略しているが、この実施形態は、40極,48スロット(ティース)の基本構成である集中巻きの永久磁石モータを成している。ロータ7とステータ1との回転を支持する回転軸及び軸受,モータフレーム,エンドブラケットなどの構造物、口出し線及び端子などの電気部品などを付け加えて、各相のコイルに適切な位相,振幅の電流を通電せることにより、ロータ7が回転し、モータとして機能するものである。
図2は図1におけるステータ2の具体的構成を示す断面図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、6個の各ステータコア2a〜2fには夫々、48÷6=8個のティース3が設けられており、そのティース3毎に順に一方の端からコイル4が設けられている。ここで、各相のコイル4は「+」のコイルと「−」のコイルとからなり、各相が2つのコイル4からなっている。即ち、同じ相のコイルに2つのティース3が用いられており、同じ相のコイルに用いられるティース3は隣り通しのディース3である。
そこで、各ステータコア2a〜2fでは、3つの相の内の2つの相で2個ずつのティース3が使用され、残りの1つの相に対しては、4個のティース3が使用される。具体的には、ステータコア2aでは、U相(U+,U−)コイル,V相(V−,V+)コイル,W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイルの順に配列され、ステータコア2bでは、V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイル,U相(U+,U−)コイル,V相(V−,V+)コイルの順に配列され、ステータコア2cでは、W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイル,V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイルの順に配列され、……、ステータコア2fでは、W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイル,V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイルの順に配列される。かかる配列によると、対向するステータコア2a,2dでの各相のコイル4の配列が等しく、対向するステータコア2b,2eでの各相のコイル4の配列が等しく、対向するステータコア2c,2fでの各相のコイル4の配列が等しい。
そして、かかる各相のコイル4の配列によると、ステータコア2a,2b間とステータコア2d,2e間との分割部6はU相(U+)コイルとV相(V+)コイルとの間にあり、ステータコア2b,2c間とステータコア2e,2f間との分割部6はV相(V+)コイルとW相(W+)コイルとの間にあり、ステータコア2c,2d間とステータコア2f,2a間との分割部6はW相(W+)コイルとU相(U+)コイルとの間にある。
このことからして、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とにあることになり、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図2においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で4個ずつである。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相均等に割り当てられる。
これにより、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第1の実施形態では、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は、各相でのコイル4が「+」のコイルと「−」のコイルとの2つのコイルからなることから、2×相数3=6個となる。即ち、各相のコイル4がn個(但し、nは1以上の整数)のコイル4の組みからなるものてすると、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は3nとなるが、この第1の実施形態は、n=2である。
そして、この第1の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を6個のステータコア2に等分割(=相数3の2倍)し、夫々のステータコア2に4つの相(相数3+1)のコイル4を配置したものである。ここで、この場合の1つの相のコイルとは、「+」のコイルと「−」のコイルとの組であり、48個のコイルをステータコア2夫々に、48÷6=2×(相数3+1)=8個ずつ分配したものである。
このことは、1つのステータコア2でのティース数が3相の必要な最小単位ティース(従って、コイル)数の整数倍ではないことになり、このティース数は、
ティース数=(k×3n)±n ……(1)
但し、kは1以上の整数
で表わされ、この実施形態では、k=1,n=2であって、上式(1)は3×2+2=8となる。
このようにして、この第1の実施形態では、図10で示した従来のステータ1と同じ48スロットのステータでありながら、かかる従来のステータ1を用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図3は本発明による永久磁石モータの第2の実施形態のステータを示す断面図であって、図2に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、40局、48スロットの永久磁石モータであるが、ステータ1を12個のステータコア2a〜2lに等分割し、1つのステータコア2に2相のコイル4を分配するものである。ここで、1相のコイル4は「+」のコイルと「−」のコイルの組からなるものであって、コイル数から言えば、各ステータコア2には、2相×2=4個のコイル4が分配されることになる。
具体的には、ステータコア2aでは、U相(U+,U−)コイル,V相(V−,V+)コイルの順にコイル4が配置され、ステータコア2bでは、W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイルの順にコイル4が配列され、ステータコア2cでは、V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイルの順にコイル4が配置される。そして、次の3個のステータコア2d,2e,2fでは夫々、ステータコア2a,2b,2cと同じ相のコイル4が同じ順序で配置され、同様に、さらに次の3個のステータコア2g,2h,2iでも、さらには、次の3個のステータコア2j,2k,2lでも、夫々ステータコア2a,2b,2cと同じ相のコイル4が同じ順序で配置される。
そして、かかる各相のコイル4の配列によると、ステータコア2a,2b間、ステータコア2d,2e間、ステータコア2g,2h間及びステータコア2j,2k間夫々の分割部6は同じV相(V+)コイルとW相(W+)コイルとの間にあり、ステータコア2b,2c間、ステータコア2e,2f間、ステータコア2h,2i間及びステータコア2k,2l間夫々の分割部6は同じU相(U+)コイルとV相(V+)コイルとの間にあり、ステータコア2c,2d間、ステータコア2f,2g間、ステータコア2i,2j間及びステータコア2l,2a間夫々の分割部6は同じW相(W+)コイルとU相(U+)コイルとの間にある。これら以外の場所には、分割部6は存在しない。
このことからして、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とにあることになり、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、この第2の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図3においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で8個ずつである。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相均等に割り当てられる。
これにより、この第2の実施形態においては、先の第1の実施形態に比べ、分割部6の個数が多い分、各相で分割部6を通る磁束が多くなり、この分磁束が減少するという分割部6による影響が大きくなるが、先の第1の実施形態と同様、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第2の実施形態では、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は、上記第1の実施形態と同様、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は3nであって、n=2である。
そして、この第2の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を12個のステータコア2に等分割(=相数3の4倍)し、夫々のステータコア2に2つの相(相数3−1)のコイル4を分配したものである。ここで、この場合の1つの相のコイルとは、「+」のコイルと「−」のコイルとの組であり、48個のコイルをステータコア2夫々に、48÷12=2×(相数3−1)=4個ずつ分配したものである。
このことは、1つのステータコア2でのティース数が3相の必要な最小単位ティース(従って、コイル)数の整数倍ではないことになり、このティース数は、上記式(1)において、k=1,n=2であって、3×2−2=4となる。
また、この第2の実施形態では、これと同じ極数,スロット数の第1の実施形態に対し、ステータ1の分割数が大きく、夫々のステータコア2のそれら配列方向の円弧状の辺の長さが短くなるので、ステータ1の内面側及び外面側となる辺部がより直線に近いものとなり、これにより、ステータコア2を形成するための鋼板を打ち抜く電磁鋼板の利用率がより高まって、ステータコアの歩留まりが向上する。
なお、この第2の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を12個のステータコア2に等分割(=相数3×4)し、夫々のステータコア2に2つの相(相数3−1)のコイル4を分配したものである。ここで、この場合の1つの相のコイルとは、「+」のコイルと「−」のコイルとの組であり、48個のコイルをステータコア2夫々に、48÷12=2×(相数3−1)=4個ずつ分配したものである。
このようにして、この第2の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、図10で示した従来のステータ1と同じ48スロットのステータでありながら、かかる従来のステータ1を用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図4は本発明による永久磁石モータの第3の実施形態でのステータを示す断面図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第3の実施形態は、32極、48スロット(ティース)の永久磁石モータに関するものであって、ステータ1をステータコア2a〜2fの6個のステータコア2に等分割したものである。そして、各ステータコア2には、8個(=48÷6)のコイル4が分配される。ここで、U,V,W相のコイルは夫々、同じ方向に巻線された一種類のコイル(ここでは、これを「+」のコイルとする)のみからなるものであって、これらU,V,W相のコイルが「U+」コイル,「V+」コイル,「W+」コイルの順の繰り返しでステータ1に配列されている。
具体的には、ステータコア2aでは、U+,V+,W+,U+,V+,W+,U+,V+の順でU,V,W相のコイルが配置され、ステータコア2bでは、W+,U+,V+,W+,U+,V+,W+,U+の順でU,V,W相のコイルが配置され、ステータコア2cでは、V+,W+,U+,V+,W+,U+,V+,W+の順でU,V,W相のコイルが配置される。そして、ステータコア2dでは、そのU,V,W相のコイルの配列がステータコア2aと同じ配列であり、ステータコア2eでは、そのU,V,W相のコイルの配列がステータコア2bと同じ配列であり、ステータコア2fでは、そのU,V,W相のコイルの配列がステータコア2cと同じ配列である。
かかるコイルの配列によると、ステータコア2a,2b間とステータコア2d,2e間の分割部6がV相のコイル(即ち、「V+」コイル)とW相のコイル(即ち、「W+」コイル)との間にあり、ステータコア2b,2c間とステータコア2e,2f間の分割部6がU相のコイル(即ち、「U+」コイル)とV相のコイル(即ち、「V+」コイル)との間にあり、ステータコア2c,2d間とステータコア2f,2a間の分割部6がW相のコイルとU相のコイルとの間にある。
これら以外の場所には、分割部6は存在しない。
このことからして、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とにあることになり、先の実施形態と同様、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、この第3の実施形態においても、先の実施形態と同様、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図4においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で4個ずつであり、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相に均等に割り当てられる。
これにより、この第3の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第3の実施形態では、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は3nであって、n=1である。
そして、この第3の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を6個のステータコア2に等分割(=相数3の2倍)し、夫々のステータコア2に8つの相(2×相数3+2)のコイル4を分配したものである。即ち、48個のコイルをステータコア2夫々に、48÷6=2×相数3+2=8個ずつ分配したものである。
このことは、1つのステータコア2でのティース数が3相の必要な最小単位ティース(従って、コイル)数の整数倍ではないことになり、このティース数は、上記式(1)において、k=1,n=2であって、3×2+2=8となる。
このようにして、この第3の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、図10で示した従来のステータ1と同じ48スロットのステータでありながら、かかる従来のステータ1を用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図5は本発明による永久磁石モータの第4の実施形態のステータを示す断面図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第4の実施形態も、32極、48スロット(ティース)の永久磁石モータに関するものであり、図4に示す第3の実施形態のように、U,V,W相のコイルは「+」の一種類のコイルからなるものであって、U,V,W相の順に繰り返しステータ1に配列されるものであるが、図3に示す第3の実施形態のように、ステータ1が12個のステータコア2a〜2lに等分割されるものである。したがって、夫々のステータコア2には、48÷12=4個のコイル4が配列されることになる。
具体的には、ステータコア2aでは、U相(U+)コイル,V相(V+)コイル,W相(W+)コイル,U相コイルの順にコイル4が配置され、ステータコア2bでは、V相コイル,W相コイル,U相コイル,V相コイルの順にコイル4が配列され、ステータコア2cでは、W相コイル,U相コイル,V相コイル,W相コイルの順にコイル4が配置される。そして、先の第3の実施形態のように、次の3個のステータコア2d,2e,2fでは夫々、ステータコア2a,2b,2cと同じ相のコイル4が同じ順序で配置され、同様に、さらに次の3個のステータコア2g,2h,2iでも、その次の3個のステータコア2j,2k,2lでも、夫々ステータコア2a,2b,2cと同じ相のコイル4が同じ順序で配置される。
かかる各相のコイル4の配列によると、ステータコア2a,2b間、ステータコア2d,2e間、ステータコア2g,2h間及びステータコア2j,2k間夫々の分割部6は同じV相コイルとW相コイルとの間にあり、ステータコア2b,2c間、ステータコア2e,2f間、ステータコア2h,2i間及びステータコア2k,2l間夫々の分割部6は同じU相コイルとV相コイルとの間にあり、ステータコア2c,2d間、ステータコア2f,2g間、ステータコア2i,2j間及びステータコア2l,2a間夫々の分割部6は同じW相コイルとU相コイルとの間にある。これら以外の場所には、分割部6は存在しない。
このことからして、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とにあることになり、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、この第4の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図5においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で8個ずつである。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相均等に割り当てられる。
これにより、この第4の実施形態においては、先の第3の実施形態に比べ、分割部6の個数が多い分、各相で分割部6を通る磁束が多くなり、この分磁束が減少するという分割部6による影響が大きくなるが、先の第1の実施形態と同様、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第4の実施形態では、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は、上記第3の実施形態と同様、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は3nであって、n=1である。
そして、この第4の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を12個のステータコア2に等分割(=相数3の4倍)し、夫々のステータコア2に4つの相(1×相数3+1)のコイル4を分配したものである。即ち、48個のコイルをステータコア2夫々に、48÷12=1×相数3+1=4個ずつ分配したものである。
このことは、1つのステータコア2でのティース数が3相の必要な最小単位ティース(従って、コイル)数の整数倍ではないことになり、このティース数は、上記式(1)において、k=1,n=1であって、3×1+1=4となる。
また、この第4の実施形態では、これと同じ極数,スロット数の第3の実施形態に対し、ステータ1の分割数が大きく、夫々のステータコア2のそれら配列方向の円弧状の辺の長さが短くなるので、ステータ1の内面側及び外面側となる辺部がより直線に近いものとなり、これにより、ステータコア2を形成するための鋼板を打ち抜く電磁鋼板の利用率がより高まって、ステータコアの歩留まりが向上する。
このようにして、この第4の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、図10で示した従来のステータ1と同じ48スロットのステータでありながら、かかる従来のステータ1を用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図6は本発明による永久磁石モータの第5の実施形態のステータを示す断面図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第5の実施形態は、30極、36スロット(ティース)の永久磁石モータに関するものであり、図2に示す第1の実施形態のように、U,V,W相のコイルは「+」のコイルと「−」のコイルの巻き方向が異なる2種類のコイルからなるものであって、U,V,W相の順に繰り返しステータ1に配列されるものであるが、先の実施形態とは、スロット数(コイル数)が異なるステータコア2を組み合わせたものである。ここでは、このステータ1は、6個のステータコア2に分割されたものであるが、コイル数が8個設けられた3個のステータコア2a,2b,2cが連なって配列され、これに次いで、コイル数が4個設けられた3個のステータコア2d,2e,2fが連なって配置された構成をなすものであり、8×3+4×3=36個のコイル4が配列されることになる。
具体的には、ステータコア2aでは、U相(U+,U−)コイル,V相(V−,V+)コイル,W相(W+及びW−)コイル,U相(U−,U+)コイルの順に4つの相のコイル4(合計8個のコイル4)が配置され、ステータコア2bでは、V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイル,U相(U−,U+)コイル,V相(V−,V+)コイルの順に合計8個のコイル4が配列され、ステータコア2cでは、W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイル,V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイルの順に合計8個のコイル4が配置され、ステータコア2dでは、U相(U+,U−)コイル,V相(V−,V+)コイルの順に合計4個のコイル4が配置され、ステータコア2eでは、W相(W+,W−)コイル,U相(U−,U+)コイルの順に合計4個のコイル4が配列され、ステータコア2fでは、V相(V+,V−)コイル,W相(W−,W+)コイルの順に合計4個のコイル4が配置される。
かかる各相のコイル4の配列によると、ステータコア2a,2b間とステータコア2e,2f間とで分割部6がU相(U+)コイルとV相(V+)コイルとの間にあり、ステータコア2b,2c間とステータコア2d,2e間とで分割部6がV相(V+)コイルとW相(W+)コイルとの間にあり、ステータコア2c,2d間とステータコア2f,2a間とで分割部6がW相(W+)コイルとU相(U+)コイルとの間にある。これら以外の場所には、分割部6は存在しない。
このことからして、この第5の実施形態においても、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とにあることになり、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、先の第1の実施形態と同様、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図6においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で4個ずつである。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相均等に割り当てられる。
これにより、この第5の実施形態においても、先の実施形態と同様、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第5の実施形態では、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は、上記第3の実施形態と同様、U,V,W相の3相に必要な最小単位のティース3(従って、コイル4)の個数は3nであって、n=2である。
そして、この第5の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を6個のステータコア2に分割(=相数3の4倍)するものであるが、そのうちの3個については、2×相数3+2=8個(上記式(1)でk=1,n=2)のコイル4を設け、他の3個については、2×相数3−2=4個(上記式(1)でk=1,n=2)のコイル4を設けるものである。このことは、1つのステータコア2でのティース数が3相の必要な最小単位ティース(従って、コイル)数の整数倍ではないことになる。
なお、この第5の実施形態では、3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を6個のステータコア2に分割(=相数3×2)し、そのうちの3個のステータコア2a〜2cに8個(=2×(相数3+1):ここで、数値「2」は1つの相のコイル数。即ち、4つの相)のコイル4を配置し、残りの3個のステータコア2d〜2fに4個(=2×(相数3−1):ここで、数値「2」は1つの相のコイル数。即ち、2つの相)のコイル4を配置したものである。
このようにして、この第5の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、図10で示した従来のステータを用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図7は本発明による永久磁石モータの第6の実施形態のステータを示す断面図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第6の実施形態は、40極、48スロット(ティース)の永久磁石モータに関するものであり、図6に示す第5の実施形態のように、スロット数(コイル数)が異なるステータコア2を組み合わせたものである。ここでは、U,V,W相のコイル4は夫々「+」の1種類のコイルのみからなり、ステータ1は、9個のステータコア2に分割されたものであるが、コイル4が7個設けられた4個のステータコア2a,2c,2e,2g夫々の間にコイル4が4個設けられたステータコア2b,2d,2fが配列され、かつこれらステータコア2gとステータコア2aとの間にコイル4が4個設けられた2つのステータコア2h,2iが配置された構成をなすものであり、7×4+4×5=48個のコイル4が配列されることになる。
具体的には、ステータコア2aでは、V相,W相,U相,V相,W相,U相,V相の順に7つの相のコイル4が配置され、ステータコア2bでは、W相,U相,V相,W相順に4つの相のコイル4が配列され、ステータコア2cでは、U相,V相,W相,U相,V相,W相,U相の順に7つの相のコイル4が配置され、ステータコア2dでは、V相,W相,U相,V相の順に4つの相のコイル4が配置され、ステータコア2eでは、W相,U相,V相,W相,U相,V相,W相の順に7つの相のコイル4が配列され、ステータコア2fでは、U相,V相,W相,U相の順に4つの相のコイル4が配置される。次のステータコア2g,2hでは、夫々ステータコア2a,2bと同じ相のコイルが配置され、最後のステータコア2iでは、ステータコア2fと同じ相のコイル4が配置されている。
かかる各相のコイル4の配列によると、ステータコア2a,2b間とステータコア2d,2e間とステータ2g,2h間で分割部6がV相コイルとW相コイルとの間にあり、ステータコア2b,2c間とステータコア2e,2f間とステータコア2h,2i間とで分割部6がW相コイルとU相コイルとの間にあり、ステータコア2c,2d間とステータコア2f,2g間とステータコア2i,2a間とで分割部6がU相コイルとV相コイルとの間にある。これら以外の場所には、分割部6は存在しない。
このことからして、この第6の実施形態においても、ステータ1での分割部6は、U,V相コイル間とV,W相コイル間とW,U相コイル間とに均等にあることになり、U,V,W相のコイルのいずれで磁束を発生しても、これらU,V,W相のコイルについて、夫々同じ個数のコイルで発生した磁束が、いずれも必ず分割部6を通ることになる。即ち、先の第1の実施形態と同様、分割部6を通る磁束を発生するコイルの個数がU,V,W相で均等に振り分けられていることになる。図7においては、分割部6を通る磁束を発生するコイルは、U,V,W相で6個ずつである。即ち、分割部6を通る磁束を発生するコイルが各相均等に割り当てられる。
これにより、この第6の実施形態においても、先の実施形態と同様、U,V,W相のコイルで磁束を発生する場合には、夫々の相で発生した磁束が均等に分割部6の影響を受けることになり、これらU,V,W相での分割部6による磁束の減少がほぼ均等となって、U,V,W相間での磁束のアンバランスが生することがなく、トルクリップルが抑制される。
なお、この第6の実施形態では、40極、48スロットの3相(相数=3)の永久磁石モータにおいて、ステータ1を9個のステータコア2に分割(=相数3×3)し、そのうちの4個のステータコア2a,2c,2e,2fに7個(上記式(1)において、2×相数3+1):ここで、数値「2」は1つの相のコイル数)のコイル4を配置し、残りの5個のステータコア2b,2d,2f,2h,2iに夫々4個(上記式(1)において、1×相数3+1))のコイル4を配置したものである。このことは、上記の第2の実施形態と同様である。
このようにして、この第6の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、図10で示した従来のステータを用いた従来の永久磁石モータで発生するトルクリップルを低減することができる。
図8は各種極数,スロット数のステータに対するステータコア数,スロット(コイル)数の組み合わせの例を示す図であって、Pは極数、Mはステータの全スロット数、Uは3相分の最小単位のスロット(コイル)数、Ka,Kbはステータコア数、A,Bは夫々ステータコア数、Ka,Kbでの1ステータコア当りのスロット(コイル)数である。
同図において、夫々の組合わせ例をNo.1,No.2,No.3,……で示し、夫々の組合わせ例毎に、極数P、ステータの全スロット数M、3相分の最小単位のスロット(コイル)数U、ステータコア数Ka,Kb、ステータコア数Ka,Kbでの1ステータコア当りのスロット(コイル)数A,Bを示している。全てのステータコア2でコイル数が等しい場合には、そのステータコア数がステータコア数Kaで、そのコイル数がスロット(コイル)数Aで表わされる。異なるコイル数のステータコア2からなるステータ1の場合には、夫々のステータコア数がステータコア数Ka,Kbで、夫々のステータコア2でのコイル数がスロット(コイル)数A,Bで表わされる。
ここで、以上の実施形態を図8に対応させると、図2に示す第1の実施形態は、組合わせ例No.9に該当するものであり、図3に示す第2の実施形態は、組合わせ例No.8に該当する。図4に示す第3の実施形態は、3相分の最小単位のスロット(コイル)数Uが3の場合の、組合わせ例No.9に該当するものであり、図5に示す第4の実施形態は、3相分の最小単位のスロット(コイル)数Uが3の場合の、組合わせ例No.8に該当する。また、図6に示す第5の実施形態は、組合わせ例No.7に該当するものであり、図7に示す第6の実施形態は、組合わせ例No.20に該当する。
先の図1〜図7に示す実施形態以外についても、図7に示すように、各種極数、ステータのスロット数の永久磁石モータに対し、ステータの分割数、即ち、ステータコア2の個数や上記式(1)に基づいたステータコアでのスロット数(コイル数)を設定するものであり、これにより、先の実施形態と同様の効果が得られるものである。
なお、以上では、ロータ7(図1)の分割数(即ち、ロータコア数)については、特に、説明しなかったが、極性のバランスを考慮すると、分割後のロータコアにおいて、N極とS極との個数が一致するように、極数を偶数として分割するのが適切である。
また、上記実施形態においては、外転型のモータで示しているが、ロータが内側に配置される内転型のモータでも、同様な分割を行なえことにより、同様な効果が得られる。
ロータ側の磁石の形状の相違によって、本発明の効果がなくなることもない。また、磁石埋め込み型でも、同様な効果は得られる。
本発明は、モータのステータのコア分割を行なう際に、特定の相に影響が偏らないように、ステータの分割位置を選定するので、モータのトルクリップルを抑制することができ、高精度な速度制御,位置制御を行なう用途のモータに好適である。
例えば、精密産業機械やエレベータ装置の用途に好適である。
1 ステータ
2a〜2d ステータコア
3 ティース
4 コイル
5 スロット
6 分割部
7 ロータ
8a〜8e ロータコア
9 永久磁石
10 分割部

Claims (9)

  1. 複数のスロットに集中巻きコイルを3相に施したステータと、該ステータに対向して複数の永久磁石が設けられたロータとを有する複数の極性で複数のスロットの永久磁石モータであって、
    3相を構成する最小単位のティース数が3n(但し、nは1以上の整数であって、1相当りのコイル数)であり、
    該ステータが複数のステータコアに分割され、該ステータコアでのティース数が(k×3n)±n(但し、kは1以上の整数)である
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  2. 請求項1において、
    前記ステータは、等しいティース数の複数のステータコアで等分割されていることを特徴とする永久磁石モータ。
  3. 請求項1または2において、
    前記ステータコアでは、n=2であって、
    夫々の相のコイルは前記ティースでの巻き方向が異なる2つのコイルからなり、同じ相の該2つのコイルが隣り合う前記ティースに取り付けられていることを特徴とする永久磁石モータ。
  4. 請求項1において、
    前記ステータコアでは、n=2であって、
    前記ステータは、前記ティース数が異なる2種類の前記ステータコアの配列からなることを特徴とする永久磁石モータ。
  5. 請求項4において、
    前記ティース数が異なる2種類の前記ステータコアのうちの一方の種類の複数の前記ステータコアが連なって配列され、該一方の種類の前記ステータコアの配列に続いて、他方の種類の複数の前記ステータコアが連なって配列されていることを特徴とする永久磁石モータ。
  6. 請求項4において、
    前記ティース数が異なる2種類の前記ステータコアのうちの一方の種類の前記ステータコアと他方の種類の前記ステータコアとが同じ個数だけ交互に、かつ連なって配列されていることを特徴とする永久磁石モータ。
  7. 複数のスロットに集中巻きコイルを3相に施したステータと、該ステータに対向して複数の永久磁石が設けられたロータとを有する複数の極性で複数のスロットの永久磁石モータであって、
    該ステータに12n(但し、nは1以上の整数)個のティースが設けられ、
    該ロータは、極数を10nとし、
    該ステータは複数のステータコアに分割されて、該ステータコアでのティース数が、2の倍数で、かつ6の倍数ではない
    ことを特徴とする永久磁石モータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つにおいて、
    前記ロータが複数のロータコアに分割され、該ロータコアの極数は2の倍数であることを特徴とする永久磁石モータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つにおいて、
    前記ロータは前記ステータの外側に配置され、
    前記ロータの前記ステータに対向する表面に矩形形状の永久磁石が配置されていることを特徴とする永久磁石モータ。
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