JP2004015880A - 永久磁石式同期モータ並びにそれを用いるエレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内転型永久磁石式同期モータのコギングトルクを低減する。
【解決手段】ティースのロータの前記表面に対向した部分において、ティースの中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくし、かつ永久磁石の極ピッチτpに対する永久磁石の着磁部分の周方向長さτmの比(τm/τp)を0.87<τm/τp<0.91とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ティースのロータの前記表面に対向した部分において、ティースの中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくし、かつ永久磁石の極ピッチτpに対する永久磁石の着磁部分の周方向長さτmの比(τm/τp)を0.87<τm/τp<0.91とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータなどに用いられる永久磁石式同期モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
各ティースに集中巻線が施されている永久磁石式同期モータは、音響機器や情報機器等の小型モータに広く使用されており、最近では比較的大型なエレベータ用巻上機などにも使用される。しかし、このモータにおいては、永久磁石とティース間の磁気吸引力によるトルク脈動すなわちコギングトルクが発生するため、極数とスロット数の関係の最適化,極ピッチと永久磁石の周方向長さの関係の最適化,スキューなどにより、コギングトルクの低減が図られている。
【0003】
例えば、特開2000−134893号公報には、10n極−12nティース(nは自然数)のモータが示されており、極ピッチτpと永久磁石の周方向長さτmの関係をτm/τp≒0.87とすることにより、コギングトルクが低減されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、外転型モータにおける永久磁石の外周面をロータ鉄心の円周に沿って円弧状にし、内周面を平面にすることにより、単純な形状でコギングトルクを低減することは記載されているが、内転型モータのティース形状と永久磁石形状については記載されておらず、この場合はモータの用途によってはコギングトルクが十分に小さくならないこともある。例えば、ロープ懸架式エレベータにおいて、モータがトラクションシーブを介して直接ロープを駆動する場合は、ロープおよびかごの関係においてロープがバネ定数を持つため共振系を構成し、モータにトルクリップルがあるとかごに振動として伝わるので、かご搭乗者に不快感を与える。
【0005】
この問題に対して、従来の一般的な対処方法は、スキューを行うことであるが、スキューはモータの構造が複雑になるため製作性が悪くなり、また、モータ特性も低下する。別の方法として、ティースの先端に溝を設ける方法もあるが、これも製作性が悪く、磁気的なギャップが広がってモータ特性も下がってしまう。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、コギングトルクを低減できる永久磁石式同期モータとこれを用いたエレベータ装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、12n個(nは自然数)の各ティースに集中巻線を施したステータと、表面に10n個の永久磁石を有し、ステータ内に位置するロータと、を備える永久磁石式同期モータについて、ティースのロータの表面に対向した部分において、ティースの中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくすることにより、コギングトルクの低減を検討した。しかし、本発明者が得た新規な知見によれば、このようなエアギャップがコギングトルク低減効果を奏するためには、永久磁石の極ピッチτpに対する永久磁石の着磁部分の周方向長さτmの比(τm/τp)を、0.87<τm/τp<0.91とする。本発明は、このような新規な知見に基づくものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造を示す。このモータはステータ1の内側にロータ2が位置する内転型モータである。ロータ2には、10個の各々がほぼ同一形状、ほぼ同一磁化の略扇形形状の永久磁石3をロータコア5に極ピッチτpの等間隔で配置し、ロータコア5に貼り合わせてある。永久磁石3の極性は磁化方向が軸中心に向かって隣同士がN,S交互になっており、磁化の強さは、各永久磁石で略同じで、かつ、永久磁石表面でほぼ均一になっている。永久磁石3は極ピッチτpに対して周方向の長さτmの比が0.87<τm/τp<0.91になるようにしている。一方、ステータ1には等ピッチに配置した12個のティース6があり、夫々のティースに集中的にコイル7が巻かれている。隣接するティース間でコイル7が入る空間をスロットというが、図に示すように、スロットの開口部8はコイル7が位置する個所よりも狭くしてあり、コイルの飛び出しを防止できると共に、ギャップ部分の高調波磁場を少なくしている。
【0009】
コギングトルクは、永久磁石をロータに用いた、集中巻線を施されたモータにおいては、永久磁石とステータ・ティース間に働く磁気吸引力によって発生するトルク脈動で、一般には、電機子巻線に通電せずにモータを外部から強制的に回したときのトルク波形で評価する。コギングトルクの周期はティース数と磁極数の最小公倍数で決まり、図1のモータは10極12ティースなので、モータ1回転当たり60回のコギングトルクによる脈動が発生する。このモータは一回転の電気角が10πであるから、コギングトルクの周期は電気角換算で(1/6)πとなる。
【0010】
図2は、本発明者の検討により得られた新規な知見である、モータのコギングトルクの振幅と、極ピッチτpと永久磁石周方向長さτmの比τm/τpとの関係を示す。これは、従来のモータ1と本発明によるモータ2および3において、τm/τpを0.80から1.00まで変化させたものである。図2から明らかなようにτm<τpの状態では、τm=τpの場合よりもコギングトルクは減少し、特にτm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとる。
【0011】
図2における従来のモータ1について、図3のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。ステータ1のティース6の内部形状は、ロータ回転中心を中心とする円弧9rからなり、ロータ回転中心から外径方向へひいた直線とティース6の内径部表面との交点と、この直線と永久磁石表面との交点を結ぶ線分の長さをエアギャップと定義すると、ティース6とロータ2との間のエアギャップがほぼ等幅になっている。図2に示すように、従来のモータ1においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとる。
【0012】
図2における本発明によるモータ2について、図4のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。ティース6の内径部の形状は、ティース6のロータ表面に対向した部分において、ロータ回転中心を中心とする円弧9rにティース中心で接する接線を含む実質的に平坦な平坦部9lを有する。平坦部9lの曲率半径は10000mm以上、好ましくは9999.95〜10000.05mm、あるいは9999.99mm〜10000.09mmであり、ティース中心から離れるに従って両側のエアギャップは、徐々に大きくなっている。図2に示すように、本発明によるモータ2においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとり、従来のモータ1よりもコギングトルクは低減されている。
【0013】
図2における本発明によるモータ3について、図5のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。モータ2と同様にティース6は平坦部を有する。永久磁石表面の曲率半径は、ティース6に対向した部分がロータ回転中心を中心とする半径r1の円弧からなり、ティースに対向した部分がロータ回転中心を中心とする半径r1の円弧に永久磁石表面の周方向中心で内接する半径
(r1−2.0)<r2<r1mmの円弧までの範囲からなっている。すなわち、永久磁石表面が、ロータ回転中心を中心とする略円弧に内接する略円弧形状または略楕円形状を有する。したがって、モータ3においても、ティース中心から離れるに従って、両側のエアギャップが徐々に大きくなっている。モータ3においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとり、モータ1およびモータ2よりもコギングトルクは低減されている。なお、図5における永久磁石の表面形状は、ティース表面が円弧状の場合にも適用できる。
【0014】
上述したように、τm/τp=0.9近傍においては、本発明によるモータ2またはモータ3、すなわちステータのティースのロータ表面に対向した部分の、ティース中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくなるようした場合は、従来のモータ1よりもコギングトルクが低減する。しかし、図2に示すとおり、τm/τpが0.9より小さくなると、0.89近傍で従来のモータと本発明によるモータのコギングトルクの大小関係が逆転し、0.89近傍より小さな範囲では、むしろ従来のモータ1の方が、コギングトルクが小さい。τm/τpが0.9より大きくなる場合も同様に、0.91近傍で従来のモータと本発明によるモータのコギングトルクの大小関係が逆転し、0.91近傍より大きな範囲では、従来のモータ1の方が、コギングトルクが小さい。すなわち、上記のようなエアギャップの効果は、τm/τpが0.9近傍である場合に得られる。実際、本発明者の検討当初、上記のような構造のエアギャップは、期待に反しコギングトルク低減効果を確認できなかったが、τm/τpを0.8から1.0という広い範囲で変化させた結果、0.9近傍になると、すなわちコギングトルクが最小値となる近傍において、従来よりもコギングトルクが低減するという効果が生じることを発見した。
【0015】
図6は、τm/τpの最小値のスロット開口部の幅による変化を示す。すなわち、図6は、図2で示したモータ2をさらにスロット開口部幅を3〜8mmと変化させたときの、コギングトルクの振幅とτm/τpとの関係を示す。振幅が最小値をとるτm/τpは、夫々のスロット開口部幅によって若干異なり、0.87<τm/τp<0.91程度の範囲で変化する。したがって、0.87<τm/τp<0.91の間でコギングトルクが最小値をとる。
【0016】
図7は、第1の実施例におけるステータの分割図である。ヨーク部21とティース部22を軸方向からと、ティース部22と巻線23をティース部分割面径方向から示してある。ステータが、各ティース毎に略T字形のティース部22とヨーク部21に分割されていて、巻線はあらかじめ整列巻線23で巻いておき、整列巻線23をティース部22に挿入した後、ティース部22をヨーク部21に組込むので、高密度に巻線ができ、巻線抵抗を小さくすることができる。図7において、巻線径はおおむね2.5mmから3.0mm程度が好ましい。また、あらかじめ巻線を巻いておきティース部に挿入するため、スロット開口部を任意に調整することができ、図6に示したように、コギングトルクが低減できる。スロット開口部はおおむね3mmから8mmが好ましい。ステータの分割は、図8に示すように、ヨーク部21は複数の各ティース毎に分割されるように構成することもできる。
【0017】
上記のように、図1の実施例は10極12ティースを有するが、この10極
12ティースを基本ユニットとして、モータの電磁気的構造を繰り返した20極24ティース,30極36ティース等の極数とスロットの比が10/12であるモータについても、本発明は同様の効果を奏する。
【0018】
図9に、本発明の第2の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造を示す。第1の実施例と同様の構成及び作用については説明を省略する。本実施例は、永久磁石60極,72ティースを有する内転型モータであり、電磁気的には図1の10極12ティースのモータの6回繰り返し構造である。よって、第1の実施例と同様にコギングトルクを低減できる。
【0019】
また、第2の実施例においては、さらに以下の効果が得られる。すなわち、極数とスロット数の最小公倍数は360となり、第1の実施例に比べて大きくなっている。すなわち、コギングトルクの周波数が高くなりコギングトルクを大幅に低減することができるので、トルクリップルの小さなモータを得ることができる。比較的大型で低トルクリップルを要求されるモータには、極数とスロット数の最小公倍数は300以上とすることが好ましい。
【0020】
図10に、本発明の第3の実施例である、本発明による永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の概略図を示す。
【0021】
図示していない電源部からモータ33に電力を供給し、モータ33はダイレクト(ギヤレス)でトラクションシーブ32を駆動する。これにより、トラクションシーブ32に懸けられたロープ34の両端に固定されたかご35およびカウンタウエイト36が、昇降路31内を上下に走行する。
【0022】
通常、モータで発生するトルクリップルは、トラクションシーブおよびロープを介してかごに伝達されるので、乗り心地を低下させる。本発明による永久磁石式同期モータを用いれば、コギングトルクが低減されているので、乗り心地が向上する。また、本発明による永久磁石式同期モータでは、各々のティースに電機子巻線が集中的に施してあるため、通常の分布巻モータに比べてコイルエンドが小さくなる。したがって、モータの小型化、特に薄型化に有効である。この薄いモータを図のように昇降路内のかごと壁の隙間に配置すれば、昇降路断面積を抑えつつ屋上機械室の無いエレベータを実現できる。
【0023】
図10の実施例では、モータおよびトラクションシーブを昇降路内のかごと壁の隙間に配置した場合について示したが、これらに限られるものではなく、例えばカウンタウエイトに搭載することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、永久磁石式同期モータのコギングトルクが低減され、さらに永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の乗り心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造。
【図2】モータのコギングトルクの振幅と、極ピッチτpと永久磁石周方向長さτmの比τm/τpとの関係。
【図3】従来のモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図4】本発明によるモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図5】本発明によるモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図6】τm/τpの最小値のスロット開口部の幅による変化を示す。
【図7】第1の実施例におけるステータの分割図。
【図8】ヨーク部21が複数の各ティース毎に分割される構成。
【図9】本発明の第2の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造。
【図10】本発明の第3の実施例である、本発明による永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の概略図。
【符号の説明】
1…ステータ、2…ロータ、3…永久磁石、4…ステータコア、5…ロータコア、6…ティース、7…コイル、8…スロット開口部、9r…円弧、9l…平坦部、10…軸、21…ヨーク部、22…ティース部、23…整列巻線、31…昇降路、32…トラクションシーブ、33…モータ、34…ロープ、35…かご、36…カウンタウエイト。
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータなどに用いられる永久磁石式同期モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
各ティースに集中巻線が施されている永久磁石式同期モータは、音響機器や情報機器等の小型モータに広く使用されており、最近では比較的大型なエレベータ用巻上機などにも使用される。しかし、このモータにおいては、永久磁石とティース間の磁気吸引力によるトルク脈動すなわちコギングトルクが発生するため、極数とスロット数の関係の最適化,極ピッチと永久磁石の周方向長さの関係の最適化,スキューなどにより、コギングトルクの低減が図られている。
【0003】
例えば、特開2000−134893号公報には、10n極−12nティース(nは自然数)のモータが示されており、極ピッチτpと永久磁石の周方向長さτmの関係をτm/τp≒0.87とすることにより、コギングトルクが低減されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、外転型モータにおける永久磁石の外周面をロータ鉄心の円周に沿って円弧状にし、内周面を平面にすることにより、単純な形状でコギングトルクを低減することは記載されているが、内転型モータのティース形状と永久磁石形状については記載されておらず、この場合はモータの用途によってはコギングトルクが十分に小さくならないこともある。例えば、ロープ懸架式エレベータにおいて、モータがトラクションシーブを介して直接ロープを駆動する場合は、ロープおよびかごの関係においてロープがバネ定数を持つため共振系を構成し、モータにトルクリップルがあるとかごに振動として伝わるので、かご搭乗者に不快感を与える。
【0005】
この問題に対して、従来の一般的な対処方法は、スキューを行うことであるが、スキューはモータの構造が複雑になるため製作性が悪くなり、また、モータ特性も低下する。別の方法として、ティースの先端に溝を設ける方法もあるが、これも製作性が悪く、磁気的なギャップが広がってモータ特性も下がってしまう。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、コギングトルクを低減できる永久磁石式同期モータとこれを用いたエレベータ装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、12n個(nは自然数)の各ティースに集中巻線を施したステータと、表面に10n個の永久磁石を有し、ステータ内に位置するロータと、を備える永久磁石式同期モータについて、ティースのロータの表面に対向した部分において、ティースの中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくすることにより、コギングトルクの低減を検討した。しかし、本発明者が得た新規な知見によれば、このようなエアギャップがコギングトルク低減効果を奏するためには、永久磁石の極ピッチτpに対する永久磁石の着磁部分の周方向長さτmの比(τm/τp)を、0.87<τm/τp<0.91とする。本発明は、このような新規な知見に基づくものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造を示す。このモータはステータ1の内側にロータ2が位置する内転型モータである。ロータ2には、10個の各々がほぼ同一形状、ほぼ同一磁化の略扇形形状の永久磁石3をロータコア5に極ピッチτpの等間隔で配置し、ロータコア5に貼り合わせてある。永久磁石3の極性は磁化方向が軸中心に向かって隣同士がN,S交互になっており、磁化の強さは、各永久磁石で略同じで、かつ、永久磁石表面でほぼ均一になっている。永久磁石3は極ピッチτpに対して周方向の長さτmの比が0.87<τm/τp<0.91になるようにしている。一方、ステータ1には等ピッチに配置した12個のティース6があり、夫々のティースに集中的にコイル7が巻かれている。隣接するティース間でコイル7が入る空間をスロットというが、図に示すように、スロットの開口部8はコイル7が位置する個所よりも狭くしてあり、コイルの飛び出しを防止できると共に、ギャップ部分の高調波磁場を少なくしている。
【0009】
コギングトルクは、永久磁石をロータに用いた、集中巻線を施されたモータにおいては、永久磁石とステータ・ティース間に働く磁気吸引力によって発生するトルク脈動で、一般には、電機子巻線に通電せずにモータを外部から強制的に回したときのトルク波形で評価する。コギングトルクの周期はティース数と磁極数の最小公倍数で決まり、図1のモータは10極12ティースなので、モータ1回転当たり60回のコギングトルクによる脈動が発生する。このモータは一回転の電気角が10πであるから、コギングトルクの周期は電気角換算で(1/6)πとなる。
【0010】
図2は、本発明者の検討により得られた新規な知見である、モータのコギングトルクの振幅と、極ピッチτpと永久磁石周方向長さτmの比τm/τpとの関係を示す。これは、従来のモータ1と本発明によるモータ2および3において、τm/τpを0.80から1.00まで変化させたものである。図2から明らかなようにτm<τpの状態では、τm=τpの場合よりもコギングトルクは減少し、特にτm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとる。
【0011】
図2における従来のモータ1について、図3のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。ステータ1のティース6の内部形状は、ロータ回転中心を中心とする円弧9rからなり、ロータ回転中心から外径方向へひいた直線とティース6の内径部表面との交点と、この直線と永久磁石表面との交点を結ぶ線分の長さをエアギャップと定義すると、ティース6とロータ2との間のエアギャップがほぼ等幅になっている。図2に示すように、従来のモータ1においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとる。
【0012】
図2における本発明によるモータ2について、図4のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。ティース6の内径部の形状は、ティース6のロータ表面に対向した部分において、ロータ回転中心を中心とする円弧9rにティース中心で接する接線を含む実質的に平坦な平坦部9lを有する。平坦部9lの曲率半径は10000mm以上、好ましくは9999.95〜10000.05mm、あるいは9999.99mm〜10000.09mmであり、ティース中心から離れるに従って両側のエアギャップは、徐々に大きくなっている。図2に示すように、本発明によるモータ2においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとり、従来のモータ1よりもコギングトルクは低減されている。
【0013】
図2における本発明によるモータ3について、図5のステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)を用いて説明する。モータ2と同様にティース6は平坦部を有する。永久磁石表面の曲率半径は、ティース6に対向した部分がロータ回転中心を中心とする半径r1の円弧からなり、ティースに対向した部分がロータ回転中心を中心とする半径r1の円弧に永久磁石表面の周方向中心で内接する半径
(r1−2.0)<r2<r1mmの円弧までの範囲からなっている。すなわち、永久磁石表面が、ロータ回転中心を中心とする略円弧に内接する略円弧形状または略楕円形状を有する。したがって、モータ3においても、ティース中心から離れるに従って、両側のエアギャップが徐々に大きくなっている。モータ3においては、τm/τp=0.9近傍の場合にコギングトルクが最小値をとり、モータ1およびモータ2よりもコギングトルクは低減されている。なお、図5における永久磁石の表面形状は、ティース表面が円弧状の場合にも適用できる。
【0014】
上述したように、τm/τp=0.9近傍においては、本発明によるモータ2またはモータ3、すなわちステータのティースのロータ表面に対向した部分の、ティース中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きくなるようした場合は、従来のモータ1よりもコギングトルクが低減する。しかし、図2に示すとおり、τm/τpが0.9より小さくなると、0.89近傍で従来のモータと本発明によるモータのコギングトルクの大小関係が逆転し、0.89近傍より小さな範囲では、むしろ従来のモータ1の方が、コギングトルクが小さい。τm/τpが0.9より大きくなる場合も同様に、0.91近傍で従来のモータと本発明によるモータのコギングトルクの大小関係が逆転し、0.91近傍より大きな範囲では、従来のモータ1の方が、コギングトルクが小さい。すなわち、上記のようなエアギャップの効果は、τm/τpが0.9近傍である場合に得られる。実際、本発明者の検討当初、上記のような構造のエアギャップは、期待に反しコギングトルク低減効果を確認できなかったが、τm/τpを0.8から1.0という広い範囲で変化させた結果、0.9近傍になると、すなわちコギングトルクが最小値となる近傍において、従来よりもコギングトルクが低減するという効果が生じることを発見した。
【0015】
図6は、τm/τpの最小値のスロット開口部の幅による変化を示す。すなわち、図6は、図2で示したモータ2をさらにスロット開口部幅を3〜8mmと変化させたときの、コギングトルクの振幅とτm/τpとの関係を示す。振幅が最小値をとるτm/τpは、夫々のスロット開口部幅によって若干異なり、0.87<τm/τp<0.91程度の範囲で変化する。したがって、0.87<τm/τp<0.91の間でコギングトルクが最小値をとる。
【0016】
図7は、第1の実施例におけるステータの分割図である。ヨーク部21とティース部22を軸方向からと、ティース部22と巻線23をティース部分割面径方向から示してある。ステータが、各ティース毎に略T字形のティース部22とヨーク部21に分割されていて、巻線はあらかじめ整列巻線23で巻いておき、整列巻線23をティース部22に挿入した後、ティース部22をヨーク部21に組込むので、高密度に巻線ができ、巻線抵抗を小さくすることができる。図7において、巻線径はおおむね2.5mmから3.0mm程度が好ましい。また、あらかじめ巻線を巻いておきティース部に挿入するため、スロット開口部を任意に調整することができ、図6に示したように、コギングトルクが低減できる。スロット開口部はおおむね3mmから8mmが好ましい。ステータの分割は、図8に示すように、ヨーク部21は複数の各ティース毎に分割されるように構成することもできる。
【0017】
上記のように、図1の実施例は10極12ティースを有するが、この10極
12ティースを基本ユニットとして、モータの電磁気的構造を繰り返した20極24ティース,30極36ティース等の極数とスロットの比が10/12であるモータについても、本発明は同様の効果を奏する。
【0018】
図9に、本発明の第2の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造を示す。第1の実施例と同様の構成及び作用については説明を省略する。本実施例は、永久磁石60極,72ティースを有する内転型モータであり、電磁気的には図1の10極12ティースのモータの6回繰り返し構造である。よって、第1の実施例と同様にコギングトルクを低減できる。
【0019】
また、第2の実施例においては、さらに以下の効果が得られる。すなわち、極数とスロット数の最小公倍数は360となり、第1の実施例に比べて大きくなっている。すなわち、コギングトルクの周波数が高くなりコギングトルクを大幅に低減することができるので、トルクリップルの小さなモータを得ることができる。比較的大型で低トルクリップルを要求されるモータには、極数とスロット数の最小公倍数は300以上とすることが好ましい。
【0020】
図10に、本発明の第3の実施例である、本発明による永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の概略図を示す。
【0021】
図示していない電源部からモータ33に電力を供給し、モータ33はダイレクト(ギヤレス)でトラクションシーブ32を駆動する。これにより、トラクションシーブ32に懸けられたロープ34の両端に固定されたかご35およびカウンタウエイト36が、昇降路31内を上下に走行する。
【0022】
通常、モータで発生するトルクリップルは、トラクションシーブおよびロープを介してかごに伝達されるので、乗り心地を低下させる。本発明による永久磁石式同期モータを用いれば、コギングトルクが低減されているので、乗り心地が向上する。また、本発明による永久磁石式同期モータでは、各々のティースに電機子巻線が集中的に施してあるため、通常の分布巻モータに比べてコイルエンドが小さくなる。したがって、モータの小型化、特に薄型化に有効である。この薄いモータを図のように昇降路内のかごと壁の隙間に配置すれば、昇降路断面積を抑えつつ屋上機械室の無いエレベータを実現できる。
【0023】
図10の実施例では、モータおよびトラクションシーブを昇降路内のかごと壁の隙間に配置した場合について示したが、これらに限られるものではなく、例えばカウンタウエイトに搭載することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、永久磁石式同期モータのコギングトルクが低減され、さらに永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の乗り心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造。
【図2】モータのコギングトルクの振幅と、極ピッチτpと永久磁石周方向長さτmの比τm/τpとの関係。
【図3】従来のモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図4】本発明によるモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図5】本発明によるモータのステータ・ロータ拡大図(コイルは省略)。
【図6】τm/τpの最小値のスロット開口部の幅による変化を示す。
【図7】第1の実施例におけるステータの分割図。
【図8】ヨーク部21が複数の各ティース毎に分割される構成。
【図9】本発明の第2の実施例である永久磁石式同期モータの断面構造。
【図10】本発明の第3の実施例である、本発明による永久磁石式同期モータを用いたエレベータ装置の概略図。
【符号の説明】
1…ステータ、2…ロータ、3…永久磁石、4…ステータコア、5…ロータコア、6…ティース、7…コイル、8…スロット開口部、9r…円弧、9l…平坦部、10…軸、21…ヨーク部、22…ティース部、23…整列巻線、31…昇降路、32…トラクションシーブ、33…モータ、34…ロープ、35…かご、36…カウンタウエイト。
Claims (8)
- 12n個(nは自然数)のティースを有し、各ティースに集中巻線を施したステータと、
前記ステータ内に位置し、表面に10n個の永久磁石を有するロータと、
を備え、
前記ティースの前記ロータの前記表面に対向した部分において、前記ティースの中心部分のエアギャップに比べて、他の部分のエアギャップが大きく、
前記永久磁石の極ピッチτpに対する前記永久磁石の着磁部分の周方向長さ
τmの比(τm/τp)が0.87<τm/τp<0.91である永久磁石式同期モータ。 - 請求項1において、隣接する前記ティース間における前記巻線が入る空間の開口部幅が3mm〜8mmである永久磁石式同期モータ。
- 請求項1または請求項2において、前記ティースは、該ティースの前記ロータの前記表面に対向した部分に、前記ロータ回転中心を中心とする略円弧に前記ティース中心で接する接線を含む平坦部を有する永久磁石式同期モータ。
- 請求項1または請求項2において、前記ティースに対向する前記永久磁石の前記表面の曲率半径は、前記表面の周方向中心よりも外側において小さくなっている永久磁石式同期モータ。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、前記ステータが、各ティース毎に略T字形のティース部と、ヨーク部に分割される永久磁石式同期モータ。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、ステータのヨーク部が、複数のティース毎に分割される永久磁石式同期モータ。
- 請求項1〜6のいずれか1項において、前記12nと前記10nの最小公倍数が300以上である永久磁石式同期モータ。
- モータによって駆動されるトラクションシーブを有する巻上機と、
前記トラクションシーブに懸けられたロープによって昇降路内を上下に走行するかごおよびカウンタウエイトと、
を備え、
前記モータが、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の永久磁石式同期モータであるエレベータ装置。
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