JP2011086044A - メモリバックアップ制御装置と画像形成装置と情報処理装置 - Google Patents

メモリバックアップ制御装置と画像形成装置と情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 揮発性メモリのバックアップ時の消費電流を、揮発性メモリに記憶されているデータ量が少ないほど減らせるようにする。
【解決手段】 主電源2がオフした後に、まず、メモリデータ監視部9で揮発性メモリ8のデータ領域(記憶領域)の全容量と使用容量を監視し、その監視によって得られる全体容量のうちの使用容量である使用状況を確認し、システム制御部7で使用状況が1/8以上か、1/4以上か、1/2以上か、3/4以上かをそれぞれ確認する。その確認結果から、一番使用状況が少ないデータアレイの部分で使用しているデータが入りきるところまでを、セルフリフレッシュ状態にして、電源制御回路5で補助電源3から電源回路6を通って電流を供給するように制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、メモリバックアップ制御装置と画像形成装置と情報処理装置に関する。
ファクシミリ,コピー機,プリンタ,複合機(これらを含めて「画像形成装置」「画像処理装置」ともいう),及びパーソナルコンピュータを含む各種の電子装置(「電子機器」ともいう)には、突然の停電や電源断の時に揮発性メモリの内容をバックアップする機能が必要とされている。
例えば、ファクシミリ(FAX)では、送信側の装置又は受信側の装置での電源断によってファクシミリ送受信が正常に行われなかった場合でも、データの再送受信を確実に行えるようにするため、送信側と受信側の装置でそれぞれデータ送受信時の揮発性メモリの内容をバックアップする機能のニーズが非常に高い。
また、LPベースMFPなどの小型の複合機(マルチファンクションペリフェラル:MFP)とファクシミリでは、従来のメモリ集約のためにファクシミリ機能だけに使用するメモリを有する大型のMFPとは異なり、コピー(Copy),プリント(Print),ファクシミリ通信(FAX)を含む全ての機能のワークメモリとして揮発性メモリ(例えば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Dynamic Random Access Memory:DRAM))を使用するようにしたものがある。
このような装置においては、商用電源の停電や電源断時に、揮発性メモリ内のファクシミリ送信する画像データとファクシミリ受信した画像データを、装置内に設けた電池からの給電によってバックアップするメモリバックアップの技術が既に知られている。
上記メモリバックアップについて、バックアップ中の揮発性メモリの消費電流は、バックアップするデータ量により決定されるのではなく、揮発性メモリの特性に左右される。
すなわち、揮発性メモリ内のバックアップの必要なデータ量が多くても少なくても消費電流は殆ど同じであり、使用される揮発性メモリ自体の消費電流特性がそのままバックアップ時の消費電流となる。
したがって、メモリバックアップ機能を設けると、例えば、上述した小型の複合機やファクシミリでは、揮発性メモリを共通化することによってシステム全体のメモリ容量が大容量になるので、それを長時間バックアップするにはより多くの容量の電池が必要になるという問題があった。
また、上記揮発性メモリの他にDIMMなどの増設メモリの内容もバックアップするには、電池による給電について更に大きな電流が必要になるという問題があった。
ところで、揮発性メモリのDRAMに関しては、データのバックアップ時など、データのアクセスなどをしない場合にデータ保持のみを行い、消費電流を下げるセルフリフレッシュ機能が多く用いられている。
そこで従来、複数個の揮発性メモリが存在する電子装置において、バックアップ時のデータサイズから複数個の揮発性メモリのうちの1つにデータを集約できる場合、データが保持されている揮発性メモリ以外への電池による給電をオフにすることにより、バックアップ時の消費電流を下げる電子装置(例えば、特許文献1参照)があった。
しかしながら、上述したような従来のメモリバックアップ制御の電子装置では、1つの揮発性メモリについては全記憶領域をバックアップすることが前提になっており、記憶されているデータ量がどんなに少なくとも、揮発性メモリの1つ分の消費電流が必ず発生してしまうので、揮発性メモリに記憶されているデータ量が少ないほどバックアップ時間を延ばすことができないという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、揮発性メモリのバックアップ時の消費電流を、揮発性メモリに記憶されているデータ量が少ないほど減らせるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、揮発性メモリ内のバックアップ対象のデータが記憶されている領域の割合を調べ、その割合に基づいて上記データの記憶されている部分領域を含む容量について補助電源手段からの給電によってセルフリフレッシュし、上記揮発性メモリ内のデータをバックアップ制御する制御手段を備えたメモリバックアップ制御装置を提供する。
また、上記揮発性メモリ内に記憶されているバックアップ対象のデータを、予め指定された種類のジョブのデータ、あるいは、予め指定された重要度のデータにするとよい。
さらに、上記揮発性メモリ内に記憶されているバックアップ対象のデータを、予め指定された種類のジョブのデータと、予め指定された重要度のデータとのいずれか一方を選択する選択手段を設けるとよい。
また、上記データの重要度を設定する手段を設けるとよい。
さらに、上記のようなメモリバックアップ制御装置を備えた画像形成装置と情報処理装置も提供する。
この発明によるメモリバックアップ制御装置と画像形成装置と情報処理装置は、揮発性メモリのバックアップ時の消費電流を、揮発性メモリに記憶されているデータ量が少ないほど減らせるようにすることができる。
この発明の実施例1〜3に共通のメモリバックアップ制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例1のメモリバックアップ制御装置の処理を示すフローチャート図である。 図2の続きの処理を示すフローチャート図である。 図3の続きの処理を示すフローチャート図である。 図1に示すメモリバックアップ制御装置のメモリ蓄積例を示す図である。
実施例2のメモリバックアップ制御装置の他の処理を示すフローチャート図である。 図6の続きの処理を示すフローチャート図である。 図7の続きの処理を示すフローチャート図である。 図9は、図1に示すメモリバックアップ制御装置のメモリ蓄積例を示す図である。 実施例3のメモリバックアップ制御装置の他の処理を示すフローチャート図である。
図10の続きの処理を示すフローチャート図である。 図11の続きの処理を示すフローチャート図である。 この発明の第2の参考技術であるメモリ容量監視を行うメモリバックアップ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 図13に示すメモリバックアップ制御装置のメモリバックアップ制御処理を示すフローチャート図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の参考技術のメモリバックアップ制御装置について説明する。
<この発明の第1の参考技術のメモリバックアップ制御装置>
この第1の参考技術のメモリバックアップ制御装置は、電源断を検知した場合、内部の揮発性メモリに対して、同じく内部に設けた補助電源から給電することにより、揮発性メモリに記憶されたデータを保持するメモリバックアップ制御を行う。
そのメモリバックアップ制御では、データ保持の省エネルギーモード(「省エネモード」と略称する)であるセルフリフレッシュモード(「SRモード」と略称する)に入れた状態でバックアップを実施している。
例えば、揮発性メモリの代表格であるDRAMに対するメモリバックアップ制御が該当する。
上記セルフリフレッシュモードは、揮発性メモリ全体の消費電流を少なくすることが出来る機能であるが、その時の消費電流はバックアップされる揮発性メモリ内のデータ量により決定されるものではなく、揮発性メモリ自体の特性に起因する。
つまり、バックアップする必要があるデータの容量が多くても少なくても、バックアップする揮発性メモリ自体のセルフリフレッシュモード時の消費電流がそのままバックアップ時の消費電流になる。
したがって、例えば、複数の揮発性メモリに対するメモリバックアップ制御では、消費電流が非常に大きくなってしまい、その結果、メモリバックアップ制御装置に設ける補助電源の大容量化によってコストが上昇する問題や、バックアップ時間の短時間化という問題が発生してしまう。
<この発明の第2の参考技術のメモリバックアップ制御装置>
そこで、第2の参考技術のメモリバックアップ制御装置では、上記問題の解決のために、複数の揮発性メモリを備えて、各揮発性メモリの使用容量を監視し、バックアップ制御時、いくつかの揮発性メモリにそれぞれ記憶されたデータの使用容量が少なく、その各データをまとめると1個の揮発性メモリの全記憶容量で賄える容量になる場合、各データを1個の揮発性メモリに集約し、バックアップ時に電流の供給が必要なメモリ個数を減らすことにより、バックアップ時の消費電流を減らすメモリバックアップ制御を実施している。
図13は、この発明の第2の参考技術のメモリバックアップ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
第2の参考技術のメモリバックアップ制御装置は、充電回路21,主電源部22,補助電源部23,電圧監視回路24,電源制御回路25,電源回路26,システム制御部27,第1揮発性メモリ28,第2揮発性メモリ29,メモリデータ監視部30,ACケーブル31を備えている。
充電回路21は、AC電源(例えば、商用電源)からACケーブル31を介して供給される電流によって補助電源部23を充電する。
主電源部22は、AC電源から供給される電流を電源制御回路25へ供給する。
補助電源部23は、バックアップ制御時に主電源部22以外から電流を供給可能な2次電池やスーパーキャパシタである。
電圧監視回路24は、補助電源部23の電圧を監視し、その監視結果を電源制御回路25へ通知する。
電源制御回路25は、電圧監視回路24の監視結果に基づいて、主電源部22又は補助電源部23のいずれか一方からの電流を電源回路26を介して第1揮発性メモリ28又は第2揮発性メモリ29に供給する制御を行う。
電源回路26は、電源制御回路25の制御により、第1揮発性メモリ28又は第2揮発性メモリ29にそれぞれの動作電圧の電流を供給する。
システム制御部27は、CPUであり、電源制御回路25の制御と、第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29へのコマンドの発行とを含む各種の制御を行う。
第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29は、電流が供給されないとデータが消えてしまう揮発性のメモリ(例えば、DRAM)である。図13では、揮発性メモリは2個の場合を示しているが、3個以上でも同様である。
メモリデータ監視部30は、第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29について、それぞれデータが格納された領域の使用容量と空き容量を監視し、その監視結果をシステム制御部27へ通知する。
図14は、第2の参考技術のメモリバックアップ制御装置のメモリバックアップ制御処理を示すフローチャート図である。
システム制御部27は、ステップ(図中「S」で示す)121で、メモリデータ監視部30から通知される監視結果に基づいて、第1揮発性メモリ28の空き容量(M1e)と使用容量(M1u)をチェックし、第2揮発性メモリ29の空き容量(M2e)と使用容量(M2u)をチェックする。このように、複数ある揮発性メモリのそれぞれの空き容量と使用容量をチェックし、ステップ122へ進む。
ステップ122では、M1e≧M2uか否かを判断し、M1e≧M2uならステップ136へ進み、M1e≧M2uでなければステップ123へ進む。
ステップ123では、M2e≧M1uか否かを判断し、M2e≧M1uならステップ124へ進み、M2e≧M1uでなければステップ131へ進む。
ステップ124では、第1揮発性メモリ28のデータを第2揮発性メモリ29の空き領域に転送して記憶し、ステップ125へ進む。
ステップ125では、第1揮発性メモリ28への給電をオフにし、ステップ126へ進む。
ステップ126では、補助電源部23の出力をオンにし、第2揮発性メモリ29へ給電し、ステップ127へ進む。
ステップ127では、第2揮発性メモリ29へSR信号(セルフリフレッシュ信号)を送信し、第2揮発性メモリ29をセルフリフレッシュ状態にし、ステップ128へ進む。
ステップ128では、電圧監視回路24からの監視結果に基づいて、補助電源部23の電圧を監視し、ステップ129へ進む。
このように、補助電源部23から第2揮発性メモリ29へ電流を供給すると、補助電源部23の電圧は徐々に降下するため、補助電源部23の電圧を監視する。
ステップ129では、補助電源部23の電圧が予め設定した停止電圧以下か否かを判断し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下でなければ、ステップ128とステップ129の処理を繰り返し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下なら、ステップ130へ進む。
ステップ130では、補助電源部23の出力をオフにし、この処理を終了する。
また、ステップ131では、補助電源部23の出力をオンにし、第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29へ給電し、ステップ132へ進む。
ステップ132では、第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29へそれぞれSR信号を送信し、第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29をそれぞれセルフリフレッシュ状態にし、ステップ133へ進む。
ステップ133では、電圧監視回路24からの監視結果に基づいて、補助電源部23の電圧を監視し、ステップ134へ進む。
このように、補助電源部23から第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29へ電流を供給すると、補助電源部23の電圧は徐々に降下するため、補助電源部23の電圧を監視する。
ステップ134では、補助電源部23の電圧が予め設定した停止電圧以下か否かを判断し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下でなければ、ステップ133とステップ134の処理を繰り返し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下なら、ステップ135へ進む。
ステップ135では、補助電源部23の出力をオフにし、この処理を終了する。
さらに、ステップ136では、第2揮発性メモリ29のデータを第1揮発性メモリ28の空き領域に転送して記憶し、ステップ137へ進む。
ステップ137では、第2揮発性メモリ29への給電をオフにし、ステップ138へ進む。
ステップ138では、補助電源部23の出力をオンにし、第1揮発性メモリ28へ給電し、ステップ139へ進む。
ステップ139では、第1揮発性メモリ28へSR信号を送信し、第1揮発性メモリ28をセルフリフレッシュ状態にし、ステップ140へ進む。
ステップ140では、電圧監視回路24からの監視結果に基づいて、補助電源部23の電圧を監視し、ステップ141へ進む。
このように、補助電源部23から第1揮発性メモリ28へ電流を供給すると、補助電源部23の電圧は徐々に降下するため、補助電源部23の電圧を監視する。
ステップ141では、補助電源部23の電圧が予め設定した停止電圧以下か否かを判断し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下でなければ、ステップ140とステップ141の処理を繰り返し、補助電源部23の電圧が停止電圧以下なら、ステップ142へ進む。
ステップ142では、補助電源部23の出力をオフにし、この処理を終了する。
上述した参考技術のメモリバックアップ制御装置では、複数の揮発性メモリにデータが記憶されていた場合、そのデータのバックアップには各揮発性メモリに対して給電が必要になり、それぞれの揮発性メモリ内に記憶されたデータがどんなに少なくても、そのデータのバックアップには1つ分の揮発性メモリの電流が必要になり、バックアップするために必要な消費電流が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、主電源部22のオフが発生した場合、まず、システム制御部27は、メモリデータ監視部30で第1揮発性メモリ28と第2揮発性メモリ29の各メモリの空き容量と使用容量を確認する。
その確認結果に基づいて、一方の揮発性メモリの使用容量をもう一方の揮発性メモリに集約可能と判断すると、例えば、第2揮発性メモリ29のデータの使用量が第1揮発性メモリ28の空き容量に収まる場合、第2揮発性メモリ29のデータを第1揮発性メモリ28の空き容量に移動させる。
さらに、電源制御回路25でバックアップ必要なメモリである第1揮発性メモリ28の方だけに電源回路26の給電をオンにし、第1揮発性メモリ28をセルフリフレッシュモードにする。
なお、上述の制御処理では、補助電源部23をオンにした後に揮発性メモリをセルフリフレッシュモードにする処理順番を示したが、揮発性メモリをセルフリフレッシュモードにした後に補助電源部23をオンにする場合もある。
こうして、補助電源部23から電源制御回路25を介して電源回路26へ電流を供給し、電源回路26は第1揮発性メモリ28の動作電圧の電流を作成し、セルフリフレッシュ状態になった第1揮発性メモリ28に対して供給し、メモリバックアップを行う。
メモリバックアップ動作中は、補助電源部23から常に電流を供給するので、補助電源部23の容量はしだいに減少し、電圧が降下していく。そこで、電圧監視回路24は補助電源部23を監視し、補助電源部23の供給する電流の電圧値が予め設定された監視電圧値以下になった場合、電源制御回路25に対して補助電源部23の給電を遮断する信号を送信する。
そして、補助電源部23からの電流供給が遮断され、第1揮発性メモリ28に電流が供給されなくなるので、その時点でメモリバックアップは終了になる。
このようなメモリバックアップ制御処理を実施すれば、複数の揮発性メモリにそれぞれ記憶されたデータを集約してバックアップが必要な揮発性メモリの個数を少なくできるので、バックアップ時の消費電流を減らし、バックアップ時間を長く保つことができる。
しかし、上述のメモリバックアップ制御処理でも、1つの揮発性メモリの使用量がメモリ1個分の容量に大きく満たない時にも、メモリ1個全体をバックアップしなくてはならず、バックアップに必要なメモリ容量が少ない場合の消費電流を減らすことが出来ず、その場合にはバックアップする時間を長くすることができないという問題があった。
次に、この発明の実施形態のメモリバックアップ制御装置について説明する。
この発明の実施形態のメモリバックアップ制御装置は、後述する実施例1〜3に共通して適用するものであり、ファクシミリ,コピー機,プリンタ,複合機(これらを含めて「画像形成装置」「画像処理装置」ともいう),及びパーソナルコンピュータを含む各種の電子装置(「電子機器」ともいう)に設けることができる。
図1は、この発明の実施例1〜3に共通のメモリバックアップ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
このメモリバックアップ制御装置は、充電回路1,主電源部2,補助電源部3,電圧監視回路4,電源制御回路5,電源回路6,システム制御部7,揮発性メモリ8,メモリデータ監視部9を備えている。
充電回路1は、主電源部2からの電流によって補助電源部3を充電する回路である。
主電源部2は、AC電源からACケーブル31を介して電流が供給され、メモリバックアップ制御装置内の揮発性メモリ8を含む各部へ電流を供給する電源部である。
補助電源部3は、充電回路1によって充電される2次電池やスーパーキャパシタなどの電源部であり、揮発性メモリ8を含む各部へ主電源部2以外から電流を供給する電源部である。
電圧監視回路4は、補助電源部3が出力する電流の電圧を監視する回路である。
電源制御回路5は、主電源部2又は補助電源部3から供給される電流を電源回路6を含む各部へ供給する制御をする。
電源回路6は、揮発性メモリ8に電流を供給する回路である。
システム制御部7は、CPUを含むマイクロコンピュータによって実現され、電源制御回路5の制御と、揮発性メモリ8へセルフリフレッシュする部分を示すコマンドを発行する制御を含む各種の制御を行う。
揮発性メモリ8は、電流が供給されないとデータが消えてしまうDRAMを含む揮発性の読み書き可能な記憶部である。
メモリデータ監視部9は、揮発性メモリ8に格納されたデータの使用容量とデータ種類などを監視する。
〔実施例1〕
図1に示したメモリバックアップ制御装置について実施例1のメモリバックアップ制御装置について説明する。
<この発明の実施例1のメモリバックアップ制御装置>
実施例1のメモリバックアップ制御装置におけるメモリバックアップ制御処理では、揮発性メモリ(例えば、DDR3,MobileDDRを含むDRAM)の全データ領域に対する所定割合のアレイ単位でセルフリフレッシュするパーシャルアレイセルフリフレッシュ機能(以下「PASR機能」と略称する)を用いて揮発性メモリのバックアップを実施する。
上記PASR機能は、従来のセルフリフレッシュ機能が揮発性メモリの全データ領域(全メモリセルアレイ)に対してリフレッシュしていたのに対して、揮発性メモリの全データ領域の内の一部(データ保持が必要なメモリセルアレイの一部)に対してセルフリフレッシュを行う。
この実施例1では、揮発性メモリへのコマンド投入により、セルフリフレッシュを行う単位を、全データ領域の3/4アレイ,1/2アレイ,1/4アレイ,1/8アレイの4種類の割合の中から選択する仕組みにしている。
このメモリバックアップ制御装置は、主電源2がオフ(OFF)した後に、まず、メモリデータ監視部9で揮発性メモリ8のデータ領域(記憶領域)の全容量と使用容量を監視し、その監視によって得られる全体容量(全容量)のうちの使用容量の割合を示す使用状況を確認する。
バックアップ時の消費電流は少ない方が良いため、システム制御部7で使用状況が1/8以上か、1/4以上か、1/2以上か、3/4以上かをそれぞれ確認する。
その確認結果から、一番使用状況が少ないデータアレイの部分で使用しているデータが入りきるところまでを、セルフリフレッシュ状態にして、電源制御回路5で補助電源3から電源回路6を通って電流を供給するように制御する。
このように制御することにより、揮発性メモリ8に記憶されたデータの容量が全データ容量よりも少ない場合、バックアップ時の消費電流を減らしてメモリ1個分以下にすることができ、いままでと同等の補助電源部3の容量でも長時間のバックアップが可能になる。
また、保持するデータが毎回少ないのであれば、補助電源部3の低容量化と小型化を図ることができる。
図2乃至図4は、実施例1のメモリバックアップ装置のメモリバックアップ制御処理を示すフローチャート図である。各図中の丸付きのA〜Dの符号は、各図間での処理の移行先を示している。
このメモリバックアップ制御処理は、図2に示すように、ステップ(図中「S」で示す)1で、揮発性メモリ8の記憶領域の全容量と使用しているメモリ容量とを調べ、揮発性メモリ8の使用割合Mur(=使用容量/全容量、全容量の使用割合)を求めて、ステップ2へ進む。
ステップ2では、揮発性メモリ8の使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/8以上か否か(揮発性メモリ8について、データが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/8以上か否か)を判断し、使用割合Mur≧1/8なら、ステップ8へ進み、使用割合Mur<1/8なら、ステップ3へ進む。
ステップ3では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ4へ進む。
ステップ4では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/8アレイにSR信号を送信し、ステップ5へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/8アレイ(データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流を必要さと意低減に減らしてバックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ5では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ6へ進む。
ステップ6では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ7へ進む。
ステップ7では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
また、ステップ8では、揮発性メモリ8の使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/4以上か否か(揮発性メモリ8について、データが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/4以上か否か)を判断し、使用割合Mur≧1/4なら、図3のステップ14へ進み、使用割合Mur<1/4なら、ステップ9へ進む。
図2に戻り、ステップ9では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ10へ進む。
ステップ10では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/4アレイにSR信号を送信し、ステップ11へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/4アレイ(データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流を必要最低限に減らしてバックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ11では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ12へ進む。
ステップ12では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ13へ進む。
ステップ13では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
さらに、図3に示すように、ステップ14では、揮発性メモリ8の使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/2以上か否か(揮発性メモリ8について、データが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/2以上か否か)を判断し、使用割合Mur≧1/2なら、ステップ20へ進み、使用割合Mur<1/2なら、ステップ15へ進む。
ステップ15では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ16へ進む。
ステップ16では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/2アレイにSR信号を送信し、ステップ17へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/2アレイ(データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流を必要さと意低減に減らしてバックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ17では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ18へ進む。
ステップ18では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ19へ進む。
ステップ19では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図2に示すように、バックアップを終了する。
図3に戻り、ステップ20では、揮発性メモリ8の使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の3/4以上か否か(揮発性メモリ8について、データが記憶されているデータ領域の容量が全容量の3/4以上か否か)を判断し、使用割合Mur≧3/4なら、図4のステップ26へ進み、使用割合Mur<3/4なら、ステップ21へ進む。
図3に戻り、ステップ21では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ22へ進む。
ステップ22では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の3/4アレイにSR信号を送信し、ステップ23へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の3/4アレイ(データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流を必要さと意低減に減らしてバックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ23では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ24へ進む。
ステップ24では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ25へ進む。
ステップ25では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図2に示すように、バックアップを終了する。
さらに、図4に示すように、ステップ26では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ27へ進む。
ステップ27では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の全アレイにSR信号を送信し、ステップ28へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の全アレイにセルフリフレッシュが実施される。
ステップ28では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ29へ進む。
ステップ29では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ30へ進む。
ステップ30では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図2に示すように、バックアップを終了する。
実施例1のメモリバックアップ制御装置によれば、揮発性メモリ内のデータの量が少ないほど、揮発性メモリの全容量に対してリフレッシュする場合よりもバックアップ時間を長くすることができる。
〔実施例2〕
次に、実施例2のメモリバックアップ制御装置について説明する。
<この発明の実施例2のメモリバックアップ制御装置>
上述した実施例1のメモリバックアップ制御装置では、バックアップ時に揮発性メモリ内でデータが含まれるデータ領域のみに給電することにより、バックアップ時間を延ばすようにしたが、揮発性メモリに記憶されたデータについては、必ずバックアップする必要のあるデータのみではない。
例えば、複合機(MFP)において、コピー,プリント,ファクシミリ通信の複数の機能について1つの揮発性メモリをワークメモリとして使用している場合、電源断が発生した際に、揮発性メモリ内部にコピー,プリント,ファクシミリ通信の各ジョブ(JOB)データが記憶されている場合、その各ジョブデータのなかで必ずバックアップが必要なデータはファクシミリ通信のジョブデータになる。
これは、ファクシミリ通信については、送信側と受信側が離れているため、例えば、電源断により、ファクシミリ受信したデータがプリントされることなく失われた場合、送信側では送信作業が完了したデータの内容を未確認のまま放置されてしまう場合があり、ファクシミリ送受信が確実に行われない恐れがあるためである。
したがって、ファクシミリ通信のジョブデータは、バックアップの必要性の重要度が高いデータである。
一方、コピーやプリントについては、そのコピーやプリントをしたユーザ自身が認識している作業であるため、もし、電源断でコピーやプリントが実行されなかったり中断されたりしても、ユーザは、その作業が完結していないことを容易に認識することができ、再度コピー又はプリントを実行すればコピーやプリントの結果を得られるので、データの重要度はファクシミリ通信のジョブほどではない。
図1に示したメモリバックアップ制御装置については、図5の(a)に示すように、揮発性メモリ8におけるPASR機能で給電可能なアレイ量は、1/8,1/4,1/2,3/4,1である。
上述のように、揮発性メモリ8には、図5の(b)に示すように、ファクシミリ受信のジョブデータ(図中「FAX JOBデータ」と示す)のみがある場合と、図5の(c)に示すように、その他の、例えば、プリントジョブデータ(図中「プリントJOBデータ」と示す)も含む場合とがある。
上記のような揮発性メモリ8をバックアップする際に、揮発性メモリ8の内部にあるデータがファクシミリ受信のジョブデータだけであれば、揮発性メモリ8の内部の使用状況(バックアップ対象のデータが記憶されている領域の割合)からパーシャルセルフリフレッシュにするアレイ量を選択すればよい。
しかし、揮発性メモリ8の内部にファクシミリ受信のジョブデータ以外のデータが入っていて、かつ、ファクシミリ受信のジョブデータ以外のデータを加えると、揮発性メモリ8の使用状況が、パーシャルセルフリフレッシュで区切れるアレイ数を超えてしまう場合、例えば、ファクシミリ受信のジョブデータだけならば1/2アレイ量まででOKであるが、ファクシミリ受信のジョブデータ+プリントJOBデータで1/2アレイ量を超える場合では、揮発性メモリ8の使用しているメモリ全体のアレイ部分をパーシャルセルフリフレッシュ状態にしてしまうと、ファクシミリ受信のジョブデータ関連だけをパーシャルセルフリフレッシュ状態にするのに比べ、バックアップ時に大きな消費電流を必要とする。
したがって、バックアップ時間が短くなり、バックアップ必要なファクシミリ受信のジョブデータをバックアップできなくなる状況を迎えるなどの問題が起きる可能性がある。
そこで、揮発性メモリ8の内部のデータを使用する機能のジョブデータ毎に管理し、ファクシミリ受信のジョブデータだけの使用状況を把握して、ファクシミリ受信のジョブデータを記憶した領域を含むアレイ量をパーシャルセルフリフレッシュ状態にすることにより、実施例1の場合よりもさらに長時間のバックアップが可能になる。
この実施例2のメモリバックアップ制御装置では、揮発性メモリに対してPASR機能を用いてバックアップを実施する際、予め設定した種類のデータ(例えば、ファクシミリ通信ジョブデータ)が格納されている領域を含む容量のみについてPASR機能でバックアップを実施する。
そのため、システム制御部7が、実施例1の場合と同様のメモリバックアップ制御処理を行うが、その際、ファクシミリ受信のジョブデータに関するデータのみの使用状況を把握するようにし、ファクシミリ受信のジョブデータに関するデータを記憶した領域を含むアレイ量をパーシャルセルフリフレッシュ状態にする点が上述の処理とは異なる。
上記ファクシミリ受信のジョブデータについて、詳細なデータの把握方法(データのカウント方式)やデータのハンドリングとしては、ファクシミリ受信のジョブデータをアレイ毎にパーシャルセルフリフレッシュ状態にする必要がある。
そこで、例えば、数バイト(Byte)毎のブロックにデータを切り分けて、ジョブ毎のテーブルにブロックを積み上げるテーブルを用意する。
このテーブルを用いれば、全データ容量の中でファクシミリ受信のジョブデータがどれだけの使用状況かを把握することができ、それらのデータをメモリのあるアドレスにまとめることにより、そのアドレスによってアレイ毎にパーシャルセルフリフレッシュ状態にさせることが可能になる。
図6乃至図8は、実施例2のメモリバックアップ装置のメモリバックアップ制御処理を示すフローチャート図である。
このメモリバックアップ制御処理は、図6に示すように、ステップ(図中「S」で示す)41で、揮発性メモリ8の記憶領域の全容量とファクシミリ通信ジョブのデータが使用しているメモリ容量とを調べ、揮発性メモリ8内のFAX JOBの使用割合(Mur:FAX JOB関連使用容量/全容量)を求めて、ステップ42へ進む。
ステップ42では、揮発性メモリ8のFAX JOBの使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/8以上か否か(揮発性メモリ8について、ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/8以上か否か)を判断し、FAX JOBの使用割合Mur≧1/8なら、ステップ48へ進み、FAX JOBの使用割合Mur<1/8なら、ステップ43へ進む。
ステップ43では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ44へ進む。
ステップ44では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/8アレイにSR信号を送信し、ステップ45へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/8アレイ(FAX JOBのデータが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、ファクシミリ通信ジョブデータの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ45では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ46へ進む。
ステップ46では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ47へ進む。
ステップ47では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
また、ステップ48では、揮発性メモリ8のFAX JOBの使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/4以上か否か(揮発性メモリ8について、ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/4以上か否か)を判断し、FAX JOBの使用割合Mur≧1/4なら、図7のステップ54へ進み、FAX JOBの使用割合Mur<1/4なら、ステップ49へ進む。
図6に戻り、ステップ49では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ50へ進む。
ステップ50では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/4アレイにSR信号を送信し、ステップ51へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/4アレイ(FAX JOBのデータが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、ファクシミリ通信ジョブデータの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ51では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ52へ進む。
ステップ52では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ53へ進む。
ステップ53では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
さらに、図7に示すように、ステップ54では、揮発性メモリ8のFAX JOBの使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/2以上か否か(揮発性メモリ8について、ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/2以上か否か)を判断し、FAX JOBの使用割合Mur≧1/2なら、ステップ60へ進み、FAX JOBの使用割合Mur<1/2なら、ステップ55へ進む。
ステップ55では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ56へ進む。
ステップ56では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/2アレイにSR信号を送信し、ステップ57へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/2アレイ(ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、ファクシミリ通信ジョブデータの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ57では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ58へ進む。
ステップ58では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ59へ進む。
ステップ59では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図6に示すように、バックアップを終了する。
図7に戻り、ステップ60では、揮発性メモリ8のFAX JOBデータの使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の3/4以上か否か(揮発性メモリ8について、ファクシミリ通信データの記憶されているデータ領域の容量が全容量の3/4以上か否か)を判断し、FAX JOBデータの使用割合Mur≧3/4なら、図8のステップ66へ進み、FAX JOBデータの使用割合Mur<3/4なら、ステップ61へ進む。
ステップ61では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ62へ進む。
ステップ62では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の3/4アレイにSR信号を送信し、ステップ63へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の3/4アレイ(ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、ファクシミリ通信ジョブデータの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ63では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ64へ進む。
ステップ64では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ65へ進む。
ステップ65では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図6に示すように、バックアップを終了する。
さらに、図8に示すように、ステップ66では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ67へ進む。
ステップ67では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の全アレイにSR信号を送信し、ステップ68へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の全アレイにセルフリフレッシュが実施される。
ステップ68では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ69へ進む。
ステップ69では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ70へ進む。
ステップ70では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図6に示すように、バックアップを終了する。
このようにして、ユーザによって、ジョブ毎にデータに優先度をつけてファクシミリ通信ジョブデータのみの部分を長時間バックアップできるようなモード(例えば、FAXデータ優先モードと呼称)に手動で切り替えるようにすれば、よりユーザの要望にあったバックアップが可能になる。
また、この実施例2のメモリバックアップ制御装置は、ファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置や複合機に搭載した場合について説明したが、その他のデータ通信機能を備えた情報処理装置においても同様に揮発性メモリ内部のジョブデータを監視することにより、同様の制御が可能になる。
実施例2のメモリバックアップ制御装置によれば、揮発性メモリ内の予め指定したデータ種類であるファクシミリ通信ジョブデータの部分のみをリフレッシュするので、揮発性メモリの全容量に対してリフレッシュする場合よりもバックアップ時間を長くすることができる。
〔実施例3〕
次に、実施例3のメモリバックアップ制御装置について説明する。
<この発明の実施例3のメモリバックアップ制御装置>
上述した実施例2のメモリバックアップ制御装置では、ファクシミリ通信データを記憶した部分を含むメモリ容量についてリフレッシュするようにしたが、ファクシミリ通信データの全てが必ずバックアップする必要のあるものでもない。
例えば、FAX関連のデータには、装置本体が常に持っている電話帳や自局番号のデータや、FAX受信時に送られてくる画像データや送信者情報などがある。
上記自局番情報や電話帳はなくなってはいけないものとして必ず保持する必要がある。
一方、FAX受信時に送られてくる画像データや送信者情報も出来れば全部保持できることが望ましいが、FAX受信時の画像データは無くても、そのFAX送信の送信者の情報があれば、後で再送信してもらうことができるため、送信者情報よりもバックアップの必要性は低い。
図1に示したメモリバックアップ制御装置については、図9の(a)に示すように、揮発性メモリ8におけるPASR機能で給電可能なアレイ量は、1/8,1/4,1/2,3/4,1である。
また、揮発性メモリ8の内部には、図9の(b)と(c)にそれぞれ示すように、FAX関連のジョブデータだけでも、ファクシミリ受信したFAX画像データ,送信者情報,電話帳情報,自局番番号などさまざまな種類のデータがあり、特に、FAX画像データは送信される情報次第では非常に大きくなってしまうため、バックアップ時にFAX関連のジョブデータの画像データは保持しないようにすれば、パーシャルセルフリフレッシュ状態にするアレイ数を減らすことができる。
そして、FAX受信した画像データのバックアップをしないようにすれば、画像データも含めてバックアップするときよりも揮発性メモリの消費電流をより減らすことができ、バックアップする時間を長時間にすることができる。
例えば、重要データをFAX関連JOBの画像データ以外とした場合には、画像データ以外の部分に対してパーシャルアレイセルフリフレッシュ状態にすることで、バックアップ時の負荷を減らしてバックアップ時間を長くすることができる。
さらに、FAXの受信データ(送信者情報&画像データ)をまったくバックアップしない場合などであれば、本体に入っている自局番番号や電話帳のみを長時間バックアップするなどの方法も考えられる。
これらの情報に関してもユーザが操作部などから一つずつ重要データとして設定可能とすることにより、よりユーザの使い方にマッチしたバックアップが出来るようになる。
この実施例3のメモリバックアップ制御装置では、揮発性メモリに対してPASR機能を用いてバックアップを実施する際、予め設定した種類のデータが格納されている領域を含む容量のみについてPASR機能でバックアップを実施する。
そのため、システム制御部7が、実施例1の場合と同様のメモリバックアップ制御処理を行うが、その際、ファクシミリ通信ジョブデータについて、そのデータ中の予め設定した重要度に基づいてバックアップの必要があるデータの使用状況を把握するようにし、そのバックアップの必要があるデータを記憶した領域を含むアレイ量をパーシャルセルフリフレッシュ状態にする点が上述の処理とは異なる。
図10乃至図12は、実施例3のメモリバックアップ装置のメモリバックアップ制御処理を示すフローチャート図である。
このメモリバックアップ制御処理は、図10に示すように、ステップ(図中「S」で示す)81で、揮発性メモリ8の記憶領域の全容量とファクシミリ通信ジョブのデータが使用しているメモリ容量とを調べ、揮発性メモリ8内のFAX JOBの使用割合(Mur:FAX JOB関連使用容量/全容量)を求めて、ステップ82へ進む。
ステップ82では、揮発性メモリ8のFAX JOBの使用割合Murが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/8以上か否か(揮発性メモリ8について、ファクシミリ通信ジョブデータが記憶されているデータ領域の容量が全容量の1/8以上か否か)を判断し、FAX JOBの使用割合Mur≧1/8なら、ステップ88へ進み、FAX JOBの使用割合Mur<1/8なら、ステップ83へ進む。
ステップ83では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ84へ進む。
ステップ84では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/8アレイにSR信号を送信し、ステップ85へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/8アレイ(FAX JOBのデータが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、ファクシミリ通信ジョブデータの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ85では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ86へ進む。
ステップ86では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ87へ進む。
ステップ87では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
また、ステップ88では、FAX関連重要データの使用割合(Mfur:FAX関連重要データ使用容量/全容量)を求める。ここでは、自局番号と電話帳と送信者情報を含むデータをFAX関連重要データ使用容量とする。Mfurを求めたら、ステップ89へ進む。
ステップ89では、揮発性メモリ8のFAX関連重要データの使用割合Mfurが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/8以上か否かを判断し、FAX関連重要データの使用割合Mfur≧1/8なら、ステップ83へ進み、FAX関連重要データを含む容量のみをバックアップして、ステップ83〜87の処理を実行する。
一方、ステップ89の判断で、FAX関連重要データの使用割合Mfur<1/8なら、ステップ90へ進む。
ステップ90では、揮発性メモリ8のFAX関連重要データの使用割合Mfurが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/4以上か否かを判断し、FAX関連重要データの使用割合Mfur≧1/4なら、図11のステップ96へ進み、FAX関連重要データの使用割合Mfur<1/4なら、ステップ91へ進む。
図10に戻り、ステップ91では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ92へ進む。
ステップ92では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/4アレイにSR信号を送信し、ステップ93へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/4アレイ(FAX関連重要データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、FAX関連重要データの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ93では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ94へ進む。
ステップ94では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ95へ進む。
ステップ95では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、バックアップを終了する。
さらに、図11に示すように、ステップ96では、揮発性メモリ8のFAX関連重要データの使用割合Mfurが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の1/2以上か否かを判断し、FAX関連重要データの使用割合Mfur≧1/2なら、ステップ102へ進み、FAX関連重要データの使用割合Mfur<1/2なら、ステップ97へ進む。
ステップ97では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ98へ進む。
ステップ98では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の1/2アレイにSR信号を送信し、ステップ99へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の1/2アレイ(FAX関連重要データの記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、FAX関連重要データの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ99では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ100へ進む。
ステップ100では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ101へ進む。
ステップ101では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図10に示すように、バックアップを終了する。
図11に戻り、ステップ102では、揮発性メモリ8のFAX関連重要データの使用割合Mfurが、PASR機能を用いてデータ保持できる最小のメモリ容量の3/4以上か否かを判断し、FAX関連重要データの使用割合Mfur≧3/4なら、図12のステップ108へ進み、FAX関連重要データの使用割合Mfur<3/4なら、ステップ103へ進む。
図11に戻り、ステップ103では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ104へ進む。
ステップ104では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の3/4アレイにSR信号を送信し、ステップ105へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の3/4アレイ(FAX関連重要データが記憶されている部分を含む部分領域のみ)にセルフリフレッシュが実施される。
したがって、揮発性メモリ8のデータ保持時の消費電流が、FAX関連重要データの記憶されている部分のみで済むので、バックアップ時の補助電源部3の電力消費を少なくすることができ、バックアップの時間を延ばすことができる。
ステップ105では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ106へ進む。
ステップ106では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ107へ進む。
ステップ107では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図10に示すように、バックアップを終了する。
さらに、図12に示すように、ステップ108では、補助電源部3の出力をオンにし、電源制御回路5によって補助電源部3からの電流を電源回路6を介して揮発性メモリ8に供給し、ステップ109へ進む。
ステップ109では、主電源部2の電圧の降下を検出すると、揮発性メモリ8の全アレイにSR信号を送信し、ステップ110へ進む。
上記主電源部2の電圧の降下の検出は、例えば、電源制御回路5が検出してシステム制御部7へ通知するようにすると良い。
このようにして、主電源部2と補助電源部3からの給電が開始された後は、主電源部2からの給電が断になっても、補助電源部3からの電流が揮発性メモリ8へ供給され続け、データ領域の全アレイにセルフリフレッシュが実施される。
ステップ110では、電圧監視回路4によって補助電源部3の電圧を監視し、その監視結果を電源回路5を介してシステム制御部7へ通知し、ステップ111へ進む。
ステップ111では、上記通知内容に基づいて停止電圧以下か否か(補助電源部3の電圧が、予め設定した給電を停止する停止電圧以下か否か)を判断し、停止電圧以下でなければ、この判断処理を繰り返し、停止電圧以下なら、ステップ112へ進む。
ステップ112では、電源制御回路5によって補助電源部3の出力をオフにし、補助電源部3からの給電を遮断し、図10に示すように、バックアップを終了する。
このようにして、ユーザによって、ファクシミリ通信ジョブデータ中の重要な情報を保持した部分のみを長時間バックアップできるようなモード(例えば、FAXデータ優先モードと呼称)に手動で切り替えるようにすれば、よりユーザの要望にあったバックアップが可能になる。
また、この実施例3のメモリバックアップ制御装置は、ファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置や複合機に搭載した場合について説明したが、その他のデータ通信機能を備えた情報処理装置においても同様に揮発性メモリ内部のジョブデータを監視することにより、同様の制御が可能になる。
実施例3のメモリバックアップ制御装置によれば、揮発性メモリ内の予め指定したデータ種類であるファクシミリ通信ジョブデータのうち、予め設定した重要度の高いデータ(自局番号,電話帳,送信者情報)部分のみをリフレッシュするので、揮発性メモリの全容量に対してリフレッシュする場合よりもバックアップ時間を長くすることができる。
なお、実施例3では、自局番号と電話帳のデータを揮発性メモリに保持する場合について説明したが、それらのデータを不揮発性メモリに保持するようにした場合は、上述のメモリバックアップ制御処理において、送信者情報のみを保持するようにPASR機能を働かせればよいので、さらにバックアップ時間を伸ばすことができる。
この実施形態によれば、2次電池などの補助電源手段を用いて、揮発性メモリのデータをバックアップするとき、バックアップするデータ容量がメモリ1個分の容量以下の場合、パーシャルアレイセルフリフレッシュ機能を用いて、そのバックアップする容量にあった部分のみセルフリフレッシュにするので、データを保持した部分領域のみを電源維持し、データを保持していない部分領域には消費電流が不要になるので、バックアップ時の補助電源の電力消費を少なくでき、バックアップを長時間行うことが出来る。
そして、揮発性メモリ内のバックアップするデータの容量が少ないほど、バックアップ時の消費電流をより減らすことができ、より長時間のバックアップを行うことができる。
上述の各実施例1〜3のメモリバックアップ制御処理では、セルフリフレッシュを行う単位を、全データ領域の3/4アレイ,1/2アレイ,1/4アレイ,1/8アレイの4種類の割合の中から選択する場合を示したが、全データ領域の分割の単位を、1/n(n:2の倍数、すなわち2,4,8,……)にしても上述と同様に実施することができる。また、1/n(n:任意の正の整数)にしてもよい。さらに、この単位をさらに細かく設定するようにしても良い。また、セルフリフレッシュする単位を揮発性メモリ内のバンク単位で指定したり、自由な割合で設定したり、その他の単位で指定しても上述と同様にして実施することができる。
この発明によるメモリバックアップ制御装置と画像形成装置は、ファクシミリ装置,プリンタ,複写機,複合機において適用することができる。また、この発明によるメモリバックアップ制御装置と情報処理装置は、パーソナルコンピュータなどに適用することができる。
1,21:充電回路 2,22:主電源部 3,23:補助電源部 4,24:電圧監視回路 5,25:電源制御回路 6,26:電源回路 7,27:システム制御部 8:揮発性メモリ 9,30:メモリデータ監視部 10,31:ACケーブル 28:第1揮発性メモリ 29:第2揮発性メモリ
特開2002−262044号公報

Claims (7)

  1. 揮発性メモリ内のバックアップ対象のデータが記憶されている領域の割合を調べ、該割合に基づいて前記データの記憶されている部分領域を含む容量について補助電源手段からの給電によってセルフリフレッシュし、前記揮発性メモリ内のデータをバックアップ制御する制御手段を備えたことを特徴とするメモリバックアップ制御装置。
  2. 前記揮発性メモリ内に記憶されているバックアップ対象のデータは、予め指定された種類のジョブのデータであることを特徴とする請求項1記載のメモリバックアップ制御装置。
  3. 前記揮発性メモリ内に記憶されているバックアップ対象のデータは、予め指定された重要度のデータであることを特徴とする請求項1記載のメモリバックアップ制御装置。
  4. 前記揮発性メモリ内に記憶されているバックアップ対象のデータを、予め指定された種類のジョブのデータと、予め指定された重要度のデータとのいずれか一方を選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のメモリバックアップ制御装置。
  5. 前記データの重要度を設定する手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載のメモリバックアップ制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のメモリバックアップ制御装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のメモリバックアップ制御装置を備えたことを特徴とする情報処理装置。
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