JP2011085196A - クラッチレリ−ズ装置 - Google Patents

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彰一 山崎
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【課題】クラッチ操作経路における荷重効率を向上させることができるクラッチレリーズ装置を提供すること。
【解決手段】クラッチの接続および解除を行うダイヤフラムスプリング15の力点と当接する内輪5aがボール5eを介して外輪5bに支持されたレリーズベアリング5と、レリーズベアリング5を軸方向にストロークさせるレリーズ機構(例えば、内側ハウジング1、外側ハウジング2、ピストン6を含む液圧機構)と、一端がレリーズベアリング5の外輪5bに揺動可能に支持されるとともに、他端が固定位置にて揺動可能に支持され、かつ、レリーズベアリング5を軸方向のダイヤフラムスプリング15側へストロークする際、一定ストロークを超えたターンオーバー点から、レリーズベアリング5をダイヤフラムスプリング15側に押付ける方向にアシストする皿ばね13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチの接続および解除を行うクラッチレリ−ズ装置に関し、特に、クラッチ操作荷重を軽減させるクラッチレリーズ装置に関する。
車両では、エンジン始動時や変速時などにおいてエンジンの回転動力を変速機に伝達しないようにするために、エンジンと変速機との間の動力伝達系路上にクラッチが設けられている。クラッチは、クラッチレバー、クラッチペダル等の操作機構のマニュアル操作(手動操作、踏込操作等)により、油圧機構、リンク機構等のクラッチレリーズ装置を介してクラッチ操作力が伝達されて、エンジンと変速機とが断続可能になっている。従来のクラッチでは、フライホイールとプレッシャプレートとの間にクラッチディスクを挟み、フライホイールと一体になって回転するクラッチカバーに回動可能に支持されているダイヤフラムスプリングの弾性力によりプレッシャプレートを押圧してクラッチを接続し、クラッチハウジングに揺動可能に支持されているクラッチレリーズフォークの一端をクラッチハウジングに取りつけられているクラッチオペレーティングシリンダに装着されたピストンロッドで押して、前記ダイヤフラムスプリングを押すことにより、クラッチの接続を解除する(例えば、特許文献1参照)。ダイヤフラムスプリングは、クラッチカバー内に配されており、梃子の原理を用いてトルク容量分の荷重を減少させる。ダイヤフラムスプリングのレバー比は、クラッチハウジング内の軸方向スペース等から決まる固定値である。
従来のクラッチの操作では、操作機構において梃子の原理を採用し、レバー比を大きくとることで操作荷重を軽減している。また、操作機構における操作荷重をさらに軽減するために、操作機構において操作力をアシスト(補助)するアシスト機構を有するものがある。
例えば、特許文献2では、車体側部材に支軸にて回動可能に取付けられたクラッチの操作ペダルであって、該操作ペダルとその前方の車体側部材との間に、操作ペダルが所定ストローク踏込まれた後に該操作ペダルに踏込み方向のアシスト力を付与する圧縮コイルバネよりなるアシストスプリングを設けたものにおいて、それぞれ軸部の先端に球状部を有する形状のペダル側支持部と車体側支持部とを上記操作ペダルとその前方の車体側部材とに球状部が互いに向き合うようにそれぞれ取付け、それぞれ中央部に球状凹部を有し該球状凹部の外周部にバネ受面を有する形状のペダル側バネ受け皿と車体側バネ受け皿とを、上記ペダル側支持部と車体側支持部の各球状部に球状凹部を嵌装してそれぞれ組付け、上記アシストスプリングを上記ペダル側バネ受け皿と車体側バネ受け皿の各バネ受面間に装着し、その状態にて上記ペダル側バネ受け皿のバネ受面がペダル側支持部の球状部中心より後方に位置し、車体側バネ受け皿のバネ受面が車体側支持部の球状部中心より前方に位置する構成とした操作ペダル踏力軽減装置が開示されている。これにより、極めて簡単な構成によって、高出力のアシストスプリングを使用することが可能となり、操作ペダル踏込み時の踏力を大幅に軽減することができ、高出力のアシストスプリングを用いても、操作ペダル戻し時終期のペダル踏力の急上昇をなくし、ペダル操作フィーリングの向上をはかり得ると共に、踏込み初期の踏力の軽減を図ることができるというものである。
また、特許文献3では、車両に設けたクラッチを操作する為のクラッチ操作機構において、クラッチ操作具と車両側のフレームとの間に、クラッチ操作具の操作力補助部材を介装し、前記操作力補助部材をガススプリングとしたクラッチ操作機構が開示されている。これにより、オペレータは軽い踏込力でクラッチ操作具を操作できるようになり、運転操作フィーリングが向上し、また、踏込操作荷重を低減するためにペダルストロークを増加せずとも済むので操作性が良好になり、クラッチペダルを操作するための疲労を軽減できるというものである。
特開平8−105457号公報 特開平9−31574号公報 特開2002−181075号公報
以下の分析は、本発明の視点からなされるものである。
しかしながら、従来のクラッチでは、アシスト機構がクラッチ操作経路の最下流となる操作機構に配設されているため、結果として、操作機構より上流側のクラッチ操作経路での荷重や、操作機構の軸部での荷重(機械的摺動抵抗による荷重)が大きくなり、荷重効率が悪化し、余分な力がかかってしまう。そのため、操作機構より上流側のクラッチ操作経路や、操作機構の軸部を、効率が悪化した荷重に耐えうるように構成しなければならないので、構成部品が高価になるおそれがある。
本発明の主な課題は、クラッチ操作経路における荷重効率を向上させることができるクラッチレリーズ装置を提供することである。
本発明の一視点においては、クラッチレリーズ装置において、クラッチの接続および解除を行うレバーの力点と当接する回転輪がボールを介して非回転輪に支持されたレリーズベアリングと、前記レリーズベアリングを軸方向にストロークさせるレリーズ機構と、一端が前記レリーズベアリングの前記非回転輪に揺動可能に支持されるとともに、他端が固定位置にて揺動可能に支持され、かつ、前記レリーズベアリングを軸方向の前記レバー側へストロークする際、一定ストロークを超えたターンオーバー点から、前記レリーズベアリングを前記レバー側に押付ける方向にアシストするアシストスプリングと、を備えることを特徴とする。
本発明の前記クラッチレリーズ装置において、前記アシストスプリングは、前記ターンオーバー点で付勢方向が反転する皿ばねであることが好ましい。
本発明の前記クラッチレリーズ装置において、前記クラッチ及び前記レリーズ機構を収容するとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部を有するクラッチハウジングを備えることが好ましい。
本発明の前記クラッチレリーズ装置において、前記クラッチ及び前記レリーズ機構を収容するクラッチハウジングに取り付けられるとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部材を備えることが好ましい。
本発明の前記クラッチレリーズ装置において、前記レリーズ機構は、内側ハウジングと外側ハウジングの間にてピストンがスライド可能に配されるとともに、前記ピストンに前記レリーズベアリングの前記非回転輪が取り付けられ、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングと前記ピストンとによって囲まれた液室内の液圧によって前記ピストンを軸方向へ移動させる液圧機構であり、前記外側ハウジングは、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部を有することが好ましい。
本発明の前記クラッチレリーズ装置において、前記レリーズ機構は、内側ハウジングと外側ハウジングの間にてピストンがスライド可能に配されるとともに、前記ピストンに前記レリーズベアリングの前記非回転輪が取り付けられ、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングと前記ピストンとによって囲まれた液室内の液圧によって前記ピストンを軸方向へ移動させる液圧機構であり、前記外側ハウジングに取り付けられるとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、アシストスプリングによりクラッチ操作経路の上流のクラッチレリーズ装置でクラッチ操作力のアシストを行うため、クラッチ操作経路での荷重が低減され、従来の構成よりも荷重効率を高くすることができる。結果として、運転者がクラッチペダル上で行った仕事を高効率でクラッチ切断のための仕事に活用することができる。また、レリーズベアリング以降の下流側のクラッチ操作経路での負荷荷重を小さくすることで、下流側のクラッチ操作経路の部品の保障負荷荷重を低減させることができるため、部品の簡素化によりコストの低減を図ることができ、設計の自由度が広がる。
本発明の実施例1に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例3に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例4に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例5に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
本発明の実施形態に係るクラッチレリーズ装置では、クラッチの接続および解除を行うレバー(例えば、図1のダイヤフラムスプリング15)の力点と当接する回転輪(例えば、図1の内輪5a)がボール(図1の5e)を介して非回転輪(例えば、図1の外輪5b)に支持されたレリーズベアリング(図1の5)と、前記レリーズベアリングを軸方向にストロークさせるレリーズ機構(例えば、図1の内側ハウジング1、外側ハウジング2、ピストン6を含む液圧機構)と、一端が前記レリーズベアリングの前記非回転輪に揺動可能に支持されるとともに、他端が固定位置にて揺動可能に支持され、かつ、前記レリーズベアリングを軸方向の前記レバー側へストロークする際、一定ストロークを超えたターンオーバー点から、前記レリーズベアリングを前記レバー側に押付ける方向にアシストするアシストスプリング(例えば、図1の皿ばね13)と、を備える。
本発明の実施例1に係るクラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
図1に示すクラッチレリーズ装置は、クラッチ(図示せず)の接続および解除を行う装置である。クラッチレリーズ装置は、レリーズ機構(図1では油圧機構)の操作によりレリーズベアリング5を軸方向のエンジン側(図1の右側)へ移動(ストローク)させることでクラッチのダイヤフラムスプリング15の内周端部がエンジン側(図1の右側)へ押付けてクラッチを断状態にする。クラッチレリーズ装置は、レリーズベアリング5を軸方向のダイヤフラムスプリング15側(図1の右側)へ移動する際、一定ストロークを超えた地点(ターンオーバー点)で、皿ばね13によってレリーズベアリング5をダイヤフラムスプリング15側に押付ける方向にアシストするアシスト機構を有する。クラッチレリーズ装置は、油圧機構として、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間にてピストン6がスライド可能に配され、ピストン6にレリーズベアリング5が取り付けられ、内側ハウジング1と外側ハウジング2とピストン6とによって囲まれた油室4内の油圧によってピストン6を軸方向へ移動させる機構を有する。クラッチレリーズ装置は、主な構成部として、内側ハウジング1と、外側ハウジング2と、シール3と、油室4と、レリーズベアリング5と、ピストン6と、皿ばね7と、コイルスプリング8と、シート部材9、10と、止め輪11と、シール12と、皿ばね13と、クラッチハウジング16と、を有する。
ここで、クラッチは、エンジンのクランクシャフトと一体回転するフライホイールと、プレッシャプレートと、フライホイールとプレッシャプレートの間に挟みこまれるとともに変速機入力軸14と相対回転不能に連結されたクラッチディスクと、フライホイールと一体に回転するクラッチカバーと、クラッチカバーに揺動可能に支持されるとともにプレッシャプレートをフライホイール側に付勢するダイヤフラムスプリング15と、を備えている。クラッチは、ダイヤフラムスプリング15の内周端部が変速機側(図1の左側)に揺動することでプレッシャプレートがクラッチディスクをフライホイールに押付けられてクランクシャフトから変速機入力軸14に回転動力が伝達される接状態(係合状態)となり、ダイヤフラムスプリング15の内周端部がエンジン側(図1の右側)に揺動することでプレッシャプレートによるクラッチディスクのフライホイールへの押付けが解除されてクランクシャフトから変速機入力軸14に回転動力が伝達されない断状態(非係合状態)となる。ダイヤフラムスプリング15は、クラッチの接続および解除を行うレバーであり、力点にてレリーズベアリング5の内輪5a(回転輪)と当接する。
内側ハウジング1は、環状(ドラム状、筒状)の部材であり、油室4の一部となる。内側ハウジング1は、筒状部1aと、フランジ部1bと、を有する。筒状部1aは、所定間隔をおいて変速機入力軸14を包囲する部分である。フランジ部1bは、筒状部1aのクラッチハウジング16側の端部から外周方向に延在した部分である。
外側ハウジング2は、所定間隔をおいて内側ハウジング1の筒状部1aを包囲するように配された部材であり、油室4の一部となる。外側ハウジング2は、筒状部2aと、フランジ部2bと、段差部2cと、を有する。筒状部2aは、所定間隔をおいて内側ハウジング1の筒状部1aを包囲する部分である。フランジ部2bは、クラッチハウジング16に取り付けるための部分であり、クラッチマスタシリンダ(図示せず)等から供給された圧油を油室4に供給するための油ポート(図示せず)を有する。フランジ部2bは、ボルト(図示せず)等によってクラッチハウジング16に取り付けられる。段差部2cは、外側ハウジング2のフランジ部1b側の面に形成された凹部であり、油室4の外周にて環状に形成されている。段差部2cは、フランジ部2bの油ポートからの圧油を油室4に供給するための油路となる。
シール3は、弾性材料よりなり、油室4を密封する環状のシール部材である。シール3は、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間に配され、ピストン6の凹部6bに装着されている。
油室4は、内側ハウジング1、外側ハウジング2、及びピストン6(シール3)に囲まれた環状のシリンダ室である。油室4は、段差部2cとフランジ部1bの間の油路、及びフランジ部2bの油ポート(図示せず)を介してクラッチマスタシリンダ(図示せず)等に接続されている。
レリーズベアリング5は、リング状のボールベアリングである。レリーズベアリング5は、内輪5aがボール5eを介して外輪5bに回動可能に支持された構成となっている。内輪5aは、クラッチ側(図1の右側)の端部にてダイヤフラムスプリング15と常時接合しており、ダイヤフラムスプリング15と一体的に回転する回転輪である。外輪5bは、保持部5cを介してピストン6に固定された非回転輪であり、保持部5cと、支持部5dと、を有する。保持部5cは、ピストン6に対して外輪5bを保持するための部分であり、外輪5bのコイルスプリング8側の端部から内周側に延在している。保持部5cは、ピストン6の取付部6aにて皿ばね7によって調芯可能に取り付けられており、コイルスプリング8側の面にてシート部材9を介してコイルスプリング8の付勢力を受けている。支持部5dは、皿ばね13の内周端部を揺動可能に支持する部分であり、外輪5bの外周面にて環状で溝状に形成されている。
ピストン6は、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間において油圧により軸方向(図1の左右方向)に摺動可能に作動する環状部材である。ピストン6は、外側ハウジング2に収容されない部位に皿ばね7によってレリーズベアリング5(保持部5c)を取り付けるための取付部6aを有する。ピストン6は、油室4側の端部にシール3を装着するための凹部6bを有する。
皿ばね7は、ピストン6の取付部6aにレリーズベアリング5(保持部5c)を取り付けるためのばね弾性を有する環状の部材である。皿ばね7は、レリーズベアリング5を半径方向に調心移動可能に支持する。
コイルスプリング8は、軸方向(図1の左右方向)であってシート部材9とシート部材10との間に介在している。コイルスプリング8は、一端がシート部材10を介して外側ハウジング2(フランジ部2b)に支持され、他端がシート部材9を介してレリーズベアリング5をダイヤフラムスプリング15側に付勢する。
シート部材9は、コイルスプリング8の他端を支持するための環状の部材であり、レリーズベアリング5の保持部5cに取り付けられている。
シート部材10は、コイルスプリング8の一端を支持する環状の部材であり、外側ハウジング2に当接している。
止め輪11は、ピストン6のクラッチ側(図1の右側)へのスライドを規制する環状部材である。止め輪11は、内側ハウジング1の外周面のクラッチ側(図1の右側)の端部の近傍に形成された環状溝に取り付けられている。
シール12は、内側ハウジング1のフランジ部1bと外側ハウジング2のフランジ部2bとの接合面を封止するための弾性材料よりなる環状部材である。シール12は、フランジ部2bに形成された環状溝に配され、フランジ部1b及びフランジ部2bと圧接している。
皿ばね13は、レリーズベアリング5を軸方向のダイヤフラムスプリング15側(図1の右側)へ移動する際、一定ストロークを超えた地点(ターンオーバー点)から、レリーズベアリング5をダイヤフラムスプリング15側に押付ける方向にアシストするアシストスプリングであり、皿状のばねである。皿ばね13は、内周端部がレリーズベアリング5における外輪5bの支持部5dにて揺動可能に支持(溝に挿入)されており、外周端部がクラッチハウジング16の支持部16aにて揺動可能に支持(溝に挿入)されている。皿ばね13は、内周端部がターンオーバー点よりも変速機側(図1の左側)にあるときにレリーズベアリング5を変速機側(図1の左側)に押付ける付勢力を発生し、内周端部がターンオーバー点にくると付勢方向が反転し、内周端部がターンオーバー点よりもエンジン側(図1の右側)にあるときにレリーズベアリング5をエンジン側(図1の右側)に押付ける付勢力を発生する。皿ばね13の内周端部がターンオーバー点よりもエンジン側(図1の右側)にあるときのばね荷重が、クラッチ操作を行うときの操作力をアシストする方向に作用し、結果として、クラッチペダル(図示せず)にて必要とされる操作力を低減させることができる。なお、図1ではアシスト機構のアシストスプリングとして皿ばね13を用いているが、その他、コイルスプリングを用いてターンオーバー点よりも断側ではアシストせず接側ではアシストするように構成してもよい。
クラッチハウジング16は、クラッチ(図示せず)及びそのレリーズ機構を収容するハウジングである。クラッチハウジング16は、ボルトなどによって外側ハウジング2が取り付けられており、内側ハウジング1のフランジ部1bを支持している。クラッチハウジング16は、外側ハウジング2よりも外周の部位から軸方向に延在した支持部16aを有する。支持部16aは、皿ばね13の外周端部を揺動可能に支持する部分であり、内周面にて溝状に形成されている。
次に、本発明の実施例1に係るクラッチレリーズ装置の動作について説明する。
クラッチペダル(図示せず)を踏み込んだときにクラッチマスタシリンダ(図示せず)より油室4に圧油が供給されて、ピストン6及びレリーズベアリング5をエンジン側(図1の右側)に移動し、クラッチ(図示せず)が断状態(非係合状態)になる。
クラッチペダル(図示せず)を解放したときに油室4の圧油が外側ハウジング2におけるフランジ部2bの油ポートから排出され、ピストン6及びレリーズベアリング5が変速機側(図1の左側)に移動し、クラッチ(図示せず)が接状態(係合状態)になる。
クラッチを断状態から接状態にする過程において、クラッチペダルの踏み始めでは、皿ばね13の内周端部がターンオーバー点に達するまでレリーズベアリング5を変速機側(図1の左側)に押付ける付勢力が発生し、クラッチペダルの操作力をアシストしないが、クラッチペダルをさらに踏み込むと、皿ばね13の内周端部がターンオーバー点で皿ばね13の付勢方向が反転し、皿ばね13の内周端部がターンオーバー点よりもエンジン側(図1の右側)に揺動することでレリーズベアリング5をエンジン側(図1の右側)に押付ける付勢力が発生し、クラッチペダルの操作力をアシストする。
実施例1によれば、皿ばね13によりクラッチ操作経路の上流のクラッチレリーズ装置でクラッチ操作力のアシストを行うため、クラッチ操作経路(例えば、油圧機器)での荷重(例えば、油圧)が低減され、従来の構成よりも荷重効率を高くすることができる。結果として、運転者がクラッチペダル上で行った仕事を高効率でクラッチ切断のための仕事に活用することができる。また、レリーズベアリング5以降の下流側のクラッチ操作経路での負荷荷重を小さくすることで、下流側のクラッチ操作経路の部品(油圧経路を有する場合は作動油を含む)の保障負荷荷重を低減させることができるため、部品の簡素化によりコストの低減を図ることができ、設計の自由度が広がる。さらに、アシスト機構において、アシストスプリングとして皿ばね13を使用することにより、省スペース、低コスト化が可能となる。
本発明の実施例2に係るクラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施例2に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
実施例2は、実施例1の変形例であり、クラッチハウジング(図1の16)に皿ばね13用の支持部(図1の16a)を設けるのをやめ、その代わりに外側ハウジング2の外周部から軸方向に延在した支持部2dを設けたものである。支持部2dは、皿ばね13の外周端部を揺動可能に支持する部分であり、内周面にて溝状に形成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例3に係るクラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施例3に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
実施例3は、実施例2の変形例であり、外側ハウジング(図2の2)に皿ばね13用の支持部(図2の2d)を設けるのをやめ、その代わりに支持部材21を外側ハウジング2に取り付けたものである。支持部材21は、皿ばね13の外周端部を揺動可能に支持する部材であり、内周面にて溝状に形成されている。その他の構成は、実施例2と同様である。実施例3によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例4に係るクラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例4に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
実施例4は、実施例1の変形例であり、レリーズ機構として油圧式レリーズ機構をやめ、その代わりにフォーク式レリーズ機構としたものである。また、実施例4は、クラッチハウジング(図1の16)に皿ばね13用の支持部(図1の16a)を設けるのをやめ、その代わりに支持部材22をクラッチハウジング16に取り付けている。支持部材22は、皿ばね13の外周端部を揺動可能に支持する部材であり、内周面にて溝状に形成されている。フォーク式レリーズ機構を採用したことで、レリーズベアリング25の外輪25bにはレリーズフォーク(図示せず)の操作力を受ける保持部材25cが取り付けられており、クラッチハウジング16にはレリーズベアリング25と変速機入力軸14との間を通るように軸方向に延在した筒状部16bが設けられている。レリーズフォーク(図示せず)のストロークにより、レリーズベアリング25がエンジン側(図4の右側)に移動した場合、皿ばね13が連動し、一定ストロークを超えた地点(ターンオーバー点)で皿ばね13が反転し、皿ばね13がダイヤフラムスプリング15を押付ける方向に付勢力を発生する。この付勢力が、レリーズフォークが行う仕事をアシストする方向に働き、結果として、クラッチペダルで必要とされる操作力を低減させることができる。その他の構成は、実施例1と同様である。実施例4によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例5に係るクラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例5に係るクラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。
実施例5は、実施例1の変形例であり、レリーズベアリング(図1の5)の外輪(図1の5b)に皿ばね13用の支持部(図1の5d)を設けるのをやめ、その代わりにレリーズベアリング35の内輪35aに支持部35dを設けたものである。レリーズベアリング35は、外輪35bがボール35eを介して内輪35aに回動可能に支持された構成となっている。外輪35bは、クラッチ側(図1の右側)の端部にてダイヤフラムスプリング15と常時接合しており、ダイヤフラムスプリング15と一体的に回転する回転輪である。外輪35bは、皿ばね13が揺動しても皿ばね13と抵触しないように形成されている。内輪35aは、保持部35cを介してピストン6に固定された非回転輪であり、コイルスプリング8側の面にてシート部材9を介してコイルスプリング8の付勢力を受けている。保持部35cと、支持部35dと、を有する。保持部35cは、ピストン6に対して内輪35aを保持するための部分であり、内輪35aの内周面から内周側に延在している。保持部35cは、ピストン6の取付部6aにて皿ばね7によって調芯可能に取り付けられている。支持部35dは、皿ばね13の内周端部を揺動可能に支持する部分であり、内輪35aの外周面にて環状で溝状に形成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。実施例5によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 内側ハウジング
1a 筒状部
1b フランジ部
2 外側ハウジング
2a 筒状部
2b フランジ部
2c 段差部
2d 支持部
3 シール
4 油室(液室)
5 レリーズベアリング
5a 内輪(回転輪)
5b 外輪(非回転輪)
5c 保持部
5d 支持部
5e ボール
6 ピストン
6a 取付部
6b 凹部
7 皿ばね
8 コイルスプリング
9、10 シート部材
11 止め輪
12 シール
13 皿ばね(アシストスプリング)
14 変速機入力軸
15 ダイヤフラムスプリング(レバー)
16 クラッチハウジング
16a 支持部
16b 筒状部
21、22 支持部材
25 レリーズベアリング
25a 内輪(回転輪)
25b 外輪(非回転輪)
25c 保持部材
25d 支持部
25e ボール
35 レリーズベアリング
35a 内輪(非回転輪)
35b 外輪(回転輪)
35c 保持部
35d 支持部
35e ボール

Claims (6)

  1. クラッチの接続および解除を行うレバーの力点と当接する回転輪がボールを介して非回転輪に支持されたレリーズベアリングと、
    前記レリーズベアリングを軸方向にストロークさせるレリーズ機構と、
    一端が前記レリーズベアリングの前記非回転輪に揺動可能に支持されるとともに、他端が固定位置にて揺動可能に支持され、かつ、前記レリーズベアリングを軸方向の前記レバー側へストロークする際、一定ストロークを超えたターンオーバー点から、前記レリーズベアリングを前記レバー側に押付ける方向にアシストするアシストスプリングと、
    を備えることを特徴とするクラッチレリーズ装置。
  2. 前記アシストスプリングは、前記ターンオーバー点で付勢方向が反転する皿ばねであることを特徴とする請求項1記載のクラッチレリーズ装置。
  3. 前記クラッチ及び前記レリーズ機構を収容するとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部を有するクラッチハウジングを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチレリーズ装置。
  4. 前記クラッチ及び前記レリーズ機構を収容するクラッチハウジングに取り付けられるとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチレリーズ装置。
  5. 前記レリーズ機構は、内側ハウジングと外側ハウジングの間にてピストンがスライド可能に配されるとともに、前記ピストンに前記レリーズベアリングの前記非回転輪が取り付けられ、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングと前記ピストンとによって囲まれた液室内の液圧によって前記ピストンを軸方向へ移動させる液圧機構であり、
    前記外側ハウジングは、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチレリーズ装置。
  6. 前記レリーズ機構は、内側ハウジングと外側ハウジングの間にてピストンがスライド可能に配されるとともに、前記ピストンに前記レリーズベアリングの前記非回転輪が取り付けられ、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングと前記ピストンとによって囲まれた液室内の液圧によって前記ピストンを軸方向へ移動させる液圧機構であり、
    前記外側ハウジングに取り付けられるとともに、前記アシストスプリングの前記他端を支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチレリーズ装置。
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