JP2011084777A - 電気炉を用いて行う製鋼精錬方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて精錬するに際して、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能な精錬方法を提供する。
【解決手段】精錬終了時にCr:0.1質量%以上3.0質量%以下、P:0.002質量%以上0.20質量%以下を含有する溶鋼を対象として、T.Fe:4質量%以上30質量%以下、NaO:4質量%以上20質量%以下であるとともに、(%CaO)、(%Al)および(%Cr)の比が、1.0≦(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}≦3.0を満足する組成を有するスラグを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気炉を用いて行う製鋼精錬方法に関し、具体的には、電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて精錬するに際して、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能な製鋼精錬方法に関する。
電気炉等による製鋼法では、鉄スクラップを主原料にして溶解を行う。その際、CaO等を主要成分とする媒溶剤を適宜添加して溶解の安定化を図るとともに、炉内に酸素ガス等を上吹きして酸化熱による熱エネルギーを補助的な熱源として供給する際に、鉄スクラップ等から随伴したP等の成分を除去する酸化精錬を行う。さらに、この酸化精錬を行うにあたり、生成したりん酸を含むスラグを、電気炉を傾動して流し出すことによって除去する操作(以下「排滓」という)も行われる。
このような酸化精錬に適したCaO系媒溶剤として、生石灰等の一般的な副原料とともに、CaFを主成分とした蛍石等の添加が従来から行われてきた。CaO系媒溶剤にCaF成分を添加することによって、塩基性の性質を維持したまま排滓に適する良好な滓化性を得られるので電気炉からの排滓性を確保できるとともに、塩基性の性質を維持した融体はりん酸を良く含有するので溶鋼からの脱りん反応の確保および安定化も図ることができるからである。
しかしながら、近年、環境保全に対する要請からスラグからのフッ素の溶出が制限されるようになっており、蛍石等のCaF成分、すなわちFを含む媒溶剤の添加を実質的に行うことができなくなってきた。そのため、スラグからのフッ素の溶出規制に対応するよう、電気炉や取鍋精錬装置等における精錬方法、およびそれらに対応する媒溶剤に関する発明が、幾つか提案されている。
特許文献1には、ステンレス鋼等の電気炉スラグに対してフッ素の主たる供給源である蛍石を使用しないことによって土木材料や建築材料などとして使用できるようにすること等を目的に、造滓材にアルミニウム含有物質を添加し、スラグ成分が0.022≦{(%CaO)/(%SiO)}/(%Al)≦0.13を満たすCaO−SiO−Al系スラグを生成する電気炉製鋼法に係る発明が開示されている。
特許文献2には、Siを含有する溶銑からりんを除去する際に、CaO 1質量部に対して、NaO分0.02〜0.1質量部、Al分0.05〜0.10質量部を満足する組成を有し、蛍石を用いない脱りん剤を用いて、処理終了時点のスラグの塩基度(%CaO)/(%SiO)を2.5以下とする溶銑の脱りん方法に係る発明が開示されている。しかし、この発明は、非脱珪溶銑を対象とするものであり、珪素が酸化すること、および溶銑での適用を前提とするものである。
特許文献3には、溶銑脱燐における耐火物溶損抑制およびフッ素の溶出に伴う環境への影響への配慮を目的として、転炉を用い、転炉にCaO源とNaO源を添加し、酸素を上吹きして脱燐処理をした後に生成するスラグの塩基度(%CaO)/(%SiO):1.2以上3.0以下、スラグ中NaO:3.4〜6質量%、スラグ中T.Fe:3〜25質量%を満たすように調整し、脱燐処理後のスラグ中フッ素濃度を2質量%以下に調整する溶銑の脱燐方法に係る発明が開示されている。しかし、この発明は、溶銑の脱りんを対象とするものであるため、その実施例に開示された処理温度は1300〜1350℃と低く、溶鋼を扱う温度域ではない。
特開2003−239011号公報 特開2001−335821号公報 特許第3987704号明細書
従来の技術を、製鋼工程での脱りんに適用しようとすると、以下に列記する課題1〜4があるため、従来の技術を製鋼工程で実施することはできない。
(課題1)
溶銑への適用を前提とする発明では、脱珪処理によってSiOが安定かつ大量に含まれるCaO−SiO系を基本組成とするスラグが形成される。一方、電気炉の製鋼工程で形成されるスラグにおいては、SiO濃度が大きく変動したり、あるいはSiOに代わってAlが多量に含まれることが全く考慮されていない。
(課題2)
溶銑の処理は、高々1400℃程度までの処理温度を考慮すればよいが、溶鋼は1500℃以上の高温で処理されるので、処理温度の相違に対応する必要がある。
(課題3)
形成されるスラグの組成や処理温度が異なると、電気炉からのスラグの排滓性も大きく相違するため、スラグの排滓性の確保も考慮する必要がある。
(課題4)
鉄スクラップを主原料とした溶解であることを勘案すれば、鉄スクラップに含まれる有価金属成分(例えばCr)を溶鋼に残存することができれば、合金コストすなわち製鋼コストの削減を図ることができるが、従来の技術にはこのような観点からの示唆や解決策がない。
本発明の目的は、電気炉を用いて行う製鋼精錬方法を提供することであり、具体的には、電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて精錬するに際して、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能な電気炉を用いて行う製鋼精錬方法を提供することである。
本発明は、新たにCaO−Al−SiO−FeOx系スラグを用いて製鋼温度域で脱りんを行うこと、スラグにはCr等のようにスクラップから持ち込まれる成分も含まれること、および電気炉からの排滓性に関係するスラグの滓化性を考慮すること、を考慮してなされたものである。
本発明者らは、製鋼温度域で酸化脱りんを行うには、イオンの形でスラグに溶解するりん酸の溶解度を確保するための塩基性酸化物の濃度の増大と、溶鋼中のりんの酸化のための酸化源となるFeOx濃度の制御、および新たな酸化源として強塩基の性質と高温での分解能とを併せ持つアルカリ金属酸化物(NaO、KO、LiO)が適当であるという着想に立脚し、中でも、その工業的効果と工業的入手性等を勘案して、NaOを形成する化合物を媒溶剤として用いることが適当であると考え、検討を行った。その結果、以下に列記する基本的な知見を得て、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
(I)NaOを形成する化合物を媒溶剤として用いれば、SiOのみならず、両性酸化物のAl、およびそれに類似の化学的性質を有するCrがスラグ中に存在する場合においてもそれらの酸化物が示す脱りんへの阻害を緩和することができ、さらには融点の上昇を抑制できる。すなわち、NaOを含有するスラグ系であれば、AlやCrを含んでいても、脱りん能の確保と滓化性の改善とを図ることができる。
(II)NaOを含有するスラグを用いて、より高い温度で溶鋼の酸化脱りんを行うには、NaO濃度が微量であるとその機能は発揮されず、酸化源となるFeOx濃度についてもより適切な条件とする必要がある。
(III)スラグ中のFe酸化物は、溶鋼の酸化精錬が行われるような酸化性雰囲気下では2価と3価を取り得るので、FeOx濃度と記したが、酸化精錬を前提とすれば実際に化学分析で最も容易に定量可能な全鉄濃度(以下「T.Fe」とも記す)で規定することが適切である。
(IV)上記の脱りんを実施することができる条件を踏まえた上で、スラグ中のCr濃度が可及的少量に収まるスラグ組成、すなわちCrのようなスクラップに含有される有価金属成分の酸化を最小限に抑制するスラグ組成とすることによって、電気炉等を用いて製鋼するに際してフッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能となる。
本発明に係る説明において「フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく」とは、蛍石のようなCaF含有物質を媒溶剤の一部として用いることがないという意味である。排滓処理後スラグからのフッ素の溶出規制に対応できればよいのであって、例えば、CaFを数%以下含んでいることもある他の精錬で生成したスラグを再利用した場合に、それに随伴して添加されてしまうようなフッ素まで、一切排除するという意味ではない。
本発明は、電気炉を用いて、例えば、Crのような有価金属成分を含む鉄スクラップを主原料として、製鋼精錬を行う方法であって、該精錬終了時にCr:0.1質量%以上3.0質量%以下、P:0.002質量%以上0.20質量%以下を含有する溶鋼を対象として、T.Fe:4質量%以上30質量%以下、NaO:4質量%以上20質量%以下であるとともに、(%CaO)、(%Al)および(%Cr)の比が下記(1)式を満足する組成を有するスラグを生成することを特徴とする精錬方法である。
1.0≦(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}≦3.0
・・・・・(1)
この本発明では、生成したスラグの組成範囲が、CaO:25質量%以上50質量%以下、SiO:2質量%以上25質量%以下、Al:6質量%以上30質量%以下、Cr:0.2質量%以上35質量%以下、MgO:15質量%以下、MnO:20質量%以下、P:5質量%以下になるよう調整することが望ましく、さらに、不可避的不純物の含有濃度を酸化物換算で5質量%以下に制限することが望ましい。
これらの本発明では、その処理温度が、1500℃以上であることが望ましく、1700℃以下であることがさらに望ましい。
これらの本発明では、スラグを生成させる際に用いる媒溶剤に、カルシウムフェライトまたは炭酸ナトリウムのいずれか一方または両方を用いることが望ましい。
本発明によれば、電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて製鋼するに際して、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく、脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能になる。
図1は、スラグ中(%T.Fe)と脱りん率との関係を示すグラフである。 図2は、スラグ中(%NaO)と脱りん率との関係を示すグラフである。 図3は、脱りん率と脱Cr率との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
溶銑脱りんに用いられるCaO−SiO系スラグでは、塩基度が高く、かつ溶銑中りんを酸化するに足る酸素供給が充分になされるスラグであれば、スラグ中に含まれる酸化物は融体中にりん酸イオン(PO 3−)の形で溶解するとされる。
これにCaOやSiOの一部に代えてAlやCrが加わると、これらの酸化物はCaOより酸性を示すことから、スラグの塩基性を下げる方向に作用し、りん酸イオンの溶解度が低下すると考えられる。これを補うために、スラグのSiO濃度を低下する条件を採ると、スラグの融点が上昇し、また一部が固相となることにより、いわいる滓化性が悪化する。一般に、滓化性の悪化は、りん酸イオンの移動速度を低下させるので、脱りん速度の低下にもつながるし、電気炉のような製鋼法を想定した場合には、スラグ除去性、すなわち排滓性の悪化も懸念される。
従来は、このような理由により、溶銑脱りんには、Caイオンの供給源となって融体の塩基性を保ち、また自らは融点が低く、酸化物融体の滓化性を確保できるCaFからなる蛍石が、多量に使用されてきた。すなわち、塩基性融体の性質を保ち、かつ融体の状態、すなわち滓化性を確保できることが、脱りんフラックスの必要要件を満足する最も好適な媒溶剤であった。
しかし、溶銑を溶鋼に置き換えると、処理温度は場合によっては300℃以上上昇するので、酸化物融体中のりん酸イオンの溶解度が著しく低下する。つまり、溶銑温度域と比較して、溶鋼温度域では脱りんがより困難になる。さらには、原料である鉄スクラップおよび目的鋼組成によっては、スクラップの酸化に由来するCrが脱りんを阻害し、滓化性の悪化を引き起こす。従来は、このような酸化物が多量に含まれる場合であっても、CaFを含む蛍石を添加することにより、工業的に堪え得る電気炉による製鋼法が行われてきた。
使用後のスラグは、従来は路盤材や含まれる元素によっては管理投棄等の適切な手段で処理されてきた。しかしながら、近年の環境に対する意識の高まりから、より持続可能な環境調和型の製鋼スラグの利用が希求されるようになり、その一環としてスラグ中に含まれるフッ素濃度を管理する場合が出現してきた。すなわち、蛍石等のCaFを含む媒溶剤を使用することなく、脱りんを可能とする製鋼法は極めて有用な状況にある。
ところで、媒溶剤にCaFを添加せず、スラグにFが含まれない状態でりん酸イオンの溶解度を高く維持するには、これに換わる成分が必要になることは言うまでもない。このような成分として、強い塩基性を示すアルカリ金属酸化物(LiO、NaO、KO)の利用が考えられる。
例えばCaO−SiO系酸化物融体にNaOを加えると、さらにりん酸イオンの溶解度が増大することが既に知られている。この溶解度の増大は酸化物融体中Naイオンが塩基性であり、リン酸イオンが酸性であることで定性的に理解される。したがって、スラグにNaOを含有させれば、溶鋼中りんを酸化するに足る充分な量の酸素の供給により、りんは溶鋼からスラグへ移行することになって、溶鋼の脱りんの改善が図られる。
さらには、NaO自体は、製鋼温度域では活発に分解反応を生じる。この反応は、酸素を放出することにより酸化源になる一方で、Naの蒸発が生じスラグ中Na分が時間とともに減少することも考えられる。さらに、溶鋼中のりんを酸化させるに足る酸化源は、酸素ガス上吹き等の供給によってスラグに酸化鉄を形成すること等により充分に供給する必要がある。
したがって、実際の溶鋼脱りんへのNaOの寄与、すなわち脱りん能の評価には、Na蒸発による不均化反応、FeO等の酸素源による酸化反応、生成したPのスラグへの溶解反応が同時に進行するもので、単に理論的な検討のみでは実用に供することができるスラグ精錬の要件を明確にすることはできない。
さらには脱りん反応速度の視点から、融体の維持、いわゆる滓化が重要になる。これは脱りん反応がスラグ側の物質移動律速になることが知られており、この物質移動速度の向上には滓化、すなわち融体比率が高く低粘度であることが望まれる。このような滓化には、一般には多成分系スラグの形成が有効である。すなわちCaO−SiO−FeO−NaO系スラグに、さらにAl等が適正量含まれると滓化性の改善に寄与する可能性がある。
また製鋼炉での精錬を想定すれば、耐火物から由来するMgO成分、鉄スクラップから由来するCrが、主要成分になるものと考えられる。さらには製鋼炉からのスラグを除去するためにも、滓化性は重要な視点になる。したがって、これらのスラグ成分および諸要件を均衡させて、その支配的因子を明確化すれば、電気炉を前提としたフッ素を用いないスラグによる新たな製鋼法、脱りん技術を確立することができる。
そこで、CaO−Al−SiO−FeOx系スラグを用いて溶鋼処理温度域での脱りん能を評価するために、以下のような検討を行った。MgO製ルツボにC:0.05質量%、P:0.03質量%、Cr:2質量%、Si:0.03質量%、Mn:0.2質量%を含む鋼2.0kgを収容し、不活性Arガスの常圧雰囲気下、温度1600〜1620℃で溶解した。
この溶鋼に対して種々の組成に配合した脱りんフラックス150gを添加し、ルツボ上方よりMgO製保護管を溶鋼に装入し、Arガスを吹き込むことにより約20分間充分に撹拌保持した。その後、溶鋼およびスラグを採取し、溶鋼のりん濃度、Cr濃度およびスラグ組成を調べた。
脱りんフラックスは、試薬CaO、Al、SiO、Fe、MgOを混合したものを用いた。NaO源としては、メタ珪酸ナトリウム(NaO・SiO)、無水オルト珪酸ナトリウム(2NaO・SiO)、および炭酸ナトリウム(NaCO)を使用した。
脱りん処理後のスラグは、CaO−SiO−Al−NaO−FeO−P−Cr−MnO系スラグであった。このときのスラグ組成の範囲は、CaOが25質量%から50質量%の範囲、SiOが2質量%から30質量%の範囲、Alが2質量%から30質量%の範囲、NaOが2質量%から20質量%の範囲、FeOがT.Feに換算して1質量%から30質量%の範囲、Pは0.1から0.8質量%の範囲、Cr濃度は3質量%から25質量%の範囲、MnO濃度が0.5質量%から2.5質量%の範囲であった。
溶鋼中りん濃度の減少は脱りん率で、同じくCr濃度の減少は脱Cr率で表記した。また、滓化性の検討については、脱りん処理時のスラグ状態の観察、およびMgO製外径8mmの一端閉じ保護管をスラグに押し付けた時のスラグの変形挙動から判定を行った。
図1には、スラグ中NaO濃度が4質量%から20質量%までの範囲にあるとともにCaO濃度が25質量%から50質量%までの範囲にあるものについて、スラグ中T.Fe濃度と脱りん率との関係をグラフで示す。
図1にグラフで示すように、前述の条件で脱りん率を10%以上にするには、スラグ中T.Fe濃度は4質量%以上であることがわかる。一方、スラグ中T.Fe濃度が30質量%を超えると、スラグの滓化が観察されなかったことから、T.Fe濃度は4質量%以上30質量%以下の範囲とした。
図2には、T.Fe濃度が本発明の範囲にあって、4質量%以上15質量%未満、および15質量%以上30質量%以下の2水準に分けて、スラグ中NaO濃度と脱りん率との関係をグラフで示す。
図2にグラフで示すように、スラグ中NaO濃度が4質量%以上で脱りん率は10%以上となる。T.Fe濃度が15質量%以上の場合(■印)には、脱りん率は20%以上となる。さらにNaO濃度が6質量%以上で脱りん率は20%以上となる。T.Fe濃度が15質量%以上の場合(■印)には、脱りん率は35%以上となるので、より好適である。ただし、NaO濃度が15質量%を超えるとNaの蒸発等に起因する白煙の増大が観察され、20質量%を超えると白煙が著しくなった。そこで、NaO濃度の範囲は、4質量%以上20質量%以下とした。より好適な範囲は、6質量%以上15質量%以下である。
次に、スラグ中のCaO、Al、およびCrの比率(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}が1.0以上であれば、T.Fe濃度およびNaO濃度が上述した範囲において脱りんが可能となる。しかし、この比率(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}が3.0を超えると、滓化が著しく悪化する。
さらに、この比率(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}が1.0以上3.0以下であれば、スクラップ中の酸素と親和力の強い成分の溶鋼への残存が増加し、合金成分の温存が図れる。図3には、上記した本発明条件の場合の、脱Cr率と脱りん率の関係を比較例と共にグラフで示す。比較例では、NaO濃度を含まずにCaO−FeOt系フラックスのみで脱りんを行った。図3から、比較例では、脱Cr率が高くなるのに対して、本発明例では脱Cr率が低くなることがわかる。
電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて精錬するに際し、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御を行うために、該精錬終了時にCr:0.1質量%以上3.0質量%以下、P:0.002質量%以上0.20質量%以下を含有する溶鋼を対象として、上述した成分以外も含めて、スラグ中の成分の好適な組成範囲を、以下に説明する。
(a)CaO濃度:25質量%以上50質量%以下
CaOは、脱りんや溶鋼の被覆のための媒溶剤であり、具体的には生石灰の形が一般的である。スラグ中CaOの濃度の一部は、製鋼スラグの再利用剤や、滓化促進のためのCaO−Al系媒溶剤、さらには酸化鉄源と酸化促進のためのCaO−FeO系媒溶剤(カルシウムフェライトなど)等によって充当してもよい。脱りんのためにはCaO濃度は25質量%以上であることが望ましい。しかし、滓化性等を確保するためには50質量%以下であることが望ましい。さらに望ましくは45質量%以下である。
(b)SiO濃度:2質量以上25質量%以下
スラグ中SiOは、オルト珪酸ナトリウム等でNaO添加時の随伴媒溶剤、スクラップ中Siの酸化、予備的脱酸調整のためのFeSi添加、さらには媒溶剤の一部に製鋼スラグに置き換えた場合に含まれる。SiO濃度が10質量%以下までは滓化等に好影響を及ぼすこともあって積極的な添加が許容される。しかしながら、SiO濃度が高くなるに伴って必然的にスラグの塩基性が低下し、リン酸イオンの溶解度も低下する。したがって、SiO濃度は25質量%以下であることが望ましく、さらに望ましくは15質量%以下である。
(c)Al濃度:6質量%以上30質量%以下
スラグ中Alは、スクラップ中Alの酸化、予備的脱酸調整のためのAl添加、さらには媒溶剤の一部に製鋼スラグに置き換えた場合に含まれるものである。また、スラグ中Alの濃度の一部は、媒溶剤の滓化促進としてCaO−Al系媒溶剤等によって充当してもよい。Al濃度は、滓化の確保のために6質量%以上であることが望ましく、脱りんのために30質量%以下であることが望ましい。確実な脱りんのためにはより望ましくは25質量%以下である。
(d)Cr濃度:0.2質量%以上35質量%以下
スラグ中Crは、スクラップ中Crの酸化や、媒溶剤の一部に製鋼スラグを置き換えた場合に含まれるものである。スラグ中Crは、可及的少量であることが望ましい一方で、酸素源を供給して脱りんを行うのでCr濃度の増加は不可避である。スラグ中Cr濃度は可及的少量であることが望ましいが、スクラップを溶解して得られる溶鋼のCr濃度が0.1mass%以上であれば、0.2質量%以上は含まれる。一方、滓化および脱りんの観点から、Cr濃度は35質量%以下であることが望ましく、さらに望ましくは30質量%以下である。
(e)MgO濃度:15質量%以下
スラグ中MgOについては、1〜5質量%程度の含有は耐火物等の溶損緩和の観点から許容される。しかし、MgO濃度が15質量%を超えると、融点の高い固相が生成して滓化性が悪化し、脱りん能も低下する。したがって、MgO濃度は、可及的少量であることが望ましく、15質量%以下であることが望ましい。より望ましくは10質量%以下である。
(f)MnO濃度:20質量%以下
スラグ中MnOは、スクラップ中のMnの酸化等により供給される。製品となる溶鋼でMn濃度を求められる場合には、できりだけ溶鋼側に残存させることが望ましい。一方で、酸素源を供給して脱りんを行うのでMnO濃度の増加は不可避である。MnO濃度は、滓化および脱りんの観点から、20質量%以下であることが望ましく、さらに望ましくは10質量%以下である。なお、スラグ中MnOがスクラップ等に由来する場合、Crと同様に、本発明を適用することで、有価金属成分であるMnの収率の向上も期待できる。
(g)P濃度:5質量%以下
本発明はスラグによる脱りんを行うものであるので、処理後のスラグには不可避的にりんが含まれる。りんは低いことが望ましく、スラグ中P濃度は5質量%以下である。
また、本発明により、鉄スクラップを主原料として製鋼を行う場合には、酸化精錬時に酸素と親和力の強い元素が酸化物となったり、溶鋼からの移行成分となったりして、上記した以外の成分が不可避的不純物として含まれる。その総計は酸化物換算で5質量%以下であることが望ましい。
その不可避的不純物のうちには、原材料となるスクラップ等の組成によっては、Ni酸化物、V酸化物、Nb酸化物等が少量含まれることがある。スラグ中のこれらの有価金属成分がスクラップ等に由来する場合には、CrやMnと同様に、これらの有価金属成分の収率の向上も期待できる。
溶鋼の処理温度は、脱りんには低温であることが望ましいが、製鋼炉での処理を考えた場合には、スラグ滓化との両立が必要である。本発明のスラグ組成とその滓化を考慮すれば、処理温度は1500℃以上であることが望ましく、より望ましくは1550℃以上である。
一方、処理温度の上限は特に定めないものの、脱りん能や耐火物溶損等を考慮すれば、1700℃以下であることが望ましく、より望ましくは1650℃以下である。この処理温度であれば、NaOの分解もある程度抑制しながら脱りん能と滓化性とを確保することができ、さらに電気加熱を想定すれば電力源単位等のエネルギーコストや耐火物等の製造コストとを両立することができる。
NaO源としては、メタ珪酸ナトリウム(NaO・SiO)、オルト珪酸ナトリウム(2NaO・SiO)等で無水和物が望ましい。また、製鋼スラグでNaO分を含むものを配合すればスラグ量の低減も図ることができる。
特に有用なのが、炭酸ナトリウム(NaCO、ソーダ灰)である。炭酸ナトリウムは、工業的に高純度のものが安定して入手可能であることに加えて、製鋼工程での利点として、以下の点が挙げられる。一つは、NaCOが製鋼温度域では熱分解を生じるので、スラグ滓化と同時にCOガスあるいはCOガスによる媒溶剤の泡立ち現象が生じ、泡立ちによる撹拌、泡立ちによる流滓性の向上、さらには一端脱りんした成分の復りん防止等が図られる。加えて、分解したCOガスの一部は酸化源にもなるので、若干であるものの酸化剤としての効果も期待できる。
さらには、電弧式電気炉への適用を行った場合には、泡立ちによって電弧の輻射熱を遮ることができるので、添加方法によっては耐火物溶損の防止や電力源単位の向上にもつながる。ただし、COガス発生時の熱分解は吸熱反応であるので、過剰な添加は媒溶剤コストのみならず、かえって熱エネルギーロスの要因にもなるので、注意を要する。
酸化鉄源としては、製鋼炉における酸素上吹き設備等による酸素供給、鉄鉱石やスケールといった酸化鉄源の直接添加が挙げられる。しかし、限られた製鋼炉の在炉時間での脱りん反応には、スラグ−溶鋼間の撹拌といった処理が不十分であることも考えられる。その際には、カルシウムフェライト(CaO−FeO系フラックス)の適用が効果的である場合がある。
本発明では、電気炉を用いて製鋼精錬を行う方法であって、精錬終了時にCr:0.1質量%以上3.0質量%以下、P:0.002質量%以上0.20質量%以下を含有する溶鋼を対象として、該精錬終了時のスラグ組成をT.Fe:4質量%以上30質量%以下、NaO:4質量%以上20質量%以下であるとともに、(%CaO)、(%Al)および(%Cr)の比が1.0≦(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}≦3.0の範囲に制御することで、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能という効果を享受するものである。
その制御方法について例示すれば、T.Fe濃度は、電気炉で一般的に行われている酸素吹精によってT.Fe濃度を高め、スラグの媒溶剤にFeOtを含む媒溶剤を用いることで達成できる。
NaO濃度については、スラグへの媒溶剤から持ちきたされるもので、予め想定したスラグ量を考慮して添加量を定めれば、所望の濃度を得ることができる。
さらに(%CaO)、(%Al)および(%Cr)の比については、以下のような手法が適用できる。(%CaO)は媒溶剤に含まれるCaO量から、(%Al)は媒溶剤に含まれる%Alは量に加えてスクラップ中に含有されるAlが全て酸化した量から、その濃度を推定できる。さらにCr濃度については、スクラップ中の配合Cr濃度を予め求めておき、目標となる脱りん率を定め、本発明の検討で例示したような脱クロム率との関係から脱クロム率を得て、Cr量、およびその濃度を得ることにより本発明の範囲にあることを知れば良い。本発明の範囲に入らない可能性がある場合には、添加する媒溶剤量を調整したり、添加するNaO量を調整して脱クロム率を抑制するなどがある。
このようにして、本発明により、電気炉およびそれに準じる製鋼炉を用いて製鋼するに際して、フッ素を含む媒溶剤の添加を実質的に行うことなく、脱りん処理および溶鋼内の有価金属成分の安定制御が可能になる。
実施例を参照しながら、本発明をより具体的に説明する。
容量40トンを溶解可能な電弧式電気炉を製鋼炉として使用し、スクラップを主原料として、装入物をアーク溶解した。その後、2回のスクラップ追装および少量のコークス等の加炭を経て、ほぼ全量を溶解したところで、CaO分として生石灰を投入した。全量が溶解し、生石灰を添加し終わった時点で、溶鋼サンプルを採取し、これを処理前とした。
このとき、迅速分析で溶鋼中Cr濃度がわかるので、所望の脱りん率から想定される脱クロム率とスラグに移行するCr量を考慮しながら、CaO源、Al源、SiO源、酸化鉄源を添加し、最後にNaO源を添加した。この時のスラグ総量は、添加ベースで溶鋼1トンあたり70kgになるように添加量を考慮した。
さらに通電による昇温でスラグの滓化を促しながら、酸化鉄源の不足を補う視点で、酸素ガスの吹精を行った。NaOを添加したことによる滓化と泡立ち、加えて酸素ガス吹精によって、電気炉の炉前側に溶融したスラグの一定量が流れ出る状態となった。酸素ガス吹精などの付加的な操作を経て、約20分間の通電時間と温度調整を行った後、再度試料を採取し、これを処理後サンプルとした。
また同時に電気炉から溢出したスラグサンプルも採取し、処理後のスラグサンプルとした。このスラグ処理の全時期を通じて、溶鋼温度は約1610℃±20℃となるようにした。
なお、この後、残存したスラグからの有価金属成分の回収も兼ねて、少量の脱酸剤を添加して予備脱酸を行った後、通電による温度調整を実施した後、電気炉から取鍋へと出鋼した。
表1には、処理後のスラグ組成を示す。表2には、処理前および処理後の溶鋼中りん濃度およびCr濃度とそれらから求めた脱りん率および脱Cr率を示す。表1中のCFはカルシウムフェライトの略記で、酸素吹精による溶鋼の酸化による酸化鉄生成に加えて、スラグへの媒溶剤として融点の低いCaO源および酸化鉄源を添加した場合を示している。
Figure 2011084777
Figure 2011084777
表1に示したようにスラグ組成が本発明の範囲にある場合には、表2に示すように脱りん率で20%以上が得られている。このような脱りん率が期待できれば、フッ素を含む媒溶剤を使用することなく製品の低りん化を達成できることは言うに及ばず、スクラップを配合する時点でりんを含んだより安価な材料を使用することが可能となる。
さらには、脱りんのために酸化精錬をしているにも関わらず、同じ脱りん率水準の比較例よりも脱クロム率は低くなっている。したがって、その後の取鍋精錬で使用する合金鉄コストを抑制することも可能となる。
加えて、本発明によってフッ素を含む媒溶剤を使用することなく脱クロム率の低減ができることから、合金成分をより多く含むスクラップを多配合することも可能となる。フッ素を含む媒溶剤を使用しない、およびスクラップおよびその合金成分を有効に活用することは、単に製造コストを低減するのみならず、環境への負荷軽減や資源の有効利用にも繋がり、本発明の工業的な利点は極めて大きい。

Claims (3)

  1. 電気炉を用いて製鋼精錬を行う方法であって、該精錬終了時にCr:0.1質量%以上3.0質量%以下、P:0.002質量%以上0.20質量%以下を含有する溶鋼を対象として、T.Fe:4質量%以上30質量%以下、NaO:4質量%以上20質量%以下であるとともに、(%CaO)、(%Al)および(%Cr)の比が下記(1)式を満足する組成を有するスラグを生成することを特徴とする電気炉を用いて行う製鋼精錬方法。
    1.0≦(%CaO)/{(%Al)+(%Cr)}≦3.0
    ・・・・・(1)
  2. 前記生成したスラグの組成範囲が、CaO:25質量%以上50質量%以下、SiO:2質量%以上25質量%以下、Al:6質量%以上30質量%以下、Cr:0.2質量%以上35質量%以下、MgO:15質量%以下、MnO:20質量%以下、P:5質量%以下になるよう調整することを特徴とする、請求項1に記載の電気炉を用いて行う製鋼精錬方法。
  3. 前記スラグを生成させる際に用いる媒溶剤に、カルシウムフェライトまたは炭酸ナトリウムのいずれか一方または両方を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された電気炉を用いて行う製鋼精錬方法。
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