JP2011084390A - 片面接着テープのカッター機構 - Google Patents

片面接着テープのカッター機構 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の操作による折返し端部形成機能を備えた片面接着テープのカッター機構に関し、部品点数の減少化およびテープ折返し端部形成作業の簡単化・確実化を図る。
【解決手段】テープカット部5aのテープ供給側に、テープ貼着保持面5bと、表面が非接着性状の複数のテープ巻込み防止面1gと、軸中央のものは小径で軸端部にいくほど順次大径に設定されたテープ案内用の複数の円板状部4bを有する非接着性ローラ4と、を設けた。各テープ巻込み防止面1gは、各円板状部4bの間の環状溝部4dにその一部が入り込んだ態様になっている。利用者が指の腹部分で非接着性ローラ4の上のテープ部分を当該ローラに押し付けながらテープカット部5a側に斜め方向に送り出すと、テープ膨らみ部分3bが確実に形成されるので、これを指で摘めば潰れて折り返し端部が容易に得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、片面接着テープのカッター機構に関し、特にカッター基台に回転可能な巻回形状で取り付けられた片面接着テープの自由端部側に接着面同士が当接した状態の折り返し端部を形成する、機能を備えた片面接着テープカッター機構に関する。
本明細書では、テープカット部の側を「前」、これとは反対のボビン側を「後」と記す。図2〜図4,図5(b),図6の右側が「前」であって、左側が「後」である。また、後述の非接着性ローラの「幅方向」、すなわち図5(a)の左右方向を必要に応じて「横方向」と記す。
本明細書における「非接着」は、実質的な接着力が「0」の場合のみならず、例えば後述(図3,図4)のように利用者が当該テープの接着面を非接着性ローラに押し付けながら十分に前方向に送り出すことができる程度の小接着力の場合も含む、意で用いる。
片面接着テープはいうまでもなく日常生活で汎用されており、例えば商品をくるんだ包装紙を止めたり、袋の口部分を閉じたりする際の接着用ツールとして、利便性に優れたものである。
一方、その優れた接着性のため、包装紙や袋口部分に貼り付けた片面接着テープをはがす際に取っ掛かりとして作用しえるテープ端部を、貼付け相手部分から引き離すことはそれほど簡単ではない。
そこでテープカッターにセットされた片面接着テープをカットする際、その自由端部側に、接着面同士を当接(貼着)させた折返し端部を利用者の簡単な操作でより確実に形成できる片面接着テープカッター機構が望まれるところであり、本発明はこのような要請に応えるものである。
従来、テープカッターにセットされた片面接着テープをカットする際に接着面同士が当接(貼着)する態様の折返し端部を形成できる機能を備えた片面接着テープカット機構は、例えば下記の文献などで開示されている。なお、[ ]付きの番号は下記文献での参照番号を示している。
この片面接着テープカット機構は、
「・・・カッター部[8]に近接して、カッター基台[1]には、複数の細軸[9]が山形に回転自在に軸承され、この細軸[9]にはシリコンゴムで形成され、非接着性のローラ[10]が嵌着されている。
従って、引き出された片面接着テープ[3]は、頂端のローラ[10]の上を通ってカッター部[8]に至るものである。・・・
この片面接着テープ[3]の端部に、折返して接着面同士が接着されていて、この部分が非接着部分となるようにする場合には、第2図に示すように、片面接着テープ[3]をローラ[10]に押し付けるようにしながら、第3図に示すように摘み上げる。
すると、片面接着テープ[3]は、頂点のローラ[10]の部分で折り返されるようにしながらローラ[10]の非接着性によって引き剥がされ、折り返され各部分の接着面同士が接着され、この部分が非接着端部となる。
次にこの部分を持って、片面接着テープ[3]を所要の長さだけ引き出し、カッター部[8]で切断し、前記非接着部分が貼着面に貼着されることなく、貼着面に貼着することができるものである。」
旨の構成を有している。
すなわち、下記文献で開示される片面接着テープカット機構は、
(11)カッター部[8]の上流側(後側)に複数の非接着性ローラ[10]が山形状に配設され、片面接着テープ[3]はその頂端ローラからカッター部[8]へと延びており、
(12)当該テープの非接着表面状態の折返し端部を形成する場合には、利用者が例えば親指と人差し指とで当該頂端ローラの両側のテープ部分を山形状の複数の非接着性ローラ[10]のそれぞれに押し付けながら摘みあげることにより、当該テープ部分の接着面同士を貼着させ、
(13)続いて、この貼着させた折返し端部をもちながら所定長だけカッター部[8]から引き出して切断する、
ものである。
ここでは複数の非接着性ローラ[10]を山形状に配設し、これに片面接着テープ[3]の端部側をいわば倣わせることにより表面が非接着のテープ膨らみ部分をあらかじめ画定している。なお、このテープ膨らみ部分は折返し端部のいわば前段階の形状である。
実開平01−115663号公報
このように、従来の片面接着テープカット機構は、折返し端部の初期状態としてのテープ膨らみ部分を確実に画定するため、複数(図示の場合は計7個)の非接着性ローラ[10]をその全体が山形状になるように配設している。
そのため、片面接着テープカット機構全体の部品点数が必然的に多くなり、非接着性ローラ[10]の山形状配置といった手間のかかる作業工程を要し、片面接着テープカット機構の生産コストも高くなってしまうという問題点があった。
そこで本発明では、複数の非接着性ローラをその全体が山形状になるように配設するのではなく、折返し端部の初期状態としてのテープ膨らみ部分を作成する際の単なるテープ案内用の非接着性ローラ部材を設け、かつ、当該非接着性ローラ部材とテープカット部との間にテープ貼着保持部を設け、これにより片面接着テープカット機構全体の部品点数の減少化を図り、かつ、折返し端部の前段階としてのテープ膨らみ部分の形成作業の簡単化を図ることを目的とする。
すなわち、本発明の片面接着テープカット機構の場合、片面接着テープの端部側がテープ貼着保持部に貼着された状態において、利用者が、その人差指などの腹部分を、非接着性ローラ部材と当接しているテープ部分やその直後部分に当ててから手前に送り出すことにより、上述のテープ膨らみ部分が形成されるようにしている。
また、後述の横方向における各種凹み形状からなる外周面を備えた非接着性ローラ部材の使用により、この非接着性ローラ部材から送り出されるテープにその横方向断面におけるいわば円弧状の上方への反りが設定されるようにして、当該テープ部分が下方に垂れるといったいわゆる「おじぎ」状態の発生を略抑止し、これにより折返し端部の初期状態としてのテープ膨らみ部分の生成作業の確実化を図ることを目的とする。
また、テープ案内用の非接着性ローラの送り出し側にテープ巻込み防止部を備えて、当該非接着性ローラから送り出されるテープ部分がこのローラ自体に巻込まれるのを阻止することを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)カッター基台(例えば後述のカッター基台1)に回転可能な巻回形状で取り付けられた片面接着テープ(例えば後述の片面接着テープ3)の自由端部側に、接着面同士が当接して非接着表面状態の折返し端部(例えば後述の折返し端部3a)を形成する、機能を備えた片面接着テープカッター機構において、
前記カッター基台に設けられて、前記巻回形状から分かれた直線状テープ部分を切断するためのテープカット部(例えば後述のテープカット部5a,21c,41b,42b)と、
前記テープカット部の後側位置で前記カッター基台に設けられて、前記直線状テープ部分の接着面を保持するテープ貼着保持部(例えば後述のテープ貼着保持面5b,21d,41c,42c)と、
前記テープ貼着保持部の後側位置で前記カッター基台に設けられて、利用者の前記直線状テープ部分の非接着面に対する送り操作により前記折返し端部の前段階形状の膨らみ部分(例えば後述のテープ膨らみ部分3b)が形成される際の、テープガイド部として作用する外周面からなるローラ部材(例えば後述の非接着性ローラ4,11,12,13,31,32,33)と、を少なくとも備え、
前記外周面を、
前記直線状テープ部分の接着面と当接して非接着性状を有し、かつ、ローラ幅方向の凹み形状を有する態様にする。
(2)上記(1)において、
前記ローラ部材として、
単一のローラ部材(例えば後述の非接着性ローラ4,11,12,13,31,32,33)を用いる。
(3)上記(1),(2)において、
前記ローラ幅方向の凹み形状として、
前記ローラ部材の回転軸に複数設けられた円板状部(例えば後述の円板状部4b,31a,33a)間の凹状部(例えば後述の環状溝部4d,31b,33b)を用いる。
(4)上記(3)において、
前記ローラ部材の回転軸に複数設けられた円板状部として、
ローラ幅方向における中央部分が小径円板状部に設定され、その外側が大径円板状部に設定された各円板状部(例えば後述のテープ案内用の円板状部4b,31a)を用いる。
(5)上記(1)〜(4)において、
前記直線状テープ部分が前記ローラ部材から送り出される位置で前記カッター基台に設けられて、この送り出されたテープ部分が当該ローラ部材に巻き込まれるのを阻止するための非接着性状部分からなるテープ巻込み防止部(例えば後述のテープ巻込み防止部1f,21a,41a,42a)を備える。
本発明の片面接着テープカット機構はこのように、片面接着テープの前段階であるテープ膨らみ部分を作成するためのローラとして、このテープ膨らみ部分の形状自体を積極的に設定するためのローラではなく、単なるテープ案内用の非接着性ローラ部材を設け、かつ、当該非接着性ローラ部材とテープカット部との間にテープ貼着保持部を設けたものである。
片面接着テープの自由端部側がテープ貼着保持部に貼着されるので、テープ膨らみ部分を形成する際も、利用者は非接着性ローラ部材と当接しているテープ部分を例えば人差指の腹部分で当該ローラに押し付けながら斜め方向(前方向)に送り出せばよい。
そのため、片面接着テープカット機構全体の部品点数の減少化を図るとともに、折返し端部の前段階としてのテープ膨らみ部分の形成作業の簡単化を図ることができる。
ここで単なるテープ案内用の非接着性ローラ部材を1個とした場合には部品点数の減少化が顕著なものとなる。
また、横方向凹み形状からなる外周面を備えた各種の非接着性ローラ部材を用いることにより、この非接着性ローラ部材から送り出されるテープにその横方向断面におけるいわば円弧状の上方への反りを設定し、当該テープ部分が下方に垂れるといったいわゆる「おじぎ」の発生を略抑止しているので、折返し端部の前段階としてのテープ膨らみ部分の生成作業の一層の確実化を図ることができる。
また、テープ案内用の非接着性ローラの送り出し側にテープ巻込み防止部を備えているので、当該非接着性ローラから送り出されるテープ部分がそのローラ自体に巻込まれるのを阻止することができる。
片面接着テープカット機構の初期状態(非使用状態)を示す斜視図である。 図1のテープカット機構における折返し端部形成用の作動部分(カット部材,テープ貼着保持面,テープ巻込み防止部,非接着性ローラ)などの断面形状を示す説明図である。 利用者がテープ膨らみ部分を形成する際の初期段階を示す説明図である。 図3の初期段階に続くテープ膨らみ部分の形成段階を示す説明図である。 (a)は図4のA−A’線に沿った断面形状を示し、(b)は図4とは違ってテープ膨らみ部分の後端側がテープ巻込み防止部に当接した状態を示している。 図4のテープ膨らみ部分の形成段階に続く折返し端部の形成段階を示す説明図である。 各種タイプの非接着性ローラ(その1:外周面全体が単一の幅方向凹み形状からなる非接着性ローラ)を示す説明図である。 各種タイプの非接着性ローラ(その2:外周面全体が複数の幅方向凹み形状それぞれの連続部分からなる非接着性ローラ)を示す説明図である。
図1〜図8を用いて本発明を実施するための形態を説明する。
なお、各図で用いるアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば側面部1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えばカッター基台1)の一部であることを示している。
図1〜図6において、
1は巻回状態の片面接着テープを収容保持するカッター基台,
1aは当該カッター基台の前方上側に形成された一対の側面部,
1bは側面部1aの間に形成された前起立部,
1cは後述のカット部材5の受け面として作用する前側上面部,
1dは前起立部1bの直後に形成された後起立部,
1eは前起立部1bと後起立部1dとの間に設定されて後述のカット部材5を保持する上側開口態様の溝状部,
1fは後述の非接着性ローラ4にテープ膨らみ部分が巻き込まれていくのを防止するため、後起立部1dに、それぞれが当該非接着性ローラの各環状溝部4dに入り込む略平行の態様で六箇所形成された上下方向のリブ状部(テープ巻込み防止部),
1gはリブ状部1fの上面であってダイヤカット状に設定されたテープ巻込み防止面,
2はカッター基台1に回転可能な態様で取り付けられたボビン,
3はボビン2に巻回されている片面接着テープ,
3aは当該片面接着テープの自由端部側に形成されて、当該テープの接着面同士が当接した非接着表面状態の折返し端部(図6のみで使用),
3bは折返し端部3aを作成する際のいわば前段階形状であるテープ膨らみ部分(図4,図5のみで使用),
4はカッター基台1に回転可能な態様で取り付けられて、テープ膨らみ部分3bを形成する際のテープガイド部として作用する第1の非接着性ローラ,
4aはカッター基台1の側面部1aに取り付けられた回転軸,
4bは回転軸4aと一体に成形された計7個の、中央が小径で、その外側にいくほど順次大径に設定されたテープ案内用の円板状部,
4cは円板状部4bそれぞれの環状周面(片面接着テープ3の接着面との当接周面)であって表面部分が鋸歯形状に設定されたテープ案内用周面,
4dは隣同士の円板状部4bの間に形成される計6個の環状溝部,
5は片面接着テープ3に対するカット機能および貼着保持機能を備えて、カッター基台1の溝状部1eに取り付けられた金属製の第1のカット部材,
5aは片面接着テープ3の巻回部分から分かれた直線状テープの所定長分を切断するテープカット部,
5bはテープカット部5aから断面U字状部分を介して連続する態様で形成されて、片面接着テープ3の直線状テープ部分の接着面を保持する略平面状のテープ貼着保持面,
5cはテープ貼着保持面5bの後端部分から連続する態様で下方向に形成された取付用基部,
6は非接着性ローラ4の直後部分に取り付けられて、当該ローラと同様に、テープ膨らみ部分3bを形成する際のテープガイド部として作用する(図4参照)非接着性の補助ローラ,
をそれぞれ示している。
なお、図1〜図6における参照番号1,1a,1b,1f,1g,5,5a,5bなどは、図7および図8でも用いている。
図7において、
11はカッター基台1に回転可能な態様で取り付けられて、幅方向断面が単一の凹み形状(=外周面の幅方向中央部分がその両端部側よりもくびれた形の逆太鼓状胴部)となるように設定された第2の非接着性ローラ(図7(a)で使用),
11aは金属,セラミックス,合成樹脂などの粒子を付着させた形の非接着性外周面,
12は非接着性ローラ11と同様の逆太鼓状胴部(の外周面形状)からなる第3の非接着性ローラ(図7(b)で使用)
12aはローレット目,ダイヤカットの表面形態からなる非接着性外周面
13はいわゆる二色成形加工により作成されて、非接着性ローラ11と同様の逆太鼓状胴部(の外周面形状)からなる第4の非接着性ローラ(図7(c)で使用),
13aはテープ接着面が比較的つきやすい性状のABSなどからなる複数の方形状部(逆太鼓状胴部外周面の一部),
13bはテープ接着面が比較的つきにくい性状のテフロン(登録商標),シリコンゴムなどからなる方形状部以外の非接着性外周面,
21はカット部材5(図1〜図6)と同様のカット機能や貼着保持機能に加えて、テープ膨らみ部分3bが非接着性ローラ11,12,13のそれぞれへ巻き込まれるのを防止する機能を備えた金属製の第2のカット部材,
21aは当該カット部材の(テープ貼着保持面21dの後側に続く)テープ巻込み防止部の上面であって、金属,セラミックス,合成樹脂などの粒子を付着させた非接着性のテープ巻込み防止面(テープ巻込み防止部),
21bはテープ巻込み防止面21aの後端側であって、第2〜第4の各非接着性ローラの非接着性外周面11a,12a,13bそれぞれの幅方向曲面形状に合致した形のテープ巻込み防止用の曲線状端部,
21cはテープカット部5aと同様のテープカット部,
21dはテープ貼着保面5bと同様のテープ貼着保持面,
をそれぞれ示している。
図8において、
31はカッター基台1に回転可能な態様で取り付けられて、幅方向断面が複数の凹み形状の連続部分からなり、かつ、この連続部分の各頂点を幅方向に順次つなげた形のいわば仮想包絡曲面もまた凹み形状、すなわち上述の逆太鼓状胴部の外周面となるように設定された第5の非接着性ローラ(図8(a)で使用),
31aは当該非接着性ローラの回転軸と一体に成形された計7個の、中央が小径で、その外側にいくほど順次大径に設定されたテープ案内用の円板状部,
31bは隣同士の円板状部31aの間に形成される計6個の環状溝部,
32はカッター基台1に回転可能な態様で取り付けられて、幅方向断面が複数の凹み形状の連続部分からなり、かつ、この連続部分の各頂点を幅方向に順次つなげた形のいわば仮想包絡曲面が円筒状となるように設定された第6の非接着性ローラ(図8(b)で使用),
33は第1の非接着性ローラ4(図1〜図6)とは異なる形で第1のカット部材5に対応させた第7の非接着性ローラ(図8(c)で使用),
33aは当該非接着性ローラの回転軸と一体に成形された計7個の、それぞれが同一径からなるテープ案内用の円板状部,
33bは隣同士の円板状部33aの間に形成される計6個の環状溝部,
33cはテープ案内用周面4cと同様のテープ案内用周面,
41は第5の非接着性ローラ31に対して使用され、図7の第2のカット部材21と同様のカット機能,貼着保持機能およびテープ巻込み防止機能を有する金属製の第3のカット部材,
41aは平板状で、テープ巻込み防止面21aと同様の上面状態からなり、後端部分の全体が、円板状部31aに接近し、かつ、環状溝部31bのそれぞれに入り込んでいる歯車形状に設定されたテープ巻込み防止部,
41bはテープカット部5a,21cと同様の作用を呈するテープカット部,
41cはテープ貼着保持面5b,21dと同様の作用を呈するテープ貼着保持面,
42は第6の非接着性ローラ32に対して使用され、図7の第2のカット部材21と同様のカット機能,貼着保持機能およびテープ巻込み防止機能を有する金属製の第4のカット部材,
42aは平板状で、テープ巻込み防止面21aと同様の上面状態からなり、後端部分の全体が当該非接着性ローラの外周面に接近した連続アーチ形状に設定されたテープ巻込み防止部,
42bはテープカット部5a,21cと同様の作用を呈するテープカット部,
42cはテープ貼着保持面5b,21dと同様の作用を呈するテープ貼着保持面,
をそれぞれ示している。
図示の片面接着テープカッター機構の基本的特徴は、
(21)テープカット部5a,21c,41b,42cの後側(ボビン側)に、
・接着性のテープ貼着保持面5b,21d,41c,42c
・非接着性のテープ巻込み防止部(巻込み防止面)1f,21a,41a,42a
・折り返し端部の前段階のテープ膨らみ部分を形成するために自由端側の直線状テープ部分を前方に送り出すときのガイド作用を呈する非接着性ローラ4,11,12,13,31,32,33
の各構成要素を順に配設し、
(22)当該非接着性ローラの外周面にローラ幅方向の凹み形状を設けた、
ことである。なお、非接着性ローラを複数設けてもよい。
図1〜図8の各非接着性ローラは、
(31)非接着性ローラ4,31のように、その外周面が複数の横方向凹み形状の連続部分からなり、かつ、この連続部分の各頂点を幅方向に順次つなげた形のいわば仮想包絡曲面が逆太鼓状胴部の外周面形状になるものと、
(32)非接着性ローラ32,33のように、その外周面が複数の横方向凹み形状の連続部分からなり、かつ、この連続部分の各頂点を幅方向に順次つなげた形のいわば仮想包絡曲面が円筒外周面形状になるものと、
(33)非接着性ローラ11,12,13のように、その幅方向断面が単一の横方向凹み形状であって、外周面全体の幅方向中央部分がその両端部側よりもくびれた単一の逆太鼓状胴部の外周面形状からなるものと、
に大別される。
なお、上記(31),(32)における個々の横方向凹み形状もまた、逆太鼓状胴部の外周面形状に近いものになっている。すなわちこれら複数の横方向凹み形状はそれぞれの略幅方向中央(中間)部分がその両端部側よりもくびれた形になっている。
図3および図4に示すように、利用者がこれらの非接着性ローラにテープ部分を例えば人差し指で押しつけながら手前に引き出すとき、このテープ部分は当該各ローラの外周面全体の横方向凹み形状に倣って変形する。また、非接着性ローラ4,31,32,33の場合には個々の横方向凹み形状の部分に利用者人差し指の腹部分が入り込んで、当該腹部分で押されるテープ部分もこの個々の横方向凹み形状の単位で個々に変形する。
これらの変形はいずれも、テープ幅方向の断面形状がいわば上に開いた円弧状、すなわちその両側部分が上方に反ったような状態となる。
利用者が、図1のいわば初期状態の片面接着テープ3の自由端部側にその折返し端部3a(図6参照)を形成するには、図3および図4に示すように、例えば人差し指で先ず非接着性ローラ4のすぐ後側のテープ上面(上記直線状テープ部分の非接着面)を少し押し下げて、当該ローラに押し付けながら手前側に移動させればよい。なお、必要に応じてカッター基台1を親指などで押さえてもよい。
このとき、片面接着テープ3の自由端部側はテープ貼着保持面5bに貼着されているので、非接着性ローラ4の側の膨らみ対象のテープ部分(≒折返し端部3aとなるテープ部分)は利用者の例えば人差し指の操作のみによって当該ローラに案内されながら手前側の少し斜め上方向に確実に送り出される(図4参照)。
また、上述のように非接着性ローラ4が逆太鼓状胴部の外周面形状に設定されているので、上述したように、この少し斜め上方向へ送り出される片面接着テープ3はその幅方向の両側部分が上方に反った形になっている。
そのため、少し斜め上方向へ送り出されるテープ部分が下方に垂れるといったいわゆる「おじぎ」の発生を略抑止でき、図4,図5(b)に示した山状のテープ膨らみ部分3bがより確実に生成される。
さらには、非接着性ローラ4から送り出されるテープ部分が当該非接着性ローラに巻込まれそうになったとしても、テープ巻込み防止面1gの作用によりこのテープ巻込み現象は阻止される。
非接着性ローラ4およびテープ巻込み防止用リブ状部1f(テープ巻込み防止面1g)の間には、横方向の直線状隙間部分が存在しない。そのため、非接着性ローラ4から送り出されるテープ部分が仮に「おじぎ」状態になったとしても、それが当該ローラへ巻込まれる可能性はほとんどない。
なお、テープ巻込み防止面1gは非接着性ローラ4およびテープ貼着保持面5bよりも下方位置に設けられている。これは図1,図2の初期状態における直線状テープ部分の接着面がテープ巻込み防止面1gに当接しないようにするためである。
テープ巻込み防止面1gは非接着性状部材で形成されているため、非接着性ローラ4およびテープ貼着保持面5bに対する当該テープ巻込み防止面の上下方向の位置関係は図示のものに限定されるものではない。すなわち、テープ巻込み防止面1gを非接着性ローラ4やテープ貼着保持面5bと略同じ高さ、またはこれらの上方位置に設けてもよい。
折返し端部3aを生成するには、図4〜図6で示すように、所定長のテープ膨らみ部分3bが形成されてからその両側表面を挟んで接着面同士を当接させればよい。
なお、この接着面同士を当接させるとき、すなわち図4から図6へと移行する途中の段階でもテープ膨らみ部分3bの前端側はテープ貼着保持面5bに貼着されているので、利用者が当接させた接着面同士が幅方向にずれてしまうようなことは、ほとんどない。
以上のテープ膨らみ部分3bに続く折返し端部3aの生成動作は、非接着性ローラ4およびテープ巻込み防止用リブ状部1fの組み合わせに代えて、図7および図8で示す非接着性ローラ11,12,13,31,32,33およびテープ巻込み防止部21a,41a,42a,1fの組み合わせを用いる場合にも担保される。
なお、非接着性ローラとしては、
(a)テフロン(登録商標),ポリプロピレン,シリコンゴムなどのようにテープ接着面がつきにくい非接着性素材からなるもの
(b)スポンジ表面に不織布を取り付けたもの
(c)金属,合成樹脂,木,布などの任意の素材からなるローラ表面にサウンドペーパー,ナイロン製の布,テフロン(登録商標),ポリプロピレンなどを取り付けたもの
(d)上記(c)のローラ表面に金属,セラミックス,合成樹脂などの粒子を付着させたもの
(e)ローラ表面部分が梨地状やローレット目で形成された金属製,合成樹脂製のもの
などが用いられる。
ここで図示の非接着性ローラ4,11,12,31,33も含めて上記(b)〜(e)の非接着性ローラは、いずれもテープ接着面が接触するローラ表面部分を積極的に凹凸状態にしてテープ接着面との接触面積を小さくすることにより、当該表面部分にテープ接着面がつきにくいようにしたものである。
また、テープ巻込み防止部材6,6’もテープ接着面がつきにくい非接着性状の部材であって、各種非接着性ローラと同様の表面性状のものを用いることができる。
また、円板状部4b,31a,33aを3以上の任意の個数設定してもよいこと、非接着性ローラ32の複数の幅方向凹み形状を任意の個数設定してもよいことは、それぞれ勿論である。カット部材5,21,41,42を合成樹脂製のものにしてもよい。
(以下の1〜6は主に図1〜図6で使用)
1:カッター基台
1a:一対の側面部
1b:前起立部
1c:前側上面部
1d:後起立部
1e:上側開口態様の溝状部
1f:上下方向のリブ状部(テープ巻込み防止部)
1g:テープ巻込み防止面
2:ボビン
3:片面接着テープ
3a:非接着表面状態の折返し端部(図6のみで使用)
3b:テープ膨らみ部分(図4,図5のみで使用)
4:第1の非接着性ローラ
4a:回転軸
4b:テープ案内用の円板状部
4c:テープ案内用周面
4d:環状溝部
5:金属製の第1のカット部材
5a:テープカット部
5b:略平面状のテープ貼着保持面
5c:取付用基部
6:非接着性の補助ローラ,
をそれぞれ示している。
(以下の11〜21dは図7で使用)
11:第2の非接着性ローラ(図7(a)で使用)
11a:非接着性外周面
12:第3の非接着性ローラ(図7(b)で使用)
12a:非接着性外周面
13:第4の非接着性ローラ(図7(c)で使用)
13a:複数の方形状部(逆太鼓状胴部外周面の一部)
13b:非接着性外周面,
21:金属製の第2のカット部材
21a:テープ巻込み防止面(テープ巻込み防止部)
21b:テープ巻込み防止用の曲線状端部
21c:テープカット部
21d:テープ貼着保持面
(以下の31〜42aは図8で使用)
31:第5の非接着性ローラ(図8(a)で使用)
31a:テープ案内用の円板状部
31b:環状溝部
32:第6の非接着性ローラ(図8(b)で使用)
33:第7の非接着性ローラ(図8(c)で使用)
33a:テープ案内用の円板状部
33b:環状溝部
33c:テープ案内用周面
41:金属製の第3のカット部材
41a:テープ巻込み防止部
41b:テープカット部
41c:テープ貼着保持面
42:金属製の第4のカット部材
42a:テープ巻込み防止部
42b:テープカット部
42c:テープ貼着保持面

Claims (5)

  1. カッター基台に回転可能な巻回形状で取り付けられた片面接着テープの自由端部側に、接着面同士が当接して非接着表面状態の折返し端部を形成する、機能を備えた片面接着テープカッター機構において、
    前記カッター基台に設けられて、前記巻回形状から分かれた直線状テープ部分を切断するためのテープカット部と、
    前記テープカット部の後側位置で前記カッター基台に設けられて、前記直線状テープ部分の接着面を保持するテープ貼着保持部と、
    前記テープ貼着保持部の後側位置で前記カッター基台に設けられて、利用者の前記直線状テープ部分の非接着面に対する送り操作により前記折返し端部の前段階形状の膨らみ部分が形成される際のテープガイド部として作用する外周面からなるローラ部材と、を少なくとも備え、
    前記外周面は、
    前記直線状テープ部分の接着面と当接して非接着性を呈し、かつ、ローラ幅方向の凹み形状を有している、
    ことを特徴とする片面接着テープカッター機構。
  2. 前記ローラ部材は、
    単一のローラ部材である、
    ことを特徴とする請求項1記載の片面接着テープカッター機構。
  3. 前記ローラ幅方向の凹み形状の部分は、
    前記ローラ部材の回転軸に複数設けられた円板状部間の凹状部である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の片面接着テープカッター機構。
  4. 前記ローラ部材の回転軸に複数設けられた円板状部は、
    ローラ幅方向における中央部分が小径円板状部に設定され、その外側が大径円板状部に設定された各円板状部である、
    ことを特徴とする請求項3記載の片面接着テープカッター機構。
  5. 前記直線状テープ部分が前記ローラ部材から送り出される位置で前記カッター基台に設けられて、この送り出されたテープ部分が当該ローラ部材に巻き込まれるのを阻止するための非接着性状部分からなるテープ巻込み防止部を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の片面接着テープカッター機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015129570A1 (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 範彦 藤澤 折り返しテープカッター
CN104986607A (zh) * 2015-07-16 2015-10-21 周通 一种双辊式透明胶带切割支架
JP6023374B1 (ja) * 2016-03-25 2016-11-09 紘生 大槻 テープカッター
JP6063080B1 (ja) * 2016-03-10 2017-01-18 孝一 西島 テープカッター

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