JP2011084100A - 鉄道車両用サン板の保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤って鉄道車両用サン板を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板を水平状態に戻せるようにする。
【解決手段】サン板1を水平状態から垂直状態にした場合には、サン板止め4の基部41の第二側部41dが、被支持部42が非対向状態となるようサン板止め4の回転をその自重によって付勢するとともに、固定部43の連結部43cが、基部41の第二側部41dによる付勢力によって被支持部42が非対向状態であるときに第二側部41dによる付勢力に抗してサン板止め4の基部41の回転を阻止する。よって、誤ってサン板1を水平状態から垂直状態にした場合でも、サン板止め支え5がサン板止め4の被支持部42を支持する状態にはならず、サン板1を垂直状態から水平状態に手動で戻すことができる。一方、サン板1を垂直状態で保持したい場合には、サン板止め4を手動で回転させてサン板止め4の被支持部42を対向状態にすればよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両用サン板を垂直状態に保持する保持構造に関する。
従来より、隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられる鉄道車両用のサン板が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この種のサン板は、図3に例示するように、板状に形成され、その一方の端部が蝶番を介して鉄道車両の妻面に取り付けられ、水平状態(図3(a)参照)から垂直状態(図3(b)参照)までその姿勢を変化させることができる。
そして、サン板を垂直状態に保持するために、サン板の保持構造が用いられている。
具体的には、このサン板の保持構造は、図4(a)に例示するように、サン板止めと、サン板止め支えと、を有している。このうちのサン板止めは、板状に形成され、サン板の裏面に回転可能に取り付けられ、サン板が水平状態から垂直状態になった際にその先端が自重によって下方に位置するように回転可能になっている(図4(b)・(c)参照)。一方、サン板止め支えは、同様に鉄道車両の妻面に取り付けられ、サン板が垂直状態にある際に自重で回転して下方に位置するサン板止めの先端を支持することでサン板を垂直状態に保持するようになっている(図4(c)参照)。
特開2003−63387号公報(図16)
しかし、上述のような鉄道車両用サン板の保持構造においては、サン板を垂直状態から水平状態にするには、サン板止めを手動で回転させることによってサン板止め支えによって支持される状態を解除する必要がある(図4(c)参照)。このため、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした後にサン板を水平状態に戻そうとしても構造を知らないと水平に戻すことができない場合があるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板を水平状態に戻すことができるとともに、必要時にはサン板を垂直状態に保持可能とする鉄道車両用サン板の保持構造を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられて水平状態と垂直状態との間でその姿勢を変更可能な板状のサン板を垂直状態に保持可能な保持構造において、前記サン板の裏面に回転可能に取り付けられたサン板止めと、前記サン板が垂直状態にある際に前記サン板の裏面への取付点の鉛直下方に位置する前記サン板止めの一部である被支持部に対向するよう前記鉄道車両に取り付けられ、対向する前記被支持部を支持することで前記サン板を垂直状態に保持可能なサン板止め支えと、を備え、前記取付点については、前記サン板が垂直状態にある場合に前記サン板止めの前記被支持部が前記サン板止め支えと対向する対向状態にあるときに当該取付点の両側が均衡する点であり、且つ前記サン板が垂直状態にある場合に前記サン板止めの前記被支持部が前記サン板止め支えと対向しない非対向状態にあるときに当該取付点の両側が均衡する点であることを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)すなわち、サン板を水平状態から垂直状態にした場合には、サン板止めの被支持部がサン板止め支えと対向しない非対向状態にあるときにはサン板への取付点の両側が均衡するためにサン板止めが自重で回転せず、サン板止めの被支持部とサン板止め支えとが対向した状態にはならない。よって、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした場合でも、サン板止め支えがサン板止めの被支持部を支持する状態にはならず、サン板を垂直状態から水平状態に手動で戻すことができる。
(2)一方、サン板を垂直状態で保持したい場合には、サン板止めを手動で回転させてサン板止めの被支持部がサン板止め支えと対向する対向状態にすればよい。すると、サン板止めの被支持部が対向状態にあるときにはサン板への取付点の両側が均衡するためにサン板止めが自重で回転せず、サン板止め支えがサン板止めの被支持部を支持する状態となる。
したがって、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板を水平状態に戻すことができるとともに、必要時にはサン板を垂直状態に保持可能とすることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられて水平状態と垂直状態との間でその姿勢を変更可能な板状のサン板を垂直状態に保持可能な保持構造において、前記サン板の裏面に回転可能に取り付けられたサン板止めと、前記サン板が垂直状態にある際に前記サン板の裏面への取付点の鉛直下方に位置する前記サン板止めの一部である被支持部に対向するよう前記鉄道車両に取り付けられ、対向する前記被支持部を支持することで前記サン板を垂直状態に保持可能なサン板止め支えと、を備え、さらに、前記サン板が垂直状態である場合に、前記被支持部が前記サン板止め支えと対向しない非対向状態となるよう前記サン板止めの回転を付勢する第一付勢部と、前記サン板が垂直状態である場合に、前記第一付勢部による付勢力によって前記被支持部が前記非対向状態であるときに前記第一付勢部による付勢力に抗して前記サン板止めの回転を阻止する第一回転阻止部と、前記サン板が垂直状態である場合に、前記被支持部が前記サン板止め支えと対向する対向状態から前記非対向状態となるよう前記サン板止めの回転を付勢する第二付勢部と、前記サン板が垂直状態である場合に、前記第二付勢部による付勢力によって前記被支持部が前記対向状態から前記非対向状態へ付勢されるときに前記第二付勢部による付勢力に抗して前記サン板止めの回転を阻止する第二回転阻止部と、を備え、前記第一付勢部および前記第一回転阻止部が協働して、前記サン板が水平状態から垂直状態となった場合に前記被支持部を前記非対向状態とすることで、前記サン板止めの回転によって前記被支持部が前記対向状態になることを阻止するとともに、前記第二付勢部および前記第二回転阻止部が協働して、前記サン板が垂直状態である場合に、前記サン板止めの回転によって前記対向状態にある前記被支持部が前記非対向状態になることを阻止することを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)すなわち、サン板を水平状態から垂直状態にした場合には、第一付勢部が、被支持部が非対向状態となるようサン板止めの回転を付勢するとともに、第一回転阻止部が、第一付勢部による付勢力によって被支持部が非対向状態であるときに第一付勢部による付勢力に抗してサン板止めの回転を阻止する。つまり、第一付勢部および第一回転阻止部が協働して、サン板止めの被支持部を非対向状態とすることで、サン板止めが回転することで被支持部が対向状態になることを阻止する。よって、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした場合でも、サン板止め支えがサン板止めの被支持部を支持する状態にはならず、サン板を垂直状態から水平状態に手動で戻すことができる。
(2)一方、サン板を垂直状態で保持したい場合には、サン板止めを手動で回転させてサン板止めの被支持部を対向状態にすればよい。すると、第二付勢部が、被支持部が対向状態から非対向状態となるようサン板止めの回転を付勢するとともに、第二回転阻止部が、第二付勢部による付勢力によって被支持部が対向状態から非対向状態へ付勢されるときに第二付勢部による付勢力に抗してサン板止めの回転を阻止する。つまり、第二付勢部および第二回転阻止部が協働して、サン板止めが回転することで対向状態にある被支持部が非対向状態になることを阻止し、サン板止め支えがサン板止めの被支持部を支持する状態となる。
したがって、誤ってサン板を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板を水平状態に戻すことができるとともに、必要時にはサン板を垂直状態に保持可能とすることができる。
また、請求項3に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、請求項2に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、前記第一回転阻止部または前記第二回転阻止部は、前記サン板が垂直状態である場合の前記サン板止めの回転時の軌跡上に位置し、回転する前記サン板止めに当接して前記サン板止めの回転を停止させることを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)第一回転阻止部については、第一付勢部による付勢力によって被支持部が非対向状態であるときに第一付勢部による付勢力に抗してサン板止めの回転を確実に阻止することができる。
(2)また、第二回転阻止部については、第二付勢部による付勢力によって被支持部が対向状態から非対向状態へ付勢されるときに第二付勢部による付勢力に抗してサン板止めの回転を確実に阻止することができる。
また、請求項4に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、請求項2または請求項3の何れか1項に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、前記第一付勢部または前記第二付勢部は、前記サン板止めの一部として構成され、自重によって前記サン板止めの回転を付勢することを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)第一付勢部については、例えばばねなどを用いて第一付勢部をサン板止めとは別体に構成する場合に比べて部品点数を低減することができるとともに、製造コストを低減することができる。
(2)第二付勢部についても同様に、例えばばねなどを用いて第二付勢部をサン板止めとは別体に構成する場合に比べて部品点数を低減することができるとともに、製造コストを低減することができる。
また、請求項5に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、前記サン板が水平状態である場合に、前記サン板止めが回転するのを阻止する第三回転阻止部を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、サン板が水平状態である場合に、鉄道車両の走行時の振動によってサン板止めが回転するのを阻止することができる。
また、請求項6に係る鉄道車両用サン板の保持構造は、請求項5に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、前記第三回転阻止部は、前記サン板止め支えの一部として構成され、前記サン板が水平状態である場合の前記サン板止めの回転時の軌跡上に位置し、回転する前記サン板止めに当接して前記サン板止めの回転を停止させることを特徴とする。
このように構成された本発明の鉄道車両用サン板の保持構造によれば、第三回転阻止部が、サン板が水平状態である場合に、鉄道車両の走行時の振動によるサン板止めの回転を確実に阻止することができる。
本実施形態の鉄道車両用サン板およびその保持構造の説明図(1) 本実施形態の鉄道車両用サン板およびその保持構造の説明図(2) 従来の鉄道車両用サン板およびその保持構造の説明図(1) 従来の鉄道車両用サン板およびその保持構造の説明図(2)
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[実施形態]
図1に示すように、鉄道車両用サン板(以下サン板)1は、隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路(妻入口)同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられる。
具体的には、サン板1は、板状に形成され、その一方の端部が二つの蝶番2を介して鉄道車両の妻面に取り付けられ、水平状態(図1(b)・(c)参照)から垂直状態(図1(a)参照)までその姿勢を変化させることができるようになっている。なお、蝶番2については公知技術に従っているので、ここではその詳細な説明は省略する。また、サン板1を垂直状態に保持するために、保持構造3が用いられている。
[1.保持構造3の構成の説明]
次に、保持構造3の構成について説明する。
この保持構造3は、図2に示すように、サン板止め4と、サン板止め支え5と、を有している。
[1.1.サン板止め4の構成の説明]
図2(a)に示すように、サン板止め4は、サン板1の裏面に回転可能に取り付けられている。より具体的には、サン板止め4は、板状の基部41と、サン板止め支え5に支持される板状の被支持部42と、サン板1の裏面に当該サン板止め4を回転可能に取り付けるための固定部43と、を有し、被支持部42が基部41の一端から略直角に延出する形状となっている。
また、固定部43は断面がU字形状に形成され、一方の壁面43aがサン板1の裏面に溶接などで固定され、他方の壁面43bには基部41が回転可能に取り付けられている。すなわち、固定部43の他方の壁面43bに円形の貫通孔43dが形成され、固定部43の二つの壁面43a,43bの間に基部41が位置する状態で、連通する固定部43の貫通孔43dと基部41の円形の貫通孔41aとにピン44が挿通されている。なお、ピン44の先端は固定部43の一方の壁面43aに形成された貫通孔43eに挿入されて溶接などで固定されている。このことにより、連結部43cは、基部41の回転時の軌跡上に位置し、回転する基部41に当接してその回転を停止させることができる。なお、基部41の貫通孔41aの中心点が特許請求の範囲の取付点に該当する。また、連結部43cが特許請求の範囲の第一回転阻止部および第二回転阻止部に該当する。
また、基部41は、図2(b)に示すように、基部41の取付点41bの両側の部分のうち被支持部42が延出する側(第一側部)41cの重量よりも、基部41の取付点41bの両側の部分のうち被支持部42が延出する側とは反対側(第二側部、図2(b)中の斜線部)41dの重量の方が大きくなっている。
また、基部41には、回転時に、固定部43の二つの壁面43a,43bを連結する連結部43cを内包可能な切り欠き41eが形成されている。なお、切り欠き41eの深さ寸法は、サン板1が垂直状態である際に、第一側部41cが取付点41bの鉛直下方に位置してサン板止め支え5と対向する状態(対向状態)から一方に90度回転してサン板止め支え5と対向しない状態(非対向状態)となるまで変更可能に設定されている。
また、基部41は、図2(c)に示すように、基部41の取付点41bの両側の部分のうち切り欠き41eの開口を有する側(第三側部)41fの重量よりも、基部41の取付点41bの両側の部分のうち第三側部41fとは反対側(第四側部、図2(c)中の斜線部)41gの重量の方が大きくなっている。
なお、基部41の第二側部41dが特許請求の範囲の第一付勢部に該当し、基部41の第四側部41gが特許請求の範囲の第二付勢部に該当する。
[1.2.サン板止め支え5の構成の説明]
サン板止め支え5は、図1に示すように、板状に形成され、水平状態で鉄道車両の妻面に取り付けられる。より具体的には、サン板止め支え5は、サン板1が垂直状態にある際に取付点41bの鉛直下方に位置するサン板止め4の被支持部42に対向する位置に配置されている(図2(c)参照)。このことにより、サン板止め支え5は、サン板1が垂直状態にある際に、対向するサン板止め4の被支持部42を支持することでサン板1を垂直状態に保持可能である。
また、サン板止め支え5は、サン板1が水平状態にある際に取付点41bの側方に位置するサン板止め4の被支持部42に対向する位置に配置されている(図2(a)参照)。つまり、サン板止め支え5は、サン板1が水平状態である場合のサン板止め4の基部41の回転時の軌跡上に位置する。このことにより、サン板止め支え5は、サン板1が水平状態にある際に、固定部43の連結部43cと協働して、鉄道車両の走行時の振動によるサン板止め4の回転を阻止することができる。なお、サン板止め支え5は特許請求の範囲の第三回転阻止部に該当する。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の保持構造3によれば、次のような作用効果を奏する。
(1−1)図2(b)に例示するように、サン板1を水平状態から垂直状態にした場合には、サン板止め4の基部41の第二側部41dが、被支持部42が非対向状態となるようサン板止め4の回転をその自重によって付勢するとともに、固定部43の連結部43cが、基部41の第二側部41dによる付勢力によって被支持部42が非対向状態であるときに第二側部41dによる付勢力に抗してサン板止め4の基部41の回転を阻止する。
つまり、サン板止め4の基部41の第二側部41dおよびサン板止め4の固定部43の連結部43cが協働して、サン板止め4の被支持部42を非対向状態とすることで、サン板止め4が回転して被支持部42が対向状態になることを阻止する。よって、誤ってサン板1を水平状態から垂直状態にした場合でも、サン板止め支え5がサン板止め4の被支持部42を支持する状態にはならず、サン板1を垂直状態から水平状態に手動で戻すことができる。
(1−2)一方、サン板1を垂直状態で保持したい場合には、サン板止め4を手動で回転させてサン板止め4の被支持部42を対向状態にすればよい(図2(c)参照)。すると、サン板止め4の基部41の第四側部41gが、サン板止め4の被支持部42が対向状態から非対向状態となるようサン板止め4の基部41の回転を付勢するとともに、固定部43の連結部43cが、基部41の第四側部41gによる付勢力によって被支持部42が対向状態から非対向状態へ付勢されるときに第四側部41gによる付勢力に抗してサン板止め4の回転を阻止する。
つまり、サン板止め4の基部41の第四側部41gおよびサン板止め4の固定部43の連結部43cが協働して、サン板止め4が回転することで対向状態にある被支持部42が非対向状態になることを阻止し、サン板止め支え5がサン板止め4の被支持部42を支持する状態となる。
したがって、誤ってサン板1を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板1を水平状態に戻すことができるとともに、必要時にはサン板1を垂直状態に保持可能とすることができる。
(2)また、本実施形態の保持構造3によれば、サン板止め4の固定部43の連結部43cが基部41の回転時の軌跡上に位置するので、回転するサン板止め4の基部41に当接してその回転を停止させることができる(図2(b)・(c)参照)。つまり、サン板止め4の基部41の第二側部41dによる付勢力やサン板止め4の基部41の第四側部41gによる付勢力に抗してサン板止め4の回転を確実に阻止することができる。
(3)また、本実施形態の保持構造3によれば、第一付勢部としての第二側部41dおよび第二付勢部としての第四側部41gがサン板止め4の一部として構成され、自重によってサン板止め4の回転を付勢するので(図2(b)・(c)参照)、これら第一付勢部および第二付勢部を例えばばねなどを用いてサン板止め4とは別体に構成する場合に比べて部品点数を低減することができるとともに、製造コストを低減することができる。
(4)また、本実施形態の保持構造3によれば、サン板止め支え5が、サン板1が水平状態にある際に取付点41bの側方に位置するサン板止め4の被支持部42に対向する位置に配置され、サン板1が水平状態である場合のサン板止め4の基部41の回転時の軌跡上に位置するので(図2(a)参照)、サン板1が水平状態にある際に、固定部43の連結部43cと協働して(図2(b)参照)、鉄道車両の走行時の振動によるサン板止め4の回転を確実に阻止することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)サン板止め4の基部41をサン板1の裏面に固定された固定部43に対して回転可能に支持する点である取付点41bについては、サン板1が垂直状態にある場合にサン板止め4の被支持部42が対向状態にあるときに当該取付点41bの両側(第一側部41cおよび第二側部41d)が均衡する点であり、且つサン板1が垂直状態にある場合にサン板止め4の被支持部42が非対向状態にあるときに当該取付点41bの両側(第三側部41fおよび第四側部41g)が均衡する点であるように設定してもよい。
このように構成すれば、次のような作用効果を奏する。
(1−1)すなわち、サン板1を水平状態から垂直状態にした場合には、サン板止め4の被支持部42が非対向状態にあるときにはサン板止め4の取付点41bの両側(第三側部41fおよび第四側部41g)が均衡するためにサン板止め4の基部41が自重で回転せず、サン板止め4の被支持部42とサン板止め支え5とが対向した状態にはならない。よって、誤ってサン板1を水平状態から垂直状態にした場合でも、サン板止め支え5がサン板止め4の被支持部42を支持する状態にはならず、サン板1を垂直状態から水平状態に手動で戻すことができる。
(1−2)一方、サン板1を垂直状態で保持したい場合には、サン板止め4の基部41を手動で回転させてサン板止め4の被支持部42がサン板止め支え5と対向する対向状態にすればよい。すると、サン板止め4の被支持部42が対向状態にあるときにはサン板止め4の取付点41bの両側(第一側部41cおよび第二側部41d)が均衡するためにサン板止め4の基部41が自重で回転せず、サン板止め支え5がサン板止め4の被支持部42を支持する状態となる。
したがって、誤ってサン板1を水平状態から垂直状態にした場合でも確実にサン板1を水平状態に戻すことができるとともに、必要時にはサン板1を垂直状態に保持可能とすることができる。
1…サン板、2…蝶番、3…保持構造、4…サン板止め、5…サン板止め支え、41…(サン板止めの)基部、41a…(基部の)貫通孔、41b…(基部の)取付点、41c…(基部の)第一側部、41d…(基部の)第二側部、41e…(基部の)切り欠き、41f…(基部の)第三側部、41g…(基部の)第四側部、42…(サン板止めの)被支持部、43…(サン板止めの)固定部、43a…(固定部の一方の)壁面、43b…(固定部の他方の)壁面、43c…(固定部の)連結部、43d…(固定部の他方の壁面の)貫通孔、43e…(固定部の一方の壁面の)貫通孔、44…(サン板止めの)ピン

Claims (6)

  1. 隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられて水平状態と垂直状態との間でその姿勢を変更可能な板状のサン板を垂直状態に保持可能な保持構造において、
    前記サン板の裏面に回転可能に取り付けられたサン板止めと、
    前記サン板が垂直状態にある際に前記サン板の裏面への取付点の鉛直下方に位置する前記サン板止めの一部である被支持部に対向するよう前記鉄道車両に取り付けられ、対向する前記被支持部を支持することで前記サン板を垂直状態に保持可能なサン板止め支えと、を備え、
    前記取付点については、前記サン板が垂直状態にある場合に前記サン板止めの前記被支持部が前記サン板止め支えと対向する対向位置にあるときに当該取付点の両側が均衡する点であり、且つ前記サン板が垂直状態にある場合に前記サン板止めの前記被支持部が前記サン板止め支えと対向しない非対向位置にあるときに当該取付点の両側が均衡する点であることを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
  2. 隣接する鉄道車両同士を連結する際に両者の貫通路同士を行き来可能とするために鉄道車両の妻面に取り付けられて水平状態と垂直状態との間でその姿勢を変更可能な板状のサン板を垂直状態に保持可能な保持構造において、
    前記サン板の裏面に回転可能に取り付けられたサン板止めと、
    前記サン板が垂直状態にある際に前記サン板の裏面への取付点の鉛直下方に位置する前記サン板止めの一部である被支持部に対向するよう前記鉄道車両に取り付けられ、対向する前記被支持部を支持することで前記サン板を垂直状態に保持可能なサン板止め支えと、を備え、
    さらに、
    前記サン板が垂直状態である場合に、前記被支持部が前記サン板止め支えと対向しない非対向状態となるよう前記サン板止めの回転を付勢する第一付勢部と、
    前記サン板が垂直状態である場合に、前記第一付勢部による付勢力によって前記被支持部が前記非対向状態であるときに前記第一付勢部による付勢力に抗して前記サン板止めの回転を阻止する第一回転阻止部と、
    前記サン板が垂直状態である場合に、前記被支持部が前記サン板止め支えと対向する対向状態から前記非対向状態となるよう前記サン板止めの回転を付勢する第二付勢部と、
    前記サン板が垂直状態である場合に、前記第二付勢部による付勢力によって前記被支持部が前記対向状態から前記非対向状態へ付勢されるときに前記第二付勢部による付勢力に抗して前記サン板止めの回転を阻止する第二回転阻止部と、を備え、
    前記第一付勢部および前記第一回転阻止部が協働して、前記サン板が水平状態から垂直状態となった場合に前記被支持部を前記非対向状態とすることで、前記サン板止めの回転によって前記被支持部が前記対向状態になることを阻止するとともに、前記第二付勢部および前記第二回転阻止部が協働して、前記サン板が垂直状態である場合に、前記サン板止めの回転によって前記対向状態にある前記被支持部が前記非対向状態になることを阻止することを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
  3. 請求項2に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、
    前記第一回転阻止部または前記第二回転阻止部は、前記サン板が垂直状態である場合の前記サン板止めの回転時の軌跡上に位置し、回転する前記サン板止めに当接して前記サン板止めの回転を停止させることを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
  4. 請求項2または請求項3の何れか1項に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、
    前記第一付勢部または前記第二付勢部は、前記サン板止めの一部として構成され、自重によって前記サン板止めの回転を付勢することを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、
    前記サン板が水平状態である場合に、前記サン板止めが回転するのを阻止する第三回転阻止部を備えることを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
  6. 請求項5に記載の鉄道車両用サン板の保持構造において、
    前記第三回転阻止部は、前記サン板止め支えの一部として構成され、前記サン板が水平状態である場合の前記サン板止めの回転時の軌跡上に位置し、回転する前記サン板止めに当接して前記サン板止めの回転を停止させることを特徴とする鉄道車両用サン板の保持構造。
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