JP2011082463A - コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】共振周波数を低周波側にシフトさせ、これにより所望の周波数において高いインピーダンスを得ることが可能なコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品10は、ドラムコア11と、3層以上に重ねてドラムコア11の巻芯部11aに巻回された巻線12と、ドラムコアの鍔部11b,11cに設けられた端子電極13とを備えており、1層目の巻線は第1のターン数で巻回されており、2層目の巻線は前記第1のターン数よりも2ターン以上少ない第2のターン数で巻回されている。2層目の巻線12のターン数は自己共振周波数に大きく影響しており、2層目のターン数を1層目よりも2ターン以上少ない適切なターン数とすることにより自己共振周波数が所望の周波数帯に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品及びその製造方法に関し、特に、コイル部品の多層巻線構造に関するものである。
コイル部品においてインダクタンスを高める最も基本的な方法は巻線のターン数を増やすことであり、特にコイル部品の小型化の観点から多層巻線構造が好ましく採用されている。例えば特許文献1には、ドラムコアの巻芯部に巻線を多層巻きしたコイル部品が記載されている。また、特許文献2に示すように、巻芯部に多層にバイファイラ巻きされた構造を有するコイル部品が記載されている(特許文献2参照)。また、特許文献3には、多層にバンク巻きされた構造を有するコイル部品が記載されている。従来の多層巻線構造では、1層目に巻ききれない分の巻線を2層目に巻回し、2層目にも巻ききれない分の巻線をさらに3層目に巻回する。よって、最上層を除く2層目以上のターン数は1層目と等しいか1層目よりも1ターン少なく、最上層に残りのターン数が確保されることが一般的である(図7参照)。
特開2005−44858号公報 特開2000−30952号公報 特開2004−63697号公報
携帯電話において3GやWLAN等の各通信方式の違いに対応し、FMラジオやワンセグ等、各種の周波数帯の電波を確実に受信するためには、自己共振周波数をそれらの周波数帯に合わせたコイルが必要になる。例えば、FMラジオ等の比較的低い周波数の電波に対して高インピーダンスのコイルを得るためには、コイルの自己共振周波数をFM帯に合わせる必要がある。
しかしながら、上述した従来の多層巻線構造のように、多層巻線構造によって1層目に巻ききれない分の巻線を2層目に1層目とほぼ同じターン数で巻回すると、1層目のワイヤと2層目のワイヤとの間の線間容量が大きくなり過ぎてしまい、所望の自己共振周波数を得ることができないという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、共振周波数を低周波側にシフトさせ、これにより所望の周波数において高いインピーダンスを得ることが可能なコイル部品を提供することにある。また、本発明の目的は、そのようなコイル部品を製造するための製造方法を提供することにある。
本願発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、コイル部品の自己共振周波数には多層巻きされたコイルの2層目のターン数が大きく寄与しており、2層目を適切なターン数とすることにより共振周波数をFM帯等の所望の周波数帯に設定できることを見出した。
本発明はこのような技術的知見に基づくものであり、本発明によるコイル部品は、巻芯部及び巻芯部の両端に設けられた鍔部を有するドラムコアと、ドラムコアの鍔部に設けられた電極と、3層以上に重ねて巻芯部に巻回された巻線とを備え、1層目の巻線は第1のターン数で巻回されており、2層目の巻線は前記第1のターン数よりも2ターン以上少ない第2のターン数で巻回されていることを特徴としている。
また、本発明によるコイル部品の製造方法は、巻芯部及び巻芯部の両端に設けられた鍔部を有するドラムコアと、ドラムコアの鍔部に設けられた電極と、3層以上に重ねて巻芯部に巻回され、電極に端部が接続され巻線とを備えたコイル部品の製造方法であって、導線を巻芯部に第1のターン数で巻回して、鍔部との間に第1の空きスペースを有する1層目の巻線を形成し、導線を1層目の巻線上に第1のターン数よりも2ターン以上少ない第2のターン数で巻回して、鍔部との間に第1の空きスペースよりも小さな第2の空きスペースを有する2層目の巻線を形成することを特徴とする。
多層巻線構造のコイル部品の線間容量は、単層巻線構造のコイル部品よりも大きくなるため、その自己共振周波数は単層巻線構造のものよりも低下する。したがって、コイルの自己共振周波数を例えばFM帯等の低周波側にシフトしようとする場合、コイル部品を多層巻きすることが有効である。特に本発明によるコイル部品は、1層目に対して2層目の巻きスペースを残しながら3層目を巻いているので、ワイヤの線間容量の増大を抑制することができ、これにより自己共振周波数を極端に低下させることなく、低周波側の適切な周波数にシフトさせることができ、当該周波数においてインピーダンスの急峻なピークを得ることができる。
本発明において、2層目の巻線のターン数は、1層目の巻線のターン数の70%以下であることが好ましい。2層目のターン数が1層目の70%以下であれば、1層目に対する2層目のターン数の減少が明確となり、1層目−2層目間の線間容量が十分に低減される。したがって、自己共振周波数を極端に低下させることなく、低周波側の適切な周波数にシフトさせることができ、当該周波数においてインピーダンスの急峻なピークを確実に得ることができる。
本発明において、1層目の巻線のターン数が14ターンであり、2層目の巻線のターン数が9ターンであり、3層目の巻線のターン数が7ターンであることが好ましい。各層がこのようなターン数であれば、2層目に対する1層目のターン数が70%という条件を満たし、さらに60MHz以上1GHz以下の比較的低い周波数帯で高いインピーダンスを得ることができる。
本発明において、巻線は巻芯部に中央揃えで巻回され、各層の巻線と鍔部との間には空きスペースが形成されており、2層目の巻線と前記鍔部との間に形成される第2の空きスペースは、1層目の巻線と前記鍔部との間に形成される第1の空きスペースよりも広く、3層目の巻線と鍔部との間に形成される第3の空きスペースは、第2の空きスペースよりも広いことが好ましい。これによれば、ワイヤの線間容量の増大を十分に抑制することができ、共振周波数を低周波側にシフトして急峻なピークを得ることができる。
本発明によれば、共振点を低周波側にシフトさせ、これにより所望の周波数において高いインピーダンスを得ることが可能なコイル部品を提供することができる。また、本発明によれば、そのようなコイル部品を製造するための製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態によるコイル部品10の構造を示す略斜視図である。 図1のA−A'線に沿ったコイル部品10の略断面図である。 コイル部品10の周波数特性を従来のコイル部品と比較して示すグラフである。 第1の実施形態によるコイル部品10の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるコイル部品20の構造を示す略斜視図である。 図5のA−A'線に沿ったコイル部品20の略断面図である。 従来のコイル部品の構造を示す略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品の構造を示す略斜視図である。また、図2は、図1のA−A'線に沿った略断面図である。
図1及び図2に示すように、コイル部品10は、ドラムコア11と、ドラムコア11に巻回された巻線12とを備えている。ドラムコア11は、棒状の巻芯部11aと、巻芯部11aの両端部にそれぞれ設けられた一対の鍔部11b、11cとを備え、これらが一体化された構造を有している。特に限定されるものではないが、ドラムコア11の材料としてはアルミナ(非磁性体)やNi−Zn系フェライト(磁性体、絶縁体)を用いることが好ましい。本実施形態によるコイル部品10のチップサイズはドラムコア11の外形寸法とほぼ等しく、例えば2.0×1.2×0.7(mm)であるが、この寸法に限定されるものではない。ただし、ドラムコア11の幅Wはドラムコア11の長さLの0.6倍以下(W≦0.6L)であることが好ましい。
ドラムコア11の表面はパラキシリレン等の絶縁材料によってコーティングされており、ドラムコア11の鍔部11b,11cの底面、外側側面及び上面には絶縁コートを介して端子電極13が形成されている。巻線12の一端は、一方の鍔部11b側に形成された端子電極13に接続されており、巻線12の他端は、他方の鍔部11c側に形成された端子電極13に接続されている。詳細には、巻線12の一端及び他端は、コイル部品10の実装面とは反対側に位置する鍔部上面側の端子電極13に継線されている。
巻線12は巻芯部11aに多層巻きされている。多層巻きと同一ターン数で巻線12を単層巻きする場合には十分に長い巻芯部11aを用意しなければならず、チップサイズが大型化するが、巻線12を多層巻きする場合には、非常にコンパクトなチップ部品を構成することができる。巻線12の層数は2層以上であれば何層であっても構わないが、通常求められるインダクタンスの大きさ(50〜440nH)や巻崩れの防止を考慮すれば3層が特に好ましい。
特に限定されるものではないが、巻線12の材料としては導電率の高いCu等を用いることが好ましい。また、巻線12の直径は20〜50μmであることが好ましく、30μm程度であることが特に好ましい。
3層構造の巻線12は巻芯部11aの軸方向に中央揃えされて整列巻きされ、2層目の巻線12のターン数T2は1層目の巻線12のターン数T1よりも2ターン以上少なく(T≦T−2)、好ましくは1層目の巻線12のターン数の70%以下(T≦0.7T)である。また、3層目の巻線12のターン数は2層目よりも小さく、好ましくは2層目の巻線12のターン数の70%以下(T≦0.7T)である。このような条件を満たす多層巻線構造の具体的を挙げると、巻線12の総ターン数を30ターンとするとき、1層目が14ターン、2層目が9ターン、3層目が7ターンである。
このような多層巻線構造により、巻線12の各層と一方の鍔部11bとの間には空きスペースS1〜S3が形成されおり、巻線12の各層と他方の鍔部11cとの間には空きスペースS4〜S6が形成されている。特に、2層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第2の空きスペースS2は、1層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第1の空きスペースS1よりも広くなっており、3層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第3の空きスペースS3は、第2の空きスペースS2よりも広くなっている。また空きスペースS1〜S3と同様、2層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第5の空きスペースS5は、1層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第4の空きスペースS4よりも広くなっており、3層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第6の空きスペースS6は、第5の空きスペースS5よりも広くなっている。
図3は、コイル部品10の周波数特性を従来のコイル部品と比較して示すグラフである。
図3において、曲線G1は30ターンを単層巻きしたコイル部品のインピーダンス特性、曲線G2は1層目を14ターン、2層目を13ターン、3層目を3ターンとした3層巻線構造のコイル部品のインピーダンス特性、曲線G3は1層目を14ターン、2層目を9ターン、3層目を7ターンとした3層構造のコイル部品のインピーダンス特性である。なお巻線の直径はG1〜G3共に30μmである。このグラフから明らかなように、巻線12を単層巻きしたG1の場合にはインピーダンスのピークが450MHz付近に存在し、G2の場合にはインピーダンスのピークが50MHz付近に存在するが、G3の場合にはそれらの周波数の中間である100MHz付近に存在することが分かる。
従来の多層巻線構造のように、例えば総ターン数を30ターンとし、1層目を14ターンとし、2層目を14ターン(または巻き易さを考慮して13ターン)とし、さらに3層目を残りの4ターン(または5ターン)とする場合には、1層目と2層目の巻線間の線間容量が大きくなりすぎてしまい、自己共振周波数の調整が難しかった。しかし、2層目のターン数を1層目よりも適度に減らした巻線構造により、自己共振周波数を60MHz以上1GHz以下の適切な周波数までシフトさせることができ、例えばFM帯等、所望の周波数帯において自己共振周波数の急峻なピークを得ることができる。
図4は、本実施形態によるコイル部品10の製造工程を示すフローチャートである。
図4に示すように、コイル部品10の製造では、まず端子電極13が形成されたドラムコア11及び導線を用意し(ステップS11)、ドラムコア11の巻芯部11aに導線を第1のターン数(例えば14ターン)且つ中央揃えで巻回して1層目の巻線を形成する(ステップS12)。これにより、1層目の巻線と鍔部11bとの間には第1の空きスペースS1が形成され、また鍔部11cとの間には第4の空きスペースS4が形成される。
次に、導線を1層目の巻線上に重ねて第2のターン数且つ中央揃えで巻回するが、このときのターン数は一層目のターン数の70%以下(例えば9ターン)とする(ステップS13)。このように、2層目のターン数を第1のターン数よりも少ない第2のターン数で巻回することにより、2層目の巻線と鍔部11bとの間に第1の空きスペースS1よりも大きな第2の空きスペースS4が形成され、鍔部11cとの間に第4の空きスペースS4よりも大きな第5の空きスペースS5が形成される。
さらに、導線を2層目の巻線上に重ねて第3のターン数且つ中央揃えで巻回するが、このときのターン数は2層目のターン数よりも少ないターン数(例えば7ターン)とする(ステップS14)。これにより、3層目の巻線と鍔部11bとの間に第2の空きスペースS2よりも大きな第3の空きスペースS3が形成され、鍔部11cとの間に第5の空きスペースS5よりも大きな第6の空きスペースS6が形成される。その後、巻線12の端末を対応する端子電極13に熱圧着することにより(ステップS15)、本実施形態によるコイル部品10が完成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、1層目の巻線と鍔部11b、11cとの間にある空きスペースが上層に向かうほど大きくなるので、線間容量を小さくすることができ、共振周波数を高くすることができる。したがって、FM帯等の所望の周波数帯において高いインピーダンスを有するコイル部品を提供することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品の構造を示す略斜視図である。また、図6は、図5のA−A'線に沿った略断面図である。
図5及び図6に示すように、このコイル部品20は、2本の巻線12a,12bを多層バイファイラ巻きしたものである。「バイファイラ巻き」とは2本の巻線を一緒に巻くことによって巻線間の磁気結合を向上させる巻回方式のことをいう。本実施形態において、一方の巻線12aの一端は鍔部11b側の一方の端子電極14aに接続され、他端は鍔部11c側の一方の端子電極14cに接続されている。また、他方の巻線12bの一端は鍔部11b側の一方の端子電極14bに接続され、他端は鍔部11c側の他方の端子電極14dに接続されている。
巻線12a、12bは共に3層構造であり、総ターン数は30ターン、1層目は14ターン、2層目は9ターン、3層目は7ターンとなっている。そしてこのような巻線構造により、巻線12の各層と一方の鍔部11bとの間には空きスペースS1〜S3が形成されており、巻線12の各層と他方の鍔部11cとの間には空きスペースS4〜S6が形成されている。特に、2層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第2の空きスペースS2は1層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第1の空きスペースS1よりも広くなっており、3層目の巻線12と鍔部11bとの間に形成される第3の空きスペースS3は、第2の空きスペースS2よりも広くなっている。また空きスペースS1〜S3と同様、2層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第4の空きスペースS5は1層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第5の空きスペースS4よりも広くなっており、3層目の巻線12と鍔部11cとの間に形成される第6の空きスペースS6は、第5の空きスペースS5よりも広くなっている。
このように、本実施形態によるコイル部品20は、バイファイラ巻きである点以外は第1の実施形態と同じであり、1層目の巻線と鍔部との間にある空きスペースが上層ほど大きくなっているので、線間容量を小さくすることができ、共振周波数を高くすることができる。したがって、FM帯等の所望の周波数帯において高いインピーダンスを有するコイル部品を提供することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ドラムコア11のみを用いた場合について説明したが、コアの形状は特に限定されず、例えばドラムコアと板状コアとを組み合わせて構成してもよい。板状コアをドラムコアの鍔部11b、10cの上面に固定することにより、ドラムコア及び板状コアを一つの閉磁路として構成することができるので、コイルのインダクタンスをさらに高めることができる。
また、上記実施形態においては、巻線のターン数を30ターンとしたが、本発明は30ターンに限定されず、目的とするインダクタンスに応じて適宜設定することができる。例えば、全ターン数を36ターンとするとき、1層目が18ターン、2層目が12ターン、3層目が6ターンとすることもできる。また、総ターン数を28ターンとするとき、1層目が14ターン、2層目が8ターン、3層目が6ターンとすることもできる。
また、上記実施形態では、ドラムコア11の材料としてアルミナやNi−Zn系フェライトを挙げたが、本発明はこれらの材料に限定されるものではなく、例えば、Mn−Zn系フェライトを用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、コイル部品10の上面側に設けられた巻線12の両端や巻芯部11aに巻回された巻線12の上部が露出しているが、コイル部品10の上部に非磁性樹脂のコーティング層を設けてもよい。コーティング層を形成することにより、コイル部品10の上面、特に熱圧着された巻線12の両端部及びそれらが接続された鍔部11b、11cの上面側の電極面を電気的且つ機械的に保護することができる。また、巻芯部11aに巻回された巻線12を接着固定することができ、巻崩れを防止することができる。さらに、コーティング層の上面を平坦化することにより、実装ノズルの吸着面を提供することができる。コーティング層の材料としては紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂を用いることができる。
10 コイル部品
11 ドラムコア
11a 巻芯部
11b,11c 鍔部
12,12a,12b 巻線
13 端子電極
14a〜14d 端子電極
20 コイル部品
S1〜S6 空きスペース

Claims (6)

  1. 巻芯部及び巻芯部の両端に設けられた鍔部を有するドラムコアと、
    前記ドラムコアの前記鍔部に設けられた電極と、
    3層以上に重ねて前記巻芯部に巻回された巻線とを備え、
    1層目の巻線は第1のターン数で巻回されており、2層目の巻線は前記第1のターン数よりも2ターン以上少ない第2のターン数で巻回されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記2層目の巻線のターン数は、前記1層目の巻線のターン数の70%以下であることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記1層目の巻線のターン数が14ターンであり、前記2層目の巻線のターン数が9ターンであり、前記3層目の巻線のターン数が7ターンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記巻線は前記巻芯部に中央揃えで巻回され、
    各層の巻線と前記鍔部との間には空きスペースが形成されており、
    前記2層目の巻線と前記鍔部との間に形成される第2の空きスペースは、前記1層目の巻線と前記鍔部との間に形成される第1の空きスペースよりも広く、
    3層目の巻線と前記鍔部との間に形成される第3の空きスペースは、前記第2の空きスペースよりも広いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 自己共振周波数が60MHz以上1GHz以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 巻芯部及び巻芯部の両端に設けられた鍔部を有するドラムコアと、前記ドラムコアの前記鍔部に設けられた電極と、3層以上に重ねて前記巻芯部に巻回され、前記電極に端部が接続され巻線とを備えたコイル部品の製造方法であって、
    導線を前記巻芯部に第1のターン数で巻回して、前記鍔部との間に第1の空きスペースを有する1層目の巻線を形成し、
    前記導線を前記1層目の巻線上に前記第1のターン数よりも2ターン以上少ない第2のターン数で巻回して、前記鍔部との間に前記第1の空きスペースよりも小さな第2の空きスペースを有する2層目の巻線を形成することを特徴とするコイル部品の製造方法。
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