JP2011081691A - 電池式のガス警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効期限切れをユーザに確実に伝えて警報器の交換を促進する電池式のガス警報器を提供する。
【解決手段】CPU3は、電池電圧が電池電圧低下検出しきい値Vth以下になったときにスピーカ5を制御して音により電池電圧低下の報知を行う。また、CPU3は、そのガス警報器1の有効期限が切れると電池電圧低下検出しきい値Vthが高くなるように変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池式のガス警報器に係り、電池電圧が電池電圧低下検出しきい値以下になったときに音声により電池電圧低下の報知する音声報知手段を備えた電池式のガス警報器に関するものである。
従来、上述した電池式のガス警報器は、有効期限が来ると、LEDを光らせてユーザに有効期限切れのお知らせをしている。有効期限切れと同時に、音(例、ピッ)を出せばユーザに早く気が付いてもらえるが、故障でもないのに有効期限切れを音声を出してお知らせすることは、ガス警報器の認証機関により認められていない。
ガス警報器のメーカとしては、有効期限切れになっているのでユーザに早く気が付いてもらいたいが、LED表示だけではなかなか気が付いてもらえず、有効期限が切れたものを長い間使われる可能性があり、誤動作が発生する恐れがあった。
また、電池式のガス警報器は、電池電圧が電池電圧低下検出しきい値以下になったときに音声により電池電圧低下の報知を行う機能を備えている(特許文献1)。よって、有効期限が切れた後に長い間使われると電池電圧が低下してその旨が音で報知されるため、その報知によって有効期限が切れたことも気づいてもらえる。しかしながら、有効期限が切れた後に電池電圧が電池電圧低下検出しきい値以下に低下するまで時間がかかり、やはり有効期限が切れたものが長く使われる可能性があった。
特開2008−286621号公報
そこで、本発明は、有効期限切れをユーザに確実に伝えて警報器の交換を促進する電池式のガス警報器を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、電池電圧が電池電圧低下検出しきい値以下になったときに音により電池電圧低下の報知を行う音報知手段を備えた電池式のガス警報器において、当該ガス警報器の有効期限が切れると前記電池電圧低下検出しきい値が高くなるように変更する第1しきい値変更手段を備えたことを特徴とする電池式のガス警報器に存する。
請求項2記載の発明は、環境温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段で検出された前記環境温度が所定温度以上のとき前記電池電圧低下検出しきい値が高くなるように変更する第2しきい値変更手段と、を備え、前記第1しきい値変更手段が、当該ガス警報器の有効期限が切れると前記第2しきい値変更手段により変更された前記電池電圧低下検出しきい値より大きくなるように変更することを特徴とする請求項1に記載の電池式のガス警報器に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、第1しきい値変更手段が、ガス警報器の有効期限が切れると電池電圧低下検出しきい値が高くなるように変更するので、有効期限が切れた後に早く電池電圧が低下した旨の音による報知を発生させて、この音による報知により有効期限が過ぎたことに気が付いていなかったユーザに電池電圧低下として警報器の交換を促すことができる。
請求項2記載の発明によれば、第1しきい値変更手段が、当該ガス警報器の有効期限が切れると第2しきい値変更手段により変更された電池電圧低下検出しきい値より大きくなるように変更するので、より一層早く電池電圧が低下した旨の音による報知を発生させて、この音による報知により有効期限が過ぎたことに気が付いていなかったユーザに電池電圧低下として警報器の交換を促すことができる。
本発明の電池式のガス警報器の一実施形態を示す回路図である。 図1に示す電池式のガス警報器を構成するCPUの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、電池式のガス警報器1は、ガスの濃度を検出するガスセンサ2と、ガス警報器1全体の制御を司るCPU3と、ガス漏れや電池電圧低下などを報知するためのLED4及びスピーカ5と、これらガスセンサ2、CPU3、LED4及びスピーカ5などの電子機器に電力を供給するための電池6と、pnp型トランジスタ7と、疑似負荷抵抗8と、pnp型トランジスタ9と、抵抗10と、pnp型トランジスタ11と、基準電圧部12と、抵抗13と、温度検出手段としてのサーミスタ14と、を備えている。
上記pnp型トランジスタ7のエミッタは電池6に接続され、コレクタは疑似負荷抵抗8を介して接地され、ベースはCPU3に接続されている。よって、CPU3からpnp型トランジスタ7のベースに対してローレベルの信号が出力されると、pnp型トランジスタ7がオンして電池6に擬似負荷抵抗8が接続される。また、上記pnp型トランジスタ9のエミッタは電池6に接続され、コレクタはLED4及び抵抗10を介して接地され、ベースはCPU3に接続されている。よって、CPU3からpnp型トランジスタ9のベースに対してローレベルの信号が出力されると、pnp型トランジスタ9がオンしてLED4に電池6からの電源が供給されてLED4が発光する。
上記pnp型トランジスタ11のエミッタは電池6に接続され、コレクタは基準電圧部12の入力端子に接続され、ベースはCPU3に接続されている。基準電圧部12の出力端子は、抵抗13及びサーミスタ14を介して接地されている。よって、CPU3からpnp型トランジスタ11のベースに対してローレベルの信号が出力されると、pnp型トランジスタ11がオンして基準電圧部12に電池6からの電源が供給される。電池6からの電源が供給されると基準電圧部12は、その出力端子から基準電圧を出力する。そして、上述したサーミスタ14は環境温度に応じて抵抗が変動する測温抵抗体である。このため、基準電圧部12から供給される基準電圧を抵抗13及びサーミスタ14で分圧した電圧である、抵抗13とサーミスタ14との接続点電圧VTは環境温度に応じた値となる。
CPU3は、制御プログラムを予め格納したROMおよび処理過程で発生するデータなどを格納するRAM等の記憶手段と、電池電圧低下検出を所定のインターバル(例えば、この実施形態では25時間毎)で動作させるための時間をカウントする電池電圧低下検出タイマと、有効期限を管理するための電池6を投入又は出荷モードが解除してからの経過時間をカウントする使用時間タイマと、を内蔵している。ROMには、制御プログラムに加えて抵抗13とサーミスタ14の接続点電圧対環境温度Tを表す慣用温度テーブルなども予め格納されている。
次に、上述した構成の電池式のガス警報器1の動作について、図2のフローチャートを参照して以下説明する。CPU3は、電源投入又は出荷モード解除に応じて処理を開始する。まず、CPU3は、ガスセンサ2により検出されたガス濃度が所定濃度以上のときにLED4およびスピーカ5を用いてガス漏れの旨を報知するガス監視を行う(ステップS1)。
その後、CPU3は、内蔵タイマの電池電圧低下検出カウントにより電池電圧低下検出インターバルとなる所定時間、たとえば25時間が経過したか否かを判定する(ステップS2)。25時間経過していなければ(ステップS2でN)、CPU3はステップS1に戻る。25時間経過していれば(ステップS2でY)、CPU3は使用時間タイマのカウント値に基づいて有効期限が切れているか否かを判断する(ステップS3)。使用時間タイマのカウント値が所定時間以下であり有効期限が切れていないと判断すると(ステップS3でN)、CPU3は環境温度Tを測定する(ステップS4)。ステップS4においてCPU3は、具体的に、抵抗13とサーミスタ14との接続点電圧VTをA/D変換して読み取り、読み取った電圧値からROMに予め格納されている接続点電圧VTに対する環境温度Tを表す環境温度テーブルを参照して環境温度Tを求める。
次に、CPU3は、測定した環境温度Tが所定温度T1より低ければ(ステップS5でN)、電池電圧低下検出しきい値Vthとして通常のAを設定して(ステップS6)、次のステップ10に進む。これに対して、CPU3は、測定した環境温度Tが所定温度T1以上であれば(ステップS5でY)、第2しきい値変更手段として働き、電池電圧低下検出しきい値Vthとして上記Aよりも高いBを設定して(ステップS7)、次のステップS10に進む。
これに対して、使用時間タイマのカウント値が所定時間よりも長く有効期限が切れていると判断すると(ステップS3でY)、CPU3はpnp型トランジスタ9を制御してLED4を用いて有効期限が切れた旨を視覚で報知する(ステップS8)。このLED7による報知は、ユーザに気が付いてもらえないことが多い。そこで、CPU3は、第1しきい値変更手段として働き、電池電圧低下検出しきい値Vthとして上記Aよりも高いBを設定して(ステップS9)、次のステップS10に進む。
ステップS10においてCPU3は、pnp型トランジスタ7にローレベルのパルス電圧を数10ミリ秒間供給し、pnp型トランジスタ7をオンにし、疑似負荷抵抗8を電池6に接続する。疑似負荷抵抗8の抵抗値は、電池6に接続されたときに最大実負荷と同じまたはそれ以上の疑似負荷パルス電流が数10ミリ間流れるように設定される。たとえば、この実施形態では、電池6の電池電圧は初期値3Vであり、疑似負荷抵抗8の接続時に流れる疑似負荷パルス電流は100mAに設定されている。
次に、CPU3は、疑似負荷抵抗8を電池6に接続して100mAの疑似負荷パルス電流が流れた時の電池6の電池電圧を測定する(ステップS11)。すなわち、CPU3は、駆動電源としての電池6の電池電圧が供給されているので、この電池電圧をA/D変換して読み取る。次に、CPU3は、疑似負荷抵抗8を電池6に接続したときに測定した電池電圧が電池電圧低下検出しきい値Vth以下になっているか否かを判断する(ステップS12)。
電池電圧が電池電圧低下検出しきい値Vth以下になっていない場合は(ステップS12でN)、CPU3はステップS1に戻る。一方、電池電圧が電池電圧低下検出しきい値Vth以下になっている場合は(ステップS12でY)、CPU3は、音報知手段として働き、pnp型トランジスタ9及びスピーカ5を制御して音声と視覚により電池電圧低下の旨を報知した後(ステップS13)、ステップS1に戻る。
ガス警報器1の認証機関では、有効期限が切れただけでは音による報知を認めていない。このため、有効期限が切れただけではLED4を発光させることしかできないが、上述した電池式のガス警報器1によれば、当該電池式のガス警報器1の有効期限が切れると、CPU3が電池電圧低下検出しきい値VthをAからBに変更して高くするので、有効期限が切れた後に早く電池電圧が低下した旨の音による報知を発生させて、この音による報知により有効期限が過ぎたことに気が付いていなかったユーザに電池電圧低下として警報器の交換を促すことができる。
なお、上述した実施形態では、有効期限が切れた後の電池電圧低下検出しきい値Vthと、環境温度Tが所定温度T1以上のときの電池電圧低下検出しきい値Vthと、を等しい値Bに設定していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、有効期限が切れた後の電池電圧低下検出しきい値VthをBよりも高いCに変更するようにしてもよい。これにより、より一層早く電池電圧が低下した旨の音による報知を発生させて、この音による報知により有効期限が過ぎたことに気が付いていなかったユーザに電池電圧低下として警報器の交換を促すことができる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 電池式のガス警報器
3 CPU(音報知手段、第1しきい値変更手段、第2しきい値変更手段)
14 サーミスタ(温度検出手段)

Claims (2)

  1. 電池電圧が電池電圧低下検出しきい値以下になったときに音により電池電圧低下の報知を行う音報知手段を備えた電池式のガス警報器において、
    当該ガス警報器の有効期限が切れると前記電池電圧低下検出しきい値が高くなるように変更する第1しきい値変更手段を備えた
    ことを特徴とする電池式のガス警報器。
  2. 環境温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段で検出された前記環境温度が所定温度以上のとき前記電池電圧低下検出しきい値が高くなるように変更する第2しきい値変更手段と、を備え、
    前記第1しきい値変更手段が、当該ガス警報器の有効期限が切れると前記第2しきい値変更手段により変更された前記電池電圧低下検出しきい値より大きくなるように変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池式のガス警報器。
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