JP2011076682A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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禎一郎 梅澤
Takenori Kajiwara
猛伯 梶原
Kazuaki Sakamoto
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Abstract

【課題】 逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、TPIを高めて高記録密度化を可能とした垂直磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかる垂直磁気記録媒体の構成は、基板110上に少なくとも、fcc結晶構造を有する合金を主成分とする前下地層140と、Ru合金からなる第1下地層152と、RuまたはRuを主成分とする合金からなる第2下地層154と、柱状に連続して成長したCoCrPt合金を主成分とする磁性粒子の周囲に金属酸化物を主成分とする非磁性の粒界部が偏析して形成されるグラニュラ磁性層160と、をこの順に備え、磁性粒子の粒径は7nm以下であり、第1下地層152は、hcp結晶構造を有し、かつ融点がRuの融点未満の元素を少なくとも1種類含有するRu合金からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、垂直磁気記録方式のHDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される垂直磁気記録媒体に関するものである。
近年の情報処理の大容量化に伴い、各種の情報記録技術が開発されている。特に磁気記録技術を用いたHDDの面記録密度は年率100%程度の割合で増加し続けている。最近では、HDD等に用いられる2.5インチ径の磁気記録媒体にして、320GByte/プラッタを超える情報記録容量が求められるようになってきており、このような要請にこたえるためには450GBit/Inchを超える情報記録密度を実現することが求められる。
HDD等に用いられる磁気記録媒体において高記録密度を達成するために、近年、垂直磁気記録方式が提案されている。垂直磁気記録方式に用いる磁気記録媒体としては、高い熱安定性と良好な記録特性を示すことから、CoCrPt−SiO垂直磁気記録媒体(非特許文献1参照)が提案されている。これはグラニュラ磁性層において、Coのhcp構造(六方最密結晶格子)の結晶が柱状に連続して成長した磁性粒子の間に、SiOが偏析した非磁性の粒界部を形成したグラニュラ構造を構成し、磁性粒子の微細化によるSNRの向上と、保磁力Hcの向上をあわせて図るものである。
ところで、高記録密度化のために重要な要素としては、保磁力Hcや逆磁区核形成磁界Hnなどの静磁気特性の向上と、オーバーライト特性(OW特性)やSNR(Signal to Noise Ratio:シグナルノイズ比)などの電磁変換特性の向上、トラック幅の狭小化などの様々なものがある。その中でも保磁力Hcの向上とSNRの向上は、面積の小さな記録ビットにおいても正確に且つ高速に読み書きするために重要である。
SNRの向上は、主にグラニュラ磁性層の磁化遷移領域ノイズの低減により行われる。ノイズ低減のために有効な要素としては、グラニュラ磁性層の結晶配向性の向上、磁性粒子の粒径の微細化、および磁性粒子の孤立化が挙げられる。中でも、結晶配向性は、ノイズの低減ばかりではなく、信号強度の増大、および保磁力Hcの向上にも寄与する。このためグラニュラ磁性層のCo粒子の結晶配向性を向上させることは、高記録密度化を図る上で極めて重要である。
またSNRを向上させるためのグラニュラ磁性層の結晶配向性の向上を目的として、グラニュラ磁性層の下には下地層が設けられている。下地層にはTi、V、Zr、Hfなどが知られているが、現在ではRu(ルテニウム)が主流となっている(特許文献1参照)。Ruはhcp構造をとるため、Ruの結晶構造を継承してCoの結晶が成長することにより、Co(コバルト)を主成分とするグラニュラ磁性層の磁化容易軸の垂直配向性を効果的に向上させ、保磁力Hcを高め、所定のSNR及び分解能を確保して高記録密度化を図ることができる。更に、下地層に、Ruに他の元素を添加したRu合金を用いることも検討されている(特許文献2参照)。
T. Oikawa et. al., IEEE Trans. Magn, vol.38, 1976-1978(2002)
特開平7?334832号公報 特開2005?93040号公報
ところで、近年求められている320GByte/プラッタを超える磁気記録媒体では、従来の250GByte/プラッタの磁気記録媒体よりもさらなる高周波ノイズ対策が必要となる。すなわち、従来の記録密度であれば支障なく読み書きできていた媒体であっても、高記録密度化および高速化に伴って信号の読み書きが高周波化すると、書き込みが不十分となって信号が弱くなり、また読み出す際の信号もノイズのために判然としなくなり、結果的に読み書きができなくなってしまうという問題がある。したがって、さらに高いSNRが必要となる。
SNRを向上させるためには、1つには酸化物の含有量を増大させて磁性粒子の孤立化および微細化を図ることが考えられる。しかし、極端に磁性粒子の孤立微細化を図ると、保磁力が低下してしまう。一方、酸化物を少なくしたり、膜厚を厚くしたりすることで保磁力Hcを増大させると、SNRが低下してしまう。また、保磁力Hcが高くなると、必然的にOW特性(オーバーライト特性)が低下する。すなわち、グラニュラ磁性層において保磁力Hcは、SNRおよびOW特性と原則としてトレードオフの関係にある。
また高記録密度化するためには、トラック幅を狭くする必要がある。なおここでいうトラック幅とは、磁気ヘッドを機械的に制御した際のトラックの幅(書き込みの間隔)ではなく、線状の書き込みを直交方向に読み出した際の出力プロファイル(信号強度の変動)から判断されるトラックの幅である。トラック幅を狭くするためには、書きにじみを減らす必要があるため保磁力Hcを高くする必要がある。
また磁性粒子が微細化するとキュリー温度が低下し、常温では十分な保磁力を発揮するグラニュラ磁性層であっても、ハードディスクの動作温度(例えば60℃)では容易に磁化反転するようになってしまう。このため、あるトラックに信号を書き込む際に隣接するトラックの信号も書き換わってしまう、いわゆる高温フリンジといわれる現象が発生してしまう。故に、トラック幅が小さくなったとしても、結局TPI(Track per Inch)を高めることができなくなってしまう。高温フリンジ耐性を高めるためには、逆磁区核形成磁界Hnを高める必要がある。
保磁力Hcと逆磁区核形成磁界Hnは、おおむね同時に増減する。保磁力Hcおよび逆磁区核形成磁界Hnを高めるためには、まずグラニュラ磁性層の膜厚を厚くすることが考えられるが、この場合は上述したようにSNRおよびOW特性が低下するというトレードオフがある。
本発明は、このような課題に鑑み、逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、TPIを高めて高記録密度化を可能とした垂直磁気記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために発明者らが鋭意検討したところ、逆磁区核形成磁界Hnの向上およびSNRの向上を両立させるためには、グラニュラ磁性層の磁性粒子の結晶配向性の向上が最も効果的であると考えた。そして、グラニュラ磁性層の磁性粒子の結晶配向性は、その成長の基礎となる下地層の状態に大きく影響を受けることに着目し、さらに研究を重ねることにより、下地層の結晶成長時の格子欠陥を補完することが、上記課題の解決に有効であることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明にかかる垂直磁気記録媒体の代表的な構成は、基板上に少なくとも、fcc結晶構造を有する合金を主成分とする前下地層と、Ru合金からなる第1下地層と、RuまたはRuを主成分とする合金からなる第2下地層と、柱状に連続して成長したCoCrPt合金を主成分とする磁性粒子の周囲に金属酸化物を主成分とする非磁性の粒界部が偏析して形成されるグラニュラ磁性層と、をこの順に備え、磁性粒子の粒径は7nm以下であり、第1下地層は、hcp結晶構造を有し、かつ融点がRuの融点未満の元素を少なくとも1種類含有するRu合金からなることを特徴とする。
上記構成のように下地層に、融点がRuの融点未満(以下、低融点と称する)の元素を含有させることにより、下地層の成膜時に、まずRuが結晶成長して結晶構造を形成する。そして、その後に低融点の元素が、Ruの結晶の格子欠陥に入り込みながら結晶化する。これにより、Ru結晶の格子欠陥を補完することができ、下地層の結晶配向性、ひいてはグラニュラ磁性層の結晶配向性を向上し、逆磁区核形成磁界Hnの向上を図ることができる。また低融点の元素の結晶構造が、Ruと同様にhcp構造であるため、Ruの結晶配向性を好適に向上することが可能となる。
更に、グラニュラ磁性層の磁性粒子の粒径を7nm以下とすることで、磁性粒子の微細化および孤立化が促進され、SNRを向上することができる。また、磁性粒子の粒径を極端に小さくすると(微細化すると)磁性粒子の結晶配向性が低下する傾向にあるが、上記構成によれば下地層の結晶配向性が極めて良好であるために、微細化した磁性粒子であっても結晶配向性の低下を抑えることができる。したがって、上記構成によれば、逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、垂直磁気記録媒体の高記録密度化を達成することが可能となる。
第1下地層は、RuとCoまたはTiとの合金であるとよい。hcp構造を有し、且つ融点がRuの融点未満の元素は複数あるが、上記構成のようにCoやTiを用いることにより、所望の効果を最も好適に得ることが可能となる。
第1下地層がRu合金である場合にRu以外の元素(以下、「添加元素」という。)の含有量は1〜9at%であるとよい。また好ましくは、上記の添加元素の含有量は3〜6at%であるとよい。添加元素の含有量がこれらの下限より少ないと、含有量不足により格子欠陥を補完しきれないため、十分な効果を得ることができない。また添加元素の含有量がこれらの上限より多いと、格子欠陥を補完した後に余剰となった添加元素により、かえってRuの結晶構造が乱れてしまい、結晶配向性の低下を招く可能性がある。したがって、添加元素の含有量を上記範囲内とすることにより、最も効果的に格子欠陥を補完し、上述した利点を得ることができる。
上記のグラニュラ磁性層は、粒界部を形成する酸化物を20vol%以上含有するとよい。かかる構成によれば、酸化物により形成される粒界部により磁性粒子の孤立化および微細化を促進し、磁性粒子の粒径を7nm以下に制御することが可能となる。
当該垂直磁気記録媒体は、グラニュラ磁性層上に設けられRu合金からなる分断層と、分断層上に設けられ基板主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した補助記録層と、を更に備えるとよい。
上記構成のように補助記録層を設けることにより、逆磁区核形成磁界Hnを向上させてノイズを低減し、飽和磁化Msを向上させてオーバーライト特性も向上させることが可能となる。またグラニュラ磁性層と補助記録層との間に分断層を設けることにより、補助記録層とグラニュラ磁性層の交換結合を適度に調整することができ、補助記録層に起因するノイズを低減し、SNRを向上することができる。したがって、逆磁区核形成磁界HnおよびSNRの更なる向上を図れる。
本発明によれば、逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、TPIを高めて高記録密度化を可能とした垂直磁気記録媒体を提供することができる。
本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体の構成を説明する図である。 実施例および比較例の構成による逆磁区核形成磁界HnおよびSNRの変化を示す図である。 第1下地層の材質による逆磁区核形成磁界Hnおよび保磁力Hcの変化を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(実施形態)
図1は、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100の構成を説明する図である。図1に示す垂直磁気記録媒体100は、基板110、付着層120、軟磁性層130(第1軟磁性層131、スペーサ層132、第2軟磁性層133)、前下地層140、下地層150、グラニュラ磁性層160、分断層170、補助記録層180、保護層190、潤滑層200で構成されている。
基板110は、アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円板状に成型したガラスディスクを用いることができる。なおガラスディスクの種類、サイズ、厚さ等は特に制限されない。ガラスディスクの材質としては、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性の基板110を得ることができる。
基板110上に、DCマグネトロンスパッタリング法にて付着層120から補助記録層180まで順次成膜を行い、保護層190はCVD(Chemical Vapor Deposition)法により成膜することができる。この後、潤滑層200をディップコート法により形成することができる。なお、生産性が高いという点で、インライン型成膜方法を用いることも好ましい。以下、各層の構成について説明する。
付着層120は基板110に接して形成され、この上に成膜される軟磁性層130と基板110との剥離強度を高める機能と、この上に成膜される各層の結晶グレインを微細化及び均一化させる機能を備えている。付着層120は、基板110がアモルファスガラスからなる場合、そのアモルファスガラス表面に対応させる為にアモルファス(非晶質)の合金膜とすることが好ましい。付着層120の膜厚は、例えば10nm程度とすることができる。
付着層120の組成としては、例えばCrTi系非晶質層、CoW系非晶質層、CrW系非晶質層、CrTa系非晶質層、CrNb系非晶質層から選択することができる。中でもCoW系合金膜は、微結晶を含むアモルファス金属膜を形成するので特に好ましい。付着層120は単一材料からなる単層でも良いが、複数層を積層して形成してもよい。
軟磁性層130は、垂直磁気記録方式においてグラニュラ磁性層160に垂直方向に磁束を通過させるために、記録時に一時的に磁路を形成する層である。軟磁性層130は第1軟磁性層131と第2軟磁性層133の間に非磁性のスペーサ層132を介在させることによって、AFC(Antiferro-magnetic exchange coupling:反強磁性交換結合)を備えるように構成することができる。これにより軟磁性層130の磁化方向を高い精度で磁路(磁気回路)に沿って整列させることができ、磁化方向の垂直成分が極めて少なくなるため、軟磁性層130から生じるノイズを低減することができる。軟磁性層130の膜厚は、第1軟磁性層131と第2軟磁性層133がそれぞれ20nm程度、スペーサ層132が0.7nm程度とすることができる。第1軟磁性層131、第2軟磁性層133の組成としては、CoTaZrなどのコバルト系合金、CoCrFeB、CoFeTaZrなどのCo−Fe系合金、[Ni−Fe/Sn]n多層構造のようなNi−Fe系合金などを用いることができる。
前下地層140(シード層ともいわれる)は、fcc構造を有する結晶粒子からなる非磁性の合金層であり、軟磁性層130を防護する作用と、この上に成膜される下地層150に含まれる六方最密充填構造(hcp構造)の磁化容易軸をディスク垂直方向に配向させる機能を備える。前下地層140は面心立方構造(fcc構造)の(111)面が基板110の主表面と平行となっていることが好ましい。また前下地層140は、これらの結晶構造とアモルファスとが混在した構成としてもよい。前下地層140の膜厚は8nm程度とすることができる。前下地層140の材質としては、Ni、Cu、Pt、Pd、Zr、Hf、Nb、Taから選択することができる。さらにこれらの金属を主成分とし、Ti、V、Cr、Mo、Wのいずれか1つ以上の添加元素を含む合金としてもよい。例えばfcc構造を取る合金としてはNiTa、NiW、NiWAl、NiWAlSi、CuW、CuCrを好適に選択することができる。また前下地層140を2層構造としてもよい。
下地層150はhcp構造であって、グラニュラ磁性層160のCoのhcp構造の結晶をグラニュラ構造として成長させる作用を有している。したがって、下地層150の結晶配向性が高いほど、すなわち下地層150の結晶の(0001)面が基板110の主表面と平行になっているほど、グラニュラ磁性層160の配向性を向上させることができる。下地層150の膜厚は、例えば20nm程度とすることができる。下地層150の材質としてはRuが代表的であるが、その他に、RuCr、RuCoから選択することができる。Ruはhcp構造をとり、また結晶の格子間隔がCoと近いため、Coを主成分とするグラニュラ磁性層160を良好に配向させることができる。
本実施形態では、下地層150は、スパッタ時のガス圧を変更することにより成膜される第1下地層152および第2下地層154とから構成される2層構造を有する。具体的には、下層側の第1下地層152は、所定圧力、すなわち低圧の雰囲気ガス(Arガス)下で成膜され、上層側の第2下地層154は、所定圧力より高圧、すなわち第1下地層成膜時のガス圧よりも高いガス圧(高圧)の雰囲気ガス下で成膜される。これにより、第1下地層152によるグラニュラ磁性層160の結晶配向性の向上、および第2下地層154によるグラニュラ磁性層160の磁性粒子の粒径の微細化が可能となる。
また、ガス圧を高くするとスパッタリングされるプラズマイオンの平均自由行程が短くなるため、成膜速度が遅くなり、皮膜が粗になるため、Ruの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、Coの結晶粒子の微細化も可能となる。なお、第1下地層152および第2下地層154の膜厚は、それぞれ10nm程度が好適である。
上述したように、下地層150、すなわち第1下地層152および第2下地層154はRu系材料からなることが好ましい。したがって、本実施形態においては、第1下地層152にはRu合金を用い、第2下地層154にはRuを用いる。
第1下地層152のRu合金における添加元素(Ru以外の元素)は、hcp構造を有し、融点がRuの融点未満の元素である。かかる構成によれば、第1下地層152の成膜時に、まずRuが結晶成長して結晶構造を形成し、その後に、融点がRuの融点未満(以下、低融点と称する)の元素が、Ruの結晶の格子欠陥に入り込みながら結晶化することとなる。したがって、低融点の元素を用いてRu結晶の格子欠陥を補完することができ、下地層150の結晶配向性、ひいてはグラニュラ磁性層160の結晶配向性の向上を図ることができる。これにより、逆磁区核形成磁界Hnの向上が可能となる。また低融点の元素の結晶構造が、Ruと同様にhcp構造であるため、Ruの結晶配向性を好適に向上することが可能となる。
上記の添加元素としては、CoまたはTiを用いることが好ましい。hcp構造を有し且つ融点がRuの融点未満の元素は複数あるが、特にCoやTiを用いることにより、上述した効果を最も好適に得ることができる。
上記の添加元素の含有量は1〜9at%の範囲が好適であり、更に好ましくは3〜6at%であるとよい。これは、添加元素の含有量が少なすぎると、含有量不足により格子欠陥を補完しきれないため、上述した効果を十分に得られなくなり、添加元素の含有量が多すぎると、格子欠陥を補完した後に余剰となった添加元素がかえってRuの結晶構造を乱してしまい、結晶配向性の低下を招く可能性があるからである。故に、第1下地層152に上記範囲内で添加元素を含有させることにより、格子欠陥を適切に補完し、上述した利点を最も効果的に得ることが可能となる。
なお、本実施形態においては実施していないが、さらに、下地層150のRuに酸素を微少量含有させてもよい。これによりさらにRuの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、グラニュラ磁性層160のさらなる孤立化と微細化を図ることができる。なお酸素はリアクティブスパッタによって含有させてもよいが、スパッタリング成膜する際に酸素を含有するターゲットを用いることが好ましい。
グラニュラ磁性層160はCo系合金、Fe系合金、Ni系合金から選択される硬磁性体の磁性粒子の周囲に非磁性物質を偏析させて粒界(非磁性の粒界部)を形成した柱状のグラニュラ構造を有している。本実施形態では、CoCrPt(CoCrPt系材料)にSiO、TiOを含有させたターゲットを用いて成膜することにより、CoCrPtからなる磁性粒子(グレイン)の周囲に非磁性物質であるSiO、TiO(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒子が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
グラニュラ磁性層160ではSiOによって孤立微細化を図ると共にTiOによってHnの向上を図っている。グラニュラ磁性層160の膜厚は、必要な保磁力を得られる厚さとする。特に、磁気ヘッドから軟磁性層130までの距離であるスペーシングロスを低減させる目的から、12nm以下とすると好適である。
本実施形態では、上記のグラニュラ磁性層160の磁性粒子の粒径を7nm以下とする。これにより、磁性粒子の微細化および孤立化が促進され、SNRを向上することができる。ここで、従来の垂直磁気記録媒体では、磁性粒子の粒径を極端に小さくすると(微細化すると)磁性粒子の結晶配向性が低下する傾向にあった。これに対し、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100では、上述したように下地層150の結晶配向性が極めて良好であるため、磁性粒子の微細化を促進しても、結晶配向性の低下を抑制することが可能となっている。したがって、上記構成によれば、逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、垂直磁気記録媒体100の高記録密度化を達成することができる。
またグラニュラ磁性層160の粒界を形成する非磁性物質としての酸化物は、20vol%以上含有されるとよい。これにより、グラニュラ磁性層160における粒界部を増大させることができ、磁性粒子の孤立化および微細化を促進し、磁性粒子の粒径を7nm以下に制御することが可能となる。
なお、上記に示したグラニュラ磁性層160に用いた物質は一例であり、これに限定されるものではない。粒界を形成するための非磁性物質としては、例えば酸化チタン(TiO)、酸化珪素(SiO)、酸化クロム(Cr)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)、酸化コバルト(CoOまたはCo)、酸化鉄(Fe)、酸化ボロン(B)等の酸化物を例示できる。また、BN等の窒化物、B等の炭化物も好適に用いることができる。さらに本実施形態では、グラニュラ磁性層160において2種類の酸化物を用いているが、これに限定されるものではなく、いずれの層においても1種類の酸化物としたり、または3種類以上の酸化物を複合したりすることも可能である。
分断層170はグラニュラ磁性層160の上かつ補助記録層180の下に設けられ、これらの層の磁性をほぼ分断する層である。分断層170は非磁性であることが好ましいが、若干であれば弱い磁性を有していてもよい。
分断層170の磁性に対する作用としては、グラニュラ磁性層160と補助記録層180との磁性を分断し、これらの間の交換結合の強さを調整する。これによりグラニュラ磁性層160と補助記録層180の間、およびグラニュラ磁性層160の隣接する磁性粒子の間での磁気的な接続を弱め、補助記録層180に起因するノイズを低減することができる。したがって、保磁力Hcとオーバーライト特性を維持しつつ、SNRの向上を図ることができる。
また分断層170の結晶構造に対する作用としては、補助記録層180の結晶粒子の分離を促進する。補助記録層180は後述するように面内方向に磁気的に連続した磁性層であるが、結晶粒子の粒界(酸化物ではない)が明瞭となり、磁化反転の単位が小さくなり、また磁壁も狭くなる。これによりSNRを向上させることができる。良好な交換結合強度を得るために、分断層170は0.3nm程度の膜厚であることが好ましい。
分断層170は、結晶配向性の継承を低下させないために、Ru合金を主成分とする層であることが好ましい。Ru合金とは、Ruに他の金属元素を添加したものであるが、さらに酸素を含んだり、酸化物を添加したりしたものもRu合金に含まれる。具体例としては、RuCo、RuWO、RuTiO、RuOなどを含有させたターゲットを用いて成膜することができる。分断層170に酸素を含ませた場合には、多量の酸化物を含むグラニュラ磁性層160と、酸素を含まない補助記録層180との間で、磁気的および構造的な橋渡しとなる。
また分断層170は、Coを含んでいてもよい。具体例としては、RuCoを挙げることができる。特にRuCoは、Coがグラニュラ磁性層160から補助記録層180に向かって結晶配向性を継承することができ、SNRの向上に優れている。
補助記録層180は、分断層170上に設けられ基板主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した磁性層である。これにより、後に詳述するように、逆磁区核形成磁界Hnを向上させてノイズを低減し、飽和磁化Msを向上させてオーバーライト特性も向上させることが可能となる。かかる補助記録層180はグラニュラ磁性層160に対して磁気的相互作用を有するように、隣接または近接している必要がある。補助記録層180の膜厚は、例えば5.5nm程度とすることができる。補助記録層180の材質としては、例えばCoCrPt、CoCrPtB、またはこれらに微少量の酸化物を含有させて構成することができる。
補助記録層180はグラニュラ磁性層160の磁性粒子と磁気的相互作用を有する(交換結合を行う)ことによって、逆磁区核形成磁界Hnの調整、保磁力Hcの調整を行い、これにより耐熱揺らぎ特性、OW特性、およびSNRの改善を図ることを目的としている。この目的を達成するために、補助記録層180は垂直磁気異方性Kuおよび飽和磁化Msが高い材料であることが望ましい。また磁性粒子と接続する結晶粒子(磁気的相互作用を有する結晶粒子)が磁性粒子の断面よりも広面積となるため、磁気ヘッドから多くの磁束を受けて磁化反転しやすくなり、全体のOW特性を向上させるものと考えられる。
なお、「磁気的に連続している」とは、磁性が連続しており、磁性粒子が酸化物などの非磁性物質によって微細化(分離孤立化)されていないことを意味している。「ほぼ連続している」とは、補助記録層180全体で観察すれば必ずしも単一の磁石ではなく、部分的に磁性が不連続となっていてもよいことを意味している。すなわち補助記録層180は、複数の磁性粒子の集合体から構成される記録ビットにまたがって(かぶさるように)磁性が連続していればよい。この条件を満たす限り、補助記録層180においてCrが偏析していてもよく、さらに微少量の酸化物を含有させて偏析させても良い。
保護層190は、真空を保ったままカーボンをCVD法により成膜して形成することができる。保護層190は、磁気ヘッドの衝撃から垂直磁気記録媒体100を防護するための層である。保護層190の膜厚は、例えば5nm程度とすることができる。一般にCVD法によって成膜されたカーボンはスパッタ法によって成膜したものと比べて膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対してより有効に垂直磁気記録媒体100を防護することができる。
潤滑層200は、PFPE(パーフロロポリエーテル)をディップコート法により成膜することができる。PFPEは長い鎖状の分子構造を有し、保護層190表面のN原子と高い親和性をもって結合する。この潤滑層200の作用により、垂直磁気記録媒体100の表面に磁気ヘッドが接触しても、保護層190の損傷や欠損を防止することができる。潤滑層200の膜厚は、例えば1.0nm程度とすることができる。
(実施例)
以上の製造工程により、垂直磁気記録媒体100を得ることができた。次に、上記構成の垂直磁気記録媒体100の有効性を確かめるために、以下の実施例と比較例を用いて説明する。
実施例として、基板110上に、真空引きを行った成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にてAr雰囲気中で、付着層120から補助記録層132まで順次成膜を行った。なお、断らない限り成膜時のArガス圧は0.6Paである。付着層120はCr−50Tiを10nm成膜した。軟磁性層130は、第1軟磁性層131、第2軟磁性層133はそれぞれ92(40Fe−60Co)−3Ta−5Zrを20nm成膜し、スペーサ層132はRuを0.7nm成膜した。前下地層140はNi−5Wを8nm成膜した。第1下地層152はRuCoまたはRuTiを10nm成膜した。第2下地層154は5PaでRuを10nm成膜した。グラニュラ磁性層160は、90(70Co−10Cr−20Pt)−10(Cr)を2nm成膜した上に3Paで90(72Co−10Cr−18Pt)−5(SiO)−5(TiO)を12nm成膜した。分断層170の組成は0.3nmのRuを成膜した。補助記録層180は6nmの62Co−18Cr−15Pt−5Bを成膜した。保護層190はCVD法によりCを用いて成膜し、表層にNを含浸させた。潤滑層200はディップコート法によりPFPEを用いて形成した。
図2は、実施例および比較例の構成による逆磁区核形成磁界HnおよびSNRの変化を示す図である。ここで、垂直磁気記録媒体の更なる高記録密度化を達成するためには、逆磁区核形成磁界Hnは絶対値で2400[Oe]以上、SNRは16.0dB以上必要とされる。したがって、逆磁区核形成磁界HnおよびSNRの許容下限値は、上記の値とする。
実施例1〜4のように、第1下地層152をRuCoとし、Co(添加元素)の割合を1〜9at%まで増加させていく。すると、含有率の上昇に伴って逆磁区核形成磁界Hnが増大し(実施例1および2)、含有率が6at%(実施例3)となると逆磁区核形成磁界Hnは最大値に達する。これらの実施例から、第1下地層152のRuにCoを含有させることが、逆磁区核形成磁界Hnの向上に有効であることがわかる。
そして、更に含有率を増加させると(実施例4)、逆磁区核形成磁界Hnは低下し始める。この現象は、実施例3のようにCoの含有率が6at%の時点で、CoによりRuの格子欠陥がほぼ完全に補完され、実施例4のようにCoの含有率を更に増加させると、余剰となったCoによりRuの結晶構造が乱れ、結晶配向性の低下が生じ始めているためと考えられる。ただし、逆磁区核形成磁界Hnの絶対値は2600[Oe]であるため、実施例4のCoの含有率9%は好適な値であるということが理解できる。
なお、実施例1〜4のようにCoの含有率を増加させると、SNRは若干ながら低下する傾向を示している。しかしながら、いずれの実施例においても、SNRの許容下限値である16.0dBを超えているため、高記録密度化における支障は生じない。
そして、実施例4から更に含有率を増加させると(比較例2)、逆磁区核形成磁界HnおよびSNRは更に低下し、それらの値は、許容限界値を下回ってしまう。またCoの含有率を実施例1よりも少なくする、すなわち第1下地層152をRu合金とせずにRuのみとすると(比較例1)、逆磁区核形成磁界Hnの向上を図ることができず、所望の値を得ることができない。したがって、実施例1〜4、および比較例1〜2の結果から、添加元素の含有量は1〜9at%の範囲、好ましくは3〜6at%の範囲であることが理解できる。
また実施例5のように、第1下地層152を構成するRu合金をRuCoではなくRuTiとしても、逆磁区核形成磁界HnおよびSNRにおいて許容下限値を超える値を得ることができる。したがって、添加元素にはTiも好適に使用可能であることがわかる。
更に、比較例3のように垂直磁気記録媒体に前下地層140を設けないと、逆磁区核形成磁界Hnは著しく低下する。したがって、逆磁区核形成磁界Hnの向上には前下地層は必須であることが理解できる。
また実施例6はグラニュラ磁性層160の粒界部を形成する酸化物を16.4vol%としたものであり、同様に実施例7は19.5vol%、実施例8は21.1vol%としたものである。これらを参照すると、酸化物量を20vol%未満とすると、逆磁区核形成磁界Hnにおいては所望の値を得ることできるものの、SNRが許容下限値である16.0dBを下回ってしまっている。したがって、SNRの条件を満たすことができず、高記録密度化に寄与することができないため好ましくない。
比較例4は、添加元素としてPtを9at%含有させたものである。Coを9at%含有させた実施例4と比較例4とを対比すれば、HnおよびSNRのいずれも低下してしまっている。これは、PtはRuよりも融点が低いものの、fcc結晶構造をもつ元素であるため、Ruの結晶成長を阻害してしまうためと考えられる。
比較例5は、添加元素としてWを6at%含有させたものである。Coを6at%含有させた実施例3と比較例5とを対比すれば、HnおよびSNRのいずれもが著しく低下してしまっている。これは、WはRuよりも融点が高いためにRuの結晶粒径を著しく微細化してしまうと同時に、Wはbcc結晶構造をもつ元素であるからRuの結晶成長も阻害してしまうためであると考えられる。
すなわち、比較例4および比較例5に鑑みれば、添加元素としてhcp結晶構造をもつ元素が好ましいことがわかる。これは、Ru等はその金属の特性上、hcp結晶を組んだときに最もエネルギーが安定するので、Ruの格子欠陥をCoやTiなどの添加元素が補完するためと考えられる。そして、主成分であるRuよりも融点の低い元素を添加することにより、Ruよりも後までマイグレーションにより添加元素が移動し、格子欠陥を補間して完全なhcpを形成すると考えられる。
図3は、第1下地層152の材質による逆磁区核形成磁界Hnおよび保磁力Hcの変化を示す図であって、同様の条件で補助記録層の膜厚を変化させた複数枚のサンプルを試作し、逆磁区核形成磁界Hnと保磁力Hcの値の分布に対して近似直線を引いたものである。図3において、第1下地層152の材質をRu−3Tiの場合を実線で、Ru−3Coの場合を点線で、Ruのみとした場合を一点鎖線で示す。
図3を参照すると、第1下地層152の材質をRu−3TiまたはRu−3Coとした場合には、Ruのみの場合に比して、保磁力Hcが同程度の範囲であるにも関わらず、逆磁区核形成磁界Hnが向上していることがわかる。このことから熱揺らぎ耐性を向上させることができる。
上記説明したごとく、本発明によれば、逆磁区核形成磁界Hnの向上とSNRの向上の両立を図り、TPIを高めて高記録密度化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、垂直磁気記録方式のHDDなどに搭載される垂直磁気記録媒体および垂直磁気記録媒体の製造方法として利用することができる。
100…垂直磁気記録媒体、110…基板、120…付着層、130…軟磁性層、131…第1軟磁性層、132…スペーサ層、133…第2軟磁性層、140…前下地層、150…下地層、152…第1下地層、154…第2下地層、160…グラニュラ磁性層、170…分断層、180…補助記録層、190…保護層、200…潤滑層

Claims (6)

  1. 基板上に少なくとも、
    fcc結晶構造を有する合金を主成分とする前下地層と、
    Ru合金からなる第1下地層と、
    RuまたはRuを主成分とする合金からなる第2下地層と、
    柱状に連続して成長したCoCrPt合金を主成分とする磁性粒子の周囲に金属酸化物を主成分とする非磁性の粒界部が偏析して形成されるグラニュラ構造を有するグラニュラ磁性層と、
    をこの順に備え、
    前記磁性粒子の粒径は7nm以下であり、
    前記第一下地層は、hcp結晶構造を有しかつ融点がRuの融点未満の元素を少なくとも1種類含有するRu合金からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 前記第1下地層は、RuとCoまたはTiとの合金であることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記第1下地層がRu合金である場合にRu以外の元素の含有量は1〜9at%であることを特徴する請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記第1下地層がRu合金である場合にRu以外の元素の含有量は3〜6at%であることを特徴する請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 前記グラニュラ磁性層は、前記粒界部を形成する酸化物を20vol%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 前記グラニュラ磁性層上に設けられRu合金からなる分断層と、
    前記分断層上に設けられ前記基板主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した補助記録層と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の垂直磁気記録媒体。
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