JP2011075864A - レジストパターン形成方法及びメッキパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)(A)側鎖にアセタール構造を有するスチレンユニットが25〜40モル%及びp−ヒドロキシスチレンユニットが60〜75モル%であり、分子量分布が1.5〜2.0であるポリマー、(B)光酸発生剤、(C)溶剤を含有するレジスト組成物を基板に塗布する工程、(2)フォトマスクを介して波長365〜436nmの光で露光する工程、(3)露光後の加熱処理は行わずに、現像液にて現像する工程、を含むレジストパターンの形成方法。
【選択図】なし
Description
(A)下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有し、式中、R1が下記一般式(2)で示される基であるユニットが25〜40モル%及びR1が水素原子であるp−ヒドロキシスチレンユニットが60〜75モル%であり、かつ、分子量分布が1.5〜2.0であるポリマー、
(B)光酸発生剤、
(C)溶剤
を含有するポジ型レジスト組成物を用いた場合、露光後の加熱処理(PEB)を行うことなしに現像を行うことで、20〜120μmといった厚膜のレジストパターン(レジスト層)の形成が可能であり、現像後、レジストパターンをマスクにして金属メッキを行うことで基板上にメッキパターンを効果的に形成し得ることを見出した。このレジストパターン及びメッキパターン形成方法は、今まで化学増幅型レジストパターン形成時に必須とされてきたPEB工程を行わずに為しえるものであるため、プロセス時間の短縮が期待できる。更にPEB工程そのものが不要なため、一般的に化学増幅型レジスト材料の問題点とされている露光からPEB工程までの引き置き(PEB Delay)時間の変動による仕上がり寸法や形状の変動がない。従って、レジストパターン及びメッキパターンの形状を安定させることが期待できる。
請求項1:
(1)下記(A)〜(C)の成分を含有するレジスト組成物を基板に塗布する工程、
(A)下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有し、式中、R1が下記一般式(2)で示される基であるユニットが25〜40モル%及びR1が水素原子であるp−ヒドロキシスチレンユニットが60〜75モル%であり、かつ、分子量分布が1.5〜2.0であるポリマー、
(B)光酸発生剤、
(C)溶剤
(2)フォトマスクを介して波長365〜436nmの光で露光する工程、
(3)露光後の加熱処理は行わずに、現像液にて現像する工程
を含むレジストパターンの形成方法。
請求項2:
上記レジストパターンの形成方法により得られるレジスト層の膜厚が20〜120μmである請求項1記載のレジストパターンの形成方法。
請求項3:
上記請求項1又は2記載のレジストパターンの形成方法における現像工程後、レジストパターンをマスクとして基板上に金属メッキ層を形成する工程を含むメッキパターンの形成方法。
更には、(5−(4−メチルフェニル)スルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)アセトニトリル、(5−(4−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニルスルホニルオキシイミノ)−5H−チオフェン−2−イリデン)−(2−メチルフェニル)−アセトニトリル等のイミノスルホネート、2−メチル−2[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1−[(4−メチルチオ)フェニル]−1−プロパン等が挙げられる。これらの中でも、オキシムスルホネート類、イミノスルホネート類等が好適に用いられる。本発明のレジストパターン形成方法に用いるレジスト組成物の光酸発生剤の添加量として、レジスト組成物中、0.1〜10.0質量部、特に0.3〜5.0質量%であることが好ましい。光酸発生剤の添加量が0.1〜10.0質量%であれば、高感度かつ高解像度の観点から好ましい。
また、この基板上に形成されるレジスト膜は20〜120μm、特に40〜100μmの厚さとすることが好ましい。
アセタール化ポリマー1の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)13.5×103、分子量分布(Mw/Mn)1.33)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に、10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、エチルビニルエーテル6.6g(0.09モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した。滴下後室温にて2時間反応させた後、トリエチルアミン1.0g(0.01モル)を添加し反応を終了した。反応液を1Lナスフラスコに移し、常温減圧下ロータリーエバポレーターにてテトラヒドロフランを留去し、メチルイソブチルケトン300g及び0.01N酢酸水溶液250mLを添加し反応液を水洗浄した。この洗浄操作を合計3回繰り返した後、有機層を分離、ロータリーエバポレーターにて濃縮し、更に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶媒交換し、ポリマー1のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液115.7g(固形分48.5%)を得た。
このアセタール化ポリマー1のアセタール置換率は13C−NMRの結果より20.2モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より1.35であった。
アセタール化ポリマー2の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)18.7×103、分子量分布(Mw/Mn)1.73)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に、10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、エチル−1−プロペニルエーテル9.9g(0.11モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した他は合成例1と同様に行い、ポリマー2のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液118.8g(固形分49.0%)を得た。
このアセタール化ポリマー2のアセタール置換率は、13C−NMRの結果より25.1モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より1.80であった。
アセタール化ポリマー3の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)25.6×103、分子量分布(Mw/Mn)2.28)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、エチルビニルエーテル8.6g(0.12モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した他は合成例1と同様に行い、ポリマー3のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液119.4g(固形分48.0%)を得た。
このアセタール化ポリマー3のアセタール置換率は、13C−NMRの結果より26.5モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より2.30であった。
アセタール化ポリマー4の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)29.7×103、分子量分布(Mw/Mn)1.50)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン14.6g(0.17モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した他は合成例1と同様に行い、ポリマー4のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液125.0g(固形分50.0%)を得た。
このアセタール化ポリマー4のアセタール置換率は、13C−NMRの結果より37.3モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より1.60であった。
アセタール化ポリマー5の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)48.1×103、分子量分布(Mw/Mn)1.74)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、エチル−1−プロペニルエーテル17.7g(0.21モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した他は合成例1と同様に行い、ポリマー5のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液130.8g(固形分49.0%)を得た。
このアセタール化ポリマー5のアセタール置換率は、13C−NMRの結果より45.8モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より1.80であった。
アセタール化ポリマー6の合成
温度計、撹拌機、冷却器を備えた1L三口フラスコに、ポリヒドロキシスチレン50.0g(0.42モル、重量平均分子量(GPCポリスチレン標準)31.4×103、分子量分布(Mw/Mn)1.64)、テトラヒドロフラン200gを仕込み、メタンスルホン酸1.0g(0.01モル)を添加した。次に10℃以下に氷冷し、撹拌しながら、エチルビニルエーテル9.9g(0.14モル)を滴下ロートにて内温を10℃以下に保ちながら滴下した他は合成例1と同様に行い、ポリマー6のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液122.0g(固形分47.3%)を得た。
このアセタール化ポリマー6のアセタール置換率は、13C−NMRの結果より29.8モル%と算出され、分子量分布(Mw/Mn)はGPC測定の結果より1.67であった。
合成例2で得られたポリマー2のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液40.8gをシクロペンタノン3.67gに溶解させ、光酸発生剤として4−メトキシ−α−[[[(4−メチルフェニル)スルホニル]−オキシ]イミノ]ベンゼンアセトニトリルを0.20g及び界面活性剤X−70−093を0.01g混合し、溶解させた後、0.5μmの孔径のメンブレンフィルターにて濾過し、レジスト液を調製した。
次に、6インチシリコンウェハーに約200ナノメートルの銅スパッタ膜を形成した基板上に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートをプリウェットした後、上記レジスト液をスピンナーによって塗布し、ホットプレート上で120℃/600秒にてプリベークし、厚さ50μmのレジスト膜を形成した。更にi線ステッパー(ニコン製NSR−1755i7A、NA=0.5)を用いてパターニング露光し、露光後の加熱処理なしでテトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38質量%の現像液を用いて480秒パドル現像し、純水リンスした後、日立製SEM:S−4100にてレジストパターンを観察した。なお、10〜100μmライン&スペース(L&S)パターンを観察し、その感度、パターン側壁の垂直性、スペース部分のレジスト残渣(スカム)の有無及び最小解像寸法(ライン&スペース)により解像性を判断することをレジストパターン評価とした。
合成例4で得られたポリマー4のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液40.0gをシクロペンタノン3.53gに溶解させた他は、実施例1と同様にレジスト液を調製した後、レジストパターン評価、次いでメッキパターン評価を行った。
合成例6で得られたポリマー6のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液42.3gをシクロペンタノン3.93gに溶解させ、光酸発生剤として[5−(4−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニルスルホニルオキシイミノ)−5H−チオフェン−2−イリデン]−(2−メチルフェニル)−アセトニトリルを0.20g及び界面活性剤X−70−093を0.01g混合し、溶解させた他は、実施例1と同様にレジスト液を調製し、レジスト膜を形成した。更にg線ステッパー(ニコン製NSR−TFH−1、NA=0.22)を用いてパターニング露光した他は、実施例1と同様にレジストパターンを形成し、レジストパターン評価、次いでメッキパターン評価を行った。
合成例1で得られたポリマー1のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液41.2gをシクロペンタノン3.75gに溶解させ、光酸発生剤として[5−(4−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニルスルホニルオキシイミノ)−5H−チオフェン−2−イリデン]−(2−メチルフェニル)−アセトニトリルを0.20g及び界面活性剤X−70−093を0.01g混合し、溶解させた他は、実施例1と同様にレジスト液を調製した。
次に、6インチシリコンウェハーに約200ナノメートルの銅スパッタ膜を形成した基板上に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートをプリウェットした後、上記レジスト液をスピンナーによって塗布し、ホットプレート上で120℃/600秒にてプリベークし、厚さ50μmのレジスト膜を形成した。更にg線ステッパー(ニコン製NSR−TFH−1、NA=0.22)を用いてパターニング露光した他は、実施例1と同様にレジストパターンを形成し、レジストパターン評価、次いでメッキパターン評価を行った。
合成例3で得られたポリマー3のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液41.7gをシクロペンタノン3.82gに溶解させた他は、実施例1と同様にレジスト液を調製した後、レジストパターン評価、次いでメッキパターン評価を行った。
合成例5で得られたポリマー5のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液40.8gをシクロペンタノン3.67gに溶解させた他は、実施例1と同様にレジスト液を調製した後、レジストパターン評価、次いでメッキパターン評価を行った。
Claims (3)
- (1)下記(A)〜(C)の成分を含有するレジスト組成物を基板に塗布する工程、
(A)下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有し、式中、R1が下記一般式(2)で示される基であるユニットが25〜40モル%及びR1が水素原子であるp−ヒドロキシスチレンユニットが60〜75モル%であり、かつ、分子量分布が1.5〜2.0であるポリマー、
(B)光酸発生剤、
(C)溶剤
(2)フォトマスクを介して波長365〜436nmの光で露光する工程、
(3)露光後の加熱処理は行わずに、現像液にて現像する工程
を含むレジストパターンの形成方法。 - 上記レジストパターンの形成方法により得られるレジスト層の膜厚が20〜120μmである請求項1記載のレジストパターンの形成方法。
- 上記請求項1又は2記載のレジストパターンの形成方法における現像工程後、レジストパターンをマスクとして基板上に金属メッキ層を形成する工程を含むメッキパターンの形成方法。
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