JP2011075731A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源や他の光学部品の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】投写型表示装置は、キャビネット1内に、ランプユニット13と、ランプユニット13からの光を変調し、変調した光を出射する光学系14と、光学系14から出射された光を拡大投写するための投写レンズ5とを備えている。キャビネット1の上面には、光学系14を構成するプリズムユニット16を出し入れするプリズム用開口602と、ランプユニット13を出し入れするランプ用開口606が形成されている。プリズム用開口602を覆うプリズム用カバー10は、ガイドリブ603によりスライド可能に保持され、ランプ用開口606を覆うランプ用カバー11は、ガイド溝609に形成されたガイド孔609aによりスライド可能に保持されている。
【選択図】図21

Description

本発明は、光源からの光を変調し、変調した光を拡大投写する投写型表示装置に関する。
一般に、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置では、光源として、メタルハライドランプや、高圧水銀ランプ等のランプが用いられている。これらのランプは、長時間の運転によって劣化する。劣化により適正な輝度が得られなくなった場合には、ランプを新しいものに交換する必要がある。
従来、投写型表示装置では、キャビネットを分解しなくても光源が交換できるよう、キャビネットに光源を出し入れできる開口が設けられている。この開口は、カバーによって開閉される(特許文献1参照)。
特開2004−252473号公報
特許文献1の投写型表示装置では、カバーがキャビネットから完全に取り外される。この場合、取り外したカバーを、光源の交換に支障のない場所に置くなどしなければならず、手間がかかる。そこで、キャビネットに取り付けられたままカバーが開放できるよう、たとえば、カバーをキャビネットにヒンジで結合する構成が考えられる。
しかしながら、かかる構成では、カバーが配された面の外側にスペースがあまりないと、十分にカバーが開放せず、カバーが邪魔になって光源が出し入れしにくくなる惧れがある。
なお、投写型表示装置では、光源以外の光学部品が取り換えられる場面が想定され得る。よって、光源に限らず、このような光学部品についても、容易に交換できるようにするのが望ましい。
本発明は、かかる課題を解消するためになされたものであり、光源や他の光学部品の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を変調し、変調した光を出射する光学系と、前記光学系から出射された光を拡大投写するための投写部と、前記光源、光学系および投写部が収容されるキャビネットと、前記光学系を構成する光学部品または前記光源を出し入れするために、前記キャビネットの一面に形成された開口と、前記開口を覆うカバーと、前記カバーを前記一面に沿う方向にスライド可能に保持する保持部とを備えている。
本発明の構成によれば、カバーをスライドすることにより、開口を開放することができる。よって、プロジェクタを設置したときに、前記カバーの外側にできるスペースが小さくても、開口を十分に開放することができる。
本発明の投写型表示装置において、前記保持部は、前記カバーが所定の位置まで開けられたときに前記一面から離れる方向に回転可能となるように、前記カバーを保持するような構成とされ得る。
このような構成とすれば、カバーがある程度スライドすると、カバーがキャビネットの一面から離れる方向に折れ、これによって開口が完全に開放される。このため、カバーのスライド量を少なくすることができ、カバーがスライドしたときの、キャビネットからのカバーの張り出し量が抑えられる。よって、カバーの開閉のために必要なスライド方向のスペースを小さくすることができる。
本発明の投写型表示装置において、前記開口は、前記光学部品および前記光源の一方を出し入れするための第1の開口と、他方を出し入れするための第2の開口を含み得る。また、前記カバーは、前記第1の開口を覆う第1のカバーと、前記2の開口を覆う第2のカバーとを含み得る。さらに、前記保持部は、前記第1のカバーを保持する第1の保持部と、前記第2のカバーを保持する第2の保持部とを含み得る。
この場合、前記一面には、前記第1のカバーと前記第2のカバーとが並べて配され得る。ここで、前記第1の保持部は、前記第1のカバーを、前記第1の開口を閉鎖する閉鎖位置から前記第2のカバーの方向とは異なる方向にスライドするように保持する。さらに、前記第2の保持部は、前記第2のカバーを、前記第2の開口を閉鎖する閉鎖位置から前記第1のカバーの前記閉鎖位置にスライドするように保持する。
さらに、この場合、前記第1の開口が前記光源を出し入れするための開口とされ、前記第2の開口が前記光学部品を出し入れするための開口とされ得る。
このような構成とすれば、光学部品および光源をキャビネット内に容易に出し入れすることができる。
また、第2のカバーが開放したときの待機位置として第1のカバーの閉鎖位置が利用できるので、キャビネットの一面に第2のカバーの待機位置を別途構成する必要がなく、キャビネットの構成を簡略化できる。
さらに、第2のカバーを開けるためには、第1のカバーを開ける必要があるが、光学部品の交換頻度は、光源の交換頻度に比べて少ないため、作業の負担が少なくて済む。
以上のとおり、本発明によれば、光源や他の光学部品の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる投写型表示装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す図である。 実施の形態に係るプロジェクタの内部構造を示す図である。 実施の形態に係る光学系の構成を示す図である。 実施の形態に係るプリズムユニットの構成を示す図である。 実施の形態に係るプリズムユニットが装着される取付フレームの構成を示す図である。 実施の形態に係るプリズムユニットが取付フレームに固定された状態を示す図である。 実施の形態に係る光学系の冷却装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る上部ケーシングおよび第1から第3ダクトの構成を示す図である。 実施の形態に係る下部ケーシングおよび第4から第6ダクトの構成を示す図である。 実施の形態に係るランプユニットの後方から見た斜視縦断面図およびランプユニットの前方から見た斜視横断面図である。 実施の形態に係るランプユニット13の前方から見た斜視図である。 実施の形態に係るランプユニットの左側面図および背面図である。 実施の形態に係るランプユニットの上面図および底面図である。 実施の形態に係るランプユニットにファンユニットが接続された状態を示す正面図である。 実施の形態に係るプリズム用カバーおよびランプ用カバーを外した状態の上キャビネットの斜視図である。 実施の形態に係るプリズム用カバーの構成を示す図である。 実施の形態に係るランプ用カバーの構成を示す図である。 実施の形態に係る上キャビネットにプリズム用カバーおよびランプ用カバーが装着された状態の要部の断面図である。 実施の形態に係るランプ用カバーが開けられた状態を示す図である。 実施の形態に係るランプ用カバーが開けられた際のランプ用カバーの動きについて説明するための要部の断面図である。 実施の形態に係るプリズム用カバーが開けられた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<プロジェクタの全体構成>
図1は、プロジェクタの構成を示す図である。図1(a)は、前方から見たプロジェクタの斜視図であり、図1(b)は後方から見たプロジェクタの斜視図である。
図1を参照して、プロジェクタは、左右方向に長い略直方体形状を有するキャビネット1を備えている。キャビネット1は、上面が開放された下キャビネット2と、下キャビネット2の上面を覆う上キャビネット3とで構成されている。
下キャビネット2の前面中央部には投写口4が形成されており、投写口4から投写レンズ5の前部が露出している。
下キャビネット2の左側面は、前端部および後端部を除いて吸気口カバー6により構成されている。吸気口カバー6は、その下端部にヒンジ構造(図示ぜず)を有し、下端部を支点にして左方向に開放する(図2参照)。吸気口カバー6には、吸気口7が形成されている。吸気口7は、多数のスリット状の孔によって構成されている。
下キャビネット2の右後ろのコーナーには、排気口8が形成されている。排気口8は、多数のスリット状の孔によって構成されている。下キャビネット2の後面には、AV端子部9が設けられており、AV端子部9からAV(Audio Visual)信号が入力される。
上キャビネット3は、プリズム用カバー10とランプ用カバー11とを備えている。プリズム用カバー10は、プリズムユニットの交換や偏光板等を調整するために上キャビネット3に形成されたプリズム用開口を覆うためのカバーである。ランプ用カバー11は、ランプユニットを交換するために上キャビネット3に形成されたランプ用開口を覆うためのカバーである。プリズム用カバー10およびランプカバー11の上面と上キャビネット3の上面は面一となっている。これらプリズム用カバー10およびランプ用カバー11の上キャビネット3への取付構造については追って説明する。
上キャビネット3には、右側前端部にインジケータ部12が設けられている。インジケータ部12は、複数のLEDを備えている。各LEDの点灯状態によって、プロジェクタが運転中であるかスタンバイ状態であるかが報知されたり、各種のエラー状態が報知されたりする。たとえば、ランプユニットの交換時期になったことも、インジケータ部12によって報知され得る。
図2は、プロジェクタの内部構造を示す図である。図2(a)は、上キャビネット3を外した状態のプロジェクタの斜視図である。図2(b)は、図2(a)の状態から、制御基板26、AV端子部9および吸気口部材22を外した状態のプロジェクタの斜視図である。
図2(b)を参照して、下キャビネット2の内部には、ランプユニット13と、ランプユニット13からの光を変調して映像光を生成する光学系14とが配されている。
ランプユニット13は、下キャビネット2の右側面側の中央部に、上方から着脱できるように配されている。ランプユニット13は、光源ランプ300と、光源ランプ300を保持するランプホルダ400とにより構成されている(図10参照)。ランプユニット13の前方には、ファンユニット15が配されている。ファンユニット15は、送風によって光源ランプ300を冷却する。ランプホルダ400には、ファンユニット15からの冷却風を光源ランプ300へ導くための通風ダクトが設けられている。なお、ランプユニット13の詳細な構成については追って説明する。
光学系14は、ランプユニット13の左方であって、下キャビネット2の中央部に配されている。光学系14は、プリズムユニット16を含む。プリズムユニット16は、上方から着脱ができるように、下キャビネット2内に配されている。なお、光学系14の詳細な構成については追って説明する。
光学系14の前方には、レンズシフトユニット17が配されている。レンズシフトユニット17には、投写レンズ5が装着されている。投写レンズ5は、光学系14により生成された映像光を拡大し、スクリーン等の被投写面に投写する。レンズシフトユニット17は、モータの駆動力を用いて投写レンズ5を上下方向および左右方向にシフトさせる。これにより、投写画面の位置調整を行うことができる。
光学系14の後方には、電源ユニット18が配されている。電源ユニット18は、電源回路を備えており、プロジェクタの各電装部品に電源の供給を行う。電源ユニット18の上部には、ランプバラスト19が配されている。ランプバラスト19は、電源ユニット18から供給された電源を光源ランプ300に適する電源に変換し、光源ランプ300に供給する。
下キャビネット2の内部には、さらに、冷却装置20が配されている。冷却装置20は、6つの冷却ファンを有し、吸気口7から吸い込んだ外部空気をプリズムユニット16等、光学系14の発熱部品に供給してこれらを冷却する。冷却装置20の詳細な構成については、追って説明する。
電源ユニット18およびランプバラスト19の左方には、電源用冷却ファン21が配されている。電源用冷却ファン21は、電源ユニット18およびランプバラスト19に送風してこれらを冷却する。電源用冷却ファン21には、たとえば、軸流ファンが用いられている。
次に、図2(a)を参照して、下キャビネット2の左側面部には、吸気口部材22が装着されている。吸気口部材22は、枠部材23と、枠部材23に装着されたフィルタ部材24とで構成されている。枠部材23には、フィルタ部材24と対向する面に吸気口(図示せず)が形成されている。フィルタ部材24は、吸気口カバー6により覆われる。フィルタ部材24を交換する際には、吸気口カバー6が開放されてフィルタ部材24が枠部材23から取り外される。
なお、吸気口部材22において、フィルタ部材24よりも下流側には、風速センサ(図示せず)が配されている。この風速センサにより検出される風速に基づいて、フィルタ部材24の目詰まりが判断され、インジケータ部12等により目詰まり報知がなされる。
ランプユニット13、冷却装置20、電源用冷却ファン21等が稼働すると、外部空気が、吸気口カバー6の吸気口7、フィルタ部材24、枠部材23の吸気口を通って吸気される。
下キャビネット2の右後ろのコーナーには、排気ファン25が配されている。排気ファン25は、下キャビネット2の右側面および後面に対して斜め向きに配されており、その吸気面が左斜め前方を向いている。排気ファン25には、たとえば、軸流ファンが用いられている。
排気ファン25が稼働すると、図2(b)に示すように、左側面の方向からは、電源ユニット18およびランプバラスト19を冷却した冷却風が排気ファン25に吸い込まれるとともに、前面の方向からは、光源ランプ300を冷却し、ランプユニット13から出た冷却風が排気ファン25に吸い込まれる。また、左斜め前方からは、光学系14を冷却した冷却風が排気ファン25に吸い込まれる。このとき、排気ファン25の吸気面は左斜め前方を向いているので、ランプユニット13側、電源ユニット18側、光学系14側からの三方の冷却風が排気ファン25に吸い込まれやすい。よって、各発熱部品を冷却した後の冷却風を円滑に外部に排出でき、これら発熱部品を良好に冷却できる。
また、吸気口7は、排気ファン25とは反対の側面(左側面)に形成されているので、吸気口7から吸い込まれた外部空気が、ランプユニット13、電源ユニット13および光学系14の冷却に十分に利用された後に、排気ファン25に吸い込まれる。このため、これら発熱部品を、一層良好に冷却できる。
さらに、上記三方からの冷却風は、排気ファン25から出た後すぐに外部に排出されるのではなく、排気ファン25の排気面と下キャビネット2のコーナーとの間の空間において良く混合された後に排出される。光源ランプ300は、電源ユニット18等に比べてはるかに高温となるため、ランプユニット13側からの冷却風は、他の方向からの冷却風に比べてはるかに高温となる。しかし、上記のように、ランプユニット13側から排気ファン25に吸い込まれた冷却風は、他の方向からの冷却風と良く混合された後に排出されるので、排気温度の低下を図ることができる。
また、排気ファン25を斜めに配することにより、下キャビネット2のコーナーとランプユニット13と電源ユニット18とで囲まれた、限られた空間の中に、できる限り大きなサイズの排気ファンを配することができる。
また、排気口8が下キャビネット2のコーナーに形成されているため、排気口8の開口面積を大きくすることができる。よって、より円滑な排気を行うことができる。
なお、排気ファン25は、下キャビネット2内の各構成部品の配置によっては、右後ろのコーナーではなく、他のコーナーに配され得る。
図2(a)に示すように、光学系14および電源ユニット18の上方には、制御基板26が配される。制御基板26には、液晶パネル、光源ランプ300等の各駆動部品を制御するための制御回路が備えられている。プリズムユニット16の上方は、制御基板26が切欠かれている。これにより、制御基板26が装着された状態で、プリズムユニット16が上方から着脱できる。
<光学系の構成>
図3は光学系14の構成を示す図である。
光源ランプ300から出射された白色光は、コンデンサレンズ101、フライアイインテグレータ102、PBSアレイ103を通過する。フライアイインテグレータ102は、液晶パネル(後述する)に照射される各色光の光量分布を均一化させ、PBSアレイ103は、ダイクロイックミラー105に向かう光の偏光方向を一方向に揃える。
PBSアレイ103を通過した光は、コンデンサレンズ104を通過してダイクロイックミラー105に入射する。
ダイクロイックミラー105は、入射した光のうち、青色波長帯の光(以下、「B光」という)のみを反射し、緑色波長帯の光(以下、「G光」という)と赤色波長帯の光(以下、「R光」という)を透過する。
ダイクロイックミラー105により反射されたB光は、コンデンサレンズ104、106によるレンズ作用と反射ミラー107による反射によって、適正な照射状態にて青色用の液晶パネル108に照射される。液晶パネル108は、青色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。なお、液晶パネル108の入射側には1枚の入射側偏光板109が配されており、入射側偏光板109を介して液晶パネル108にB光が照射される。また、液晶パネル108の出射側には2枚の出射側偏光板110が配されており、液晶パネル108から出射されたB光が出射側偏光板110に入射する。
ダイクロイックミラー105を透過したG光およびR光は、ダイクロイックミラー111に入射する。ダイクロイックミラー111は、G光を反射するとともにR光を透過する。
ダイクロイックミラー111により反射されたG光は、コンデンサレンズ104、112によるレンズ作用によって、適正な照射状態にて緑色用の液晶パネル113に照射される。液晶パネル113は、緑色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。なお、液晶パネル113の入射側には1枚の入射側偏光板114が配されており、入射側偏光板114を介して液晶パネル113にG光が照射される。また、液晶パネル113の出射側には2枚の出射側偏光板115が配されており、液晶パネル113から出射されたG光が出射側偏光板115に入射する。
ダイクロイックミラー111を透過したR光は、コンデンサレンズ104、116およびリレーレンズ117、118によるレンズ作用と反射ミラー119、120による反射によって、適正な照射状態にて赤色用の液晶パネル121に照射される。液晶パネル121は、赤色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。なお、液晶パネル121の入射側には1枚の入射側偏光板122が配されており、入射側偏光板122を介して液晶パネル121にR光が照射される。また、液晶パネル121の出射側には2枚の出射側偏光板123が配されており、液晶パネル121から出射されたR光が出射側偏光板123に入射する。
液晶パネル108、113、121によって変調されたB光、G光、R光は、出射側偏光板110、115、123を通過してダイクロイックプリズム124に入射する。ダイクロイックプリズム124は、B光、G光およびR光のうち、B光とR光を反射するとともにG光を透過し、これにより、B光、G光およびR光を色合成する。こうして、色合成された映像光が、ダイクロイックプリズム124から投写レンズ5に向けて出射される。
なお、光学系14を構成する光変調素子としては、上記透過型の液晶パネル108113、121の他、反射型の液晶パネルや、MEMSデバイスを用いることもできる。また、光学系14は、上記のように3つの光変調素子を備えた3板式の光学系ではなく、たとえば、1つの光変調素子とカラーホイールを用いた単板式の光学系により構成することもできる。
<プリズムユニットの取付構造>
図4は、プリズムユニット16の構成を示す図である。図4(a)は、プリズムユニット16の斜視図であり、図4(b)は、プリズムユニット16の底面図である。
プリズムユニット16は、液晶パネル108、113、121、出射側偏光板110、115、123およびダイクロイックプリズム124が、プリズムホルダ125に組み付けられることによって、一つのユニットとして構成されている。なお、液晶パネル108、113、121は、ブラケット126を介してプリズムホルダ125に固定されている。
プリズムホルダ125の底部には、3か所に取付脚127が設けられている。各取付脚127には、取付孔128および位置決め穴129が形成されている。また、プリズムホルダ125の底面中央には、挿入穴130が形成されている。挿入穴130の入口部には、穴の内側に突出する環状の鍔部131が形成されている。
図5は、プリズムユニット16が装着される取付フレーム132の構成を示す斜視図である。
下キャビネット2には、プリズムユニット16が取り付けられる取付フレーム132が設けられている。取付フレーム132には、プリズムホルダ125の3つの取付孔128に対応する3つのボス部133が設けられている。また、取付フレーム132には、プリズムホルダ125の3つの位置決め穴129に対応する位置決め突起134が設けられている。さらに、取付フレーム132には、挿入穴130に対応する抜け止めピン135が設けられている。
図6(a)は、プリズムユニット16が取付フレーム132に固定された状態を示す斜視図である。また、図6(b)は、挿入穴130に抜け止めピン135が挿入された状態を示す要部の断面図である。
プリズムユニット16は、各位置決め穴129が対応する位置決め突起134にはまり込むように、プリズムユニット16が取付フレーム132に載置される。これにより、プリズムホルダ125の各取付孔128が、対応するボス部133に整合する。このとき、プリズムユニット16の挿入穴130に抜け止めピン135が嵌り込む。こうして、プリズムホルダ125の取付脚127がボス部133にネジ止めされることにより、プリズムユニット16が取付フレーム132に固定される。
図6(b)に示すように、抜け止めピン135の先端部には、周方向に撓む引っ掛かり部136が形成されており、抜け止めピン135が挿入穴130に挿入されると、引っ掛かり部136が鍔部131に引っ掛かる。これにより、プリズムユニット16の自重程度の力が抜ける方向に加わっても、抜け止めピン135が挿入穴130から抜けることがない。
プロジェクタの設置形態としては、床面や机上に置かれる設置形態(据置き設置)のほか、天井に吊られる設置形態(天吊り設置)がある。天吊り設置の場合、プロジェクタは上下逆さまの状態で設置される。
本実施の形態では、プロジェクタが天吊り設置されている場合に、ボス部133からネジを取り外しても、プリズムユニット16が自重によって取付フレーム132から離脱してしまうことがない。したがって、プリズムユニット16を交換する際、脱着作業を容易に行うことができる。
上記実施の形態では、取付フレーム132に、別部材である抜け止めピン135を固定するようにしている。しかし、これに限らず、引っ掛かり部136が形成された抜け止め部が取付フレーム132から突出されていれば良い。この場合、抜け止め部が取付フレーム132に一体形成されてもよい。
<光学系の冷却装置の構成>
図7から図9は、光学系14の冷却装置20の構成を示す図である。図7(a)、(b)は、冷却装置20の斜視図である。図7(a)には、便宜上、光学系14の構成のうちプリズムユニット16およびPBSアレイ103のみが、冷却装置20とともに示されている。また、図8(a)、(b)は、上部ケーシング202と第1から第3ダクト210、211、212の上面図および底面図である。さらに、図9(a)、(b)は、下部ケーシング203と第4から第6ダクト217、218、219の上面図および底面図である。
冷却装置20は、ファンケーシング201を備えている。ファンケーシング201は、上部ケーシング202と下部ケーシング203とで構成されている。これらケーシング202、203は、後面および底面が開放している。下部ケーシング203は下キャビネット2の底面に装着され、下部ケーシング203の上に上部ケーシング202が装着される。
上部ケーシング202内は、2つの仕切壁202a、202bにより、3つの収容部(第1収容部204、第2収容部205および第3収容部206)に区画されている。また、下部ケーシング203内も、2つの仕切壁203a、203bにより、3つの収容部(第4収容部207、第5収容部208および第6収容部209)に区画されている。
上部ケーシング202の第1収容部204、第2収容部205および第3収容部206には、それぞれ第1ダクト210、第2ダクト211および第3ダクト212が接続されている。これらダクト210、211、212は、底面が開放した形状を有し、プリズムユニット16の下方まで延びている。これら通風ダクト210、211、212は、樹脂材料によって上部ケーシング202と一体的に形成されている。
第1ダクト210の先端部には、吹出口213が形成されている。吹出口213は、緑色用の入射側偏光板114および液晶パネル113に向けられている。吹出口213の出口部分には、中央に仕切り213aが形成されており、入射側偏光板114と液晶パネル113のそれぞれに冷却風が向いやすいようになされている。第2ダクト211の先端部には、吹出口214が形成されている。吹出口214は、緑色用の出射側偏光板115に向けられている。第3ダクト212の先端部には、2つの吹出口215、216が形成されている。吹出口215は、赤色用の入射側偏光板122および液晶パネル121に向けられており、吹出口216は、赤色用の出射側偏光板123に向けられている。
下部ケーシング203の第4収容部207、第5収容部208および第6収容部209には、それぞれ第4ダクト217、第5ダクト218および第6ダクト219が接続されている。これらダクト217、218、219は、底面が開放した形状を有し、第4ダクト217はPBSアレイ103の下方まで延びており、第5、第6ダクト218、219は、プリズムユニット16の下方まで延びている。これら通風ダクト217、218、219は、樹脂材料によって下部ケーシング203と一体的に形成されている。
第4ダクト217の先端部には、吹出口220が形成されている。吹出口220は、PBSアレイ103に向けられている。第5ダクト218の先端部には、吹出口221が形成されている。吹出口221は、青色用の入射側偏光板109および液晶パネル108に向けられている。第6ダクト219の先端には、吹出口222が形成されている。吹出口222は、青色用の出射側偏光板110に向けられている。なお、PBSアレイ103用の吹出口220の隣にはもう一つ吹出口223が形成されている。吹出口223は冷却装置20とは別の冷却ファン(図示せず)に繋がっており、その冷却ファンからの冷却風が吹出口223から吹き出される。また、吹出口220、223の出口には、PBSアレイ103に風が向かいやすくなるように、風向板220aが設けられている。
第4、第5および第6ダクト217、218、219の上面には、図9(a)に示すように、第1、第2および第3ダクト210、211、212に対応する底面部材210b、211b、212bが一体的に形成されている。上部ケーシング202が下部ケーシング203に装着されると、第1、第2および第3ダクト210、211、212の底面が各底面部材210b、211b、212bにより閉塞され、密閉構造の通風ダクトが完成する。一方、第4、第5および第6ダクト217、218、219の底面は、下部ケーシング202が下キャビネット2に装着されると、下キャビネット2に一体的に形成された底部材(図示せず)によって閉塞され、密閉構造の通風ダクトが完成する。
ファンケーシング201の第1から第6収容室204〜209には、それぞれ、冷却ファン(第1から第6ファン224〜229)が配されている。各冷却ファン224〜229の吹出口224a〜229aは、図8(b)、図9(b)に示すように、対応する通風ダクト210〜212、217〜219の入口210a〜212a、217a〜219aに接続されている。各冷却ファン224〜229は、同じ性能を有する両面吸込み型の遠心ファンであり、その吸気口224b〜229bが両端面に形成されている。
第1ファン224、第2ファン225および第3ファン226は、下部ケーシング203の上面に設けられた取付ボス230にネジ止め固定されている。また、第4ファン227、第5ファン228および第6ファン229は、下キャビネット2の底面に設けられた取付ボス231にネジ止め固定されている。取付ボス230、231に固定された状態において、各冷却ファン224〜229の両端面と各収容部204〜209の上面および底面との間には、外部空気を取り込むための隙間が形成されている。
なお、ファンケーシング201の後面は、図2(a)に示すように、吸気口部材22によって覆われる。
こうして、各冷却ファン224〜229が稼働すると、吸気口部材22を介してキャビネット1内に取り込まれた外部空気が、ファンケーシング201の後方から各収容部204〜209の上下の隙間を通って、各冷却ファン224〜229の両端面の吸気口224b〜229bから吸い込まれる。
第1ファン224から吹き出された冷却風は、第1ダクト210を通り、吹出口213から緑色用の入射側偏光板114および液晶パネル113に向かって吹き出される。これにより、入射側偏光板114および液晶パネル113が冷却される。第2ファン225から吹き出された冷却風は、第2ダクト211を通り、吹出口214から緑色用の出射側偏光板115に向かって吹き出される。これにより、出射偏光板115が冷却される。第3ファン226から吹き出された冷却風は、第3ダクト212を通り、吹出口215から赤色用の入射側偏光板122および液晶パネル121に向かって吹き出されるとともに、吹出口216から赤色用の出射側偏光板123に向かって吹き出される。これにより、入射側偏光板122、液晶パネル121および出射側偏光板123が冷却される。
第4ファン227から吹き出された冷却風は、第4ダクト217を通り、吹出口220からPBSアレイ103に向かって吹き出される。これにより、PBSアレイ103が冷却される。第5ファン228から吹き出された冷却風は、第5ダクト218を通り、吹出口221から青色用の入射側偏光板109および液晶パネル108に向かって吹き出される。これにより、入射側偏光板109および液晶パネル108が冷却される。第6ファン229から吹き出された冷却風は、第6ダクト219を通り、吹出口222から青色用の出射側偏光板110に向かって吹き出される。これにより、出射偏光板110が冷却される。
プリズムユニット16では、変調の際に吸収される光量の関係から、緑色用の変調部(液晶パネル113、入射側偏光板114、出射側偏光板115)の発熱量が最も多くなる。次いで、青色用の変調部(液晶パネル108、入射側偏光板109、出射側偏光板110)の発熱量が多くなる。これらの変調部の発熱量に比べ、赤色用の変調部(液晶パネル121、入射側偏光板122、出射側偏光板123)の発熱量は少なくなる。液晶パネル108、113、121、や入射側偏光板109、114、122に比べると、出射側偏光板110、115、123の発熱量が多くなる。このように、各変調部によって、その発熱量が異なることとなる。
本実施の形態では、第2ファン225および第3ファン226の印加電圧が互いに等しくされている。これは、これら2つの冷却ファン225、226に求められる風量に大きな差がないからである。また、第1ファン224、第5ファン228および第6ファン229への印加電圧が互いに等しくされている。これは、これら3つの冷却ファン224、228、229に求められる風量に大きな差がないからである。
そして、第2ファン225、第3ファン226および第4ファン227の印加電圧が、第1ファン224、第5ファン228および第6ファン229の印加電圧に比べて高く設定されている。第2ファン225の印加電圧が高くされているのは、緑色用の出射側偏光板115の発熱量が最も大きく、風量を多くする必要があるためである。第3ファン226の風量が多くされているのは、赤色用の変調部については、入射側偏光板122、液晶パネル121および出射側偏光板122を、第3ファン226一つのみよって冷却するため、風量を多くする必要があるためである。
なお、第4ファン227の印加電圧は、第2ファン225および第3ファン226と等しくされている。これは、PBSアレイ103まで延びる第4ダクト217は他の通風ダクトより長く、圧力損失が大きいためである。
以上の説明したように、本実施の形態では、赤色用の変調部に対しては第3ファン226から冷却風が送られ、緑色用の変調部に対しては第1ファン224および第2ファン225から冷却風が送られ、青色用の変調部に対しては第5ファン228および第6ファン229から冷却風が送られる。このように、本実施の形態では、各変調部に、それぞれ、個別の冷却ファンから冷却風が送られるような構成とされている。このため、各変調部の発熱量に応じて、各冷却ファン224、225、226、228、229の風量を設定することができる。よって、騒音や消費電力を低減しつつ、プリズムユニット16を良好に冷却することができる。
また、本実施の形態では、緑色用の変調部については、入射側偏光板114および液晶パネル113に向けられた吹出口213に対して第1ファン224から送風され、出射側偏光板115に向けられた吹出口214に対して第2ファン225から送風される構成とされている。よって、発熱量が最も多くなる緑色用の変調部に対して、十分な風量が確保でき、かかる変調部を十分に冷却できる。また、入射側偏光板114および液晶パネル113の発熱に応じて第1ファン224の風量を設定するとともに、出射側偏光板115の発熱量に応じて第2ファン225の風量を設定することにより、これらの光学素子を効率的に冷却できる。
同様に、青色用の光学素子についても、入射側偏光板109および液晶パネル108に向けられた吹出口221に対して第5ファン228から送風され、出射側偏光板110に向けられた吹出口222に対して第6ファン229から送風される構成とされている。よって、発熱量が緑色用の変調部に次いで多くなる青色用の変調部に対しても、十分な風量が確保でき、かかる変調部を十分に冷却できる。また、入射側偏光板109および液晶パネル108の発熱に応じて第5ファン228の風量を設定するとともに、出射側偏光板110の発熱量に応じて第6ファン229の風量を設定することにより、これらの光学素子を効率的に冷却できる。
また、緑色用(青色用)の変調部に対する2つの吹出口213、214(221、222)に、個別のダクトを通じて一つの冷却ファンから送風される構成とした場合には、大きな冷却ファンが必要となる。冷却ファンが大きくなると、その吹出口も大きくなる。このため、冷却ファンの吹出口と各吹出口213、214(221、222)の開口面積の差が大きくなる。こうなると、冷却ファンから各吹出口213、214(221、222)までの各風路の絞り量が大きくなるため、圧力損失が大きくなり、冷却ファンの送風効率が悪くなる。
本実施の形態では、緑色用(青色用)の変調部に対する各吹出口213、214(221、222)に、それぞれ一つの冷却ファン224、225(228、229)から送風される構成としているため、個々の冷却ファン224、225(228、229)を小さくすることができる。これにより、冷却ファンファン224、225(228、229)の吹出口ファン224a、225a(228a、229a)と各吹出口213、214(221、222)の開口面積の差を小さくできるので、各冷却ファン224、225(228、229)の送風効率を良くすることができる。
なお、上記実施の形態では、6つの冷却ファン224〜229が求められる風量の近い2つグループに分けられ、それぞれのグループに印加電圧が設定されている。しかし、これに限られず、たとえば、6つの冷却ファン224〜229が、求められる風量に応じて3つ以上のグループに分けられて、グループ毎に印加電圧が設定されてもよい。あるいは、6つの冷却ファン224〜229の全てに対し個々に印加電圧が設定されてもよい。
また、プリズムユニット16の各光学素子やPBSアレイ103の温度を検出し、検出された温度に基づいて、各冷却ファン224〜229の印加電圧を変えるようにしてもよい。このようにすれば、更なる騒音の低減と消費電力の低減を図ることが可能となる。
さらに、上記実施の形態では、吹出口215、216の双方に1つの冷却ファン(第3ファン)を対応させているが、各吹出口215、216にそれぞれ1つの冷却ファンを対応させるようにしてもよい。また、必要に応じて、各変調部の少なくとも1つに、3つ以上の冷却ファンを対応させるようにしてもよい。
<ランプユニットの冷却構造>
図10から図14は、ランプユニット13の冷却構造について説明するための図である。図10(a)は、後方から見たランプユニット13の斜視縦断面図である。図10(b)は、前方から見たランプユニット13の斜視横断面図である。図11は、前方から見たランプユニット13の斜視図である。図12(a)、(b)は、それぞれ、ランプユニット13の左側面図および背面図である。図13(a)、(b)は、それぞれ、ランプユニット13の上面図および底面図である。図14は、ランプユニット13にファンユニット15が接続された状態を示す正面図である。なお、図14では、ファンユニット15の内部に配された冷却ファン501、502が見えるよう、ハウジング503の概略の外形が点線にて示されている。
これらの図を参照して、ランプユニット13は、光源ランプ300と、光源ランプ300を保持するためのランプホルダ400とで構成されている。
光源ランプ300は、発光管301とリフレクタ302とを備えている。発光管301には、メタルハライドランプが用いられている。その他、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ等のランプを用いることもできる。リフレクタ302は、内面が放物面形状を有し、発光管301から発せられた白色光を内面で反射して前方へ向かわせる。
リフレクタ302の後端部には、発光管301をリフレクタ302に対して固定するため、石膏等からなるレフベース303が設けられている。発光管301は、レフベース303の内側位置にシール部304を有している。
ランプホルダ400は、ホルダ本体401と、ホルダ本体401の上面後端に装着された上面板402と、ホルダ本体401の底面後端に装着された底面板403とを備えている。
ホルダ本体401の前面には、光源ランプ300からの光が出射される出射窓404が形成されている。出射窓404には、耐熱性のガラス板405が嵌め込まれている。ホルダ本体401は後面が開口しており、この開口部に後方から光源ランプ300が装着される。
ホルダ本体401の前部の両側には、ガイド片406が形成されている。下キャビネット2には、ランプユニット13の収容位置に、縦長のガイド溝を有するガイド体(図示せず)が設けられており、ランプユニット13が下キャビネット2に収容される際、ガイド片406がガイド溝に上方から嵌め込まれる。
ホルダ本体401の上面には、第1吹出口407が形成されている。第1吹出口407には、後方に向かって下方に傾斜する第1風向板408が設けられている。また、ホルダ本体401の底面には、第2吹出口409が形成されている。第2吹出口409には、後方に向かって上方に傾斜する第2風向板410が設けられている。ホルダ本体401の右側面および左側面には、それぞれ排気口411、412が形成されている。排気口411、412には、発光管301が万一破損したときに、その破片が外部に飛び出さないよう、メッシュ状のフィルタ411a、412aが設けられている。
上面板402には、レフベース303の略真上の位置に、第3吹出口413が形成されている。また、底面板403には、レフベース303の略真下の位置に、第4吹出口414が形成されている。
ファンホルダ400の上面には、上部ダクト415が装着されている。上部ダクト415は、図13(a)に示すように、平面視で略T字状を有し、右側面側の入口415aから取り込んだ冷却風を、第1吹出口407と第3吹出口413とに導く。一方、ファンホルダ400の底面には、下部ダクト416が装着されている。下部ダクト416は、図13(b)に示すように、平面視で略T字状を有し、右側面側の入口416aから取り込んだ冷却風を、第2吹出口409と第3吹出口414とに導く。
なお、上部ダクト415内の第1吹出口407の近傍および下部ダクト416内の第2吹出口409の近傍にも、発光管301が万一破損したときに、その破片が外部に飛び出さないよう、メッシュ状のフィルタ415b、416bが設けられている。
図14に示すように、ファンユニット15は、2つの冷却ファン501、502が上下2段に積まれた状態でハウジング503内に配されている。ランプユニット13が下キャビネット2内に装着されると、上部ダクト415の入口415aがハウジング503の上部出口504に接続され、下部ダクト416の入口416aがハウジングの下部出口505に接続される。
こうして、冷却ファン501、502が稼動すると、各冷却ファン501、502で生起された冷却風が、それぞれ上部ダクト415および下部ダクト416に流入する。
図10(a)、(b)には、冷却風の流れが矢印で示されている。上部ダクト415内を流れる冷却風は、ダクト内で分流され、前方と後方に流れる。前方に流れた冷却風は、フィルタ415bを通って第1吹出口407からホルダ本体401の内部に吹き出し、第1風向板408に当たって向きを変え、リフレクタ302の内側に流入する。また、下部ダクト416内を流れる冷却風は、ダクト内で分流され、前方と後方に流れる。前方に流れた冷却風は、フィルタ416bを通って第2吹出口409からホルダ本体401の内部に吹き出し、第2風向板410に当たって向きを変え、リフレクタ302の内側に流入する。これら上下両側からリフレクタ302に流入した冷却風により、リフレクタ302の内側が冷却される。その後、リフレクタ302内の冷却風は、フィルタ411a、412aを通り、排出口411、412からランプユニット13の外部に排出される。
一方、上部ダクト415内を後方に流れた冷却風は、第3吹出口413から吹き出し、光源ランプ300のレフベース303に上方から当たる。また、下部ダクト416内を後方に流れた冷却風は、第4吹出口414から吹き出し、光源ランプ300のレフベース303に下方から当たる。これにより、レフベース303が上下両側から冷却され、レフベース303を介してシール部304が冷却される。
ランプユニット13から出た冷却風は、前述のように、排気ファン25によってキャビネット1の外部に排出される。
光源ランプ300は、重力の影響により、発光時に上部側が下部側に比べて高温となる。プロジェクタが据置き設置された場合、ランプユニット13は、図10(a)に示す状態となり、光源ランプ300の上部ダクト415側が下部ダクト416側に比べて高温となる。一方、プロジェクタが天吊り設置された場合、ランプユニット13は、図10(a)に示す状態とは逆さまになり、光源ランプ300の下部ダクト416側が上部ダクト415側に比べて高温となる。
本実施の形態では、上部ダクト415および下部ダクト416により分流した冷却風を、リフレクタ302の内側に上下両方向から導入するようにしているので、プロジェクタが据置き設置されても天吊り設置されても、光源ランプ300の高温部分を的確に冷却することができる。
なお、プロジェクタが据置き設置された場合には、光源ランプ300の上部ダクト415側をより良く冷却するため、上部ダクト415に送風する冷却ファン501の風量を下部ダクト416に送風する冷却ファン502の風量より多くすることが望ましい。一方、プロジェクタが天吊り設置された場合には、光源ランプ300の下部ダクト416側をより良く冷却するため、冷却ファン502の風量を冷却ファン501の風量より多くすることが望ましい。
また、光源ランプ300において、シール部304は、発光管301が発光すると、発光管301の発熱により高温となる。シール部304は、あまり高温になると劣化し、これによって光源ランプ300の性能が低下する惧れがある。シール部304は、リフレクタ302の内面から離れた位置にあるため、リフレクタ302の内側に導入された冷却風によっては十分に冷却できない。冷却風の風量を多くして冷却能力を高めることも考えられるが、こうすると、発光管301が過冷却となってしまい、正常に発光しない惧れが出てくる。
本実施の形態では、上部ダクト415および下部ダクト416により分流した冷却風を、レフベース303に上下両方向から直接吹きつけるようにしているので、レフベース303全体が良く冷却され、レフベース303を介してシール部304が良く冷却される。よって、シール部304の劣化による光源ランプ300の性能低下を防止することができる。
<プリズム用カバーおよびランプ用カバーの取付構造>
図15は、プリズム用カバー10およびランプ用カバー11を外した状態の上キャビネット3の斜視図である。
上キャビネット3には、中央部から右側面に亘って、プリズム用カバー10およびランプ用カバー11が装着される凹部601が形成されている。凹部601は、プリズム用カバー10が装着される第1の領域601aとランプ用カバー11が装着される第2の領域601bを有する。
第1の領域601aには、プリズム用開口602が形成されている。プリズム用開口602は、下キャビネット2内に配されたプリズムユニット16の略真上に位置し、プリズムユニット16が出し入れ可能な大きさを有する。
第1の領域601aにおいて、前後の壁面には、それぞれ二か所ずつにガイドリブ603が形成されている。ガイドリブ603と凹部601の底面との間には所定の隙間が設けられている。また、左側の壁面には、二か所に差込孔604が形成されている。さらに、第1の領域601aの右端中央部には、ナット605が上向きに埋め込まれており、そのネジ孔が上方に臨んでいる。
第2の領域601bには、ランプ用開口606が形成されている。ランプ用開口606は、下キャビネット2内に配されたランプユニット13の略真上に位置し、ランプユニット13が出し入れ可能な大きさを有する。ランプ用開口606の前縁部と後縁部には、一対のカイド部607が形成されている。ガイド部607は、横方向に所定の間隔で並ぶ2つのリブからなり、ランプユニット13を下キャビネット2内に収容する際、ランプホルダ400のガイド片406が2つのリブの間に案内される。
第2の領域601bにおいて、ランプ用開口606とその左右の部分は、第1の領域601aよりも一段低く凹んでいる。第1の領域601との段差により形成された壁面には、二か所に差込孔608が形成されている。
第2の領域601bには、前縁部および後縁部に、それぞれ、左右に延びるガイド溝609が形成されている。これらガイド溝609の側面には、左右に細長いガイド孔609aが形成されている。また、これらガイド溝609の略中央の外側の位置には、ランプ用カバー11の軸部808を通すための開口609bが形成されている。
また、第2の領域601bの右端部には、ナット610が横向きに埋め込まれており、そのネジ孔が凹部601側面の取付孔611から側方に臨んでいる。右端部には、また、上キャビネット3を下キャビネット2に固定する際にネジ止めされる取付孔612が形成されている。さらに、右端部には、左右に延びる溝部613が形成されている。溝部613の左端部には開口613aが形成されており、ランプ用カバー11が完全に閉鎖したことを検出するためのマイクロスイッチ(図示せず)が開口613aから溝部613に臨む。
図16は、プリズム用カバー10の構成を示す図である。図16(a)は、プリズム用カバー10を表側から見た斜視図であり、図16(b)は、プリズム用カバー10を裏側から見た斜視図である。
プリズム用カバー10は、四角形に形成されており、凹部601の深さと略同じ厚みを有する。プリズム用カバー10の左端部には、二か所に突起701が形成されている。また、右端部の略中央には、取付孔702aを有する取付片702が設けられている。
プリズム用カバー10の裏面には、プリズム用開口602等からの不要輻射を抑制するため、金属製のシールド板703が装着されている。また、プリズム用カバー10の前端部および後端部には、左右に延びる被ガイドリブ704が形成されている。
図17は、ランプ用カバー11の構成を示す図である。図17(a)は、ランプ用カバー11を表側から見た斜視図であり、図17(b)は、ランプ用カバー11を裏側から見た斜視図である。
ランプ用カバー11は、上面板801と側面板802とで構成されている。上キャビネット3の上面は、図1に示すように、中央から左右に向かうに従って低くなるような、なだらかな湾曲形状を有しており、上面板801も、上キャビネット3の上面形状に合わせて、側面板側802に向って緩やかに傾斜している。
上面板801の裏面には、金属製のシールド板803が設けられている。シールド板803は、上面板801の裏面からやや張り出すように形成された保持部804に装着されており、ランプ用カバー11が上部キャビネット3に装着された際、ランプ用開口606を覆う。シールド板803は、ランプ用開口606からの不要輻射を抑制するとともに、ランプユニット13(光源ランプ300)で発生した熱からランプ用カバー11を保護する。保持部804の左端部には、二か所に突起805が形成されている。
上面板801の裏面において、前端部および後端には、それぞれ支持リブ806が形成されている。支持リブ806は、左端部から右端部にかけて、途中一部が途切れた状態で形成されており、上面板801が傾斜しているため、側面板802側ほど高さが低くなっている。支持リブ806は、ランプ用カバー11が上部キャビネット3に装着された際、凹部601底面に対して上面板801を支える(図18(b)参照)。
上面板801の裏面には、また、前端部および後端部にアーム部807が形成されている。アーム部807は、先端側が側面板802側に曲がった形状を有しており、先端部には外側に向けて軸部808が形成されている。また、アーム部807には、その先端側と並行に延びるストッパー部809が形成されている(図20参照)。
上面板801の裏面には、さらに、上キャビネット3の溝部613に収容されるリブ810が形成されている。ランプ用カバー11が完全に閉じられたとき、リブ810によってマイクロスイッチが押される。これにより、マイクロスイッチがオンして、ランプ用カバー11が完全に閉じたことが検出される。
側面板802には、取付孔811が形成されている。
こうして、プリズム用カバー10を上キャビネット3に装着する際には、プリズム用カバー10が第1領域601aの右端から凹部601内に収容され、左方向にスライドされる。このとき、図18(a)に示すように、ガイドリブ603と凹部601の底面との隙間に被ガイドリブ704が収容される。これにより、プリズム用カバー10の上方への動きが規制される。
プリズム用カバー10が完全に閉じられると、突起701が凹部601の差込孔604に差し込まれる。これにより、プリズム用カバー10の左端部が上方に浮きにくくなる。また、プリズム用カバー10の取付孔702aがナット605のネジ孔に整合する。こうして、ナット605にネジ止めされることにより、プリズム用カバー10が上キャビネット3に固定される。
次に、ランプ用カバー11を、上キャビネット2に装着する際には、図18(b)に示すように、アーム部807が上方からカイド溝609内に収容されて軸部808がカイド孔609aに挿入される。このとき、軸部808は開口609bからガイド孔609aに挿入される。その後、ランプ用カバー11が左側にスライドされる。軸部808はガイド孔609aに沿って左側に移動する。このとき、カイド孔609に挿入された軸部808と支持リブ806によって、ランプ用カバー11の上方への動きが規制される。
ランプ用カバー11が完全に閉じられると、ランプ用カバー11の左端部がプリズム用カバー10の右端部の上に重畳される。これにより、プリズム用カバー10のネジがランプ用カバー11で隠される。また、ランプ用カバー11の突起805が、凹部601の差込孔608に差し込まれる。これにより、ランプ用カバー11の左端部が上方に浮きにくくなる。さらに、ランプ用カバー11の取付孔811がナット610のネジ孔に整合する。こうして、ナット610にネジ止めされることにより、ランプ用カバー11が上キャビネット3に固定される。
このようにして、図1に示すように、上キャビネット3にプリズム用カバー10とランプ用カバー11の双方が装着された状態となる。
さて、ランプユニット13(光源ランプ300)およびプリズムユニット16は、長時間の運転により劣化する。このような場合には、これらを新しいものに交換する必要がある。なお、ランプユニット13は、プリズムユニット16に比べて劣化しやすく、ランプユニット13の交換頻度は、プリズムユニット16の交換頻度よりも多くなる。
ランプユニット13を交換する場合には、ランプ用カバー11を開けて、ランプ用開口606からランプユニット13を出し入れする。ランプユニット13の交換は、ユーザ自身が行うことができる。
図19は、ランプ用カバー11が開けられた状態を示す図である。図19(a)は、ランプ用カバー11が途中まで開けられた状態を示し、図19(b)は、ランプ用カバー11が完全に開けられた状態を示す。図20は、ランプ用カバー11が開けられた際のランプ用カバー11の動きについて説明するための要部の断面図である。
ランプユニット13を交換する場合、ユーザは、ネジを外してランプ用カバー11を右方向にスライドさせる。図19(a)に示すように、ランプ用開口606が徐々に開放される。このとき、図20の破線で示すように、軸部808がガイド孔609a内を右方向に移動する。
軸部808がガイド孔609aの右端に到達すると、ランプ用カバー11が、これ以上スライドできなくなる。このときは、まだ、ランプ用開口606の右端部分がランプ用カバー11で覆われた状態となっている。
次に、ユーザは、上キャビネット3から右側にはみ出したランプ用カバー11の部分を下方へ押す。すると、図20の実線で示すように、ランプ用カバー11は軸部808を中心に回動する。このとき、支持リブ806は、図17(b)に示すようにアーム部807の周りで途切れているため、ランプ用カバー11が回動する際、支持リブ806が上キャビネット3の角に当たることがない。
こうして、図19(b)に示すように、ランプ用カバー11は、上キャビネット3の右側面に沿うように立てられ、ランプ用開口606が完全に開放する。このとき、図20に示すように、ストッパー部809が上キャビネット3の右側面に当接する。
図20に示すように、ガイド孔609aの右端部分には、山形の突起609cが孔の下側に形成されている。突起609cの高さはわずかであり、ランプ用カバー11のスライド時に少し力を加えれば、軸部808が突起609cを乗り越えてガイド孔609aの右端に達する。この状態において、軸部808は突起609aにより左側を支えられる。これにより、軸部808が回転しやすくなるため、ランプ用カバー11がスムーズに回動できるようになる。
ランプ用開口606が完全に開放されると、ユーザは、ランプ用開口606から劣化したランプユニット13を取り出す。そして、新しいランプユニット13をランプ用開口606から下キャビネット2内に収容する。こうして、開放時とは反対の作業により、ランプ用カバー11を閉じ、ネジを締めて上キャビネット3に固定する。
プリズムユニット16を交換する場合には、プリズム用カバー10を開けて、プリズム用開口602からプリズムユニット16を出し入れする。プリズムユニット16の交換は、サービスマンにより行われる。
図21は、プリズム用カバー10が開けられた状態を示す図である。図21(a)は、プリズム用カバー21が途中まで開けられた状態を示し、図21(b)は、プリズム用カバー10が全部開けられた状態を示す。
プリズムユニット16を交換する場合、サービスマンは、まず、上記の手順で、ランプ用カバー11を開放する。次に、ネジを外してプリズム用カバー10を右方向にスライドさせる。このとき、図21(a)に示すように、プリズム用カバー10は、ランプ用カバー11が開放されることによりできた凹部601のスペースにスライドする。こうして、図21(b)に示すように、プリズム用カバー10が凹部601の右端までスライドすると、プリズム用開口602が完全に開放される。
プリズム用開口602が完全に開放されると、ユーザは、プリズム用開口602から劣化したプリズムユニット16を取り出す。そして、新しいプリズムユニット16をプリズム用開口602から下キャビネット2内に収容する。こうして、開放時とは反対の作業により、プリズム用カバー10を閉じ、ネジを締めて上キャビネット3に固定する。そして、最後にランプ用カバー11を閉じる。
このように、本実施の形態では、プリズム用カバー10をスライドすることにより、プリズム用開口602を開放することができる。また、ランプ用カバー11をスライドすることにより、ランプ用開口606を開放することができる。よって、プロジェクタを設置したときに、キャビネット1の上方にできるスペースが小さくても、プリズム用開口602やランプ用開口606を十分に開放することができる。
また、本実施の形態では、プリズム用カバー10やランプ用カバー11をスライドさせるために、これらカバーの両側が上方向に動かないよう強固に固定されるため、プリズム用カバー10やランプ用カバー11と上キャビネット3との間に段差が生じ難くい。よって、プロジェクタの美観が損なわれにくい。
さらに、本実施の形態では、プリズム用カバー10が開放される際、プリズム用カバー10が第2の領域601aにスライドされる構成とされている。よって、スライドするプリズム用カバー10を収容するために、上キャビネット3に別途凹部を形成する必要がなく、上キャビネット3の構成を簡略化することができる。
なお、この場合、プリズム用カバー10を開けるためには、ランプ用カバー11を開ける必要があるが、プリズムユニット16の交換頻度は、ランプユニット13の交換頻度に比べて少ないため、作業の負担が少なくて済む。
さらに、本実施の形態では、ランプ用カバー11がある程度スライドすると、ランプ用カバー11が下方に折れ、これによってランプ用開口606が完全に開放される。このため、ランプ用カバー11のスライド量を少なくすることができ、ランプ用カバー11がスライドしたときのキャビネット1からの張り出し量が抑えられる。よって、ランプ用カバー11の開閉のために必要なスライド方向のスペースを小さくすることができる。また、ランプ用カバー11が右端まで開いた状態で、手が当たるなどして上から力が加わっても、ランプ用カバー11が回動することでその力が吸収されるので、ランプ用カバー11の破損を防止することができる。
なお、上記の実施形態では、プリズムユニット16がキャビネット1の中央部に位置し、ランプユニット13がキャビネット1の右側面に近傍に位置しているが、プロジェクタの構造によっては、プリズムユニット16の方が側面に近い位置に配置されることもあり得る。このような場合、プリズム用カバー11とランプ用カバー10の構成が上記実施の形態とは逆になる。この場合は、ランプ用カバーを開けるために、プリズム用カバーを開ける必要が出てくるため、作業の負担が多少増える。
また、プリズム用開口602とランプ用開口606は、必ずしも独立して配されている必要はなく、これら2つの開口が繋がっていても良い。すなわち、ランプユニット13とプリズムユニット16を取り出せるように、ランプユニット13とプリズムユニット16の配置領域をカバーする一つの開口がキャビネット1に形成されていても良い。この場合、プリズム用カバー10とランプ用カバー11が一つのカバーとして設けられても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。また、本発明の実施の形態も、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 キャビネット
5 投写レンズ(投写部)
10 プリズム用カバー(カバー、第2のカバー)
11 ランプ用カバー(カバー、第1のカバー)
13 ランプユニット(光源)
14 光学系
16 プリズムユニット(光学部品)
602 プリズム用開口(開口、第2の開口)
603 ガイドリブ(保持部、第2の保持部)
606 ランプ用開口(開口、第1の開口)
609 ガイド溝(保持部、第1の保持部))
609a ガイド孔(保持部、第1の保持部)

Claims (5)

  1. 投写型表示装置において、
    光源と、
    前記光源からの光を変調し、変調した光を出射する光学系と、
    前記光学系から出射された光を拡大投写するための投写部と、
    前記光源、光学系および投写部が収容されるキャビネットと、
    前記光学系を構成する光学部品または前記光源を出し入れするために、前記キャビネットの一面に形成された開口と、
    前記開口を覆うカバーと、
    前記カバーを前記一面に沿う方向にスライド可能に保持する保持部と、
    を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投写型表示装置において、
    前記保持部は、前記カバーが所定の位置まで開けられたときに前記一面から離れる方向に回転可能となるように、前記カバーを保持する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の投写型表示装置において、
    前記開口は、前記光学部品および前記光源の一方を出し入れするための第1の開口と、他方を出し入れするための第2の開口を含み、
    前記カバーは、前記第1の開口を覆う第1のカバーと、前記2の開口を覆う第2のカバーとを含み、
    前記保持部は、前記第1のカバーを保持する第1の保持部と、前記第2のカバーを保持する第2の保持部とを含む、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 請求項3に記載の投写型表示装置において、
    前記一面には、前記第1のカバーと前記第2のカバーとが並べて配されるとともに、
    前記第1の保持部は、前記第1のカバーを、前記第1の開口を閉鎖する閉鎖位置から前記第2のカバーの方向とは異なる方向にスライドするように保持し、
    前記第2の保持部は、前記第2のカバーを、前記第2の開口を閉鎖する閉鎖位置から前記第1のカバーの前記閉鎖位置にスライドするように保持する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  5. 請求項4に記載の投写型表示装置において、
    前記第1の開口が前記光源を出し入れするための開口とされ、前記第2の開口が前記光学部品を出し入れするための開口とされる、
    ことを特徴する投写型表示装置。
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