JP2002064280A - 筐体装置 - Google Patents
筐体装置Info
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- JP2002064280A JP2002064280A JP2000249835A JP2000249835A JP2002064280A JP 2002064280 A JP2002064280 A JP 2002064280A JP 2000249835 A JP2000249835 A JP 2000249835A JP 2000249835 A JP2000249835 A JP 2000249835A JP 2002064280 A JP2002064280 A JP 2002064280A
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- housing
- guided
- movable
- main body
- movable housing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 映像・音響装置の制御卓等の筐体構造で、そ
の筐体内の機能変更やメンテナンスをやり易く、筐体面
を安全に、最大限に開口する大型の筐体構造を提供する
こと。 【解決手段】 筐体本体11上で上面筐体12をスライ
ドおよび回動可能に支持する支持機構15が、ガイドレ
ール14と、上面筐体12のスライド方向に互いに離間
して設けられ、それぞれガイドレール14によって上面
筐体12のスライド方向に案内される前後の摺動ピン1
3F、13Rとを有し、上面筐体12がスライド方向の
一端側に移動したとき、摺動ピン13Fを回動支点とし
て、摺動ピン13Rがガイドレールから離脱するよう上
面筐体12が筐体本体11に対し回動する構成とする。
上面筐体12は垂直状態となり、筐体本体11の上面が
最大限に開口して作業がし易くなる。
の筐体内の機能変更やメンテナンスをやり易く、筐体面
を安全に、最大限に開口する大型の筐体構造を提供する
こと。 【解決手段】 筐体本体11上で上面筐体12をスライ
ドおよび回動可能に支持する支持機構15が、ガイドレ
ール14と、上面筐体12のスライド方向に互いに離間
して設けられ、それぞれガイドレール14によって上面
筐体12のスライド方向に案内される前後の摺動ピン1
3F、13Rとを有し、上面筐体12がスライド方向の
一端側に移動したとき、摺動ピン13Fを回動支点とし
て、摺動ピン13Rがガイドレールから離脱するよう上
面筐体12が筐体本体11に対し回動する構成とする。
上面筐体12は垂直状態となり、筐体本体11の上面が
最大限に開口して作業がし易くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器あるいは
メカニカルな機器を収納するとともに、上面等の一部筐
体部材を所定方向にスライドさせる機構を有する筐体装
置、さらにそのスライド移動端にて可動筐体を垂直方向
に回動させる構造を有する筐体装置に関するものであ
る。
メカニカルな機器を収納するとともに、上面等の一部筐
体部材を所定方向にスライドさせる機構を有する筐体装
置、さらにそのスライド移動端にて可動筐体を垂直方向
に回動させる構造を有する筐体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器やメカニカルな機器を収
納する筐体装置として、図7に示すようなものが知られ
ている。
納する筐体装置として、図7に示すようなものが知られ
ている。
【0003】この装置は、同図に示すように、筐体本体
1と、その上面側に位置する上面筐体2とを具備してい
る。上面筐体2は各種のボタン、可変操作装置、スイッ
チ、表示装置等を有する操作パネル2aとして構成され
ており、上面筐体2の操作パネル2aによって筐体本体
1の持っている機能を制御するようになっている。
1と、その上面側に位置する上面筐体2とを具備してい
る。上面筐体2は各種のボタン、可変操作装置、スイッ
チ、表示装置等を有する操作パネル2aとして構成され
ており、上面筐体2の操作パネル2aによって筐体本体
1の持っている機能を制御するようになっている。
【0004】この場合、筐体本体1内の電気回路収納部
1aのメンテナンスや調整を行うために、例えば上面筐
体2を水平に矢印2bの方向にスライドさせ、筐体本体
1の上面の一部を開放する。
1aのメンテナンスや調整を行うために、例えば上面筐
体2を水平に矢印2bの方向にスライドさせ、筐体本体
1の上面の一部を開放する。
【0005】従来、この上面筐体2のような可動部の位
置調整を行うため、上面筐体と筐体本体の間を蝶番で開
閉する構造や、上面筐体を筐体本体からそっくりそのま
ま取り外す構造、あるいは特開平7−230735号公
報に記載のような回転スライド式カバー構造が採用され
ていた。前記回転スライド式カバー構造は、カバー状の
上面筐体を筐体本体に固定したスライド治具にはさみ込
んで前後にスライドさせることができ、そのスライド治
具の蝶番を開くことにより、上面筐体をスライド方向の
最大移動位置(移動端)までスライドさせた状態で垂直
姿勢に保持できるようになっている。
置調整を行うため、上面筐体と筐体本体の間を蝶番で開
閉する構造や、上面筐体を筐体本体からそっくりそのま
ま取り外す構造、あるいは特開平7−230735号公
報に記載のような回転スライド式カバー構造が採用され
ていた。前記回転スライド式カバー構造は、カバー状の
上面筐体を筐体本体に固定したスライド治具にはさみ込
んで前後にスライドさせることができ、そのスライド治
具の蝶番を開くことにより、上面筐体をスライド方向の
最大移動位置(移動端)までスライドさせた状態で垂直
姿勢に保持できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蝶番構造の筐体装置にあっては、筐体本体1および上面
筐体2が大型になると、上面筐体の開放に大きな操作力
が必要であった。そればかりか、筐体上面を開放する際
に上面筐体の重心が筐体本体から大きく離れてしまうた
め、その開放状態では筐体全体の重量バランスが崩れて
姿勢が不安定になり、危険であった。そのため、筐体本
体の上面を広く開放して筐体内部に収納された装置の交
換やメンテナンス作業等を容易に行うことができなかっ
た。
蝶番構造の筐体装置にあっては、筐体本体1および上面
筐体2が大型になると、上面筐体の開放に大きな操作力
が必要であった。そればかりか、筐体上面を開放する際
に上面筐体の重心が筐体本体から大きく離れてしまうた
め、その開放状態では筐体全体の重量バランスが崩れて
姿勢が不安定になり、危険であった。そのため、筐体本
体の上面を広く開放して筐体内部に収納された装置の交
換やメンテナンス作業等を容易に行うことができなかっ
た。
【0007】また、従来の回転スライド式カバー構造の
筐体装置の場合にあっても、大型のスライド治具で上面
筐体2を支える必要があるとともに、その上面筐体2の
移動は筐体全体の重量バランスを崩さない範囲にしなけ
ればならないため、上面筐体2の開閉操作が容易でなか
った。
筐体装置の場合にあっても、大型のスライド治具で上面
筐体2を支える必要があるとともに、その上面筐体2の
移動は筐体全体の重量バランスを崩さない範囲にしなけ
ればならないため、上面筐体2の開閉操作が容易でなか
った。
【0008】さらに、上述のような姿勢の不安定さや操
作性の悪さといった問題は、上面筐体2のような可動筐
体部材を水平方向に開閉させるような場合にも生じてい
た。
作性の悪さといった問題は、上面筐体2のような可動筐
体部材を水平方向に開閉させるような場合にも生じてい
た。
【0009】そこで、本発明は、容易な操作で筐体本体
の一面を広く開放し、筐体内部のメンテナンス作業等を
容易に行うことができる筐体装置を提供することを目的
としている。
の一面を広く開放し、筐体内部のメンテナンス作業等を
容易に行うことができる筐体装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決のため、
本発明の筐体装置は、筐体本体と、前記筐体本体の一部
を閉塞および開放する可動筐体部材と、前記可動筐体部
材を前記筐体本体に対して所定方向にスライドおよび回
動可能に支持する支持機構とを備えた筐体装置におい
て、前記支持機構が、前記筐体本体又は前記可動筐体部
材のいずれか一方に設けられたガイドレールと、前記ガ
イドレールを設けた前記筐体本体又は前記可動筐体部材
の他方に前記可動筐体部材のスライド方向に互いに離間
して設けられ、それぞれ前記ガイドレールによって前記
可動筐体部材のスライド方向に案内される第1および第
2の被ガイド部材とを有し、前記可動筐体部材がスライ
ド方向の一端側に移動したとき、前記第1の被ガイド部
材を回動支点として、前記第2の被ガイド部材が前記ガ
イドレールから離脱するように前記可動筐体部材が前記
筐体本体に対し回動することを特徴とする。
本発明の筐体装置は、筐体本体と、前記筐体本体の一部
を閉塞および開放する可動筐体部材と、前記可動筐体部
材を前記筐体本体に対して所定方向にスライドおよび回
動可能に支持する支持機構とを備えた筐体装置におい
て、前記支持機構が、前記筐体本体又は前記可動筐体部
材のいずれか一方に設けられたガイドレールと、前記ガ
イドレールを設けた前記筐体本体又は前記可動筐体部材
の他方に前記可動筐体部材のスライド方向に互いに離間
して設けられ、それぞれ前記ガイドレールによって前記
可動筐体部材のスライド方向に案内される第1および第
2の被ガイド部材とを有し、前記可動筐体部材がスライ
ド方向の一端側に移動したとき、前記第1の被ガイド部
材を回動支点として、前記第2の被ガイド部材が前記ガ
イドレールから離脱するように前記可動筐体部材が前記
筐体本体に対し回動することを特徴とする。
【0011】この筐体装置では、可動筐体部材がスライ
ド方向の一端側で第1の被ガイド部材を回動支点として
筐体本体に対し回動すると、筐体本体の一面が広く開放
されることになる。したがって、可動筐体部材のスライ
ド範囲を重量バランスを崩さない範囲に抑えながらも、
簡単な操作で筐体本体の上面を広く開放することができ
る。すなわち、可動筐体部材の重心が筐体本体から大き
く離れることがないから、筐体全体の姿勢安定が保た
れ、しかも、可動筐体部材の回動により筐体本体の上面
が100%開放されることとなる。したがって、筐体内
部のメンテナンス作業等を筐体本体の投影面全域で容易
に行うことができる。
ド方向の一端側で第1の被ガイド部材を回動支点として
筐体本体に対し回動すると、筐体本体の一面が広く開放
されることになる。したがって、可動筐体部材のスライ
ド範囲を重量バランスを崩さない範囲に抑えながらも、
簡単な操作で筐体本体の上面を広く開放することができ
る。すなわち、可動筐体部材の重心が筐体本体から大き
く離れることがないから、筐体全体の姿勢安定が保た
れ、しかも、可動筐体部材の回動により筐体本体の上面
が100%開放されることとなる。したがって、筐体内
部のメンテナンス作業等を筐体本体の投影面全域で容易
に行うことができる。
【0012】本発明の筐体装置は、また、前記第1およ
び第2の被ガイド部材のうち少なくとも一方が可動筐体
部材のスライド方向と直交する回転中心軸を有するロー
ラーからなるものであるのが好ましい。この構成では、
ローラーがガイドレールに案内されることで、重量のあ
る可動筐体部材でも円滑なスライドが可能となり、操作
性がさらに良くなる。なお、各被ガイド部材のローラー
は、例えば前記可動筐体部材の内側に配設された複数の
鼓型ローラーで構成でき、前記可動筐体部材のスライド
移動の最終端で二箇所の鼓型ローラーを支点として前記
可動筐体部材を回動させるのがよい。
び第2の被ガイド部材のうち少なくとも一方が可動筐体
部材のスライド方向と直交する回転中心軸を有するロー
ラーからなるものであるのが好ましい。この構成では、
ローラーがガイドレールに案内されることで、重量のあ
る可動筐体部材でも円滑なスライドが可能となり、操作
性がさらに良くなる。なお、各被ガイド部材のローラー
は、例えば前記可動筐体部材の内側に配設された複数の
鼓型ローラーで構成でき、前記可動筐体部材のスライド
移動の最終端で二箇所の鼓型ローラーを支点として前記
可動筐体部材を回動させるのがよい。
【0013】本発明の筐体装置において、前記ガイドレ
ールは、前記第1および第2の被ガイド部材を案内して
前記可動筐体部材を所定範囲内でスライド可能にする第
1および第2のガイド部と、前記可動筐体部材が前記所
定範囲の一端側にスライドしたとき前記第1の被ガイド
部材に係合し前記可動筐体部材が前記スライド可能な範
囲外に飛び出すのを防止する飛び出し防止部と、前記第
1の被ガイド部材が前記飛び出し防止部材を乗り越えて
所定の回動時停止位置まで移動するのを許容する延長ガ
イド部とを具備し、前記第1の被ガイド部材が前記回動
時停止位置に達するとき前記第2の被ガイド部材が第2
のガイド部から離脱して、前記可動筐体部材の前記筐体
本体に対する回動が可能となるものであるのが好まし
い。この構成では、可動筐体部材のスライドによる飛び
出しを確実に防止しながらも、可動筐体部材の回動支点
位置を延長ガイド部により定位置に規定し、支点ずれが
ない状態で可動筐体部材の回動操作を容易かつ安定して
行うことができる。この場合、前記飛び出し防止部は、
前記可動筐体部材が前記所定範囲の一端側にスライドし
たとき前記第1の被ガイド部材が自重又は何らかの付勢
力によって落ち込むように配置された凹部であるのが好
ましい。飛び出し防止をより確実にできるからである。
ールは、前記第1および第2の被ガイド部材を案内して
前記可動筐体部材を所定範囲内でスライド可能にする第
1および第2のガイド部と、前記可動筐体部材が前記所
定範囲の一端側にスライドしたとき前記第1の被ガイド
部材に係合し前記可動筐体部材が前記スライド可能な範
囲外に飛び出すのを防止する飛び出し防止部と、前記第
1の被ガイド部材が前記飛び出し防止部材を乗り越えて
所定の回動時停止位置まで移動するのを許容する延長ガ
イド部とを具備し、前記第1の被ガイド部材が前記回動
時停止位置に達するとき前記第2の被ガイド部材が第2
のガイド部から離脱して、前記可動筐体部材の前記筐体
本体に対する回動が可能となるものであるのが好まし
い。この構成では、可動筐体部材のスライドによる飛び
出しを確実に防止しながらも、可動筐体部材の回動支点
位置を延長ガイド部により定位置に規定し、支点ずれが
ない状態で可動筐体部材の回動操作を容易かつ安定して
行うことができる。この場合、前記飛び出し防止部は、
前記可動筐体部材が前記所定範囲の一端側にスライドし
たとき前記第1の被ガイド部材が自重又は何らかの付勢
力によって落ち込むように配置された凹部であるのが好
ましい。飛び出し防止をより確実にできるからである。
【0014】また、本発明において、前記可動筐体部材
は、前記筐体本体の上面を閉塞および開放するカバー状
に形成され、前記筐体本体の上面を閉塞するときには前
記筐体本体の上面に平行に対面し、前記筐体本体の上面
を開放するときには前記筐体本体の上面の一端側に垂直
に立った状態をとるようにすることができる。この構成
により、筐体上面の開閉を行う場合に特に重量バランス
や操作性の問題が顕著であった従来構造の問題を解消で
きることになる。なお、可動筐体部材の重心を第1の被
ガイド部材(回動支点)回りの回転モーメントが開放側
に作用するように設定すれば、可動筐体部材の垂直姿勢
を容易に保持することができ、可動筐体部材の重心を回
動支点に近付けることで操作力を軽減できる。
は、前記筐体本体の上面を閉塞および開放するカバー状
に形成され、前記筐体本体の上面を閉塞するときには前
記筐体本体の上面に平行に対面し、前記筐体本体の上面
を開放するときには前記筐体本体の上面の一端側に垂直
に立った状態をとるようにすることができる。この構成
により、筐体上面の開閉を行う場合に特に重量バランス
や操作性の問題が顕著であった従来構造の問題を解消で
きることになる。なお、可動筐体部材の重心を第1の被
ガイド部材(回動支点)回りの回転モーメントが開放側
に作用するように設定すれば、可動筐体部材の垂直姿勢
を容易に保持することができ、可動筐体部材の重心を回
動支点に近付けることで操作力を軽減できる。
【0015】また、前記ガイドレールは、前記延長ガイ
ド部から前記第1の被ガイド部材を取り出し可能な開口
部を有し、前記第1の被ガイド部材が前記飛び出し防止
部材を乗り越えて前記回動時停止位置まで移動したと
き、前記第1の被ガイド部材を前記開口部を通して取り
出すのが好ましい。この構成により、可動筐体部材がメ
ンテナンス作業等に際して邪魔な場合には、可動筐体部
材を筐体本体から容易に取り外すことができることにな
る。
ド部から前記第1の被ガイド部材を取り出し可能な開口
部を有し、前記第1の被ガイド部材が前記飛び出し防止
部材を乗り越えて前記回動時停止位置まで移動したと
き、前記第1の被ガイド部材を前記開口部を通して取り
出すのが好ましい。この構成により、可動筐体部材がメ
ンテナンス作業等に際して邪魔な場合には、可動筐体部
材を筐体本体から容易に取り外すことができることにな
る。
【0016】また、本発明の筐体装置においては、前記
第1の被ガイド部材が前記可動筐体部材の重心付近を通
る中心軸線を有するのがよい。この構成により、可動筐
体部材を回動させるための操作力が軽減できるからであ
る。この場合、さらに、前記可動筐体部材の重心が前記
第1の被ガイド部材の中心軸線よりわずかに外方かつ下
方に位置するようにすると、可動筐体部材の安定した開
放姿勢を得ることができる。
第1の被ガイド部材が前記可動筐体部材の重心付近を通
る中心軸線を有するのがよい。この構成により、可動筐
体部材を回動させるための操作力が軽減できるからであ
る。この場合、さらに、前記可動筐体部材の重心が前記
第1の被ガイド部材の中心軸線よりわずかに外方かつ下
方に位置するようにすると、可動筐体部材の安定した開
放姿勢を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
て、図面を用いて説明する。
【0018】図1より図6は本発明の一実施形態に係る
筐体装置を示す図であり、本発明を映像・音声を出力す
るシステムの中央制御装置の筐体装置に適用したもので
ある。なお、本発明は、他の大型の映像・音響調整装置
や、内部にメカニカルな構造物を備えた装置等、上面に
操作部や制御装置を備えた上面筐体を持った装置に好適
である。
筐体装置を示す図であり、本発明を映像・音声を出力す
るシステムの中央制御装置の筐体装置に適用したもので
ある。なお、本発明は、他の大型の映像・音響調整装置
や、内部にメカニカルな構造物を備えた装置等、上面に
操作部や制御装置を備えた上面筐体を持った装置に好適
である。
【0019】まず、図1により全体構成について説明す
ると、この筐体装置は、筐体本体11の上面側に支持機
構15を設けたもので、この支持機構15により、操作
部12aを含む上面筐体12(可動筐体部材)をスライ
ド移動可能にしたものである。筐体本体11の内部に
は、複数の電気回路ユニットを含む内部装置11aが収
納されている。上面筐体12には回転操作ボタン、スラ
イドレバー、プッシュスイッチ等の多数の操作部を有す
る操作部12aが設けられており、その裏面にはチュー
ナーユニット17が取り付け可能である。
ると、この筐体装置は、筐体本体11の上面側に支持機
構15を設けたもので、この支持機構15により、操作
部12aを含む上面筐体12(可動筐体部材)をスライ
ド移動可能にしたものである。筐体本体11の内部に
は、複数の電気回路ユニットを含む内部装置11aが収
納されている。上面筐体12には回転操作ボタン、スラ
イドレバー、プッシュスイッチ等の多数の操作部を有す
る操作部12aが設けられており、その裏面にはチュー
ナーユニット17が取り付け可能である。
【0020】上面筐体12は前方側へ引き出した状態で
矢印R1方向に回動させることができ、これにより、筐
体本体11内の内部装置11aの確認やメンテナンス作
業を行うことができるようになっている。筐体本体11
においては、内部装置11aの各ユニットの追加や取り
外し、メンテナンス作業等を行う必要があるため、上面
筐体12を前方にスライド移動させて筐体本体11の上
面を開放するだけでは十分でない。そこで、メンテナン
スや内部装置交換作業等を容易化するため、上面筐体1
2を垂直状態に回動させることができるようになってい
る。
矢印R1方向に回動させることができ、これにより、筐
体本体11内の内部装置11aの確認やメンテナンス作
業を行うことができるようになっている。筐体本体11
においては、内部装置11aの各ユニットの追加や取り
外し、メンテナンス作業等を行う必要があるため、上面
筐体12を前方にスライド移動させて筐体本体11の上
面を開放するだけでは十分でない。そこで、メンテナン
スや内部装置交換作業等を容易化するため、上面筐体1
2を垂直状態に回動させることができるようになってい
る。
【0021】図2および図3はそれぞれ上面筐体12を
筐体本体11の上で前後にスライド移動させるための支
持機構15の説明図であり、図2はその機構の斜視図、
図3は上面筐体2のスライド移動状態を説明する側面図
である。
筐体本体11の上で前後にスライド移動させるための支
持機構15の説明図であり、図2はその機構の斜視図、
図3は上面筐体2のスライド移動状態を説明する側面図
である。
【0022】両図において、筐体本体11上には左右一
対のスライドレールシャーシ14(ガイドレール)が固
定されており、上面筐体12内にはスライドレールシャ
ーシ14に摺動可能に係合する前後各一対の4つの摺動
ピン13F、13Rが設けられている。摺動ピン13
F、13Rは前後の各一対が同一軸線上に配置されてお
り、前方側の一対の摺動ピン13Fが第1の被ガイド部
材を、後方側の一対の摺動ピン13Rが第2の被ガイド
部材を構成している。
対のスライドレールシャーシ14(ガイドレール)が固
定されており、上面筐体12内にはスライドレールシャ
ーシ14に摺動可能に係合する前後各一対の4つの摺動
ピン13F、13Rが設けられている。摺動ピン13
F、13Rは前後の各一対が同一軸線上に配置されてお
り、前方側の一対の摺動ピン13Fが第1の被ガイド部
材を、後方側の一対の摺動ピン13Rが第2の被ガイド
部材を構成している。
【0023】図4および図5に示すように、前方側にス
ライドさせた上面筐体12は、前方側の摺動ピン13F
を基点(回動支点)として回転させ、筐体本体11の上
面を最大限に開口させることができる。すなわち、上面
筐体12をスライドレールシャーシ14に対し略直交す
る方向(ほぼ鉛直方向)に立った状態にすることができ
る。また、図5に示すように、上面筐体12を略垂直に
立てたとき、その重心位置Gは回動支点である摺動ピン
13Fよりわずかに外方かつ下方にあり、上面筐体12
の自重による回転モーメントを上面筐体12が開いて停
止する方向に若干作用させることで、上面筐体12の垂
直姿勢を維持できるようになっている。
ライドさせた上面筐体12は、前方側の摺動ピン13F
を基点(回動支点)として回転させ、筐体本体11の上
面を最大限に開口させることができる。すなわち、上面
筐体12をスライドレールシャーシ14に対し略直交す
る方向(ほぼ鉛直方向)に立った状態にすることができ
る。また、図5に示すように、上面筐体12を略垂直に
立てたとき、その重心位置Gは回動支点である摺動ピン
13Fよりわずかに外方かつ下方にあり、上面筐体12
の自重による回転モーメントを上面筐体12が開いて停
止する方向に若干作用させることで、上面筐体12の垂
直姿勢を維持できるようになっている。
【0024】より具体的に説明すると、左右のスライド
レールシャーシ14は筐体本体11の左右両側面の上端
近傍に、上面筐体12のスライド方向である前後方向に
設けて設置されている。これらスライドレールシャーシ
14には、上面筐体12の内側の両側面に各一対の摺動
ピン13F、13Rを設けて、各摺動ピン13F、13
Rがスライドレールシャーシ14に前後移動可能に案内
されている。
レールシャーシ14は筐体本体11の左右両側面の上端
近傍に、上面筐体12のスライド方向である前後方向に
設けて設置されている。これらスライドレールシャーシ
14には、上面筐体12の内側の両側面に各一対の摺動
ピン13F、13Rを設けて、各摺動ピン13F、13
Rがスライドレールシャーシ14に前後移動可能に案内
されている。
【0025】摺動ピン13F、13Rは、例えばその凹
部13eがスライドレールシャーシ14にまたがるよう
にして移動するもので、移動動作時にスライドレールシ
ャーシ14から摺動ピン13F、13Rが脱線すること
なく移動できる形状である。
部13eがスライドレールシャーシ14にまたがるよう
にして移動するもので、移動動作時にスライドレールシ
ャーシ14から摺動ピン13F、13Rが脱線すること
なく移動できる形状である。
【0026】また、スライドレールシャーシ14には摺
動ピン13F、13Rの凹部13eが挿入される真直ぐ
なガイドレール部14c、14d(図5参照)と、摺動
ピン13F、13Rが挿入および取出しされる開口部1
4h、14jとが設けられており、スライドレールシャ
ーシ14に対し摺動ピン13F、13Rの凹部13eが
前後には摺動可能であるが、左右には移動することがな
いように嵌め合わされ、スライドレールシャーシ14に
沿って安定して摺動する。また、上面筐体12の4箇所
に設けた各一対の摺動ピン13F、13Fが筐体本体1
1に固定した左右スライドレールシャーシ14の4箇所
のガイドレール部14c、14dとその側面に案内され
ながらスライドレールシャーシ14上で移動するので、
重量のある上面筐体12であっても安定して前後にスラ
イドさせることができる。また、各摺動ピン13の凹部
13eはスライドレールシャーシ14に対しがたつきな
く摺動し得るようしっくり嵌合した状態となっている。
動ピン13F、13Rの凹部13eが挿入される真直ぐ
なガイドレール部14c、14d(図5参照)と、摺動
ピン13F、13Rが挿入および取出しされる開口部1
4h、14jとが設けられており、スライドレールシャ
ーシ14に対し摺動ピン13F、13Rの凹部13eが
前後には摺動可能であるが、左右には移動することがな
いように嵌め合わされ、スライドレールシャーシ14に
沿って安定して摺動する。また、上面筐体12の4箇所
に設けた各一対の摺動ピン13F、13Fが筐体本体1
1に固定した左右スライドレールシャーシ14の4箇所
のガイドレール部14c、14dとその側面に案内され
ながらスライドレールシャーシ14上で移動するので、
重量のある上面筐体12であっても安定して前後にスラ
イドさせることができる。また、各摺動ピン13の凹部
13eはスライドレールシャーシ14に対しがたつきな
く摺動し得るようしっくり嵌合した状態となっている。
【0027】また、図6に示すように、スライドレール
シャーシ14の前方側の端部近傍には、摺動ピン13F
が落ち込む略U字形に凹んだ固定溝部14e(飛び出し
防止部)が設けられており、上面筐体12が前方に移動
したとき左右の摺動ピン13Fが左右のスライドレール
シャーシ14の固定溝部14eにそれぞれ落ち込み、上
面筐体12が所定の停止位置に確実に停止する構造とな
っている。また、摺動ピン13Fが固定溝部14eに入
った停止状態において上面筐体12の前後移動を規制
し、筐体本体11の上面を開口した状態を維持しながら
一定の作業空間を確保できるようになっている。
シャーシ14の前方側の端部近傍には、摺動ピン13F
が落ち込む略U字形に凹んだ固定溝部14e(飛び出し
防止部)が設けられており、上面筐体12が前方に移動
したとき左右の摺動ピン13Fが左右のスライドレール
シャーシ14の固定溝部14eにそれぞれ落ち込み、上
面筐体12が所定の停止位置に確実に停止する構造とな
っている。また、摺動ピン13Fが固定溝部14eに入
った停止状態において上面筐体12の前後移動を規制
し、筐体本体11の上面を開口した状態を維持しながら
一定の作業空間を確保できるようになっている。
【0028】さらに、左右のスライドレールシャーシ1
4には、固定溝部14eに隣接する突起14fと、摺動
ピン13Fを突起14fを乗り越えて軌跡5のように移
動させたとき摺動ピン13Fの凹部13eを収納する回
転溝14gとが設けられている。そして、上面筐体12
の先端部12dを少し引くようにして持ち上げると、上
面筐体12の一対の前方側摺動ピン13Fが突起14f
を乗り越えて回転溝14gに移動する。この状態では、
左右の摺動ピン13Fが同一軸線上に位置することにな
る。
4には、固定溝部14eに隣接する突起14fと、摺動
ピン13Fを突起14fを乗り越えて軌跡5のように移
動させたとき摺動ピン13Fの凹部13eを収納する回
転溝14gとが設けられている。そして、上面筐体12
の先端部12dを少し引くようにして持ち上げると、上
面筐体12の一対の前方側摺動ピン13Fが突起14f
を乗り越えて回転溝14gに移動する。この状態では、
左右の摺動ピン13Fが同一軸線上に位置することにな
る。
【0029】一方、左右の摺動ピン13Fが左右のスラ
イドレールシャーシ14の固定溝部14e内に落ち込ん
だときには、図3(b)に示すように、後方側の一対の
摺動ピン13Rは、スライドレールシャーシ14の後方
側ガイドレール部14dの前端近傍に係合している。し
かし、図6に示すように摺動ピン13Fが突起14fを
乗り越えて回転溝14gまで移動すると、図4に示すよ
うに、後方側の一対の摺動ピン13Rがスライドレール
シャーシ14の後方側の開口部14jに達し、スライド
レールシャーシ14のガイドレール部14dから離脱可
能となる。すなわち、後方側の一対の摺動ピン13Rが
上方に抜け出ることのできる位置となるので、上面筐体
12の後端部12fを上方に持ち上げると、図4に示す
ように回転溝14g内の摺動ピン13Fを回動中心とし
て、上面筐体12を垂直状態に回転させることができ
る。
イドレールシャーシ14の固定溝部14e内に落ち込ん
だときには、図3(b)に示すように、後方側の一対の
摺動ピン13Rは、スライドレールシャーシ14の後方
側ガイドレール部14dの前端近傍に係合している。し
かし、図6に示すように摺動ピン13Fが突起14fを
乗り越えて回転溝14gまで移動すると、図4に示すよ
うに、後方側の一対の摺動ピン13Rがスライドレール
シャーシ14の後方側の開口部14jに達し、スライド
レールシャーシ14のガイドレール部14dから離脱可
能となる。すなわち、後方側の一対の摺動ピン13Rが
上方に抜け出ることのできる位置となるので、上面筐体
12の後端部12fを上方に持ち上げると、図4に示す
ように回転溝14g内の摺動ピン13Fを回動中心とし
て、上面筐体12を垂直状態に回転させることができ
る。
【0030】この状態では、図1に斜視図で示すよう
に、筐体本体11の上面が最大限に開放され、筐体本体
11の内部装置11aの一部である電気ユニット18を
容易に交換したり増設したりすることができ、上面筐体
12の裏面に装置可能であるチューナーユニット17の
増設や交換が容易に行える。これらの作業がし易いた
め、作業の誤りを少なくできるとともに、短時間にその
作業を終了させることができる。
に、筐体本体11の上面が最大限に開放され、筐体本体
11の内部装置11aの一部である電気ユニット18を
容易に交換したり増設したりすることができ、上面筐体
12の裏面に装置可能であるチューナーユニット17の
増設や交換が容易に行える。これらの作業がし易いた
め、作業の誤りを少なくできるとともに、短時間にその
作業を終了させることができる。
【0031】ところで、図5に示すように、上面筐体1
2の摺動ピン13Fの位置を上面筐体12の重心位置の
近傍で、摺動ピン13Fの軸線回りにおける上面筐体1
2の回転モーメントが開放側に作用するように設定すれ
ば、上面筐体12の先端部12dの回動を装置本体11
側から規制させて垂直姿勢を容易に保持することがで
き、かつ、上面筐体12の回動操作力を軽減することが
できる。また、上面筐体12の垂直停止状態では上面筐
体12が自ら回転しないことになるので、重量のある上
面筐体12が不意に回動して作業者が怪我をしたり、装
置の破損が生じたりすることがなく、上面筐体12の安
定した開放状態下で、メンテナンス作業等を1人でも安
心して行うことができる。
2の摺動ピン13Fの位置を上面筐体12の重心位置の
近傍で、摺動ピン13Fの軸線回りにおける上面筐体1
2の回転モーメントが開放側に作用するように設定すれ
ば、上面筐体12の先端部12dの回動を装置本体11
側から規制させて垂直姿勢を容易に保持することがで
き、かつ、上面筐体12の回動操作力を軽減することが
できる。また、上面筐体12の垂直停止状態では上面筐
体12が自ら回転しないことになるので、重量のある上
面筐体12が不意に回動して作業者が怪我をしたり、装
置の破損が生じたりすることがなく、上面筐体12の安
定した開放状態下で、メンテナンス作業等を1人でも安
心して行うことができる。
【0032】このように、本実施形態の筐体装置では、
可動筐体部材である上面筐体12がスライド方向の一端
側で第1の被ガイド部材である摺動ピン13Fを回動支
点として筐体本体11に対し回動するので、手前に引き
出した上面筐体12を軽い操作力で立てることにより、
簡単な操作で筐体本体11の上面を広く開放することが
できる。しかも、上面筐体12の重心が筐体本体11か
ら大きく離れることがないので、筐体全体の重量バラン
スが崩れず、上面筐体12の回動により筐体本体11の
上面が100%開放されることとなる。したがって、筐
体内部のメンテナンス作業等を筐体本体11の投影面全
域で容易に行うことができる。
可動筐体部材である上面筐体12がスライド方向の一端
側で第1の被ガイド部材である摺動ピン13Fを回動支
点として筐体本体11に対し回動するので、手前に引き
出した上面筐体12を軽い操作力で立てることにより、
簡単な操作で筐体本体11の上面を広く開放することが
できる。しかも、上面筐体12の重心が筐体本体11か
ら大きく離れることがないので、筐体全体の重量バラン
スが崩れず、上面筐体12の回動により筐体本体11の
上面が100%開放されることとなる。したがって、筐
体内部のメンテナンス作業等を筐体本体11の投影面全
域で容易に行うことができる。
【0033】また、上面筐体12のスライド方向と直交
する回転中心軸を有する摺動ピン13F、13Fを第1
および第2の被ガイド部材としているので、これら摺動
ピン13F、13Rが筐体本体11側のスライドレール
シャーシ14に案内されることで、重量のある上面筐体
12でも円滑なスライドが可能となり、操作性がさらに
良くなる。なお、各摺動ピン13F、13Rは、上面筐
体12の内側に配設された複数の摺動ピン(鼓型ローラ
ー等のローラーであってもよい)で構成されているの
で、上面筐体12のスライド移動の最終端で二箇所の摺
動ピン13Fを支点として上面筐体12を横ずれなく安
定して回動させることができる。また、摺動ピン13F
が上面筐体12の重心付近を通る中心軸線を有するの
で、上面筐体12を回動させるための操作力が軽減で
き、操作性がよい。
する回転中心軸を有する摺動ピン13F、13Fを第1
および第2の被ガイド部材としているので、これら摺動
ピン13F、13Rが筐体本体11側のスライドレール
シャーシ14に案内されることで、重量のある上面筐体
12でも円滑なスライドが可能となり、操作性がさらに
良くなる。なお、各摺動ピン13F、13Rは、上面筐
体12の内側に配設された複数の摺動ピン(鼓型ローラ
ー等のローラーであってもよい)で構成されているの
で、上面筐体12のスライド移動の最終端で二箇所の摺
動ピン13Fを支点として上面筐体12を横ずれなく安
定して回動させることができる。また、摺動ピン13F
が上面筐体12の重心付近を通る中心軸線を有するの
で、上面筐体12を回動させるための操作力が軽減で
き、操作性がよい。
【0034】さらに、摺動ピン13Fが回動時停止位置
に達するとき、摺動ピン13Rがガイド部14dから離
脱して、上面筐体12の筐体本体11に対する回動が可
能となるから、上面筐体12の回動支点位置を延長ガイ
ド部14gにより定位置に規定し、支点ずれがない状態
で上面筐体12の回動操作を容易かつ安定して行うこと
ができる。この場合、飛び出し防止部として、上面筐体
12が所定範囲の一端側にスライドしたとき摺動ピン1
3Fが自重によって落ち込む凹部14eを有しているの
で、飛び出し防止をより確実にすることができる。
に達するとき、摺動ピン13Rがガイド部14dから離
脱して、上面筐体12の筐体本体11に対する回動が可
能となるから、上面筐体12の回動支点位置を延長ガイ
ド部14gにより定位置に規定し、支点ずれがない状態
で上面筐体12の回動操作を容易かつ安定して行うこと
ができる。この場合、飛び出し防止部として、上面筐体
12が所定範囲の一端側にスライドしたとき摺動ピン1
3Fが自重によって落ち込む凹部14eを有しているの
で、飛び出し防止をより確実にすることができる。
【0035】また、スライドレールシャーシ14が、延
長ガイド部14gから摺動ピン13Fを取り出し可能な
開口部14hを有し、この摺動ピン13Fが突起部13
fを乗り越えて前記回動時停止位置まで移動するとき、
摺動ピン13Fを開口部14hを通して取り出すことが
できるので、上面筐体12がメンテナンス作業等に際し
て邪魔な場合には、上面筐体12を筐体本体11から容
易に取り外すことができる。
長ガイド部14gから摺動ピン13Fを取り出し可能な
開口部14hを有し、この摺動ピン13Fが突起部13
fを乗り越えて前記回動時停止位置まで移動するとき、
摺動ピン13Fを開口部14hを通して取り出すことが
できるので、上面筐体12がメンテナンス作業等に際し
て邪魔な場合には、上面筐体12を筐体本体11から容
易に取り外すことができる。
【0036】このように、本実施形態の筐体装置におい
ては、筐体上面の開閉を行う場合に特に重量バランスや
操作性の問題が顕著であった従来構造の問題を解消する
ことができる。
ては、筐体上面の開閉を行う場合に特に重量バランスや
操作性の問題が顕著であった従来構造の問題を解消する
ことができる。
【0037】なお、上述の実施形態の筐体装置では、上
面筐体12に備えた摺動ピン13F、13Rを設け、筐
体本体11にスライドレールシャーシ14を装着したも
のであったが、本発明は、上面筐体にスライドレールシ
ャーシのようなガイドレールを固定し、筐体本体に摺動
ピンを備えた構造として、上面筐体のスライド移動と垂
直状態への回動を可能にした構造であってもよい。ま
た、前記摺動ピンは、鼓型ローラー等のローラーで構成
することもできる。
面筐体12に備えた摺動ピン13F、13Rを設け、筐
体本体11にスライドレールシャーシ14を装着したも
のであったが、本発明は、上面筐体にスライドレールシ
ャーシのようなガイドレールを固定し、筐体本体に摺動
ピンを備えた構造として、上面筐体のスライド移動と垂
直状態への回動を可能にした構造であってもよい。ま
た、前記摺動ピンは、鼓型ローラー等のローラーで構成
することもできる。
【0038】また、上述の実施形態の筐体装置は、上面
を開放するものであったが、本発明は側面、前面又は背
面を開閉する他の各種の筐体装置に適用することができ
ることはいうまでもない。
を開放するものであったが、本発明は側面、前面又は背
面を開閉する他の各種の筐体装置に適用することができ
ることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
映像・音声の中心となる中央制御装置等といった相当な
大型で、可動部の上面筐体が重く、筐体内の装置の増設
や交換が発生するような筐体装置であっても、可動部筐
体部材を垂直状態に回動させて、容易かつ安全にメンテ
ナンス作業することができる筐体装置を提供することが
できるものである。
映像・音声の中心となる中央制御装置等といった相当な
大型で、可動部の上面筐体が重く、筐体内の装置の増設
や交換が発生するような筐体装置であっても、可動部筐
体部材を垂直状態に回動させて、容易かつ安全にメンテ
ナンス作業することができる筐体装置を提供することが
できるものである。
【図1】本発明の一実施形態に係る筐体装置の斜視図
で、本体上面の操作部を含む上面筐体をスライド移動お
よび回動させて筐体本体内の電気回路収納部の確認やメ
ンテナンスを行う状態を示す図
で、本体上面の操作部を含む上面筐体をスライド移動お
よび回動させて筐体本体内の電気回路収納部の確認やメ
ンテナンスを行う状態を示す図
【図2】上面筐体を筐体本体上でスライド移動させるた
めの支持機構を説明する分解斜視図
めの支持機構を説明する分解斜視図
【図3】筐体本体に固定したスライドレールシャーシと
上面筐体に設けた摺動ピンにより上面筐体をスライドさ
せた状態を説明する要部側面図
上面筐体に設けた摺動ピンにより上面筐体をスライドさ
せた状態を説明する要部側面図
【図4】上面筐体をスライドさせて、回転溝を基点とし
て回転させて筐体本体の上面を最大限に開口させる状態
を示す説明図
て回転させて筐体本体の上面を最大限に開口させる状態
を示す説明図
【図5】上面筐体がスライドレールシャーシの回転溝を
回転軸として垂直に立った状態を示すその筐体の側面図
回転軸として垂直に立った状態を示すその筐体の側面図
【図6】スライドレールシャーシの前端部の部分拡大側
面図
面図
【図7】従来例の筐体装置の外観斜視図
11 筐体本体 11a 内部装置 12 上面筐体(可動筐体部材) 12a 操作部 12d 先端部 13F 摺動ピン(第1の被ガイド部) 13R 摺動ピン(第2の被ガイド部) 13e 凹部 13f 突起部 14 スライドレールシャーシ 14c、14d ガイドレール部 14e 固定溝部 14f 突起 14g 延長ガイド部 14h 開口部 14j 開口部 15 支持機構(スライド機構)
Claims (8)
- 【請求項1】 筐体本体と、前記筐体本体の一部を閉塞
および開放する可動筐体部材と、前記可動筐体部材を前
記筐体本体に対して所定方向にスライドおよび回動可能
に支持する支持機構とを備えた筐体装置において、 前記支持機構が、前記筐体本体又は前記可動筐体部材の
いずれか一方に設けられたガイドレールと、前記ガイド
レールを設けた前記筐体本体又は前記可動筐体部材の他
方に前記可動筐体部材のスライド方向に互いに離間して
設けられ、それぞれ前記ガイドレールによって前記可動
筐体部材のスライド方向に案内される第1および第2の
被ガイド部材とを有し、 前記可動筐体部材がスライド方向の一端側に移動したと
き、前記第1の被ガイド部材を回動支点として、前記第
2の被ガイド部材が前記ガイドレールから離脱するよう
に前記可動筐体部材が前記筐体本体に対し回動すること
を特徴とする筐体装置。 - 【請求項2】 前記第1および第2の被ガイド部材のう
ち少なくとも一方が前記可動筐体部材のスライド方向と
直交する回転中心軸を有するローラーからなることを特
徴とする請求項1に記載の筐体装置。 - 【請求項3】 前記ガイドレールは、前記第1および第
2の被ガイド部材を案内して前記可動筐体部材を所定範
囲内でスライド可能にする第1および第2のガイド部
と、前記可動筐体部材が前記所定範囲の一端側にスライ
ドしたとき前記第1の被ガイド部材に係合し前記可動筐
体部材が前記スライド可能な範囲外に飛び出すのを防止
する飛び出し防止部と、前記第1の被ガイド部材が前記
飛び出し防止部材を乗り越えて所定の回動時停止位置ま
で移動するのを許容する延長ガイド部とを具備し、前記
第1の被ガイド部材が前記回動時停止位置に達するとき
前記第2の被ガイド部材が第2のガイド部から離脱し
て、前記可動筐体部材の前記筐体本体に対する回動が可
能となることを特徴とする請求項1または2に記載の筐
体装置。 - 【請求項4】 前記飛び出し防止部は、前記可動筐体部
材が前記所定範囲の一端側にスライドしたとき前記第1
の被ガイド部材が落ち込むように配置された凹部である
ことを特徴とする請求項3に記載の筐体装置。 - 【請求項5】 前記可動筐体部材は、前記筐体本体の上
面を閉塞および開放するカバー状に形成され、前記筐体
本体の上面を閉塞するときには前記筐体本体の上面に平
行に対面し、前記筐体本体の上面を開放するときには前
記筐体本体の上面の一端側に垂直に立った状態をとるこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の筐
体装置。 - 【請求項6】 前記ガイドレールは、前記延長ガイド部
から前記第1の被ガイド部材を取り出し可能な開口部を
有し、前記第1の被ガイド部材が前記飛び出し防止部材
を乗り越えて前記回動時停止位置まで移動したとき、前
記第1の被ガイド部材を前記開口部を通して取り出せる
ようにしたことを特徴とする請求項3に記載の筐体装
置。 - 【請求項7】 前記第1の被ガイド部材が前記可動筐体
部材の重心付近を通る中心軸線を有することを特徴とす
る請求項1記載の筐体装置。 - 【請求項8】 前記可動筐体部材の重心が前記第1の被
ガイド部材の中心軸線よりわずかに外方かつ下方に位置
することを特徴とする請求項7記載の筐体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249835A JP2002064280A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 筐体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249835A JP2002064280A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 筐体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002064280A true JP2002064280A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18739514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000249835A Pending JP2002064280A (ja) | 2000-08-21 | 2000-08-21 | 筐体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002064280A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010171227A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Yamaha Corp | 音響調節機器の筐体構造 |
JP2011075731A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 投写型表示装置 |
US8040431B2 (en) | 2007-12-25 | 2011-10-18 | Sony Corporation | Terminal cover for camera apparatus |
CN103376630A (zh) * | 2012-04-20 | 2013-10-30 | 三洋科技中心(深圳)有限公司 | 投影装置的壳体 |
KR101399319B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2014-05-28 | 라인테크 주식회사 | 조립형 콘솔 |
JP2014143270A (ja) * | 2013-01-23 | 2014-08-07 | Nitto Kogyo Co Ltd | 電気機器収納用箱の換気装置 |
JP2016127159A (ja) * | 2015-01-05 | 2016-07-11 | ヤマハ株式会社 | 音響調整コンソール |
-
2000
- 2000-08-21 JP JP2000249835A patent/JP2002064280A/ja active Pending
Cited By (11)
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CN102033396A (zh) * | 2009-09-29 | 2011-04-27 | 三洋科技中心(深圳)有限公司 | 投影式显示装置 |
CN103376630A (zh) * | 2012-04-20 | 2013-10-30 | 三洋科技中心(深圳)有限公司 | 投影装置的壳体 |
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CN105763276A (zh) * | 2015-01-05 | 2016-07-13 | 雅马哈株式会社 | 调音控制台 |
CN105763276B (zh) * | 2015-01-05 | 2019-04-02 | 雅马哈株式会社 | 调音控制台 |
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