JP2011074836A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンブル流を効果的に生成・持続させて出力を向上させると共にノッキングも防止した内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関はシリンダボア1とピストン3とシリンダヘッド4とを有しており、シリンダヘッド4の燃焼室8は傾斜ルーフ面9を有する台錘状になっている。シリンダヘッド4の冠面には、スキッシュ面15で囲われたメイン凹所18が形成されている。メイン凹所18は排気口13に近い側の第1エリア22と、吸気口11に近い側の第2エリア23と、これらの間に位置した第3エリア24とからなっている。第1エリア22の最大曲率半径R1はシリンダボア1の半径R0の1〜0.85場合に設定され、第2エリア23の最大曲率半径R2はR1の2・5〜4倍程度に設定され、第3エリア24の最大曲率半径R3はR2の数倍に設定されている。
【選択図】図1

Description

本願発明は内燃機関に関するものであり、特に、ガソリンエンジンのような火花点火式内燃機関に関するものである。
火花着火式の内燃機関において、混合気に旋回流を付与することで空気と燃料との混合性を高めることが行われており、多くの提案が成されている。この旋回流には、ピストン及びシリンダボアの軸心回りに旋回するスワール流と、ピストン及びシリンダボアの軸心と直交した仮想線の回りに旋回するタンブル流(縦渦)とがあり、タンブル流を生成する手段としてはピストンの冠面(頂面)にガイド用の凹所を形成することで対処している。
その例が例えば特許文献1〜4に記載されている。このうち特許文献1〜3では、メイン凹所は排気口に近いエリアの曲率が小さくて吸気口に寄ったエリアの曲率が大きくなるように非対称形になっており、かつ、特許文献1ではピストンの冠面の周縁に傾斜状のスキッシュ面を設けている。他方、特許文献4では凹所は対称形状になっており、冠面の周縁には等深・等巾のスキッシュ面を環状に設けている。
吸気口から直進性を持った状態で噴出した混合気は、シリンダボアに衝突してからピストンの冠面に向けて流れを変え、更に、シリンダヘッドのルーフ面に向かって流れるという挙動を成すもので、この混合気の流れを持続的させることでタンブル流と成すものであり、混合気の方向変換がスムースになるよう、ピストンの冠面に凹所を形成して混合気の流れをガイドしている。また、混合気がシリンダヘッドのルーフ面でもガイドされるように、シリンダヘッドのルーフ面はシリンダボアの軸線に対して傾斜させている。
特開2001−98947号公報 特開平02−215922号公報 特開平11−036977号公報 特開平10−339219号公報
既述のとおり、吸気口から噴出した混合気はシリンダボアに衝突して急激に方向が変わり、そして流速を低下させてメイン凹所でガイドされながらシリンダヘッドに向かうので、特許文献1〜3のように凹所のプロフィールを排気口に寄った箇所で曲率が小さくなるように非対称に形成することは、混合気の流れをスムースにガイドする上で合理的であると言える。
さて、タンブル流を付与された混合気はピストンで圧縮されてやがて点火されるが、ピストンが点火タイミングに到るまで混合気はタンブル流を保持し続けているのが好ましい。しかし、この点について各特許文献は十分な検討が成されているとは言い難い。また、ノッキング防止のためにピストンにスキッシュ面を形成することは従来から行われているが、従来、ノッキング防止用スキッシュ面とタンブル流生成用メイン凹所との関係も十分に検討されているとは言い難い。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、ピストンのメイン凹所を排気口に近い部位の曲率が小さくなるように非対称に形成する点は特許文献1〜3を踏襲しつつ、より改良された内燃機関を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明に係る内燃機関は、シリンダボアに往復動自在に配置されたピストンと、前記シリンダボアを塞ぐシリンダヘッドとを備えており、前記シリンダヘッドには、前記シリンダボアの軸心に対して傾斜したルーフ面を有する断面略台錘形の燃焼室が形成されており、前記燃焼室の傾斜状ルーフ面に、吸気バルブで開閉される吸気口と排気バルブで開閉される排気口とが軸心を挟んで反対側に位置するように開口していると共に、燃焼室の略中央部には点火プラグが配置されている一方、前記排気口と吸気口との並び方向に直交しかつ前記ピストンの軸心と直交した方向から見た方向を正面視として、前記ピストンの冠面に、前記吸気口から噴出した混合気に正面視で旋回流を付与するメイン凹所が形成されている。
前記ピストンの冠面のうち外周縁には軸線に対して傾斜したスキッシュ面が環状に形成されていて、このスキッシュ面で前記メイン凹所が囲われている。そして、前記メイン凹所は、前記排気口に近い側に位置した第1エリアと、前記吸気口に近い側に位置した第2エリアと、これら第1エリアと第2エリアとの間に位置した第3エリアとの3つのエリアから成っており、少なくとも前記第1エリアと第2エリアとの内面は縦断正面視において湾曲していると共に、縦断正面視において第1エリアの内面の曲率が第2エリアの内面の曲率よりも小さくなっており、かつ、第3エリアの内面は縦断正面視で前記第2エリアの内面の曲率の数倍以上の大きい曲率の曲面であるか又は略直線状になっており、第1エリアと第3エリアとの境界部が最も深くて、第1エリアと第3エリア、及び第2エリアと第3エリアとは滑らかに連続している。
前記第3エリアの曲率の中心はピストンの軸心よりも排気口の方に寄っている。かつ、前記各エリアは正面視と直交した側面視においてシリンダヘッドに向けて凹となるように湾曲している。
請求項2の発明は請求項1を好適に具体化したもので、この発明では、前記スキッシュ面をピストンの軸線方向で測った寸法と前記メイン凹所の最も深い箇所の深さ寸法とを略同じに設定している。
本願発明では、メイン凹所を3つのエリアで構成したことにより、タンブル流の生成がより確実になると共に、ピストンが点火タイミングに到るまでタンブル流を残すことができ、その結果、混合気の均一化を促進して出力向上に貢献できる。
すなわち、混合気は第1エリア、第3エリア、第2エリアの順でガイドされるが、第1エリアの曲率が最も小さいことによって混合気の急激な方向変換が確実化されると共に、第3エリアは曲率が非常に大きいか又は直線状であることで流速低下が抑制され、更に、第2エリアは第3エリアよりも曲率が小さいため、混合気はこの第2エリアでシリンダヘッドに向かうようにスムースに方向変換させられるのであり、このような混合気のスムースな流れによってタンブル流の付与が確実なものになる。
また、タンブル流の生成が確実化することで混合気に大きな運動エネルギが付与されるため、点火タイミング近くまでタンブル流が維持され続けて燃料と空気の混合が促進され続け、しかも、第3エリアの曲率が非常に大きいか又は直線状であることにより、混合気は点火タイミング直前に強い潰し作用を受けることになり、この潰し作用によって一層の混合が促進されると共に火炎の素早い広がりも助長される。
このように、タンブル流の生成・持続・潰れという一連の挙動が効率的に行われて、燃料と空気との混合性が高まると共に火炎伝播の均一化・高速化が促進され、その結果、出力向上に貢献できるのである。
また、ピストンの周縁にはスキッシュ面が環状に形成されているが、メイン凹所の第3エリアの曲率の中心が排気口の側に寄っていることにより、第3エリア及び第2エリアにら必要な長さを確保しつつスキッシュ面は必要な巾を確保できるのであり、このためノッキングを効果的に抑制できる。
スキッシュエリアが浅すぎるとノッキング防止効果が期待できず、逆にスキッシュエリアが深すぎると混合気の流れが阻害されるおそれがある。この点、請求項2のようにスキッシュエリアの深さとメイン凹所の深さとを略同じ程度に設定すると、大きなタンブル流を確保しつつ必要なスキッシュエリアを確保できて、燃焼効率アップとノッキング防止とを有効に達成できる利点がある。
ところで、タンブル流生成の確実性はメイン凹所の深さにも密接に関連しており、メイン凹所の深さが深くなるとタンブル流の流速は速くなって混合気の乱れエネルギは増大し、火炎伝播速度も速くなる傾向がある。ところが、本願発明者たちが実験したところ、メイン凹所が例えばスキッシュエリアの深さ寸法の2倍というような深さになると、混合気の乱れ促進効果は顕著に顕れているのに燃費が却って悪化する現象が見られた。これは、メイン凹所が深くなることでピストンの冠面の表面積が大きくなって、燃焼による熱がピストンの表面から逃げてしまうためと推測される。
つまり、メイン凹所の深さが深くなることは、タンブル流促進という利点がある反面で熱損失増大という問題も有していると言える。この点、本願請求項2の構成を採用すると、ピストンの冠面の表面積を過度に大きくすることなく高い流速のタンブル流を生成できると推測されるが、燃費の悪化は回避しつつ出力を増大を図ることができた。
また、ピストンの冠面のうち排気口に寄った箇所には排気バルブを逃がすためのサブ凹所を形成せねばならない場合があり、仮にメイン凹所をスキッシュ面の内周縁まで寄せるとメイン凹所とサブ凹所とが重なってしまうことがあるが、請求項3のように平坦部を設けると、メイン凹所はサブ凹所と殆ど重ならない状態で形成できるため、メイン凹所の効果をしっかりと享受することができる。
実施形態を示す縦断正面図で、図2(A)のI−I視方向から見た全体の断面図である。 (A)はピストンの平面図、(B)は吸気口と排気口との位置を点線で付加した状態でのピストンの平面図である。 作用を示す縦断正面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).構造
本実施形態は4サイクル内燃機関に適用しており、内燃機関は、シリンダボア1を有するシリンダブロック2と、シリンダボア1に往復動自在に嵌め込まれたピストン3と、シリンダボア1を覆うようにシリンダブロック2に固定されたシリンダヘッド4とを有している。ピストン3にピストンリング5及びオイルリング6が嵌まっていると共に、連接棒7が連結されている。
シリンダヘッド4はシリンダボア1に向いて開口した燃焼室8を有している。燃焼室8はシリンダボア1に向いて凹状の断面台錘状になっており、従って、燃焼室8は(或いはシリンダヘッド4は)シリンダボア1の軸心O1に対して傾斜した傾斜ルーフ面9を有しており、この傾斜ルーフ面9に、吸気バルブ10で開閉される吸気口11と排気バルブ12で開閉される排気口13とが、2個ずつ軸心O1を挟んだ両側に振り分けて配置されている。燃焼室8の中央部には着火手段の一例としての点火プラグ14を取り付けている。
図2で吸気口11と排気口13との並び方向を符号Xで示しており、このX方向と直交すると共にシリンダボア1及びピストン3の軸心O1と直交した方向をY方向として、Y方向から見た方向を正面視方向としている。従って、図1及び図3は軸心O1を含む正断面を表示しており、これを縦断正面図として定義する。X方向から見た方向は側面視方向として定義される。便宜的に、X方向を左右方向と称し、Y方向を前後方向と称する。
ピストン3の周縁には当該ピストン3及びシリンダボア1の軸心O1に対して傾斜したスキッシュ面15が形成されている。従って、スキッシュ面15の外側には断面三角形のスキッシュエリア16が環状に形成されている。スキッシュ面15の傾斜角度はシリンダヘッド4における傾斜ルーフ面9の傾斜角度と略同じに設定している。また、スキッシュ面15は、その巾寸法Lが高さ寸法H1のおおよそ2倍程度になっており、従って、スキッシュ面15の傾斜角度は30°程度(30°弱)になっている。また、スキッシュ面15の巾寸法Lはピストン3の半径の0.28倍程度、スキッシュ面15の高さ寸法(スキッシュエリア16の深さ寸法)H1はピストン3の半径の約0.09倍程度に設定されてる。
ピストン3のううちスキッシュ面15で囲われた部位にはメイン凹所18が形成されている。また、ピストン3の冠面には、吸気バルブ10を逃がすための前後2つの第1サブ凹所19と、排気バルブ12を逃がすための前後2つの第2サブ凹所20とが形成されている。第1サブ凹所19はメイン凹所18とかなりの範囲で重なっているが、第2サブ凹所20はメイン凹所18とは僅かしか重なっていない。
スキッシュ面15は第1サブ凹所19によって2カ所が分断されているが、第2サブ凹所20はスキッシュ面15の内側に位置しており、前後の第2サブ凹所20とスキッシュ面15とメイン凹所18とで囲われた僅かの範囲はピストン3の軸心O1と直交した平坦面21になっている。
メイン凹所18は、排気口13の側に寄った第1エリア22、吸気口11の側に寄った第2エリア23、第1エリア22と第2エリア23との間に位置した第3エリア24の3つのエリアで構成されている。そして、図1や図3の縦断正面視において、第1エリア22の底面は半径R1の円弧面となり、第2エリア23の底面は半径R2の円弧面となり、第3エリア24の底面は半径R3の円弧面になっているが、R1はシリンダボア1の半径R0の1.0〜0.85倍、R2はR1の2.5〜4.0倍、R3はR2の数倍(例えば3〜5倍)に設定している。
第1エリア22と第3エリア24とは滑らかに連続しており、第3エリア24と第2エリア23とも滑らかに連続している。第3エリアの24の曲率の中心O2はピストン3の軸心O1よりも第1エリア22に寄っている。第1エリア22と第3エリア24とは概ね同じ程度の左右巾寸法になっており、また、第2エリア23の左右巾寸法は第1エリア22及び第3エリア24の左右巾寸法の1.5倍以上になっている。
メイン凹所18は、第1エリア22と第3エリア24との境界部の当たりが最も深くなっており、この深さ寸法H2はスキッシュ面15の高さ寸法H1と殆ど同じ寸法になっている。図面での表示は省略しているが、X方向から見た断面では各エリア22,23,24は上向き凹状に湾曲している。
(2).まとめ
図3(A)に示すように、シリンダボア1にはピストン3が下降する吸気行程で混合気が吸引され、吸気バルブ口10が閉じてピストン3が上昇行程に転じることで混合気が圧縮される。吸気口11から噴出した混合気は直線性を持っているが、まずシリンダボア1の壁面に衝突することで下向きに方向が変えられ、それからピストン3のメイン凹所18でガイドされることでタンブル流が付与される(旋回エネルギが付与される。)。
そして、本願発明では、第1エリア22の曲率が小さいことにより、混合気は効率的に方向変換させられ、しかも、第3エリア24の曲率が非常に大きいため、混合気は速度を落とすことなく第2エリア23に移行し、この第2エリア23でスムースに上向きの方向性が付与される。このようなメイン凹所18でのガイド作用と、シリンダヘッド4の燃焼室8が傾斜ルーフ面9になっていることとにより、混合気は圧縮行程でも図3(B)に示すようにピストン3の点火タイミング近くまでタンブル流が持続しており、これによって空気と燃料との混合性を向上させることができる。
また、第3エリア24の曲率が非常に大きいことと、メイン凹所18が全体として浅いこととにより、上死点近くの点火タイミング付近での混合気の押しつぶし作用がしっかりと行われて、火炎を迅速にしかも均等に伝播させることができる。また、スキッシュ面15を過不足なく確保できるため、ノッキング防止の効果も高い。
実施形態のように、R1をシリンダボア1の半径R0の1.0〜0.85倍、R2をR1の2.5〜4.0倍、R3をR2の数倍(例えば3〜5倍)に設定すると、タンブル流の生成がより確実化されて好適であった。
また、本実施形態のように前後の第2サブ凹所20とスキッシュ面15とメイン凹所18とで囲われた僅かの範囲を平坦面21となすと、ピストン3をひっくり返した状態で搬送するにおいて、ピストン3を安定良く維持できる利点がある。更に、ピストン3の冠面のうち吸気口11に寄った箇所に排気バルブ12を逃がすための第2サブ凹所20を形成しているが、仮にメイン凹所18をスキッシュ面15の内周縁まで寄せるとメイン凹所18と第2サブ凹所20とが重なってしまうが、本実施形態のように前後の第2サブ凹所20とスキッシュ面15とメイン凹所18とで囲われた僅かの範囲を平坦面21に形成すると、メイン凹所18は第2サブ凹所20と殆ど重ならない状態に形成できるため、メイン凹所18によるタンブル流生成効果をしっかりと享受できると考えられる。これらの点も本実施形態の利点の一つである。
(3).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば吸気口11及び排気口13はダブル方式なくシングル方式とすることも可能である。シリンダヘッドにおける燃焼室のルーフ面の断面形状を曲面とすること(すなわち燃焼室を椀形に形成すること)も可能である。
本願発明は内燃機関に適用してその有用性を発揮できる。従って産業上利用できる。
1 シリンダボア
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 シリンダヘッド
8 燃焼室
9 傾斜ルーフ面
10 吸気口バルブ
11 吸気口
12 排気バルブ
13 排気口
14 点火プラグ
15 スキッシュ面
16 スキッシュエリア
18 メイン凹所
22 第1エリア
23 第2エリア
24 第3エリア

Claims (2)

  1. シリンダボアに往復動自在に配置されたピストンと、前記シリンダボアを塞ぐシリンダヘッドとを備えており、
    前記シリンダヘッドには、前記シリンダボアの軸心に対して傾斜したルーフ面を有する断面略台錘形の燃焼室が形成されており、前記燃焼室の傾斜状ルーフ面に、吸気バルブで開閉される吸気口と排気バルブで開閉される排気口とが軸心を挟んで反対側に位置するように開口していると共に、燃焼室の略中央部には点火プラグが配置されている一方、
    前記排気口と吸気口との並び方向に直交しかつ前記ピストンの軸心と直交した方向から見た方向を正面視として、前記ピストンの冠面に、前記吸気口から噴出した混合気に正面視で旋回流を付与するメイン凹所が形成されている、
    という内燃機関であって、
    前記ピストンの冠面のうち外周縁には軸線に対して傾斜したスキッシュ面が環状に形成されていてこのスキッシュ面で前記メイン凹所が囲われており、かつ、前記メイン凹所は、前記排気口に近い側に位置した第1エリアと、前記吸気口に近い側に位置した第2エリアと、これら第1エリアと第2エリアとの間に位置した第3エリアとの3つのエリアから成っており、
    少なくとも前記第1エリアと第2エリアとの内面は縦断正面視において湾曲していると共に、縦断正面視において第1エリアの内面の曲率が第2エリアの内面の曲率よりも小さくなっており、かつ、第3エリアの内面は縦断正面視で前記第2エリアの内面の曲率の数倍以上の大きい曲率の曲面であるか又は略直線状になっており、第1エリアと第3エリアとの境界部が最も深くて、第1エリアと第3エリア、及び第2エリアと第3エリアとは滑らかに連続しており、前記第3エリアの曲率の中心はピストンの軸心よりも排気口の方に寄っており、
    かつ、前記各エリアは正面視と直交した側面視においてシリンダヘッドに向けて凹となるように湾曲している、
    内燃機関。
  2. 前記スキッシュ面をピストンの軸線方向で測った寸法と前記メイン凹所の最も深い箇所の深さ寸法とを略同じに設定している、
    請求項1に記載した内燃機関。
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