JP2003214169A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2003214169A
JP2003214169A JP2002010306A JP2002010306A JP2003214169A JP 2003214169 A JP2003214169 A JP 2003214169A JP 2002010306 A JP2002010306 A JP 2002010306A JP 2002010306 A JP2002010306 A JP 2002010306A JP 2003214169 A JP2003214169 A JP 2003214169A
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Japan
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intake
cylinder
intake port
axis
opening
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Application number
JP2002010306A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Nooi
芳尚 乃生
Daisuke Shimo
大輔 志茂
Masahiko Fujimoto
昌彦 藤本
Yasushi Murakami
康 村上
Michihiko Tabata
道彦 田端
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低速運転領域ではタンブル流を強化して燃費向
上を図れる一方、高速運転領域では流動抵抗の増大を抑
制しつつ、吸気充填効率を確保して高出力化が図れるエ
ンジンの吸気装置を提供する。 【解決手段】吸気ポート3におけるポート開口部3aの
直上流付近の内壁面には、吸気ポート3の流路横断面に
おいてシリンダ軸線寄りとシリンダボア壁寄りに2分割
する仮想面P1を基準とすると、シリンダボア壁寄りに
周方向に窪み3dが拡径方向に膨出するように形成さ
れ、この窪み3dの深さは、気筒2の平面視において、
吸気ポート3の軸線L1上に対応する内壁面が最大深さ
tmaxとなり、仮想面P1に近づくほど浅くなっていく
形状とされ、窪み3dの吸気流方向の上流端部に角部3
eが形成される形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気筒内にタンブル
流を生成するエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの低速運転領域にお
ける初期燃焼速度を高めて燃費を向上させるために、気
筒内に生成されるタンブル流を強化する技術が提案され
ている。
【0003】例えば、特開平7−269360号公報に
は、吸気ポートにおける気筒に開口する開口部近傍であ
ってシリンダボア壁寄りに燃焼室に突出する突起部を設
けることにより、当該開口部からシリンダボア壁寄りの
内壁面に沿って流入する吸気流を抑えてシリンダ軸線寄
りの内壁面に沿う吸気流を増大させてタンブル流を強化
する構成が提案されている。
【0004】また、特開平7−166867号公報に
は、可変バルブリフト機構を設けると共に、吸気ポート
における気筒に開口する開口部近傍であってシリンダボ
ア壁寄りに燃焼室に突出する突起部を設けることによ
り、エンジンの低速運転領域(希薄燃焼領域を含む)で
はバルブリフト量を低リフトにしつつ当該開口部からシ
リンダボア壁寄りの内壁面に沿って流入する吸気流を抑
えてシリンダ軸線寄りの内壁面に沿う吸気流を増大させ
てタンブル流を強化する一方、高速運転領域ではバルブ
リフト量を高リフトにして気筒内への吸気充填効率を確
保する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、気筒内
に生成されるタンブル流を強化することによって初期燃
焼速度が高められ、希薄燃焼若しくは希釈燃焼領域での
燃焼安定性をもたらし、その結果として希薄燃焼若しく
は希釈燃焼領域限界が高くなって低燃費化を図ることが
できる。
【0006】しかしながら、上記従来技術のように、吸
気ポートの開口部近傍に燃焼室に向けて突出する突起部
を設けたものではタンブル流を強化できる一方、バルブ
の可変リフト機構を併用して高速運転領域でのリフト量
を大きくした場合でも流動抵抗が大きくなり、吸気充填
効率が低下して高出力化が図れないという不都合があ
る。
【0007】また、高速運転領域では、圧縮比が高まる
ことによりノッキングが発生し、出力低下を招くという
不都合がある。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされ、その目
的は、低速運転領域ではタンブル流を強化して燃費向上
を図る一方、高速運転領域では流動抵抗の増大を抑制し
て、吸気充填効率を確保し、高出力化を図るエンジンの
吸気装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するため、本発明のエンジンの吸気装置は、気
筒から斜め上方に延びる吸気ポートを備え、当該気筒内
にタンブル流を生成するレシプロエンジンの吸気装置に
おいて、前記吸気ポートの前記気筒に開口する開口部の
直上流であって、シリンダボア壁寄りの前記吸気ポート
の内壁面を拡径方向に膨出させ、かつこの膨出部位の上
流端部に角部が形成されるように窪みを形成し、シリン
ダ軸線寄りの前記吸気ポートの内壁面を当該吸気ポート
の軸線に沿って滑らかに形成した。
【0010】また、好ましくは、前記吸気ポートは、前
記吸気ポートの開口部から斜め上方に延びる開口通路
と、当該開口通路から上流に向けて斜め上方に延びる上
流通路とを有し、気筒の側面視において、当該開口通路
の軸線が当該上流通路の軸線と交わる交点において当該
上流通路の軸線に接する線分が、気筒側において当該開
口通路の軸線に対してシリンダボア壁寄りに傾斜するよ
うに前記開口通路と前記上流通路とを湾曲して形成し、
当該湾曲した開口通路の周方向に前記窪みを設けた。
【0011】また、好ましくは、前記吸気ポートの開口
部のシリンダボア壁側であって、前記窪みの下流側に
は、バルブ最大径に沿ってバルブの最大リフト量より小
さくバルブリフト方向に突出する突起部を設けた。
【0012】また、好ましくは、前記窪みは、前記気筒
の平面視において、前記吸気ポートの軸線上に対応する
内壁面が最大深さとなり、前記吸気ポートの軸線を通り
当該吸気ポートの流路断面をシリンダボア壁側とシリン
ダ軸線側とに分割する仮想線に近づくほど浅くなる形状
とされる。
【0013】また、好ましくは、前記吸気ポートは互い
に隣接して2つ設けられ、前記窪みの近傍には前記吸気
ポートに沿うように燃料噴射弁が配設されている。
【0014】また、好ましくは、前記吸気ポートは、コ
モン部を介して2つの開口通路に分岐して2つの開口部
に通じると共に、前記窪みの上流端部の角部が当該コモ
ン部よりも下流側に位置する。
【0015】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、吸気ポートの気筒に開口する開口部の直上流であっ
て、シリンダボア壁寄りの吸気ポートの内壁面を拡径方
向に膨出させ、かつこの膨出部位の上流端部に角部が形
成されるように窪みを形成し、シリンダ軸線寄りの吸気
ポートの内壁面を吸気ポートの軸線に沿って滑らかに形
成したことにより、エンジンの低速運転時、特に希薄燃
焼運転時(気筒内の空燃比がλ>1のリーン燃焼運転
時)、若しくは希釈燃焼運転時(気筒内の空燃比が必ず
しもλ>1ではないものの、ヘビーEGR状態で燃料供
給量が少ない状態にある燃焼運転時)には、吸気ポート
のシリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流が角部によ
って剥離されることが少なくなる(ほとんど無くなる)
ことから、このシリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気
流の流速ベクトルが窪みによって偏流され、吸気ポート
から流出する吸気流の中心(吸気主流)が吸気ポートの
軸心よりもシリンダ軸線寄りに変位して、気筒内にタン
ブル流を生成する吸気ポートのシリンダ軸線寄りの内壁
面に沿った吸気流量及び吸気流速が大きくなるため、角
部と窪みがない従来の構成に比べてタンブル流を強化す
ることができる。
【0016】そして、タンブル流を強化できることで初
期燃焼速度が高められ、希薄燃焼若しくは希釈燃焼領域
での燃焼安定性をもたらし、その結果として希薄燃焼若
しくは希釈燃焼限界が高くなって低燃費化を図ることが
できる。
【0017】また、エンジンの高速運転時には、吸気ポ
ートのシリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流が窪み
の上流端部の角部によってしっかり剥離され、窪み内が
吸気流の小さな渦で満たされて窪みを平滑化するように
厚い境界層が形成されるため、吸気ポートのシリンダボ
ア壁寄りの内壁面に沿う吸気流の流速ベクトルが窪みに
よって偏流されることなく、流動抵抗が低減し、吸気ポ
ートの内壁面全周に沿って吸気流量及び吸気流速が大き
くなるため、高い吸気充填効率を確保することができ
る。その結果、低速運転時のタンブル流強化による低燃
費化と、高速運転時の高い吸気充填効率の確保による高
出力化とを両立させることができる。
【0018】請求項2の発明によれば、吸気ポートは、
吸気ポートの開口部から斜め上方に延びる開口通路と、
開口通路から上流に向けて斜め上方に延びる上流通路と
を有し、気筒の側面視において、開口通路の軸線が上流
通路の軸線と交わる交点において上流通路の軸線に接す
る線分が、気筒側において開口通路の軸線に対してシリ
ンダボア壁寄りに傾斜するように開口通路と上流通路と
を湾曲して形成し、湾曲した開口通路の周方向に窪みを
設けたことにより、開口通路は水平方向に対する傾斜角
度が大きくなると同時に、上流通路は水平方向に対する
傾斜角度が小さくなり、吸気ポート内部で窪みを形成す
る空間を確保でき、更に、窪みによって吸気ポート内部
で吸気流を偏流させることができるので、バルブリフト
量に対する平均流量係数Cfを従来に比べて低下させる
ことなく、また、バルブリフト量に対するタンブル強度
NTは従来より強化できる。
【0019】請求項3の発明によれば、吸気ポートの開
口部のシリンダボア壁側であって、窪みの下流側には、
バルブ最大径に沿ってバルブの最大リフト量より小さく
バルブリフト方向に突出する突起部を設けたことによ
り、低速運転時において、吸気ポートのシリンダボア壁
寄りの内壁面に沿う吸気流が、角部と窪みによって偏流
され、吸気主流が吸気ポートのシリンダ軸線側に寄るこ
とから、吸気ポートの開口部における突起部が形成され
たシリンダボア壁側の吸気流量及び吸気流速が低下し
て、バルブリフト量が少なく突起部の影響を受けやすい
状態においても、吸気抵抗の増大を少なくでき、平均流
量係数Cfを高めにできると共に、突起部側の吸気流速
が低いことで逆タンブル成分(突起部側から気筒内に流
出する吸気ベクトルが強くなるほど増大する逆タンブル
成分)の生成を抑えることができ、その分タンブル流が
強化できる。
【0020】以上の結果、吸気バルブの低リフト運転領
域(タンブル流を強化できる運転領域)を拡大すること
ができ、低燃費化が図れる。一方高速運転時において
は、窪みによる偏流は望めないものの、吸気バルブのリ
フト量が大きい高リフト状態にあるため突起部の影響が
少なくなり、吸気充填量が確保できる。
【0021】請求項4の発明によれば、窪みは、気筒の
平面視において、吸気ポートの軸線上に対応する内壁面
が最大深さとなり、吸気ポートの軸線を通り吸気ポート
の流路断面をシリンダボア壁側とシリンダ軸線側とに分
割する仮想線に近づくほど浅くなる形状とされることに
より、窪みに形成される境界層を利用して、吸気ポート
の開口部の直下流に形成された突起部による流動抵抗の
増大を抑えることができる。
【0022】請求項5の発明によれば、吸気ポートは互
いに隣接して2つ設けられ、窪みの近傍には吸気ポート
に沿うように燃料噴射弁が配設されていることにより、
燃料噴射弁の設置角度の自由度が拡大するため、気筒内
に対する噴射方向の自由度が拡大すると同時に、燃焼室
に露出して熱の影響を受ける燃料噴射弁の先端部を冷却
するための冷却水路を確保できるため、燃料噴射弁の信
頼性が高くなる。
【0023】請求項6の発明によれば、コモン部より下
流の吸気流速が高まる吸気ポート区間に角部と窪みが形
成されているため、エンジンの高速運転時において、吸
気ポートのシリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流が
窪みの上流端部の角部によってしっかり剥離され、窪み
内が吸気流の小さな渦で満たされて窪みを平滑化するよ
うに厚い境界層が形成されるため、吸気ポートのシリン
ダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流の流速ベクトルが窪
みによって偏流されることなく、流動抵抗が低減し、吸
気ポートの内壁面全周に沿って吸気流量及び吸気流速が
大きくなるため、高い吸気充填効率を確保することがで
きる。その結果、低速運転時のタンブル流強化による低
燃費化と、高速運転時の高い吸気充填効率の確保による
高出力化とを両立させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明
の実現手段として自動車用直列4気筒エンジンの吸気装
置に適用した一例であるが、本発明は、その趣旨を逸脱
しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものにも
適用可能である。
【0026】図1は本発明に係る実施形態のエンジンの
吸気装置を低速運転時のバルブのリフト状態と共に示す
シリンダヘッド部分の側断面図、図2は本発明に係る実
施形態のエンジンの吸気装置を高速運転時のバルブのリ
フト状態と共に示すシリンダヘッド部分の側断面図、図
3は図1及び図2に示す吸気ポートの気筒への開口部を
気筒側から見た図、図4は本実施形態のエンジンの吸気
装置でのエンジン回転数とトルクとの関係を示す図を夫
々示し、本実施形態のエンジンの吸気装置は、ガソリン
やアルコール系燃料を含む混合気を火花で点火、爆発さ
せてピストンが気筒内を往復する火花点火式のレシプロ
エンジンに適用され、エンジンの構成要素であるシリン
ダヘッド1には、その下部に組み付けられる不図示のシ
リンダブロックに形成された気筒(シリンダ)2に連通
する2つの並列の吸気ポート3及び2つの並列の排気ポ
ート4と、気筒2の上端部分を画定すると共に、気筒2
に開口する2つの吸気ポート3及び2つの排気ポート4
の各ポート開口部3a,4aが形成された頂面部2aが
形成されている。
【0027】吸気ポート3には、気筒2に開口するポー
ト開口部3aを開閉する吸気弁5が設けられ、吸気弁5
はバルブステム5aの一端部に設けられたタペット5b
がシリンダヘッド1の上部に軸支された吸気カム6に当
接し、ポート開口部3aにおいて吸気ポート3のポート
開口部3a直上流までの開口通路3bの軸線と同軸に動
作するようにバルブガイド5cにて案内されつつ、吸気
カム6の回転によりバルブガイド5cに沿って駆動され
る。
【0028】吸気ポート3と同様に、排気ポート4に
は、気筒2に開口するポート開口部4aを開閉する排気
弁7が設けられ、排気弁7はバルブステム7aの一端部
に設けられたタペット7bがシリンダヘッド1の上部に
軸支された排気カム8に当接し、ポート開口部4a直上
流までの通路の軸線と同軸に動作するようにバルブガイ
ド7cにて案内されつつ、排気カム8の回転によりバル
ブガイド7cに沿って駆動される。
【0029】吸気カム6は、吸気弁5のリフト量をエン
ジン回転数やエンジン負荷に応じて可変とする低速カム
6aと高速カム6bとを有し、低速カム6aは高速カム
6bより小さいリフト量で吸気弁5を駆動するカムプロ
フィールを持ち、図4に示すように、エンジンが希薄燃
焼運転される成層燃焼領域をカバーするように、低速運
転領域において吸気弁5を駆動する。
【0030】また、高速カム6bは、低速カム6aより
大きいリフト量で吸気弁5を駆動するカムプロフィール
を持ち、図4に示すように、エンジンが高速運転される
領域において吸気弁5を駆動する。
【0031】気筒2内には、頂面部2a、ピストン9、
2つの吸気弁3及び2つの排気弁4によりペントルーフ
型燃焼室が形成され、気筒2の軸線の延長上に対応する
頂面部2aには火花を発生して燃焼室内に充填、圧縮さ
れた混合気を着火させる点火プラグ10がシリンダヘッ
ド1に形成されたシリンダヘッド取付孔10aを介して
先端部が燃焼室に露出するように配設されている。
【0032】吸気ポート3は、上流通路3cの上流部分
が1本で、その下流途中で互いに隣接して2本に分岐し
て気筒2内に連通している。また、吸気ポート3が2本
に分岐する手前の上流通路3cには、ポート開口部3a
に向けて霧状燃料を噴射する燃料噴射弁11が配設され
ている。
【0033】2本に分岐した吸気ポート3は気筒2から
斜め上方に延びており、気筒2内に充填される混合気に
縦渦のタンブル流f1を生成する。 <吸気ポートの詳細形状>図1乃至図3に加えて、図5
(a)は図1及び図2に示す吸気ポートのポート開口部
付近の軸線方向に沿った断面図、図5(b)は図5
(a)のI−I断面図、図5(c)は後述する窪み3d
部分の拡大図であり、吸気ポート3におけるポート開口
部3aの直上流付近の内壁面には、吸気ポート3の流路
横断面(図5(b)で示す横断面)において、シリンダ
軸線寄り(上側)とシリンダボア壁寄り(下側)に2分
割する仮想面(線)P1を基準とすると、シリンダボア
壁寄り(下側)に周方向に窪み3dが拡径方向に膨出す
るように形成され、この窪み3dの深さは、気筒2の平
面視において、吸気ポート3の軸線L1上に対応する内
壁面が最大深さtmaxとなり、仮想面P1に近づくほど
浅くなっていく形状とされる。
【0034】換言すると、窪み3dは、吸気ポート3の
ポート開口部3aの直上流であって、当該ポート開口部
3aから流出する吸気流のうち、気筒2内に旋回流とし
てのタンブル流を生成する吸気流に接する部位とは反対
側の内壁面(シリンダボア壁寄りの内壁面)が拡径方向
に膨出させて形成されている。
【0035】そして、窪み3dの上流端部は、角部3e
が形成されている(図5(c)参照)。
【0036】尚、角部3eには、エンジンの低速運転時
において、シリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流が
剥離しないように(剥離してもその程度が小さくなるよ
うに)、なお且つエンジンの高速運転時においては、こ
の内壁面に沿う吸気流が十分に剥離するように、比較的
小さなRがつけられており、このRの終端位置は、図5
(c)に示すように、吸気ポート3の軸線方向における
窪み3dの上流端部側にとどめられている。
【0037】このようにして、実質的に角張った角部3
eが形成されている。
【0038】更に、吸気ポート3の軸線方向における窪
み3dの区間長は、弁シート12の同軸線方向の区間長
(高さ)とほぼ同等に形成されている。
【0039】また、吸気ポート3におけるポート開口部
3aの直上流付近の内壁面であって、上記仮想面P1の
シリンダ軸線寄り(上側)は、吸気ポート3の軸線に沿
って滑らかに形成されている。
【0040】吸気ポート3の開口通路3bと上流通路3
cとは、吸気弁5の軸線L2が上流通路3cの軸線L1
と交わる交点L0において上流通路3cの軸線L1に接
する線分L3が当該交点L0より気筒2側において吸気
弁5の軸線L2に対して角度α(約15度)で気筒2の
軸線方向に傾斜するように湾曲して形成され、当該湾曲
内方の開口通路3bの内周面に上記窪み3dが設けられ
ている。
【0041】この吸気ポート3の基本形状は、軸線L2
に対して角度α(約15度)で気筒2の軸線方向に傾斜
する軸線L3と、軸線L1(P1)に接する上流側の軸
線L4とが交わる交点P2において、弁シート12の端
面12aと当該交点P2との最短距離をなす長さ:ポー
ト高さH1を大きく形成するように設定されている。
【0042】また、軸線L1と軸線L2とが交わる交点
L0と、軸線L1(P1)と軸線L4とが接する接点若
しくは交わる交点P3との間で形成される軸線L1(P
1)の軸線角度βを小さく形成するように設定されてい
る。
【0043】このポート高さH1、軸線L1(P1)の
軸線角度βの設定により、弁シート12の上流通路3c
並びに開口通路3bにおいて、吸気ポート3の湾曲部に
おける吸気流の偏流を抑制しつつ、開口通路3bにおい
て、吸気が整流される距離並びに時間を大きく得ること
が可能となる。これにより吸気弁5の傘状弁部5d、ポ
ート開口部3aにおける吸気流速の値を平滑化し、吸気
弁5の傘状弁部5d、ポート開口部3aの通路面積を有
効に活用できる。
【0044】以上により、低速運転時において吸気弁5
のリフト量を低く設定する場合や、高速運転時並びに高
速のエンジン回転数を使用する運転領域、つまり吸気流
量及び吸気流速が増大した状態において、吸気抵抗を低
減でき、平均流量係数Cfを高くすることを可能として
いる。
【0045】また、吸気ポート3のポート開口部3bに
は、吸気弁5の傘状弁部5dの外周縁部に当接する傾斜
したシート面を有するリング状の弁シート12が圧入さ
れて取り付けられ、上記窪み3dの下流端部側は、この
弁シート12の端面12aに対して少しの傾斜角を持っ
て(詳しくは、シリンダ軸線を鉛直方向としたときの水
平面に対してやや下方に傾斜するように)形成されてい
る。尚、この窪み3dの下流端部側の壁面を弁シート1
2の端面12aによって形成してもよく、更に、窪み3
dの形状を弁シート12に一体的に作り込んで形成して
もよい。
【0046】更に、上記窪み3dが形成されたポート開
口部3a(弁シート12)の直下流付近であって上記仮
想面P1に対してシリンダボア壁寄り(下側)の内壁面
には、傘状弁部5cの外周縁部を取り囲むように傘状弁
部5dの最大径より大きい径を持ち、吸気弁5の最大リ
フト量よりも小さくバルブリフト方向に突出する突起部
13が形成されている。 [他の実施形態]上記実施形態のエンジンの吸気装置で
は、点火プラグ10を気筒2の軸線の延長上に対応する
頂面部2a(シリンダボアの中心付近)のみに配設した
形式を例示したが、ポート噴射形式故に、2本に分岐し
た吸気ポート3の間の下方であってポート開口部3a間
にもう1つの点火プラグ31を配置することもできる。
【0047】図8は点火プラグを2つ設けた場合を示す
シリンダヘッドの側断面図、図9は図8の概略構成を示
す平面図であり、点火プラグ31は、2本に分岐した吸
気ポート3の間の下方であって、その先端部31aが窪
み3d近傍に位置するように配置されている。
【0048】そして、希薄燃焼領域において2つの点火
プラグ10,31(以下、第1点火プラグ10、第2点
火プラグ31と呼ぶ)を同時に点火することで、図10
に示すように1つの第1点火プラグ10で点火した熱発
生率特性(R1)に比べて初期燃焼速度を速めた熱発生
率特性(R2)とすることができ、熱効率アップによる
低燃費化が可能となる。また、全負荷領域、少なくとも
低速高負荷運転領域において第2点火プラグ31を第1
点火プラグ10に対して先行して点火することで、図1
1に示すように1つの第1点火プラグ10で点火した熱
発生率特性(R3)に比べて初期燃焼速度を遅くしつ
つ、後期燃焼速度を速めた後期重心型熱発生率特性(R
4)とすることができ、ノッキングを抑制することがで
きる。
【0049】更に、図12に示すように、吸気ポート3
を気筒2に対してシリンダボア壁の接線L4と略平行に
配設することにより、気筒2内に充填される混合気にシ
リンダボア壁に沿って気筒軸線まわりに渦状のスワール
流f2を生成することができる。ここで、図12の構成
においては、吸気ポート3は気筒2から斜め上方に延び
ているため、気筒2内に充填される吸気はスワール流と
タンブル流とが混在した気筒軸線まわりに下方に向けて
螺旋状に旋回する旋回流(斜めスワール流)が生成され
る。また、窪み3dは、気筒2の平面視において、吸気
ポート3の軸線L1上に対応する内壁面が最大深さtma
xとなるように形成される。
【0050】尚、図12において下側の吸気ポート3に
開閉弁を設けて当該吸気ポート3を閉じることによって
も他方(上側)の吸気ポート3から気筒2内に充填され
る吸気によって、より強いスワール流を生成させること
ができる。
【0051】図12のように、吸気ポート3をスワール
流も生成可能なポートにすることによって、エンジンの
低速運転時、特に希薄燃焼運転時には、吸気ポート3の
シリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流の流速ベクト
ルが窪みによって偏流され、図12においてポート開口
部3aの吸気ポート3の軸線方向下流端部側寄りの内壁
面に沿った吸気流量及び吸気流速が大きくなるため、角
部有りの窪み3dがない従来の構成に比べてスワール流
を強化することができる。
【0052】また、エンジンの高速運転時には、窪み3
dが吸気流の小さな渦で満たされて窪み3dを平滑化す
るように厚い境界層が形成されるため、吸気ポート3の
シリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流の流速ベクト
ルが窪み3dによって偏流されることなく、流動抵抗の
増大が抑制され、吸気ポート3の内壁面全周に沿って吸
気流量及び吸気流速が大きくなるため、窪み3dがない
従来の構成に比べて吸気充填効率を増大することができ
る。
【0053】更に、図13に示すように、一方の(上側
の)吸気ポート3の開口通路3b付近を気筒2に対して
シリンダボア壁の接線L4と略平行に配設することによ
りスワール流を生成するポートとし、他方の(下側の)
吸気ポート3を対向する排気ポート4の開口部4a方向
に向けた気筒2から斜め上方に延ばすことによりタンブ
ル流を生成するポートとすることも可能である。この場
合も、気筒2内に充填される吸気はスワール流とタンブ
ル流とが混在した気筒軸線まわりに下方に向けて螺旋状
に旋回する斜めスワール流となる。また、窪み3dは、
気筒2の平面視において、吸気ポート3の軸線L1上に
対応する内壁面が最大深さtmaxとなるように形成され
る。他の構成については、同一の番号を付して説明を省
略する。
【0054】上記実施形態の構成によれば、エンジンの
低速運転時、特に希薄燃焼運転時で吸気弁5のリフト量
が高速運転時に比べて小さい低リフト状態の時(図
1)、図14(b)に示すように、窪み3d内におい
て、吸気ポート3内の吸気の流れに逆らう向き(吸気上
流方向)の流れがほとんど生成されず(このことは、窪
み3d内を満たすような小さな渦が生成していないこと
を意味する)、図14(a)に示すように、吸気ポート
3のシリンダボア壁寄りの内壁面に沿う吸気流の流速ベ
クトルが窪み3dによって偏流され(矢印S1)、吸気
ポートから流出する吸気流の中心(吸気主流)が吸気ポ
ート3の軸心よりもシリンダ軸線寄りに変位して吸気ポ
ート3のシリンダ軸線寄りの内壁面に沿った吸気流量及
び吸気流速が大きくなるため、窪み3dがない従来の構
成に比べてタンブル流を強化することができる。
【0055】そして、タンブル流を強化できることで初
期燃焼速度が高められ、希薄燃焼領域での燃焼安定性を
もたらし、また、タンブル流を強化しつつ、平均流量係
数Cfの低下を抑制することができる。その結果として
図4の点線で示すように希薄(成層)燃焼領域を拡大す
ることができ、その分低燃費化を図ることができる。
【0056】また、低速運転時には、ポート開口部3a
の直下流に形成された突起部13の作用も加わって平均
流量係数Cfの低下を抑制しつつ、タンブル流を強化す
ることができる。
【0057】また、エンジンの高速運転時で吸気弁5の
リフト量が低速運転時に比べて大きい高リフト状態の時
(図2)、図15(b)に示すように、窪み3d内にお
いて、吸気ポート3内の吸気の流れに逆行する向きの流
れが生じており(このことは、窪み3d内を十分に満た
す小さな渦が生成していることを意味する)、図15
(a)に示すように、窪み3dが吸気流の小さな渦で満
たされて窪み3dを平滑化するように厚い境界層が形成
されるため、吸気ポート3のシリンダボア壁寄りの内壁
面に沿う吸気流の流速ベクトルが窪み3dによって偏流
されることなく、吸気ポート3の内壁面全周に沿って吸
気流量及び吸気流速が大きくなるため、窪み3dがない
従来の構成に比べて吸気充填効率を増大することができ
る。そして、吸気充填効率が増大できることで高出力化
を図ることができる。
【0058】また、高速運転時には、吸気弁5の高リフ
ト状態において、ポート開口部3aの直下流に形成され
た突起部13の高さが低く、突起部13による流動抵抗
の増大を抑えることができる。
【0059】尚、上記実施形態のエンジンの吸気装置で
は、吸気ポート3の途中に燃料噴射弁11を設置した、
所謂ポート噴射形式を例示したが、燃焼室内に直接燃料
を噴射する直噴形式の場合にも適用できる。
【0060】図6は直噴形式の燃料噴射弁の配置例を示
すシリンダヘッドの側断面図、図7は図6のII−II
断面図であり、燃料噴射弁21は2本に分岐した吸気ポ
ート3の間の下方であって、その先端部21aが窪み3
d近傍に位置するように配置され、これら2本に分岐し
た吸気ポート3間や燃料噴射弁21の先端部21aのま
わりには熱に晒される燃料噴射弁21の先端部21aを
冷却するための冷却水通路22が形成されている。他の
構成については、同一の番号を付して説明を省略する。
【0061】尚、図5で説明したように吸気ポート3の
開口通路3bと上流通路3cとは、吸気弁5の軸線L2
が上流通路3cの軸線L1と交わる交点L0において上
流通路の軸線L1に接する線分L3が当該交点L0より
気筒2側において吸気弁5の軸線L2に対して約15°
の角度で気筒2の軸線方向に傾斜するように湾曲して形
成されていることで、開口通路3bは水平方向に対する
傾斜角度が大きくなると同時に、上流通路3cは水平方
向に対する傾斜角度が小さくなり、吸気ポート3内部で
窪み3dを形成する空間を確保でき、更に、窪み3dに
よって吸気ポート3内部で吸気流を偏流させることがで
きるので、図16に示したバルブリフト量に対する平均
流量係数Cfを従来に比べて低下させることなく、ま
た、図17に示したバルブリフト量に対するタンブル強
度NTは従来より強化できると同時に、開口通路3bの
軸線方向への高さ区間を長くして燃焼室内に直接燃料を
噴射する直噴形式の場合の燃料噴射弁の配置スペースを
吸気ポート3の下方であって窪み近傍に確保することが
できる。
【0062】また、燃料噴射弁の設置角度の自由度が拡
大するため、気筒2内に対する噴射方向の自由度が拡大
すると同時に、燃焼室に露出して熱の影響を受ける燃料
噴射弁の先端部を冷却するための冷却水路を確保できる
ため、燃料噴射弁の信頼性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のエンジンの吸気装置を
低速運転時のバルブのリフト状態と共に示すシリンダヘ
ッド部分の側断面図である。
【図2】本発明に係る実施形態のエンジンの吸気装置を
高速運転時のバルブのリフト状態と共に示すシリンダヘ
ッド部分の側断面図である。
【図3】図1及び図2に示す吸気ポートの気筒への開口
部を気筒側から見た図である。
【図4】本実施形態のエンジンの吸気装置でのエンジン
回転数とトルクとの関係を示す図である。
【図5】(a)は図1及び図2に示す吸気ポートのポー
ト開口部付近の軸線方向に沿った断面図、(b)は
(a)のI−I断面図、(c)は(a)のA部の部分拡
大図である。
【図6】直噴形式の燃料噴射弁の配置例を示すシリンダ
ヘッドの側断面図である。
【図7】図6のII−II断面図である。
【図8】他の実施形態として点火プラグを2つ設けた場
合を示すシリンダヘッドの側断面図である。
【図9】図8の概略構成を示す平面図である。
【図10】希薄(成層)燃焼領域において1つの点火プ
ラグで点火した場合と2つの点火プラグを同時点火した
場合の熱発生率を比較して示す図である。
【図11】低速高負荷運転領域において1つの点火プラ
グで点火した場合と2つの点火プラグのうち吸気ポート
側を先行点火した場合の熱発生率を比較して示す図であ
る。
【図12】他の実施形態としてスワール流を生成する吸
気ポートを示す平面図である。
【図13】他の実施形態としてタンブル流とスワール流
を生成する吸気ポートを示す平面図である。
【図14】(a)は低速運転領域での吸気流の状態を示
す吸気ポートの側断面図、(b)は窪み周辺の吸気ベク
トル図である。
【図15】(a)は高速運転領域での吸気流の状態を示
す吸気ポートの側断面図、(b)は窪み周辺の吸気ベク
トル図である。
【図16】本実施形態のように吸気ポートを15°傾斜
させた場合と傾斜させない場合でのバルブリフト量と平
均流量係数との関係を示す図である。
【図17】本実施形態のように吸気ポートを15°傾斜
させた場合と傾斜させない場合でのバルブリフト量とタ
ンブル強度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 気筒 3 吸気ポート 3d 窪み 3e 角部 4 排気ポート 5 吸気弁 6 吸気カム 7 排気弁 8 排気カム 9 ピストン 10 第1点火プラグ 11,21 燃焼噴射弁 12 弁シート 13 突起部 31 第2点火プラグ f1 タンブル流 f2 スワール流
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/42 F02F 1/42 K F02P 13/00 301 F02P 13/00 301A // F01L 3/06 F01L 3/06 Z (72)発明者 藤本 昌彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 村上 康 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 田端 道彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G019 KA12 KA15 3G023 AA02 AB02 AB03 AC04 AC05 AD05 AD07 AG02 3G024 AA09 DA01 DA06 FA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒から斜め上方に延びる吸気ポートを
    備え、当該気筒内にタンブル流を生成するレシプロエン
    ジンの吸気装置において、 前記吸気ポートの前記気筒に開口する開口部の直上流で
    あって、シリンダボア壁寄りの前記吸気ポートの内壁面
    を拡径方向に膨出させ、かつこの膨出部位の上流端部に
    角部が形成されるように窪みを形成し、シリンダ軸線寄
    りの前記吸気ポートの内壁面を当該吸気ポートの軸線に
    沿って滑らかに形成したことを特徴とするエンジンの吸
    気装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気ポートは、前記吸気ポートの開
    口部から斜め上方に延びる開口通路と、当該開口通路か
    ら上流に向けて斜め上方に延びる上流通路とを有し、気
    筒の側面視において、当該開口通路の軸線が当該上流通
    路の軸線と交わる交点において当該上流通路の軸線に接
    する線分が、気筒側において当該開口通路の軸線に対し
    てシリンダボア壁寄りに傾斜するように前記開口通路と
    前記上流通路とを湾曲して形成し、当該湾曲した開口通
    路の周方向に前記窪みを設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気ポートの開口部のシリンダボア
    壁側であって、前記窪みの下流側には、バルブ最大径に
    沿ってバルブの最大リフト量より小さくバルブリフト方
    向に突出する突起部を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 前記窪みは、前記気筒の平面視におい
    て、前記吸気ポートの軸線上に対応する内壁面が最大深
    さとなり、前記吸気ポートの軸線を通り当該吸気ポート
    の流路断面をシリンダボア壁側とシリンダ軸線側とに分
    割する仮想線に近づくほど浅くなる形状とされることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエン
    ジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気ポートは互いに隣接して2つ設
    けられ、前記窪みの近傍には前記吸気ポートに沿うよう
    に燃料噴射弁が配設されていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。
  6. 【請求項6】 前記吸気ポートは、コモン部を介して2
    つの開口通路に分岐して2つの開口部に通じると共に、
    前記窪みの上流端部の角部が当該コモン部よりも下流側
    に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のエ
    ンジンの吸気装置。
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