JP2011073464A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質で、かつリムフランジの損傷を防止しうる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ16は、トレッド18、ビード22、カーカス24、支持層26、ベルト28、バンド30及びサイド部36を備えている。サイド部36は、サイドウォール56、クリンチ部58及び挿入体60を有している。挿入体60は、カーカス24、サイドウォール56及びクリンチ部58に囲まれている。挿入体60は、サイド部36の表面に露出していない。サイド部36の表面と挿入体60との距離の最小値は、1.0mm以上である。挿入体60は、軟質ゴムからなる。挿入体60のJIS−A硬度は、70以下である。クリンチ部58の硬度H1と、挿入体60の硬度H2との差(H1−H2)は、2以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、リムプロテクターを備えたタイヤに関する。
タイヤは、リムに装着されて用いられる。リムは、フランジを備えている。歩道を有する道路では、車道と歩道との間に縁石が敷設されている。車両が路肩に寄せられたとき、リムフランジが縁石に接触することがある。接触により、リムが損傷しうる。路面にキャッツアイが敷設された道路がある。タイヤがこのキャッツアイを乗り越えるとき、タイヤが過剰に変形してリムフランジがキャッツアイに衝突することがある。この衝突により、リムが損傷しうる。偏平率が小さなタイヤでは、路面とリムフランジとの距離が短い。偏平率が小さなタイヤが装着されたリムにおいて、フランジと縁石とが接触しやすい。偏平率が小さなタイヤが装着されたリムにおいて、フランジとキャッツアイとが衝突しやすい。
図3に、従来のタイヤ2が示されている。このタイヤ2のサイド部4は、サイドウォール6とクリンチ部8とを備えている。このサイド部4は、軸方向外側に向かってテーパー状に突出している。この突出により、リムプロテクター10が形成されている。車両が路肩に寄せられたとき、リムフランジ12に優先して、リムプロテクター10が縁石に接触する。タイヤ2がキャッツアイを乗り越えるとき、キャッツアイとリムフランジ12との間に、リムプロテクター10が介在する。リムプロテクター10は、リムフランジ12の損傷を防止する。リムプロテクターを備えたタイヤが、特開2003−326921公報に開示されている。
特開2003−326921公報
図3に示されたタイヤ2では、リムプロテクター10は、サイドウォール6の一部とクリンチ部8の一部とから構成されている。リムプロテクター10の大半は、クリンチ部8である。一般に、クリンチ部8は高硬度なゴムからなる。従って、リムプロテクター10の剛性は大きい。このリムプロテクター10を備えたタイヤ2の転がり抵抗は、大きい。従ってこのタイヤ2は、車両の低燃費性能を阻害する。リムプロテクター10は、タイヤ2の過大な縦剛性を招来する。従ってこのタイヤ2は、乗り心地に劣る。リムプロテクター10は、タイヤ2のサイド部4の不均一な変形を招来する。従ってこのタイヤ2は、操縦安定性に劣る。
本発明の目的は、高品質で、かつリムフランジの損傷を防止しうる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端よりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており半径方向において上記トレッドの内側に位置するカーカスと、それぞれが軸方向において上記カーカスの外側に位置するサイド部とを備える。それぞれのサイド部は、軸方向外側に向かってテーパー状に突出するリムプロテクターを有している。サイド部は、リムプロテクターの近傍において、軟質ゴムからなる挿入体を含んでいる。
サイド部がサイドウォール及びクリンチ部を有してもよい。好ましくは、挿入体は、このサイドウォール又はクリンチ部に覆われている。
好ましくは、挿入体のJIS−A硬度H2は、クリンチ部のJIS−A硬度H1よりも小さい。好ましくは、硬度H1と硬度H2との差(H1−H2)は、2以上である。好ましくは、サイド部の表面と挿入体との距離の最小値は、1.0mm以上である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、リムプロテクターがリムフランジの損傷を防止する。このタイヤは軟質ゴムからなる挿入体を含んでいるので、転がり抵抗が小さく、乗り心地及び操縦安定性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、従来のタイヤの一部が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2に示されたタイヤ16は、トレッド18、ウイング20、ビード22、カーカス24、支持層26、ベルト28、バンド30、インナーライナー32、チェーファー34及びサイド部36を備えている。このタイヤ16は、チューブレスタイプである。図1に示された中心線CLは、タイヤ16の赤道を表す。このタイヤ16は、赤道CLに対してほぼ左右対称の形状を有する。図2には、このタイヤ16が装着されるリムのフランジ38も示されている。
トレッド18は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド18は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド18は、トレッド面を備えている。このトレッド面は、路面と接地する。
ビード22は、トレッド18の端よりも半径方向略内側に位置している。ビード22は、コア40と、このコア40から半径方向外向きに延びるエイペックス42とを備えている。コア40は、リング状である。コア40は、非伸縮性ワイヤーが巻かれてなる。典型的には、コア40にスチール製ワイヤーが用いられる。エイペックス42は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス42は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス24は、半径方向においてトレッド18の内側に位置している。カーカス24は、カーカスプライ44からなる。カーカスプライ44は、両側のビード22の間に架け渡されている。カーカスプライ44は、コア40の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。図示されていないが、カーカスプライ44は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス24はラジアル構造を有する。
支持層26は、カーカス24の軸方向内側に位置している。支持層26は、カーカス24とインナーライナー32とに挟まれてる。図2に示されるように、支持層26は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。この支持層26は、三日月に類似の形状である。支持層26は、高硬度な架橋ゴムからなる。タイヤ16がパンクしたとき、この支持層26が荷重を支える。支持層26は、必須ではない。
ベルト28は、カーカス24の半径方向外側に位置している。ベルト28は、カーカス24と積層されている。ベルト28は、カーカス24を補強する。ベルト28は、内側層46及び外側層48からなる。図示されていないが、内側層46及び外側層48のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側層46のコードの傾斜方向は、外側層48のコードの傾斜方向とは逆である。
バンド30は、ベルト28を覆っている。図示されていないが、このバンド30は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド30は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このコードによりベルト28が拘束されるので、ベルト28のリフティングが抑制される。
サイド部36は、軸方向においてカーカス24の外側に位置している。サイド部36は、軸方向外側に向かってテーパー状に突出している。この突出により、サイド部36にリムプロテクター50が形成されている。リムプロテクター50の端面52は、軸方向において、フランジ38の端54よりも外側に位置している。
車両のハンドルをドライバーが回して車両が路肩に寄せられたとき、リムプロテクター50が縁石に接触する。この接触により、ハンドルに反力が生じる。この反力により、ドライバーは、縁石とタイヤ16との接触を検知する。ドライバーがハンドルを逆に回すことにより、リムフランジ38と縁石との接触が回避される。リムプロテクター50は、フランジ38の損傷を防止する。
タイヤ16が、キャッツアイを乗り越えて大幅に変形するとき、キャッツアイとフランジ38との間にリムプロテクター50が介在する。リムプロテクター50により、フランジ38とキャッツアイとの衝突が防がれる。リムプロテクター50は、フランジ38の損傷を防止する。
サイド部36は、サイドウォール56、クリンチ部58及び挿入体60を有している。サイドウォール56は、トレッド18の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール56は、架橋ゴムからなる。サイドウォール56は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール56は、カーカス24の外傷を防止する。クリンチ部58は、高硬度な架橋ゴムからなる。図2に示されるように、クリンチ部58はフランジ38と当接する。
挿入体60は、概して三角形である。挿入体60は、軸方向外側に向かってテーパー状である。挿入体60は、カーカス24、サイドウォール56及びクリンチ部58に囲まれている。挿入体60が、カーカス24と離間してもよい。
挿入体60は、軟質ゴムからなる。サイド部36が挿入体60を有しているので、リムプロテクター50が存在するにもかかわらず、サイド部36の剛性は過大でない。サイド部36がリムプロテクター50を有しているにもかかわらず、このタイヤ16の転がり抵抗は小さい。従ってこのタイヤ16は、車両の低燃費に寄与しうる。サイド部36がリムプロテクター50を有しているにもかかわらず、このタイヤ16の縦剛性は小さい。従ってこのタイヤ16は、乗り心地に優れる。サイド部36がリムプロテクター50を有しているにもかかわらず、このサイド部36の変形は均一である。従ってこのタイヤ16は、操縦安定性に優れる。
挿入体60は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。このゴム組成物の基材ゴムとして、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、ポリブタジエン(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリイソプレン(IR)、イソブチレン−イソプレン共重合体(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリクロロプレン(CR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体(SIBR)、スチレン−イソプレン共重合体及びイソプレン−ブタジエン共重合体が例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。耐クラック性及び加工性の観点から、ジエン系ゴムが好ましい。基材ゴムの全量に対するジエン系ゴムの量の比率は40質量%以上が好ましく、60質量%以上が特に好ましい。
このゴム組成物は、硫黄を含む。硫黄により、ゴム分子同士が架橋される。硫黄と共に、又は硫黄に代えて、他の架橋剤が用いられてもよい。電子線によって架橋がなされてもよい。
好ましくは、このゴム組成物は、硫黄と共に加硫促進剤を含む。スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が、用いられうる。好ましい加硫促進剤は、スルフェンアミド系加硫促進剤である。スルフェンアミド系加硫促進剤の具体例としては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド及びN,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドが挙げられる。
このゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。挿入体60の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましく、10質量部以上が特に好ましい。挿入体60の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましく、40質量部以下が特に好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
このゴム組成物は、軟化剤を含む。好ましい軟化剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイルが例示される。挿入体60の軟質の観点から、軟化剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、20質量部以上が特に好ましい。挿入体60の強度の観点から、軟化剤の量は40質量部以下が好ましく、30質量部以下が特に好ましい。
ゴム組成物には、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
前述の通り、挿入体60は軟質である。カーボンブラックの量が少なく設定されることにより、挿入体60の軟質が達成されうる。軟化剤の量が多く設定されることにより、挿入体60の軟質が達成されうる。
JIS−A型硬度計で測定された挿入体60の硬度H2は、70以下が好ましい。硬度H2が70以下である挿入体60により、サイド部36の低剛性が達成されうる。この観点から、硬度H2は65以下が特に好ましい。硬度H2は、50以上が好ましい。硬度H2は、図2に示された断面にJIS−A硬度計が押し付けられることで測定される。測定時の温度は、23℃である。
挿入体60の軟質とクリンチ部58の高剛性の両立の観点から、クリンチ部58の硬度H1と、挿入体60の硬度H2との差(H1−H2)は2以上が好ましく、5以上が特に好ましい。差(H1−H2)は、25以下が好ましい。硬度H1は、図2に示された断面にJIS−A型硬度計が押し付けられることで測定される。測定時の温度は、23℃である。
低燃費の観点から、挿入体60の損失正接(tanδ)は0.10以上が好ましく、0.13以上が特に好ましい。損失正接は、0.20以下が好ましい。損失正接は、「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。測定の条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:5Hz
変形モード:引張
測定温度:100℃
図2から明らかなように、挿入体60の半径方向内側面62は、クリンチ部58に覆われている。挿入体60の半径方向外側面64は、サイドウォール56に覆われている。挿入体60は、サイド部36の表面に露出していない。挿入体60は、クリンチ部58及びサイドウォール56によって保護される。内側面62と外側面64とが、クリンチ部58に覆われてもよい。内側面62と外側面64とが、サイドウォール56に覆われてもよい。
サイド部36の表面と挿入体60との距離(図1において符号tで示される)の最小値は、1.0mm以上が好ましい。この距離が1.0mm以上であるタイヤ16では、挿入体60が損傷しにくい。この観点から、この距離は1.5mm以上がより好ましく、2.0mm以上が特に好ましい。挿入体60が十分なボリュームを有しうるとの観点から、この距離は5.0mm以下が好ましい。
挿入体60が十分なボリュームを有するタイヤ16では、サイド部36の低剛性が達成される。この観点から、挿入体60の断面積は50mm以上が好ましく、70mm以上が特に好ましい。断面積は、200mm以下が好ましい。断面積は、図2に示された断面において測定される。
図1において符号BLで示されているのは、基準線である。基準線BLは、コア40の半径方向内端を通過し、軸方向に延在する。符号Haで示されているのは基準線からのタイヤ16の高さであり、符号Hbで示されているのは基準線からの挿入体60の高さである。低燃費、操縦安定性及び乗り心地の観点から、高さHaに対する高さHbの比率は50%以下が好ましく、45%以下が特に好ましい。この比率は、20%以上が好ましい。
上記サイズを有する挿入体60は、種々のサイズのタイヤ16においてその効果を発揮する。特に、偏平率が小さな乗用車タイヤ16において、挿入体60はその効果を発揮する。偏平率は、50%が好ましく、40%以下が特に好ましい。
このタイヤ16の製造では、サイドウォール56のためのゴム組成物、クリンチ部58のためのゴム組成物及び挿入体60のためのゴム組成物が同時に押し出される。これらゴム組成物が一体化され、ゴムシートが得られる。このゴムシートが他のゴム部材とアッセンブリーされて、ローカバー(未加硫タイヤ)が得られる。このローカバーが、モールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ16が得られる。ゴムシートにより、サイド部36が形成される。押出に代えて、ストリップワインド工法により、サイド部36が成形されてもよい。
本発明では、特にことわりのない限り、タイヤ16の各部材の寸法及び角度は、タイヤ16が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ16に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ16には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ16が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ16が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤの場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び2に示された構造を備えた乗用車用タイヤを製作した。このタイヤのサイズは、「245/40R18」である。このタイヤの、サイドウォールのJIS−A硬度は58であり、クリンチ部の硬度H1は75であり、挿入体の硬度H2は60である。距離tの最小値は、2.0mmである。クリンチ部及び挿入体のゴム組成物の詳細が、下記の表1に示されている。
Figure 2011073464
天然ゴム
RSS#3
ポリブタジエン
日本ゼオン社の商品名「ニッポール1220」、(シス含有率:96.5%)
カーボンブラック
キャボットジャパン社の商品名「ショウワブラックN220」
オイル
出光興産社の商品名「ダイナプロセスオイルAH24」
ワックス
大内新興化学工業社の商品名「サンノックワックス」
老化防止剤
N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
大内新興化学工業社の商品名「ノクラック6C」
ステアリン酸
日油社のステアリン酸
酸化亜鉛
三井金属鉱物社の商品名「亜鉛華1号」
硫黄
鶴見化学社の粉末硫黄
加硫促進剤
N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド
大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーNS」
[実施例4から6]
距離tの最小値を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4から6タイヤを得た。
[実施例3]
カーボンブラック及びオイルの量を変更して挿入体の損失正接を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3のタイヤを得た。
[実施例2、7及び8並びに比較例]
カーボンブラック及びオイルの量を変更して挿入体の硬度H2を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2、6及び7並びに比較例のタイヤを得た。
[走行試験]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が4300ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性及び乗り心地を評価させた。この結果が、指数として下記の表2に示されている。数値が大きいほど好ましい。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、以下の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:18×8.5−J
内圧:200kPa
荷重:4.6kN
速度:80km/h
この結果が、指数として下記の表2に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[ビードの耐久性]
ドラム試験機を用い、以下の測定条件でタイヤを転動させた。
使用リム:18×8.5−J
内圧:200kPa
荷重:6.9kN
速度:60km/h
ビードに損傷が発生するまでの時間を測定した。この結果が、指数として下記の表2に示されている。
Figure 2011073464
表2に示されるように、実施例のタイヤは諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
16・・・空気入りタイヤ
18・・・トレッド
22・・・ビード
24・・・カーカス
26・・・支持層
28・・・ベルト
30・・・バンド
36・・・サイド部
50・・・リムプロテクター
56・・・サイドウォール
58・・・クリンチ部
60・・・挿入体

Claims (5)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端よりも半径方向略内側に位置する一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており半径方向において上記トレッドの内側に位置するカーカスと、それぞれが軸方向において上記カーカスの外側に位置する一対のサイド部とを備えており、
    それぞれのサイド部が、軸方向外側に向かってテーパー状に突出するリムプロテクターを有しており、
    上記サイド部が、上記リムプロテクターの近傍において、軟質ゴムからなる挿入体を含んでいる空気入りタイヤ。
  2. 上記サイド部がサイドウォール及びクリンチ部を有しており、上記挿入体がこのサイドウォール又はクリンチ部に覆われている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記挿入体のJIS−A硬度H2が上記クリンチ部のJIS−A硬度H1よりも小さい請求項2に記載のタイヤ。
  4. 上記硬度H1と、上記硬度H2との差(H1−H2)が2以上である請求項3に記載のタイヤ。
  5. 上記サイド部の表面と上記挿入体との距離の最小値が1.0mm以上である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
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