JPH09240222A - チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体 - Google Patents

チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体

Info

Publication number
JPH09240222A
JPH09240222A JP8272579A JP27257996A JPH09240222A JP H09240222 A JPH09240222 A JP H09240222A JP 8272579 A JP8272579 A JP 8272579A JP 27257996 A JP27257996 A JP 27257996A JP H09240222 A JPH09240222 A JP H09240222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
tire
bead
pneumatic tire
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8272579A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tagashira
健司 田頭
Tatsuya Miyazaki
達也 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP8272579A priority Critical patent/JPH09240222A/ja
Publication of JPH09240222A publication Critical patent/JPH09240222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タイヤのビード部近傍位置での損傷を防止する
ことにより、耐久性を向上しうるチューブ入り空気タイ
ヤなどを提供する。 【解決手段】トレッド部4から左右のサイドウォール部
5を経て左右のビード部6に至るトロイダル状をなしか
つタイヤ内腔に空気が充填されたチューブ19を配する
チューブ入り空気タイヤ2であって、リム装着前におい
て、空気タイヤ2の前記ビード部6のタイヤ半径方向内
向き面であるビードベース部6Aが、規格適用リムのリ
ムベース部15よりも径が小さい小径範囲Aを有するこ
とにより、タイヤ軸を含むタイヤ子午断面において、ビ
ードベース部6Aの輪郭とリムベース部15の輪郭とが
重なる重なり部17を形成するとともに、前記重なり部
17の片側のビード部当たりの面積S(mm2 )と、前記
ビードベース部の巾W(mm)との比(S/W)が0.6
〜2.8であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのビード部
近傍位置での損傷を防止することにより、耐久性を向上
しうるチューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タ
イヤとリムとの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように、タイヤ内腔に
チューブtを配したチューブ入りの空気タイヤは、いわ
ゆるルースフランジリムrにフラップfなどを介在させ
てリム組することがある。このルースフランジリムr
は、タイヤのビード部外面を受けるリムフランジ部r1
の片側を取り外し可能とすることによって、リム組み性
に優れる。
【0003】また、ルースフランジリムrは、チューブ
tに内圧を充填すると、リム径が数mm縮められる。これ
によって、チューブ入り空気タイヤのビード部のタイヤ
半径方向内向き面であるビードベース部aと、リムのリ
ムベース部r2との間に若干の隙間gが発生する。
【0004】さらに、チューブ入りの空気タイヤは、ル
ースフランジリムrに対してタイヤ軸方向に押込めてリ
ム組みするため、予めビードベース部aの内径をリムベ
ース部r2の径よりも僅かながら大きくすることもあ
る。
【0005】このように、チューブ入りの空気タイヤと
リムとの組立体においては、チューブのないチューブレ
スタイヤほどリムとの気密性を必要としない。従って、
従来から、前記のようなビードベース部aとリムベース
r2との間の隙間gは、リム組性および空気気密性とい
う観点では許容されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すように、リムベース部r2とビードベース部aと
の間に前記隙間gが存在すると、タイヤの走行中の荷重
は、リムフランジ部r1とビード部外面との接触部分に
集中的に作用するほか、荷重の負荷、無負荷時の間に、
ビードトウ部分bでは半径方向外側及び内側への繰り返
し変形が生じ、又ビード部のリムフランジ部r1よりも
半径方向外側部分cでは軸方向外側及び内側に大きな繰
り返し変形が生じる。
【0007】このような繰り返し変形によって、ビード
部の前記外側部分c等でビード部が損傷しやすく、例え
ば該外側部分cにカーカスの巻上げ端eが存在すると、
巻上げ端のプライエッジルースが発生するなど耐久性を
低下させるという問題がある。
【0008】一方、チューブ入りの空気タイヤ用リムと
して、従来のルースフランジリムrに代えて、周方向に
2以上に分割された分割タイプのリム、例えば図11に
略示するように、タイヤ周方向で3つの分割リム体ra
…に3分割されたいわゆるトリレックスリムrtが用い
られることがある。
【0009】このような分割リムは、リムが損傷したと
きに、損傷した分割リム体raのみを交換して使用でき
るという長所を持つ一方、各分割リム体raが個々に半
径方向に動くことにより、隣り合う分割リム体ra、r
a間において半径方向の段差が生じる場合がある。
【0010】そして、タイヤに負荷が作用すると、この
段差がさらに大きくなって該段差の片側における前記隙
間gを大きくし、前記と同様にビード部の損傷を助長す
るという問題がある。
【0011】本発明者は、チューブ入り空気タイヤにお
いて従来から許容されていた前記隙間gに起因するビー
ド部の損傷を防ぐべく鋭意研究を重ねた結果、前記ビー
ドベース部に、規格適用リムのリムベース部よりも径が
小さい小径範囲を設けることにより、タイヤ軸を含むタ
イヤ子午断面において、ビードベース部の輪郭とリムベ
ース部の輪郭とが重なる重なり部を形成すれば、ビード
部の損傷を防止して耐久性を向上しうるとの知見を得
た。
【0012】また、ビードベース部をリムベース部に隙
間なく密着させるためには、単に前記重なり部を形成す
るだけでは不十分であり、この重なり部の片側のビード
部当たりの面積S(mm2 )を、ビードベース部の巾W
(mm)に応じて増減させる必要があるとを見いだし本発
明を完成させたのである。
【0013】以上のように、本発明は、先ず、タイヤの
ビードベース部に、規格適用リムのリムベース部よりも
径が小さい小径範囲を設けることを基本として、ビード
部の損傷を防止して耐久性を向上しうるチューブ入り空
気タイヤの提供を目的としている。
【0014】また、本発明は、チューブ入り空気タイヤ
が、タイヤ周方向に複数個に分割された分割リム体から
なる分割リム用のタイヤであることにより、ビード部の
損傷を防止しつつリム組み性をも向上しうるチューブ入
り空気タイヤの提供を目的としている。
【0015】さらに、本発明は、チューブ入り空気タイ
ヤと、タイヤ周方向に複数個に分割された分割リム体か
らなることにより、ビード部の損傷を防止しつつリム組
み性をも向上しうる分割リムとの組立体の提供をも目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部から左右のサイドウォール部を
経て左右のビード部に至るトロイダル状をなしかつタイ
ヤ内腔に空気が充填されたチューブを配するチューブ入
り空気タイヤであって、リム装着前において、空気タイ
ヤの前記ビード部のタイヤ半径方向内向き面であるビー
ドベース部が、規格適用リムのリムベース部よりも径が
小さい小径範囲を有することにより、タイヤ軸を含むタ
イヤ子午断面において、ビードベース部の輪郭とリムベ
ース部の輪郭とが重なる重なり部を形成するとともに、
前記重なり部の片側のビード部当たりの面積S(mm2
と、前記ビードベース部の巾W(mm)との比(S/W)
が0.6〜2.8であることを特徴としている。
【0017】また、請求項2記載の発明では、前記規格
適用リムが、周方向に連なることにより環体をなす複数
個の分割リム体からなり、かつ分割リム体は、空気タイ
ヤの両側のビードベース部を受ける両側のリムベース部
と、ビード部のタイヤ軸方向外面を受けかつ前記リムベ
ース部の軸方向外縁で半径方向外方にのびるリムフラン
ジ部とを一体に有した分割環状をなす分割リムである分
割リム用のチューブ入り空気タイヤであることを特徴と
している。
【0018】また、請求項3記載の発明では、前記タイ
ヤが重荷重用であり、前記重なり部の軸方向巾wと前記
ビードベース部の巾Wとの比(w/W)が0.6以上で
あることを特徴としている。
【0019】また、請求項4記載の発明では、チューブ
入り空気タイヤをリムに組み付けたチューブ入り空気タ
イヤとリムとの組立体であって、前記リムが、周方向に
連なることにより環体をなす複数個の分割リム体からな
り、かつ分割リム体は、空気タイヤの両側のビードベー
ス部を受ける両側のリムベース部と、ビード部のタイヤ
軸方向外面を受けかつ前記リムベース部の軸方向外縁で
半径方向外方にのびるリムフランジ部とを一体に有した
分割環状をなす一方、リム装着前において、前記チュー
ブ入り空気タイヤのビード部のタイヤ半径方向内向き面
であるビードベース部が、前記環体の状態における分割
リム体のリムベース部よりも径が小さい小径範囲を有す
ることにより、タイヤ軸を含むタイヤ子午断面におい
て、ビードベース部の輪郭とリムベース部の輪郭とが重
なる重なり部を形成するとともに、前記重なり部の片側
のビード部当たりの面積S(mm2 )と、前記ビードベー
ス部の巾W(mm)との比(S/W)が0.6〜2.8で
あることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。図1には、タイヤサイズ12.0
0R24のチューブ入り空気タイヤ2と、規格適用リム
としてリムサイズ8.5×24(ETRTOリム規格)
の分割リム3との組立体1の右半分断面を例示してい
る。
【0021】前記チューブ入り空気タイヤ(以下、単に
「空気タイヤ」という)は、例えばトラック、バスなど
の重車両に用いられる重荷重用ラジアルタイヤが示され
ている。
【0022】前記空気タイヤ2は、トレッド部4と、そ
の両端から半径方向内方にのびる一対のサイドウォール
部5と、各サイドウォール部5の半径方向内方に配され
るビード部6とを具えるトロイダル状をなすとともに、
タイヤ内腔に空気が充填されたチューブ19を配してい
る。
【0023】また、空気タイヤ2は、前記トレッド部4
からサイドウォール5をへてビード部6のビードコア7
の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられる1以
上、本形態では1枚のカーカスプライからなるカーカス
9と、このカーカス9の半径方向外側かつトレッド部4
内に配されるベルト層10とを有する。
【0024】前記カーカスプライは、カーカスコードを
タイヤ赤道Cに対して75〜90°の角度で配列したラ
ジアル構造の補強体であり、又カーカスコードとして
は、本形態ではスチールコードを用いている。
【0025】なおカーカス9としては、スチールコード
の他、芳香族ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ポリエ
ステルなどの有機繊維を用いた複数枚のカーカスプライ
から形成したものも採用しうる。
【0026】また、カーカス9の巻上げ部9bは、例え
ば断面が六角形状で形成されたビードコア7の外方かつ
空気タイヤ2の最大巾位置内方で途切れている。このカ
ーカス9の巻上げ部9bと本体部9aとの間には、ビー
ドコア7から半径方向外側に先細状で立上がるビードエ
ーペックスゴム11が充填されることによって、ビード
部6を補強しかつタイヤ横剛性を高める。
【0027】なお、ビード部6は、本例では、断面略U
字状に折り返されることにより、カーカスの本体部9a
と折返し部9bとを覆うコードチェーファ8などによっ
て補強される。
【0028】又ベルト層10は、本例では、カーカス9
側からトレッド面4Aに向かって順に配される4枚、す
なわち第1〜第4のベルトプライ10A、10B、10
C、10Dからなる。
【0029】本実施形態では、各ベルトプライのうち、
第2のベルトプライ10Bのタイヤ軸方向の巾が最大に
設定される。この第2のベルトプライ10Bのプライ巾
は、トレッド巾の0.85〜0.99倍とすることによ
り、トレッド部4の略全巾をタガ効果を発揮して補強し
ている。
【0030】また、前記第1のベルトプライ10Aと、
第3のベルトプライ10Cとは、略同一のプライ巾で構
成される。なお、第4のベルトプライ10Dのプライ巾
は、4枚の第1〜第4のベルトプライ10A、10B、
10C、10Dのうちで最小かつ第2のベルトプライ1
0Bのプライ巾の0.8倍以下としている。
【0031】前記各ベルトプライ10A、10B、10
C、10Dは、スチールフィラメントを撚り合わせてな
るベルトコードを互いに平行に配列したスチールプライ
から形成されている。
【0032】前記第1、第2のベルトプライ10A、1
0Bの各ベルトコードは、タイヤ赤道Cに対して同方向
(例えば展開平面図において右上がりの傾斜方向)で傾
斜し、又第3、第4のベルトプライ10C、10Dの各
ベルトコードは、タイヤ赤道Cに対して同方向しかも第
1、第2のベルトプライ10A、10Bの各ベルトコー
ドとは逆方向(例えば左上がりの傾斜方向)で傾斜して
いる。
【0033】なお、空気タイヤ2は、タイヤ内腔に空気
が充填されたチューブ19と、分割リム3との間に、フ
ラップ33を介在させている。
【0034】さらに本発明では、図2に示すように、リ
ムへの装着前において、空気タイヤ2のビード部6のタ
イヤ半径方向内向き面であるビードベース部6Aの内径
が、規格適用リム、すなわち後で詳細に述べる分割リム
3のリムベース部15の径よりも小さい小径範囲Aを有
することを特徴としている。
【0035】本例では、タイヤ軸を含むタイヤ子午断面
において、前記小計範囲Aは、ビード部6の半径方向最
内側端部からその全巾に亘り形成されることにより、ビ
ードベース部6Aの輪郭と、リムベース部15の輪郭
(1点鎖線で示す)とが重なる重なり部17(ハッチン
グにて示す)を形成している。
【0036】本発明では、このような重なり部17を形
成することを基本として、タイヤの走行中の荷重が、リ
ムフランジ部16とビード部6の外面との接触部分に集
中的に作用することを防止でき、かつビード部6のリム
フランジ部16よりも半径方向外側部分において軸方向
外側に大きな繰り返し変形が生じるのを抑制しうる結
果、ビード部6のプライエッジルースなどの損傷を防止
しうる。
【0037】また、本実施形態の如く、規格適用リムと
して、タイヤ周方向に分割された分割リム用のチューブ
入り空気タイヤ、さらには分割リム3との組立体とする
ことによって、重なり部17によってリム組み性が低下
するのも合わせて防止しうる。
【0038】なお、前記重なり部17の片側のビード部
当たりの面積S(mm2 )と、前記ビードベース部6Aの
巾W(mm)との比(S/W)が0.6〜2.8であるこ
とが必要である。これによって、リム組時にビードベー
ス部6Aをリムベース部15に隙間なく密着させるのに
役立つ。
【0039】即ち、前記重なり部を設けた場合であって
も、前記比(S/W)が0.6を下回る場合には、リム
組後、チューブ19に内圧を充填すると、リムが1〜2
mm程度縮径することによりビードベース部6Aとリムベ
ース部15との密着が十分に確保されず、従来同様プラ
イエッジルースといったビード部6の損傷が生じやすく
なり、逆に、2.8を超えると、前記重なり部17の面
積が大きく、リム組み性を著しく低下させたるため好ま
しくない。
【0040】なお前記ビードベース部6Aの巾Wは、ビ
ードトウ端30と、前記ビード部6の外面から半径方向
下方に延長した直線との間のタイヤ軸方向の距離として
定義される。また前記重なり部17は、例えば、図2に
示したように、空気タイヤ2のビード部6、6外面間の
巾を分割リム3のリム巾と等しく保持した状態で、両者
の軸中心を一致させて輪郭を投影することによっても特
定しうるが、タイヤを加硫成形する加硫金型の輪郭とリ
ムの輪郭とによって定義を行うのが望ましい。
【0041】なお図4〜8に示す如く、前記重なり部の
軸方向巾wとビードベース部の巾Wとの比(w/W)を
0.6以上、さらに好ましくは0.8以上とすることに
より、前記ビードベース部6Aをよりリムベース部15
に密着させることができ、さらなる耐久性の向上を達成
しうる。
【0042】また、同様の理由でビードベース径BR
は、リムベース径(規格に定められるφD)よりも小さ
くする必要がある。この場合、ビードベース径BRは、
ビードベース部6Aの延長線と、ビード部6のリムフラ
ンジ当接面6Bの延長線との交点の径として定義する。
【0043】次に、前記分割リム3は、図3に示すよう
に、周方向に連なることにより環体13をなす複数個、
本例では3等分に分割された3個の分割リム体14から
構成され、前記リムベース部15の径は、分割リム体1
4を環体13の状態に組んだ状態で特定する。
【0044】分割リム体14は、軸方向にのびるウエル
部20の両側に、前記空気タイヤ2の両側のビード部
6、6のビードベース部6A、6Aを受けるリムベース
部15、15と、空気タイヤ2のビード部6、6外面を
受けるリムフランジ部16、16とを一体に設けて構成
されている。
【0045】前記リムベース部15は、タイヤ軸方向に
対して5°の角度で半径方向外側に傾斜している。ま
た、前記リムフランジ部16は、図1に示す如く、前記
リムベース部15の軸方向各外縁から円弧部21、21
を介して半径方向外方に一体に立上げている。なお、少
なくとも一の分割リム体14は、前記ウエル部20の周
方向の一端縁に分割リム体14を取り外す治具が挿入さ
れる切欠部24が形成されている。
【0046】また、図1、図3に示すように、各分割リ
ム体14の半径方向内面には、リム3をハブ25に取付
けるための膨出部27が突設されている。この膨出部2
7に、ハブ25の外縁に設けたL字状部の立上げ片25
Aと、短尺舌片状の取付金具29とが該膨出部27を挟
むようにしてボルト止めされる。
【0047】なお前記取付金具29は、周方向に隣り合
う分割リム体14、14を跨がらせて配することが、各
分割リム体14の軸方向の動きを阻止する点で望まし
く、又周方向に連続する膨出部27に代えて、ハブ25
に取付けるための非連続突出部を設けても良く、さらに
は膨出部27又は非連続突出部に、締付け用ボルトが通
る貫通穴を設けるなど種々変形できる。
【0048】なお分割リム3は、2ないし4、特に本形
態のように3個の分割リム体14…に分割されることが
好ましい。分割リム体の数が4をこえると、リム組作業
時の手間が増えて好ましくなく、従ってより好ましくは
3以下とする。又リムの分割数を2としたときには、重
なり部17を形成した本発明のチューブ入り空気タイヤ
のリム組性を損なう傾向がある。
【0049】以上詳述したが、本発明のチューブ入り空
気タイヤは、分割リム用のタイヤ、さらには重荷重用の
タイヤに限定されるものではなく、他の用途にも採用し
うる。
【0050】
【実施例】タイヤサイズが12.00R24のトラッ
ク、バス用のチューブ入り空気タイヤを、図1、表1の
仕様にて試作するとともに(実施例1〜3、比較例1、
2)、リムサイズ8.5×24の図3に示す3分割リム
にリム組して、リム組後かつ内圧充填後のビードベース
部とリムベース部との間の隙間、リム組性、ビード部の
耐久性などについて性能を評価した。
【0051】なお、リム組性は、作業者の官能評価によ
って評価し、また、ビード部の耐久性は、各試供タイヤ
とリムとの組立体を、2−D−4−4車両の駆動軸に装
着し、内圧9.0kg/cm2 、軸荷重10ton fのもとで
7000km走行させ、カーカス巻上げ端のエッジルース
の発生状況を調べた。さらに、各試供タイヤの重なり部
を図4〜8に略示している。テストの結果を表1に示
す。
【0052】
【表1】
【0053】テストの結果、実施例のものは比較例のも
のと比べて、エッジルースの発生がなく、ビード部の耐
久性が向上していることが確認できた。また、分割リム
との組立体とすることによって、リム組性も維持してい
ることが確認できた。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明のチューブ入り空
気タイヤは、リム装着前において、ビードベース部が規
格適用リムのリムベース部よりも径が小さい小径範囲を
有することにより、タイヤ子午断面において、ビードベ
ース部の輪郭とリムベース部の輪郭とが重なるビードベ
ースの巾に応じた重なり部を形成することにより、タイ
ヤの走行中の荷重がリムフランジ部とビード部との接触
部分に集中するのを防止でき、かつビード部に大きな繰
り返し変形が生じるのを抑制でき、ビード部のプライエ
ッジルース及びビード部ゴムの永久変形などを防止して
ビード部の耐久性を向上しうる。
【0055】そして、このようなチューブ入り空気タイ
ヤは、タイヤ周方向に分割された分割リムに組み込まれ
3分割リム用のタイヤとすることにより、さらには、分
割リムとの組立体とすることによって、リム組性の低下
防止をも可能としうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すタイヤ右半分
子午断面図である。
【図2】重なり部を説明するためのビード部の拡大断面
図である。
【図3】リムの実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図4】比較例のタイヤとリムとの輪郭を示す線図であ
る。
【図5】実施例のタイヤとリムとの輪郭を示す線図であ
る。
【図6】実施例のタイヤとリムとの輪郭を示す線図であ
る。
【図7】比較例のタイヤとリムとの輪郭を示す線図であ
る。
【図8】従来の技術を説明するための部分断面図であ
る。
【図9】実施例のタイヤとリムとの輪郭を示す線図であ
る。
【図10】そのビード部の変形を示す部分断面図であ
る。
【図11】分割リムを略示する側面図である。
【符号の説明】
2 チューブ入り空気タイヤ 3 分割リム 6 ビード部 6A ビードベース部 13 環体 14 分割リム体 15 リムベース部 16 リムフランジ部 17 重なり部 19 チューブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部から左右のサイドウォール部を
    経て左右のビード部に至るトロイダル状をなしかつタイ
    ヤ内腔に空気が充填されたチューブを配するチューブ入
    り空気タイヤであって、 リム装着前において、空気タイヤの前記ビード部のタイ
    ヤ半径方向内向き面であるビードベース部が、規格適用
    リムのリムベース部よりも径が小さい小径範囲を有する
    ことにより、タイヤ軸を含むタイヤ子午断面において、
    ビードベース部の輪郭とリムベース部の輪郭とが重なる
    重なり部を形成するとともに、 前記重なり部の片側のビード部当たりの面積S(mm2
    と、前記ビードベース部の巾W(mm)との比(S/W)
    が0.6〜2.8であることを特徴とするチューブ入り
    空気タイヤ。
  2. 【請求項2】前記規格適用リムが、周方向に連なること
    により環体をなす複数個の分割リム体からなり、 かつ分割リム体は、空気タイヤの両側のビードベース部
    を受ける両側のリムベース部と、 ビード部のタイヤ軸方向外面を受けかつ前記リムベース
    部の軸方向外縁で半径方向外方にのびるリムフランジ部
    とを一体に有した分割環状をなす分割リムである分割リ
    ム用の請求項1記載のチューブ入り空気タイヤ。
  3. 【請求項3】前記タイヤが重荷重用であり、前記重なり
    部の軸方向巾wと前記ビードベース部の巾Wとの比(w
    /W)が0.6以上である請求項1又は2記載のチュー
    ブ入り空気タイヤ
  4. 【請求項4】チューブ入り空気タイヤをリムに組み付け
    たチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体であって、 前記リムが、周方向に連なることにより環体をなす複数
    個の分割リム体からなり、 かつ分割リム体は、空気タイヤの両側のビードベース部
    を受ける両側のリムベース部と、ビード部のタイヤ軸方
    向外面を受けかつ前記リムベース部の軸方向外縁で半径
    方向外方にのびるリムフランジ部とを一体に有した分割
    環状をなす一方、 リム装着前において、前記チューブ入り空気タイヤのビ
    ード部のタイヤ半径方向内向き面であるビードベース部
    が、前記環体の状態における分割リム体のリムベース部
    よりも径が小さい小径範囲を有することにより、タイヤ
    軸を含むタイヤ子午断面において、ビードベース部の輪
    郭とリムベース部の輪郭とが重なる重なり部を形成する
    とともに、 前記重なり部の片側のビード部当たりの面積S(mm2
    と、前記ビードベース部の巾W(mm)との比(S/W)
    が0.6〜2.8であることを特徴とするチューブ入り
    空気タイヤとリムとの組立体。
JP8272579A 1995-12-26 1996-10-15 チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体 Pending JPH09240222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8272579A JPH09240222A (ja) 1995-12-26 1996-10-15 チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-339071 1995-12-26
JP33907195 1995-12-26
JP8272579A JPH09240222A (ja) 1995-12-26 1996-10-15 チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09240222A true JPH09240222A (ja) 1997-09-16

Family

ID=26550275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8272579A Pending JPH09240222A (ja) 1995-12-26 1996-10-15 チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09240222A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055399A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ホイール及びホイール/タイヤ組立体
CN102029865A (zh) * 2009-09-29 2011-04-27 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎
CN103863015A (zh) * 2012-12-10 2014-06-18 东洋橡胶工业株式会社 充气子午线轮胎

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055399A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ホイール及びホイール/タイヤ組立体
CN102029865A (zh) * 2009-09-29 2011-04-27 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎
CN103863015A (zh) * 2012-12-10 2014-06-18 东洋橡胶工业株式会社 充气子午线轮胎

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2667765B2 (ja) 空気入りタイヤ
GB2053815A (en) Pneumatic safety tire
JPH0761761B2 (ja) チュ−ブレスラジアルタイヤ
JP2837840B2 (ja) 空気入りタイヤ
US6073669A (en) Heavy duty pneumatic tire with an adhesive rubber layer between the inner liner and the chafer
JP4383662B2 (ja) 三角形クラウン補強体を備えたタイヤ
JPH10157408A (ja) 空気入りタイヤ
JP2003025808A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US5423366A (en) Heavy duty radial tire wherein bead toe lifting is prevented
JPH09240222A (ja) チューブ入り空気タイヤ及びチューブ入り空気タイヤとリムとの組立体
JP3836595B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアル・タイヤ
US6116312A (en) Heavy duty pneumatic radial tires with specified bead core bending rigidity
JP2000289409A (ja) 空気入りタイヤ
JPH08216615A (ja) ライトトラック用空気入りラジアルタイヤ
JP2001001716A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH05147413A (ja) 空気入りタイヤ
JP3377453B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP4205381B2 (ja) タイヤ/ホイール組立体
JP4315646B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2004011284A1 (ja) タイヤ/ホイール組立体
JPH08118925A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH0218107A (ja) ビード部耐久性にすぐれた空気入りラジアルタイヤ
JPH0911714A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3553836B2 (ja) 重荷重用ラジアルタイヤ
JP2008068743A (ja) 空気入りタイヤ