JP2011073407A - オープナー - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の被綴じ物を綴じ込んでも、容易に綴具の綴じ部材を開くことができるオープナーを提供する。
【解決手段】この発明にかかるオープナー10は、綴じ環112,114と、前記綴じ環を間隔をおいて設けることができる保持部材116とを含み、一対の綴じ部材112b,114bが開く綴具110に取り付けられて、前記綴じ部材を開くためのオープナー10であって、基体12と、前記基体12を隔てた位置において、前記綴じ部材114a,114bが貫挿するように並んで形成される貫通孔14,16を含み、前記綴じ環の変位させる方向に沿って前記基体12をスライドさせたときに、前記綴じ部材114bの一方が前記貫通孔16の一方の端部に押されることによって前記綴じ部材114bが変位するように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、オープナーに関し、特にたとえば、リングバインダまたはリングファイルに用いられる綴具を開くために用いられるオープナーに関する。
リングバインダやリングファイルには、複数の綴じ環を有する綴具が用いられる。綴具は表紙の内側に取り付けられて、紙などの被綴じ物が綴じ込まれる。綴具の綴じ環は、開閉可能な2つの綴じ部材を有し、これらの綴じ部材は開く向きに付勢されている。綴じ部材の先端側には、綴じ環係止部が形成され、綴じ環係止部で係止されることにより、2つの綴じ部材が閉じた状態を保持することができる。
このような綴具において、いくつかの綴じ部材の開閉方式があるが、綴じ環を構成する2つの綴じ部材の間の中心線に沿って、2つの綴じ部材を互いに逆向きに変位させることにより、綴じ環係止部を解除させる方式の綴具がある。このような綴具では、閉じた2つの綴じ部材を親指と人差し指ではさみ、2つの綴じ部材が逆向きに変位するように捩じるような動作を行うことにより、綴じ環係止部を解除して綴じ部材を開くことができる。したがって、綴じ環を捩じって綴じ部材を開き、被綴じ物に形成された孔に綴じ部材を挿通して、綴じ部材を閉じることにより、被綴じ物を綴具に綴じ込むことができる(特許文献1参照)。
特開2009−073203号公報
しかしながら、図28に示すように、綴具1に多数の被綴じ物2が綴じ込まれた場合、被綴じ物2から露出する綴じ部材3の範囲が少なくなる。そのため、綴じ部材3をはさんで捩じることが難しくなり、綴じ部材3を開くことが困難になる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、多数の被綴じ物を綴じ込んでも、容易に綴具の綴じ部材を開くことができるオープナーを提供することである。
この発明は、開閉可能な一対の綴じ部材が閉じることによって形成される綴じ環と、前記綴じ環を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材とを含み、間隔をおいて設けられた前記綴じ環を変位させる方向に沿って互いに逆向きに一対の前記綴じ部材を変異させることにより一対の前記綴じ部材が開く綴具に取り付けられて、前記綴じ部材を開くためのオープナーであって、長手方向を有する基体と、前記基体の長手方向の一端側から間隔を隔てた位置において前記綴じ部材が貫挿するように前記基体に前記一対の綴じ部材の間隔に対応する間隔をおいて並んで形成される貫通孔とを含み、前記基体の長手方向において前記一方の貫通孔の一端と他方の貫通孔の一端とが互いにずれた位置に配置されるように形成され、前記綴じ環の変位させる方向に沿って前記基体を一方側にスライドさせたときに、前記綴じ部材の一方が前記貫通孔の一方の端部に押されることによって前記綴じ部材が変位し、かつ、前記綴じ部材の他方が前記貫通孔の他方の端部に押されないように構成された、オープナーである。
綴じ環を変位させる方向に沿ってオープナーの基体を一方側にスライドさせることにより、綴じ環を構成する綴じ部材の一方のみが変位させられ、綴じ部材を開くことができる。貫通孔は、基体の長手方向の一端側から間隔を隔てた位置に形成されているため、基体の長手方向の一端側を押して基体をスライドさせることにより、綴じ部材を開くことができる。オープナーによって、綴じ部材の先端側でなく、保持部材側において綴じ部材を押すことができるため、オープナーの上に被綴じ物を綴じ込むことができ、被綴じ物の量に関係なく、綴じ部材を開くことができる。
このようなオープナーにおいて、さらに、貫通孔に貫通する綴じ部材と連動して動作する別の綴じ部材で構成される綴じ環が貫通する別の貫通孔を含み、別の貫通孔は幅広部と幅狭部とを有し、保持部材の中心線に沿って基体を一方側にスライドさせたときに別の綴じ部材が別の貫通孔の幅広部に位置し、綴じ環を変位させる方向に沿って基体を他方側にスライドさせたときに別の綴じ部材に別の貫通孔の幅狭部が近づくようにすることができる。
綴じ環を変位させる方向に沿ってオープナーの基体を一方側にスライドさせて綴じ部材を開いた後、基体を他方側にスライドさせることにより、綴じ部材と連動する別の綴じ部材が別の貫通孔の幅広部に位置するようになる。そして、基体を他方側にスライドさせることにより、別の綴じ部材に別の貫通孔の幅狭部が近づいて、別の綴じ部材が閉じる向きに変位させられる。それにより、オープナーのスライド方向により、綴じ部材の開閉を行うことができる。
また、基体には、一対の綴じ部材の間隔に対応する間隔をおいて並んで形成された貫通孔の間の中央部において基体の長手方向の長手方向に沿って折れ曲がるヒンジ部が形成されることが好ましい。
オープナーの基体にヒンジ部を形成することにより、基体の強度を大きくすることができ、基体の変形を防止することができる。また、基体にヒンジ部を形成することにより、基体に形成された貫通孔を綴具の保持部材に近い位置で綴じ部材を押すことができる。
この発明によれば、オープナーを綴具に装着しておくことにより、綴具の保持部材側において綴じ部材を押すことができる。そのため、オープナーの上において、綴具に被綴じ物を綴じ込むことができ、多数の被綴じ物を綴じ込んでも、オープナーの操作によって綴具の綴じ部材を開くことができる。オープナーは、長手方向を有する基体を有するため、たとえば綴具の綴じ部材から表紙の下端部に届くように基体を配置することにより、表紙の端部においてオープナーを操作することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明にかかる一実施の形態であるオープナーを用いたファイルを示す斜視図図解図である。 図1図示オープナーの一例を示す平面図解図である。 オープナーと綴具の斜視図解図である。 オープナーの平面図解図である。 図1図示ファイルの正面図解図である。 閉じた状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 開きかけた状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 開いた状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 開いた状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 閉まる手前状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 閉じた状態における綴じ環とオープナーを示す平面図解図である。 開閉部材を示す図解図であり、(A)(B)は、平面図解図であり、(C)は、作動部材への係止方法を示す底面図解図である。 開閉部材の架ける方法を示す側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)(C)は連接部の円周方向に力を加えて作動部材に係止した状態の正断図解図である。 閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す平面図解図である。 閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す左側図解図である。 閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す右側図解図である。 閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す正面図解図である。 閉じた状態における綴じ環と作動部材を示す底面図解図である。 綴じ環と綴じ環部材の貫通孔との関係を示す平面図解図である。 閉じた状態における綴具の平面図解図である。 閉じた状態における綴具の底面図である。 閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図16A−A断面図であり、(B)は、概略を示した図16B−B断面図である。 綴じ環を開く状態を示す綴具の底面図である。 綴じ環を開く状態を示す綴具の綴じ環の図解図である。 開いた状態における綴具の平面図解図である。 開いた状態を示す綴具の底面図解図である。 開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図21A−A断面図であり、(B)は、概略を示した図21B−B断面図である。 綴じ環を綴じる状態を示す綴じ環の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、平面図解図である。 綴じ環を綴じる状態を示す綴じ環の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、平面図解図である。 綴じ環を綴じる状態を示す綴じ環の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、平面図解図である。 この発明にかかる綴具の説明図である。 この発明にかかる綴具を用いたファイルの説明図である。 背景技術を示す図解図である。
図1はこの発明のオープナーが取り付けられたリングファイルの一例を示す図解図であり、図2はその平面図であり、図3はその要部図解図である。リングファイルは、厚紙その他の比較的硬質なシート材からなる表紙COを含む。表紙COの略中央に形成される平行な一対の折り線の内側、つまり背表紙の内側に、綴具110が取り付けられる。この綴じ具110は、たとえば向こう側の第1の綴じ環112と、第1の綴じ環112と一対の手前の第2の綴じ環114とを含む。第1の綴じ環112は、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bを含み、第1の綴じ部材112aと第2の綴じ部材112bが閉じることによって、略Oの字環状となる第1の綴じ環112が形成される。同様に、第2の綴じ環114は、第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bを含み、第3の綴じ部材114aと第4の綴じ部材114bが閉じることによって、略Oの字環状となる第2の綴じ環114が形成される。
綴具110は、前記第1の綴じ環112および第2の綴じ環114をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材116と、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが保持部材116に固定されるように、表面側よりのびるように第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とを固定された一対の板状の作動片が保持部材116の内側に移動自在に固定された、作動部材118とを備える。
この綴具110の綴じ環は、主綴じ環たる第1の綴じ環112と副綴じ環たる第2の綴じ環114とからなる開閉自在の2穴タイプである。
第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とは、同一方向に向けて、その綴じ環係止部150を、この発明にかかるオープナー10で外すことができるように構成されている。
そして、綴じ環を閉じるときは、主綴じ環たる第1の綴じ環112を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴じ環112を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴じ環たる第2の綴じ環114は追動するように構成されている。
第1の綴じ環112は、略Oの字状の綴じ環となるように、略半円弧状の第1の綴じ部材112aと略半円弧状の第2の綴じ部材112bとから構成され、第2の綴じ環114は、略Oの字状の綴じ環となるように、略半円弧状の第3の綴じ部材114aと略半円弧状の第4の綴じ部材114bとから構成されている。そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bと、第3の綴じ部材114aと第4の綴じ部材114bの先端、すなわち第1の綴じ環112および第2の綴じ環114の頂部において、綴じ環係止部150が形成されている。
保持部材116は、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面視略長方形で、その両端、すなわち表紙COに取り付ける取付孔120近傍においては、平面視略半円弧状に形成されている。
保持部材116は、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部122を備え、且つ、被綴じ物載置部122の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材118等を収容するように構成されている。
保持部材116の被綴じ物載置部122の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材118を摺動自在に保持する保持壁124、第1の保持壁124aおよび第2の保持壁124bが設けられている。この実施の形態においては、保持壁124は、保持部材116の長手方向において、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁124aおよび第2の保持壁124bが連設され、第1の保持壁124aと第2の保持壁124bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁124aおよび第2の保持壁124bと被綴じ物載置部122によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材118、開閉部材140等が収容される。
第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114に、この発明のオープナー10が取り付けられる。オープナー10は、図1及び2に示すように、表紙COの背表紙の高さ(CO−H)に相当する高さを備える長手方向を有する基体12を含む。基体12は、たとえば合成樹脂などで平面視略長方形の板状に形成されており、その幅は、後述するように幅方向の中央において折り曲げられるので、表紙の背幅(COB−W)より長く形成され、折り曲げたときに表紙の背幅(COB−W)よりわずかに狭い幅となるように形成されている。
基体12の長手方向の手前側の一端側から間隔を隔てた位置において、基体12の幅方向において、第3の綴じ部材114aの基部と第4の綴じ部材114bの基部の間隔と対応する間隔をおいて並んで、左右一対の第3の貫通孔14及び第4貫通孔16が形成される。
これらの第1貫通孔14と第2貫通孔16は、基体12の長手方向に沿ってのびる、長孔状に形成される。
第1貫通孔14の一端側14aおよび第2貫通孔16の一端側16aは、基体12の長手方向の一端側において、互いにずれた位置となるように形成される。すなわち、一方の第1貫通孔14の一端側14aの手前側孔縁は、他方の第2貫通孔16の一端側16aの手前側孔縁に比べて、基体12の長手方向の一端側たる手前側に近くなるように形成される。
第2の貫通孔16の手前側の一端側16aと第1貫通孔14の手前側の一端側14aとのずれの間隔は、オープナー10を綴じ具110を開くために、向こう側にスライドさせたときに、一端側16aが第4の綴じ部材114bの手前側を向こう側に押して綴じ具110の綴じ環係止部150の係合を解除するまで、第1貫通孔14の一端側14aが綴じ具110の第3の綴じ部材114aの手前側に到達しないように、構成されている。
さらに、2つの第1貫通孔14及び第2の貫通孔16の他端側は、直交するように基体12に形成された切り欠き部14b,16bによって、基体12の外側に連通している。
貫通孔14に連通する切り欠き部14bと貫通孔16に連通する切り欠き部16bとは、基体12の長手方向において同じ位置に形成され、切り欠き部14bは右側が開口し、切り欠き部16bは左側が開口している。
これらの貫通孔14,16には、それぞれ第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bが貫挿される。
第2の綴じ環114が閉じている(ロックしている)ときには、第3の綴じ部材114a及び第4の綴じ部材114bは、第3の綴じ部材114aが切り欠き部14b側に第4の綴じ部材114bが切り欠き部16b側に位置するように構成されている。
そして、第2の綴じ環114が開いている(オープンしている)ときには、第3の綴じ部材114a及び第4の綴じ部材114bは、第3の綴じ部材114aが貫通孔14の一端側14a側に及び第4の綴じ部材114bが貫通孔16の一端側16a側に位置するように構成されている。
基体12の長手方向の向こう側の他端側には、別の貫通孔18が形成される。基体12の長手方向における別の貫通孔18のほぼ中央部において、基体12の幅方向の両側から別の貫通孔18に突き出すように、突出部20が形成される。この突出部20が形成されることにより、基体12の長手方向における別の貫通孔18のほぼ中央部に幅狭部18aが形成される。そして、幅狭部18aに対して貫通孔14,16側に手前側の第1の幅広部18bが形成され、その反対側に向こう側の第2の幅広部18cが形成される。別の貫通孔18には、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bが貫挿される。
第1の幅広部18bは、図11に示すように、第1の綴じ部材112aの基部の外側に位置する平面視半円弧状の第1ロック孔縁18b1と、第2の綴じ部材112bの基部の外側に位置する平面視半円弧状の第2オープン孔縁18b2とを備え、第1ロック孔縁18b1と第2オープン孔縁18b2とは、綴じ具110を閉じた(ロックした)状態において、第1の綴じ部材112aの基部と第2の綴じ部材112bの基部との間隔に対応する間隔をおいて対向するように構成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ部材112aの基部と第2の綴じ部材112bの基部との間隔よりわずかに幅広く形成されている。
第2の幅広部18cは、図11に示すように、第1の綴じ部材112aの基部の外側に位置する平面視半円弧状の第1オープン孔縁18C1と、第2の綴じ部材112bの基部の外側に位置する平面視半円弧状の第2オープン孔縁18C2とを備え、第1オープン孔縁18C1と第2オープン孔縁18C2とは、綴じ具110を開いた(オープンした)状態において、第1の綴じ部材112aの基部と第2の綴じ部材112bの基部との間隔に対応する間隔をおいて対向するように構成されている。この実施の形態においては、第1の綴じ部材112aの基部と第2の綴じ部材112bの基部との間隔よりわずかに幅広く形成されている。
幅狭部18aは、図11に示すように、第1の綴じ部材112aの基部の外側に位置するように第1突出部18a1と、第2の綴じ部材112bの基部の外側に位置するように第2突出部18a2と備え、第1突出部18a1と第2突出部18a2とは互いに向き合うように第1の綴じ部材112aと第2の綴じ部材112bとの中央に向けて突き出ている。
この実施の形態においては、第1突出部18a1と第2突出部18a2と第1突出部18a1の最先端と第2突出部18a2の最先端との間の間隔は、閉じた綴じ具110の第1の綴じ部材112aの左外側部と第2の綴じ部材112bの右外側部との間隔に略々同じかわずかに狭い間隔に形成されている。
第1ロック孔縁18b1は、第1突出部18a1に至る傾斜が第1オープン孔縁18C1と比して比較的緩やかに形成され、第2オープン孔縁18b2は、第2突出部18a2に至る傾斜が第2オープン孔縁18C2と比して比較的緩やかに形成されている。
第1突出部18a1は、向こう側に連設された第1オープン孔縁18C1と手前側に連設された第1ロック孔縁18b1とは波状に連設され、第2突出部18a2は、向こう側に連設された第2オープン孔縁18C2と手前側に連設された第2オープン孔縁18b2とは、波状に連設されており、左右対称に構成されている。
さらに、基体12の幅方向の中央部には、基体12の長手方向に沿って折れ曲がるヒンジ部22が形成される。ヒンジ部22は、図5に示すように、基体12の長手方向の一端側から見たときに、貫通孔14,16が下方に配置されるような山形となり、保持部材116の中央線上から左右の第1の保持壁124a及び第2の保持壁124bに至る傾斜面に沿った形状となるように構成される。
このオープナー10は、綴具110に取り付けられる。
保持部材116の被綴じ物載置部122には、向こう側の第1の綴じ環112と手前側の第2の綴じ環114とを、保持部材116の長さ方向において一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をあけて遊貫するための向こう側の貫通孔126と手前側の貫通孔128とがそれぞれ穿設されている。
向こう側の貫通孔126と手前側の貫通孔128とは、第1の綴じ環112を構成する第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bと、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bとに対応して、保持部材116の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、B側貫通孔126a,128a(表紙COの裏表紙側)とA側貫通孔126b,128b(表紙COの表表紙側)とが穿設されている。
向こう側の貫通孔126は、第1の綴じ部材112aを貫入し保持部材116の幅方向において第1の綴じ部材112aを孔の中において移動することができる間隔を備えた、B側貫通孔126aと、第2の綴じ部材112bを貫入し保持部材116の長さ方向及び幅方向において第2の綴じ部材112bを孔の中において移動することができる間隔を備えたA側貫通孔126bとからなる。B側貫通孔126aは、平面視略U字状で開口部分から続く向こう側の孔縁126a1と手前側の孔縁126a2とを有する。
A側貫通孔126bは、B側貫通孔126aと略対称形であり、平面視略U字状で開口部分から続く向こう側の孔縁126b1と手前側の孔縁126b2とを有する。
手前側の貫通孔128は、第3の綴じ部材114aを貫入し保持部材116の幅方向において第3の綴じ部材114aを孔の中において移動することができる間隔を備えた、B側貫通孔128aと、第4の綴じ部材114bを貫入し保持部材116の長さ方向及び幅方向において第4の綴じ部材114bを孔の中において移動することができる間隔を備えたA側貫通孔128bとからなる。B側貫通孔128aは、平面視略U字状で開口部分から続く向こう側の孔縁128a1と手前側の孔縁128a2とを有する。
A側貫通孔128bは、平面視略U字状で開口部分から続く向こう側の孔縁128b1と手前側の孔縁128b2とを有する。B側貫通孔128aは、A側貫通孔128bと比して長さ方向における長さが短い。
A側貫通孔126bとA側貫通孔128bとは同じ形状である。
B側貫通孔126aとA側貫通孔126bとは、保持部材116の長さ方向における位置が変化づけられ、B側貫通孔126aの手前側縁がA側貫通孔126bの手前側縁より向こう側に位置している。
B側貫通孔128aとA側貫通孔128bとは、保持部材116の長さ方向における位置が変化づけられ、B側貫通孔128aの手前側縁がA側貫通孔128bの手前側縁より向こう側に位置している。B側貫通孔128aの向こう側の孔縁128a1は、B側貫通孔128aの向こう側の孔縁128b1と略同じ位置に位置して、第3の綴じ部材114aの向こう側に近い位置に位置している。
この実施の形態においては、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じられたとき、第2の綴じ部材112bの綴じ環係止部150の脱係が外される方向O2とは反対側の手前側の孔縁126b2の方が、第1の綴じ部材112aの綴じ環係止部150の脱係が外される方向O1の側の手前側の孔縁126a2より手前側に位置している。
同様に、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じられたとき、第4の綴じ部材114bの綴じ環係止部150の脱係が外される方向O2とは反対側の手前側の孔縁128b2の方が、第3の綴じ部材114aの綴じ環係止部150の脱係が外される方向O1の側の手前側の孔縁128a2より手前側に位置している。
作動部材118は、平面視略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片130および第2の作動片132からなる。
第1の作動片130及び第2の作動片132は、その長手方向において、第1の保持壁124a及び第1の保持壁124bと平行でその内面に摺動する外側端縁130b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁130b及び外側端縁132bと平行に当該一対の第1の作動片130及び第2の作動片132を突き合わせる突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aが内側縁に形成されている。第1の作動片130及び第2の作動片132は、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央C(図14及び図16図示)を対称の中心とする点対称形で、保持部材116の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
作動部材118は、一方の作動片、すなわち第1の作動片130における保持部材116の被綴じ物載置部122の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴じ環112を構成する第1の綴じ部材112aの基部が固定され、且つ、前記第1の綴じ部材112aとは一定の間隔をおいて、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片132における保持部材116の被綴じ物載置部122と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴じ環112を構成する第2の綴じ部材112bの基部が固定され、且つ、前記第2の綴じ部材112bと一定の間隔をおいて、第2の綴じ環114を構成する第4の綴じ部材114bの基部が固定されている。持部材16の内面に近づき且つ前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を閉じた際には前記保持部材116の内面から離れるように、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開閉する方向に揺動可能に、前記保持部材116に保持される。
前記開閉部材140は、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114が固定された表面とは反対側の裏面側において、作動部材118に固定され、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開くときに、保持部材116内で、前記第2の作動片132を保持部材116の長手方向に移動させるとともに第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114の基部並びにその突き合わせ縁130aおよび突き合わせ縁132aが保持部材116の内面に近づいた方向に保持させて、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開く方向に変化させるように形成されている。
前記作動部材118は、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を固定された表面側とは反対側の裏面側において、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開く方向に付勢する開閉部材140が固定されている。
そして、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を閉じたときには、第1の作動片130及び第2の作動片132は、保持部材116の内面より離れた位置において、その突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aが突き合わせた状態において、平面状に保持され、そして、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開いたときには、第1の作動片130及び第2の作動片132は、その突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aが突き合わせた状態において保持部材116の内面に近づいた方向に向いて山折り状に保持されるように、保持部材116に固定されている。
前記第1の作動片130は、突き合わせ縁130aの両端近傍であって、第1の綴じ部材112a及び第3綴じ部材の114aの基部が固定された領域より突き合わせ縁130a寄りを、突き合わせ縁130aの両端近傍を突き合わせ縁130aに沿って周囲の基準面LP1より開閉部材140を固定される面側に曲げて凹まされて第1の作動片の向こう側凹み部130d及び第1の作動片の手前側凹み部130eを形成されている。そして、第1の作動片の手前側凹み部130e及び第1の作動片の向こう側凹み部130dにより前記基準面LP1より係合部を有する第1の作動片の向こう側第2係合部136b4が形成されている。
前記第1の作動片130の第1係合部136aの係合面と前記第2の作動片132の第2係合部136bの係合面とを、前記基準面LP1及び基準面LP2と略々同じ高さ又は低い高さにおいて係合されている。
前記第2の作動片132の第1係合部136aの係合面と前記第1の作動片130の第2係合部136bの係合面とを、前記基準面LP1及び基準面LP2と略々同じ高さ又は低い高さにおいて係合されている。
第1係合部136aは、第1の作動片の向こう側第1係合部136a1、第1の作動片の手前側第1係合部136a2、第2の作動片の手前側第1係合部136a3及び第2の作動片の向こう側第1係合部136a4を含む。
第2係合部136bは、第2の作動片の向こう側第2係合部136b1、第2の作動片の手前側第2係合部136b2、第1の作動片の手前側第2係合部136b3及び第1の作動片の向こう側第2係合部136b4を含む。
前記第1の作動片130は、第1係合部136aが形成され且つ第2の作動片132と同じように第2係合部136bが形成されるとともに、前記第2の作動片132は、第2係合部136bが形成され且つ第1の作動片130と同じように第1係合部136aが形成され、対向する第1の作動片130及び第2の作動片132は、第1係合部136aと第2係合部136bとが係合して、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aを中心にして第1の作動片130と第2の作動片132とが揺動するように形成されている。
このように、前記作動部材118及び開閉部材140を保持部材116の保持空間内において保持され且つ移動できるように、一対の作動片すなわち、第1の作動片130及び第2の作動片132の突き合わせ縁、すなわち、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aに、移動中にも突き合わせ状態を維持するための係合部すなわち、第1係合部136a及び第2係合部136bを、開閉部材140を固定された面側に向けて突出して形成されているので、保持部材116の高さを低くして低背化を図ることができる。
第1の作動片130及び第2の作動片132は、第1の作動片の向こう側凹み部130d、第1の作動片の手前側凹み部130e、第2の作動片の向こう側凹み部132d及び第2の作動片の手前側凹み部132eに、内側の第1の作動片の手前側第1係合部136a2及び第2の作動片の向こう側第1係合部136a4の内側近傍において、第1の作動片130及び第2の作動片132の長手方向への移動を規制する移動規制部が形成される。
移動規制部は、第1の作動片130の突き合わせ縁130aに形成された規制凹部130f及び規制凸部130gと、第2の作動片132の突き合わせ縁132aに形成された規制凹部132f及び規制凸部132gとから形成される。
規制凹部130fは、突き合わせ縁130aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸部132gは、前記規制凹部130fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部130fに規制凸部132gが遊嵌されて、規制凹部130f内において第1の作動片130及び第2の作動片132がその長さ方向に互い違いに移動するように形成されている。
規制凹部132fは、突き合わせ縁132aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸部130gは、前記規制凹部132fと遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起であり、規制凹部132fに規制凸部130gが遊嵌されて、規制凹部132f内において第1の作動片130及び第2の作動片132がその長さ方向に互い違いに移動するように形成されている。
移動規制部は、一方の第1の作動片130の突き合わせ縁130aに形成された規制凹部130f及び規制凸部130gと、他方の第2の作動片132の突き合わせ縁132aに形成された規制凹部132f及び規制凸部132gとから形成されているが、綴じ環112,114を綴じ環係止部150において閉じたとき、一方の第1の作動片130の規制凹部130fは、係止された綴じ環係止部150が外れる方向に他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)が移動することを許容するように、他方の第2の作動片132の規制凸部132gの移動を許容できる長さに形成されている。
この実施の形態においては、第1の作動片130の突き合わせ縁130aに穿設された規制凹部130fの長さは、第1の作動片130及び第2の作動片132の長さ方向において、第2の作動片132の突き合わせ縁132aに突設された規制凸部132gの長さよりも長く形成され、また、第2の作動片132の突き合わせ縁132aに穿設された規制凹部132fの長さは、第2の作動片132及び第1の作動片130の長さ方向において、第1の作動片130の突き合わせ縁130aに突設された規制凸部130gの長さよりも長く形成されている。
而して、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114に被綴じ物Sを綴じ込んだときに、綴具110の長さ方向において下方(手前側)に向けてのみ荷重がかかったときには、綴じ環係止部150において、第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bが、係止された第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114a側に向けて(下方(手前側)に向けて)転位して、第1の綴じ環112の綴じ環係止部150に強く喰い込み、被綴じ物Sの重みで綴じ環係止部150が脱係することがない。
第1の作動片130の突き合わせ縁130a側及び第2の作動片132の突き合わせ縁132a側であって、第1の綴じ部材112aの基部と第3の綴じ部材114aの基部と第2の綴じ部材112bの基部と第4の綴じ部材114bの基部の間において、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とを開閉方向に変化させる開閉部材140が設けられている。
開閉部材140は、一本の弾力性を有するピアノ線などの鋼線からなり、開閉部材140は、直線状の連接部142と、前記連接部142の一端に形成された直線状の第1架設部144と、前記連接部142の他端に形成された直線状の第2架設部146とを備える。
前記開閉部材140は、前記作動部材118を構成する一対の作動片すなわち第1の作動片130と第2の作動片132との間において、一対の第1の作動片130と第2の作動片132をそれぞれ逆方向に移動させるように、第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aの基部を結ぶ方向であり、且つ第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bの基部を結ぶ方向と略平行な方向で逆向きに付勢するために架け渡されている。それとともに、前記開閉部材140は、綴じ環すなわち第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114を開き且つ開閉状態を保持させるように、第1の作動片130に間隔をおいて固定された綴じ環すなわち第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aの基部を結ぶ方向と交差する方向であり、且つ作動片132に間隔をおいて固定された綴じ環すなわち第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bの基部を結ぶ方向と交差する方向で連接部142の円周方向に捩って、前記作動部材118を構成する一対の作動片すなわち第1の作動片130と第2の作動片132との間において、架け渡されている。
前記第1架設部144は、第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aの基部と第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bの基部とが綴じ環の先端側に向けて上昇して開く方向に付勢するように、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡されている。
前記第2架設部146は、第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aの基部と第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bの基部とが綴じ環の先端側に向けて上昇して開く方向に付勢するように、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡されている。
そして、前記第1架設部144と第2架設部146とは、第1架設部144と第2架設部146の付勢力に抗して第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との綴じ環係止部150の係合を外したときに、第1の作動片130と第2の作動片132とを、第1の綴じ部材112aの基部と第3の綴じ部材114aの基部及び第2の綴じ部材112bの基部と第4の綴じ部材114bの基部とを結ぶ方向(X1及びX2方向)に沿って第1の作動片130と第2の作動片132とを逆向きに移動させるように第1の作動片130と第2の作動片132とを付勢して、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡されている。
開閉部材140は、前記連接部142が、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片130と第2の作動片132とを突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aを中心に回動させる方向に連接部142を捩る荷重を加えて、連接部142の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、変形をうけた線状材のもとに戻ろうとする力を発生させるようにして、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡され、且つ、第1架設部144が第1の作動片130に、第2架設部146が第2の作動片132に固定される。
この実施の形態において、開閉部材140は、連接部142と第1架設部144とを接続する接続部(第1接続部148a)において、及び連接部142と第2架設部146とを接続する接続部(第2接続部148b)において、一本の直線状ピアノ線などの弾力性を有する鋼線の第1架設部144の領域と第2架設部146の領域とを略々同じ向きに向けて折り曲げ、且つ、連接部142を図7図示角度β1及びβ2分捩って、一対の作動片(第1の作動片130及び第2の作動片132)に固定されるように、構成されている。
開閉部材140は、力をかけない元の状態においては、図12において示すように、半直線状連接部142と半直線状第1架設部144とがなす角度α2が、綴じ環係止部150の係合を外す方向O1方向に平面視略々115〜120度の角度をなすように折り曲げられ、且つ半直線状連接部142と半直線状第2架設部146となす角度α1が、綴じ環係止部150の係合を外す方向O2方向に平面視略々115〜120度の角度をなすように折り曲げられるとともに、半直線状第1架設部144と半直線状連接部142とがなす角度β3及び半直線状第2架設部146と半直線状連接部142とがなす角度β4が、背面方向に向けて側面視略々110度の角度をなすように折り曲げられている。
前記第1架設部144は、第1の作動片130及び第2の作動片132が平面状に突き合わされた状態(すなわち第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じた状態)において、前記第2架設部146が第2の作動片132を前記山折り状態にする方向すなわち第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bを閉じる方向である第1の綴じ環112の突き出る方向に向けて連接部142を捩った状態で第2の作動片132の第1開閉部材固定部138aに固定された状態において、第1の作動片130の第3開閉部材固定部138cと第2の作動片132の第1開閉部材固定部138aとの間に架け渡されている。
前記第1架設部144は、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との綴じ環係止部150の係合を手で捻って外した後、手で綴じ環係止部150を捻る力を弱めるか取り除いたときに、第1の作動片130と第2の作動片132とを第1の綴じ部材112aの基部と第3の綴じ部材114aの基部及び第2の綴じ部材112bの基部と第4の綴じ部材114bの基部とを結ぶ方向(X1及びX2方向)に沿って、綴じ環係止部150を捻ったときに綴じ環係止部150の係合を外す方向(O1)に移動した後、第1の作動片130を反対方向に移動させて第2の作動片132とを互いに逆向きに移動させ、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114を閉じる位置すなわち第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが直線上に並ぶ位置まで移動させるように、第1の作動片130と第2の作動片132とを同列に並んだ並置された状態において、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との綴じ環係止部150の係合を外す方向(O1方向)に撓めて、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡されている。
この状態において、連接部142と第1架設部144とがなす角度θ2は、前記角度α2よりやや狭い100度以下に構成されている。而して、第1架設部144は、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との係合を外す方向O1とは反対側に向けて第1の作動片130を付勢するとともに、第1の作動片130を第2の作動片132に向けて押すように付勢する。
前記第2架設部146は、第1の作動片130及び第2の作動片132が平面状に突き合わされた状態(すなわち第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じた状態)において、前記第1架設部144が第1の作動片130を前記山折り状態にする方向すなわち第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aを閉じる方向である第2の綴じ環114の突き出る方向に向けて連接部142を捩った状態で第1の作動片130の第2開閉部材固定部138bに固定された状態において、第2の作動片132の第4開閉部材固定部138dと第1の作動片130の第2開閉部材固定部138bとの間に架け渡されている。
前記第2架設部146は、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との綴じ環係止部150の係合をオープナー10で捻って外した後、オープナー10で綴じ環係止部150を捻る力を弱めるか取り除いたときに、第1の作動片130と第2の作動片132とを第1の綴じ部材112aの基部と第3の綴じ部材114aの基部及び第2の綴じ部材112bの基部と第4の綴じ部材114bの基部とを結ぶ方向(X1及びX2方向)に沿って、綴じ環係止部150を捻ったときに綴じ環係止部150の係合を外す方向(O2)に移動した後、第1の作動片130を反対方向に移動させて第2の作動片132とを互いに逆向きに移動させるように、第1の作動片130と第2の作動片132とを同列に並んだ並置された状態において、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との綴じ環係止部150の係合を外す方向(O2方向)に撓めて、第1の作動片130と第2の作動片132との間に架け渡されている。
この状態において、連接部142と第2架設部146とがなす角度θ1は、前記角度α1よりやや狭い100度以下に構成されている。而して、第2架設部146は、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114との係合を外す方向O2とは反対側に向けて第2の作動片132を付勢するとともに、第2の作動片132を第1の作動片130に向けて押すように付勢する。
連接部142は、第1の綴じ部材112a及び第4の綴じ部材114bの突き出る方向である上向きにその円周方向に捩って、第1の作動片130と第2の作動片132に固着された第1の綴じ部材112aの基部と第3の綴じ部材114aの基部とを結ぶ線(X1(図14図示))及び第2の綴じ部材112bの基部と第4の綴じ部材114bの基部とを結ぶ線(X2(図14図示))並びに突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aと交差する方向に(この実施の形態においては、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの中央Cを通る斜行線上に)固定されている。
この実施の形態においては、連接部142は、図14B及び14Cにおいて示すように、力をかけない元の状態から側面視において60度程捩って、第1の作動片130及び第2の作動片132に固定される。
この実施の形態においては、連接部142は、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aを通る線X3と10数度の角度をなす斜行線γ(図14E図示)上において、突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの中央Cより均等な長さを有して、第1の作動片130の第2開閉部材固定部138bと第2の作動片132の第1開閉部材固定部138aとに固定されている。
連接部142及び第1架設部144は、連接部142と第1架設部144との接続部である第1接続部148aの近傍において、第2の作動片132の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより第2の綴じ部材112b側に固定されている。
連接部142及び第2架設部146は、連接部142と第2架設部146との接続部である第2接続部148bの近傍において、第1の作動片130の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより第3の綴じ部材114a側に固定されている。
そして、第1架設部144は、連接部142と第1架設部144との接続部である第1接続部148aの近傍において、第1の作動片130の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより、第2の綴じ部材112b側に固定され、且つ、連接部142と第1架設部144との接続部である第1接続部148aとは離れた位置すなわち第1架設部144の先端において、第1の作動片130の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより第1の綴じ部材112a側であって、第1開閉部材固定部138aより第1の綴じ部材112a側に固定されている。
この実施の形態においては、第1架設部144は、O1方向とは反対側に20度程傾けている。
そして、第2架設部146は、連接部142と第2架設部146との接続部である第2接続部148bの近傍において、第1の作動片130の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより、第3の綴じ部材114a側に固定され、且つ、連接部142と第2架設部146との接続部である第2接続部148bとは離れた位置すなわち第2架設部146の先端において、第2の作動片132の裏面側の突き合わせ縁130a及び突き合わせ縁132aの長手方向における中央Cより第4の綴じ部材114b側であって、第2開閉部材固定部138bより第4の綴じ部材114b側に固定されている。
この実施の形態においては、第2架設部146は、O2方向とは反対側に20度程傾けている。
そして、1対の前記第1の作動片130及び第2の作動片132は、前記保持部材116の長手方向において互いに逆方向に移動させることにより、前記綴じ部材の組み合わせによる前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114が分離され、前記第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114が分離されたときに、前記開閉部材140は、前記第1の作動片130と第2の作動片132とを付勢して、前記第1の綴じ部材112aと第2の綴じ部材112b及び第3の綴じ部材114aと第4の綴じ部材114bとを開放させる。
前記綴じ環は、図24〜図26に示すように、主綴じ環たる第1の綴じ環112と、該第1の綴じ環112の閉じる方向に向けての作動に追動する副綴じ環たる第2の綴じ環114とにより構成されている。
そして、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とは、同一方向(図18のO1及びO2方向)に向けて、その綴じ環係止部150をオープナー10で外すことができるように構成されている。
第1の綴じ環112を構成する第1の綴じ部材112aの先端に形成された綴じ環係止部150を構成する先端の凸部152a及びその凸部152aに続く凹部152bと、第2の綴じ部材112bの綴じ環係止部150を構成する先端の凸部154a及びその先端の凸部154aに続く凹部154bとは、第1の綴じ環112を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部152a及び凸部154aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面152c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面154cと、傾斜対向面152c及び傾斜対向面154cに続き、凸部152a及び凸部154aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面152d及び傾斜対向面154dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部152bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部154bは、同様に基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
また、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aの先端に形成された綴じ環係止部150を構成する凸部156a及びその凸部156aに続く凹部156bと、第4の綴じ部材114bの綴じ環係止部150を構成する先端の凸部158a及びその先端の凸部158aに続く凹部158bとは、第2の綴じ環114を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
凸部156a及び凸部158aは、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面156c及び湾曲凸面を有する傾斜対向面158cと、傾斜対向面156c及び傾斜対向面158cに続き、凸部156a及び凸部158aの後端(基部側)から除々に先端側(すなわち閉じる方向)に入り込んだ傾斜対向面156d及び傾斜対向面158dが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
凹部156bは、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備え、凹部158bは、同様に湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
凸部152aの最高部と凹部152bの最深部との間の距離L1及び凸部154aの最高部と凹部154bの最深部との間の距離L1は、綴じ環係止部150を脱係するときに関係する長さである。
そして、この実施の形態においては、凸部152aの最高部と凹部152bの最深部との間の距離L1及び凸部154aの最高部と凹部154bの最深部との間の距離L1は、第1の綴じ部材112aの手前側縁と手前側の孔縁126a2との間の距離L2と第2の綴じ部材112bの向こう側と向こう側の孔縁126b1との間の距離L3との和より短くなるように構成され、第1の綴じ環112をねじって綴じ環係止部150を脱係させることができるように構成されている。
同様に、凸部152aの最高部と凹部152bの最深部との間の距離L1及び凸部154aの最高部と凹部154bの最深部との間の距離L1は、第3の綴じ部材114aの手前側縁と手前側の孔縁128a2との間の距離L2と第4の綴じ部材114bの向こう側と向こう側の孔縁128b1との間の距離L3との和より短くなるように構成され、第2の綴じ環114をねじって綴じ環係止部150を脱係させることができるように構成されている。
しかしながら、B側貫通孔126a及びB側貫通孔128aは、係止された状態にある第1の綴じ部材112aの綴じ環係止部150が綴じられた被綴じ物Sの重みで綴じ環係止部150の外れる方向O1に移動することを規制することができるように、第1の綴じ環112と第2の綴じ環114とが閉じられたとき、前記距離L1より前記距離L2の方が短くなるように構成されている。
綴じ環112,114が閉じられているときに、オープナー10によって、綴じ環112,114が開かれるときには、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)が綴じ環係止部150の係合を外す側とは反対側である向こう側に移動することを貫通孔128の向こう側の孔縁128a1によって(向こう側への)移動を規制するとともに他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)が綴じ環係止部150の係合を外す側である向こう側に移動するために、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)を貫挿された一方の貫通孔(B側貫通孔128a)は、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の向こう側への移動を規制するように形成され、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)を貫挿された他方の貫通孔(A側貫通孔126b,A側貫通孔128b)は、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)向こう側へのの移動を許容するように形成されている。
移動規制部は、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の移動を許容するように形成され、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)の移動を許容するように形成されている。
そして、綴じ環112,114に被綴じ物Sによる一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の綴じ環係止部150の係合を外す方向にのみ過負荷がかかったときには、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)を貫挿された一方の貫通孔(B側貫通孔126a,B側貫通孔128a)は、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の綴じ環係止部150の係合を外す側に移動した一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の移動を停止するように形成され、且つ他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)を貫挿された他方の貫通孔(A側貫通孔126b,A側貫通孔128b)は、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)が、前記停止した一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)に向けて更に移動することを許容するように形成されるとともに、且つ移動規制部は、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の綴じ環係止部150の係合を外す側に移動した一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)に向けて、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)が更に移動することを許容するように形成されている。
綴じ環係止部150は、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の係止凸部(凸部152a,凸部156a)が向こう側に向けて突き出ており且つ他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)の係止凸部(凸部154a,凸部158a)が手前側に向けて突き出ており、綴じ環係止部150を脱係して閉じている綴じ環をオープナー10で開かれるときには、他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)の係止凸部(凸部154a,凸部158a)が突き出ている方向とは反対側に向けて他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)を移動させて、一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の係止凸部(凸部152a,凸部156a)を他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)の係止凹部(凹部154b,凹部158b)から脱係させ且つ他方の綴じ部材(第2の綴じ部材112b,第4の綴じ部材114b)の係止凸部(凸部154a,凸部158a)を一方の綴じ部材(第1の綴じ部材112a,第3の綴じ部材114a)の係止凹部(凹部152b,凹部156b)から脱係させることができる。
第2の綴じ環114の第4の綴じ部材114bをオープナー10で向こう側に移動させることにより第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114の綴じ環係止部150を外したとき、第1の作動片130と第2の作動片132には、ねじられていた開閉部材140が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の第1架設部144と他方の第2架設部146とが、図6(B)(C)矢印方向に示すように、連接部142の円周方向に回転して元の状態に戻ろうとするように力が働くことにより、第2の綴じ環114は開く。
また、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114は、その綴じ環係止部150が外され(図18参照)、第1の作動片130及び第2の作動片132は、綴じ環係止部150の外れる方向(第1の作動片130はO1方向、第2の作動片132はO2方向)に移動する(図21(A)参照)。それによって、移動規制部を構成する第1の作動片130の規制凸部130gが第2の作動片132の規制凹部132f内を移動して、規制凹部132fにおける綴じ環係止部150の外れる方向とは反対側の端縁に突き当たり、且つ移動規制部を構成する第2の作動片132の規制凸部132gが第1の作動片130の規制凹部130f内を移動して、規制凹部130fにおける綴じ環係止部2方向とは反対側の端縁に突き当たる(図21(B)参照)。
オープナー10が停止して第4の綴じ部材114bを押す力を取り除くか弱めると、第1の綴じ環112及び第2の綴じ環114は、開閉部材140の第1架設部144と第2架設部146とが、図13(B)(C)矢印方向に示すように、連接部142の円周方向に回転して元の状態に戻ろうとする力を第1の作動片130及び第2の作動片132に働かせることにより、第1の作動片130及び第2の作動片132が平面状態から山折り状態に変わって、更に開き(第1の綴じ部材112a及び第3の綴じ部材114aはO3方向、第2の綴じ部材112b及び第4の綴じ部材114bはO4方向)、且つ、開閉部材140の第1架設部144及び第2架設部146が元の状態に戻ろうとすることにより、第1の作動片130と第2の作動片132とは、逆方向に移動する(図21(A)(B)参照)。
すなわち、作動部材118及び開閉部材140は、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aの凸部156aと第4の綴じ部材114bの凸部158aとを開く方向に作用し、そして、第1の綴じ環112の第1の綴じ部材112aの凸部152aと第2の綴じ部材112bの凸部154aとを引き離す方向に作用するとともに、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aの凸部156aと第4の綴じ部材114bの凸部158aとを引き離すように作用する。
このように、この実施の形態においては、第1の綴じ環112の第2の綴じ部材112b又は第2の綴じ環114の第4の綴じ部材114bをオープナー10で移動させることにより、第1の綴じ環112の第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bの綴じ環係止部150と、第2の綴じ環114の第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bの綴じ環係止部150を外すことができる。
また、第1の綴じ環112の第1の綴じ部材112aと第2の綴じ部材112bの綴じ環係止部150および第2の綴じ環114の第3の綴じ部材114aと第4の綴じ部材114bの綴じ環係止部150の係合を解除しオープナー10が停止して第4の綴じ部材114bを押す力を取り除くか弱めたとき、開閉部材140の第1架設部144と第2架設部146とが連接部142の円周方向において同一方向へ動こうとする力(すなわち、開閉部材140に力をかけていない元の状態に戻ろうとする力)が働くことにより、作動部材118は、第1の作動片130の突き合わせ縁130aと第2の作動片132の突き合わせ縁132aとを枢軸として、連接部142の元に戻ろうとする力により揺動し、且つ第1架設部144と第2架設部146の元に戻ろうとする力により第1の作動片130と第2の作動片132とが逆方向に移動して、突き合わせ縁130aと突き合わせ縁132aとが綴じ環の突き出る方向に上昇して、山折り状態になる。
オープナー10は、このような綴具110に装着される。
このとき、綴じ具110は、図9に示すように開いた(オープンした)状態において、第1の綴じ環112が別の貫通孔18に挿通され、第2の綴じ環114を構成する第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bが、それぞれ貫通孔14,16に挿通される。この場合、たとえば、図6に示すように、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114が閉じた状態で、第1の綴じ環112を別の貫通孔18に通し、その後、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114を開いて、第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114b部分に切り欠き部14b,16bを配置することにより、オープナー10を綴具110に装着することもできる。
この状態のとき、オープナー10の基体12の長手方向の一端側は、図1に示すように、表紙COの手前側である下端部近傍に配置される。
第1の綴じ環112および第2の綴じ環114が閉じた状態のとき、図3及び6に示すように、第1の綴じ環112は別の貫通孔18の第2の幅広部18c部分に配置され、第2の綴じ環114は貫通孔14,16の切り欠き部14b,16bを形成した部分に配置される。
次に、図7に示すように、基体12の長手方向の手前側である一端側を押して、基体12を保持部材116の長手方向(線X1、X2方向)に沿ってスライドさせることにより、第1の綴じ環112は、別の貫通孔18の幅狭部18aを通り越して、第1の幅広部18b部分に配置される。また、第2の綴じ環114の第4の綴じ部材114bに貫通孔16の一端側16aが当接され、第4の綴じ部材114bは、綴じ環係止部150を解除する向きに押される。このとき、第3の綴じ部材114aには貫通孔14の一端側14aは当接されず、第3の綴じ部材114aには力が働かない。このときに、第3の綴じ部材114aは、貫通孔128の向こう側の孔縁128a1によって、向こう側の移動を規制される。
さらに、図8に示すように、基体12の長手方向の一端側を押して基体12をスライドさせることにより、第4の綴じ部材114bが貫通孔16の一端側16aで押されて、綴じ環係止部150が完全に解除され、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bが開き、第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bも開く。このように、オープナー10を綴具110の保持部材116の長手方向に沿ってスライドさせることにより、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114を開くことができる。第1の綴じ環112、第2の綴じ環114が開いた後に第3の綴じ部材114aに貫通孔14の一端側が当接されてもよい。
また、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114が開いた状態で、基体12の向こう側である一端側を手前側に押すことにより、図9及び10に示すように、貫通孔16の手前側である一端側16aが第4の綴じ部材114bから離れ、第1の綴じ部材112aと第2の綴じ部材112bとは、綴じ環係止部150でロック可能な位置に戻る。同様に、第3の綴じ部材114aと第4の綴じ部材114bも、綴じ環係止部150でロック可能な位置に戻る。
さらに、基体12を手前側に押すことにより、別の貫通孔18の第1の幅広部18aに配置されていた第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bに、幅狭部18aが近づいていく。そして、図11に示すように、幅狭部18aによって第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bが内側に向かって挟まれて変位させられ、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bは、綴じ環係止部150でロックされる。同様に、第1の綴じ部材112aおよび第2の綴じ部材112bと連動する第3の綴じ部材114aおよび第4の綴じ部材114bも、綴じ環係止部150でロックされる。
このように、このオープナー10を用いることにより、表紙COの下端部近傍まで延びた基体12に力を加えて向こう側にスライドさせることにより、容易に第1の綴じ環112および第2の綴じ環114を開き、また、表紙COの上端部から出た基体12の向こう側端に力を加えて手前側にスライドさせることにより、閉じることができる。
したがって、第1の綴じ環112および第2の綴じ環114に、多数の被綴じ物Sを綴じ込むことができる。
1 綴具
2 被綴じ物
3 綴じ部材
10 オープナー
12 基体
14,16 貫通孔
14a,16a 貫通孔の一端側
14b,16b 切り欠き部
18 別の貫通孔
18a 幅狭部
18b 第1の幅広部
18c 第2の幅広部
18a1 第1突出部
18a2 第2突出部
18b1 第1ロック孔縁
18b2 第2オープン孔縁
18C1 第1オープン孔縁
18C2 第2オープン孔縁
20 突出部
22 ヒンジ部
110 綴じ具
112 第1の綴じ環
112a 第1の綴じ部材
112b 第2の綴じ部材
114 第2の綴じ環
114a 第3の綴じ部材
114b 第4の綴じ部材
116 保持部材
118 作動部材
120 取付孔
122 被綴じ物載置部
124 保持壁
124a 第1の保持壁
124b 第2の保持壁
126,128 貫通孔
126a,128a B側貫通孔
126b,128b A側貫通孔
126a1,126b1,128a1,128b1 向こう側の孔縁
126a2,126b2,128a2,128b2 手前側の孔縁
130 第1の作動片
130a 突き合わせ縁
130b 外側端縁
130d 第1の作動片の向こう側凹み部
130e 第1の作動片の手前側凹み部
130f 規制凹部
130g 規制凸部
132 第2の作動片
132a 突き合わせ縁
132b 外側端縁
132d 第2の作動片の向こう側凹み部
132e 第2の作動片の手前側凹み部
132f 規制凹部
132g 規制凸部
136a 第1係合部
136a1 第1の作動片の向こう側第1係合部
136a2 第1の作動片の手前側第1係合部
136a3 第2の作動片の手前側第1係合部
136a4 第2の作動片の向こう側第1係合部
136b 第2係合部
136b1 第2の作動片の向こう側第2係合部
136b2 第2の作動片の手前側第2係合部
136b3 第1の作動片の手前側第2係合部
136b4 第1の作動片の向こう側第2係合部
138a 第1開閉部材固定部
138b 第2開閉部材固定部
138c 第3開閉部材固定部
138d 第4開閉部材固定部
140 開閉部材
142 連接部
144 第1架設部
146 第2架設部
148a 第1接続部
148b 第2接続部
150 綴じ環係止部
152a,154a,156a,158a 凸部
152b,154b,156b,158b 凹部
152c,152d,154c,154d,156c,156d,158c,158d 傾斜対向面
LP1,LP2 基準面
L1,L2,L3 距離
S 被綴じ物

Claims (3)

  1. 開閉可能な一対の綴じ部材が閉じることによって形成される綴じ環と、前記綴じ環を間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材とを含み、
    間隔をおいて設けられた前記綴じ環を変位させる方向に沿って互いに逆向きに一対の前記綴じ部材を変異させることにより一対の前記綴じ部材が開く綴具に取り付けられて、前記綴じ部材を開くためのオープナーであって、
    長手方向を有する基体と、前記基体の長手方向の一端側から間隔を隔てた位置において前記綴じ部材が貫挿するように前記基体に前記一対の綴じ部材の間隔に対応する間隔をおいて並んで形成される貫通孔とを含み、
    前記基体の長手方向において前記一方の貫通孔の一端と他方の貫通孔の一端とが互いにずれた位置に配置されるように形成され、
    前記綴じ環の変位させる方向に沿って前記基体を一方側にスライドさせたときに、前記綴じ部材の一方が前記貫通孔の一方の端部に押されることによって前記綴じ部材が変位し、かつ、前記綴じ部材の他方が前記貫通孔の他方の端部に押されないように構成された、オープナー。
  2. さらに、前記貫通孔に貫通する前記綴じ部材と連動して動作する別の綴じ部材で構成される綴じ環が貫通する別の貫通孔を含み、
    前記別の貫通孔は幅広部と幅狭部とを有し、前記綴じ環を変位させる方向に沿って前記基体を一方側にスライドさせたときに前記別の綴じ部材が前記別の貫通孔の前記幅広部に位置し、前記綴じ環を変位させる方向に沿って前記基体を他方側にスライドさせたときに前記別の綴じ部材に前記別の貫通孔の前記幅狭部が近づくように構成された、請求項1に記載のオープナー。
  3. 前記基体には、前記一対の綴じ部材の間隔に対応する間隔をおいて並んで形成された前記貫通孔の間の中央部において、前記基体の長手方向の長手方向に沿って折れ曲がるヒンジ部が形成される、請求項1または請求項2に記載のオープナー。
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