以下、図面を参照しつつ、本発明の表示装置の望ましい実施例をより詳しく説明する。本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定実施例を図面に例示し、本明細書に詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、ないしは代替物を含むことと理解されるべきである。各図面を説明しながら類似する参照符号を、類似する構成要素に対して使用した。添付図面において、構造物のサイズは本発明の明確性に基づくために実際より拡大して示した。第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するにあたって使用することができるが、各構成要素は使用される用語によって限定されるものではない。各用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用されるものであって、例えば、明細書中において、第1構成要素を第2構成要素に書き換えることも可能であり、同様に第2構成要素を第1構成要素とすることができる。単数表現は文脈上、明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、1つまたはそれ以上の別の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ下に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
また、別に定義しない限り、技術的或いは科学的用語を含んで、ここにおいて使用される全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に使用される辞書において定義する用語と同じ用語は関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有することと理解されるべきで、本明細書において明白に定義しない限り、理想的或いは形式的な意味として解釈しない。
以下、添付した図面を参照し、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明しようと思う。図面上の同一な構成要素に対しては同一な参照符号を使用し、同一な構成要素について重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカウンタ回路を示したブロック図であり、図63は本発明の一実施形態に係るカウンティング方法を示した順序図である。
図1及び図63を参照すると、カウンタ回路100はバッファ部10及びリップルカウンタ30を含む。
バッファ部10はカウンティング動作の終了時点で少なくとも1つの入力クロック信号CLKIをラッチして少なくとも1つの下位ビット信号LSBを発生する(段階S110)。バッファ部10はカウンティング動作の終了時点までは入力クロック信号CLKIをバッファリングして出力し、従って、下位ビット信号LSBはカウンティング動作の終了時点までは入力クロック信号CLKIと共にトグリングする信号である。例えば、入力信号INPの論理レベルを利用してカウンティング動作の終了時点を示すことができる。リップルカウンタ(ripple counter)30は下位ビット信号LSBのうち1つに相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリング(toggling)する上位ビット信号MSBを発生する(段階S120)。
本発明は入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに複数のカウンティング動作を遂行するMDR(Multiple Data Rate)カウンティングに関するものである。以下、入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに2回ずつカウンティング動作を遂行するカウンタ回路及びカウンティング方法に関する第1実施形態及び入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティング動作を遂行するカウンタ回路及びカウンティング方法に関する第2実施形態を参照して、本発明のMDRカウンティングについて説明する。
図2は本発明の第1実施形態に係る図1のカウンタ回路を示したブロック図である。
図2を参照すると、バッファ部10aは第1カウンティングユニット110aを含み、リップルカウンタ30aは第2〜第4カウンティングユニット120a、130a、140aを含んで具現される。この場合、図1の下位ビット信号LSBは第1ビット信号D[0]を含み、上位ビット信号MSBは第2〜第4ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を含む。第1カウンティングユニット110a、すなわち、バッファ部10aはカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして第1ビット信号D[0]を発生する。リップルカウンタ30aは第1カウンティングユニット110aの出力の第1ビット信号D[0]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット信号、すなわち、第2〜第4ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生することができる。ラッチ出力信号LOUTはカウンタ回路100aの構成に応じて、第1ビット信号D[0]または、第1ビット信号D[0]の反転信号/D[0]のうち1つでありうる。
一実施形態において、第1カウンティングユニット110aはカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPに応答して入力クロック信号CLKIをラッチ(latch)して入力クロック信号CLKIの論理レベルに相応する第1ビット信号D[0]を発生することができる。第1ビット信号D[0]はカウンティング動作の進行中にトグリングする信号であり、カウンティング動作が完了する時点で入力クロック信号CLKIの論理レベルをラッチしてカウンティング結果に該当するデジタル信号の最下位ビット値を提供するための信号である。
カウンタ回路100aに含まれたリップルカウンタ30aはカウンティング結果に該当するデジタル信号のビット数に応じて複数のカウンティングユニットを含む。図2には説明の便宜上リップルカウンタ30aに含まれた3つのカウンティングユニット、すなわち、第2カウンティングユニット120a、第3カウンティングユニット130a及び4カウンティングユニット140aだけを示したが、リップルカウンタ30aに含まれたカウンティユニットの個数は2進コード(binary code)D[0:n]のビット数により変更されることがありうる。以下では、説明の便宜上カウンタ回路100aが4ビットのデジタル信号D[0]、D[1]、D[2]、D[3]、すなわち4ビットの2進コードD[0:3]を発生することを中心にカウンタ回路100aの構成及び動作を説明する。
リップルカウンタ30aは複数のカウンティングユニット(120a、130a、140a)が順次に前端の出力信号によってトグリングするカスケード結合された構成を有する。すなわち、第2カウンティングユニット120aは第1カウンティングユニット110aの出力のラッチ出力信号LOUTに応答してトグリングし、第3カウンティングユニット130aは第2カウンティングユニット120aの出力信号OUT2に応答してトグリングし、第4カウンティングユニット140は第3カウンティングユニット130の出力信号OUT3に応答してトグリングする方式によって、順次に周期が倍加する上位ビット信号、すなわち第2ビット信号D[1]、第3ビット信号D[2]及び第4ビット信号D[3]を発生する。
図3及び図4は図2のカウンタ回路のラッチ動作を示したタイミング図である。
図3及び図4に示したように、入力信号INPのエッジ(例えば、下降エッジ)がカウンティング動作の終了時点Teを示し、この場合第1カウンティングユニット110aは入力信号INPのエッジに応答して入力クロック信号CLKIの論理レベルをラッチして第1ビット信号D[0]を発生することができる。図3にはカウンティング動作の終了時点Teで入力クロック信号CLKIの論理レベルが論理ローLの場合が示されていて、図4にはカウンティング動作の終了時点Teで入力クロック信号CLKIの論理レベルが論理ハイHの場合が示されている。
図3及び図4に示したように、カウンティングが終了するまでに第1ビット信号D[0]は入力クロック信号CLKIと共にトグリングする。もし、第1カウンティングユニット110a及び第2カウンティングユニット120aを全てラッチで実現して、同じ入力クロック信号CLKIをそれぞれ印加する場合、図3及び図4と同様な結果を得ることができる。しかし、この場合はビットエラーを防止するためにカウンティング動作の終了時点Teから第2ビット信号D[1]のトグリングを中断するためのフィードバックスイッチのような構成を付加しなければならない。図2のカウンタ回路100aの第2カウンティングユニット120aは別個の入力クロック信号でない第1カウンティングユニット110aの出力に応答してトグリングするため、カウンティング終了時点でビットエラーを防止するためのフィードバックスイッチを要せず、比較的簡単な構成で具現される。
図2のカウンタ回路100aはその構成に応じてアップカウンティング(up―counting)動作及びダウンカウンティング(D0wn―counting)動作を遂行することができる。以下、図5〜図8、9を参照してアップカウンティング動作を遂行するカウンタ回路の実施形態を説明し、図11及び12、13を参照してダウンカウンティング動作を遂行するカウンタ回路の実施形態を説明する。
図5は図2のカウンタ回路のアップカウンティング動作を示したタイミング図である。
図2及び図5を参照すると、第1カウンティングユニット110aはカウンティングが終了するまでにはバッファとしての機能を遂行して、入力クロック信号CLKIと共にトグリングする第1ビット信号D[0]を出力する。リップルカウンタ30aから発生する上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]は全て前端の出力信号、例えば、隣接した下位ビットの下降エッジに応答してトグリングする。すなわち、第2ビット信号D[1]はラッチ出力信号LOUTの第1ビット信号D[0]の下降エッジに応答してトグリングし、第3ビット信号D[2]は第2ビット信号D[1]の下降エッジに応答してトグリングし、第4ビット信号D[3]は第3ビット信号D[2]の下降エッジに応答してトグリングする。結果的に上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]は順次に倍加される周期を有し、2進コードD[0:3]の上位3ビットを示す。2進コードD[0:3]の最下位ビット信号に該当する第1ビット信号D[0]は前述したカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして提供される信号である。
図5の上段には時間の経過に伴うカウンティング動作のそれぞれの終了時点に対して2進コードD[0:3]の値が表示されていて、2進コードD[0:3]は0000、0001、0010、0011のように増加し結果的にアップカウンティング動作が遂行されることがわかる。
図5に示したように、本発明の一実施形態に係るカウンタ回路100aは入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに2回ずつカウンティングをするため、通常のリップルカウンタと比較して2倍の動作速度を有することがわかる。以下においては、このような2倍速カウンティングをDDR(D0uble Data Rate)カウンティングと呼び、これを遂行するカウンタ回路をDDRカウンタ回路と呼ぶ。本発明の一実施形態に係るDDRカウンタ回路100aは通常のリップルカウンタと比較して2倍の動作速度を有し、同じ周期のクロック信号及び同じカウンティング時間に対して1ビットが増加した2進コードを提供できるので(例えば、ランプ信号の傾きを調節する方式により)さらに精密化されたカウンティング値を提供できる。一方、周波数が半減した(すなわち、サイクル周期が倍加された)クロック信号を使用しても、通常のリップルカウンタと比較して同じ時間内に同じビット数のカウンティング値を提供できるので、本発明の一実施形態に係るDDRカウンタ回路100aはクロック信号の周波数減少により消費電力を低減して、DDRカウンタ回路100a、これを含む装置及びシステムの動作マージンを増加させることができる。
図6及び図7はアップカウンティング動作を遂行する図2のカウンタ回路を示した回路図である。
図6に示したように、図2のバッファ部10aに含まれた第1カウンティングユニット110aは第1ラッチ110bで具現される。第1ラッチ110bは、データ端子Dに入力クロック信号CLKIが印加され、クロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPが印加され、出力端子Qで第1ビット信号D[0]を発生する。このような構成によって第1カウンティングユニット110bはカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして第1ビット信号D[0]を発生することができる。
図6及び図7に示したように、図2のリップルカウンタ30aは上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]をそれぞれ出力するカスケード結合された複数のD−フリップフロップを含んで具現される。
図6を参照すると、第2カウンティングユニット120b、第3カウンティングユニット130b及び第4カウンティングユニット140bは下降エッジトリガー形(negative−edge triggered) D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。図7を参照すると、第2カウンティングユニット120cは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて、第3カウンティングユニット130c及び第4カウンティングユニット140cは上昇エッジトリガー形(positive−edge triggereD)D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。
図6の第3カウンティングユニット130b及び第4カウンティングユニット140bは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて、前端の非反転出力端子Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段に提供される第k(kは2以上の正数)カウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]に該当する。図7の第3カウンティングユニット130c及び第4カウンティングユニット140cは図6のリップルカウンタとは異なり、上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現される反面、前端の反転出力端子/Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段に提供される第kカウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]の反転信号に該当する。結果的に図6及び図7のカウンタ回路100b、100cは全て図5に示したのと同様にアップカウンティング動作を遂行する。
図8はバッファ部に含まれたラッチを示した回路図である。
図8には図2のバッファ部10aに含まれたラッチの一例が示されていて、図6及び図7の第1ラッチ110b、110cは図8のラッチで具現される。図8に示したラッチはバッファ部10aのバッファリング動作及びラッチ動作を説明するためのものであり、ラッチの構成は必ずしも図8に示した構成に限定されるものではなく、実施形態によって変更されることもありうる。
図8を参照すると、ラッチは第1インバーター101、第2インバーター102、第1スイッチ103及び第2スイッチ104を含む。
第1インバーター101の出力は第2インバーター102の入力と接続され、第2スイッチ104を媒介として第2インバーター102の出力が第1インバーター101の入力と接続されるラッチ構造を有する。図8の形態において、第2インバーター112の出力は非反転出力端子Qに該当する。第1スイッチ103はデータ端子Dと第1インバーター101の入力の間に接続される。データ端子Dには入力クロック信号CLKIが印加され、1スイッチ103の制御端子にはカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPが印加され、第2スイッチ104の制御端子には入力信号INPの反転信号/INPが印加される。
図3及び図4に示したように、入力信号INPのエッジ(例えば、下降エッジ)がカウンティング動作の終了時点Teを示し、この場合カウンティング動作の終了時点Teまでは第1スイッチ103がターンオンされ、第2スイッチ(104)はターンオフされ図8のラッチはバッファリング動作を遂行する。カウンティング動作の終了時点Teで入力信号INPは論理レベルで遷移するので第1スイッチ103がターンオフされ、第2スイッチ104はターンオンされ図8のラッチはカウンティング動作の終了時点Teで入力クロック信号CLKIの論理レベルをラッチする。結果的に非反転出力端子Qから出力されるラッチ出力信号LOUT、すなわち第1ビット信号D[0]は図3及び図4に示したように、カウンティング動作の終了時点Teまでは入力クロック信号CLKIと同様にトグリングし、カウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして提供される信号である。
図9及び図10はトグリング動作を遂行するフリップフロップを示した回路図である。
図9には上昇エッジトリガー形D−フリップフロップの一例が示されていて、図10には下降エッジトリガー形D−フリップフロップの一例が示されている。図9及び図10に示した形態は本発明のカウンタ回路100に含まれたD−フリップフロップのトグリング動作を説明するためのものであり、各カウンティングユニットに含まれたフリップフロップの構成は必ずしも図9及び図10に示した構成に限定されるのではなく、実施形態により変更されることができる。
図9を参照すると、上昇エッジトリガー形D−フリップフロップは第1インバータ111、第2インバータ112、第1スイッチ113及び第2スイッチ114を含む。
第1インバータ111の出力は第2インバータ112の入力と接続され、第2スイッチ114を媒介として第2インバータ112の出力が第1インバータ111の入力と接続されるラッチ構造を有する。図8の形態で第1インバータ111の出力は反転出力端子/Qに該当し、第2インバータ112の出力は非反転出力端子Qに該当する。第1スイッチ113はデータ端子Dと第1インバータ111の入力の間に接続され、1スイッチ113の制御端子CKはクロック端子に該当する。第1スイッチ113の制御端子CKにはクロック信号CLKが印加されて第2スイッチ114の制御端子/CKにはクロック信号CLKの反転信号/CLKが印加される。
上昇エッジトリガー形D−フリップフロップは貯蔵状態を初期化するためのリセットスイッチ115をさらに含むことができる。リセット信号RSTに応答してリセットスイッチ115がターンオンされるとリセット電圧VDD、GNDの論理レベルにより反転出力端子/Q及び非反転出力端子Qの論理状態が論理ロー(logic low)または、論理ハイ(logic high)に初期化されることができる。
制御端子CKで印加されるクロック信号CLKが論理ローである時図9のD−フリップフロップはメモリ、すなわち貯蔵状態であってデータ端子Dの論理状態が変わってもフリップフロップの状態は変わらない。クロック信号CLKが論理ハイで遷移する時、すなわちクロック信号CLKの上昇エッジで非反転出力端子Qにはデータ端子Dの論理状態が貯蔵される。このように制御端子CKに印加される信号のエッジに同期して論理状態が変化するフリップフロップをエッジトリガー形(edge−triggered)といって、図9のD−フリップフロップは上昇エッジトリガー形フリップフロップに該当する。
上昇エッジトリガー形D−フリップフロップは反転出端子/Qがデータ端子Dと接続されてトグリング動作を遂行する。制御端子CKに印加されるクロック信号CLKが下降して論理ローになると第2スイッチ114がターンオンされて非反転出力端子Qとは反対の反転出力端子/Qの論理状態がデータ端子Dに設定されるがフリップフロップの状態は変わらない。クロック信号CKが上昇して論理ハイになると結果的に反転出力端/Qの論理状態が第1インバータ111の入力に印加されて非反転出力端子Qの論理状態が逆転する。このように上昇エッジトリガー形D−フリップフロップはクロック信号CLKの上昇エッジごとに論理ハイから論理ローにまたは、論理ローから論理ハイに貯蔵状態が逆転するトグリング動作を遂行する。
図10を参照すると、下降エッジトリガー形D−フリップフロップは第1インバータ121、第2インバータ122、第1スイッチ123及び第2スイッチ124を含み、実施形態によってリセットスイッチをさらに含むことができる。
図10の下降エッジトリガー形D−フリップフロップは図9の上昇エッジトリガー形D−フリップフロップと同様な構成を有するが、第1スイッチ123の制御端子/CKにクロック信号CLKの反転信号/CLKが印加され第2スイッチ124の制御端子CKにクロック信号CLKが印加されることが異なる。すなわち、図9及び図10のフリップフロップはクロック端子CK、/CKが互いに後先になる構造を有する。
クロック信号CLKの上昇エッジに応答してトグリング動作を遂行する図9の上昇エッジトリガー形フリップフロップとは反対に図10の下降エッジトリガー形フリップフロップはクロック信号CLKの下降エッジに応答してトグリング動作を遂行する。クロック信号CLKが上昇して論理ハイになると第2スイッチ124がターンオンされて非反転出力端子Qとは反対の反転出力端子/Qの論理状態がデータ端子Dに設定されるがフリップフロップの状態は変わらない。クロック信号CLKが下降して論理ローになると反転出力端子/Qの論理状態が第1インバータ121の入力に印加されて非反転出力端子Qの論理状態が逆転する。このように下降エッジトリガー形D−フリップフロップはクロック信号CLKの下降エッジごとに貯蔵状態が逆転するトグリング動作を遂行する。
このようなトグリング動作を遂行するフリップフロップを利用して前述したアップカウンティング動作または、後述するダウンカウンティング動作を遂行するカウンタ回路100が具現される。
図11は図2のカウンタ回路のダウンカウンティング動作を示したタイミング図である。
図2及び図11を参照すると、第1カウンティングユニット110aはカウンティングが終了する前まではバッファとしての機能を遂行して入力クロック信号CLKIと共にトグリングする第1ビット信号D[0]を出力する。リップルカウンタ30aから発生する上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]は全部前端の出力信号、例えば、近接下位ビットの上昇エッジに応答してトグリングする。 すなわち、第2ビット信号D[1]はラッチ出力信号LOUTの第1ビット信号D[0]の上昇エッジに応答してトグリングし、第3ビット信号D[2]は第2ビット信号D[1]の上昇エッジに応答してトグリングし、第4ビット信号D[3]は第3ビット信号D[2]の上昇エッジに応答してトグリングする。結果的に上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]は順次に倍加される周期を有し、2進コードD[0:3]の上位3ビットを示す。2進コードD[0:3]の最下位ビット信号に該当する第1ビット信号D[0]は前述したとおり、カウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして提供される信号である。
図11の上段には時間の経過に伴うカウンティング動作のそれぞれの終了時点に対して2進コードD[0:3]の値が表示されていて、2進コードD[0:3]は0000、1111、1110、1101と同様に減少し、結果的にダウンカウンティング動作が遂行される。
図5及び図11に示したように、本発明の一実施形態に係る図2のDDRカウンタ回路100aはアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を遂行するように変形されて実施され、入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに2回ずつカウンティングをするため、通常のリップルカウンタと比較して2倍の動作速度を有することが分かる。
図12及び図13はダウンカウンティング動作を遂行する図2のカウンタ回路を示した回路図である。
図12に示した通り、図2のバッファ部10aに含まれた第1カウンティングユニット110aは第1ラッチ110dで具現される。第1ラッチ110dは、データ端子Dに入力クロック信号CLKIが印加されクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPが印加されて、出力端子Qで第1ビット信号D[0]を発生する。このような構成によって第1カウンティングユニット110dはカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKIをラッチして第1ビット信号D[0]を発生することができる。
図12及び図13に示した通り、図2のリップルカウンタ30aは上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]をそれぞれ出力するカスケード結合された複数のD−フリップフロップを含んで具現される。
図12を参照すると、第2カウンティングユニット120d、第3カウンティングユニット130d及び第4カウンティングユニット140dは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現され順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。図13を参照すると、第2カウンティングユニット120eは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現され、第3カウンティングユニット130e及び第4カウンティングユニット140eは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。
図12の第3カウンティングユニット130d及び第4カウンティングユニット140dは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて、前端の非反転出力端子Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段に提供される第k(kは2以上の正数)カウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]に該当する。図13の第3カウンティングユニット130e及び第4カウンティングユニット140eは図12のリップルカウンタとは異なり、下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現される反面、前端の反転出力端子/Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段で提供される第kカウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]の反転信号に該当する。結果的に図12及び図13のカウンタ回路100d、100eは全部図11に示したようなダウンカウンティング動作を遂行する。
前述したように、上昇エッジトリガー形D−フリップフラップ及び下降エッジトリガー形D−フリップフロップは図9及び図10と同一または同様な構成で具現される。
図14は本発明の実施形態に係るカウンタ回路のDDR(D0uble Data Rate)カウンティング動作を示したタイミング図である。
図14を参照すると、通常のリップルカウンタは入力クロック信号CLKIの16回のサイクル周期にかけて0000から1111までの値をカウンティングするビット信号CD[0]、CD[1]、CD[2]、CD[4]を発生する。反面、本発明の実施形態に係るDDRカウンタ100は入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに2回ずつカウンティングをするので、入力クロック信号CLKIの8回のサイクル周期にかけて0000から1111までの値をカウンティングすることができる。
本発明の実施形態に係るDDRカウンタ回路100aは通常のリップルカウンタと比較して2倍の動作速度を有し、クロック周波数が半減した入力クロック信号CLKIを使っても従来のカウンタと同じ時間内に同じカウンティング値を提供することができる。本発明の一実施形態に係るDDRカウンタ回路100aはクロック信号の周波数減少により消費電力を低減し、カウンタ回路100a、これを含む装置及びシステムの動作マージンを向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係るDDRカウンタ回路100aはカウンタ終了時点Teを示す入力信号INPにグリッチ(glitch)のようなノイズが含まれても、ラッチ動作を遂行する第1カウンティングユニット110b、110c、110d、110eでグリッチフィルタリングを遂行することができるので別途のグリッチフィルターが不必要である。
図15は本発明の第2実施形態に係る図1のカウンタ回路を示したブロック図だ。
図15を参照すると、バッファ部10fは第1カウンティングユニット110f及び第2カウンティングユニット120fを含み、リップルカウンタ30fは第2カウンティングユニット130f及び第4カウンティングユニット140fを含んで具現される。この場合、図1の最下位ビット信号LSBは第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]を含み、最上位ビット信号MSBは第3ビット信号D[2]及び第4ビット信号D[3]を含む。 第1カウンティングユニット110fはカウンティング動作の終了時点で第1入力クロック信号CLKI1をラッチして第1ビット信号D0を発生する。第2カウンティングユニット120fはカウンティング動作の終了時点で第2入力クロック信号CLKI2をラッチして第2ビット信号D[1]を発生する。第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2は相互異なる位相を有する。リップルカウンタ30fは第2カウンティングユニット120fから出力される第2ビット信号D[1]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット、すなわち、第3及び第4ビット信号D[2]、D[3]を発生することができる。ラッチ出力信号LOUTはカウンタ回路100fの構成に応じて第2ビット信号D[1]または、第2ビット信号D[1]の反転信号/D[1]のうち1つでありうる。
一実施形態において、第1カウンティングユニット110fはカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPに応答して第1入力クロック信号CLKI1をラッチ(latch)して第1入力クロック信号CLKI1の論理レベルに相応する第1ビット信号D0を発生することができる。第2カウンティングユニット120fはカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPに応答して第2入力クロック信号CLKI2をラッチして第2入力クロック信号CLKI2の論理レベルに相応する第2ビット信号D[1]を発生することができる。第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]はカウンティング動作の進行中にトグリングする信号であり、カウンティング動作が完了する時点で第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2の論理レベルをラッチしてカウンティング結果に該当するデジタル信号D[0:n]の最下位の2つのビット値を提供するための信号である。
カウンタ回路100fに含まれたリップルカウンタ30fはカウンティング結果に該当するデジタル信号のビット数に応じて複数のカウンティングユニットを含む。図10には説明の便宜上リップルカウンタ30fに含まれた2つのカウンティングユニット、すなわち第3カウンティングユニット130f及び第4カウンティングユニット140fだけを示したが、リップルカウンタ30fに含まれたカウンティングユニットの個数はデジタル信号のビット数により変更される。以下では、説明の便宜上カウンタ回路100fが4ビットのデジタル信号D0、D[1]、D[2]、D[3]、すなわち4ビットの2進コードD[0]、D[1]、D[2]、D[3]を発生することを中心にカウンタ回路100fの構成及び動作を説明する。
リップルカウンタ30fは複数のカウンティングユニット130f、140fが順次に前端の出力信号によってトグリングするカスケード結合した構成を有する。すなわち、第3カウンティングユニット130fは第2カウンティングユニット120fの出力のラッチ出力信号LOUTに応答してトグリングし、第4カウンティングユニット140fは第3カウンティングユニット130fの出力信号OUT2に応答してトグリングする方式によって順次に周期が倍加される上位ビット信号、第3ビット信号D[2]及び第4ビット信号D[3]を発生する。
カウンタ回路100fは第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]に基づいて2進コードの最下位ビット信号D[0]を発生するコード変換器50をさらに含むことができる。例えば、コード変換器50は排他的論理和ゲート(XOR gate、exclusive−OR gate)で具現される。第1及び第2ビット信号D0、D[1]は完全な2進コード(binary code)D[0:1]でない中間形態のグレーコード(gray code)を示すがそれ自体として有効なカウンティング値を表現し、必要によって最下位ビット信号D[0]を発生して2進コードD[0:3]を得ることができる。最下位ビット信号D[0]はカウンティング動作の進行中にトグリングする信号ではなく、カウンティング動作が完了して最終カウンティング値に相応する第1〜第4ビット信号D0、D[1]、D[2]、D[3]の論理状態が決定された後に第1ビット信号D0と第2ビット信号D[1]を論理演算して提供される信号である。従って、コード変換器50は必ずしもカウンタ回路100fの内に含まれるべきというものではなく、カウンタ回路100fの外部、さらにカウンタ回路100fが実装されるチップの外部に具現されることもできる。
図16、図17、図18及び図19は図10のカウンタ回路のラッチ動作を示すタイミング図である。
図16〜図19に示した通り、入力信号INPのエッジ(例えば、下降エッジ)がカウンティング動作の終了時点Teを示すことができ、この場合、第1カウンティングユニット110fは入力信号INPのエッジに応答して第1入力クロック信号CLKI1の論理レベルをラッチして第1ビット信号D0を発生し、第2カウンティングユニット120fは入力信号INPのエッジに応答して第2入力クロック信号CLKI2の論理レベルをラッチして第2ビット信号D[1]を発生することができる。図16にはラッチされた最下位グレーコード「D[1]D0」が00(すなわち、2進コードD[0:1]=「00」)の場合が示されていて、図17にはグレーコード01(すなわち、2進コードD[0:1]=「01」)の場合が、図18にはグレーコード`11(すなわち、2進コードD[0:1]=「10」)の場合が、図19にはグレーコード´10(すなわち、2進コードD[0:1]=「11」)の場合が示されている。
図16〜図19に示した通り、カウンティングが終了する前まで第1ビット信号D0は第1入力クロック信号CLKI1と共にトグリングし、第2ビット信号D[1]は第2入力クロック信号CLKI2と共にトグリングする。図10のカウンタ回路100fの第3カウンティングユニット130fは別個の入力クロック信号でない第2カウンティングユニット120fの出力に応答してトグリングするため、図3を参照して説明した通り、カウンティング終了時点でのエラーを防止するためのフィードバックスイッチを要せず、比較的簡単な構成で具現される。
図10のカウンタ回路100fはその構成に応じてアップカウンティング(up−counting)動作または、ダウンカウンティング(D0wn−counting)動作を遂行することができる。以下、図20及び図21を参照してアップカウンティング動作を遂行するカウンタ回路の実施形態を説明し、図23及び図24、図25を参照してダウンカウンティング動作を遂行するカウンタ回路の実施形態を説明する。
図20は図15のカウンタ回路のアップカウンティング動作を示したタイミング図である。
図10及び図20、図21を参照すると、第1カウンティングユニット110f及び第2カウンティングユニット120fはカウンティングが終了する前まではバッファとしての機能を遂行して第1カウンティングユニット110fは第1入力クロック信号CLKI1と共にトグリングする第1ビット信号D0を出力し、第2カウンティングユニット120fは第2入力クロック信号CLKI2と共にトグリングする第2ビット信号D[1]を出力する。アップカウンティングを遂行する場合には図20に示した通り、第1入力クロック信号CLKI1は第2入力クロック信号CLKI2より90度位相が先んじる(precede)。図20には、最下位ビット信号D[0]がトグリングすることとして示されているが、前述した通り最下位ビット信号D[0]は実際にカウンティング動作の進行中にトグリングする信号ではなくて、カウンティング動作が完了した後第1ビット信号D0と第2ビット信号D[1]を論理演算して提供される信号である。リップルカウンタ30fから発生する上位ビット信号D[2]、D[3]は全部前端の出力信号、例えば、近接下位ビットの下降エッジに応答してトグリングする。すなわち、第3ビット信号D[2]はラッチ出力信号LOUTの第2ビット信号D[1]の下降エッジに応答してトグリングし、第4ビット信号D[3]は第3ビット信号D[2]の下降エッジに応答してトグリングする。結果的に上位ビット信号D[2]、D[3]は順次に倍加される周期を有して2進コードD[0:3]の上位2ビットを示す。 2進コードD[0:3]の最下位ビット信号に相応する第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]は前述した通りカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKI1、CLKI2をラッチして提供される信号である。
図20の上段には時間の経過に伴うカウンティング動作のそれぞれの終了時点に対して2進コードD[0:3]の値が表示されていて、2進コードD[0:3]は0000、0001、0010、0011と同様に増加し、結果的にアップカウンティング動作が遂行されるということがわかる。
図20に示した通り、本発明の一実施形態に係るカウンタ回路100fは入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティングをするため、通常のリップルカウンタと比較して4倍の動作速度を有することが分かる。 以下では、このような4倍速カウンティングをQDR(Quadruple Data Rate)カウンティングと呼び、これを遂行するカウンタ回路をQDRカウンタ回路と呼ぶ。本発明の一実施形態に係るQDRカウンタ回路100fは通常のリップルカウンタと比較して4倍の動作速度を有するので同じ周期のクロック信号及び同じカウンティング時間に対して2ビットが増加した2進コードを提供することができるため、(例えば、ランプ信号の傾きを調節する方式によって)さらに精密化されたカウンティング値を提供することができる。一方、周波数が1/4に減少した(すなわちサイクル周期が4倍の)クロック信号を使用しても通常のリップルカウンタと比較して同じ時間内に同じビット数のカウンティング値を提供することができるため、本発明の一実施形態に係るQDRカウンタ回路100fはクロック信号の周波数減少により消費電力を低減して、QDRカウンタ回路100f、これを含む装置及びシステムの動作マージンを増加させることができる。
図21及び図22はカウンティング動作を遂行する図10のカウンタ回路を示した回路図である。
図21を参照すると、図10のバッファ部10fに含まれた第1カウンティングユニット110hは第1ラッチ110gで具現され、第2カウンティングユニット110fは第2ラッチ120gで具現される。第1ラッチ100gは、データ端子Dに第1入力クロック信号CTLIが印加され、クロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPが印加され、出力端子Qで第1ビット信号D0を発生する。第2ラッ120gは、データ端子Dに第2入力クロック信号CLKI2が印加されクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す入力信号INPが印加され、出力端子Qで第2ビット信号D[1]を発生する。
図21及び図22に示した通り、図10のリップルカウンタ30fは上位ビット信号D[2]、D[3]をそれぞれ出力するカスケード結合した複数のD−フリップフロップを含み具現される。
図21を参照すると、第3カウンティングユニット130g及び第4カウンティングユニット140gは下降エッジトリガー形(negative−edge triggered)D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。図22を参照すると、第3カウンティングユニット130hは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現され、第4カウンティングユニット140hは上昇エッジトリガー形(positive−edge triggered)D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。
図21の第3カウンティングユニット130f及び第4カウンティングユニット140fは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現され、前端の非反転出力端子Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段で提供される第k(kは3以上の正数)カウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]に該当する。図22の第4カウンティングユニット140hは図21のリップルカウンタとは異なり、上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現される反面、前端の反転出力端子/Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段で提供される第kカウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]の反転信号に該当する。結果的に図21及び図22のカウンタ回路100g、100hは全部図20に示した通りにアップカウンティン動作を遂行する。
前述した通り、上昇エッジトリガー形D−フリップフロップ及び下降エッジトリガー形D−フリップフロップは図9及び図10と同一または、同様の構成で具現される。
図23は図15のカウンタ回路のダウンカウンティング動作を示すタイミング図である。
図10及び図23を参照すると、第1カウンティングユニット110f及び第2カウンティングユニット120fはカウンティングが終了する前まではバッファとしての機能を遂行して第1カウンティングユニット110fは第1入力クロック信号CLKI1と共にトグリングする第1ビット信号D0を出力し、第2カウンティングユニット120fは第2入力クロック信号CLKI2と共にトグリングする第2ビット信号D[1]を出力する。図20でアップ カウンティングを遂行する場合、第1入力クロック信号CLKI1の位相が第2入力クロック信号CLKI2より90度先んじる(precede)ことと比較して、ダウンカウンティングを遂行する場合は、図23に示した通り、第1入力クロック信号CLKI1は第2入力クロック信号CLKI2より90度位相が遅れる。(lag)前述した通り、最下位ビット信号D[0]は実際にカウンティング動作の進行中にトグリングする信号ではなく、カウンティング動作が完了した後第1ビット信号D0と第2ビット信号D[1]を論理演算して提供される信号である。リップルカウンタ30fから発生する上位ビット信号D[2]、D[3]は全部前端の出力信号、例えば、近接下位ビットの上昇エッジに応答してトグリングする。すなわち、第3ビット信号D[2]はラッチ出力信号LOUTの第2ビット信号D[1]の上昇エッジに応答してトグリングし、第4ビット信号D[3]は第3ビット信号D[2]の上昇エッジに応答してトグリングする。結果的に上位ビット信号D[2]、D[3]は順次に倍加される周期を有して2進コードD[0:3]の上位2ビットを示す。2進コードD[0:3]の最下位ビット信号に該当する第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]は前述した通りカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKI1、CLKI2をラッチして提供される信号である。すなわち、第3ビット信号D[2]はラッチ出力信号LOUTの第2ビット信号D[1]の上昇エッジに応答してトグリングし、第4ビット信号D[3]は第3ビット信号D[2]の上昇エッジに応答してトグリングする。結果的に、上位ビット信号D[2]、D[3]は順次に倍加される周期を有し、2進コードD[0:3]の上位2ビットらを示す。2進コードD[0:3]の最下位ビット信号に該当する第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]は前述した通りカウンティング動作の終了時点で入力クロック信号CLKI1、CLKI2をラッチして提供される信号である。
図23の上段には、時間の経過に伴うカウンティング動作のそれぞれの終了時点に対して2進コードD[0:3]の値が表示されていて、2進コードD[0:3]は0000、1111、1110、1101と同様に減少して結果的にダウンカウンティング動作が遂行されるということがわかる。
図20及び図23に示した通り、本発明の一実施形態に係る図10のQDRカウンタ回路100fはアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を遂行するように変形されて実施され、入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティングをするため、通常のリップルカウンタと比較して4倍の動作速度を有するということがわかる。
図24及び図25はダウンカウンティング動作を遂行する図10のカウンタ回路を示す回路図である。
図24を参照すると、図10のバッファ部10fに含まれた第1カウンティングユニット110fは第1ラッチ110iで具現されて、第2カウンティングユニット110fは第2ラッチ120iで具現される。図10のリップルカウンタ30fは上位ビット信号D[2]、D[3]をそれぞれ出力するカスケード結合した複数のD−フリップフロップを含み具現される。
図24に示した通り、第3カウンティングユニット130i及び第4カウンティングユニット140iは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップを具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。図25を参照すると、第3カウンティングユニット130jは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて、第4カウンティングユニット140jは下降エッジトリガー形D−フリップフロップで具現されて順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。
図24の第3カウンティングユニット130i及び第4カウンティング140iは上昇エッジトリガー形D−フリップフロップに具現され、前端の非反転出力端子Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段に提供される第k(kは3以上の正数)カウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]に該当する。図25の第4カウンティングユニット140jは図24のリップルカウンタとは異なり、上昇エッジトリガー形D―フリップフロップに具現される反面、前端の反転出力端子/Qが後段のクロック端子CKに接続される。この場合、後段に提供される第kカウンティングユニットの出力信号OUTkは第kビット信号D[k]の反転信号に該当する。結果的に図24及び図25のカウンタ回路100i、100jは全て図23に示した通りダウンカウンティング動作を遂行する。
前述したように、上昇エッジトリガー形D−フリップフロップ及び下降エッジトリガー形D−フリップフロップは図9及び図10と同一または同様な構成で具現される。
図26は、本発明の実施形態に係るカウンタ回路のQDR(Quadruple Data Rate)カウンティング動作を示したタイミング図である。
図26を参照すると、通常のリップルカウンタは入力クロック信号CLKIの16回のサイクル周期にかけて0000から1111までの値をカウンティングするビット信号CD[0]、CD[1]、CD[2]、CD[4]を発生する。その反面、本発明の実施形態に係るQDRカウンタ100は入力クロック信号CLKIのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティングをするため、入力クロック信号CLKIの4回のサイクル周期にかけて0000から1111までの値をカウンティングすることができる。
従って、本発明の実施形態に係るQDRカウンタ回路100fは通常のリップルカウンタと比較して4倍の動作速度を有し、クロック周波数が1/4に減少した入力クロック信号CLKIを使っても従来のカウンタと同じ時間内に同じカウンティング値を提供することができる。本発明の一実施形態に係るQDRカウンタ回路100fはクロック信号の周波数減少により消費電力を低減し、QDRカウンタ回路100f、これを含む装置及びシステムの動作マージンを向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係るQDRカウンタ回路100fはカウンタ終了時点Teを示す入力信号INPにグリッチ(glitch)のようなノイズが含まれても、ラッチ動作を遂行する第1カウンティングユニット110g、110h、110i、110j及び第2カウンティングユニット120g、120h、120i、120jでグリッチフィルタリングを遂行できるので、別途のグリッチフィルターが不必要である。
図27は従来のカウンタ回路と本発明の実施形態に係るカウンタ回路のトグリング回数を示す。
図27には、図26に示した0000から1111までカウンティング動作を遂行する場合に対し、通常のリップルカウンタ回路と本発明のQDRカウンタ回路100fの各ビット信号のトグリング回収が記載されている。
図27を参照すると、本発明の一実施形態に係るQDRカウンタ100fの第1ビット信号D0のトグリング回収は8回であり、通常のリップルカウンタの最下位ビット信号CD[0]のトグリングより減少する。このように、本発明の一実施形態に係るQDRカウンタ100fはクロック信号の周波数の減少により消費電力を低減することができるだけでなく、同じ周波数のクロック信号を利用する場合にもトグリング頻度数が最も多い第1ビット信号D0のトグリング回数を減少することによって消費電力をさらに低減することができる。
図28は本発明の一実施形態に係るカウンタ回路を含むアナログ−デジタルコンバータを示す回路図であり、図64は本発明の一実施形態に係るアナログ−デジタル変換方法を示す順序図である。
図28及び図64を参照すると、本発明の一実施形態に係るアナログ−デジタル変換方法を遂行するアナログ−デジタルコンバータ200は比較器210及びカウンタ回路100を含む。
比較器210は入力されるアナログ信号ANLGと基準信号REFを比較して比較信号CMPを発生する(段階S210)。アナログ信号ANLGは光の強さ、音響の強さ、時間などと同じ有効な任意の物理量を示すことができ、例えば、このような物理量はアナログ信号ANLGの電圧レベルに相応することができる。この場合、アナログ信号ANLGの電圧レベルを比較するために基準信号REFは一定の傾きを有して上昇または、下降するランプRAMP信号で提供されることができる。比較器210はアナログ信号ANLGの電圧レベルと基準信号REF、すなわち、ランプ信号の電圧レベルを比較して、電圧レベルが同一になる時点で遷移する比較信号CMPを発生することができる。結果的にアナログ信号ANLGの電圧レベルが示す物理量は比較信号CMPの遷移時点、すなわち時間量と表現される。例えば、比較信号CMPが論理ローで遷移する時点がカウンティング動作を終了時点を示すことができる。
カウンタ回路100は、図1〜図27を参照して説明した通り、本発明の実施形態によりDDRカウンティングまたはQDRカウンティングを遂行するように具現されたバッファ部10及びリップルカウンタ30を含む。バッファ部10はカウンティング動作の終了時点で少なくとも1つの入力クロック信号CLKIをラッチして少なくとも1つの最下位ビット信号LSBを発生する(段階S220)。前述した通り、比較信号CMPはカウンティング動作の終了時点を示して、バッファ部10はこのような比較信号CMPに応答してラッチ動作を遂行できる。リップルカウンタ30は最下位ビット信号LSBのうち1つに相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリング(toggling)という最上位ビット信号MSBを発生する(段階S230)。
前述した通り、DDRカウンタ回路の場合にはラッチ出力信号LOUTは第1ビット信号D[0]であってもよく、QDRカウンタ回路の場合にはラッチ出力信号LOUTは第2ビット信号D[1]であってもよい。
本発明の第1実施形態によって、カウンタ回路100がDDRカウンタ回路で具現された場合には、バッファ部10は、データ端子に入力クロック信号CLKIが印加されてクロック端子にカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加され、出力端子で第1ビット信号D[0]を発生する1つのラッチを含む。この場合、リップルカウンタ30は第1ビット信号D[0]に応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、...を発生する。
本発明の第2実施形態にしたがって、カウンタ回路100がQDRカウンタ回路で具現された場合には、バッファ部10は、1ラッチ及び第2ラッチを含む。第1ラッチはデータ端子に第1入力クロック信号CLKI1が印加されてクロック端子にカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加され、出力端子で第1ビット信号D0を発生する。第2ラッチはデータ端子に第2入力クロック信号CLKI2が印加されてクロック端子に比較信号CMPが印加されて、出力端子で第2ビット信号D[1]を発生する。この場合、リップルカウンタ30は第2ビット信号D[1]に応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3])、...を発生する。
前述した通り、カウンタ回路100はアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を遂行するために多様に変形されることができる。前述した通り、QDRカウンタ回路での第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]は正確な2進コードの下位ビットでない中間形態のグレーコードを示す。
図29は、本発明の一実施形態に係るアナログ−デジタルコンバータを含む装置を示したブロック図である。
図29を参照すると、装置300は感知部310、アナログ−デジタルコンバータ200及び制御回路3220を含む。
感知部310は物理量を感知して、前記物理量に相応するアナログ信号ANLGを発生する。アナログ−デジタルコンバータ200は少なくとも1つのカウンタ回路を利用してアナログ信号ANLGを基準信号と比較してアナログ信号ANLGに相応するデジタル信号DGTを発生する。制御回路320は感知部310及びアナログ−デジタルコンバータ200の動作タイミングを制御する。
アナログ−デジタルコンバータ200は、前述した通り本発明の一実施形態に係るバッファ部10及びリップルカウンタ30を含むDDRカウンタ回路またはQDRカウンタ回路を利用してデータ変換動作を遂行する。DDRまたはQDRカウンティング動作のためにバッファ部10はカウンティング動作の終了時点で少なくとも1つの入力クロック信号をラッチして下位ビット信号LSBを発生して、リップルカウンタ30は下位ビット信号LSBのうち1つに応答してトグリングハは上位ビット信号MSBを発生する。
感知部310は光の強さ、音響の強さ、時間などと同じ有効な任意の物理量を感知してこれを電気的な信号のアナログ信号ANLGに変換して出力し、このような感知部310を含む300は電荷結合素子(Charge Coupled Device)イメージ センサ及びシモス(CMOS;Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのようなイメージセンサ、これを含むデジタルカメラ、騒音測定機、コンピュータシステムなどと同じ多様な電子装置及びシステムであってもよい。実施形態により、装置300はデジタル信号DGTを受信してこれを処理するデジタル信号プロセッサ(DSP;Digital Signal Processor)330をさらに含むことができ、デジタル信号プロセッサ330は300の外部に具現されることもできる。
本発明の一実施形態に係るアナログ−デジタルコンバータ200を含む装置300は少なくとも1つのDDRカウンタ回路またはQDRカウンタ回路を利用して、動作速度を増加させて消費電力を低減させることができる。
以下では、本発明の一実施形態に係るカウンタ回路を利用して具現される多様な電子装置中でイメージセンサ及び相関二重サンプリング方法についてより詳細に説明する。
図30及び図31は本発明の一実施形態に係る共通のカウンタ回路を含むイメージセンサを示すブロック図である。
図30を参照すると、イメージセンサ400はピクセルアレイ410、ドライバー/アドレスデコード420、制御回路430、基準信号発生器440、相関二重サンプリング部450、比較部460、及びラッチ部470を含み具現される。
映像機器分野において、物理量として入射光を感知するCCD形あるいはCMOS形イメージセンサが撮像装置として使われていて、図30のイメージセンサ400はこのようなCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサでありうる。
CMOSイメージセンサの一例を調べると、ピクセルアレイ410は単位構成要素(例えば、単位画素(pixel))により入射光を電気的なアナログ信号に変換して出力するために配列された複数のピクセルを含む。APS(Active Pixel Sensor)または、ゲインのセル(gain cell)と指摘されるイメージセンサでは単位画素の配列を含む画素部に対してアドレス制御をして任意に選択された個々の単位画素から信号が判読されるようにしている。APSはアドレス制御形の撮像装置の一例ということができ、ドライバー/アドレスデコード420は行及び/または列の単位でピクセルアレイの動作を制御するために備わる。制御回路430はイメージセンサ400の各構成要素の動作タイミングを制御するための制御信号を発生する。
ピクセルアレイ410から判読されたアナログの画素信号は、比較部460、ラッチ部470カウンタ回路100等で具現されたアナログ−デジタルコンバータによってデジタル信号に変換される。 画素信号は一般的にコラム(column)単位で出力されて処理され、これのために相関二重サンプリング部450、比較部(460)、及びラッチ部470はそれぞれのコラム単位で備わった複数のCDS回路451、比較器461及びラッチ471を含むことができる。
ピクセルアレイ410から出力されるアナログ信号は各画素ごとにFPN(Fixed Pattern Noise)等のピクセル固有の特性差による偏差及び/または、画素から電圧信号を出力するためのロジックの特性差に偏差があるため、リセット成分に応じた信号電圧と信号成分に応じた信号電圧の差を取ることによって有効な信号成分を抽出する必要がある。このように、画素を初期化した時のリセット成分及び信号成分(すなわち、イメージ信号成分)を求め、その差を有効な信号成分で抽出するのを相関二重サンプリング(CDS;Correlated D0uble Sampling)という。
相関二重サンプリング部450はキャパシター、スイッチなどを利用してリセット成分を示すアナログ電圧とフォトダイオード等を通して感知された信号成分を示すアナログ電圧の差を求めてアナログダブルサンプリング(ADS;Analog D0uble Sampling)を遂行して有効な信号成分に相応するアナログ電圧を出力する。比較部460は相関二重サンプリング部450からコラム単位から出力されるアナログ電圧と基準信号発生器440から発生するランプ信号を比較して有効な信号成分に応じたそれぞれの遷移時点を有する比較信号をコラム単位で出力する。カウンタ回路100から出力されるビット信号D0、D[0]、D[1]、D[2]、D[3]はそれぞれのラッチ471に共通で提供されて、ラッチ部470は各比較信号の遷移時点に応答してカウンタ回路100から出力されるビット信号D0、D[0]、D[1]、D[2]、D[3]をラッチして、ラッチされたデジタル信号をコラム単位で出力する。前述した通り、第1ビット信号は本発明の実施形態によりD[0]または、D0であってもよい。
カウンタ回路100は、本発明の一実施形態に係るMDRカウンティング動作を遂行するカウンタ回路で具現される。前述した通り、カウンタ回路100はバッファ部及びリップルカウンタを含む。DDRまたはQDRカウンティング動作のためにバッファ部はカウンティング動作の終了時点で少なくとも1つの入力クロック信号をラッチして下位ビット信号を発生して、リップルカウンタは下位ビット信号のうち1つに応答して順次にトグリングする複数の上位ビット信号を発生する。カウンティング結果に該当するデジタル信号のビット数に応じてリップルカウンタは複数のカスケード結合したフリップフロップで具現される。
通常のリップルカウンタと比較して2倍以上の動作速度を有するMDRカウンタ回路100を利用してアナログ−デジタル変換動作を遂行することによって、イメージセンサー400は向上した動速度及び動作マージンを有して消費電力を低減させることができる。
図30を参照して本発明の一実施形態に係るMDRカウンタ回路100がアナログダブルサンプリングを遂行するイメージセンサ400に利用されるのを説明したが、図31及び図32を参照して後述するようにMDRカウンタ回路はデジタルダブルサンプリング(DDS;Digital D0uble Sampling)を遂行するイメージセンサにも利用できる。デジタルダブルサンプリングは画素を初期化した時のリセット成分に対するアナログ信号及び信号成分に対するアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換した後に二つのデジタル信号の差を有効な信号成分で抽出することを意味する。
図30のイメージセンサ400と比較して図31のイメージセンサ500のラッチ部570はデジタルダブルサンプリングを遂行するための構成を有する。コラム単位で備わったそれぞれのラッチ571は第1ラッチ572及び第2ラッチ573を含む。ピクセルアレイ510は相関二重サンプリングのためのリセット成分を示す第1アナログ信号及びイメージ信号成分を示す第2アナログ信号を順次に出力する。第1サンプリング過程で比較部560はリセット成分を示す第1アナログ電圧と基準信号発生器440から発生するランプ信号を比較してリセット成分にともなうそれぞれの遷移時点を有する比較信号をコラム単位で出力する。カウンタ回路100から出力されるビット信号D0、D[0]、D[1]、D[2]、D[3]はそれぞれのラッチ571に共通で提供されて、それぞれのラッチ571は各比較信号の遷移時点に応答してカウンタ回路100から出力されるビット信号D0、D[0]、D[1]、D[2]、D[3]をラッチしてリセット成分に関するデジタル信号を第1ラッチ572に貯蔵する。
第2サンプリング過程で比較部560はイメージ信号成分を示す第2アナログ電圧と基準信号発生器440から発生するランプ信号を比較してイメージ信号成分にともなうそれぞれの遷移時点を有する比較信号をコラム単位で出力する。ラッチ部570は各比較信号の遷移時点に応答してカウンタ回路100から出力されるビット信号D0、D[0]、D[1]、D[2]、D[3]をラッチしてイメージ信号成分に関するデジタル信号を第2ラッチ573に貯蔵する。第1ラッチ572及び第2ラッチ573に貯蔵されたデジタル信号は論理演算を遂行する内部回路に提供されて有効なイメージ信号成分を示す値が計算されて、このような方式でデジタルダブルサンプリングが遂行されることができる。
カウンタ回路100は本発明の一実施形態に係るMDR動作を遂行するカウンタ回路で具現される。前述した通り、カウンタ回路100はバッファ部及びリップルカウンタを含む。
通常のリップルカウンタと比較して2倍以上の動作速度を有するMDRカウンタ回路100を利用してアナログ−デジタル変換動作を遂行することによって、イメージセンサ500は向上した動作マージンを有して消費電力を低減させることができる。アナログダブルサンプリングを遂行する図30のイメージセンサ400と比較して、図31のイメージセンサ500はデジタルダブル サンプリングを遂行するため、1つの有効なイメージ信号成分を得るために2回のカウンティング動作を遂行するべきで、MDRカウンタ回路100から発揮されるイメージセンサ500の性能向上はより増大するということがわかる。
図30及び図31を参照して共通のカウンタ回路を利用して相関二重サンプリングを遂行するイメージセンサ400、500に対して説明したが、イメージセンサは高速動作のためにコラム単位で備わった複数のカウンタ回路を含んで具現することもできる。 以下コラム単位で備わった複数のカウンタ回路を含むイメージセンサとデジタルダブルサンプリングを遂行するのに適合した本発明の実施形態によって反転機能または、アップ/ダウン転換機能を有するMDRカウンタ回路に対して説明する。
図32は本発明の一実施形態に係る複数のカウンタ回路を含むイメージセンサを示すブロック図である。
図32を参照すると、イメージセンサ600はピクセルアレイ610、ドライバー/アドレスデコード620、制御回路630、基準信号発生器640、比較部660、及びカウンティングブロック680を含み具現される。
ピクセルアレイ610は単位構成要素(例えば、単位画素(pixel))により入射光を電気的なアナログ信号に変換して出力するために配列された複数のピクセルを含む。ドライバー/アドレス デコード620は行及び/または列単位でピクセルアレイの動作を制御するために備わる。制御回路630はイメージセンサ600の各構成要素の動作タイミングを制御するための制御信号CTRLを発生する。後述する通りに、制御回路630から発生する制御信号CTRLは実施形態によって反転動作を制御するための信号INV1、INV2または、アップ/ダウン転換動作を制御するための信号HD、U/Dを含むことができる。
ピクセルアレイ610から判読されたアナログの画素信号は、比較部660及びカウンティングブロック680で具現されたアナログ−デジタルコンバータによってデジタル信号に変換される。画素信号はコラム単位で出力されて処理され、これのために比較部660及びカウンティングブロック680はそれぞれコラム単位で備わった複数の比較器661及び複数のカウンタ回路700を含むことができる。このように、コラム単位で備わった複数の信号処理手段を利用し1行方の画素信号を同時に並列的に処理することによって、イメーセンサ600は帯域性能やノイズの側面から向上した性能を有して高速動作が可能になる。
ピクセルアレイ610は、相関二重サンプリングのためのリセット成分を示す第1アナログ信号及びイメージ信号成分を示す第2アナログ信号を順次に出力して、第1アナログ信号及び第2アナログ信号に基づいて比較部660及びカウンティングブロック680で具現されたアナログ−デジタルコンバータはデジタル的に相関二重サンプリング、すなわちデジタルダブルサンプリングを遂行する。
図65は、本発明の一実施形態に係る相関二重サンプリング方法を示した順序図である。
図32及び図65を参照すると、図32に示した比較部660及びカウンティングブロック680で具現されたアナログ−デジタルコンバータはリセット成分を示した第1アナログ信号をカウンティングし(第1カウンティング段階S310)、信号成分を示す第2アナログ信号をカウンティングする(第2カウンティング段階S320)。前記第1カウンティング段階及び前記第2カウンティング段階のそれぞれは前述したようにMDRカウンティング方式で遂行される。すなわち、第1及び第2カウンティング段階で、カウンティング動作の終了時点からすくなくとも1つの入力クロック信号CLKIをラッチして少なくとも1つの下位ビット信号LSBを発生し(段階S110)、下位ビット信号LSBのうち1つに相応するラッチ出力信号LOUTに応答して、次々にトグリング(toggling)する上位ビット信号MSBを発生する。(段階S120)。
それぞれのカウンタ回路700は前記第1カウンティング結果を貯蔵して、後述する反転動作または、アップ/ダウン転換動作を遂行した後、その結果に基づいて第2カウンティングを遂行する。 従って、カウンティングブロック680で最終的に出力されるデジタル信号は相関二重サンプリングによって補償された有効なイメージ信号に相応する。
通常のリップルカウンタと比較して2倍以上の動作速度を有するMDRカウンタ回路700を利用して相関二重サンプリングを遂行することによって、イメージセンサ600は向上した動作の中も及び動作マージンを有して消費電力を低減させることができる。
それぞれのカウンタ回路700はMDRカウンティング動作を遂行するだけでなく、前述したデジタルダブルサンプリングを遂行するために反転機能または、アップ/ダウン転換機能を有する。 以下本発明の実施形態による反転機能または、アップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路700に対して説明する。
図33は本発明の一実施形態に係るカウンタ回路を示すブロック図である。
図33を参照すると、カウンタ回路700はバッファ部10、リップルカウンタ30、クロック制御回路750及びクロック入力回路760を含む。
前述した通り、MDRカウンティング動作を遂行するためにバッファ部10はカウンティング動作の終了時点で少なくとも1つの入力クロック信号CLKIをラッチして下位ビット信号LSBを発生して、リップルカウンタ30は下位ビット信号LSBのうち1つに相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリング(toggling)という上位ビット信号MSBを発生する。
図1のカウンタ回路100と比較して、図33のカウンタ回路700はクロック制御回路750及びクロック入力回路760をさらに含む。クロック制御回路750は最下位ビット信号LSBに基づいてクロック制御信号STを発生して、クロック入力回路760はクロック制御信号STに応答して入力クロック信号CLKIを反転したり、複数のクロック信号の中で入力クロック信号CLKIを選択する。反転動作または、アップ/ダウン転換動作を含むデジタル二重サンプリング過程で誤差が発生することもある。従って、デジタルダブルサンプリング過程で正確なカウンティング値を提供するために第1カウンティング段階が完了した後、第2カウンティング段階の開始前に、第1カウンティング結果に従って入力クロック信号CLKIを決める必要がある。クロック制御回路750及びクロック入力回路760はデジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止して正確なカウンティング値を提供するために付加される。
図32のイメージセンサ600でのデジタル二重サンプリングは図34に示した反転機能を有するDDRカウンタ回路100kまたは、図32に示したアップ/ダウン転換機能を有するDDRカウンタ回路100mを利用して遂行されることができる。また、図32のイメージセンサ600でのデジタル二重サンプリングは図48に示した反転機能を有するQDRカウンタ回路100nまたは、図59に示したアップ/ダウン転換機能を有するQDRカウンタ回路100pを利用して遂行されることができる。
図34は反転機能を有する本発明の第1実施形態に係るカウンタ回路を示す回路図である。
図34を参照すると、カウンタ回路100kは第1カウンティングユニット110k、第2カウンティングユニット120k、第3カウンティングユニット130k及び第4カウンティングユニット140kを含む。第1カウンティングユニット110kはバッファ部10kに該当して、第2〜第4カウンティングユニット120k、130k、140kは図リップルカウンタ30kに該当する。 図33に示したクロック制御回路750及びクロック入力回路760は便宜上図示を省略し、これに対しては図36を参照して後述する。
前述した通り、第1カウンティングユニット110kは第1ラッチで具現される。第1ラッチ110kはデータ端子Dに入力クロック信号CLKIが印加されてクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加され、出力端子Qで第1ビット信号D[0]を発生する。第2〜第3カウンティングユニット120k、130k、140kで構成されたリップルカウンタ30kは、第1ビット信号D[0]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。
リップルカウンタ30kに含まれる第2カウンティングユニット120k、第3カウンティングユニット130k、第4カウンティングユニット140k等複数のカウンティングユニットは同じ構成を有してカスケード結合し、以下図35を参照して反転機能を有する第2カウンティングユニット120kについて説明する。
図35は図24のカウンタ回路に含まれた第2カウンティングユニットの一例を示した回路図である。
図35を参照すると、第2カウンティングユニット120kはD−フリップフロップ731及び反転マルチプレクサ732を含む。
反転マルチプレクサ732は第1反転制御信号INV1に応答して前端の出力信号、すなわち第1カウンティングユニット110kのラッチ出力信号LOUT及び第2反転制御信号INV2のうち1つを選択して出力信号OUT2を後段で提供する。前端の出力信号が選択される場合、フリップフロップ731は通常のトグリング動作を遂行し、第2反転信号が選択される場合、フリップフロップ731は貯蔵された値を反転する反転動作を遂行する。このように、第2カウンティングユニット120k、第3カウンティングユニット130k、第4カウンティングユニット140kはそれぞれ反転マルチプレクサ及びD−フリップフロップを含んで具現される。それぞれのカウンティングユニットに含まれた複数の反転マルチプレクサはそれぞれのD−フリップフロップに対し実質的に同じ反転動作を遂行して、このような複数の反転マルチプレクサは反転制御信号INV1、INV2に応答して上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を反転するための反転制御部を構成する。
図35にはD−フリップフロップ731が下降エッジトリガー形で具現され、出力信号OUT2が第2ビット信号D[1]に該当する実施形態が示されているが、前述した通り、カウンティングユニットの構成にしたがってD−フリップフロップ731が上昇エッジトリガー形で具現され、出力信号OUT2が第2ビット信号D[1]の反転信号/D[1]に該当するように具現される。
図36は、本発明の第1実施形態に係る反転機能を有するカウンタ回路に含まれたクロック制御回路及びクロック入力回路の一例を示す回路図である。
図36を参照すると、クロック制御回路750aは第1ビット信号D[0]に基づいてクロック制御信号STを発生し、クロック入力回路760aはクロック制御信号STに応答して入力クロック信号CLKIを反転する。
クロック制御回路750aは、インバータ755及び第2ラッチ751を含んで具現される。インバータ752は第1ビット信号D[0]を反転して第1ビット信号D[0]の反転信号/D[0]を出力する。
第2ラッチ751はデータ端子Dにインバータ755の出力が印加されてクロック端子CKに印加される第1反転制御信号INV1に応答してクロック制御信号STを出力する。第1反転制御信号INV1が活性化する時点で第2ラッチ751のラッチ動作が遂行されて、結果的にクロック制御信号STの論理レベルは第1カウンティング動作が終了した後インバージョン動作が遂行される前の第1ビット信号D[0]の論理レベルにより決定される。
クロック入力回路760aはマルチプレクサ761を含んで具現される。マルチプレクサ761はクロック制御信号STに応答してクロック信号CLKCまたは、反転クロック信号/CLKCを選択して入力クロック信号CLKIを出力する。結果的にクロック制御信号STの論理レベルにしたがってクロック信号CLKCまたは、反転クロック信号/CLKCのうち1つが入力クロック信号CLKIとして出力される。クロック信号CLKCは後述するところのようなカウントイネイブル信号CNT_ENにより活性化する信号であってもよい。図36に共に示した論理積ゲート60は図32の制御回路630に含まれ、カウントイネイブル信号CNT_ENが、例えば論理ハイで、活性化した場合にだけクロック信号CLKCがトグリングするように活性化する。
図37は図34のカウンタ回路の反転機能によるカウンティング動作を説明するための図面であり、図38及び図39は図34のカウンタ回路の反転機能によるカウンティング動作を示すタイミング図である。
前述した通り、デジタルダブルサンプリング(DDS;Digital D0uble Sampling)はリセット成分に対する第1アナログ信号及び信号成分(すなわち映像成分)に対する第2アナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換した後、2つのデジタル信号の差を有効な信号成分で抽出することを意味する。
図38及び図39を参照すると、図34の反転機能を有するDDRカウンタ回路100kは、リセット成分に対する第1アナログ信号をデジタル信号でカウンティングする第1カウンティング動作(1ST COUNT)、前記第1カウンティング結果を反転させる反転動作(INVERSION)、及び前記反転動作による結果に基づいて信号成分に対する第2アナログ信号をデジタル信号にカウンティングする第2カウンティング動作(2ND COUNT)によってデジタルダブルサンプリングを遂行する。例えば、第1カウンティング動作及び第2カウンティング動作は全てアップカウンティング方式で遂行することができる。
第1カウンティング動作の結果、反転結果及び第2カウンティング動作においての1番目のエッジと2番目のエッジカウンティングのそれぞれに対して、第1ビット信号D[0]及び第2ビット信号D[1]の値が図37に示されている。
本願の発明の一実施形態に係るDDRカウンタ回路100kで第1カウンティング動作の結果を単純に反転して第2カウンティング動作を遂行する場合には誤差が発生する。このような誤差を防止するために、図34に示した通り、第1カウンティングユニット110k反転マルチプレクサを含まず、第1カウンティングユニット110kに入力される入力クロック信号CLKIを第1カウンティング動作の結果にしたがって反転することによって、すべての場合に対し入力クロック信号CLKIの最初のエッジから第2カウンティング動作が開始されるようにする。
図37を参照すると、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ロー(すなわち、0)の場合には第2ビット信号D[1]は第2カウンティンググ動作での最初のエッジでトグリングされるべきで、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイ(すなわち、1)の場合には第2ビット信号D[1]は第2カウンティング動作での2番目のエッジでトグリングすることがわかる。
第1カウンティング動作が始まる前に、クロック制御信号STは0の値で初期化されることができる。このような初期化は図36の第2ラッチ751が図9のリセットスイッチ115を含むようにして具現される。
図38は第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ローの場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ローの場合に図36のクロック制御回路750aのデータ端子Dには第1ビット信号D[0]の反転信号/D[0]が印加されるのでクロック制御信号STは第1反転制御信号INV1の上昇エッジに応答して論理ローで論理ハイで遷移する。第2カウンティング動作ではクロック入力回路60aによってクロック信号CLKCの反転信号/CLKCが入力クロック信号CLKIとして出力されて(すなわち入力クロック信号CLKIが反転して)、第2カウンティング動作で第2ビット信号D[1]は入力クロック信号CLKIの最初のエッジ、すなわち下降エッジでトグリングされる。
図38の下段には便宜上2進コードの最下位2ビットD[0]、D[1]の値だけが図示されていて、例えば、2進コードが6ビットで具現される場合に対する全体ビット値は表1と同である。
表1において、第1値CV1は初期化された値であり、第2値CV2及び第3値CV3は初期化された値から2回のアップカウントが遂行されるということを示す。第4値CV4は第3値CV3が反転した値であり、第5値CV5、第6値CV6、第7値CV7及び第8値CV8は反転動作の結果の第4値CV4から4度のアップカウントが遂行されるということを示す。
結果的にリセット成分が2で信号成分が4の場合に対し4−2−1=1の値がデジタルダブルサンプリングの最終結果の第8値CV8になる。有効な信号成分の4−2=2と最終結果の第8値CV8の1間には反転動作に起因した1程度の差が存在するが、このような差はすべてのコラムに対して共通してデジタル信号処理器DSP等の後続信号処理過程で相殺されることができる。
表1からみると、最上位ビットD5の値が0の場合にはカウンタ値が正数で最上位ビットD5の値が1の場合にはカウンタ値が負数であることを示すことができる。例えば、デジタルダブルサンプリングの最終結果が負数の場合にはこれを意味のない値と見なして後続信号処理過程でこれを0で処理することができる。
図29は第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイの場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイの場合に図36のクロック制御回路750aから出力されるクロック制御信号STは第1反転制御信号INV1の上昇エッジが印加されても論理ローを維持する。第2カウンティング動作ではクロック入力回路760aによってクロック信号CLKCがそのまま入力クロック信号CLKIとして出力されて、第2カウンティング動作で第2ビット信号D[1]は入力クロック信号CLKIの2番目のエッジ、すなわち下降エッジでトグリングされる。
このように、クロック制御回路750a及びクロック入力回路760aを利用して、第1カウンティング動作が完了した後第2カウンティング動作の開始前に、第1ビット信号D[0]に基づいて入力クロック信号CLKIを反転することによって、デジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止することができる。
図40は図34の反転機能を有するカウンタ回路を含む図32のイメージセンサの相関二重サンプリング動作を示すタイミング図である。図40には1つのコラムに対する相関二重サンプリング動作が図示されている。
時間t11において、イメージセンサ600の制御回路630で提供されるカウントイネイブル信号CNT_ENが論理ハイで活性化して、イネイブル信号CNT_ENに応答して基準信号発生器640はランプ信号RAMPの電圧レベルを低下し始める。これでカウンティングブロック680に含まれたそれぞれのカウンタ回路700ではコラム単位で第1カウンティング動作が開始される。この時、画素電圧信号Vpixはリセット成分を示す第1アナログ信号として比較器661に提供される。
時間t12において、ランプ信号RAMPと画素電圧信号Vpixの電圧レベルが同一になり、比較器661から出力される比較信号CMPは論理ローで遷移してカウンティング動作が終了する。 このようにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPの下降エッジに応答してカウンタ回路100kにはリセット成分Vrstに該当する第1カウンティング動作の結果値Vrst=3が貯蔵される。
時間t13において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ローで非活性化されると、基準信号発生器640はディスエイブルされる。時間t11で時間t13の区間はリセット成分をカウンティングするための最大区間を示してイメージセンサの特性により適切なクロックサイクルの個数に該当するように設定されることができる。
時間t14において、第1反転制御信号INV1が論理ハイで活性化した間に第2反転信号INV2が論理ローで遷移すれば、複数の反転マルチプレクサ722を含む反転制御部は第2反転信号INV2の下降エッジを第2〜第4カウンティングユニット120k、130k、140kに含まれたD−フリップフロップ731のクロック端子に印加することによって、上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]が反転する。カウンタ回路100kには反転動作の結果値(−4)が貯蔵される。前述した通り、第1反転制御信号INV1の上昇エッジで、クロック制御回路750a及びクロック入力回路760aは第2カウンティング動作のために入力クロック信号CLKIの反転可否を決めることができる。
時間t15において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ハイでまた活性化して、イネイブル信号CNT_ENに応答して基準信号発生器640はランプ信号RAMPの電圧レベルを低下し始めて、それぞれのカウンタ回路700aではコラム単位で第2カウンティング動作が開始される。第2カウンティング動作でのランプ信号RAMPの傾きは第1カウンティング動作での傾きと同じであることもある。この時、画素電圧信号Vpixはイメージ信号成分を示す第2アナログ信号として比較器661に提供される。
時間t16において、ランプ信号RAMPと画素電圧信号Vpixの電圧レベルが同一になり、比較器661から出力される比較信号CMPは論理ローで遷移して第2カウンティング動作が終了する。最終的にカウンタ回路100kにはリセット成分(Vrst=3)を示す第1アナログ信号及びイメージ信号成分(Vrst+Vsig=7)を示す第2アナログ信号の差に相応するデジタル値(Vsig−1=3)が貯蔵されて、デジタル値(Vsig−1)は第1ビット信号D[0]、及び上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]と表現されるデジタル信号として出力される。 有効なイメージ信号成分Vsigとカウンタ回路700aの最終出力値Vsig−1の間には反転動作に起因した1程度の差が存在するが、このような差はすべてのコラムに対して共通してデジタル信号処理器DSP等の後続信号処理過程で相殺できる。
時間t17において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ローで非活性化されれば、基準信号発生器640はディスエイブルされる。時間t15から時間t17の区間はイメージ信号成分をカウンティングするための最大区間を示してイメージセンサの特性により適切なクロック サイクルの個数に該当するように設定できる。
このように、反転機能を有するDDRカウンタ回路100kを利用してイメージセンサ600はデジタル的に相関二重サンプリングを遂行できる。反転機能を有するDDRカウンタ回路100kを利用することによって、イメージセンサ600は動作速度の増加により動作マージンを向上させて消費電力を低減することができる。また、反転機能を有するDDRカウンタ回路100kはデジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止して精密なカウンティング値を提供できる構成を付加し具備することによってこれを含むイメージセンサ600の性能が向上することができる。
図41はアップ/ダウン転換機能を有する本発明の第1実施形態によるカウンタ回路を示す回路図である。
図41を参照すると、カウンタ回路100mは第1カウンティングユニット110m、第2カウンティングユニット120m、第3カウンティングユニット130m及び第4カウンティング ユニット140mを含む。第1カウンティングユニット110mはバッファ部10に該当し、第2〜第4カウンティングユニット120k、130k、140kはリップルカウンタ30に該当する。図33に図示したクロック制御回路750及びクロック入力回路760は便宜上都市を省略し、これに対しては図43を参照して後述する。
前述した通り、第1カウンティングユニット110mは第1ラッチを含んで具現される。第1ラッチ110mはデータ端子Dに入力クロック信号CLKIが印加されてクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加されて、出力端Qで第1ビット信号D[0]を発生する。第2〜第4カウンティングユニット120m、130m、140mを含むリップルカウンタは、第1ビット信号D[0]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]を発生する。
リップルカウンタ30mに含まれる第2カウンティングユニット120m、第3カウンティングユニット130m、第4カウンティングユニット140m)等複数のカウンティングユニットは同じ構成を有してカスケード結合し、以下も42を参照してアップ/ダウン転換機能を有する第1カウンティングユニット及び第2カウンティングユニット120kに対して説明する。
図42は道図41のカウンタ回路に含まれた第1カウンティングユニット及び第2カウンティングユニットの一例を示した回路図である。
図57を参照すると、第1カウンティングユニット110mは第1ラッチ711及び出力マルチプレクサ713を含んで具現される。第2カウンティングユニット120mはD−フリップフロップ735、出力マルチプレクサ736及びフィードバックマルチプレクサ737を含む。
第1カウンティングユニット110mの出力マルチプレクサ713はアップ/ダウン制御信号U/Dに応答して第1ビット信号D[0]または、第1ビット信号D[0]の反転信号のうち一つをラッチ出力信号LOUTとして選択し、リップルカウンタ30mに提供する。
第2カウンティングユニット120mの出力マルチプレクサ736はアップ/ダウン制御信号U/Dに応答してD−フリップフロップ735の非反転出力端子Qの信号または、反転出力端子/Qの信号のうち一つを出力信号OUT2として選択して、第2カウンティングユニット120mの後段に該当する第3カウンティングユニット130mで出力する。このように、第1カウンティングユニット110m、第2カウンティングユニット120m、第3カウンティングユニット130m、第4カウンティングユニット140mはそれぞれ出力マルチプレクサを含んで具現される。
それぞれのカウンティングユニットに含まれた複数の出力マルチプレクサはカウンタ回路100mのアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を制御するアップ/ダウン転換制御部を構成する。結果的に、アップ/ダウン転換制御部はアップ/ダウン制御信号U/Dに応答して前端の非反転出力端子Qの信号または、前端の反転出力端子/Qの信号のうち一つを選択して後段で出力することによって、カウンタ回路110mのアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を制御する。
例えば、アップ/ダウン制御信号U/Dが論理ハイである時は第1ビット信号D[0]の反転信号/D[0]及び反転出力端子/Qの信号が出力信号LOUT、OUT2、OUT3、OUT4になって、カウンタ回路100mはダウンカウンティング動作を遂行する。アップ/ダウン制御信号U/Dが論理ローである時は第1ビット信号D[0]及び非反転出力端子Qの信号が出力信号LOUT、OUT2、OUT3、OUT4になって、カウンタ回路100mはアップカウンティング動作を遂行する。
フィードバックマルチプレクサ737はホールド信号HDに応答してD−フリップフロップ735の反転出力端子/Qまたは、非反転出力端子QをD−フリップフロップ735のデータ端子Dに選択的に接続する。例えば、D−フリップフロップ735はホールド信号HDが論理ローの場合には反転出力端子/Qがデータ端子Dにフィードバックされてトグリング動作を遂行して、ホールド信号HDが論理ハイの場合には非反転出力端子Qがデータ端子Dにフィードバックされて前端の出力信号LOUTのトグリングに関わらず貯蔵状態を維持する。フィードバックマルチプレクサ737はアップ−ダウン転換動作時の誤りを防止するために含まれる。
D−フリップフロップ735は通常のカウンティング動作の時前端の出力信号LOUTに応答してトグリングする第2ビット信号D[1]を発生する。図42にはD−フリップフロップ735が下降エッジトリガー形で具現された実施形態が示されているが、前述した通り、カウンティングユニットの構成にしたがってD−フリップフロップ735が上昇エッジトリガー形で具現されて、出力信号OUT2がアップ/ダウン制御信号U/Dの反転信号により出力されるように実現することによってアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を遂行できる。
図43は、本発明の第1実施形態に係るアップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路に含まれたクロック制御回路及びクロック入力回路の一例を示す回路図である。
図43を参照すると、クロック制御回路750bは第1ビット信号D[0]に基づいてクロック制御信号STを発生して、クロック入力回路760bはクロック制御信号STに応答して入力クロック信号CLKIを反転する。
クロック制御回路750bは第2ラッチ752を含んで具現される。第2ラッチ751はデータ端子Dに第1ビット信号D[0]が印加されてクロック端子CKに印加されるホールド信号HDに応答してクロック制御信号STを出力する。ホールド信号HDが活性化する時点で第2ラッチ752のラッチ動作が遂行されて、結果的にクロック制御信号STの論理レベルは第1カウンティングが終了した後アップ−ダウン転換動作が遂行される前の第1ビット信号D[0]の論理レベルにより決定される。
クロック入力回路760bはマルチプレクサ761を含んで具現される。マルチプレクサ761はクロック制御信号STに応答してクロック信号CLKCまたは、反転クロック信号/CLKCを選択して第1入力クロック信号CLKIを出力する。結果的にクロック制御信号STの論理レベルにしたがってクロック信号CLKCまたは、反転クロック信号/CLKCのうち一つが入力クロック信号CLKIとして出力される。
図44は図41のカウンタ回路のアップ/ダウン転換機能によるカウンティング動作を説明するための図面であり、図45及び図46は図41のカウンタ回路のアップ/ダウン転換機能によるカウンティング動作を示すタイミング図である。
図45及び図46を参照すると、図41のアップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路100mは、リセット成分に対する第1アナログ信号をデジタル信号でカウンティングして第1カウンティング動作(1ST COUNT)、及び前記第1カウンティング動作による結果に基づいて信号成分に対する第2アナログ信号をデジタル信号でカウンティングする第2カウンティング動作(2ND COUNT)によりデジタルダブルサンプリングを遂行する。例えば、図45及び図46に示した通り、第1カウンティング動作はダウンカウンティング動作で第2カウンティング動作はアップカウンティング動作でありうる。
第1カウンティング動作の結果及び第2カウンティング動作での最初のエッジカウンティングと2番目のエッジカウンティングのそれぞれに対して、第1ビット信号D[0]及び第2ビット信号D[1]の値が図44に示されている。
本願発明の一実施形態に係るDDRカウンタ回路100mで第1カウンティング動作の結果から単純に第2カウンティング動作を遂行する場合、誤差が発生することができる。このような誤差を防止するために、クロック制御回路750b及びクロック入力回路760bを利用して第1カウンティング動作の結果にしたがって入力クロック信号CLKIを反転することによって、すべての場合に対し入力クロック信号CLKIの最初のエッジから第2カウンティング動作が開始されるようにする。
図44を参照すると、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ロー(すなわち、0)の場合には第2ビット信号D[1]は第2カウンティング動作での2番目のエッジでトグリングするべきで、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイ(すなわち、1)の場合には第2ビット信号D[1]は第2カウンティング動作での最初のエッジでトグリングされることがわかる。
図45は、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ローの場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ローの場合に図43のクロック制御回路750bのデータ端子Dには第1ビット信号D[0]が印加されるのでクロック制御信号STはホールド信号HDの上昇エッジが印加されても論理ローを維持する。第2カウンティング動作ではクロック入力回路760bによってクロック信号CLKCが第1入力クロック信号CLKIとして出力されて、第2カウンティング動作で第2ビット信号D[1]は入力クロック信号CLKIの2番目のエッジ、すなわち下降エッジでトグリングされる。
図45の下段には便宜上2進コードの最下位2ビットD[0]、D[1]の値だけが示されていて、例えば、2進コードが6ビットで具現される場合に対する全体ビット値は表2の通りである。
表2において、第1値CV1は初期化された値であり、第2値CV2及び第3値CV3は初期化された値から2回のダウンカウントが遂行されるということを示す。第4値CV4、第5値CV5、第6値CV6、第7値CV7はダウンカウンティングの結果の第3値CV3から4回のアップカウントが遂行されるということを示す。
結果的にリセット成分が2であり、信号成分が4の場合に対し4−2=2の値がデジタルダブルサンプリングの最終結果の第7値CV7になる。
図46は、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイの場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D[0]が論理ハイの場合に図43のクロック制御回750bから出力されるクロック制御信号STはホールド信号HDの上昇エッジに応答して論理ローで論理ハイで遷移する。第2カウンティング動作ではクロック入力回路760bによってクロック信号CLKCの反転信号/CLKCが第1入力クロック信号CLKIとして出力され、第2カウンティング動作で第2ビット信号D[1]は入力クロック信号CLKIの最初のエッジ、すなわち下降エッジでトグリングされる。
このように、クロック制御回路750b及びクロック入力回路760bを利用して、第1カウンティング動作が完了した後第2カウンティング動作の開始の前に、第1ビット信号D[0]に基づいて入力クロック信号CLKIを反転することによって、デジタル ダブルサンプリング過程での誤差を防止することができる。
図47は図41のアップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路を含む図32のイメージセンサの相関二重サンプリング動作を示すタイミング図である。図47には一つのコラムに対する相関二重サンプリング動作が図示されている。
時間t21において、イメージセンサ600の制御回路630で提供されるカウントイネイブル信号CNT_ENが論理ハイで活性化して、イネイブル信号CNT_ENに応答して基準信号発生器640はランプ信号RAMPの電圧レベルを低下し始める。これでカウンティングブロック680に含まれたそれぞれのカウンタ回路700ではコラム単位で第1カウンティング動作、すなわちダウンカウンティング動作が開始される。この際、画素電圧信号Vpixはリセット成分を示す第1アナログ信号として比較器661に提供される。
時間t22において、ランプ信号RAMPと画素電圧信号Vpixの電圧レベルが同一になって、比較器661から出力される比較信号CMPは論理ローで遷移してカウンティング動作が終了する。 このように、カウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPの下降エッジに応答してカウンタ回路100mにはリセット成分Vrstに該当する第1カウンティング動作の結果値(−3)が貯蔵される。
時間t23において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ローで非活性化されると、基準信号発生器640はディセーブルされる。時間t21から時間t23の区間はリセット成分をカウンティングするための最大区間を示してイメージセンサの特性により適切なクロックサイクルの個数に該当するように設定されることができる。
時間t24において、アップ/ダウン制御信号U/Dが論理ハイで論理ローで遷移すれば、複数の出力マルチプレクサ713、736を含むアップ/ダウン転換制御部は各カウンティングユニットの出力信号が提供される反転出力端子/Qまたは、非反転出力端子Qを第1カウンティン動作と反対に設定することによってアップ/ダウン転換動作が遂行される。前述した通り、ホールド信号HDの上昇エッジで、クロック制御回路750b及びクロック入力回路760bは第2カウンティング動作のために入力クロック信号CLKIの反転可否を決めることができる。
時間t25において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ハイでまた活性化して、イネイブル信号CNT_ENに応答して基準信号発生器640はランプ信号RAMPの電圧レベルを低下し始め、それぞれのカウンタ回路100mではコラム単位で第2カウンティング動作、すなわちアップカウンティング動作が開始される。 第2カウンティング動作でのランプ信号RAMPの傾きは第1カウンティング動作での傾きと同じであってもよい。この時画素電圧信号Vpixはイメージ信号成分を示す第2アナログ信号として比較器661に提供される。
時間t26において、ランプ信号RAMPと画素電圧信号Vpixの電圧レベルが同一になり、比較器661から出力される比較信号CMPは論理ローで遷移して第2カウンティン動作が終了する。 最終的にカウンタ回路100mにはリセット成分(Vrst=3)を示す第1アナログ信号及びイメージ信号成分(Vrst+Vsig=7)を示す第2アナログ信号の差に相応するデジタル値(Vsig=4)が貯蔵され、デジタル値Vsigは第1ビット信号D[0]及び上位ビット信号D[1]、D[2]、D[3]と表現されるデジタル信号として出力される。
時間t27において、カウントイネイブル信号CNT_ENが論理ローで非活性化されると、基準信号発生器640はディスエイブルされる。時間t25で時間t27の区間はイメージ信号成分をカウンティングするための最大区間を示してイメージセンサの特性により適切なクロックサイクルの個数に該当するように設定される。
このように、アップ/ダウン転換機能を有するDDRカウンタ回路100mを利用してイメージセンサ600はデジタル的に相関二重サンプリングを遂行できる。アップ/ダウン転換機能を有するDDRカウンタ回路100mを利用することによって、イメージセンサ600は動作速度の増加により動作マージンを向上させて消費電力を低減できる。また、アップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路100mはデジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止して精密なカウンティング値を提供することができる構成を付加して具備することによってこれを含むイメージセンサ600の性能が向上する。
図48は反転機能を有する本発明の第2実施形態に係るカウンタ回路を示す回路図である。
図48を参照すると、カウンタ回路100nは第1カウンティングユニット110n、第2カウンティングユニット120n、第3カウンティングユニット130n及び第4カウンティングユニット140nを含む。第1カウンティングユニット110n及び第2カウンティングユニット120nはバッファ部10nに該当して、第3及び第4カウンティングユニット130n、140nはリップルグカウンタ30nに該当する。図33に図示したクロック制御回路750及びクロック入力回路760は便宜上端子を省略した。これに対しては図50を参照して後述する。
前述した通り、第1カウンティングユニット110nは第1ラッチで具現されて第2カウンティングユニット120nは第2ラッチで具現される。第1ラッチ110nはデータ端子Dに第1入力クロック信号CLKI1が印加されてクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加されて、出力端子Qで第1ビット信号D0を発生する。第2ラッチ120nはデータ端子Dに第2入力クロック信号CLKI2が印加されクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加され、出力端子Qで第2ビット信号D[1]を発生する。第3及び第4カウンティングユニット130n、140nを含む第2ビット信号D[1]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。
リップルカウンタ30nに含まれる第3カウンティングユニット130n、第4カウンティングユニット140n等複数のカウンティングユニットは同じ構成を有してカスケード結合し、以下図49を参照して反転機能を有する第3カウンティングユニット130nについて説明する。
図49は図48のカウンタ回路に含まれた第3カウンティングユニットの一例を示す回路図である。
図49を参照すると、第3カウンティングユニット130nはD−フリップフロップ731及び反転マルチプレクサ732を含む。
反転マルチプレクサ732は第1反転制御信号INV1に応答して前端の出力信号、すなわち第2カウンティングユニット120nのラッチ出力信号LOUT及び第2反転制御信号INV2のうち一つを選択して出力信号OUT3を後段で提供する。前端の出力信号が選択される場合、フリップフロップ731は通常のトグリング動作を遂行して、第2反転信号が選択される場合、フリップフロップ731は貯蔵された値を反転する反転動作を遂行する。このように、第3カウンティングユニット130n、第4カウンティングユニット140nはそれぞれ反転マルチプレクサ及びD−フリップフロップを含んで具現される。それぞれのカウンティングユニットに含まれた複数の反転マルチプレクサはそれぞれのD−フリップフロップに対し実質的に同じ反転動作を遂行して、このような複数の反転マルチプレクサは反転制御信号INV1、INV2に応答して上位ビット信号D[2]、D[3]を反転するための反転制御部を構成する。
図49にはD−フリップフロップ731が下降エッジトリガー形で具現されて、出力信号OUT3が第3ビット信号D[2]に該当する実施例示されているが、前述した通り、カウンティングユニットらの構成にしたがってD−フリップフロップ731が上昇エッジ トリガー形で具現されて、出力信号OUT3が第3ビット信号D[2]の反転信号/D[2]に該当するように具現される。
図50は第2実施形態に係る反転機能を有するカウンタ回路に含まれたクロック制御回路及びクロック入力回路の一例を示した回路図である。
図50を参照すると、クロック制御回路750cは第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]に基づいて第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2を発生して、クロック入力回路760cは第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2に応答して相互異なる位相を有する複数のクロック信号CLKC1、CLKC1b、CLKC2、CLKC2bを選択して第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2を出力する。
クロック制御回路750cは第3ラッチ753及び第4ラッチ754を含んで具現される。
第3ラッチ753はデータ端子Dに第1ビット信号D0が印加されてクロック端子CKに印加される第1反転制御信号INV1に応答して第1クロック制御信号ST1を出力する。第4ラッチ754はデータ端子Dに第2ビット信号D[1]が印加されてクロック端子CKに印加される第1反転制御信号INV1に応答して第2クロック制御信号ST2を出力する。第1反転制御信号INV1が活性化する時点で第3ラッチ753及び第4ラッチ754のラッチ動作が遂行されて、結果的に第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2の論理レベルは第1カウンティング動作が終了した後インバージョン動作が遂行される前の第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにより決定される。
クロック入力回路760cは4つの信号のうち2つの信号を選択して出力する4:2マルチプレクサを含んで具現される。クロック入力回路760cは第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2に応答して相互異なる位相を有する第1クロック信号CLKC1、第1反転クロック信号CLKC1b、第2クロック信号CLKC2及び第2反転クロック信号CLKC2b中で2つを選択して第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2として出力する。クロック入力回路760cのマルチプレクサの構成は図57を参照して後述する。
図51は図50のクロック入力回路が受信する複数のクロック信号を示すタイミグ図である。
クロック入力回路760cが受信する複数のクロック信号は図51に図示したのと同じ相互異なる位相を有する第1クロック信号CLKC1、第1反転クロック信号CLKC1b、第2クロック信号CLKC2及び第2反転クロック信号CLKC2bであってもよい。例えば、第1クロック信号CLKC1、第1反転クロック信号CLKC1b、第2クロック信号CLKC2及び第2反転クロック信号CLKC2bは90度間隔の位相の差を有する。複数のクロック信号は外部で提供されることもでき、カウンタ回路内で一つのクロック信号を遅延及び反転して自主的に発生することもできる。以下図51に示した複数のクロック信号を利用して反転機能及びアップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路でデジタルダブルサンプリングのために入力クロック信号CLKI1、CLKI2を選択するのを説明する。
図52は図48のカウンタ回路の反転機能によるカウンティング動作を説明するための図面であり、図53、図54、図55及び図56は図48のカウンタ回路の反転機能によるカウンティング動作を示すタイミング図である。
前述した通り、デジタルダブルサンプリング(DDS;Digital D0uble Sampling)はリセット成分に対する第1アナログ信号及び信号成分(すなわち映像成分)に対する第2アナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換した後2つのデジタル信号の差を有効な信号成分で抽出することをいう。
図53〜56を参照すると、図48の反転機能を有するQDRカウンタ回路100nは、リセット成分に対する第1アナログ信号をデジタル信号でカウンティングする第1カウンティング動作(1ST COUNT)、前記第1カウンティング結果を反転させる反転動作(INVERSION)、及び前記反転動作による結果に基づいて信号成分に対する第2アナログ信号をデジタル信号でカウンティングする第2カウンティング動作(2ND COUNT)によりデジタルダブルサンプリングを遂行する。例えば、第1カウンティング動作及び第2カウンティング動作は全部アップカウンティング方式で遂行できる。
第1カウンティング動作の結果、反転結果及び第2カウンティング動作での最初のエッジと2番目のエッジカウンティングのそれぞれに対し、第1ビット信号D0、第2ビット信号D[1]及び2進コードの最下位ビット信号D[0]の値が図52に示されている。最下位ビット信号D[0]は第1ビット信号D0と第2ビット信号D[1]を排他的論理和XOR演算した結果である。
本願発明の一実施形態に係るQDRカウンタ回路100nで第1ビット信号D0は2進コードでない中間形態のグレーコードのビット値を示すため、第1カウンティング動作の結果を単純に反転して第2カウンティング動作を遂行する場合には誤差が発生することもある。このような誤差を防止するために、図48に示した通り、第1カウンティングユニット110n及び第2カウンティングユニット120nは反転マルチプレクサを含まず、第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2の組合を第1カウンティング動作の結果にしたがって決めることによって、すべての場合に対し入力クロック信号CLKI1、CLKI2の最初のエッジから第2カウンティング動作が開始されるようにする。
図52を参照すると、第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D0が論理ロー(すなわち、0)であり、第2ビット信号D[1]が0の場合には第2カウンティング動作は最初のエッジでは第1カウンティン動作の結果を維持して2番目のエッジで第1ビット信号D0をトグリングしなければならない。第1カウンティン動作の結果で第1ビット信号D0が論理ハイ(すなわち、1)であり第2ビット信号D[1]が0の場合には第2カウンティング動作は最初のエッジで第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]をトグリングして2番目のエッジで第2ビット信号をトグリングするべきである。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D0が‘1であり、第2ビット信号D[1]が1の場合には第2カウンティング動作は最初のエッジで第1カウンティング動作の結果を維持して2番目のエッジで第1ビット信号D0をトグリングするべきである。第1カウンティング動作の結果で第1ビット信号D0が0であり、第2ビット信号D[1]が1の場合には第2カウンティング動作は最初のエッジで第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]をトグリングして2番目のエッジで第2ビット信号をトグリングするべきである。
第1カウンティング動作が始まる前に、第1クロック制御信号ST1は0の値で初期化され、第2クロック制御信号ST2は1の値で初期化される。このような初期化は図50の第3ラッチ753及び第4ラッチ754が図9のリセットスイッチ115を含むようにして具現される。このように初期化された第1及び第2クロック制御信号の論理レベルに応じて図50のクロック入力回路760cは第1カウンティング動作のために第1クロック信号CLKC1を第1入力クロック信号CLKI1で選択して第2クロック信号CLLKC2を第2入力クロック信号CLKI2で選択する。
図53は第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が0であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が0の場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。
第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、第1反転信号INV1の上昇エッジで第1クロック制御信号ST1は0にラッチされ、第2クロック制御信号ST2は0でラッチされる。このように第1カウンティング動作終了後ラッチされた第1及び第2クロック制御信号ST1、ST2の論理レベルに応じて図50のクロック入力回路760cは第2カウンティング動作のために第2クロック信号CLLKC2を第1入力クロック信号CLKI1で選択して第1反転クロック信号CLKC1bを第2入力クロック信号CLKI2で選択する。このような入力クロック信号の選択によって図53に示した通りリセット成分が4で信号成分が8の場合に対するデジタルダブルサンプリング(8−4−1=3)が誤りなく遂行されるということがわかる。有効信号成分(4)とデジタルサンプリング結果(3)が1程度の差が生じるのは反転動作に起因したことであり、これはすべての場合に対して同一なので信号成分を歪曲はしない。
図53は第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が1であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が0の場合に対するデジタルダブサンプリング動作を示す。
第1カウンティング動作が終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、第1反転信号INV1の上昇エッジで第1クロック制御信号ST1は1にラッチされ、第2クロック制御信号ST2は0でラッチされる。 このように第1カウンティング動作終了後ラッチされた第1及び第2クロック制御信号ST1、ST2の論理レベルに応じて図50のクロック入力回路760cは第2カウンティング動作のために第1反転クロック信号CLKC1bを第1入力クロック信号CLKI1で選択して第2反転クロック信号CLKC2bを第2入力クロック信号CLKI2で選択する。このような入力クロック信号の選択によって図54に示した通り、リセット成分が5で信号成分が8の場合に対するデジタルダブルサンプリング(8−5−1=2)が誤りなく遂行されるということが分かる。
図55は第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が1であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が1の場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。
第1カウンティング動作が終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、第1反転信号INV1の上昇エッジで第1クロック制御信号ST1は1にラッチされ、第2クロック制御信号ST2は1にラッチされる。このように第1カウンティング動作終了後ラッチされた第1及び第2クロック制御信号ST1、ST2の論理レベルに応じて図50のクロック入力回路760cは第2カウンティング動作のために第2反転クロック信号CLKC2bを第1入力クロック信号CLKI1で選択して第1クロック信号CLKC1を第2入力クロック信号CLKI2に選択する。このような入力クロック信号の選択によって図55に図示した通り、リセット成分が2であり、信号成分が8の場合に対するデジタルダブルサンプリング(8−2−1=5)が誤りなく遂行されるということがわかる。
図56は第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が0であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が1の場合に対するデジタルダブルサンプリング動作を示す。
第1カウンティング動作が終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、第1反転信号INV1の上昇エッジで第1クロック制御信号ST1は0にラッチされ、第2クロック制御信号ST2は1にラッチされる。このように第1カウンティング動作終了後ラッチされた第1及び第2クロック制御信号ST1、ST2の論理レベルに応じて図50のクロック入力回路760cは第2カウンティング動作のために第1クロック信号CLKC1を第1入力クロック信号CLKI1に選択して第2クロック信号CLLKC2を第2入力クロック信号CLKI2で選択する。このような入力クロック信号の選択によって図56に示した通り、リセット成分が3であり、信号成分が8の場合に対するデジタルダブルサンプリング(8−3−1=4)が誤りなく遂行されるということがわかる。
このように、第1カウンティング動作が完了した後第2カウンティング動作の開始前に、下位ビット信号D0、D[1]に基づいて相互異なる位相を有する複数のクロック信号のうち前記入力クロック信号を選択することによって誤りを防止することができる。すなわち、第1カウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、相互異なる位相を有する複数のクロック信号CLKC1、CLKC1b、CLKC2、CLKC2bのうち第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2を適切に選択することによってグレーコードの反転にともなう誤りを防止することができる。
図57は図50のクロック入力回路の一例を示した回路図である。
図57を参照すると、クロック入力回路760cはXOR論理ゲート763、相互異なる位相を有する複数のクロック信号CLKC1、CLKC1b、CLKC2、CLKC2bをそれぞれ受信する第1〜第4入力部764、765、766、767、第1〜第4スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、及びインバータIV1、IV2、IV3、IV4、IV5を含んで具現される。
XOR論理ゲート763は第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2をXOR演算して第1スイッチ制御信号SC1を発生する。したがって、第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2の論理レベルが同じ場合には第1スイッチ制御信号SC1は0になり、論理レベルが異なる場合には第1スイッチ制御信号SC1は1になる。第2スイッチ制御信号SW2は第1スイッチ制御信号SW1の反転信号である。
例えば、図53〜図56の第1カウンティング動作と同様に初期化された第1クロック制御信号ST1が0であり、第2クロック制御信号ST2が1の場合、第1ノードN1には第1入力部764の出力が印加され、第2ノードN2には第3入力部766の出力が印加される。一方、第1スイッチ制御信号SC1が1であるので第1スイッチSW1及び第4スイッチSW4がターンオンされ、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3はターンオフされる。すなわち、第1ノードN1及び第3ノードN3が電気的に接続され、第2ノードN2及び第4ノードN4が電気的に接続される。結果的に第1入力部764に印加される第1クロック信号CLKC1が第1入力クロック信号CLKI1として選択され、第3入力部766に印加される第2クロック信号CLLKC2が第2入力クロック信号CLKI2として選択される。
図53の第2カウンティング動作と同様に、ラッチされた第1クロック制御信号ST1が0であり、第2クロック制御信号ST2が0の場合、第1ノードN1には第2入力部765の出力が印加され、第2ノードNには第3入力部766の出力が印加される。一方、第1スイッチ制御信号SC1が0であるので第1スイッチSW1及び第4スイッチSW4がターンオフされ、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3はターンオンされる。すなわち、第1ノードN1及び第4ノードN4が電気的に接続されて、第2ノードN2及び第3ノードN3が電気的に接続される。結果的に第2入力部765に印加される第1反転クロック信号CLKC1bが第2入力クロック信号CLKI2として選択され、第3入力部766に印加される第2クロック信号CLLKC2が第1入力クロック信号CLKI1として選択される。
このような方式でクロック入力回路760cは第1クロック制御信号ST1及び第2クロック制御信号ST2の論理レベルにしたがって、図53〜図56に示した第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2の選択を遂行することができる。
図58は図48の反転機能を有するカウンタ回路を含むイメージセンサの相関二重サンプリング動作を示すタイミング図である。図58には1つのコラムに対する相関二重サンプリング動作が示されている。図40の説明と重複する説明は省略する。
図58に図示した通り、反転機能を有するQDRカウンタ回路100nを利用してイメージセンサ600はデジタル的に相関二重サンプリングを遂行することができる。この場合クロック信号CLKCの1つのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティングをする方式によって第1カウンティング動作(t11−t12)及び第2カウンティング動作(t15−t16)が遂行される。反転機能を有するQDRカウンタ回路100nを利用することによって、イメージセンサ600は動作速度の高速化により動作マージンを向上させて消費電力を低減することができる。また、反転機能を有するQDRカウンタ回路100nはデジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止して精密なカウンティング値を提供できる構成を付加して具備することによってこれを含むイメージセンサ600の性能が向上する。
図59はアップ/ダウン転換機能を有する本発明の第2実施形態によるカウンタ回路を示す回路図である。
図59を参照すると、カウンタ回路100pは第1カウンティングユニット110p、第2カウンティングユニット120p、第3カウンティングユニット130p及び第4カウンティングユニット140pを含む。第1カウンティングユニット110p及び第2カウンティングユニット120pはバッファ部10pに該当して、第3及び第4カウンティングユニット130p、140pはリップルカウンタ30pに該当する。図33に図示したクロック制御回路750及びクロック入力回路760は便宜上図示を省略し、クロック制御回路750及びクロック入力回路760は図50〜図57で説明したことのような方式で具現される。相互異なる位相を有する複数のクロック信号CLKC1、CLKC1b、CLKC2、CLKC2bのうち、ダウンカウント動作及びアップカウント動作のため第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2を適切に選択することができるように図50及び図57のクロック制御回路750c及びクロック入力回路760cの構成が変形されることもある。
前述した通り、第1カウンティングユニット110pは第1ラッチで具現され第2カウンティングユニット120pは第2ラッチで具現される。第1ラッチ110pはデータ端子Dに第1入力クロック信号CLKI1が印加されてクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加されて、出力端子Qで第1ビット信号D0を発生する。第2ラッチ120pはデータ端子Dに第2入力クロック信号CLKI2が印加されてクロック端子CKにカウンティング動作の終了時点を示す比較信号CMPが印加され、出力端子Qで第2ビット信号D[1]を発生する。第3及び第4カウンティングユニット130p、140pを含む第2ビット信号D[1]に相応するラッチ出力信号LOUTに応答して順次にトグリングする上位ビット信号D[2]、D[3]を発生する。
リップルカウンタ30pに含まれる第3カウンティングユニット130p、第4カウンティングユニット140p等複数のカウンティングユニットは同じ構成を有してカスケード結合され、以下図60を参照してアップ/ダウン転換機能を有する第2カウンティングユニット120p及び第3カウンティングユニット130pについて説明する。
図60は図59のカウンタ回路に含まれた第2カウンティングユニット及び第3カウンティングユニットの一例を示す回路図である。
図60を参照すると、第2カウンティングユニット120pは第2ラッチ721及び出力マルチプレクサ723を含んで具現される。第3カウンティングユニット130pはD−フリップフロップ735、出力マルチプレクサ736及びフィードバックマルチプレクサ737を含んで具現される。
第2カウンティングユニット120pの出力マルチプレクサ723はアップ/ダウン制御信号U/Dに応答して第2ビット信号D[1]または、第2ビット信号D[1]の反転信号のうち一つをラッチ出力信号LOUTとして選択して、リップルカウンタ30に提供する。
第3カウンティングユニット130pの出力マルチプレクサ736はアップ/ダウン制御信号U/Dに応答してD−フリップフロップ735の非反転出力端子Qの信号または、反転出力端子/Qの信号のうち一つを出力信号OUT3として選択して、第3カウンティングユニット130pの後段に該当する第4カウンティングユニット140pで出力する。このように、第2カウンティングユニット120p、第3カウンティングユニット130p、第4カウンティングユニット140pはそれぞれ出力マルチプレクサを含んで具現される。それぞれのカウンティングユニットに含まれた複数の出力マルチプレクサはカウンタ回路100pのアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を制御するアップ/ダウン転換制御部を構成する。結果的に、アップ/ダウン制御信号U/Dに応答して、アップ/ダウン転換制御部は前端の非反転出力端子Qの信号または、前端の反転出力端子/Qの信号のうち一つを選択して後段で出力することによって、カウンタ回路110pのアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を制御する。
例えば、アップ/ダウン制御信号U/Dが論理ハイである時は第2ビット信号D[1]の反転信号/D[1]及び反転出力端子/Qの信号が出力信号LOUT、OUT3、OUT4になり、カウンタ回路100pはダウンカウンティング動作を遂行する。アップ/ダウン制御信号U/Dが論理ローである時は第2ビット信号D[1]及び非反転出力端子Qの信号が出力信号LOUT、OUT3、OUT4になり、カウンタ回路100pはアップカウンティング動作を遂行する。
フィードバックマルチプレクサ737はホールド信号HDに応答してD−フリップフロップ735の反転出力端子/Qまたは、非反転出力端子QをD−フリップフロップ735のデータ端子Dに選択的に接続する。例えば、D−フリップフロップ735はホールド信号HDが論理ローの場合には反転出力端子/Qがデータ端子Dにフィードバックされてトグリング動作を遂行して、ホールド信号HDが論理ハイの場合には非反転出力端子Qがデータ端子Dにフィードバックされて前端の出力信号LOUTのトグリングに関係なく貯蔵状態を維持する。
D−フリップフロップ735は通常のカウンティング動作の時前端の出力信号LOUTに応答してトグリングする第3ビット信号D[2]を発生する。図60には第3D−フリップフロップ735が下降エッジトリガー形で具現された実施形態が示されているが、前述した通り、カウンティングユニットの構成にしたがってD−フリップフロップ735が上昇エッジトリガー形で具現されて、出力信号OUT2がアップ/ダウン制御信号U/Dの反転信号により出力されるように実現することによってアップカウンティング動作または、ダウンカウンティング動作を遂行することができる。
図61は図59のカウンタ回路のアップ/ダウン転換機能によるカウンティング動作を説明するための図面である。
ダウンカウンティング動作の結果及びアップカウンティング動作での最初のエッジカウンティングのそれぞれに対し、第1ビット信号D0、第2ビット信号D[1]及び2進コードの最下位ビット信号D[0]の値が図61に示されている。最下位ビット信号D[0]は第1ビット信号D0と第2ビット信号D[1]を排他的論理和XOR演算した結果である。
また、図61にはダウンカウンティング動作(第1カウンティング動作)及びアップカウンティング(第2カウンティング動作)にともなう誤りを防止するための第1カウンティング結果に応じた第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2の選択方法が示されている。
第1カウンティング動作がダウンカウンティングの場合には、図23で説明した通り、第1入力クロック信号CLKI1の位相が第2入力クロック信号CLKI2の位相より90度遅れるように初期化される。すなわち、ダウンカウンティング動作のために第2クロック信号CLLKC2が第1入力クロック信号CLKI1に選択されて、第1クロック信号CLKC1が第2入力クロック信号CLKI2に選択される。
ダウンカウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が0であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が0の場合にはアップカウンティング動作のための入力クロック信号の選択は図56の第2カウンティング動作のための入力クロック信号の選択と同じである。したがって、アップカウンティング動作のために第1クロック信号CLKC1を第1入力クロック信号CLKI1に選択して、第2クロック信号CLLKC2を第2入力クロック信号CLKI2で選択する。
ダウンカウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が0であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が1の場合にはアップカウンティング動作のための入力クロック信号の選択は図53の第2カウンティング動作のための入力クロック信号の選択と同じだ。したがって、アップカウンティング動作のために第2クロック信号CLLKC2を第1入力クロック信号CLKI1に選択して、第1反転クロック信号CLKC1bを第2入力クロック信号CLKI2に選択する。
ダウンカウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が1であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が1の場合にはアップカウンティング動作のための入力クロック信号の選択は図54の第2カウンティング動作のための入力クロック信号の選択と同じである。したがって、アップカウンティング動作のために第1反転クロック信号CLKC1bを第1入力クロック信号CLKI1に選択して、第2反転クロック信号CLKC2bを第2入力クロック信号CLKI2に選択する。
ダウンカウンティング動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0が1であり、ラッチされた第2ビット信号D[1]が0の場合にはアップカウンティング動作のための入力クロック信号の選択は図55の第2カウンティング動作のための入力クロック信号の選択と同じである。したがって、アップカウンティング動作のために第2反転クロック信号CLKC2bを第1入力クロック信号CLKI1に選択して第1クロック信号CLKC1を第2入力クロック信号CLKI2に選択する。
このように、第1カウンティン動作の終了時点でラッチされた第1ビット信号D0及び第2ビット信号D[1]の論理レベルにしたがって、相互に異なる位相を有する複数のクロック信号CLKC1、CLKC1b、CLKC2、CLKC2bのうち第1入力クロック信号CLKI1及び第2入力クロック信号CLKI2を適切に選択することによってアップ/ダウン転換に伴う誤りを防止することができる。
図62は図59のアップ/ダウン転換機能を有するカウンタ回路を含むイメージセンサの相関二重サンプリング動作を示すタイミング図である。図62には1つのコラムに対する相関二重サンプリング動作が示されている。図47の説明と重複する説明は省略する。
図62に図示した通り、アップ/ダウン転換機能を有するQDRカウンタ回路100pを利用してイメージセンサ600はデジタル的に相関二重サンプリングを遂行することができる。この場合クロック信号CLKCの1つのサイクル周期ごとに4回ずつカウンティングをする方式によってダウンカウンティング動作(第1カウンティング動作)及びアップカウント動作(第2カウンティング動作)が遂行される。アップ/ダウン転換機能を有するQDRカウンタ回路100pを利用することによって、イメージセンサ600は動作速度の増加により動作マージンを向上させて消費電力を低減することができる。また、アップ/ダウン転換機能を有するQDRカウンタ回路100pはデジタルダブルサンプリング過程での誤差を防止して精密なカウンティング値を提供できる構成を付加して具備することによってこれを含むイメージセンサ600の性能が向上する。
以上、本発明の実施形態に伴うMDRカウンティングに対しDDRカウンティング及びQDRカウンティングを中心に説明したが、当業者は本発明の技術的思想の範囲内でさらに速い速度のカウンティングが遂行される可能性があることを理解する。例えば、カウンティング動作の終了時点で3つの入力クロック信号をそれぞれラッチして下位ビット信号を発生する方式で8倍速カウンティングが遂行される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特徴請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。