JP2011068576A - 美白用の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シソ科タチジャコウソウ属、マメ科クララ属、ショウガ科ショウガ属、サトイモ科ショウブ属、ウリ科ヘチマ属、ユキノシタ科アジサイ属、サルノコシカケ科マツホド菌核に属する植物より得られる植物抽出物より選ばれる1種又は2種以上の新規なプロトンポンプ阻害剤、並びに、当該成分を含有する皮膚外用剤。
【選択図】図2
Description
<1> プロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
<2> 前記プロトンポンプ阻害剤が、以下の工程を有するスクリ−ニング方法によりプロトンポンプ阻害剤であると鑑別されたプロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする、<1>に記載の皮膚外用剤。
(工程1)評価物質のメラニン産生量を測定する。
(工程2)工程1においてメラニン産生抑制作用を有する物質に付いて、チロシナ−ゼへの直接阻害作用を測定する。チロシナ−ゼへの直接阻害作用を有した物質は、チロシナ−ゼ直接阻害剤に分類する。
(工程3)工程1においてメラニン産生抑制作用を有し、工程2においてチロシナ−ゼへの直接阻害作用を有しない物質に付いて、チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用の有無を測定する。チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質は、チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少剤に分類する。
(工程4)工程1においてメラニン産生抑制作用を有し、工程2においてチロシナ−ゼへの直接阻害作用を有さず、工程3においてチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有さない物質に付いてプロトンポンプ阻害作用を調べ、プロトンポンプ阻害作用を有する物質は、プロトンポンプ阻害剤に分類する。
<3> プロトンポンプ阻害剤が、Na+/H+交換輸送系に作用するプロトンポンプ阻害剤であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載の皮膚外用剤。
<4> 前記プロトンポンプ阻害剤の起源が、シソ科タチジャコウソウ属、マメ科クララ属、ショウガ科ショウガ属、サトイモ科ショウブ属、ウリ科ヘチマ属、ユキノシタ科アジサイ属、サルノコシカケ科マツホド菌核に属する植物より得られる抽出物であることを特徴とする、<1>〜<3>の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
<5> 前記シソ科タチジャコウソウ属、マメ科クララ属、ショウガ科ショウガ属、サトイモ科ショウブ属、ウリ科ヘチマ属、ユキノシタ科アジサイ属、サルノコシカケ科マツホド菌核に属する植物が、シソ科タチジャコウソウ属タイム、マメ科クララ属クジン、ショウガ科ショウガ属ショウガ、サトイモ科ショウブ属ショウブ、ウリ科ヘチマ属ヘチマ、ユキノシタ科アジサイ属アマチャ、サルノコシカケ科マツホド菌核ブクリョウであることを特徴とする、<1>〜<4>の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
<6> 美白用の化粧料(但し、医薬部外品を含む)であることを特徴とする、<1>〜<5>の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
<7> <2>の工程1〜4を経て鑑別されるプロトンポンプ阻害剤の鑑別方法によりプロトンポンプ阻害剤と鑑別された成分を含有させることを特徴とする、色素異常疾患に対する治療及び/又は予防用の皮膚外用剤。
<8> 更にチロシナ−ゼ阻害作用を有する物質及び/又はチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質を、プロトンポンプ阻害作用を有する物質と共に配合させることを特徴とする、<7>に記載の色素異常疾患に対する治療及び/又は予防用の皮膚外用剤。
<9> チロシナ−ゼ阻害作用を有する物質及び/又はチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質を含有する皮膚外用剤において、プロトンポンプ阻害剤を含有させることを特徴とする、色素異常疾患に対する予防又は治療用の皮膚外用剤の設計方法。
本発明の皮膚外用剤は、プロトンポンプ阻害剤を必須成分として含有することを特徴とする。本発明におけるプロトンポンプ阻害剤としては、生体内におけるプロトン濃度を調節する機能を有する生体機能分子に働きかけることにより、細胞又は細胞小器官内外等におけるプロトン濃度を調節する作用、取り分け、酸性化作用を有する物質を意味し、具体例を挙げれば、能動的なプロトン輸送を担う膜H+−ATPaseのみならず、Na+/K+−ATPase等のイオンポンプと共役的に働きプロトンを受動輸送するNa+/H+交換輸送体に作用する物質等が好適に例示出来る。本発明のプロトンポンプ阻害剤としては、前記プロトンポンプ阻害作用を示すものであれば、特段の限定なく適応することが出来る。また、本発明のプロトンポンプ阻害剤の内、好ましいものとしては、後述する「本発明の植物抽出物を用いたメラノサイト内酸性化検出(プロトンポンプ阻害作用)検討)」において、メラノサイト内を酸性化する作用(プロトンポンプ阻害作用)を示すプロトンポンプ阻害剤が好適に例示出来る。本発明のメラノサイト内における酸性化作用を有するプロトンポンプ阻害剤とは、後述するメラノサイト内酸性化検討において、蛍光顕微鏡による目視観察により、pH感受性蛍光色素の発色強度の増強が認められる物質を意味する。さらに、前記プロトンポンプ阻害剤の内、特に好ましいものとしては、1)メラニン産生抑制作用を示し、2)チロシナ−ゼへの直接阻害作用を示さない、3)チロシナ−ゼファミリ−タンパクの減少作用を示さないプロトンポンプ阻害剤が好適に例示出来る。
本発明の皮膚外用剤は、必須成分としてプロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする。本発明におけるプロトンポンプ阻害剤としては、生体内におけるプロトン濃度を調節する機能を有する生体機能分子に働きかけることにより、細胞又は細胞小器官内外等におけるプロトン濃度を調節する作用(酸性化作用)を有する物質を意味し、具体例を挙げれば、能動的なプロトン輸送を担う膜H+−ATPaseのみならず、Na+/K+−ATPase等のイオンポンプと共役的に働きプロトンを受動輸送するNa+/H+交換輸送体に作用する物質等が好適に例示出来る。本発明のプロトンポンプ阻害剤としては、前記プロトンポンプ阻害作用を示すものであれば、特段の限定なく適応することが出来る。本発明のプロトンポンプ阻害剤の内、特に好ましいものとしては、後述するメラノサイト内の酸性化度を指標とするメラノサイト内酸性化検討(プロトンポンプ阻害作用検討)において、メラノサイト内の酸性化作用を示すプロトンポンプ阻害剤が好適に例示出来る。本発明のプロトンポンプ阻害剤は、単純な化学物質、生薬及び動植物からの抽出物とその分画精製物などの混合組成物のいずれでもよい。本発明の皮膚外用剤には、前記プロトンポンプ阻害剤を、唯1種を含有させることも出来るし、2種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の皮膚外用剤は、プロトンポンプ阻害剤を配合することにより、しみ、くすみをはじめとする色素関連異常疾患に関する予防又は治療効果を発揮する。
本発明のショウガ科ショウガ属ショウガ(ショウキョウ)より得られる植物抽出物の製造方法を示す。本抽出物は、ショウガZingiber officinale Roscoe( Zingiberaceae ) の根茎をエタノ−ルに浸漬し製造した。具体的には、ショウガ科ショウガ属ショウガ(ショウキョウ)を粗末にしたもの200gに、薄めたエタノ−ル(37〜50%)約600mLを加え、時々かき混ぜながら可溶性成分が充分に溶けるまで放置し、布ごしし、残留物を薄めたエタノ−ル(37〜50%)少量で洗い、圧搾し、浸出液及び洗液をあわせ、2日間放置し、濾過し、さらに薄めたエタノ−ル(37〜50%)を加え、本抽出物 全量1000mLを製造した。
本発明の植物抽出物を用い、以下の記載の方法に従い、メラニン産生抑制作用を評価した。24穴プレ−トにヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)を22500(cells/cm2)播種する。翌日、評価物質を含有する培地 0.5(mL/well)に交換し、0.25(μCi)2−[2−14C]チオウラシル(GEヘルスケアバイオサイエンス社)を添加し培養を継続する。播種4日後、培地を除去しPBSで1回プレ−トを洗浄した後、細胞生存率を評価するため生細胞数測定試薬SF(ナカライテスク社)溶液を添加した培地に交換し、37℃、3時間呈色反応を行った。反応後、450(nm)の吸光度をマイクロプレ−トリ−ダ−Benchmark Plus(Bio-Rad Laboratories)を用いて測定した。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製し、コントロ−ルに対する各評価物質を含むサンプルの吸光度の百分率を求め細胞生存率とした。メラニン量測定のため吸光度測定後、PBSで1回プレ−トを洗浄し、TCAを添加し、細胞を溶解した後、蒸留水 を加え溶液をバイアルに移した。氷上に放置後、15000rpm、5分間遠心した後、上清を除去した。再度、各バイアルに10%TCA 500(μL)を添加し、氷上15分間放置した。15000rpm、5分間遠心した後、上清を除去した。残渣にアクアゾ−ル−2(パ−キンエルマ−社) 1(mL)を添加し、液体シンチレ−ションカウンタ− LSC−6100(アロカ社製)にて放射線量を測定した。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製し、コントロ−ルに対する評価物質を含むサンプルの放射線量の百分率を求めメラニン量(%)とした。メラニン産生量の50%阻害濃度(IC50値)は、細胞毒性の認められない範囲でSAS software version 9.1.3(SAS Institute Inc.)を用い算出した。本発明において、メラニン産生抑制作用を有する物質とは、当該ヒト正常メラノサイトを用いたメラニン産生抑制作用評価において、細胞毒性の認められない濃度においてコントロ−ルと比較しメラニン産生量を50%以下のレベルに低下させる作用を有する場合を意味する。これは、メラニン産生抑制作用が低い物質を配合した場合には、期待されるメラニン産生抑制作用が現われないためである。結果を表1に表す。
本発明の植物抽出物及びフェニルチオウレア(陽性対照)を用い、文献記載の方法(Busca, R. et. al.、J. Biol. Chem.,271、31824−30(1996))を参考に、以下の手順に従いチロシナ−ゼ直接阻害活性を測定した。ヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)をセルスクレ−パ−にて剥離し、バイアルに移し、5000rpm、5分間遠心して細胞を回収した後、lysis buffer[1% nonidet P-40、100mM NaCl、2mM EDTA、0.5%deoxycholate(DOC)、2mM phenylmethylsulfonyl fluoride(PMSF)、1mM Na3VO4、10μg/mL aprotinin及び10μg/mL leupeptin]を含有した50mM Tris-HCl buffer(pH7.6)]にて溶解した。溶解液を15000rpm、5分間遠心し、上清を回収し細胞抽出液とした。細胞抽出液のタンパク量は、Bio-Rad Dc Protein Assay Kit(Bio-Rad Laboratories)を用いて定量した。96穴プレ−トの1ウェルあたりに評価物質又はフェニルチオウレアを含有する培地 10μLと基質の0.1%dihydroxyphenylalanine(L-DOPA)(和光純薬工業株式会社) 50μLを添加・混合し、さらに細胞抽出液(蛋白量10μg)を添加・混合して酵素反応を行い、マイクロプレ−トリ−ダ−を用いて37℃保温下にて450nmの吸光度を15分間測定した。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルも前記同様に調製し、測定した。チロシナ−ゼ活性の50%阻害濃度(IC50値)は、評価物質無添加サンプル(陰性対照)の吸光度を100%とした場合の各評価物質添加サンプルの吸光度の割合を算出し、縦軸に吸光度(%陰性対照)、横軸に各評価物質添加サンプル添加濃度を設定したグラフを作成し、近類曲線の傾きにより求めた。本発明に於いて、チロシナ−ゼ直接阻害作用を有しない物質とは、当該ヒト正常メラノサイトの細胞抽出液を用いたチロシナ−ゼ直接阻害作用評価において、前記のメラニン産生抑制作用試験において各評価物質が示したIC50値に比較し、100倍以上の濃度の評価物質を反応系に添加してもチロシナ−ゼ直接阻害作用を示さなかった物質を意味する。表2に、上記方法により測定された本発明の植物抽出物及びフェニルチオウレア(陽性対照)のチロシナ−ゼ直接阻害作用検討に関する結果を示す。
本発明のショウガ科ショウガ属ショウガ(ショウキョウ)より得られる抽出物に関し、以下の手順に従いWestern Blot法によるチロシナ−ゼファミリ−タンパクに対する影響を検討した。φ6cmディッシュにヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)を22500cells/cm2播種し、翌日、評価物質を含む培地 5mL/dishに交換し培養を継続した。播種後4日後、実施例1に記載の方法に従い細胞生存率を測定した。実施例2に記載の方法に従い、評価物質を含む培地で処理した細胞より細胞抽出液を得た。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルも前記同様に調製した。12.5%ポリアクリルアミドゲルを用いて、1レ−ンあたりに細胞抽出液(タンパク量10μg)を添加し、SDS-PAGEにて分離したタンパク質をPVDF膜にブロッティングし、3%スキムミルク/0.4%Tween20含有PBSにて室温1時間ブロッキングを行った。0.4%Tween20含有PBSにて洗浄後、抗体反応を実施した。1次抗体は、それぞれ抗チロシナ−ゼ(H-109)抗体、抗TYRP1(H-90)抗体、抗TYRP2(D-18)抗体(いずれもSanta Cruz Biotechnology, Inc.)を0.5%スキムミルク/0.4%Tween20含有PBSにて1:400希釈し、室温1時間、PVDF膜と共にインキュベ−ションした。なお、内部標準としてβ−actinを用いた。0.4%Tween20含有PBSにて洗浄後、ペルオキシダ−ゼ標識された二次抗体と共に再度室温1時間、PVDF膜をインキュベ−ションし、抗体反応を行った。反応終了後、0.4%Tween20含有PBSにて洗浄し、ECLPlus Western Blotting Detection Reagents(GEヘルスケアバイオサイエンス社)を用いて検出した。本発明に於いて、チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有しない物質とは、当該ヒト正常メラノサイトの細胞抽出液を用いたチロシナ−ゼファミリ−タンパクに対する影響の検討において、前記のメラニン産生抑制作用検討における各評価物質がメラニン産生抑制作用を示した濃度にて、コントロ−ルと比較し、有意なチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有しない場合を意味する。結果を図1に示す。
本発明の植物抽出物に関し、以下の手順に従い、生細胞内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検出を行った。ヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)を4ウェルLab-Tek chamber slide(Thormo Fisher Scientific社)に10000cells/cm2播種し、翌日、評価物質を含有する培地 0.55mL/wellに交換し、1時間30分培養した。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製した。その後、Lysosensor189(モレキュラ−プロ−ブ社:最終濃度1μM)を加え、15分間培養した。培養終了後、PBSにて洗浄し、4%パラホルムアルデヒドで室温15分固定を行った。その後、スライドガラスでサンプルを封入し、蛍光顕微鏡(カ−ルツァイツ社)にて観察した。 本発明に於いて、プロトンポンプ阻害作用を有する物質とは、当該ヒト正常メラノサイトを用いたメラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検出において、pH感受性蛍光色素の発色強度が、蛍光顕微鏡による目視的観察により、発光強度の増強が認められる場合を意味する。結果を図2に示す。
化粧料1〜7及び比較例1の化粧料を用いて、色素沈着抑制効果を調べた。自由意志で参加したパネラ−の両上腕内側部に1.5cm×1.5cmの部位を上下2段に分け、合計9箇所設け、最少紅斑量(1MED)の紫外線照射を1日1回、3日連続して3回照射した。照射終了後1日より、1日1回28日連続してサンプル50μLを塗布した。1部位は無処置部位とした。塗布終了24時間後に色彩色差計(CR-300、コニカミノルタ株式会社)にて各試験部位の皮膚明度(L*値)を測定し、無処置部位のL値に対する差としてΔL*値を算出した。結果を表5に示す。これにより、本発明の皮膚外用剤である化粧料は優れた色素沈着抑制効果を有することが分かる。これは、本発明の植物抽出物が有するプロトンポンプ阻害作用によると考えられる。
Claims (9)
- プロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記プロトンポンプ阻害剤が、以下の工程を有するスクリ−ニング方法によりプロトンポンプ阻害剤であると鑑別されたプロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
(工程1)評価物質のメラニン産生量を測定する。
(工程2)工程1においてメラニン産生抑制作用を有する物質に付いて、チロシナ−ゼへの直接阻害作用を測定する。チロシナ−ゼへの直接阻害作用を有した物質は、チロシナ−ゼ直接阻害剤に分類する。
(工程3)工程1においてメラニン産生抑制作用を有し、工程2においてチロシナ−ゼへの直接阻害作用を有しない物質に付いて、チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用の有無を測定する。チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質は、チロシナ−ゼファミリ−タンパク減少剤に分類する。
(工程4)工程1においてメラニン産生抑制作用を有し、工程2においてチロシナ−ゼへの直接阻害作用を有さず、工程3においてチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有さない物質に付いてプロトンポンプ阻害作用を調べ、プロトンポンプ阻害作用を有する物質は、プロトンポンプ阻害剤に分類する。 - プロトンポンプ阻害剤が、Na+/H+交換輸送系に作用するプロトンポンプ阻害剤であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記プロトンポンプ阻害剤の起源が、シソ科タチジャコウソウ属、マメ科クララ属、ショウガ科ショウガ属、サトイモ科ショウブ属、ウリ科ヘチマ属、ユキノシタ科アジサイ属、サルノコシカケ科マツホド菌核に属する植物より得られる抽出物であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
- 前記シソ科タチジャコウソウ属、マメ科クララ属、ショウガ科ショウガ属、サトイモ科ショウブ属、ウリ科ヘチマ属、ユキノシタ科アジサイ属、サルノコシカケ科マツホド菌核に属する植物が、シソ科タチジャコウソウ属タイム、マメ科クララ属クジン、ショウガ科ショウガ属ショウガ、サトイモ科ショウブ属ショウブ、ウリ科ヘチマ属ヘチマ、ユキノシタ科アジサイ属アマチャ、サルノコシカケ科マツホド菌核ブクリョウであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
- 美白用の化粧料(但し、医薬部外品を含む)であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
- 請求項2の工程1〜4を経て鑑別されるプロトンポンプ阻害剤の鑑別方法によりプロトンポンプ阻害剤と鑑別された成分を含有させることを特徴とする、色素異常疾患に対する治療及び/又は予防用の皮膚外用剤。
- 更にチロシナ−ゼ阻害作用を有する物質及び/又はチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質を、プロトンポンプ阻害作用を有する物質と共に配合させることを特徴とする、請求項7に記載の色素異常疾患に対する治療及び/又は予防用の皮膚外用剤。
- チロシナ−ゼ阻害作用を有する物質及び/又はチロシナ−ゼファミリ−タンパク減少作用を有する物質を含有する皮膚外用剤において、プロトンポンプ阻害剤を含有させることを特徴とする、色素異常疾患に対する予防又は治療用の皮膚外用剤の設計方法。
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