JP2011064235A - 偏心揺動型歯車装置及び偏心揺動型歯車装置の製造方法 - Google Patents

偏心揺動型歯車装置及び偏心揺動型歯車装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐ。
【解決手段】偏心揺動型歯車装置1は、外筒2内でキャリア4を回転可能に支持するキャリア軸受け6,7を備え、キャリア軸受け6,7は、キャリア4と一体的に回転可能な内輪部6a,7aと、外筒2と一体的に回転可能な外輪部6b,7bと、内輪部6a,7aと外輪部6b,7bとの間に転動可能に配設された転動部材6c,7cとを有し、内輪部6a,7aと外輪部6b,7bとの間には、転動部材6c,7cが外筒2の径方向において変位可能な間隙が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏心揺動型歯車装置及び偏心揺動型歯車装置の製造方法に関するものである。
従来、クランク軸の回転に伴って外歯歯車をケーシングの内壁に設けられた内歯に噛み合わせながら揺動回転させることによりクランク軸に入力される回転から減速した出力回転を得る歯車装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された歯車装置は、減速機に用いられており、モータから入力される回転力を減速して相手部材(クランクアーム)へ伝達するようになっている。そして、この歯車装置は、ケーシング内に当該ケーシングの軸回りに回転可能に設けられた機枠を備えており、その機枠に前記外歯歯車の回転力が付与されるようになっている。機枠の軸方向の一端部には、トルク伝達軸が機枠と同軸となるように接続されている。トルク伝達軸は、その軸方向の一部にそれ以外の部分に比べて小径に形成された小径部を有する。また、トルク伝達軸には、筒状のラジアル負荷軸が外挿されている。トルク伝達軸の機枠と反対側の端部とラジアル負荷軸の対応する端部とは、スプライン結合されており、ラジアル負荷軸には、相手部材が接続されている。これにより、トルク伝達軸からラジアル負荷軸を介して相手部材へ回転力が伝達され、それによって相手部材が駆動するようになっている。また、トルク伝達軸の外周面とラジアル負荷軸の内周面との間には、所定の隙間が形成されている領域がある。
ところで、このような歯車装置においてトルク伝達軸からラジアル負荷軸を介して相手部材へ回転力が伝達されて相手部材が駆動する際には、相手部材からラジアル負荷軸が軸方向に垂直な方向へのラジアル荷重を受けることがある。このようなラジアル荷重が前記機枠側へ伝達されれば、精密に組み合わされた歯車装置内の各部材に損傷が生じる虞がある。そこで、上記構成では、ラジアル負荷軸が受けるラジアル荷重を吸収して当該ラジアル荷重が機枠側へ伝達されるのを抑制し、歯車装置の損傷が防止されるようになっている。
具体的には、ラジアル負荷軸が相手部材からラジアル荷重を受けると、トルク伝達軸は、小径部において撓みを生じ、ラジアル負荷軸は、スプライン結合部においてトルク伝達軸に対して軸方向にスライドしながら前記隙間を利用してトルク伝達軸の撓みに追従する。これにより、前記ラジアル荷重が吸収され、トルク伝達軸から機枠側へラジアル荷重が伝達されるのが抑制される。
特開平7−110023号公報
しかしながら、上記構成では、前記ラジアル荷重に起因する歯車装置の損傷を防止するために、回転力を伝達するためのトルク伝達軸と相手部材との間にラジアル負荷軸を介装する必要があり、部品点数が増大するという問題点がある。また、上記構成では、トルク伝達軸に小径部を設けたり、ラジアル負荷軸とトルク伝達軸との結合部分をスプライン構造にしたりする必要があるので、構造が複雑化するという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことである。
上記目的を達成するために、本発明による偏心揺動型歯車装置は、入力回転を減速して相手部材へ伝達可能に構成された偏心揺動型歯車装置であって、内面に複数の内歯が設けられた外筒と、偏心部を有し、前記入力回転が伝達されることにより前記外筒内においてその軸回りに回転するクランク軸と、前記偏心部に取り付けられ、前記内歯に噛み合いながら前記偏心部の偏心回転に連動して揺動回転する外歯歯車と、前記相手部材に接続され、前記外歯歯車の回転力を受けて前記外筒と同じ軸回りに回転するキャリアと、前記外筒内で前記キャリアを回転可能に支持するキャリア軸受けとを備え、前記キャリア軸受けは、前記キャリアと一体的に回転可能な内輪部と、前記外筒と一体的に回転可能な外輪部と、前記内輪部と前記外輪部との間に転動可能に配設された転動部材とを有し、前記内輪部と前記外輪部との間には、前記転動部材が前記外筒の径方向に変位可能な間隙が形成されている。
この偏心揺動型歯車装置では、外筒内でキャリアを回転可能に支持するキャリア軸受けにおいて、内輪部と外輪部との間に転動部材が外筒の径方向に変位可能な間隙が形成されているため、キャリアが内輪部とともに外筒の径方向に変位可能な状態となっている。このため、キャリアが相手部材で生じたラジアル荷重の影響を受けた場合、当該キャリアが外筒の径方向に変位又は揺動することが許容される。その結果、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができる。しかも、この偏心揺動型歯車装置では、ラジアル荷重の影響による損傷を防ぐために、従来の構成のようにキャリアの回転力を伝達する伝達軸にラジアル負荷軸を装着しなくてもよいため、部品点数の増大を防ぐことができる。また、この構成では、従来の構成のように伝達軸に小径部を形成したり、伝達軸とラジアル負荷軸とのスプライン結合部を形成したりしなくてもよいので、構造が複雑化するのを防ぐことができる。従って、この構成では、部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができる。
上記偏心揺動型歯車装置において、前記相手部材は、前記外筒の軸方向に延びるように配置される伝達軸と、前記伝達軸が貫通するように配置される外装体と、前記外装体内で前記伝達軸を回転可能に支持する伝達軸受けとを含み、前記キャリアは、前記伝達軸に結合されてその伝達軸と一体的に回転し、前記外筒は、前記外装体に固定されてもよい。
この構成では、外筒、キャリア軸受け、キャリア、外装体、伝達軸受け及び伝達軸を相互に組み付ける際に、キャリアの軸心の位置と伝達軸の軸心の位置とにずれが生じる虞がある。キャリアの軸心と伝達軸の軸心との間に位置ずれが生じた場合には、キャリアと伝達軸が一体的に回転する際に歯車装置のいずれかの部分において偏った応力が掛かる虞がある。しかし、本構成では、このような場合にキャリアが内輪部とともに外筒の径方向に変位して歯車装置に前記応力が掛かるのを防ぐことができる。その結果、そのような応力に起因する歯車装置の損傷を防ぐことができる。また、この構成では、キャリアの軸心と伝達軸の軸心とが多少位置ずれしていても、歯車装置に前記偏った応力が掛かるのを防ぐことができるので、キャリアの軸心と伝達軸の軸心との位置合わせがラフな位置合わせであってもよい。このため、歯車装置と相手部材との組み付け作業における作業性を向上することができる。
上記偏心揺動型歯車装置において、前記キャリア軸受けは、前記転動部材が球体に形成され、前記内輪部と前記外輪部が前記球体を前記外筒の径方向と軸方向の両方向において支持可能に構成されたアンギュラ玉軸受けであることが好ましい。
キャリア軸受けとして、転動部材がころであり、そのころを内輪部と外輪部が外筒の径方向と軸方向の両方向において支持可能に構成されたテーパーころ軸受けを用いることも考えられる。しかし、このテーパーころ軸受けにおいて、内輪部と外輪部との間にころが外筒の径方向に変位可能な間隙が形成されていると、キャリアの回転時に内輪部と外輪部の間でころが軸振れを生じながら回転し、ころの端部のエッジ部が内輪部又は外輪部と衝突する。その結果、ころのエッジ部に大きな応力が掛かり、当該エッジ部の損耗が激しくなる。これに対して、本構成では、キャリア軸受けにアンギュラ玉軸受けを採用しているので、転動部材が球体であり、上記のようなエッジ部を持たない。このため、転動部材が内輪部と外輪部との間でぶれながら転動して内輪部又は外輪部と衝突したとしても上記ころに比べて損耗を軽減することができる。
この場合において、前記球体は、前記内輪部と前記外輪部との間で前記外筒の径方向に変位可能な直径を有していてもよい。
このように構成すれば、アンギュラ玉軸受けであるキャリア軸受けにおいて球体が内輪部と外輪部との間で外筒の径方向に変位可能な構造を具体的に構成することができる。
上記キャリア軸受けがアンギュラ玉軸受けである構成において、前記外輪部は、前記外筒の軸方向において一方側へ向かうにつれて拡径する内周面を有し、前記内輪部は、前記外筒の軸方向において他方側へ向かうにつれて拡径する外周面を有し、当該外周面と前記外輪部の内周面との間で前記球体を挟持可能な位置から前記他方側へずれた位置に配置されていてもよい。
このように構成すれば、内輪部の外周面と外輪部の内周面との間にそれら両周面間で球体が挟持される状態での間隙よりも大きな間隙が形成される。従って、この構成によれば、アンギュラ玉軸受けであるキャリア軸受けにおいて球体が内輪部と外輪部との間で外筒の径方向に変位可能な構造を具体的に構成することができる。
本発明による偏心揺動型歯車装置の製造方法は、内面に複数の内歯が設けられた外筒と、前記外筒内に配置され、偏心部を有するクランク軸と、前記偏心部に取り付けられる外歯歯車と、相手部材に接続されるキャリアと、前記外筒内でキャリアを回転可能に支持するキャリア軸受けとを備え、前記キャリア軸受けが、内輪部と、外輪部と、それら内輪部と外輪部との間に配設される転動部材とを有し、前記クランク軸の前記偏心部の回転に伴って前記外歯歯車が前記内歯に噛み合いながら揺動回転し、その外歯歯車の回転力を受けて前記キャリアが回転する偏心揺動型歯車装置の製造方法であって、前記キャリアと前記外筒との間に前記キャリア軸受けが介装されるようにそれらキャリア、外筒及びキャリア軸受けを相互に組み付ける組み付け工程を備え、前記組み付け工程では、前記キャリア軸受けに予圧を掛けないで前記キャリア、前記外筒及び前記キャリア軸受けを組み付ける。
この偏心揺動型歯車装置の製造方法では、前記組み付け工程において、キャリア軸受けに予圧を掛けないでキャリア、外筒及びキャリア軸受けを相互に組み付けるので、組み立て後の偏心揺動型歯車装置においてキャリア軸受けの内輪部と外輪部との間に転動部材が外筒の径方向に変位可能な間隙を形成することができる。このため、キャリアが相手部材で生じたラジアル荷重の影響を受けた場合、当該キャリアが外筒の径方向に変位又は揺動することが許容される。その結果、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができる。そして、この製造方法によれば、従来の構成のようにキャリアの回転力を伝達する伝達軸にラジアル負荷軸を装着しなくても、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができるため、部品点数の増大を防ぐことができる。また、この製造方法によれば、従来の構成のように伝達軸に小径部を形成したり、伝達軸とラジアル負荷軸とのスプライン結合部を形成したりしなくても、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができるため、構造が複雑化するのを防ぐことができる。従って、この製造方法では、部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明によれば、部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による偏心揺動型歯車装置の損傷を防ぐことができる。
本発明の一実施形態による偏心揺動型歯車装置の軸方向に沿った断面図である。 図1中の一側キャリア軸受け近傍の部分を拡大して示した図である。 図1中の他側キャリア軸受け近傍の部分を拡大して示した図である。 本発明の一実施形態の変形例による偏心揺動型歯車装置の図3に対応する他側キャリア軸受け近傍の部分を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態による偏心揺動型歯車装置の構成について説明する。
本実施形態による偏心揺動型歯車装置1(以下、単に歯車装置1という)は、例えばロボットの旋回胴や腕関節等の旋回部または各種工作機械の旋回部に減速機として適用されるものであり、クランク軸8の偏心部8a,8bに連動して外歯歯車14,16が内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転することにより入力回転から減速した出力回転を得るように構成されている。そして、本実施形態の歯車装置1は、後述する相手部材102のうち外装体106に対して伝達軸受け108で軸回りに回転可能に支持されている伝達軸104に当該歯車装置1のキャリア4が接続され、このキャリア4から前記出力回転を伝達軸104に伝達するような構成で用いられる。
具体的には、本実施形態の歯車装置1が組み付けられる相手部材102は、図1に示すように、伝達軸104と、外装体106と、伝達軸受け108とを有する。
伝達軸104は、歯車装置1の後述する外筒2の軸方向に延びるように配置され、後述するように歯車装置1のキャリア4と一体的に回転する。この伝達軸104は、円板状の取付部104aと、その取付部104aから直線的に延びる軸部104bと、軸部104bの取付部104aと反対側に設けられたベベルギア104cとを有する。ベベルギア104cは、図略の被駆動部材の歯車部と噛み合っており、伝達軸104の回転力がベベルギア104cから被駆動部材へ伝達されるようになっている。
外装体106は、筒状に形成されており、伝達軸104が貫通するように配置されている。
伝達軸受け108は、外装体106内で伝達軸104の軸部104bをその軸回りに回転可能に支持する。この伝達軸受け108は、外装体106内において伝達軸104の軸方向に離間して2つ設けられている。これら伝達軸受け108には、伝達軸104を径方向と軸方向の両方向において支持するテーパーころ軸受けが用いられている。
そして、本実施形態の歯車装置は、外筒2と、内歯ピン3と、キャリア4と、一側キャリア軸受け6と、他側キャリア軸受け7と、スペーサ7iと、クランク軸8と、第1クランク軸受け10aと、第2クランク軸受け10bと、伝達歯車12と、第1外歯歯車14と、第2外歯歯車16と、第1ころ軸受18aと、第2ころ軸受18bとを備えている。
外筒2は、略円筒状に形成されている。この外筒2は、前記相手部材102の外装体106と同軸となるように配置された状態でその外装体106に締結される。そして、それに伴って、外筒2は、相手部材102の伝達軸受け108及び伝達軸104と同軸に配置される。外筒2のうち軸方向の中央部近傍の部位の内周面には、多数のピン溝2bが形成されている。各ピン溝2bは、外筒2の軸方向に延びているとともに、外筒2の内面に周方向に等間隔で設けられている。
また、外筒2は、一側キャリア軸受け6(以下、一側軸受け6という)の後述する外輪部6bが嵌め込まれる一側大径部2dと、他側キャリア軸受け7(以下、他側軸受け7という)の後述する外輪部7bが嵌め込まれる他側大径部2eとを有する。
一側大径部2dは、外筒2のピン溝2bが形成された部位に対して外筒2の軸方向の一端部側に配置されている。この一側大径部2dの内側に後述する外輪部6bが外筒2の軸方向における一端部側から他端部側へ向かって嵌め込まれる。一側大径部2dは、外筒2のピン溝2bが形成された部位の内径よりも大きな内径を有する。すなわち、一側大径部2dの内周面は、外筒2のピン溝2bが形成された部位の内周面よりも径方向外側に配置されている。この一側大径部2dの内周面が外輪部6bの外周面に当接する外周当接面2g(図2参照)となっている。そして、外周当接面2gとピン溝2bが形成された部位の内周面との間には、外筒2の径方向において段差が形成されており、この外周当接面2gとピン溝2bが形成された部位の内周面との間の段差を繋ぐように一側端面当接面2hが設けられている。一側端面当接面2hは、外輪部6bのうち外筒2の軸方向の他端部側に配置された端面に当接する面であり、外筒2の軸方向に対して垂直に配置されている。
他側大径部2eは、図1に示すように、外筒2のピン溝2bが形成された部位に対して外筒2の軸方向の他端部側に配置されている。この他側大径部2eの内側に後述する外輪部7bが外筒2の軸方向における他端部側から一端部側へ向かって嵌め込まれる。他側大径部2eは、基本的に前記一側大径部2dと同様の構成を有しており、当該他側大径部2eは、外筒2のピン溝2bが形成された部位の内径よりも大きな内径を有する。そして、他側大径部2eの内周面が外輪部7bの外周面に当接する外周当接面2j(図3参照)となっている。また、外輪部7bのうち外筒2の軸方向の一端部側に配置された端面に当接する他側端面当接面2kが、外周当接面2jとピン溝2bが形成された部位の内周面との間の段差を繋ぐように設けられており、この他側端面当接面2kは、外筒2の軸方向に対して垂直に配置されている。
内歯ピン3は、外筒2の各ピン溝2bにそれぞれ嵌め込まれている。すなわち、複数の内歯ピン3が外筒2の内面に周方向に等間隔で設けられている。なお、この内歯ピン3は、本発明の内歯の概念に含まれるものである。
キャリア4は、図1に示すように、外筒2と同軸上に配置された状態で外筒2の内側に設けられている。このキャリア4は、外歯歯車14,16の回転力を受けて外筒2に対して同じ軸回りに回転するようになっている。
具体的には、キャリア4は、外筒2の内側に設けられた一側軸受け6及び他側軸受け7により外筒2に対して相対回転可能に支持されている。キャリア4は、基部4aと、端板部4bと、シャフト部4cとを備えている。
基部4aは、略円板状に形成されており、外筒2の軸方向の一端部近傍に配置されている。基部4aの径方向中央部には、外筒2の軸方向に貫通する中央部貫通穴4dが設けられている。また、基部4aのうち中央部貫通穴4dの周囲の部位には、クランク軸取付穴4e(以下、単に取付穴4eという)が設けられている。この取付穴4eは、図示していないが、基部4aの周方向に等間隔で複数設けられている。
そして、基部4aは、当該基部4aのうち外筒2の軸方向の一端部側に位置する大径部4gと、その大径部4gに対して外筒2の軸方向の他端部側に設けられた小径部4hとを有する。
大径部4gには、前記伝達軸104の取付部104aが同軸となるように嵌合されて締結される。これにより、キャリア4が伝達軸104に対して同軸に組み付けられ、それに伴って、キャリア4は、外装体106及び伝達軸受け108と同軸に配置される。
小径部4hには、一側軸受け6の後述する内輪部6aが外嵌される。この小径部4hは、大径部4gの外径よりも小さい外径を有する。すなわち、小径部4hの外周面は、大径部4gの外周面よりも径方向内側に配置されている。この小径部4hの外周面が内輪部6aの内周面に当接する内周当接面4i(図2参照)となっている。そして、内周当接面4iと大径部4gの外周面との間には、外筒2の径方向において段差が形成されており、この内周当接面4iと大径部4gの外周面との間の段差を繋ぐように端面当接面4jが設けられている。端面当接面4jは、内輪部6aのうち外筒2の軸方向の一端部側に配置された端面に当接する面であり、外筒2の軸方向に対して垂直に配置されている。そして、キャリア4と外筒2とが組み付けられた状態で、端面当接面4jと外筒2の一側端面当接面2hとの間の間隔は、外筒2の軸方向において一側軸受け6に予圧が掛からないような間隔に設定されている。
端板部4bは、略円板状に形成されており、図1に示すように外筒2の軸方向において基部4aから離間して設けられている。この端板部4bは、外筒2の軸方向の他端部近傍に配置されている。端板部4bの径方向中央部には、外筒2の軸方向に貫通する中央部貫通穴4kが設けられている。また、端板部4bのうち中央部貫通穴4kの周囲の部位には、外筒2の軸方向に貫通するクランク軸取付穴4m(以下、単に取付穴4mという)が設けられている。この取付穴4mは、図示していないが、端板部4bの周方向に等間隔で複数設けられており、各取付穴4mは、前記基部4aの各取付穴4eと対応する位置にそれぞれ配設されている。
そして、端板部4bは、当該端板部4bのうち基部4aと反対側の端部を構成する大径部4pと、その大径部4pに対して基部4a側に設けられ、大径部4pよりも外径の小さい小径部4qとを有する。この端板部4bの小径部4qの構成は、前記基部4aの小径部4hの構成と基本的に同様であり、当該端板部4bの小径部4qの外周面が内輪部7aの内周面に当接する内周当接面4r(図3参照)となっている。また、内周当接面4rと大径部4pの外周面との間の段差を繋ぐように端面対向面4sが設けられている。この端面対向面4sは、内輪部7aのうち基部4aと反対側に配置された端面に対向するように配置されているとともに、外筒2の軸方向に対して垂直に配置されている。
シャフト部4cは、図1に示すように、基部4aと端板部4bとを繋ぐ部分である。シャフト部4cは、外筒2内においてその周方向に等間隔に複数設けられている。各シャフト部4cは、基部4aに一体的に設けられており、外筒2の軸方向に沿って基部4aから端板部4bへ向かって延びている。そして、各シャフト部4cの先端部は、端板部4bに固定されている。
一側軸受け6は、外筒2内でキャリア4の基部4aを外筒2の軸回りに回転可能に支持している。
具体的には、一側軸受け6は、外筒2の一側大径部2dと基部4aの小径部4hとの間に予圧のかからない状態で設けられている。この一側軸受け6は、アンギュラ玉軸受けであり、キャリア4の回転時に基部4aと一体的に回転可能な内輪部6aと、外筒2と一体的に回転可能な外輪部6bと、内輪部6aと外輪部6bとの間に転動可能に配設された複数の転動部材6cとを有する。
内輪部6aは、基部4aの小径部4hに外嵌されており、当該内輪部6aの内周面は、小径部4hの内周当接面4i(図2参照)に密接されている。内輪部6aは、当該内輪部6aの外周面に形成され、軸方向に垂直な断面において凹状に湾曲した湾曲面6eを有する。この湾曲面6eの断面における湾曲形状は、円弧状となっている。すなわち、湾曲面6eは、後述する球体の転動部材6cが嵌り込むことが可能な形状に形成されている。そして、湾曲面6eは、外筒2の軸方向における一端部側へ向かうにつれて徐々に拡径し、転動部材6cの外面のうち外筒2の径方向内側に位置する頂点から外筒2の前記一端部側に位置する頂点近傍までの領域を覆う一側拡径面部6fと、その一側拡径面部6fから外筒2の軸方向における他端部側へ向かって僅かに拡径する他側拡径面部6gとを有する。湾曲面6eは、このように構成されていることにより、転動部材6cの外面のうち外筒2の径方向内側に位置する頂点近傍から外筒2の前記一端部側に位置する頂点近傍までの領域を支持可能となっている。
外輪部6bは、外筒2の一側大径部2dに内嵌されており、当該外輪部6bの外周面は、一側大径部2dの外周当接面2gに密接されている。外輪部6bは、当該外輪部6bの内周面に形成され、軸方向に垂直な断面において凹状に湾曲した湾曲面6hを有する。この湾曲面6hの断面における湾曲形状は、円弧状になっている。すなわち、湾曲面6hは、後述する球体の転動部材6cが嵌り込むことが可能な形状に形成されている。そして、湾曲面6hは、外筒2の軸方向における他端部側へ向かうにつれて徐々に拡径しており、転動部材6cの外面のうち外筒2の径方向外側に位置する頂点から外筒2の前記他端部側に位置する頂点までの領域を支持可能に構成されている。
複数の転動部材6cは、それぞれ球体に形成されている。この球体の複数の転動部材6cは、内輪部6aの湾曲面6eと外輪部6bの湾曲面6hとの間に周方向に並んで配設されており、両湾曲面6e,6hにより外筒2の径方向と軸方向の両方向において支持可能となっている。そして、球体の転動部材6cは、内輪部6aの湾曲面6eと外輪部6bの湾曲面6hとの間で外筒2の径方向において変位可能な直径を有する。すなわち、本実施形態による球体の転動部材6cとしては、内輪部6aの湾曲面6eと外輪部6bの湾曲面6hとの間で隙間なく挟持される球体よりも小径のものが用いられている。これにより、内輪部6aの湾曲面6eと外輪部6bの湾曲面6hとの間に形成された間隙は、転動部材6cが外筒2の径方向において変位可能な間隙となっている。このような間隙が内輪部6aの湾曲面6eと外輪部6bの湾曲面6hとの間に形成されていることにより、キャリア4と内輪部6aは一体的に径方向外側に変位可能となっている。
そして、以上のように構成された一側軸受け6では、例えばキャリア4と内輪部6aが一体的に径方向外側に変位した場合において、その変位した側で転動部材6cが内輪部6aと外輪部6bとの間に隙間なく挟み込まれるような状態となった場合に、その転動部材6cが挟み込まれた領域では基部4a(キャリア4)を外筒2の径方向(ラジアル方向)と軸方向(スラスト方向)の両方向において支持できるようになっている。
他側軸受け7は、外筒2内でキャリア4の端板部4bを外筒2の軸回りに回転可能に支持している。
具体的には、他側軸受け7は、外筒2の他側大径部2eと端板部4bの小径部4qとの間に予圧のかからない状態で設けられている。この他側軸受け7は、一側軸受け6と同様のアンギュラ玉軸受けであり、一側軸受け6に対して軸方向において対称的に配置されている。他側軸受け7は、一側軸受け6の内輪部6a、外輪部6b及び転動部材6cと同様の内輪部7a、外輪部7b及び転動部材7cを有する。そして、内輪部7aは、前記内輪部6aの湾曲面6eと同様の湾曲面7eを有し、外輪部7bは、前記内輪部6bの湾曲面6hと同様の湾曲面7hを有する。ただし、当該他側軸受け7の内輪部7aの湾曲面7eは、一側軸受け6の内輪部6aの湾曲面6eと対称的に配置されており、外輪部7bの湾曲面7hは、一側軸受け6の外輪部6bの湾曲面6hと対称的に配置されている。
内輪部7aのうち基部4a(図1参照)と反対側の端面と端板部4bの端面対向面4sとの間には、スペーサ7iが介装されている。スペーサ7iは、円環状に形成されており、端板部4bの小径部4qに外嵌されている。このスペーサ7iとしては、当該スペーサ7iが内輪部7aの基部4aと反対側の端面と端面対向面4sとの間に介装された状態で、外筒2の軸方向において他側軸受け7に予圧が掛からないような厚みを有するものが用いられている。
クランク軸8は、図1に示していないが外筒2内に複数設けられている。各クランク軸8は、基部4aの対応する取付穴4eと端板部4bの対応する取付穴4mにそれぞれ取り付けられている。これにより、各クランク軸8は、外筒2内で周方向に等間隔に配置されている。
具体的には、各クランク軸8の軸方向の一端部から所定長さだけ軸方向内側寄りの部位が、基部4aの対応する取付穴4e内に第1クランク軸受け10aを介して取り付けられている一方、各クランク軸8の軸方向の他端部が、端板部4bの対応する取付穴4m内に第2クランク軸受け10bを介して取り付けられている。すなわち、各クランク軸8は、両クランク軸受け10a,10bによりキャリア4に対して軸回りに回転可能に支持されている。
そして、各クランク軸8は、第1偏心部8aと第2偏心部8bとを有する。第1偏心部8aと第2偏心部8bは、クランク軸8のうち両クランク軸受け10a,10bによってそれぞれ支持された部位の間の部位に設けられ、クランク軸8の軸方向に並んで配置されている。第1偏心部8aと第2偏心部8bは、それぞれクランク軸8の軸心から所定の偏心量で偏心した円柱状に形成されているとともに、相互間に所定角度の位相差を有するように配置されている。また、クランク軸8の前記一端部は、取付穴4eを通って端板部4bと反対側に延びており、その一端部に伝達歯車12が設けられている。基部4aの中央部貫通穴4d、端板部4bの中央部貫通穴4k、後述する両外歯歯車14,16の中央部貫通穴14b,16bには、外筒2の軸方向へ延びる図略の入力軸が挿通されており、その入力軸の先端部に設けられた入力歯車が前記伝達歯車12に噛み合っている。これにより、図略のモータから入力軸に伝達された回転力が入力歯車及び伝達歯車12を介して各クランク軸8に伝達されるようになっている。
第1外歯歯車14と第2外歯歯車16は、外筒2内において基部4aと端板部4bとの間の空間に外筒2の軸方向に並ぶように配設されている。
第1外歯歯車14には、中央部貫通穴14bと、第1偏心部取付穴14cと、シャフト部挿通穴14dとが設けられている。
中央部貫通穴14bは、第1外歯歯車14の径方向中央部に設けられており、この中央部貫通穴14bに前記図略の入力軸が挿通されている。第1偏心部取付穴14cは、第1外歯歯車14のうち中央部貫通穴14bの周囲の部位に周方向に等間隔で複数設けられている。各第1偏心部取付穴14cには、第1ころ軸受18aを介して対応するクランク軸8の第1偏心部8aが挿嵌されている。すなわち、第1外歯歯車14は、各クランク軸8の第1偏心部8aに第1ころ軸受18aを介して取り付けられている。第1外歯歯車14は、第1偏心部8aの偏心回転に連動してその外歯で内歯ピン3と噛み合いながら揺動回転する。シャフト部挿通穴14dは、第1外歯歯車14のうち中央部貫通穴14bの周囲の部位であって各第1偏心部取付穴14cの間の部位にそれぞれ設けられている。各シャフト部挿通穴14dには、対応するシャフト部4cが遊びを持った状態でそれぞれ挿通されている。
第2外歯歯車16は、第1外歯歯車14と同様の構造を有している。具体的には、第2外歯歯車16は、中央部貫通穴16bと、第2偏心部取付穴16cと、シャフト部挿通穴16dとが設けられている。この第2外歯歯車16は、各クランク軸8の第2偏心部8bに第2ころ軸受18bを介して取り付けられている。そして、第2外歯歯車16は、第2偏心部8bの偏心回転に連動してその外歯で内歯ピン3と噛み合いながら揺動回転する。また、この第2外歯歯車16のシャフト部挿通穴16dには、対応するシャフト部4cが遊びを持った状態でそれぞれ挿通されている。
次に、本実施形態による歯車装置1の動作について説明する。
まず、図略の駆動モータの駆動によって前記図略の入力軸が回転される。これにより、入力軸の歯車部から各伝達歯車12を介して各クランク軸8に回転力が入力され、各クランク軸8が外筒2内でそれぞれ軸回りに回転する。
そして、各クランク軸8が回転するのに伴って各クランク軸8の第1偏心部8a及び第2偏心部8bが偏心回転する。第1偏心部8aの偏心回転に連動して第1外歯歯車14が内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転するとともに、第2偏心部8bの偏心回転に連動して第2外歯歯車16が内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16の回転力は、各シャフト部4cを通じてキャリア4に付与される。それによって、キャリア4が外筒2に対して当該外筒2の軸回りに入力軸の回転数から減速された回転数で回転する。そして、このキャリア4の回転に伴って当該キャリア4と一体的に相手部材102の伝達軸104が回転する。伝達軸104の回転力は、ベベルギア104cから被駆動部材の歯車部に伝達され、被駆動部材が駆動される。
なお、被駆動部材が駆動されるのに伴って、当該被駆動部材から伝達軸104がラジアル荷重を受け、この伝達軸104が受けるラジアル荷重の影響により、キャリア4が径方向に変位又は揺動する場合がある。この際、キャリア4の径方向への変位又は揺動は、一側軸受け6の内輪部6aと外輪部6bとの間に形成された間隙と、他側軸受け7の内輪部7aと外輪部7bとの間に形成された間隙とを利用して吸収される。
次に、本実施形態による歯車装置1の製造方法について説明する。
まず、外筒2の軸方向の一端部から一側軸受け6の外輪部6bを一側大径部2dの内側に嵌め込む。この際、外輪部6bが外筒2の一側端面当接面2hに当接するまで当該外輪部6bを一側大径部2dに挿嵌する。
一方、キャリア4の基部4aの小径部4hに一側軸受け6の内輪部6aを外嵌させる。この際、内輪部6aが基部4aの端面当接面4jに当接する位置まで当該内輪部6aを小径部4hに外挿する。
そして、外輪部6bの湾曲面6hと内輪部6aの湾曲面6eとの間に複数の転動部材6cを周方向に配置した状態でシャフト部4cが外筒2内に挿通されるように基部4aと外筒2とを組み付ける。この際、一側軸受け6に外筒2の軸方向において予圧を掛けないように基部4aと外筒2とを組み付ける。
その後、外筒2内に内歯ピン3、クランク軸8、第1クランク軸受け10a、外歯歯車14,16及びころ軸受18a,18b等の各構成部材を組み付ける。
次に、外筒2の軸方向の他端部から他側軸受け7の外輪部7bを他側大径部2eの内側に嵌め込む。この際、外輪部7bが外筒2の他側端面当接面2kに当接するまで当該外輪部7bを他側大径部2eに挿嵌する。
また、キャリア4の端板部4bの小径部4qにスペーサ7iを外挿し、その後、当該小径部4qに他側軸受け7の内輪部7aを外嵌させる。この際、内輪部7aによりスペーサ7iを端板部4bの端面対向面4sに押し付ける位置まで当該内輪部7aを小径部4qに外挿する。
そして、外輪部7bの湾曲面7hと内輪部7aの湾曲面7eとの間に複数の転動部材7cを周方向に配置した状態で端板部4bをシャフト部4cの先端部に結合させるとともに外筒2に組み付ける。この際、他側軸受け7に外筒2の軸方向において予圧を掛けないように端板部4bと外筒2とを組み付ける。
この後、第2ころ軸受け10bを各クランク軸8と端板部4bの取付穴4mの内面との間に介装させる。
そして、最後に、外筒2を相手部材102の外装体106に同軸となるように組み付けるとともに、キャリア4の基部4aを相手部材102の伝達軸104に同軸となるように組み付ける。この際、キャリア4と伝達軸102との軸心の位置合わせが行われる。
以上説明したように、本実施形態では、キャリア軸受け6,7において、内輪部6a,7aと外輪部6b,7bとの間に転動部材6c,7cが外筒2の径方向に変位可能な間隙が形成されているため、キャリア4が内輪部6a,7aとともに外筒2の径方向に変位可能な状態となっている。このため、キャリア4が伝達軸104を通じてラジアル荷重の影響を受けた場合、キャリア4が外筒2の径方向に変位又は揺動することが許容される。その結果、ラジアル荷重の影響による歯車装置1の損傷を防ぐことができる。しかも、本実施形態では、ラジアル荷重の影響による歯車装置1の損傷を防ぐために、キャリア4の回転力を伝達する伝達軸104に従来のようなラジアル負荷軸を装着しなくてもよいため、部品点数の増大を防ぐことができる。また、本実施形態では、従来の構成のように伝達軸104に小径部を形成したり、伝達軸104とラジアル負荷軸とのスプライン結合部を形成したりしなくてもよいので、構造が複雑化するのを防ぐことができる。従って、本実施形態では、部品点数の増大及び構造の複雑化を抑制しつつ、ラジアル荷重の影響による歯車装置1の損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態では、キャリア4の軸心と伝達軸104の軸心との間に位置ずれが生じた場合でも、キャリア4とともに伝達軸104が回転する際、キャリア4がキャリア軸受け6,7の内輪部6a,7aとともに外筒2の径方向に変位して歯車装置1に偏った応力が掛かるのを防ぐことができる。その結果、そのような応力に起因する歯車装置1の損傷を防ぐことができる。また、本実施形態では、キャリア4の軸心と伝達軸104の軸心とが多少位置ずれしていても、歯車装置1に前記偏った応力が掛かるのを防ぐことができるので、キャリア4の軸心と伝達軸104の軸心との位置合わせがラフな位置合わせであってもよい。このため、歯車装置1と相手部材102との組み付け作業における作業性を向上することができる。
また、本実施形態では、キャリア4を回転可能に支持する一側軸受け6及び他側軸受け7がアンギュラ玉軸受けである。これら軸受け6,7がテーパーころ軸受けの場合には、転動部材としてのころが内輪部と外輪部との間で軸振れしながら回転し、ころの端部のエッジ部の損耗が激しくなるが、本実施形態による軸受け6,7では、転動部材6c,7cが球体であるので上記ころのようなエッジ部を持たず、その結果、転動部材6c,7cが内輪部6a,7aと外輪部6b,7bとの間でぶれながら転動して内輪部6a,7a又は外輪部6b,7bと衝突したとしても上記ころに比べて損耗を軽減することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、キャリア軸受け6,7の内輪部6a,7aは、キャリア4に一体的に形成されていてもよい。具体的には、内輪部6aがキャリア4の基部4aに一体的に形成されていてもよく、内輪部7aがキャリア4の端板部4bに一体的に形成されていてもよい。
また、キャリア軸受け6,7の外輪部6b,7bは、外筒2に一体的に形成されていてもよい。
また、キャリア軸受け6,7は、アンギュラ玉軸受けに限らず、外筒2の径方向(ラジアル方向)と軸方向(スラスト方向)の両方向においてキャリア4を支持可能に構成し得る両方向軸受け、例えばテーパーころ軸受け等であってもよい。
また、他側軸受け7において球体の転動部材7cとして小径のものを用いる代わりに、外筒2の軸方向において他側軸受け7の内輪部7aと外輪部7bとを互いに離間する方向へずらして配置することにより内輪部7aと外輪部7bとの間に転動部材7cが外筒2の径方向に変位可能な間隙を形成してもよい。
具体的には、図4にこのような変形例の構成が示されている。この変形例では、外輪部7bの湾曲面7hは、外筒2の軸方向における一端部側へ向かうにつれて徐々に拡径している。この湾曲面7hは、本発明の外輪部の内周面の概念に含まれるものである。また、内輪部7aの湾曲面7eは、外筒2の軸方向における他端部側へ向かうにつれて徐々に拡径する拡径面部7gを有する。この拡径面部7gは、本発明の内輪部の外周面の概念に含まれるものである。そして、内輪部7aは、その拡径面部7gと外輪部7bの湾曲面7hとの間で球体の転動部材7cを挟持可能な位置から外筒2の前記他端部側へずれた位置に配置されている。具体的には、内輪部7aと端板部4bの端面対向面4sとの間に介装されるスペーサ7iが上記実施形態で用いられたものよりも薄いものが用いられて内輪部7aが外筒2の前記他端部側へ寄せられることにより、内輪部7aが前記位置に配置されている。
このように内輪部7aが外筒2の前記他端部側へずらされることによって、外筒2の径方向における内輪部7aの拡径面部7gと外輪部7bの湾曲面7hとの間の間隙が大きくなる。その結果、球体である転動部材7cが内輪部7aと外輪部7bとの間の間隙で外筒2の径方向に変位可能となる。
また、一側軸受け6でも同様に、転動部材6cに小径のものを用いる代わりに、内輪部6aを外筒2の軸方向の一端部側へずらして配置することによって、転動部材6cが内輪部6aと外輪部6bとの間の間隙で外筒2の径方向に変位可能な構造を構成してもよい。
また、内輪部6a(7a)と外輪部6b(7b)の少なくとも一方を外筒2の径方向において薄肉に形成することによって、内輪部6a(7a)と外輪部6b(7b)との間に転動部材6c(7c)が外筒2の径方向に変位可能な間隙を形成してもよい。
また、一側軸受け6側に前記スペーサ7iと同様のスペーサが設けられていてもよい。
また、外筒2の一側端面当接面2hと一側軸受け6の外輪部6bとの間や、外筒2の他側端面当接面2kと他側軸受け7の外輪部7bとの間にスペーサが介装されてもよい。
また、外筒2内に設けられる外歯歯車は、1枚もしくは3枚以上であってもよい。
1 偏心揺動型歯車装置
2 外筒
3 内歯ピン(内歯)
4 キャリア
6 一側キャリア軸受け(キャリア軸受け)
6a 内輪部
6b 外輪部
6c 転動部材
7 他側キャリア軸受け(キャリア軸受け)
7a 内輪部
7b 外輪部
7c 転動部材
8 クランク軸
8a 第1偏心部(偏心部)
8b 第2偏心部(偏心部)
14 第1外歯歯車(外歯歯車)
16 第2外歯歯車(外歯歯車)
102 相手部材
104 伝達軸
106 外装体
108 伝達軸受け

Claims (6)

  1. 入力回転を減速して相手部材へ伝達可能に構成された偏心揺動型歯車装置であって、
    内面に複数の内歯が設けられた外筒と、
    偏心部を有し、前記入力回転が伝達されることにより前記外筒内においてその軸回りに回転するクランク軸と、
    前記偏心部に取り付けられ、前記内歯に噛み合いながら前記偏心部の偏心回転に連動して揺動回転する外歯歯車と、
    前記相手部材に接続され、前記外歯歯車の回転力を受けて前記外筒と同じ軸回りに回転するキャリアと、
    前記外筒内で前記キャリアを回転可能に支持するキャリア軸受けとを備え、
    前記キャリア軸受けは、前記キャリアと一体的に回転可能な内輪部と、前記外筒と一体的に回転可能な外輪部と、前記内輪部と前記外輪部との間に転動可能に配設された転動部材とを有し、
    前記内輪部と前記外輪部との間には、前記転動部材が前記外筒の径方向に変位可能な間隙が形成されている、偏心揺動型歯車装置。
  2. 前記相手部材は、前記外筒の軸方向に延びるように配置される伝達軸と、前記伝達軸が貫通するように配置される外装体と、前記外装体内で前記伝達軸を回転可能に支持する伝達軸受けとを含み、
    前記キャリアは、前記伝達軸に結合されてその伝達軸と一体的に回転し、
    前記外筒は、前記外装体に固定される、請求項1に記載の偏心揺動型歯車装置。
  3. 前記キャリア軸受けは、前記転動部材が球体に形成され、前記内輪部と前記外輪部が前記球体を前記外筒の径方向と軸方向の両方向において支持可能に構成されたアンギュラ玉軸受けである、請求項1又は2に記載の偏心揺動型歯車装置。
  4. 前記球体は、前記内輪部と前記外輪部との間で前記外筒の径方向に変位可能な直径を有する、請求項3に記載の偏心揺動型歯車装置。
  5. 前記外輪部は、前記外筒の軸方向において一方側へ向かうにつれて拡径する内周面を有し、
    前記内輪部は、前記外筒の軸方向において他方側へ向かうにつれて拡径する外周面を有し、当該外周面と前記外輪部の内周面との間で前記球体を挟持可能な位置から前記他方側へずれた位置に配置されている、請求項3に記載の偏心揺動型歯車装置。
  6. 内面に複数の内歯が設けられた外筒と、前記外筒内に配置され、偏心部を有するクランク軸と、前記偏心部に取り付けられる外歯歯車と、相手部材に接続されるキャリアと、前記外筒内でキャリアを回転可能に支持するキャリア軸受けとを備え、前記キャリア軸受けが、内輪部と、外輪部と、それら内輪部と外輪部との間に配設される転動部材とを有し、前記クランク軸の前記偏心部の回転に伴って前記外歯歯車が前記内歯に噛み合いながら揺動回転し、その外歯歯車の回転力を受けて前記キャリアが回転する偏心揺動型歯車装置の製造方法であって、
    前記キャリアと前記外筒との間に前記キャリア軸受けが介装されるようにそれらキャリア、外筒及びキャリア軸受けを相互に組み付ける組み付け工程を備え、
    前記組み付け工程では、前記キャリア軸受けに予圧を掛けないで前記キャリア、前記外筒及び前記キャリア軸受けを組み付ける、偏心揺動型歯車装置の製造方法。
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