JP2011064155A - 内燃機関用ピストンの冷却装置 - Google Patents

内燃機関用ピストンの冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】油温に応じてピストンへの供給オイル量を、絞り部材を利用して変化させることにより、常時適正なオイル供給量とする。
【解決手段】シリンダブロック隔壁10のメインオイルギャラリー11と連通する供給口18と、該供給口を介して内部に供給されたオイルを吐出する吐出口19とを有するボディ14と、基端部16aが吐出口の下流側に接続され、先端部16bの噴射口からピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、を備えている。前記供給口の内部に、ほぼ円柱状の絞り部材21を収容固定すると共に、該絞り部材の軸心中央部にスリット状の複数の絞り孔22を形成し、この各絞り孔を通流するオイルの粘度に応じてオイルの流動抵抗を変化させ、粘度が高い場合には流動抵抗を大きくするように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のピストンや、該ピストンとシリンダボアとの間にオイル(潤滑油)を強制的に供給して冷却などを行う冷却装置に関する。
従来の内燃機関用ピストンの冷却装置は、噴射ノズルからピストンの内部に向けて潤滑油であるオイルを噴射してピストンの冷却やシリンダボアとの間の潤滑を行っているが、機関の冷機状態や暖機状態であるにも拘わらず、前記噴射ノズルから噴射されるオイルの量がほぼ一定になっている。このため、例えば、機関始動直後の冷機状態で過剰にオイルをピストンに噴射することから暖機時間が長くなって、排気ガス中のハイドロカーボン(HC)などの発生が多くなるおそれがある。
そこで、以下の特許文献1に記載された冷却装置のように、機関の温度に応じてオイル噴射量を可変にする技術が提供されている。
この冷却装置は、入力ポートと出力ポートが形成されたプランジャケーシングと、該プランジャケーシング内を摺動するプランジャと、該プランジャを入力ポートの閉方向に付勢する開弁圧設定用スプリングと、該開弁圧設定用スプリングと対峙して設けられ、形状記憶合金材によって形成された開弁圧補正用スプリングと、ピストン内部に向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、を備えている。
そして、機関始動直後の冷機状態では、開弁圧設定用スプリングによって前記プランジャを押圧して入力ポートを閉止し、これによってオイルを内部に供給しないようになっている。
一方、暖機完了後は、油温が高くなって、開弁圧補正用スプリングが延伸し始めて、この開弁圧補正用スプリングの荷重が前記開弁圧設定用スプリングの付勢力に打ち勝ってプランジャを押し下げ、前記入力ポートを開く。これによって、入力ポートから噴射ノズルまで連通状態となり、オイルが噴射ノズルからピストンの内部に向かって噴射されてピストンを冷却するようになっている。
特開平09−324627号公報
しかしながら、前記公報記載の冷却装置にあっては、開弁圧補正用スプリングが形状記憶合金材によって形成されていることから、かかる形状記憶合金材が経時的に劣化するおそれがあり、この結果、開弁圧補正用スプリングのばね反力の精度が落ちて油温に適したオイル噴射量に調整することができなくなる、といった課題を招いている。
本発明は、前記従来の冷却装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、前記請求項1に記載の発明は、機関本体のオイル供給通路と連通する供給口と、該供給口を介して内部に供給されたオイルを吐出する吐出口とを有するボディと、基端部が前記吐出口の下流側に接続され、先端部の噴射口から前記ピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、前記吐出口と噴射口との間に配置されて、前記供給口から吐出口を介して噴射口に流入するオイルを通流させる複数の絞り孔が形成された絞り部材と、を備え、前記複数の絞り孔は、開口総面積が前記噴射口の開口面積よりも大きく形成されていると共に、通流するオイルの粘度に応じて流動抵抗を変化させることを特徴としている。
本発明によれば、例えば機関始動直後の冷機状態では、オイルの温度が低いことから粘度が高い状態になっているため、前記絞り部材の複数の絞り孔を通流する際の流動抵抗が大きくなる。これにより、前記供給口から吐出口を通って噴射口に至るオイルの流量が制限されて、前記噴射ノズルからピストンへ噴射されるオイル噴射量を抑制することができる。
一方、例えば暖機完了後は、油温が高くなることから粘度が低下して前記複数の絞り孔を通流する際の流動抵抗が小さくなる。これにより、ピストンに対するオイルの噴射量が増加して、ピストンの効果的な冷却を行うことができる。
本発明の第1実施形態のオイルジェットを縦断面して示す斜視図である。 本実施形態のオイルジェットがシリンダブロックに取り付けられた状態を示す要部拡大図である。 本実施形態の要部拡大断面図である。 本実施形態のオイルジェットの作用を示す要部拡大断面図である。 本実施形態に供される絞り部材の一部を破断して示す斜視図である。 同絞り部材の平面図である。 図6のA−A線断面図である。 本実施形態のオイルジェットが取り付けられた内燃機関の縦断面図である。 油圧を350kPaとした場合の油温と流量との関係を本実施形態と従来技術を比較して示す特性図である。 同じく油圧を500kPaとした場合の油温と流量との関係を本実施形態と従来技術を比較して示す特性図である。 本発明の第2実施形態のオイルジェットを縦断面して示す斜視図である。 本実施形態のオイルジェットがシリンダブロックに取り付けられた状態を示す要部拡大断面図である。 本実施形態のオイルジェットの作用を示す要部拡大断面図である。 第3実施形態のオイルジェットがシリンダブロックに取り付けられた状態を示す縦断面図である。 第4実施形態のオイルジェットがシリンダブロックに取り付けられた状態を示す縦断面図である。 第5実施形態に供される絞り部材の平面図である。 参考例1のオイルジェットを示す縦断面図である。 同オイルジェットの作用を示す縦断面図である。 本参考例のオイルジェットと従来のオイルジェットの油圧と流量との関係を示す特性図である。 参考例2のオイルジェットを断面して示す斜視図である。 参考例2のオイルジェットの作用を示す縦断面図である。 参考例2のオイルジェットの作用を示す縦断面図である。 参考例2のオイルジェットの作用を示す縦断面図である。 参考例3のオイルジェットを示す縦断面図である。 参考例3のオイルジェットの作用を示す縦断面図である。
以下、本発明の内燃機関用ピストンの冷却装置をいわゆるレシプロ型内燃機関に適用した実施形態を図面に基づいて詳述する。
〔第1実施の形態〕
すなわち、前記内燃機関1は、図8に示すように、シリンダブロック2のクランクケース3で隔成されたクランク室4の内部にクランクシャフト5が図外の軸受けによって回転自在に支持されている。また、クランクケース3の上部に形成された円筒状のシリンダ壁6の内部には、前記クランクシャフト5とコンロッド7を介して連結されたピストン8が摺動自在に設けられている。
前記シリンダ壁6の壁内には、冷却水が循環するウォータジャケット9が形成されていると共に、前記クランクケース3とシリンダ壁6との間の隔壁10の内部には、図外のオイルポンプから吐出されたオイル(潤滑油)を各機関の各摺動部などに供給するメインオイルギャラリー11、あるいは後述するオイルジェット13へ供給するためのオイル通路が形成されている。また、前記隔壁10の下部には、前記メインオイルギャラリー11と連通する連通孔12が上下方向に沿って形成されていると共に、該連通孔12の内周面には雌ねじ12aが形成されている。
そして、前記隔壁10には、前記シリンダ壁6の内周面とピストン8との間などに冷却用及び潤滑用のオイルを供給するオイル供給装置としてのオイルジェット13が取り付けられている。
このオイルジェット13は、図1〜図4に示すように、金属材によって形成された円筒状のボディ14と、該ボディ14の外周部に嵌合保持された円環状の油路構成部材15と、該油路構成部材15の周壁に径方向から固定された噴射ノズル16と、を備えている。
前記ボディ14は、例えば金属粉末射出成形によって有底円筒状のボルト状に形成され、下端側には外周にスパナ等の工具が嵌着可能な多角形部を有する大径部14aを有している共に、該大径部14aの上端側には外周に前記油路構成部材15の下端部を載置保持するフランジ部14bが一体に設けられている。また、筒状の上端部14cの外周には、前記連通孔12の雌ねじ12aに螺着する雄ねじ14dが形成されている。
また、前記ボディ14は、内部に円柱状のオイル室17が形成されている共に、該オイル室17の上端部、つまり前記上端部14cの内側には、前記連通孔12と連通する大径円柱状の供給口18が形成されている。さらに、前記ボディ14の軸方向のほぼ中央位置には、前記オイル室17と連通する吐出口19が前記オイル室17を径方向から貫通する形で形成されている。
前記油路構成部材15は、金属材によって一体に形成され、周壁の側部に前記噴射ノズル16のほぼ水平な基端部16aが挿通されつつロー付けによって固定された小径円筒状の突起部15aが一体に設けられている。また、円環状の内周面と前記ボディ14の周壁外周面との間に、前記吐出口19と噴射ノズル16の基端部16a内とを連通する環状通路20が形成されている。
また、この油路構成部材15は、前記ボディ14の上端部14cを前記連通孔12に雌雄ねじ12a、14dを介してねじ込んで固定した際に、前記フランジ部14b上面と前記連通孔12の下端孔縁、つまり隔壁10の下面との間に挟持状態に締め付け固定されて、上端面が前記隔壁10の下面に圧接することによって、前記環状通路20をシールするようになっている。
前記噴射ノズル16は、金属パイプ状のほぼ中央位置から上方へほぼL字形状に折曲形成され、先端部16bが基端部16a側よりも漸次小さくなるように先端先細り状に形成されて先端の噴射口16cの開口面積d1が最小となるように形成されている。また、前記先端部16bは、前記ピストン8の下方から内部に指向している。
そして、前記ボディ14の供給口18の内部には、ほぼ円柱状の絞り部材21が設けられている。この絞り部材21は、図5〜図7に示すように、例えばメタルインジェクションモールド(MIM)などによって一体に形成され、軸心Pから直径方向の所定距離Lの円形範囲内に複数の絞り孔22が軸方向へ貫通形成されている。また、この絞り部材21は、上端外周縁が前記供給口18の孔縁をカシメ加工することによって供給口18内に固定されるようになっている。
なお、前記絞り部材21は、金属以外に軽量化を図るため硬度の高い合成樹脂材によって形成することも可能である。
前記各絞り孔22は、スリット状の溝によって形成され、それぞれが接線方向に沿って並設されおり、図6中、中央の絞り孔22aが横方向で最大に長く、その上下の絞り孔22bが外周の円形状に従って漸次短く形成されている。また、この各絞り孔22の幅Wは、すべて同じに設定されていると共に、前記供給口18からオイル室17に流入するオイルの粘度によって流通抵抗を変化させて、粘度が所定以上高い場合は流通抵抗が大きくなって単位時間当たりの流通量が少なくなり、粘度が所定以下の低い場合は流動抵抗が小さくなって単位時間当たりの流通量が多くなるようにその大きさが設定されている。
また、前記絞り孔22全体の開口総面積d2は、前記噴射ノズル16の先端部16bの開口面積d1よりも大きくなるように設定されて、高油温時には絞り孔22全体を通流したオイル流量は噴射口16cから噴出するオイル流量よりも十分に多くなるように設定されている。
前記絞り部材21の前記各絞り孔22が形成された下部には、図5にも示すように、円形状の受圧室23が形成されていると共に、該受圧室23が形成された下部孔縁には、後述する逆止弁25のボール弁体26が離着座する円環状のシート面24が形成されている。
前記逆止弁25は、図1及び図3、図4に示すように、前記オイル室17内に配置されて、前記シート面24に離着座して前記受圧室23を開閉する弁体である金属製のボール弁体26と、一端がオイル室17の底面に弾持され、他端が前記ボール弁体26に弾接して前記ボール弁体26を閉方向(シート面24の着座方向)へ付勢する付勢部材である圧縮コイルばね27と、を備えている。
前記圧縮コイルばね27は、そのばね荷重が所定圧に設定されて、前記メインオイルギャラリー11から供給口18及び各絞り孔22を経て受圧室23に圧送されたオイル圧が所定圧になると圧縮変形してボール弁体26を開作動させるようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すると、まず、内燃機関1の冷機始動時には、前記メインオイルギャラリー17にオイルポンプから圧送されたオイルは、いまだ温度が上がらず粘度が高くなっている。このため、メインオイルギャラリー11から連通孔12を介して供給口1内に流入したオイルは、前記絞り部材21の各絞り孔22を通過する際に、流動抵抗が大きくなることから、各絞り孔22から受圧室23へのオイル流入量が少なくなる。
したがって、前記ボール弁体26は、図3に示すように、開弁方向へ作用するオイル圧力が小さく、圧縮コイルばね27のばね力によってシート面24に着座して受圧室23を閉止した状態になる。
よって、オイル室17へオイルが供給されず、噴射ノズル16からはオイルが噴射されない。このため、噴射ノズル16からピストン8へのオイルの供給がないことから冷却作用がなく暖機が促進される。一方、オイルポンプからメインオイルギャラリー11に供給されたオイルは機関の各摺動部へ十分に供給されることになる。
その後、アイドリング運転中に暖機が進み、メインオイルギャラリー11内のオイルの温度が上昇するに伴いオイルの粘度が次第に低くなると、供給口18から各絞り孔22を通流するオイルの流動抵抗が小さくなって、前記受圧室23内にオイルが徐々に多く供給される。
このため、ボール弁体26は、図4に示すように、受圧室23内の油圧の上昇に伴って圧縮コイルばね27を圧縮変形しつつシート面24から離間して受圧室23、つまり供給口18を開成する。
これにより、オイルは、オイル室17に流入して吐出口19を通って環状通路20に流入し、ここから噴射ノズル16の基端部16a内を経て噴射口16cからピストン8の内部に噴射される。これにより、該ピストン8及びこの付近が十分に冷却されると共に、シリンダ壁6との間の潤滑性も向上する。
暖機完了後には、オイルの温度がさらに高くなって粘度がさらに低くなることから、各絞り部22を通過するオイルの流動抵抗がさらに小さくなって、受圧室23へのオイル供給量が多くなる。
したがって、ボール弁体26の開度量が大きくなってオイル室17から吐出口19及び環状通路20から噴射ノズル16内へのオイル吐出量が多くなり、噴射口16cからピストン8へのオイル噴射量が多くなってピストン8の冷却、潤滑効果がさらに大きくなる。
したがって、冷却が一層必要な機関負荷の高い状態では、オイルをピストン8に十分に供給して冷却効果が大きくなる。
図9及び図10は、油温とピストンへの供給流量との関係を本実施形態aと前記絞り部材21(絞り孔22)を有さない従来技術bとを比較したものを示し、図9はオイルポンプの吐出圧、つまりメインオイルギャラリー11から供給口18に作用するオイル圧が約350kPaになっている場合を示している。
この図からも明らかなように、従来技術bでは油温が約20℃程度の低い場合でもピストン8へのオイル供給流量b’が多く、その後、約120℃までオイル流量が直線的に立ち上がる特性を示している。
これに対して、本実施形態aでは、約20℃程度の低い場合は、オイル流量a’は十分に少なくなっていることが明らかであり、また、その後、約120℃まではやや段階的に増加して最終的に約120℃付近では従来技術同じ流量が得られるようになっている。
次に、図10はメインオイルギャラリー11から供給口18に作用するオイル圧が約500kPaになっている場合を示している。
この図からも明らかなように、従来技術bでは油温が約20℃程度の低い場合でもピストン8へのオイル供給流量b’がかなり多くなり、その後、約120℃までオイル流量が直線的に立ち上がる特性を示している。
これに対して、本実施形態aでは、約20℃程度の低い場合は、オイル流量a’は十分に少なくなっていることが明らかであり、また、その後、約120℃までは急激に増加して最終的に約120℃付近では従来技術同じ流量が得られるようになっている。
このように、本実施形態では、機関始動時などでオイルの温度が低く粘度が高い場合は、オイルポンプの吐出圧に拘わらず噴射ノズル16からピストン8へのオイル噴射量が十分に抑制されることから、暖機性能が向上すると共に、ピストン8冷却用のオイルの消費量を可及的に減少させることが可能になる。
また、本実施形態では、前記吐出口19がボディ14の直径方向に貫通形成されていると共に、該各吐出口19の開口端が油路構成部材15の環状通路20にそれぞれ連通していることから、オイル室17に流入したオイルを各吐出口19から環状通路20へ速やかに流入させることができる。したがって、前記環状通路20から噴射ノズル16内へのオイルの供給も速やかに行うことが可能になる。この結果、噴射ノズル16からピストン8へオイルを速やかかつ多量に供給することができる。
また、本実施形態では、オイルジェット12を隔壁10に取り付けるには、予めボディ14に油路構成部材15を上方から嵌合しつつフランジ部14b状に載置した状態で、前記ボディ14の雄ねじ14dを連通孔12の雌ねじ12aに螺着して締め付ければ、ボディ14の固定と一緒に油路構成部材15も隔壁10下面とフランジ部14bとの間に挟持状態に固定されることから、かかる取付作業が簡単かつ容易に行うことができる。
〔第2実施形態〕
図11〜図13は本発明の第2実施形態を示し、オイルジェット12のボディ14と油路構成部材15とを一体に形成したものである。
具体的に説明すると、前記ボディ14は、内部のオイル室17や逆止弁25、上端部14cの供給口18に設けられた絞り部材21、複数の絞り孔22などの構成は第1実施形態と同様であるが、下端部の大径部などが廃止されて該下端部側に前記油路構成部材15が一体に設けられている。
この油路構成部材15は、一端側に前記噴射ノズル16の基端部16aが挿通されてロー付け固定される突起部15a一体に設けられている一方、ボディ14と反対側の他端側が水平方向に延出されて、この延出部15bにボルト挿通孔15cが上下に貫通形成されている。
また、シリンダブロック2の隔壁10の下部には、前記ボルト挿通孔15cに挿通する取付ボルト28の先端雄ねじ部28aが螺着する雌ねじ孔10aが形成されている。他の構成は、第1実施形態と同様である。
したがって、この第2実施形態も前記絞り部材21や複数の絞り孔22によって、油温が低いときはピストン8へのオイル供給量を減少させ、油温が上昇するに伴って前記オイル供給量を増加させることができるなど、前述した第1実施形態と同様な作用効果が得られる。
また、この第2実施形態では、前記ボディ14と油路構成部材15が一体に形成されていることから、かかる両者の製造が容易になると共に、部品管理が容易になる。
さらに、前記隔壁10への取付時には、ボディ14の上端部を連通孔12内に挿通した後、油路構成部材15のボルト挿通孔15cを隔壁10の雌ねじ孔10aに合わせつつ取付ボルト28を下方から雌ねじ孔10aに螺着して締め付ければ、両者14,15を同時に取り付けることが可能になる。したがって、この取り付け作業性が良好になる。
〔第3・第4実施形態〕
図14及び図15は第3・第4実施形態を示し、図14は基本構成が第1実施形態のものと同じであり、図15は基本構成が第2実施形態のものと同じであるが、異なるところは前記絞り部材21を噴射ノズル16の基端部16aの上流側と吐出口19との間に配置したものである。
したがって、この実施形態も前記第1、第2実施形態と同様な作用効果が得られると共に、特に絞り部材21をそれぞれの突起部15aの内部に圧入固定するだけであるから、ボディ14の製造が容易になると共に、絞り部材21の組付作業も容易になる。
〔第5実施形態〕
図16は第5実施形態に供される絞り部材21の絞り孔22の断面形状を変えたもので、前述した複数のスリット孔を複数の小径な円形孔に変えたものである。この絞り孔22は、その直径が約0.5mm程度にそれぞれ設定されていると共に、全体の開口面積が前記噴射ノズル16の先端部16bの開口面積よりも大きく設定されている。したがって、この実施形態も前記各実施形態と同様な作用効果が得られと共に、各絞り孔22を円形状に形成したことから、孔開け加工が容易になり、加工作業能率の向上が図れる。
また、前記絞り孔22の断面形状は、前記細長いスリットや円形状に限定されるものではなく、例えば、断面三角形状や四角形状など種々の形状に形成することが可能である。
〔参考例1〕
従来の内燃機関では、オイルポンプから圧送されたオイル(潤滑油)は、メインオイルギャラリーから各摺動部の他に、機関内部に設けられたオイルジェットからピストンの内部に噴射供給されて冷却用として用いられている。
しかし、前記オイルポンプは、機関の回転上昇と共に吐出量が多くなり、前記オイルジェットから噴射される冷却用オイルの供給量も多くなる。特に、機関高回転高負荷時には、ピストンを十分に冷却する必要があることから、従来のオイルジェットからの多量のオイルが噴射されている。
このため、ピストンとシリンダ壁との間にも多量のオイルが供給されて、必要以上のオイルが供給されると却ってピストンとシリンダ壁との間の摺動抵抗を招くおそれがあると共に、オイル消費量が多くなってオイルポンプの負荷、ひいては内燃機関の負荷が大きくなって燃費に影響を与えることになる。
そこで、この参考例では、油圧感応型のオイル供給装置(オイルジェット)を用いて必要以上のオイルの供給量を抑制したものである。
具体的に説明すれば、オイル供給装置であるオイルジェット30は、図17及び図18に示すように、金属材によって形成された円筒状のボディ31と、該ボディ31の外周部に嵌合保持されたほぼ円環状のリテーナ32と、該リテーナ32の周壁に径方向から固定された噴射ノズル33と、を備えている。
前記ボディ31は、例えば冷間鍛造及び加工などによって有底円筒状のボルト状に形成され、下端側には外周にスパナ等の工具が嵌着可能な多角形部を有する大径部31aが設けられている共に、該大径部31aの上端側には、外周に前記リテーナ32の下端部を載置保持するフランジ部31bが一体に設けられている。また、筒状の上端部31cの外周には、シリンダブロック隔壁10の連通孔12の雌ねじ12aに螺着する雄ねじ31dが形成されている。
また、前記ボディ31は、内部に円柱状のオイル室34が形成されている共に、該オイル室34の上端側、つまり前記上端部31cの内側には、前記連通孔12と連通する大径円柱状の供給口35が形成されている。さらに、前記ボディ31の軸方向のほぼ中央位置には、前記オイル室34と連通する吐出口36が前記オイル室34を径方向から貫通する形で形成されている。また、ボディ31の下端部には、前記オイル室34の下端を閉止する円形状の栓体41が液密的に圧入固定されている。さらに、前記供給口35の内部開口端には、テーパ円環状のシート面35aが形成されている。
前記リテーナ32は、金属材によって一体に形成され、周壁の側部に小径円筒状の突起部32aが一体に設けられていると共に、円環状の内周面と前記ボディ31の周壁外周面との間に、前記吐出口36と噴射ノズル33の基端部33a内とを連通する環状通路37が形成されている。前記突起部32aの内部には、前記噴射ノズル33のほぼ水平な基端部33aが挿通されつつロー付けによって固定されている。
また、このリテーナ32は、前記ボディ31の上端部31cを前記連通孔12に雌雄ねじ12a、31dを介してねじ込んで固定した際に、前記フランジ部31b上面と前記連通孔12の下端孔縁、つまり隔壁10の下面との間に挟持状態に締め付け固定されて、上端面が前記隔壁10の下面に圧接することによって、前記環状通路37をシールするようになっている。
前記噴射ノズル33は、金属パイプ状のほぼ中央位置から上方へほぼL字形状に折曲形成され、先端部33bが基端部33a側よりも漸次小さくなるように先端先細り状に形成されて先端の噴射口33cの開口面積d1が最小となるように形成されている。また、前記先端部33bは、前記ピストン8の下方から内部に指向している。
そして、前記オイル室34内には、前記メインオイルギャラリー11から供給口35内に導入されたオイル圧に応じて前記供給口35を開閉する開閉弁38が設けられている。
前記開閉弁38は、図17及び図18に示すように、前記オイル室34内に配置されて、前記シート面35aに離着座して前記供給口35の下部開口端を開閉する弁体であるプランジャ型の弁体39と、一端が前記栓体41の上面、つまり、オイル室34の底面に弾持され、他端が前記弁体39の内部段差面に弾接して前記弁体39を閉方向(シート面35aの着座方向)へ付勢する付勢部材である圧縮コイルばね40と、を備えている。
前記弁体39は、小径な有蓋円筒状の上端弁部39aと、該上端弁部39aの下端に一体に設けられて、オイル室34の内周面を摺動するスカート部39bと、を備えている。前記上端弁部39aは、円錐テーパ状の上面が前記シート面35aに離着座して前記供給口35を開閉するようになっていると共に、周壁の径方向に貫通した4つの通路孔39cが円周方向の等間隔位置に穿設されている。また、前記上端弁部39aの外周面には、オイル室34の内周面と共同して環状通路42が形成されており、この環状通路42は、前記各通路孔39cと連通している。
前記スカート部39bは、円筒状に形成されて、図中上下の摺動位置に応じて下端縁で前記吐出口36の開口面積を増減変化させるようになっている。すなわち、上端弁部39aがシート面35aに着座している位置では、前記吐出口36の開口面積を最大とし、下降へ摺動するにしたがって開口面積を減少させるようになっており、図18に示す最大下降位置では最小開口面積となるように設定されている。
なお、弁体39の最大下降位置は、前記圧縮コイルばね40の最大圧縮変形によって規制されるようになっている。また、オイル室34の内周面にストッパ突部を設けて規制することも可能である。
また、この実施形態では、前記メインオイルギャラリー11にオイルを供給するオイルポンプとして、本出願人が先に出願した例えば特開2009−092023号公報などに記載された可変容量型ポンプが用いられている。
概略を説明すれば、この可変容量型ポンプは、内燃機関のシリンダブロックの前端部などに設けられ、一端開口がカバーによって閉塞された有蓋円筒状のポンプハウジングと、該ポンプハウジングのほぼ中心部を貫通して、機関のクランク軸によって回転駆動される駆動軸と、前記ポンプハウジングの内部に回転自在に収容され、中心部が前記駆動軸に結合されたロータと、該ロータの外周側に揺動自在に配置された偏心移動可能なカムリングと、前記ロータの内周部側の両側面に摺動自在に配置された小径な一対のベーンリングと、を備えている。
前記カムリングは、内外二重の圧縮コイルばねによって一方向へ最大偏心回動位置に保持されて、機関回転の上昇に伴って吐出油圧によって前記各圧縮コイルばねのばね力に抗して他方向へ偏心回動するようになっている。
前記2つの圧縮コイルばねは、吐出油圧の上昇に伴って前記カムリングが所定の移動量に達したところで段階的にばね荷重が作用するように圧縮変形して非線形状態になって、カムリングを特異な揺動変化にさせる。これによって、オイルポンプの不必要な油圧上昇を抑制して動力損失を低減するようになっている。
したがって、この実施形態によれば、例えば機関の冷機始動後のアイドリング運転時には、前記可変容量ポンプから吐出されたオイル(潤滑油)がメインオイルギャラリー11を介して供給口35に供給されるが、この油圧はいまだ十分に上昇していないことから、図17に示すように、前記弁体39が圧縮コイルばね40のばね力によって閉方向へ付勢されて、上端弁部39aがシート面35aに着座して供給口35の開口端を閉塞している。したがって、オイル室34にはオイルが供給されず、噴射ノズル33からピストン8へオイルが噴射されない。
アイドリング運転から低回転運転に移行すると、可変容量ポンプの吐出量が急激に上昇して、メインオイルギャラリー11から供給口35に供給された油圧も急激に上昇する。これによって、弁体39は、圧縮コイルばね40のばね力に抗して徐々に下降移動してシート面35aから離間し、上端弁部39aが供給口35の開口端を開成する。このため、供給口35内のオイルが、図17の一点鎖線の矢印で示すように、環状通路42から各通路孔39cを通ってオイル室34内に流入し、ここから吐出口36を通って噴射ノズル33内に流入して先端部33bからピストン8内に噴射される。
そして、機関が低回転域から高回転域に移行した場合は、前記弁体39は、供給口35内の油圧の上昇によって前記圧縮コイルばね40のばね力に抗して漸次下降移動し、図18に示すように、前記スカート部39bの下端縁で前記吐出口36の開口面積を次第に減少させる。
このため、前記供給口35からオイル室34内に流入したオイル(実線矢印)は、前記スカート部39bの下端縁と吐出口30の孔縁との間に形成された絞り部42の変化、つまり開口面積の減少変化に応じて噴射ノズル33側への流入量が漸次制限される状態になる。
すなわち、図19は前記開閉弁38に作用する油圧と噴射ノズル33からピストン8への供給油量との関係を示す特性図であって、前記アイドリング運転中では、前述したように、弁体39に作用する油圧が圧縮コイルばね40のばね力に打ち勝つほど高くないことから閉弁状態となる。このため、図19のa領域で示すように、オイルの噴射量は零になり、この結果、暖機性能が向上する。
続いて、機関低回転域に移行すると、前記弁体39に作用する油圧が急激に高くなって圧縮コイルばね40のばね力に抗して前記供給口35の開口端を開成することから、図19のb領域に示すように、オイルの噴射量が急激に多くなってピストン8を効果的に冷却する。
その後、低中回転域から高回転域に移行すると、前記可変容量型ポンプの吐出量が所定まで僅かに上昇した後に制限されて、前記メインオイルギャラリー11への過度な供給量が抑制される。このため、供給口35内での油圧は、当初は前記ポンプの吐出圧に追随して僅かに上昇するものの、その後はほぼ一定の大きさになって弁体39が供給口35の開口端を開成した状態を維持する。
したがって、弁体39は、図18に示すように、最大に下降した位置に維持されて、スカート部39bの下端縁によって吐出口36の前記絞り部42の開口面積が小さくなる。このため、噴射ノズル33からピストン8に噴射されるオイルの流量は、図19のc領域に示すように、当初は僅かに上昇するものの、その後は所定のほぼ一定量に制限される。
よって、機関高回転時において、ピストン8へのオイルの過度な供給量が抑制されることから、ピストン8とシリンダ壁との間のフリクションの発生を低減できると共に、機関の負荷を低減させることが可能になる。
なお、図19の細い実線は、実施形態のオイルジェットを用いて開弁圧を先の実施形態のものよりも小さくした場合の油圧とオイル流量の特性を示し、この場合も油圧に応じてオイル流量が僅かに大きくなるものの、所定以上で一定に低減される。
図19の破線は、前記従来のオイルジェットを用いた場合のオイル流量と油圧を示しており、この場合は、前述したように、機関高回転域では油圧の上昇に伴ってオイル流量も比例的に上昇してしまうことが明らかである。
〔参考例2〕
図20〜図23は参考例2を示し、基本構造は参考例1と同じであるが、特に前記栓体41の上面ほぼ中央位置に、ほぼ円柱状のガイド部43を立設した点が異なっている。このガイド部43は、前記圧縮コイルばね40の伸縮変形時に、該圧縮コイルばね40の内周面を摺動案内して傾きを規制するものである。
この参考例2も参考例1と同じように、まず、アイドリング運転時には、図21に示すように、供給口35内の油圧が低いことから、弁体39は供給口35の開口端を閉止した状態となり、したがって、ピストン8へのオイル噴射は行われない。
次に、低回転域に移行すると、図22に示すよう、弁体39が圧縮コイルばね40のばね力に抗して僅かに下降移動して、供給口35の開口端を開く(開弁初期)。これによって、ノズル先端部33bからピストン8へオイルが噴射されて効果的に冷却する。
その後、高回転域に移行した場合は、図23に示すように、弁体39が最大下降移動して供給口35の開口端を大きく開成するものの、スカート部39bの下端縁で吐出口36の開口面積を絞って小さくする。
このため、噴射ノズル33からピストン8へのオイル噴射量を十分に低減させることが可能になり、前記参考例1と同じように図19の細線で示すような特性が得られる。
また、前記ガイド部43によって圧縮コイルばね40の変形時の傾きを抑制するので、弁体39に対する圧縮コイルばね40の安定したばね作用が得られる。この結果、弁体39の上下摺動作用が安定化して、絞り部42の開口面積変化を精度良く行うことが可能になる。
〔参考例3〕
図24及び図25は参考例3を示し、弁体39のほぼ円盤状に形成された弁部39a上端面に、供給口35の内部を軸方向へ貫通配置されたロート状の絞り部材44が一体に設けられている。この絞り部材44は、均一径の軸部44aと、該軸部44aの上端に一体に設けられた縦断面逆三角形状の絞り部44bと、から構成されている。
そして、前述したように、前記供給口35内の油圧が小さい場合は、図24に示すように、前記絞り部44bが供給口35の上部開口端35bから上方に離間して該開口端35bを全開状態とすると共に、弁部39aが供給口35の円環状シート面35aに着座して下部開口端を閉止している。よって、ピストン8へのオイル噴射がない。
一方、機関低回転域から高回転域になると、前記供給口35内の油圧が上昇して弁体39が圧縮コイルばね40のばね力に抗して下降移動して供給口35の開口端を開成し、さらに所定量まで下降移動すると、図25に示すように、弁部39bが吐出口36の一部も漸次開いて供給口35と吐出口36を連通させる。これによって、噴射ノズル33からピストン8へオイルが噴射されるが、この噴射量も、前記図19の細線で示すように、特に高回転域では所定量に抑制されることから、参考例1、2と同様な作用効果が得られる。
なお、前記弁体39の最大下降移動位置は、ボディ31の内周に形成された段差部45によって規制されるようになっている。
以下、前記各実施形態及び参考例の技術的思想から導かれる具体的な発明を記載する。
従属項
前記絞り部材は、ほぼ円柱状に形成されて前記ボディの供給口近傍に固定されていると共に、軸心を中心としたほぼ円形状の範囲内に前記複数のスリット孔が軸方向へ貫通形成され、かつ、一端面の前記各スリット孔の開口端が位置する部位に前記チェック弁の弁体が離着座するシート面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用ピストンの冷却装置。
独立項
〔請求項a〕
機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
前記機関本体のオイル供給通路と連通する供給口と、該供給口を介して内部に供給されたオイルを吐出する吐出口とを有するボディと、
基端部が前記吐出口の下流側に接続され、先端部の噴射口から前記ピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、
前記ボディの内部に設けられて、前記供給口の下流側開口端を開閉する開閉弁と、
を備え、
前記開閉弁は、弁体が付勢部材によって閉方向に付勢されていると共に、前記供給口から作用するオイル圧によって前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体が開作動した際に、該弁体が前記吐出口の開口面積を減少させるように形成したことを特徴とする内燃機関用ピストンの冷却装置。
〔請求項b〕
機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
オイルポンプから圧送されたオイル圧が所定値になると前記ピストンに向かってオイルを噴射すると共に、前記オイル圧が所定値以上になると前記ピストンへのオイル噴射量を減少させるように形成したことを特徴とする内燃機関用ピストンの冷却装置。
〔請求項c〕
機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
前記機関本体のオイル供給通路と連通する供給口と、該供給口を介して内部に供給されたオイルを吐出する吐出口とを有するボディと、
基端部が前記吐出口の下流側に接続され、先端部の噴射口から前記ピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、
前記ボディの内部に設けられて、前記供給口の下流側開口端を弁体が開閉する開閉弁と、
を備え、
前記供給口から前記弁体に作用するオイル圧が所定圧になると、付勢部材の付勢力に抗して前記弁体が開作動して前記供給口と吐出口を連通させて前記噴射口からオイルをピストンに向けて噴射すると共に、オイル圧が所定圧以上になると前記弁体が吐出口の開口面積を減少させてオイル噴射量を減少させることを特徴とする内燃機関用ピストンの冷却装置。
1…内燃機関
4…クランク室
8…ピストン
11…メインオイルギャラリー
12…連通孔
13…オイルジェット(オイル供給装置)
14…ボディ
14a…大径部
14b…フランジ部
14c…上端部
15…油路構成部
16…噴射ノズル
16a…基端部
16b…先端部
16c…噴射口
17…オイル室
18…供給口
19…吐出口
21…絞り部材
22…絞り孔(小孔、スリット孔)
23…受圧室
24…シート面
25…逆止弁
26…ボール弁体
27…圧縮コイルばね(付勢部材)

Claims (3)

  1. 機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
    前記機関本体のオイル供給通路と連通する供給口と、該供給口から内部に供給されたオイルを吐出する吐出口とを有するボディと、
    基端部が前記吐出口の下流側に接続され、先端部の噴射口から前記ピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、
    前記供給口と噴射口との間のオイル流通経路に配置されて、前記供給口から吐出口を介して噴射口に流入するオイルを通流させる複数の絞り孔が形成された絞り部材と、
    を備え、
    前記複数の絞り孔は、一つ当たりの開口面積が前記供給口と噴射口のいずれの開口面積よりも小さく形成されていると共に、開口総面積が前記噴射口の開口面積よりも大きく形成されていることを特徴とする内燃機関用ピストンの冷却装置。
  2. 機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
    前記機関本体のオイル供給通路と連通する供給口と、該供給口を介して内部に供給されたオイルを吐出する吐出口とを有するボディと、
    基端部が前記吐出口の下流側に接続され、先端部の噴射口から前記ピストンに向けてオイルを噴射する噴射ノズルと、
    を備え、
    前記供給口から噴射口までの間で、複数の絞り孔によって前記オイルの粘度に応じてオイルの流動抵抗を変化させ、粘度が高い場合には流動抵抗を大きくするように構成したことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 機関本体の内部に設けられて、ピストンにオイルを噴射する内燃機関用ピストンの冷却装置であって、
    機関本体の内部に形成されたオイル供給通路からオイルが供給される供給口と、
    該供給口から内部に供給されたオイルを吐出する吐出口と、
    該吐出口から吐出されたオイルを前記ピストンに向けて噴射する噴射口と、
    前記供給口と噴射口との間に設けられて、前記供給口から噴射口方向へオイルを通流させる複数のスリット孔が形成された絞り部材と、 を備え、
    前記絞り部材の複数の孔の開口総面積を、前記噴射口の開口面積よりも大きく形成したことを特徴とする内燃機関用ピストンの冷却装置。
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