JP2009216071A - オイルジェット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルを排出するための排出孔をオイルの供給孔から離れた位置に容易且つ適切に備えることのできる技術を提供する。
【解決手段】オイルジェット装置1において、弁胴2は、所定方向の一端側に設けられ、加圧オイル供給源から空間C内に加圧オイルが供給される供給孔4aが形成された供給孔部4と、所定方向の他端側近傍に設けられ、空間C内から外部に加圧オイルを排出させる排出孔5aが形成された排出孔部5とを有し、更に、空間C内に、弁胴2と別体で構成され、弁部材7の所定方向への移動を案内する案内部12を有し、案内部12は、側壁3との間に供給孔4aから排出孔5aまでに至る加圧オイルの流路空間14を確保するように配置されるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、加圧オイル供給源から供給される加圧オイルを外部に供給するためのオイルジェット装置に関する。
近年、ガソリンエンジンや、ディーゼルエンジンの高出力、高性能化が行われており、エンジンのピストンに発生する熱を冷却することが重要となってきている。
このために、例えば、ピストンの裏側を冷却するために、オイルジェット装置が使用されている。オイルジェット装置は、加圧されたオイル(加圧オイル)をピストンの裏側に対して供給することにより、ピストンを冷却することができる。
一方、ピストンには、オイルによる冷却効果を向上するために、その裏側にオイルを一時的に格納することのできる冷却チャネルが設けられたものがある。
このようなピストンに対してオイルを供給するオイルジェット装置においては、冷却チャネルの入口により高精度にオイルを供給(噴出)することが要求されている。
このようなオイルジェット装置においては、所定の圧力以上の加圧オイルが供給されていない場合には、オイルを供給しないようにするために、弁が設けられている。弁としては、ボールを弁体として用いているボール弁や、プランジャを弁体として用いるプランジャ弁が知られている。
ボール弁を用いたオイルジェット装置においては、加圧オイルがボールを押すことによって、加圧オイルがオイルジェット装置内部に流入し、オイルをピストンに供給することとなる。この場合には、ボールが横方向に揺動することによって加圧オイルに乱流が発生しやすく、その結果、オイルを安定してピストンに供給することができず、冷却チャネルの入口に捕集される確率(捕集率)を向上することができない。
このような問題に対して、ボール弁を用いたオイルジェット装置において、弁体の揺動を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
一方、プランジャ弁を用いたオイルジェット装置においては、一般には、プランジャが移動した際に、ピストンへオイルを供給することができるようにするために、オイルが流入される流入孔の近傍にピストンへオイルを供給するための横方向にまっすぐ伸びる横孔が設けられる。
このプランジャ弁においては、プランジャを流入孔に付勢しておくための弾性部材を設けておく必要がある。このため、オイルジェット装置は、プランジャの下側に弾性部材を格納しておく部分を備えておく必要がある。このため、オイルジェット装置の横孔よりも下の部分の長さが長くなってしまい、装置サイズが大きくなり、コスト高を招く。また、オイルジェット装置は、エンジンブロックに取り付けられるので、このように横孔よりも下の部分が長いと、エンジンブロック外に出ている部分が長くなってしまい、エンジンの組込みに悪影響を及ぼすおそれがある。
特表2007−505281号公報
上記した特許文献1に記載された技術をプランジャ弁に適用すると、ピストンへオイルを供給する孔をオイルジェット装置の下方に設けることができる。
しかしながら、特許文献1に記載された技術によると、弁胴の形状が複雑であるので、弁胴を加工する方法が、例えば、焼結や、鋳造等に限定されてしまう。さらに、鋳造での加工を行う場合には、弁胴の形状が複雑なので、弁胴を構成するための金型の作成が困難であるとともにコストがかかるという問題がある。
また、ボール弁のオイルジェット装置においても、上記したプランジャ弁のオイルジェット装置と同様に、弁胴を加工する方法が限られてしまったり、弁胴を加工することが困難であったり、コストがかかったりする問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、オイルを排出するための排出孔をオイルの供給孔から離れた位置に容易且つ適切に備えることのできる技術を提供することにある。また、その目的は、オイルジェット装置を容易に加工することができる技術を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の一観点に係るオイルジェット装置は、加圧オイル供給源から供給される前記加圧オイルを外部に供給するためのオイルジェット装置において、内部に所定方向に伸びる空間を形成する側壁を有する弁胴と、弁胴の空間に所定方向へ移動可能に収容され、所定方向への移動によって、オイル供給源から外部への加圧オイルの供給を調整する弁部材とを有し、弁胴は、所定方向の一端側に設けられ、加圧オイル供給源から空間内に加圧オイルが供給される供給孔が形成された供給孔部と、所定方向の他端側近傍に設けられ、空間内から外部に加圧オイルを排出させる排出孔が形成された排出孔部とを有し、更に、弁胴と別体で構成され、弁部材の所定方向への移動を案内する案内部を有し、案内部は、側壁との間に供給孔から排出孔までに至る加圧オイルの流路を確保するように配置されている。
係るオイルジェット装置によると、弁部材が開弁位置にある際に、供給孔から供給された加圧オイルを側壁との間の流路を通って排出孔へ流すことができる。したがって、排出孔を供給孔から離れた位置、例えば、他端側近傍に備えることができる。このため、オイルジェット装置における装置サイズを小さくすることもできる。また、弁胴には、内部が所定方向に伸びる空間を形成すればよいので、容易に製作することができる。
上記オイルジェット装置において、排出孔部は、弁胴の側面に設けられ、案内部は、弁胴の側壁と間隔をあけて配置されていてもよい。係るオイルジェット装置によると、供給孔から供給された加圧オイルを前記弁胴の側壁と案内部との間を通して排出孔へ流すことができる。したがって、排出孔を供給孔から離れた位置、例えば、他端側近傍に備えることができる。
また、上記オイルジェット装置において、弁部材は、一端側に設けられ、周囲の少なくとも一部が弁胴の内側面と接触しない平面部と、所定方向に垂直な面における断面積が前記平面部よりも小さく、所定方向にのびる棒部とを有し、案内部は、棒部の外側面と接触して案内可能な所定方向に伸びる内側面が形成された内側面部を有するようにしてもよい。係るオイルジェット装置によると、弁部材を平面部及び棒部という容易な構成にすることができ、加工が容易である。また、上記オイルジェット装置において、弁胴は、略円柱状の空間を形成し、平面部は、所定方向に垂直な面における弁胴の空間の断面よりも小さい円盤状の部材であり、棒部は、略円柱状の部材であってもよい。
また、上記オイルジェット装置において、弁胴の側壁と、供給孔部とは、一体成形され、弁胴は、他端側が空間を開放するように形成されており、弁部材を供給孔に付勢するための付勢部と、付勢部を支持するための台座部とを更に有し、台座部は、案内部と接続され、弁胴の側壁の他端側に装着されていてもよい。係るオイルジェット装置によると、エンジンブロックに装着される供給孔側においては、弁部材等を組み込む際による変形等が発生しないために、エンジンブロックに容易に装着することができる。
また、上記オイルジェット装置において、案内部と側壁との間の空間の一部のみに配置され、側壁に対する案内部の位置を規制する位置規制部を更に備えるようにしてもよい。係るオイルジェット装置によると、案内部を空間の所定の位置に規制することができる。
また、オイルジェット装置において、位置規制部は、案内部と一体成形されていてもよい。係るオイルジェット装置によると位置規制部を適切な位置に配置することができる。
また、上記オイルジェット装置において、位置規制部は、案内部の一端側の一部の範囲にのみ成形されていてもよい。係るオイルジェット装置によると、位置規制部が一端側の一部にしか存在しないので、他端側近傍の加圧オイルが存在できる空間を広くすることができる。このため、当該空間によって加圧オイルの流れの乱れを抑えて外部に供給することができ、加圧オイルをより高精度に目標位置に供給することができる。
また、上記オイルジェット装置において、排出孔部に接続され、加圧オイルを外部の所定の目標位置に供給するためのノズルを更に有するようにしてもよい。係るオイルジェット装置によると、ノズルにより外部の所定の目標位置に加圧オイルを適切に供給することができる。
また、上記オイルジェット装置において、排出孔は、弁胴の他端側近傍の側壁に、排出孔の中心軸が弁胴の空間の中心軸と距離を隔てて形成され、排出孔が側壁の内側面上に位置するようにしてもよい。係るオイルジェット装置によると、排出孔の弁胴の内部空間への開口面積を大きくとることができ、加圧オイルへの乱流の発生を適切に防止することができる。また、このため、例えば、ノズルによる目標位置への供給の精度を向上させることができる。
また、上記オイルジェット装置において、所定方向に垂直な面での側壁の内側面の断面円に対する接線と略一致するように、排出孔が伸びて形成されていてもよい。係るオイルジェット装置によると、排出孔の弁胴の内部空間への開口面積をより大きくとることができ、加圧オイルへの乱流の発生をより効果的に防止することができる。また、このため、例えば、ノズルによる目標位置への供給の精度をより向上させることができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置の一部断面構成図である。
オイルジェット装置1は、弁胴2と、取付部11とを有する。取付部11には、図示しないエンジンブロックにオイルジェット装置1を装着するためのボルトを通す取付孔11aが形成されている。
弁胴2は、内部に略円柱状の空間Cが形成され、空間Cが図面下方に開放された形状の側壁3と、加圧オイル供給源からの加圧オイルが供給される供給孔4aが形成されている供給孔部4と、加圧オイルを外部に排出する排出孔5aが形成された排出孔部5とを有する。弁胴2の側壁3の下方端においては、台座部9をはめ込むための段差が形成されたはめ込み部6が備えられている。本実施形態では、例えば、側壁部3、供給孔部4、排出孔部5、及び取付部11がダイカストにより一体成形されている。本実施形態では、側壁3が、略円柱状の空間Cが形成され、空間Cが図面下方に開放された形状であるので、ダイカスト時に必要な金型を容易且つ低コストで作成することができる。
弁胴2の排出孔部5には、外部の目標位置、例えば、ピストンの裏側の冷却チャネル入口に加圧オイルを供給(噴出)させるためのノズル10が接続される。
弁胴2の空間Cには、弁部材の一例としてのプランジャ7が収容される。プランジャ7は、略円筒状の形状をし、供給孔4a側の面が平面となっている。
プランジャ7は、プランジャ7の外側面に沿う内側面を有する略円筒状の案内部12によって軸Xに沿った方向に案内されるようになっている。案内部12は、空間Cにおける案内部12の周囲と側壁3との間の空間において、供給孔4aから排出孔5aまでの加圧オイルの流路を確保するように、側壁3と間隔をあけて配置されている。案内部12の周囲には、側壁3と案内部12との間隔を規制する位置規制部13が接続されている。この位置規制部13により案内部12の側壁3に対する位置が適切に規制される。これにより、案内部12がプランジャの移動をより高精度に案内することができる。案内部12の下端側は台座部9に接続されている。
更に、プランジャ7は、台座部9に支持されている付勢部の一例のばね8により図面上方の供給孔4aを塞ぐように付勢されている。台座部9の略中央には、プランジャ7と台座部9により囲まれる空間が外部に連通する開放孔9aが形成されている。なお、プランジャ7と台座部9により囲まれる空間は、供給孔4aと連通しておらず、加圧オイルがこの空間内に流入しない。
弁胴2にプランジャ7を収容する際には、台座部9にばね8を支持させ、案内部12に沿うようにプランジャ7を案内部12に挿入した後に、弁胴2の空間Cに対して図面下方からこれらを押し込めて、台座部9が弁胴2のはめ込み部6にはめ込まれるようにし、その後、弁胴2の周囲をかしめて、台座部9を弁胴2に固定するようにしている。
このような構成により、加圧オイル供給源からの加圧オイルが所定の圧力以下であれば、プランジャ7は、ばね8による付勢により供給孔4aを塞ぐ位置(閉弁位置)に位置し、加圧オイルが所定の圧力を超えれば、ばね8による付勢が加圧オイルの圧力に屈することとなり、プランジャ7は、図面下方の位置(開弁位置)に移動することとなる。この際、プランジャ7と台座部9との間の空間は、外部に連通しているので、加圧オイルの圧力の変化に対するプランジャ7の移動の応答性が向上する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置における台座部、案内部及び位置規制部の構成図である。
本実施形態では、台座部9と、案内部12と、位置規制部13とは、一体成形されている。位置規制部13は、複数の部材で構成され、案内部12の周囲の一部に、例えば、放射状に設けられている。これにより、案内部12の軸Xに垂直な方向の周囲には、位置規制部13の存在しない空間が確保され、この空間が供給孔から排出孔までの加圧オイルの流路として利用されることとなる。
更に、位置規制部13は、案内部12の供給孔4aに近い側から所定の範囲に軸Xに伸びて設けられており、案内部12の高さlのうち、台座部9側の高さmの範囲には、設けられていない。このため、台座部9近傍や、排出孔部5の排出孔5aの近傍においては、位置規制部13が存在しないので、加圧オイルが一時的に存在し得る空間を広くとることができる。これにより、当該空間によって加圧オイルの流れの乱れを抑えて外部に供給することができ、加圧オイルをより高精度に目標位置に供給することができる。
図3は、本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置における弁胴への案内部の組込み状態及び排出孔の状態を示す図である。同図は、オイルジェット装置1の下面図であり、説明上オイルジェット装置1の一部の構成については、取り除いている。
弁胴2の側壁3の内側面3aは、弁胴2のはめ込み部6の内側面6aより内側に位置する。
弁胴2の側壁3の内側面3aの内側には、案内部12が収容される。案内部12と側壁3との間には、案内部12に接続された位置規制部13が配置される。位置規制部13は、案内部12と側壁3との間の一部の空間を占めるだけであるので、それ以外の空間(流路空間)14が確保される。この流路空間14は、供給孔4aから排出孔5aまでの加圧オイルの流路として利用されることとなる。
案内部12の内側に、プランジャ7が収容される。案内部12の軸X側の面(内側面)は、プランジャ7の外周面に沿う曲面に形成されていので、プランジャ7は、案内部12に案内されて、軸Xの方向に適切に移動することができる。プランジャ7は、略円筒状の部材であり、供給孔4a側の面は平面となっているので、供給孔4aの範囲4bを完全に覆うことができるようになっている。
このような構成により、プランジャ7が閉弁位置に位置する場合には、プランジャ7の供給孔4a側の面により供給孔4aが完全に塞がれることとなる。一方、プランジャ7が開弁位置に位置する場合には、案内部12の外側の流路空間14を通って、供給孔4aから供給された加圧オイルが排出孔5aへと流れることとなる。
排出孔部5は、排出孔5aの中心軸Yが側壁3の内部の空間Cの中心軸Xと距離が隔てられるように形成され、排出孔5aは、側壁3の内側面上に形成されている。本実施形態では排出孔部5は、軸Xに垂直な面での側壁3の内側面3aの断面円に対する接線と略一致するように、排出孔5aが伸びて形成されている。これによって、弁胴2の空間C側に対する排出孔5aの開口面積を、排出孔の中心軸Yが中心軸Xに向いている場合における弁胴2の空間C側に対する排出孔の開口面積より大きくすることができる。このように、空間Cに対する排出孔5aの開口面積を大きくすることができるので、空間C側から排出孔5aに加圧オイルが流れやすくなり、加圧オイルへの乱流の発生を低減することができる。
このようなオイルジェット装置1では、加圧オイル供給源から供給される加圧オイルが所定の圧力以下の場合には、プランジャ7は、ばね8による付勢により供給孔4aを塞ぐ閉弁位置に位置し、ノズル10から外部の目標位置に加圧オイルが供給されることがない。一方、加圧オイル供給源から供給される加圧オイルが所定の圧力を超えた場合には、ばね8による付勢が加圧オイルの圧力に屈してプランジャ7が開弁位置に移動することとなり、加圧オイルが供給孔4aから側壁3の内部の空間に流入し、案内部12の外側の流路空間14を通って、排出孔5aへ進み、排出孔5aからノズル10を流れて、目標位置に加圧オイルが供給(噴出)される。
この際、上述のように加圧オイルへの乱流の発生が低減されるので、ノズル10から目標位置に加圧オイルが安定して供給される。この結果、目標位置における加圧オイルの捕集率が向上することとなる。
次に、本発明の第2実施形態に係るオイルジェット装置を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るオイルジェット装置の一部断面構成図であり、図5は、本発明の第2実施形態に係るオイルジェット装置における弁部材の弁胴への組込み状態及び排出孔の状態を示す図である。なお、図4及び図5においては、図1に示すオイルジェット装置と同様な機能要素には、同一の符号を付している。
第2実施形態に係るオイルジェット装置1は、図1に示す第1実施形態に係るオイルジェット装置において、プランジャ7、台座部9、案内部12、及びばね8にかえて、弁部材21、台座部23、案内部24、及びばね22を備えるようにしたものである。
弁部材21は、供給孔4a側に設けられた略円盤状の平面部21aと、平面部21aに接続され、軸Xに沿って伸びた略円柱状の棒部21bとを有する。平面部21aは、図5に示すように、側壁3の内側面3aの軸Xに垂直な面での断面円よりも断面積が小さく、供給孔4bよりも断面積が大きい円盤状となっている。このように、弁部材21は、簡易な形状をしているので、例えば、焼結、切削加工等により容易に作成することができる。このような弁部材21の構成により、弁部材21が閉弁位置に位置する場合には、弁部材21の平面部21aの供給孔4a側の面により供給孔4aが完全に塞がれることとなる。一方、弁部材21が開弁位置に位置する場合には、弁部材21の周囲の空間26を供給孔4aから供給された加圧オイルが流れることができる。
弁部材21の棒部21bは、平面部21aよりも軸Xに垂直な面での断面積が小さくなっている。棒部21bは、台座部23に接続されている案内部24によって軸X方向に案内されるようになっている。本実施形態では、案内部24は、軸Xに伸びる棒部21bの外側面に沿う内側面が形成された開口部25を有している。したがって、棒部21bは、案内部24の内側面に沿って軸X方向に適切に案内される。
案内部24は、側壁3との間の空間において、供給孔4aから排出孔5aまでの加圧オイルの流路(流路空間26)を確保するように、側壁3と間隔をあけて配置されている。案内部24の下端側は台座部23に接続されている。
弁部材21は、台座部23に支持されている付勢部の一例のばね22により図面上方の供給孔4aを塞ぐように付勢されている。本実施形態では、ばね22を台座部23から案内部24の周囲を通って、弁部材21の平面部21aの下方側に至るように配設されている。このような構成により、弁部材21が最も下方に押し下げられた場合には、弁部材21の平面部21aの下面が、案内部24の上面に接触する位置で停止することとなる。このため、ばね22が必要以上に縮められることがないので、ばね22の寿命を長くすることができる。台座部23の略中央は、案内部24の開口部25が外部に開放するように開口が形成されている。
このオイルジェット装置1では、加圧オイル供給源から供給される加圧オイルが所定の圧力以下の場合には、弁部材21は、ばね22による付勢により供給孔4aを塞ぐ閉弁位置に位置し、ノズル10から外部の目標位置に加圧オイルが供給されることがない。一方、加圧オイル供給源から供給される加圧オイルが所定の圧力を超えた場合には、ばね22による付勢が加圧オイルの圧力に屈して弁部材21が開弁位置に移動することとなり、加圧オイルが供給孔4aから弁部材21の周囲の空間を介して、案内部24の外側の流路空間26に進み、さらに排出孔5aへ進み、排出孔5aからノズル10を流れて、目標位置へ供給(噴出)される。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。
例えば、位置規制部13の数及び位置規制部13の大きさは、上記に限られず、加圧オイルを供給する際の条件、例えば、供給すべき加圧オイルの量に応じて決定することができる。
また、上記第1実施形態では、案内部12の周囲に位置規制部13を設けるようにしていたが、本発明はこれに限られず、位置規制部13を備えないようにしてもよい。この場合には、弁胴2のはめ込み部6によって、台座部9を適切に固定するようにすればよい。このように、位置規制部13を備えない場合には、例えば、より迅速に多くの加圧オイルを外部に供給することができる。また、このようにすると、位置規制部13を加工する必要がないので、加工が容易となり、加工コストを抑えることができる。
また、上記第1実施形態では、弁部材としてプランジャ7を用いたオイルジェット装置を例に説明したが、本願発明はこれに限られず、例えば、弁部材をボールとしたオイルジェット装置にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、他のボルトによりエンジンブロックに装着されるオイルジェット装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、弁胴自体をボルト形状にしたオイルジェット装置にも本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置の一部断面構成図である。 本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置における台座部、案内部及び位置規制部の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るオイルジェット装置における弁胴への案内部の組込み状態及び排出孔の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るオイルジェット装置の一部断面構成図である。 本発明の第2実施形態に係るオイルジェット装置における弁部材の弁胴への組込み状態及び排出孔の状態を示す図である。
符号の説明
1 オイルジェット装置、2 弁胴、3 側壁、3a 内側面、4 供給孔部、4a 供給孔、5 排出孔部、5a 排出孔、6 はめ込み部、7 プランジャ、8 ばね、9 台座部、9a 凸部、10 ノズル、11 取付部、11a 取付孔、12 案内部、13 位置規制部、14 流路空間、21 弁部材、21a 平面部、21b 棒部、22 ばね、23 台座部、24 案内部、25 開口部、26 流路空間。

Claims (11)

  1. 加圧オイル供給源から供給される前記加圧オイルを外部に供給するためのオイルジェット装置において、
    内部に所定方向に伸びる空間を形成する側壁を有する弁胴と、
    前記弁胴の前記空間に前記所定方向へ移動可能に収容され、前記所定方向への移動によって、前記オイル供給源から前記外部への前記加圧オイルの供給を調整する弁部材とを有し、
    前記弁胴は、
    前記所定方向の一端側に設けられ、前記加圧オイル供給源から前記空間内に加圧オイルが供給される供給孔が形成された供給孔部と、
    前記所定方向の他端側近傍に設けられ、前記空間内から前記外部に前記加圧オイルを排出させる排出孔が形成された排出孔部とを有し、
    更に、
    前記空間内に、前記弁胴と別体で構成され、前記弁部材の前記所定方向への移動を案内する案内部を有し、
    前記案内部は、前記側壁との間に前記供給孔から前記排出孔までに至る前記加圧オイルの流路を確保するように配置されている
    オイルジェット装置。
  2. 前記排出孔部は、前記弁胴の側面に設けられ、
    前記案内部は、前記弁胴の前記側壁と間隔をあけて配置されている
    請求項1に記載のオイルジェット装置。
  3. 前記弁部材は、前記一端側に設けられ、周囲の少なくとも一部が前記弁胴の内側面と接触しない平面部と、前記所定方向に垂直な面における断面積が前記平面部よりも小さく、前記所定方向にのびる棒部とを有し、
    前記案内部は、前記棒部の外側面と接触して案内可能な前記所定方向に伸びる内側面が形成された内側面部を有する
    請求項1又は請求項2に記載のオイルジェット装置。
  4. 前記弁胴は、略円柱状の空間を形成し、
    前記平面部は、前記所定方向に垂直な面における前記弁胴の前記空間の断面よりも小さい円盤状の部材であり、
    前記棒部は、略円柱状の部材である
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のオイルジェット装置。
  5. 前記弁胴の前記側壁と、前記供給孔部とは、一体成形され、
    前記弁胴は、前記他端側が前記空間を開放するように形成されており、
    前記弁部材を前記供給孔に付勢するための付勢部と、
    前記付勢部を支持するための台座部とを更に有し、
    前記台座部は、前記案内部と接続され、前記弁胴の前記側壁の前記他端側に装着されている
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のオイルジェット装置。
  6. 前記案内部と前記側壁との間の空間の一部のみに配置され、前記側壁に対する前記案内部の位置を規制する位置規制部を更に備える
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のオイルジェット装置。
  7. 前記位置規制部は、前記案内部と一体成形されている
    請求項6に記載のオイルジェット装置。
  8. 前記位置規制部は、前記案内部の前記一端側の一部の範囲にのみ成形されている
    請求項7に記載のオイルジェット装置。
  9. 前記排出孔部に接続され、前記加圧オイルを前記外部の所定の目標位置に供給するためのノズルを更に有する
    請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のオイルジェット装置。
  10. 前記排出孔は、前記弁胴の前記他端側近傍の側壁に、前記排出孔の中心軸が前記弁胴の前記空間の中心軸と距離を隔てて形成され、前記排出孔が前記側壁の内側面上に位置する
    請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のオイルジェット装置。
  11. 前記所定方向に垂直な面での前記側壁の内側面の断面円に対する接線と略一致するように、前記排出孔が伸びて形成されている
    請求項10に記載のオイルジェット装置。
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