JP2011063424A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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秀一 野島
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Abstract

【課題】性能低下、故障を抑制しつつ使用することができるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】交流電源と、交流電流を整流するコンバータ装置と、整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、スイッチング素子を備え、直流電圧をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、電動機に供給するインバータ装置と、インバータ装置の出力電流を検出する電流検出器と、スイッチング素子の放熱面に配置され、放熱面を冷却するペルチェ素子と、制御装置と、インバータ装置の制御値からスイッチング素子の放熱面の温度上昇を予測し、予測結果に基づいてペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することで、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータを制御するエレベータ制御装置に関するものである。
エレベータとしては、例えば、エレベータ乗りカゴと、エレベータ乗りカゴと連結されている主索ロープと、主索ロープのエレベータ乗りカゴが連結されている端部とは反対側の端部に連結され、エレベータ乗りカゴとの荷重のつりあいを取る吊り合いおもりと、主索ロープを牽引することでエレベータ乗りカゴを上下動させる電動機と、電動機の動作を制御しエレベータ乗りカゴの移動を制御するエレベータ制御装置とを有するエレベータがある。このエレベータのカゴを上下動させる電動機の制御を行なうエレベータ制御装置としては、種々の制御装置がある。
例えば、交流電力を供給する商用電源と、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置と、コンバータ装置で変換された直流電流を平滑する平滑コンデンサと、平滑コンデンサで平滑された直流電力を交流電力に変換し、電動機に供給するインバータ装置と、コンバータ装置及びインバータ装置で構成される回路の電圧を検出する主回路電圧検出手段と、主回路電圧検出手段で検出された電圧に基づいて電力回生手段の動作を制御する制御手段と、を有するエレベータ制御装置がある。
エレベータ制御装置は、以上のような構成であり、インバータ装置から電動機に供給する交流電流の周波数を制御することで、電動機の回転を制御し、エレベータ乗りカゴの位置を制御する。
また、特許文献1には、冷却装置を有するエレベータのカゴとして、かご室の外壁に設けられ前記かご室の内部に外気を供給する送風機と、この送風機の吸入側に接続されたダクトの内側に添設され前記送風機で吸入される外気の熱を吸収する吸熱具と、前記ダクトの外面に添設され前記吸熱具から前記ダクトに伝達された熱を吸収するペルチェ素子と、このペルチェ素子の外面に添設され前記ペルチェ素子から伝達された熱を放熱する放熱具とを備えたエレベータのかごが記載されている。
特開平10−245180号公報
ここで、エレベータ制御装置を構成するインバータ装置は、直流電流を交流電流に変換し、また、交流電流の周波数を変化させる機能を有するスイッチング素子を有する。このスイッチング素子は、通電電流量に比例して発熱する。スイッチング素子が発熱し、高温となると熱抵抗が発生したり、スイッチング素子と支持基盤との間にストレスが加わったりするため、性能低下、故障の原因となる可能性があるため問題である。
この点に関しては、スイッチング素子が配置されている基板の裏面に冷却フィンを配置し、さらに冷却フィンに送風する冷却ファンを設けることで、インバータ装置のスイッチング素子を冷却する機構がある。このように、冷却フィン及び冷却ファンを設けることで、インバータ装置を冷却することはできる。しかしながら、このような冷却ファンの駆動電源が一定の場合は、冷却能力が一定となるため、通電する電流の量に応じて発熱量が変化するインバータ装置のスイッチング素子を一定温度以下に維持することが困難である。また、冷却フィン及び冷却ファンによる冷却では、冷却能力の制御が困難であり、特に急激な温度変化に対応することが困難である。そのため、冷却フィン及び冷却ファンで構成される冷却機構を設けたとしても、発熱量が変化し、温度上昇特性が変化するインバータ装置の急激な温度変化を抑制することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、性能低下、故障を抑制しつつ使用することができるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、交流電力を供給する交流電源と、前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出器と、前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、エレベータを制御する制御装置と、前記制御装置から出力される前記インバータ装置の制御値から前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇を予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とする。
ここで、さらに、前記エレベータのカゴの行先階を検出する行先階検出器と、前記エレベータのカゴに積載される物体の荷重を検出する荷重検出器と、を有し、前記ペルチェ素子制御装置は、前記行先階検出器と前記荷重検出器との検出結果に基づいて前記インバータ装置から出力される電流と発生する損失を演算し、演算結果に基づいて前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇パターンを予測する電流損失演算回路と、前記電流損失演算回路で予測された前記スイッチング素子の温度上昇パターンに基づいて、前記スイッチング素子の放熱面の温度を予め設定された温度範囲にする冷却量を演算し、演算した冷却量に基づいて、前記ペルチェ素子へ供給する制御電流を演算する制御電流演算回路と、前記制御電流演算回路で算出された電流値の電流を前記ペルチェ素子へ供給する電流制御回路を備えることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、交流電力を供給する交流電源と、前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、エレベータを制御する制御装置と、前記インバータ装置から出力される電流の一部を直接分流する分流器を備え、前記分流器で検出した電流値に基づいて、前記スイッチング素子の温度上昇パターンを予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、交流電力を供給する交流電源と、ダイオードモジュール及びスイッチング素子の少なくとも一方のコンバータ素子で構成され、前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、前記コンバータ装置のコンバータ素子温度を検出するコンバータ素子温度検出器と、前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、エレベータを制御する制御装置と、前記コンバータ素子温度検出器で検出されるコンバータ素子の温度上昇値から前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇を予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とする。
ここで、前記コンバータ装置は、さらに電力を回生する機能を有することが好ましい。
また、前記ペルチェ素子制御装置は、前記インバータ装置の前記スイッチング素子の放熱面の温度を検出するスイッチング素子温度検出器を有し、前記スイッチング素子温度検出器で検出した検出温度に基づいて算出した温度上昇値が予測された温度上昇値以上となったら、前記スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて、前記ペルチェ素子を駆動させる駆動条件を補正することが好ましい。
また、前記ペルチェ素子制御装置は、さらに、前記インバータ装置から前記電動機に供給される電流を検出する電流検出器を有し、前記制御装置から出力される前記インバータ装置の制御値から予測される電流値と、前記電流検出器から検出される検出値とを比較し、比較結果が予め設定された範囲内の差分で、かつ、前記スイッチング素子温度検出器で検出した検出温度に基づいて算出した温度上昇値が予測された温度上昇値以上となったら、前記スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて、前記ペルチェ素子を駆動させる駆動条件を補正することが好ましい。
また、前記ペルチェ素子制御装置は、前記インバータ装置の前記スイッチング素子の放熱面温度を検出するスイッチング素子温度検出器と、前記インバータ装置の前記スイッチング素子の周辺の外気温度を検出する外気温度検出器と、を有し、前記スイッチング素子温度検出器の検出結果と、前記外気温度検出器の検出温度との差分が予め設定されている範囲以上の差となったら、予め設定された時間で前記スイッチング素子の放熱面の温度が前記外気の温度と同じ温度となるように、前記ペルチェ素子を駆動する条件を制御することが好ましい。
また、前記ペルチェ素子制御装置は、前記ペルチェ素子の異常を検出し、異常を検出したら、外部の機器に異常を報知する異常検出回路と、前記スイッチング素子の放熱面の温度を検出するスイッチング素子温度検出器と、前記ペルチェ素子の温度を検出するペルチェ素子温度検出器を有し、前記異常検出回路は、前記スイッチング素子に供給される電流の予測値によって予測する前記スイッチング素子の温度上昇値と、スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて算出した前記スイッチング素子の実測温度上昇値を比較し、予め設定した時間が経過しても前記スイッチング素子の予測温度上昇値と実測温度上昇値との間に予め設定した値以上の差分がある場合、または、前記ペルチェ素子に供給される制御電流によって予測する前記ペルチェ素子の予測温度上昇値と、ペルチェ素子温度検出器での検出結果に基づいて算出した前記ペルチェ素子の実測温度上昇値とを比較し、予め設定した時間が経過しても前記ペルチェ素子の予測温度上昇値と実測温度上昇値との間に予め設定した値以上の差分がある場合に、異常状態と判定し、外部の機器に異常を報知することが好ましい。
本発明に係るエレベータ制御装置によれば、インバータ装置が高温になることを抑制することができ、性能の低下、故障の発生を抑制しつつ、使用することができるという効果を奏する。
図1は、エレベータ制御装置を有するエレベータの一例の概略構成を示すブロック図である。 図2は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。 図3は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。 図4は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。 図5は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。 図6は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。
以下に、本発明に係るエレベータ制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1を用いて、本発明のエレベータ制御装置を有するエレベータの一実施形態について説明する。ここで、図1は、エレベータ制御装置を有するエレベータの一例の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、エレベータ10は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15と、エレベータ制御装置16とを有する。
なお、エレベータ10は、上記構成以外にも、エレベータ乗りカゴを案内する昇降路、各階でエレベータを呼ぶ呼び登録装置、エレベータ乗りカゴの温度を調整する温度調整装置(例えばエアーコンディショナ)等、エレベータが通常有する各種構成を備えている。また、エレベータ10には、各階に利用者が乗りかごに対して乗降したり、荷物をエレベータ乗りカゴ12に対して積み下ろしたりするための乗り場が設けられている。乗り場は、エレベータ乗りカゴ12が設けられた昇降路に通じる乗降口が設けられ、この乗降口を開閉可能な乗り場扉装置が設けられている。
エレベータ10は、昇降路内に配置されたエレベータ乗りカゴ12が当該昇降路内を昇降することで任意の目的階に移動することができるものである。エレベータ乗りカゴ12の昇降は、巻上機15の駆動をエレベータ制御装置16が制御することで行われる。エレベータ制御装置16は、例えば、エレベータ乗りカゴ12内や乗り場に設けられる呼び登録装置への利用者による操作入力に応じてエレベータ乗りカゴ12の呼び登録を行い、エレベータ乗りカゴ12の呼び登録に基づいて巻上機15の駆動を制御しエレベータ乗りカゴ12の運転を制御し、呼び登録に応じた指定の目的階に移動させる。以下、各部の構成について説明する。
エレベータ乗りカゴ12は、利用者が乗ったり荷物を乗せたりするための構造物であり、昇降路内に配置される。エレベータ乗りカゴ12は、概略箱状であり、四方を囲む側壁のうちの一面に出入口を有し、この出入口には、開閉可能な乗りかご扉装置が設けられている。また、エレベータ乗りカゴ12は、乗りかご扉装置の近傍に、利用者が種々の操作を行う乗りかご操作盤が設けられる。また、エレベータ乗りカゴ12は、エレベータの移動方向、エレベータの位置を表示する表示装置等も設けられている。
なお、乗りかご扉装置と乗り場扉装置とは、エレベータ制御装置16により開閉制御されている。乗りかご扉装置と乗り場扉装置とは、エレベータ乗りカゴ12が乗り場に着床して停止した際にエレベータ制御装置16の制御により互いに連動して開き、これにより、エレベータ乗りカゴ12と乗り場との間での利用者の乗降や荷物の積み下ろしが可能となる。
主索ロープ13は、一方の端部がエレベータ乗りカゴ12と連結し、他方の端部に吊り合いおもり14と連結している。また、主索ロープ13は、巻上機15の巻き上げシーブに掛け渡されている。主索ロープ13は、巻き上げシーブの回転とともに移動し(つまり、巻き上げシーブと接触している位置が変化し)、この移動とともに両端部に連結されているエレベータ乗りカゴ12と吊り合いおもり14が移動(つまり、上下動)する。
吊り合いおもり14は、エレベータ乗りカゴ12との荷重のつりあいを取る錘であり、主索ロープ13を介してエレベータ乗りカゴ12と連結され、昇降路内に配置されている。
巻上機15は、主索ロープ13を保持し、主索ロープ13を巻き上げる巻き上げシーブ、巻き上げシーブを回転させる電動機、巻き上げシーブの回転を停止させるブレーキ等で構成されている。巻上機15は、電動機により巻き上げシーブを回転させ、主索ロープ13を牽引する(移動させる)ことでエレベータ乗りカゴ12を上下動させる。ここで、電動機は、ロータとステータとで構成され、交流電力が供給されることで、巻き上げシーブと連結されているロータを回転させる。また、電動機は、交流電力の周波数により回転数が変化する。次に、巻上機15のブレーキは、主索ロープ13の牽引停止時に、巻き上げシーブまたは電動機の回転を停止させる方向に力を作用させる機械的ブレーキである。なお、巻上機15は、エレベータ制御装置16からの電力供給により、電動機の回転を低減させる電気的ブレーキも用いることができる。
エレベータ制御装置16は、巻上機15の動作を制御し、エレベータ乗りカゴ12の移動を制御する。エレベータ制御装置16は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、を有する。なお、エレベータ制御装置16は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117とを組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。
商用電源101は、三相交流電流(交流電力、交流)を供給する電源である。商用電源101は、三相交流電流をコンバータ装置102に供給する。
コンバータ装置102は、商用電源101から入力(供給)される交流(交流電流、交流電圧)を整流する変換装置である。なお、コンバータ装置102は、スイッチング素子、及び/または、ダイオードモジュール等のコンバータ素子で構成されており、交流を直流に変換(整流)する。
平滑コンデンサ103は、コンバータ装置102とインバータ装置104との間の回路に配置され、コンバータ装置102で変換された整流電圧(整流)を平滑し、直流電圧(直流主回路電圧)とする。
インバータ装置104は、スイッチング素子、ダイオード等で構成され、コンバータ装置102から出力され、平滑コンデンサ103で平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、変換した交流を巻上機15の電動機に供給する。インバータ装置104は、エレベータ制御用マイコン106による制御に基づいてスイッチング素子を制御することで、巻上機15の電動機に供給する交流の周波数等を制御する。また、コンバータ装置102と、インバータ装置104と、平滑コンデンサ103とは並列に配置された回路である。
ペルチェ素子105は、電流が流されることで所定部分をペルチェ効果により冷却する素子であり、インバータ装置104のスイッチング素子の放熱面に配置されている。ここで、放熱面とは、スイッチング素子で発熱する熱が放出される面であり、スイッチング素子が配置されている基板等である。ペルチェ素子105は、後述するペルチェ素子制御装置の電流制御回路113から電流が供給されることで、インバータ装置104のスイッチング素子の放熱面を冷却する。
エレベータ制御用マイコン(以下、単に「マイコン」ともいう。)106は、行先階検出器107で検出されたエレベータ乗りカゴ12の移動指示及び荷重検出器108で検出された荷重等に基づいて、インバータ装置104から巻上機15の電動機に供給する交流電流の周波数等を制御する。また、マイコン106は、行先階検出器107、荷重検出器108、電流検出器109、スイッチング素子温度検出器116、ペルチェ素子温度検出器117で検出された検出結果、指示の情報を処理し、電流演算回路110に送る。
行先階検出器107は、エレベータ乗りカゴ12に設けられた乗りカゴ操作盤や、各階に設けられた呼び登録装置に入力された指示に基づいて、エレベータ乗りカゴ12を移動させる階、つまりどこの階に移動させるかを検出する検出器である。
荷重検出器108は、エレベータ乗りカゴ12に積載された荷重、つまり、エレベータ乗りカゴ12に乗っている利用者、荷物の総重量を検出する検出機構である。
電流検出器109は、インバータ装置104から出力され、巻上機15に供給される電流を検出する検出器である。電流検出器109は、検出した結果をマイコン106に送る。マイコン106は、電流検出器109での検出結果に基づいて、インバータ装置104から出力する電流をフィードバック制御することができ、インバータ装置104から巻上機15に所望の電流を出力することができる。
電流演算回路110は、行先階検出器107で検出される行き先となる階の情報及び荷重検出器108で検出される荷重の情報に基づいて、エレベータ乗りカゴ12の稼動前にインバータ装置104を構成するスイッチング素子に通電される電流のパターンを予測する。つまり、電流演算回路110は、エレベータ乗りカゴ12を行先階に移動させるためにスイッチング素子に流される電流パターン(電流、電力の量)の予測値を算出する。
発生損失演算回路111は、電流演算回路110で算出した電流のパターンの予測に基づいて、スイッチング素子の温度上昇パターン(発熱量、発熱パターンでもよい)を予測する。つまり、発生損失演算回路111は、スイッチング素子に流される電流のうち、損失として熱に変換される電流量を予測してスイッチング素子の発熱量を算出し、その発熱量から温度上昇パターンの予測値を算出する。
制御電流演算回路112は、発生損失演算回路111で検出した温度上昇パターン(または発熱パターン)の予測値に基づいて、インバータ装置104のスイッチング素子を冷却するためにペルチェ素子105に流す電流の制御値を算出する。ここで、制御電流演算回路112は、温度上昇パターンに基づいて、スイッチング素子の温度を一定以下に維持するために必要な冷却量を算出したり、スイッチング素子の温度を所定の温度に維持するために必要な冷却量を算出したりし、算出した冷却量から電流の制御値を算出する。
電流制御回路113は、制御電流演算回路112で算出された制御値に基づいて、ペルチェ素子105に電流を供給する。つまり、電流制御回路113は、ペルチェ素子105に電流を供給する電源となり、供給する電流を制御する制御部となる。
スイッチング素子温度検出器116は、インバータ装置104のスイッチング素子の温度を検出する温度検出機構である。ペルチェ素子温度検出器117は、ペルチェ素子105の温度、具体的には、ペルチェ素子105の冷却機構部分の温度を検出する温度検出機構である。スイッチング素子温度検出器116及びペルチェ素子温度検出器117は、温度の検出結果をマイコン106に送る。ここで、温度検出機構としては、サーミスタ、熱電対等、種々の温度検出手段を用いることができる。また、温度検出機構は、各部の温度を直接検出してもよいが、近傍の部材、空気の温度を検出し、その検出結果と予め設定している関係とに基づいて各部の温度を算出してもよい。エレベータ10及びエレベータ制御装置16は、以上のような構成である。
エレベータ制御装置16は、マイコン106により、行先階検出器107の検出結果に基づいて、エレベータ乗りカゴ12の移動方向(上に移動させるか、下に移動させるか)、移動距離を算出し、その算出結果に基づいて、インバータ装置104から巻上機15に供給する交流電流の周波数等を調整する。また、エレベータ制御装置16は、荷重検出器108に基づいて、巻上機15で発生させるトルク等も算出し、その算出結果も加味して、インバータ装置104から巻上機15に供給する交流電流を調整する。このようにエレベータ制御装置16は、巻上機15の電動機の回転を制御することで、エレベータ乗りカゴ12の位置を制御し、つまり移動させ、エレベータ乗りカゴ12を利用者に要求された階、例えば、行き先階と入力された階、呼び操作が入力された階に移動させる。
また、エレベータ制御装置16は、ペルチェ素子105及びペルチェ素子制御装置により、インバータ装置104のスイッチング素子を冷却する。まず、エレベータ制御装置16は、行先階検出器107で検出した行先階データと、荷重検出器108で検出された積載データをマイコン106から電流演算回路110に送る。電流演算回路110は、送られたデータに基づいて、駆動時にインバータ装置104のスイッチング素子を通電する電流のパターンを、巻上機15の駆動前に予測し、予測値を発生損失演算回路111に送る。発生損失演算回路111は、電流演算回路110で検出した電流のパターンの予測値に基づいて、スイッチング素子の温度上昇パターンの予測値を演算する。制御電流演算回路112は、発生損失演算回路111で算出した温度上昇パターンの予測値から、ペルチェ素子105に供給する電流の制御値を算出する。さらに、電流制御回路113は、制御電流演算回路112で算出した電流の制御値に基づいて、ペルチェ素子105に電流を供給する。ペルチェ素子105は、電流制御回路113から電流が供給されることで、スイッチング素子の放熱面と接している部分が放熱面の熱を吸熱し、放熱面を冷却する。
エレベータ制御装置16は、以上のように、ペルチェ素子制御装置で、温度上昇パターンを算出し、その算出結果に基づいて冷却量を算出し、その算出結果に基づいてペルチェ素子105に電流を供給することで、ペルチェ素子105の冷却量をスイッチング素子の発熱量に合わせて調整することができる。これにより、スイッチング素子の温度変化を一定に保つことができる。つまり、エレベータ制御装置16により、インバータ装置104の駆動状態に対応して、ペルチェ素子105による冷却量を調整することができるため、スイッチング素子の温度を一定温度以下、または、一定温度範囲、または一定の温度にすることができる。
以上より、エレベータ制御装置16によれば、インバータ装置104の駆動状態によらず、インバータ装置104のスイッチング素子を所定温度に維持することができるため、スイッチング素子が高温になって性能が低下する、故障の原因となる可能性を低下することができる。また、インバータ装置104のスイッチング素子の温度変化を抑えることができることで、スイッチング素子、スイッチング素子を支持する基板、その他接合されている部材同士の熱膨張係数の違いにより、各部でひずみが生じたり、たわみが生じたりすることを抑制することができ、熱ストレスも低減することができ、故障等の原因となる可能性を低下することができる。また、スイッチング素子の寿命も延ばすことができる。
また、上記実施形態では、スイッチング素子を冷却したが本発明はこれに限定されず、インバータ装置104のスイッチング素子に加え、あるいは、代えて、インバータ装置104の他の電子部品(例えばダイオード)を冷却するようにしてもよい。なお、この場合も上記と同様に、スイッチング素子に加え、あるいは、代えて他の電子部品の温度変化を予測し、その予測結果に基づいて冷却を行う。これにより、スイッチング素子に加え、あるいは、代えて他の電子部品も一定温度に維持することができ、スイッチング素子の場合と同様の効果を得ることができる。
また、エレベータ制御装置16は、ペルチェ素子105とともに、冷却フィン、さらには、冷却ファンを設けることが好ましい。このように、冷却フィン、さらには冷却ファンを設けることで、冷却効率を高くすることができ、スイッチング素子の温度上昇を確実に抑制することができる。これにより、上記効果をより好適に得ることができる。なお、冷却フィンは、ペルチェ素子105と接するように、つまり、スイッチング素子の放熱面と、冷却フィンとの間にペルチェ素子105が挟まれるように、かつ、熱が伝わるように、配置することが好ましい。これにより、ペルチェ素子105による冷却性能をより高めることができ、スイッチング素子の温度制御をより適切に行うことができる。
また、エレベータ制御装置16では、スイッチング素子に供給する電流の予測値、および、スイッチング素子の発熱量の予測値に基づいて、ペルチェ素子105の駆動を制御したが、これに限定されず、さらに、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117との検出結果に基づいて、ペルチェ素子105の駆動を制御するようにしてもよい。このように、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117との検出結果、つまり、発熱部分と冷却部分の実際の温度の検出値を用いて、ペルチェ素子105による冷却量、つまり、ペルチェ素子105に流す電流を制御、例えば、フィードバック制御することで、より正確にスイッチング素子の温度、放熱面の温度を制御することができる。
次に、図2を用いて、エレベータ制御装置の他の例について説明する。ここで、図2は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。なお、図2は、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117との検出結果も用いて、ペルチェ素子105を制御する例である。ここで、図2に示すエレベータ20は、エレベータ制御装置22の一部の構成を除いて、他の構成は、図1に示すエレベータ10と同様である。そこで、エレベータ10と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略し、以下、エレベータ20に特有の構成を重点的に説明する。
図2に示すように、エレベータ20は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機と、エレベータ制御装置22とを有する。エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機とは、エレベータ10の各部と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置22は、巻上機15の動作を制御し、エレベータ乗りカゴ12の移動を制御する。エレベータ制御装置22は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、電流補正回路118と、を有する。なお、エレベータ制御装置22は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、電流補正回路118と、を組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。ここで、エレベータ制御装置22において、電流補正回路118以外の構成は、エレベータ10のエレベータ制御装置16の各部と同様の構成であるので、説明は省略する。
電流補正回路118は、スイッチング素子温度検出器116とペルチェ素子温度検出器117との検出結果に基づいて、電流制御回路113からペルチェ素子105に供給する制御電流の電流値を補正する、つまり、制御電流演算回路112で算出される値を補正する。
エレベータ制御装置22は、電流補正回路118により補正を行うことで、予測値に基づいて制御を行うことで予測される、つまり理論値として算出されるスイッチング素子の温度と、ペルチェ素子の温度と、実際の温度とのずれを補正することができる。これにより、スイッチング素子の温度をペルチェ素子により、より適切に制御することができ、また、スイッチング素子が設定された温度範囲内から外れる可能性をより低くすることができる。
ここで、エレベータ制御装置22は、常に電流補正回路118で制御電流を補正してもよいが、所定条件を満たす場合のみ補正を行うようにしてもよい。以下、具体例を説明する。
例えば、マイコン106による制御によってインバータ装置104から出力される電流の設定値と、電流検出器109による検出結果と比較、スイッチング素子の温度上昇の予測値と、スイッチング素子温度検出器116による検出結果との比較に基づいて、補正を行うかを判定してもよい。具体的には、マイコン106による制御によってインバータ装置104から出力される電流の設定値と、電流検出器109による検出結果との差が設定された範囲内であり、スイッチング素子の温度上昇の予測値と、スイッチング素子温度検出器116による検出結果との差が、設定されている範囲よりも大きかったら、電流補正回路118による補正を行うようにしてもよい。つまり、インバータ装置104から出力されている電流が適正であるが、スイッチング素子が適正に冷却できていない場合に、補正を行うようにすればよい。これにより、何らかの原因により、スイッチング素子の熱抵抗が変化した場合を検出することができるため、スイッチング素子の温度が上昇することを防ぐことができる。また、正常に作動している場合は、演算量を少なくすることができ、回路の負荷を軽くすることができる。
また、上記実施形態では、スイッチング素子温度検出器116とペルチェ素子温度検出器117との検出結果に基づいて補正を行うようにしたが、スイッチング素子温度検出器116のみの検出結果に基づいて補正を行うようにしてもよい。少なくとも、スイッチング素子温度検出器116の温度検出結果に基づいて、補正を行うことで、スイッチング素子の温度を設定された範囲内に維持することができる。なお、ペルチェ素子温度検出器117との検出結果に基づいて、制御を行うことで、ペルチェ素子105の特定の変化、動作不良を検出することができる。
次に、図3を用いて、エレベータ制御装置の他の例について説明する。ここで、図3は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。ここで、図3に示すエレベータ30は、エレベータ制御装置32の一部の構成を除いて、他の構成は、図1に示すエレベータ10と同様である。そこで、エレベータ10と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略し、以下、エレベータ30に特有の構成を重点的に説明する。
図3に示すように、エレベータ30は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機と、エレベータ制御装置32とを有する。エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機とは、エレベータ10の各部と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置32は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、外気温度検出器119と、温度補正回路120とを有する。なお、エレベータ制御装置32は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、外気温度検出器119と、温度補正回路120と、を組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。ここで、エレベータ制御装置32において、外気温度検出器119と、温度補正回路120以外の構成は、エレベータ10のエレベータ制御装置16の各部と同様の構成であるので、説明は省略する。
外気温度検出器119は、インバータ装置104の周囲の温度を検出する温度検出機構である。インバータ装置104の周囲の温度とは、インバータ装置104等の回路が配置されている雰囲気の温度である。外気温度検出器119は、検出した結果をマイコン106に送る。
温度補正回路120は、マイコン106から送られる外気温度検出器119で検出された温度と、スイッチング素子温度検出器116で検出された温度との情報に基づいて、電流制御回路113からペルチェ素子105に供給する制御電流の電流値を補正する、つまり、制御電流演算回路112で算出される値を補正する。
具体的には、外気温度検出器119とスイッチング素子温度検出器116とは常に対象の温度を検出し、マイコン106を介して、検出結果を温度補正回路120に送る。温度補正回路120は、マイコン106から送られたインバータ装置104の周囲の温度の検出結果とスイッチング素子の温度の検出結果との温度差を判定し、温度差が予め設定された温度差以上であると判定したら、スイッチング素子の放熱面の温度(スイッチング素子の温度ともいう。)がインバータ装置104の周囲の温度となるように、つまり、スイッチング素子温度検出器116の検出結果が、外気温度検出器119の検出結果の温度と同じ温度になるように、補正値を算出し、制御電流演算回路112に送る。ここで、補正値は、予め設定されている演算式に基づいて、スイッチング素子温度検出器116の検出結果が、外気温度検出器119の検出結果の温度に徐々に近づく(急激に変化しない)、つまり、予め設定された時間でスイッチング素子の温度が外気の温度に近づく、すなわち、スイッチング素子の温度の変化速度が一定速度以下となる補正値を算出する。
エレベータ制御装置32は、以上のように、スイッチング素子温度検出器116及び外気温度検出器119の検出値に基づいて、温度補正回路120で制御電流を補正することで、スイッチング素子と、他の部材との温度差を一定範囲内とすることができる。これにより、各部材間の温度差を小さくすることができ、温度差に起因するストレスが発生することを抑制することができる。また温度差を徐々に小さくするようにすることで、スイッチング素子の性能劣化を抑制することができる。
なお、温度補正回路120は、エレベータ乗りカゴ12が停止中であっても稼動させることが好ましい。これにより、スイッチング素子と他の部材との温度差を所定の温度差以下にすることができる。
次に、図4を用いて、エレベータ制御装置の他の例について説明する。ここで、図4は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。ここで、図4に示すエレベータ40は、エレベータ制御装置42の一部の構成を除いて、他の構成は、図1に示すエレベータ10と同様である。そこで、エレベータ10と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略し、以下、エレベータ40に特有の構成を重点的に説明する。
図4に示すように、エレベータ40は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機と、エレベータ制御装置42とを有する。エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機とは、エレベータ10の各部と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置42は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流検出器109と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、分流回路121とを有する。なお、エレベータ制御装置42は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流検出器109と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、分流回路121と、を組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。ここで、エレベータ制御装置42において、分流回路121を設けたこと、電流演算回路110を設けないこと以外の構成は、エレベータ10のエレベータ制御装置16の各部と同様の構成であるので、説明は省略する。
分流回路121は、インバータ装置104から出力され巻上機15に供給される電流の一部を分流し、分流した電流に基づいて、インバータ装置104から出力される電流のパターンを検出する。分流回路121は、検出した電流のパターンをマイコン106に送る。なお、分流回路121は、エネルギー効率を高めるため、つまりロスを少なくするために、インバータ装置104から出力される電流のうち、微小な割合の電流が分流して分流回路121に流れるようにする。
エレベータ制御装置42のマイコン106は、分流回路121で検出した検出値を発生損失演算回路111に送る。つまり、エレベータ制御装置42は、各種検出器から供給された値からインバータ装置104から出力される電流のパターンの予測値を算出することなく、実測値を発生損失演算回路111に送る。なお、発生損失演算回路111以降の処理は、エレベータ制御装置16と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置42は、以上のように、分流回路121により、電流パターンを直接検出することで、電流パターンを予測することなく、ペルチェ素子105に供給する制御電流を算出し、制御することができる。これにより、演算処理の負荷を軽くすることができる。また、分流回路121により、電流を直接分流して検出することで、高い精度で電流パターンを検出することができる。
なお、エレベータ制御装置42は、実測の電流パターンに基づいて制御を行うため、時間遅れは生じる。そのため、上記例と組み合わせて、予測をしつつ、実測値で補完(フィードバック制御)を行うようにしてもよい。
次に、図5を用いて、エレベータ制御装置の他の例について説明する。ここで、図5は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。ここで、図5に示すエレベータ50は、エレベータ制御装置52の一部の構成を除いて、他の構成は、図3に示すエレベータ30と同様である。そこで、エレベータ30と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略し、以下、エレベータ50に特有の構成を重点的に説明する。
図5に示すように、エレベータ50は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機と、エレベータ制御装置52とを有する。エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機とは、エレベータ10の各部と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置52は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、温度補正回路120と、外気温度検出器119と、異常検出回路122と、を有する。なお、エレベータ制御装置52は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流検出器109と、電流演算回路110と、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、外気温度検出器119と、温度補正回路120と、異常検出回路122と、を組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。ここで、エレベータ制御装置52において、異常検出回路122以外の構成は、エレベータ30のエレベータ制御装置32の各部と同様の構成であるので、説明は省略する。なお、本実施形態では、電流演算回路110で算出したスイッチング素子の温度上昇パターンの情報はマイコン106を介して異常検出回路122に送られる。また、エレベータ制御装置52によるペルチェ素子105の駆動方法、巻上機15の駆動方法は、上述したエレベータ制御装置32と同様の駆動方法を用いることができる。
異常検出回路122は、マイコン106から送られる予測値と各種温度の検出結果とを比較、または、異なる2つの部分で検出される温度同士を比較してペルチェ素子105の冷却能力異常を検出し、冷却異常状態であることを検出したら、外部の装置(本実施形態では、遠隔監視装置)に報知する回路である。
具体的には、スイッチング素子温度検出器116と、ペルチェ素子温度検出器117と、外気温度検出器119とは、常に対象の温度を検出し、マイコン106を介して検出結果を異常検出回路122に送る。異常検出回路122は、外気温度検出器119で検出された外気温度を基準として、スイッチング素子温度検出器116での検出結果からスイッチング素子105の温度上昇値を算出し、ペルチェ素子温度検出器117での検出結果からペルチェ素子105の温度上昇値を算出する。異常検出回路122は、算出結果に基づいて、一定時間経過した後も、スイッチング素子の温度上昇値と、ペルチェ素子105の温度上昇値とが一定温度差以上である、つまり、温度上昇値の差が一定温度差以上で一定時間維持されたことを検出したら、異常を外部の装置に報知する。例えば、異常検出回路122は、所定の信号を外部の装置に出力し、外部の装置に警告画面を表示させたり、音声を出力させたりする。
また、異常状態であるか否かを判定する条件は、上記条件には限定されない。例えば、異常検出回路122は、発生損失演算回路111で算出(予測)された温度上昇パターンと、スイッチング素子温度検出器116で検出されたスイッチング素子の温度とを比較し、温度上昇パターンと検出された温度との温度差が予め設定された温度差以上であることを検出したら、異常を外部の装置に報知するようにしてもよい。
エレベータ制御装置52は、以上のように、異常検出回路122で各部の検出結果、予測値等の差分を検出することで、ペルチェ素子105が正常に機能しているか、つまり、ペルチェ素子によりスイッチング素子を冷却できているかを判定することができる。また、異常が発生していることを外部に通知することができる。これにより、異常を早期に発見することができ、早期に異常個所の確認、修理、交換を行うことができる。また、ペルチェ素子105が異常状態である時間を短くできることで、スイッチング素子の冷却が不十分、または過剰となり、インバータ装置104の性能が低下したり、故障したりする可能性を低くすることができる。
次に、図6を用いて、エレベータ制御装置の他の例について説明する。ここで、図6は、エレベータ制御装置を有するエレベータの他の例の概略構成を示すブロック図である。ここで、図6に示すエレベータ60は、エレベータ制御装置62の一部の構成を除いて、他の構成は、図1に示すエレベータ10と同様である。そこで、エレベータ10と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略し、以下、エレベータ60に特有の構成を重点的に説明する。なお、図6に示すエレベータ60は、インバータ装置104のスイッチング素子で流れる電流に基づいてインバータ装置104のスイッチング素子の温度上昇パターンを予測することに変えて、コンバータ装置102の温度上昇の検出値に基づいてインバータ装置104のスイッチング素子の温度上昇パターンを予測する。
図6に示すように、エレベータ60は、エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機と、エレベータ制御装置62とを有する。エレベータ乗りカゴ12と、主索ロープ13と、吊り合いおもり14と、巻上機15の電動機とは、エレベータ10の各部と同様であるので、説明を省略する。
エレベータ制御装置62は、商用電源101と、コンバータ装置102と、平滑コンデンサ103と、インバータ装置104と、ペルチェ素子105と、エレベータ制御用マイコン106と、行先階検出器107と、荷重検出器108と、電流演算回路110、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、コンバータ素子温度上昇検出器123とを有する。なお、エレベータ制御装置62は、エレベータ制御用マイコン106の一部の機能と、電流演算回路110、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112と、電流制御回路113と、コンバータ素子温度上昇検出器123と、を組み合わせることでペルチェ素子制御装置となる。ここで、エレベータ制御装置62において、コンバータ素子温度上昇検出器123を設けたこと、電流検出器109を設けないこと、また、電流演算回路110、発生損失演算回路111と、制御電流演算回路112がコンバータ素子の温度上昇に基づいて演算を行うこと以外の構成は、エレベータ10のエレベータ制御装置16の各部と同様の構成であるので、説明は省略する。
コンバータ素子温度上昇検出器123は、コンバータ装置102を構成するダイオード(対オードモジュール)及び/またはスイッチング素子の放熱面の温度を検出する温度検出機構と、温度検出機構での検出結果に基づいて温度上昇値を算出する演算機構とで構成され、コンバータ装置102の素子の放熱面の温度上昇値を算出する。なお、温度上昇値は、一定時間内に上昇した温度の値としても、基準温度に対して上昇した温度の値としてもよい。
エレベータ制御装置62のコンバータ素子温度上昇検出器123は、常時、コンバータ素子の温度を検出し、その検出値から温度上昇値を算出する。コンバータ素子温度上昇検出器123は、算出した温度上昇値をマイコン106に送る。マイコン106は、送られた温度上昇値が異常である、例えば、設定されている許容値の温度上昇値よりも高い場合にコンバータ装置102に異常がある、と判定したら、他の機器、管理者等に報知を行う。また、マイコン106は、温度上昇値の情報を電流演算回路110に送る。電流演算回路110は、マイコン106から送られたコンバータ素子の温度上昇値に基づいてインバータに通電される(通電された)電流のパターンを予測する。さらに、発生損失演算回路111は、電流演算回路110で算出された電流パターンに基づいて、インバータ装置104のスイッチング素子の発熱量を算出する。以下、エレベータ制御装置62は、上述したエレベータ制御装置16と同様の処理を行い、ペルチェ素子105の動作の制御を行う。
エレベータ制御装置62は、以上のように、コンバータ素子温度上昇検出器123での検出結果を用いることで、インバータ装置104を通電する電流のパターンを予測することができる。また、算出したインバータ装置104を通電する電流のパターンに基づいてペルチェ素子105の動作を制御し、スイッチング素子の放熱面を冷却することで、放熱面を一定範囲温度、一定温度以下に維持することができ、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態では、コンバータ素子温度上昇検出器123では、温度上昇値を算出したが、検出した温度をそのまま送り、検出した温度に基づいて制御を行うようにしてもよい。
なお、上述した本発明の実施形態に係るエレベータ制御装置は、上述した実施形態に限定されず、請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。例えば、各図の実施例を組み合わせ、各値を用いて、制御を行うことで、検出器等に異常が発生した場合も適正に判定を行うことができ、ペルチェ素子を適切に動作させることができる。例えば、エレベータ制御装置のコンバータ装置としては、電力を回生する機能を有するコンバータ装置も用いることができる。
以上のように、本発明に係るエレベータ制御装置は、電動機を適切に駆動させることができるものであり、種々のエレベータ制御装置に用いて好適である。
10、20、30、40、50、60 エレベータ
12 エレベータ乗りカゴ
13 主索ロープ
14 吊り合いおもり
15 巻上機
16、22、32、42、52、62 エレベータ制御装置
101 商用電源
102 コンバータ装置
103 平滑コンデンサ
104 インバータ装置
105 ペルチェ素子
106 エレベータ制御用マイコン
107 行先階検出器
108 荷重検出器
109 電流検出器
110 電流演算回路
111 発生損失演算回路
112 制御電流演算回路
113 電流制御回路
116 スイッチング素子温度検出器
117 ペルチェ素子温度検出器
118 電流補正回路
119 外気温度検出器
120 温度補正回路
121 分流回路
122 異常検出回路
123 コンバータ素子温度上昇検出器

Claims (9)

  1. エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、
    交流電力を供給する交流電源と、
    前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、
    前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、
    スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、
    前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出器と、
    前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、
    エレベータを制御する制御装置と、
    前記制御装置から出力される前記インバータ装置の制御値から前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇を予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. さらに、前記エレベータのカゴの行先階を検出する行先階検出器と、
    前記エレベータのカゴに積載される物体の荷重を検出する荷重検出器と、を有し、
    前記ペルチェ素子制御装置は、前記行先階検出器と前記荷重検出器との検出結果に基づいて前記インバータ装置から出力される電流と発生する損失を演算し、演算結果に基づいて前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇パターンを予測する電流損失演算回路と、
    前記電流損失演算回路で予測された前記スイッチング素子の温度上昇パターンに基づいて、前記スイッチング素子の放熱面の温度を予め設定された温度範囲にする冷却量を演算し、演算した冷却量に基づいて、前記ペルチェ素子へ供給する制御電流を演算する制御電流演算回路と、
    前記制御電流演算回路で算出された電流値の電流を前記ペルチェ素子へ供給する電流制御回路を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、
    交流電力を供給する交流電源と、
    前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、
    前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、
    スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、
    前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、
    エレベータを制御する制御装置と、
    前記インバータ装置から出力される電流の一部を直接分流する分流器を備え、前記分流器で検出した電流値に基づいて、前記スイッチング素子の温度上昇パターンを予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とするエレベータ制御装置。
  4. エレベータのかごを上下動させる電動機を制御するエレベータ制御装置であって、
    交流電力を供給する交流電源と、
    ダイオードモジュール及びスイッチング素子の少なくとも一方のコンバータ素子で構成され、前記交流電源から供給された交流を整流するコンバータ装置と、
    前記コンバータ装置により整流された整流電圧を平滑して直流電圧とする平滑コンデンサと、
    スイッチング素子を備え、前記平滑コンデンサで平滑された直流をスイッチング素子によりスイッチングさせて交流に変換し、前記電動機に供給するインバータ装置と、
    前記コンバータ装置のコンバータ素子温度を検出するコンバータ素子温度検出器と、
    前記スイッチング素子の放熱面に配置され、前記放熱面を冷却するペルチェ素子と、
    エレベータを制御する制御装置と、
    前記コンバータ素子温度検出器で検出されるコンバータ素子の温度上昇値から前記スイッチング素子の放熱面の温度上昇を予測し、予測結果に基づいて前記ペルチェ素子に供給する電流を算出し、算出結果に基づいて前記ペルチェ素子を駆動させるペルチェ素子制御装置と、を有することを特徴とするエレベータ制御装置。
  5. 前記コンバータ装置は、さらに電力を回生する機能を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  6. 前記ペルチェ素子制御装置は、
    前記インバータ装置の前記スイッチング素子の放熱面の温度を検出するスイッチング素子温度検出器を有し、
    前記スイッチング素子温度検出器で検出した検出温度に基づいて算出した温度上昇値が予測された温度上昇値以上となったら、
    前記スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて、前記ペルチェ素子を駆動させる駆動条件を補正することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  7. 前記ペルチェ素子制御装置は、
    さらに、前記インバータ装置から前記電動機に供給される電流を検出する電流検出器を有し、
    前記制御装置から出力される前記インバータ装置の制御値から予測される電流値と、前記電流検出器から検出される検出値とを比較し、比較結果が予め設定された範囲内の差分で、かつ、前記スイッチング素子温度検出器で検出した検出温度に基づいて算出した温度上昇値が予測された温度上昇値以上となったら、
    前記スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて、前記ペルチェ素子を駆動させる駆動条件を補正することを特徴とする請求項6に記載のエレベータ制御装置。
  8. 前記ペルチェ素子制御装置は、
    前記インバータ装置の前記スイッチング素子の放熱面温度を検出するスイッチング素子温度検出器と、
    前記インバータ装置の前記スイッチング素子の周辺の外気温度を検出する外気温度検出器と、を有し、
    前記スイッチング素子温度検出器の検出結果と、前記外気温度検出器の検出温度との差分が予め設定されている範囲以上の差となったら、予め設定された時間で前記スイッチング素子の放熱面の温度が前記外気の温度と同じ温度となるように、前記ペルチェ素子を駆動する条件を制御することを特徴とする請求項1からの7のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  9. 前記ペルチェ素子制御装置は、
    前記ペルチェ素子の異常を検出し、異常を検出したら、外部の機器に異常を報知する異常検出回路と、
    前記スイッチング素子の放熱面の温度を検出するスイッチング素子温度検出器と、
    前記ペルチェ素子の温度を検出するペルチェ素子温度検出器を有し、
    前記異常検出回路は、前記スイッチング素子に供給される電流の予測値によって予測する前記スイッチング素子の温度上昇値と、スイッチング素子温度検出器での検出結果に基づいて算出した前記スイッチング素子の実測温度上昇値を比較し、予め設定した時間が経過しても前記スイッチング素子の予測温度上昇値と実測温度上昇値との間に予め設定した値以上の差分がある場合、または、前記ペルチェ素子に供給される制御電流によって予測する前記ペルチェ素子の予測温度上昇値と、ペルチェ素子温度検出器での検出結果に基づいて算出した前記ペルチェ素子の実測温度上昇値とを比較し、予め設定した時間が経過しても前記ペルチェ素子の予測温度上昇値と実測温度上昇値との間に予め設定した値以上の差分がある場合に、異常状態と判定し、外部の機器に異常を報知することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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