JP2011059254A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】依頼されて資料をコピーする場合において、作業者のコピー権限を的確に管理するとともに、コピー費用を詳細に請求する。
【解決手段】CPUは、ログインしたユーザIDに応じて選択可能な目的コードを表示するステップと,目的コードおよび細分化された依頼コードに応じてコピー処理するステップと、目的コードおよび依頼コードとともにコピー枚数をログデータベースに記憶するステップと、集計時間になると(S2000にてYES)、目的コード別にコピー枚数を集計するステップ(S2020)と、ユーザID別にコピー枚数を集計するステップ(S2040)と、依頼部門別に依頼コードに分けられたコピー枚数を集計するステップ(S2060)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式等を用いて画像データに基づいて記録媒体(代表的には記録用紙)に画像を形成(コピーまたは印刷)する画像形成装置であって、特に、他の部門において配布される資料をユーザがコピーまたは印刷する場合に、依頼されたコピー作業または印刷作業を管理したり、コピー枚数または印刷枚数およびコピー権限または印刷権限等をユーザ別ではなく目的別に管理したり、コピー処理または印刷処理についての費用請求を容易にかつ確実に管理したりすることのできる画像形成装置に関する。
プリンタ機能またはコピー機能等を備えた画像形成装置をネットワークに接続し、これらを複数のユーザで共用するケースが多くなっている。また、複合機(MFP(Multifunction Peripheral))のように、コピー機能、ファクシミリ機能(以下、ファクシミリをFAXまたはファクスと記載する場合がある。)、ネットワーク対応のプリンタ機能、およびスキャナ機能のように複数の基本的な機能(モード)を有するものも多くなってきている。
このような複合機において(ネットワークに接続されていることは必須ではないが)、複数のグループ(たとえば、部門)に配布する資料をユーザがコピーしたり印刷したりする場合がある。複数の部門で画像形成装置が共用される場合には、部門ごとの予算管理との関係から、無関係な者の使用を排除するとともに、部門ごとにコピー回数等を管理する必要が求められている。なお、「グループ」とは、複合機を共用する人的集合の単位であって、たとえば、会社等の組織における、部、課または係(以上をまとめて「部門」と記載する。)であるとする。
このように、予算管理が異なる複数の部門で複合機を共用する場合の管理手法として、コピー動作の開始にあたって、操作者が属する部門に割り当てられた暗証番号をその操作者に入力させてからコピー操作を許可することが行なわれている。操作者が属する部門ごとに実行されたコピー回数を累積的にカウントして、定期的にそのカウント値に応じてコピー費用を計算し、操作者が属する部門に請求することが行なわれている。
しかしながら、このように管理すると、操作者が属する部門に対して複合機の使用が許可された場合に、入力された操作者が属する部門にのみ関連付けられてコピー回数が記憶される。このため、他の部門に配布するために操作者がコピーする場合には、不都合が生じる。すなわち、他の部門にコピーを配布する操作者は、自己である操作者が属する部門の識別子を複合機に入力してその使用が許可された後、コピーを配布する配付先部門のためのコピーを行なう。この場合には、上述のように、操作者が属する部門に関係付けてコピー回数が記憶されてしまうため、そのコピーに対する費用が、実際にコピーの利益を受ける配付先部門に請求されず、コピーを行なった操作者が属する部門に請求されてしまう結果となる。このように受益者(配付先部門)と被請求人(操作者部門)の不一致が生じることが、コピー費用の管理上好ましくない。
特開平11−95621号公報(特許文献1)は、このような問題点に鑑みた画像形成管理装置を開示する。この画像形成管理装置は、グループごとに画像形成回数の管理が可能であって、グループごとの画像形成回数を記憶する記憶部と、グループごとの識別子を入力する入力部と、識別子に関連付けて予め登録された他のグループに関する情報を保持する保持部と、識別子の入力があると、入力された識別子に関連付けて予め登録された他のグループに関する情報を一覧表示するように制御する表示制御部と、一覧表示された他のグループに関する情報の中から少なくとも1以上の情報を操作者が選択する選択部と、他のグループに関する情報が選択されると、その後に処理される画像形成回数をその選択された他のグループの画像形成回数として記憶部に記憶するように制御する記憶制御部とを備える。
この画像形成管理装置によると、配付先部門の識別子を記憶しておく煩雑さおよび配付先部門の識別子を入力する煩雑さをなくし、本来配布することがあり得ないような配付先部門に余計なカウントをしてしまうおそれが少なくなる。このため、他の部門に配布するために操作者がコピーする場合であっても、画像形成に係る費用を受益者に正確に請求することができる。
さらに、他の部門のために画像形成処理を行なう場合における費用請求の適正化を図ることのできる、画像形成装置が特開平10−39703号公報(特許文献2)に、部門管理制御システムが特開2004−282273号公報(特許文献3)に開示されている。
特開平11−95621号公報 特開平10−39703号公報 特開2004−282273号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜特許文献3に開示された技術は、画像形成処理のカウントを容易にかつ正確に行なうものに過ぎない。このため、他の部門において配布される資料を異なる部門に所属するユーザがコピーする場合には、以下のような問題が生じる。まず、他の部門において配布される資料をコピーする作業者の業務内容を的確に管理することができない。また、コピー作業者毎にコピーの使用を制限していたのでは依頼されたコピー作業を行なえない場合が想定される。さらに、コピーの費用を請求する場合に、カウントされたコピー枚数のみで費用請求を行なったのでは、費用を負担する部門において、どの依頼に基づく費用であるのかを容易に判別することができない。このような問題は、コピー作業だけではなく、印刷作業についても発生する。
したがって、本発明の目的は、他の部門において配布される資料についての画像形成作業(複写作業または印刷作業)を行なう場合において、(1)依頼に基づいて画像形成作業を行なうユーザの作業負荷および作業内容を容易に把握して管理でき、(2)ユーザ毎に設定した使用権限を越える場合でも使用目的に対応させて権限を付与して画像形成作業を実行させて、(3)多くの画像形成作業を依頼する部門であっても、どの依頼に基づく費用請求であるのかを、容易にかつ確実に分別することの画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成についての作業を依頼した部門を特定するとともに画像形成についての権限を規定した情報項目を、複数記憶するための記憶手段と、記憶された複数の情報項目の中から、作業を行なうユーザに適合した情報項目を選択するための選択手段と、選択された情報項目に基づいて、作業についての権限を設定するための設定手段と、画像データを用いて、設定された権限に基づき、画像形成するための画像形成手段とを含む。
このような構成によると、他の部門において配布される資料についての画像形成作業をユーザが行なう場合において、ユーザ毎に権限が設定されている場合であっても、他の部門が使用目的に対応させて決定した権限を用いて画像形成作業を行なうことができる。すなわち、ユーザ毎に設定されている権限が低いレベルで設定されている場合であっても、画像形成についての作業を依頼した部門が使用目的に合致させて設定した権限を与えて、ユーザ毎に設定されている権限を越えて画像形成作業を実行させることができる。このため、ユーザ毎に権限を設定しておいても、画像形成についての作業を依頼した部門における作業に適合して、画像形成作業を行なわせることができる。
この画像形成装置において、画像形成についての作業が複写作業である場合には、情報項目は、複写を依頼した部門を特定するとともに複写物を作成する権限を規定した項目として、画像形成手段は、予め読み込まれた原稿の画像データを用いて、記録用紙に画像を形成するための手段を含むように構成することができる。
このような構成によると、他の部門において配布される資料についての複写作業をユーザが行なう場合において、ユーザ毎に複写権限(複写枚数、複写機能)が設定されている場合であっても、他の部門が使用目的に対応させて決定した複写権限を用いて複写作業を行なうことができる。
この画像形成装置は、画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数を、ユーザを識別する情報および情報項目とともに記憶するための手段をさらに含むように構成することができる。
このような構成によると、他の部門において配布される資料についての画像形成作業(複写作業、印刷作業)を行なうユーザの作業負荷および作業内容を、画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数に基づいて、容易に把握して管理することができる。
この権限は、ユーザごとに設定される権限とは無関係に設定される、画像形成装置の機能を設定することについての権限であるように構成することができる。さらに、権限は、画像形成についての作業で使用される記録用紙の制限枚数についての権限であるように構成することができる。
このような構成によると、他の部門において配布される資料についての画像形成作業についての権限(画像形成装置の機能を設定することについての権限または記録用紙の制限枚数についての権限)は、ユーザごとに設定される権限とは無関係であるので、低いレベルの権限しか認められていないユーザであっても、画像形成を依頼した部門の要求に応えることができる。
この選択手段は、複数の情報項目の中から、作業を行なうユーザに許可された情報項目を選択するための手段を含むように構成することができる。
このような構成によると、ユーザに対して、許可された情報項目のみが選択されるので、特定のユーザにのみ画像形成作業を依頼したい部門の要求を容易に実現できる。
この画像形成装置は、情報項目に対応付けて、作業の依頼について細分化された分類項目を記憶するための手段と、分類項目を入力するための入力手段と、画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数を、分類項目毎に計数するための手段とをさらに含むように構成することができる。
このような構成によると、作業の依頼について細分化された分類項目毎に画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数が計数される。このため、多くの画像形成作業を依頼する部門であっても、どの依頼に基づく費用請求であるのかを、容易にかつ確実に分別することができる。
この画像形成装置においては、分類項目が印刷された依頼用紙に従ってユーザが入力手段を操作することにより、分類項目が入力されるように構成することができる。また、機械読取可能に印刷された分類項目を入力手段が読み取ることにより、分類項目が入力されるように構成することができる。この場合、依頼用紙には、分類項目がバーコードとして印刷され、入力手段は、バーコードリーダであるように構成することができる。
このような構成によると、依頼用紙を見たユーザが分類項目を入力したり、依頼用紙に印刷されたバーコードをバーコードリーダで読み取りしたりすることにより、分類項目を入力することができる。
この画像形成装置は、作業を行なったユーザ、情報項目および分類項目を区別して、画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数についての情報を出力するための手段をさらに含むように構成することができる。
このような構成によると、他の部門から依頼された画像形成作業(複写作業、印刷作業)を行なうユーザの作業負荷および作業内容を、ユーザ、情報項目および分類項目を区別して画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数についての情報が出力される。この出力された情報を用いて、ユーザの作業負荷を詳細に管理することができる。
本発明に係る画像形成装置によると、他の部門において配布される資料についての画像形成作業(複写作業または印刷作業)を行なう場合において、(1)依頼に基づいて画像形成作業を行なうユーザの作業負荷および作業内容を容易に把握して管理でき、(2)ユーザ毎に設定した使用権限を越える場合でも使用目的に対応させて権限を付与して画像形成作業を実行させて、(3)多くの画像形成作業を依頼する部門であっても、どの依頼に基づく費用請求であるのかを、容易にかつ確実に分別することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置150の外観を示す斜視図である。 図1に示す画像形成装置150の内部構成を簡略化して示す図である。 図1に示す画像形成装置150のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す画像形成装置150に記憶される目的コード管理テーブルを示す図である。 図1に示す画像形成装置150に記憶されるユーザ管理テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行される画像形成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置で実行される集計プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図3に示す表示パネル172に表示される画面例(その1)を示す図である。 図3に示す表示パネル172に表示される画面例(その2)を示す図である。 図3に示す表示パネル172に表示される画面例(その3)を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に入力される依頼コードが印刷されたコピー依頼書を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における目的コード別の集計テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるユーザID別の集計テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における依頼部門別の集計テーブルを示す図である。
以下の説明において、同一の部品には同一の参照番号を付す。それらの機能および名称も同一である。したがって、それらに関する詳細な説明は繰返さない。また、以下においては、本発明に係る画像形成装置は、MFPであるとして説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、他の部門において配布される資料をコピーする場合において、コピー作業者を的確に管理でき、コピー作業者のコピー権限を管理でき、コピー費用請求先である依頼元において的確にコピー費用を分別することができれば、MFPに限定されるものではない。なお、画像形成作業はコピー作業に限定されず印刷作業であっても構わない。すなわち、複合機でなくてもコピー機能またはプリント機能を備える画像形成装置でありさえすればよい。また、これ以降の説明においては、「ファクシミリ」、「ファクス」および「FAX」を特に区別しないで使用する。
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置(MFP、複合機)について説明する。依頼元からコピー作業の依頼を受けたユーザは、この画像形成装置を用いて、他の部門において配布される資料をコピーする。
[画像形成装置(ハードウェア)]
図1は、画像形成装置150の外観構成を示す図である。図2は、画像形成装置150の内部構成を簡略化して示す図である。図3は、画像形成装置150のハードウェア構成を示す機能ブロック(制御ブロック)図である。
図1および図2を参照して、画像形成装置150は、原稿読取部152、画像形成部154、給紙部156、および排紙処理装置158を備える。ここで、画像形成装置(MFP)150の基本的な機能であるコピーモードにおける動作を説明することによって、画像形成装置150の内部構成の説明とする。なお、この画像形成装置150は、コピー機能(コピーモード)、ファクシミリ機能(ファクス/イメージ送信モード)およびスキャナ機能(ドキュメントファイリングモード)を備えるものとする。
このコピーモードにおいては、主として、原稿読取部(以下、スキャナ部と記載する場合がある。)152および画像形成部154が動作することによりコピー機能が実現される。
画像形成装置150においては、原稿載置台に置かれた原稿が原稿読取部152により画像データとして読取られ、読取られた画像データが図3に示すマイクロコンピュータ等から構成されるCPU300に入力され、ここで、この画像形成装置150へログインしたユーザが指定した機能により画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部154へと出力される。
画像形成部154は、画像データによって示される原稿の画像を記録媒体(多くの場合、記録用紙)に印刷するものであって、感光体ドラム222、帯電装置224、レーザスキャンユニット(以下、「LSU」と称する。)226、現像装置228、転写装置230、クリーニング装置232、定着装置234、および図示しない除電装置等を備えている。
画像形成部154には、主搬送路236および反転搬送路238が設けられており、給紙部156から給紙されてきた記録用紙が主搬送路236に沿って搬送される。給紙部156は、用紙カセット240に収納された記録用紙、または手差トレイ242に載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部154の主搬送路236へと送り出す。
画像形成部154の主搬送路236に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラム222と転写装置230との間を通過し、更に定着装置234を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラム222は、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置232と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置224により均一に帯電される。
LSU226は、印刷対象の画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム222の表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラム222の表面に形成する。
現像装置228は、トナーを感光体ドラム222の表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム222の表面に形成する。
転写装置230は、当該転写装置230と感光体ドラム222との間を通過していく記録用紙に感光体ドラム222の表面のトナー像を転写する。
定着装置234は、記録用紙を加熱するための加熱ローラ248と、記録用紙を加圧するための加圧ローラ250とを含む。記録用紙は、加熱ローラ248によって加熱され、かつ、加圧ローラ250によって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。この定着装置234へ供給される電力によりヒータを温めて加熱ローラ248の温度が定着に適した温度になるように制御されている。
主搬送路236と反転搬送路238との接続位置には、分岐爪244が配設されている。記録用紙の片面のみに印刷が行なわれる場合は、分岐爪244が位置決めされ、この分岐爪244により定着装置234からの記録用紙が排紙トレイ246または排紙処理装置158の方へと導かれる。
記録用紙の両面に印刷が行なわれる場合は、分岐爪244が所定方向に回動されて記録用紙が反転搬送路238の方へと導かれる。記録用紙は、反転搬送路238を通過して、その表裏を反転されて主搬送路236へと再び搬送され、主搬送路236の再度の搬送途中で、その裏面への印刷が行なわれて排紙トレイ246または排紙処理装置158の方へと導かれる。
上述のようにして印刷された記録用紙は、排紙トレイ246または排紙処理装置158の方へと導かれて排紙トレイ246に排出され、または排紙処理装置158の各排紙トレイ168のいずれかに排出される。
排紙処理装置158では、仕上げ機能を指定することにより仕上げ処理が実行されて、複数の記録用紙を各排紙トレイ168に仕分けして排出する処理、各記録用紙にパンチングする処理、および各記録用紙にステープルする処理が施される。たとえば、総部数が2以上の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイ168に印刷物の一部ずつが割り当てられるように、各記録用紙を各排紙トレイ168に仕分けして排出し(ソート機能を指定)、排紙トレイ168ごとに、排紙トレイ168上の各記録用紙にパンチング処理(パンチ機能を指定)またはステープル処理(ステープル機能を指定)を施して、印刷物を作成する。
本実施の形態に係る画像形成装置150は、コピー作業者(ユーザ)が所属する部門とは異なる他の部門へ配布する資料をコピーする場合において、(1)ユーザIDとは別に目的コードを設定することで、そのユーザによる通常のコピー作業とは別に依頼に基づいて行なわれたコピー作業を管理することにより、ユーザがどれぐらいコピー作業を行なっているのか、どのような目的のコピー作業を行なっているのか、必要以上に依頼されたコピー作業を行なっていないか等を管理することができ、ひいてはコピー作業を適切に負担させることができ、(2)目的コードに対応させてコピー回数(コピー枚数)およびコピーモードにおいて使用可能な機能等を設定しておいて、選択された目的コードに応じて設定を変更することにより、ユーザID毎に設定されている使用制限に関わらずコピー処理を行なわせることができ、(3)目的コードとは別にコピー作業毎に依頼コードを設定することにより、同じ目的コード(依頼元を特定するとともにコピー作業目的を特定)であっても、どのような関連の業務におけるコピー作業であるのかを細かく管理することができる。このように、本実施の形態に係る画像形成装置150においては、コピー作業者(ユーザ)が他の部門において配布される資料をコピーする場合において、コピー作業者を管理しやすく、ユーザ権限を越えてコピー作業を行なわせることができ、部門ごとに請求される費用の細目を明確にできるという特徴を備える。
このような特徴は、画像形成装置150におけるハードウェア構成ならびに画像形成装置150を制御するハードウェアおよびソフトウェアにより実現されている。以下、この制御を実行するための、画像形成装置150に含まれるハードウェア構成(制御ブロック)について説明した後に、ソフトウェア構成(プログラム)について説明する。
[画像形成装置(制御ブロック)]
図3を参照して、画像形成装置150は、コピー機能、ファクシミリ機能およびスキャナ機能に関する設定が可能な操作装置166と、プログラム等を記憶するためのROM306と、通電が遮断された場合であってもプログラムおよびデータ等を記憶可能な不揮発性記憶領域であるハードディスク302と、プログラムを実行する際の記憶領域を提供するためのRAM(Random Access Memory)308とを含む。なお、画像形成装置150の電源が投入されるとハードディスク302に記憶されたデータがRAM308へ転送される場合があり、後述する目的コード管理テーブルは、ハードディスク302またはRAM308に記憶されていることになる。
画像形成装置150はさらに、原稿読取部152、画像形成部154、FAX通信部155、操作装置166、ROM306、ハードディスク302、およびRAM308に接続されるバス310と、バス310に接続された、画像形成装置としての一般的機能を実現するためのCPU300とを含む。
ROM306には、画像形成装置150の動作を制御するのに必要なプログラムおよびデータ等が記憶されている。CPU300は、ROM306に格納されているプログラムおよびデータに従って画像形成装置150の制御を行なうとともに画像形成装置150の各機能に関する制御を実行する。
図3に示すように、この画像形成装置150のFAX通信部155には、画像データの送受信用に公衆回線が接続され、ネットワークIF304にはネットワーク回線が接続されている。このネットワーク回線には、この画像形成装置150をネットワーク対応のプリンタとして使用するコンピュータ等が接続されたり、インターネットを介してメール送受信可能なコンピュータ等が接続されたりする。
RAM308は、CPU300による演算および処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを提供する。
原稿読取部152、画像形成部154、操作装置166の板状の操作パネル170および表示パネル172、ならびにROM306、ハードディスク302、およびRAM308に対する制御は、CPU300が所定のプログラムを実行することにより行なわれる。
操作装置166は、操作装置166の表面の右側の領域に配置された、テンキー、およびその他の種々の操作ボタンであるハードウェアキーが備えられている板状の操作パネル170と、操作装置166の中央部から左側の領域に配置された、小型のタッチパネル一体型液晶表示装置から構成されている表示パネル172とを含む。操作パネル170と表示パネル172とは一つの筐体に保持され、操作装置166は全体として一体となるように構成されている。
この操作装置166においては、表示パネル172に、この画像形成装置150の動作状態、ユーザが所望の機能を選択するために複数の機能が表示されるメニューおよびサブメニュー(メニューのさらに下位階層のメニュー)等が表示される。表示パネル172の液晶表示装置の表示領域上には選択ボタンが表示され、この選択ボタンの表示されている領域を指で押すと、タッチパネルがその押された位置を検出する。プログラム上で選択ボタンの表示位置とタッチパネルが押された位置とを照合することにより、画像形成装置150の機能設定および動作指示等が行なわれる。以下において、表示パネル172をタッチパネルディスプレイ172と記載する場合がある。
本実施の形態に係る画像形成装置150は、この画像形成装置150が備えるコピー機能を用いて他の部門において配布される資料を作業者(ユーザ)がコピーする場合に、ユーザが、目的コード(情報項目)を選択して、依頼コード(分類項目)を入力して、コピーモードにおける所望の機能を用いて(ユーザに設定されている使用権限を越えた機能を用いて)資料をコピーする。このため、ハードディスク302またはRAM308には、図4に示すフィールドを備えた目的コード管理テーブルおよび図5に示すフィールドを備えたユーザ管理テーブルが記憶される。
図4を参照して、目的コード管理テーブルは、目的コードを一意に特定することのできる登録ID(たとえば依頼元の部門を示す3桁(アルファベット1桁+2桁の数字)と、その部門で適宜設定される3桁の数字とで構成)ごとに、少なくとも、目的コード名称を記憶するフィールドと、この目的コードを指定した場合のコピーの制限枚数(たとえば月あたりの制限枚数)を記憶するフィールドと、この目的コードを指定した場合のコピーモードにおいて設定される機能(または設定可能な機能でも構わない。)を記憶するフィールドとで構成されている。
この目的コード管理テーブルにおける目的コード名称として、この画像形成装置150を共用する部門(たとえば、企画部、技術部、総務部、経理部、資材部・・・)におけるコピーされる資料に関連する業務の種類が記憶される。たとえば、目的コード登録IDが「E87−001」である目的コードは、企画部業務に関連する資料についてのコピー作業を示している。この目的コードを選択すると、コピー枚数の制限はなく、コピーモードのカラー機能、片面印刷機能を設定することができる。また、目的コード登録IDが「E87−303」である目的コードは、企画会議資料についてのコピー作業を示している。この目的コードを選択すると、コピー枚数の制限は2000枚であって、コピーモードのカラー機能、両面印刷機能、2up機能(1枚の記録用紙にN(≧2)ページを印刷する集約機能)を設定することができる。さらに、目的コード登録IDが「S00−999」である目的コードは、コピーの一時的な利用であることを示している。この一時的な利用とは、他の目的コードのように定型的なコピー業務ではない利用である。この目的コードを選択すると、コピー枚数の制限は1000枚であって、コピーモードのモノクロ機能、両面印刷機能、2up機能を設定することができる。
なお、図4に示す目的コード管理テーブルは、システム管理者によりメンテナンスされる。たとえば、組織変更があり依頼元部門が改編された場合、新たな業務が追加された場合に、システム管理者は目的コード管理テーブルをメンテナンスする。
図5を参照して、ユーザ管理テーブルは、ユーザを一意に特定することのできるユーザID(たとえばアルファベット1桁と6桁の数字とで構成)ごとに、少なくとも、ユーザ名称を記憶するフィールドと、利用可能な目的コード名称を記憶するフィールドと、このユーザの通常の場合(目的コードを指定していない場合)におけるコピーの制限枚数(たとえば月あたりの制限枚数)を記憶するフィールドとで構成されている。
たとえば、ユーザIDが「C123456」であるユーザ(1)の山田一郎は、利用可能な目的コードが「企画部業務」および「企画会議資料」に限定されており、これらの目的コード以外でコピー作業する場合には、700枚/月に制限されている。さらに、ユーザIDが「C135790」であるユーザ(2)の鈴木二郎は、利用可能な目的コードが「技術部業務」に限定されており、この目的コード以外でコピー作業する場合には、500枚/月に制限されている。
図4および図5を参照すると、ユーザIDが「C123456」であるユーザ(1)の山田一郎は、コピー枚数が700枚/月に制限されているが、目的コードとして「企画部業務」を選択するとコピー枚数の制限はなくなり、目的コードとして「企画会議資料」を選択するとコピー枚数の制限は2000枚/月になる。また、ユーザIDが「C135790」であるユーザ(2)の鈴木二郎は、コピー枚数が500枚/月に制限されているが、目的コードとして「技術部業務」を選択するとコピー枚数の制限はなくなる。
本実施の形態に係る画像形成装置150は、目的コード管理テーブルおよびユーザ管理テーブルを用いて、コピー処理を行なうユーザにより選択された目的コードおよび依頼コードに対応したコピー作業をユーザが行なうように管理して、実行されたコピー枚数をユーザID、目的コードおよび依頼コードとともにログデータベースに記憶する画像形成処理部と、集計タイミングになるとログデータベースを読み出して、目的コード別に集計したり、ユーザID別に集計したり、依頼元部門別に集計したりする集計部とを備える。このような画像形成処理部および集計部は、ハードウェアとして構成されても構わないが、本実施の形態においては、以下に示すソフトウェアにより実現される。
[ソフトウェア構成]
図6は、画像形成装置150のCPU300で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、ログインしてコピー処理を行なうユーザにより選択された目的コードに対応してコピーモードの機能を設定可能としたりユーザIDに対応付けされたコピー枚数の制限を越えたコピー枚数を許可したり、ユーザID、目的コードおよび依頼コードに対応してコピー枚数をログデータベースに記憶する処理について説明する。なお、画像形成装置150のCPU300は、このような画像形成処理プログラムと並行して、コンピュータまたは画像形成装置としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図6を参照して、ステップ(以下、ステップをSと記載する。)1000にて、画像形成装置150のCPU300(以下、単にCPU300と記載する。)は、この画像形成装置150を使用するユーザがログイン要求してログインしたか否かを判定する。このとき、CPU300は、ユーザIDおよびパスワード入力画面または指紋入力画面を表示パネル172に表示しておいて、ユーザIDおよびパスワードが入力されたり、ユーザの指紋(他の生体情報であっても構わない。)が入力されたりすると、この画像形成装置150を使用するユーザがログインしてきたと判定する。CPU300は、ユーザIDおよびパスワードまたはユーザの指紋に基づいて、ログインしてきたユーザが、認証先に予め登録されているユーザであるとログインを許可する。CPU300によりログインが許可されると、ログインしたと判定される。画像形成装置150を使用するユーザがログインしたと判定されると(S1000にてYES)、処理はS1010へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理はS1000へ戻されて、ユーザがログインしたと判定されるまで待つ。なお、S1000にてNOの場合、この処理を終了するようにしても構わない。
S1010にて、CPU300は、入力されたユーザIDまたはユーザの指紋に対応して登録されたユーザIDを記憶する。
S1020にて、CPU300は、この画像形成装置150を使用するユーザがコピーモードを選択したか否かを判定する。この画像形成装置150においては、上述したように、コピーモード、ファクス/イメージ送信モードおよびドキュメントファイリングモードの3つのモードが備えられており(さらに、プリンタモードを備えていても構わない。)、CPU300は、たとえば、タッチパネルディスプレイ172の最上部に表示された3つのモードに対応するソフトウェアボタン(タグボタン)のコピーボタンが押下されると、ユーザによりコピーモードが選択されたと判定する。CPU300は、このようにユーザによりコピーモードが選択されると(S1020にてYES)、処理はS1030へ移される。もしそうでないと(S1020にてNO)、この処理は終了する。
S1030にて、CPU300は、タッチパネルディスプレイ172に、コピー初期画面を表示する。このとき、タッチパネルディスプレイ172には、「目的コード選択」ボタンが表示される。
S1040にて、CPU300は、ユーザにより目的コードを選択することが要求されたか否かを判定する。たとえば、この画像形成装置150のコピーモードのメインメニュー画面(機能選択画面)が表示されている状態において、タッチパネルディスプレイ172に表示された「目的コード選択」に対応するソフトウェアボタンが押下されると、ユーザにより目的コードを選択することが要求されたと判定する。ユーザにより目的コードを選択することが要求されたと判定されると(S1040にてYES)、処理はS1050へ移される。もしそうでないと(S1040にてNO)、この処理はS1060へ移される。
S1050にて、CPU300は、目的コード管理テーブル(図4)を読み出す。その後、処理はS1070へ移される。S1060にて、CPU300は、目的コードの選択が要求されなかったので、通常の画像形成処理を実行する。このS1060においてコピー作業を行なう場合には、ユーザ管理テーブル(図5)に記憶された制限枚数が適用される。
S1070にて、CPU300は、読み出した目的コード管理テーブルに基づいて、タッチパネルディスプレイ172に、目的コード選択画面を表示する。このとき、タッチパネルディスプレイ172には、ログインしたユーザのユーザIDに対して利用可能に設定された目的コード名称(図5のユーザ管理テーブルに記憶)に対応するソフトウェアボタンが表示される。このソフトウェアボタンは、非選択状態で押下すると選択状態に切り換わり、選択状態で押下すると非選択状態に切り換わる。また、選択不可能なソフトウェアボタンが表示される場合もある。
S1080にて、CPU300は、ユーザにより目的コードが選択されたか否かを判定する。たとえば、この画像形成装置150のタッチパネルディスプレイ172に表示された「目的コード名称」に対応するソフトウェアボタンが押下されると、ユーザにより目的コードが選択されたと判定する。ユーザにより目的コードが選択されたと判定されると(S1080にてYES)、処理はS1090へ移される。もしそうでないと(S1080にてNO)、この処理はS1080へ戻される。なお、無限ループになることを回避するために、目的コードが一定の時間以内に選択されないと、この処理を中断してログイン画面またはコピー初期画面をタッチパネルディスプレイ172に表示するようにしても構わない。
S1090にて、CPU300は、ユーザにより選択された目的コードに対応する機能を設定する。なお、このとき、図4の目的コード管理テーブルの機能を設定可能な機能とすると、目的コードに対応して設定可能な機能の中からユーザが適宜に機能を選択することになる。また、選択された目的コードは、このS1090の処理において、記憶される。
S1100にて、CPU300は、ユーザにより依頼コードが入力されたか否かを判定する。たとえば、この画像形成装置150のタッチパネルディスプレイ172に表示された5桁のブランクに対応するソフトウェアボタンが押下された状態で、アルファベット1桁と数字4桁とが入力されると、ユーザにより依頼コードが入力されたと判定する。ユーザにより依頼コードが入力されたと判定されると(S1100にてYES)、処理はS1110へ移される。もしそうでないと(S1100にてNO)、この処理はS1100へ戻される。なお、無限ループになることを回避するために、依頼コードが一定の時間以内に入力されないと、この処理を中断してログイン画面またはコピー初期画面をタッチパネルディスプレイ172に表示するようにしても構わない。
依頼コードは、後述するコピー依頼元から発行される「コピー依頼書」に記載されている。また、この「コピー依頼書」には、依頼コードを示すバーコードが印刷されており、画像形成装置150がバーコードリーダを備える場合には、このバーコードを用いて依頼コードを入力することができる。なお、バーコードリーダ以外の入力装置であっても構わない。
S1110にて、CPU300は、ユーザにより入力された依頼コードを記憶する。S1120にて、原稿読取部152で読込んだ原稿の画像データに基づいて記録用紙に画像を形成する。このときのコピー部数は「コピー依頼書」に記載されている。
S1130にて、CPU300は、ユーザID、目的コードおよび依頼コードとともに、コピー枚数(原稿枚数×コピー部数)をログデータベースに記憶する。このログデータベースは、ハードディスク302に格納されている。
図7は、画像形成装置150のCPU300で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて、ログデータベースにユーザID、目的コードおよび依頼コードとともに記憶されたコピー枚数を、目的コード別に集計したり、ユーザID別に集計したり、依頼元部門別に集計したりする処理について説明する。なお、画像形成装置150のCPU300は、このような集計プログラムと並行して、コンピュータまたは画像形成装置としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図7を参照して、S2000にて、CPU300は、ログデータベースの集計時間に到達したか否かを判定する。この集計時間は、コピー費用の請求タイミングに合致させて、適宜(たとえば1ヶ月間隔)設定される。ログデータベースの集計時間に到達したと判定されると(S2000にてYES)、処理はS2010へ移される。もしそうでないと(S2000にてNO)、この処理はS2000へ戻されて、ログデータベースの集計時間に到達したと判定されるまで待つ。
S2010にて、CPU300は、記憶されたログデータベースを、ハードディスク302から読み出す。
S2020にて、CPU300は、目的コード別にコピー枚数を集計する。このとき、目的コードの細目を示す依頼コードに分けられてコピー枚数が集計される。S2030にて、CPU300は、目的コード別のコピー枚数集計データを出力する。このとき、記録用紙に目的コード別のコピー枚数集計データが印刷されて出力されたり、タッチパネルディスプレイ172に表示されて出力されたりする。
S2040にて、CPU300は、ユーザID別にコピー枚数を集計する。このとき、目的コードおよび目的コードの細目を示す依頼コードに分けられてコピー枚数が集計される。S2050にて、CPU300は、ユーザID別のコピー枚数集計データを出力する。このとき、記録用紙にユーザID別のコピー枚数集計データが印刷されて出力されたり、タッチパネルディスプレイ172に表示されて出力されたりする。なお、このユーザID別のコピー枚数集計データには、ユーザごとに依頼元の部門の比率が付与されるようにしても構わない。
S2060にて、CPU300は、依頼部門別にコピー枚数を集計する。このとき、目的コード、ユーザIDおよび目的コードの細目を示す依頼コードに分けられてコピー枚数が集計される。S2070にて、CPU300は、依頼部門別のコピー枚数集計データを出力する。このとき、記録用紙に依頼部門別のコピー枚数集計データが印刷されて出力されたり、タッチパネルディスプレイ172に表示されて出力されたりする。なお、この依頼部門別のコピー枚数集計データには、依頼部門毎にコピー枚数が付与される。このコピー枚数にコピー単価(1枚あたりの記録用紙単価、複写コスト(トナー等)単価および作業単価)を乗算した金額が、その依頼部門への請求金額になる。
[動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置150の動作について、図8〜図14を用いて説明する。
−画像形成動作(コピー動作)−
コピー依頼書を依頼元部門から受け取ったコピー作業者(ユーザ)は、表示パネル172に図8に示すログイン画面が表示されている画像形成装置150に、ログインする。このとき、図8に示すログイン画面に表示された項目であるログイン名(ユーザID)、パスワードをユーザは入力する。これらの入力された項目が、認証先に登録されていると、この画像形成装置150を使用することのできるユーザがログインしてきたと判定され(S1000にてYES)、ログインしてきたユーザIDが記憶される(S1010)。このユーザIDまたはユーザ名は、ログインしている状態において、この画像形成装置150のタッチパネルディスプレイ172に表示される。
このログインユーザはコピー依頼書に基づいて、依頼された原稿をコピーしたいため、タッチパネルディスプレイ172の最上部に表示された、コピーモードを選択するための「コピー」タグボタン、ファクシミリモードを選択するための「ファクス/イメージ送信」タグボタンおよびスキャンモードを選択するための「ドキュメントファイリング」タグボタンの中の「コピー」タグボタンを押下する(S1020にてYES)。
このように、コピーモードが選択されると(S1020にてYES)、図9に示すようなコピー初期画面が画像形成装置150のタッチパネルディスプレイ172に表示される(S1030)。なお、これらの図を含めて、以降で説明する図においては、ボタンが選択されている状態を二重枠線で示す。たとえば、図9においては、モード選択ボタンの「コピー」ボタンが選択されている状態を二重枠線で示している。
ユーザが図9に示す画面の「目的コード選択」に対応するソフトウェアボタンを押下すると(S1040にてYES)、ユーザにより目的コードを選択することが要求されたと判定されて目的コード管理テーブル(図4)が読み出され(S1050)、図10に示すような目的コード選択画面が表示される(S1070)。なお、図10に示す画面においては、ログインユーザはユーザIDがC123456のユーザ(1)であるので、図5に示すユーザ管理テーブルに従って、「企画部業務」および「企画会議資料」が選択可能に表示され、「技術部業務」および「一時利用」は選択不可能に表示されている。
図10に示すように、タッチパネルディスプレイ172には、図5におけるユーザIDがC123456のユーザ(1)に対して利用可能な目的コードとして設定された目的コード名称に対応する2個のソフトウェアボタン(「企画部業務」ボタン、「企画会議資料」ボタン)が表示される。これらのソフトウェアボタンは、非選択状態で押下すると選択状態に切り換わり、選択状態で押下すると非選択状態に切り換わる。
ユーザが図10に示す画面の「企画部業務」または「企画会議資料」に対応するソフトウェアボタンのいずれかを押下すると、ユーザにより目的コードが選択されたと判定される(S1080にてYES)。選択された目的コードに対応した機能が設定される(S1090)。なお、「企画部業務」または「企画会議資料」に対応するソフトウェアボタンのいずれかを押下して選択状態として「目的コード選択」の右横に配置された「OK」ボタンを押下することにより、ユーザにより目的コードが選択されたと判定されるようにしても構わない。
さらに、この状態で、ユーザが図10に示す画面の依頼コード入力の「BCR使用」に対応するソフトウェアボタンを押下して図11に示す「コピー依頼書」の左下隅のバーコードをバーコードリーダに読み取らせると、依頼コードが入力されたと判定される(S1100にてYES)。入力された依頼コードが記憶される(S1110)。なお、バーコードリーダで読み取ったバーコードに対応する依頼コードがタッチパネルディスプレイ172に表示されている状態において「依頼コード入力」の右横に配置された「OK」ボタンを押下することにより、ユーザにより依頼コードが入力されたと判定されるようにしても構わない。また、バーコードリーダを使用しない場合には、ソフトウェアキーから依頼コードが入力される。
この状態で、ユーザが原稿を、図11に示す「コピー依頼書」に記載された部数だけコピーする(S1120)。コピーが終わると、ユーザID、目的コードおよび依頼コードとともに、コピー枚数(原稿枚数×コピー部数)がログデータベースに記憶される(S1130)。
なお、コピー作業者はコピーを終了すると、図11に示す「コピー依頼書」とともに、原稿およびコピー(ここでは24枚×11部)を、コピー依頼元の担当者へ持っていく。コピーを受け取った担当者は、図11に示す「コピー依頼書」に記載された依頼元メモの配布先情報に基づいて、11部のコピーを配布する。
−集計動作−
集計時間になると(S2000にてYES)、ハードディスク302からログデータベースが読み出される(S2010)。
目的コードの細目を示す依頼コードに分かれた目的コード別にコピー枚数が集計される(S2020)。このときの集計テーブルの一例を図12に示す。図12に示すように、目的コードのみならず、依頼コード別に分けられてコピー枚数が集計されている。
さらに、コピー作業者であるユーザID別にコピー枚数が集計される(S2040)。このとき、目的コードおよび目的コードの細目を示す依頼コードに分けられてコピー枚数が集計される。このときの集計テーブルの一例を図13に示す。図13に示すように、ユーザID別に、目的コードおよび依頼コードに細分化してコピー枚数が集計されている。また、図13に示すユーザID別のコピー枚数集計テーブルには、ユーザごとに依頼元の部門の比率が付与されている。この比率により、ユーザ毎の作業比率がよいに把握できる。
さらに、コピー作業の依頼元である部門別にコピー枚数が集計される(S2060)。このとき、目的コード、ユーザIDおよび目的コードの細目を示す依頼コードに分けられてコピー枚数が集計される。このときの集計テーブルの一例を図14に示す。図14に示すように、依頼元のグループ(部門)別に、目的コード、ユーザIDおよび依頼コードに細分化してコピー枚数が集計されている。この図14における、依頼コードおよび依頼コード別のコピー枚数、ならびに、合計枚数を併記して、請求書が発行される。この請求書には依頼コードが記載されているので、図11の「コピー依頼書」に記載された依頼コードを引き当てることにより依頼部門の担当者を明らかにできる。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置によると、
(1)ユーザIDとは別に目的コードを設定して、図13に示すような集計テーブルを作成することにより、ユーザがどれぐらいコピー作業を行なっているのか、どのような目的のコピー作業を行なっているのか、必要以上に依頼されたコピー作業を行なっていないか等を管理することができ、作業を適切に負担させることができ、
(2)目的コードに対応させてコピー回数およびコピーモードにおいて使用可能な機能等を設定しておいて、選択された目的コードに応じて、ユーザID毎に設定されている使用制限に関わらずコピー処理を行なわせることができ、
(3)目的コードとは別にコピー作業毎に依頼コードを設定して、図14に示すような集計テーブルを作成することにより、同じ目的コード(依頼元を特定するとともにコピー作業目的を特定)であっても、どのような関連の業務におけるコピー作業であるのかを細かく管理することができ、依頼元へ発行する請求書の細目を表示できるので、依頼元で容易に管理することができる。
<変形例>
上述した実施の形態においては、MFPにおけるコピー作業について説明した。本発明は、このようなコピー作業に限定して適用されるものではなく、プリント作業(コンピュータからの印刷作業)であっても構わない。すなわち、他の部門へ配布する資料をMFPに接続されたコンピュータから印刷する場合において、印刷作業者を的確に管理でき、印刷作業者の印刷権限を管理でき、印刷費用請求先である依頼元において的確に印刷費用を分別することができれば、MFPに限定されるものではない。この場合には、図10に示した目的コード選択動作および依頼コード入力動作は、たとえばコンピュータで実行されるプリンタドライバの設定画面で行なわれることになる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
150 画像形成装置
166 操作装置
170 操作パネル
172 表示パネル(タッチパネルディスプレイ)
300 CPU
302 ハードディスク
306 ROM
308 RAM
310 バス

Claims (11)

  1. 画像形成についての作業を依頼した部門を特定するとともに画像形成についての権限を規定した情報項目を、複数記憶するための記憶手段と、
    前記記憶された複数の情報項目の中から、前記作業を行なうユーザに適合した情報項目を選択するための選択手段と、
    前記選択された情報項目に基づいて、前記作業についての権限を設定するための設定手段と、
    画像データを用いて、前記設定された権限に基づき、画像形成するための画像形成手段とを含む、画像形成装置。
  2. 前記画像形成についての作業は複写作業であって、
    前記情報項目は、複写を依頼した部門を特定するとともに複写物を作成する権限を規定した項目であって、
    前記画像形成手段は、予め読み込まれた原稿の画像データを用いて、記録用紙に画像を形成するための手段を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数を、ユーザを識別する情報および前記情報項目とともに記憶するための手段をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記権限は、ユーザごとに設定される権限とは無関係に設定される、前記画像形成装置の機能を設定することについての権限である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記権限は、ユーザごとに設定される権限とは無関係に設定される、画像形成についての作業で使用される記録用紙の制限枚数についての権限である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記選択手段は、複数の情報項目の中から、前記作業を行なうユーザに許可された情報項目を選択するための手段を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記情報項目に対応付けて、前記作業の依頼について細分化された分類項目を記憶するための手段と、
    前記分類項目を入力するための入力手段と、
    画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数を、前記分類項目毎に計数するための手段とをさらに含む、請求項1〜請求項6のいずれか記載の画像形成装置。
  8. 前記分類項目が印刷された依頼用紙に従ってユーザが前記入力手段を操作することにより、前記分類項目が入力される、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 機械読取可能に印刷された分類項目を前記入力手段が読み取ることにより、前記分類項目が入力される、請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記依頼用紙には、前記分類項目がバーコードとして印刷され、
    前記入力手段は、バーコードリーダである、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記作業を行なったユーザ、情報項目および分類項目を区別して、画像形成についての作業で使用された記録用紙の枚数についての情報を出力するための手段をさらに含む、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
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