JP2011058850A - 光線路特性測定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光伝送路に入射されたレーザ光を光カプラ4−1で2分岐し、分岐されたレーザ光をそれぞれ強度変調器3−1,3−2でパルス変調し、パルス変調された一方のパルス光を試験光として被測定光ファイバ7に入射し、当該ファイバ7からの後方散乱光を光カプラ4−2で取り出し、パルス変調された他方のパルス光を参照光として光カプラ4−3にて被測定光ファイバ7からの後方散乱光に合波することでコヒーレント検波し、検波された信号を用いてサンプリングよるOTDR波形を求める。この際、参照光のパルスの周期を、光パルスが被測定光ファイバ7を往復する時間の整数分の1からずれるように設定する。
【選択図】 図1
Description
OTDRでは、パルス幅で決まる距離分解能で測定するために、それに相当する時間分解能で測定しなければならない。前述のw = 1[ns]の例では、1/w = 1[GHz]のサンプリング周波数で測定しなければならず、距離分解能を上げようとすると、それに比例して、受信するフォトディテクタの帯域とサンプリング周波数が大きくなってしまう。このため、現在一般的な受光系の帯域やサンプリング周波数が1[GHz]程度であるので、距離分解能は1[ns]パルスの10[cm]が限界となる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、パルス幅によって決まる受信系の帯域拡大を抑え、狭帯域な受信系であっても損失分布等の特性の高分解能測定を実現する光線路特性測定方法及び装置を提供することを目的とする。
(1)光伝送路に入射されたレーザ光を2分岐し、該2分岐したレーザ光をそれぞれパルス変調し、パルス変調された一方のパルス光を試験光として被測定光線路に入射し、パルス変調された他方のパルス光を参照光として前記被測定光線路からの後方散乱光に合波し、該合波した光信号をコヒーレント検波し、該検波された信号を用いてサンプリングよるOTDR波形を求める態様とする。
また、本発明に係る光線路特性測定装置は以下のような態様の構成とする。
(3)光伝送路に入射されたレーザ光を2分岐する分岐手段と、
前記分岐手段で2分岐されたレーザ光をそれぞれパルス変調するパルス変調手段と、
前記パルス変調された一方のパルス光を試験光として被測定光線路に入射し、パルス変調された他方のパルス光を参照光として前記被測定光線路からの後方散乱光に合波する合波手段と、
前記合波した光信号をコヒーレント検波する検波手段と、
前記検波手段で検波された信号を用いてサンプリングよるOTDR波形を求める波形算出手段と
を備える態様とする。
すなわち、本発明では、時間によって例えばレイリー散乱光が被測定光線路内で散乱された位置を特定して、レイリー散乱光分布の特性を測定する方法及び装置であって、前記被測定光線路からのレイリー散乱光の帯域を前記参照光のパルス列の周波数に落とし、その参照光パルス列の周期を、前記被測定光線路の往復にかかる周期に相当する周波数の整数倍にならないように離調して、前記レイリー散乱光と参照光パルスが合波されるタイミングを、前記試験光のパルスごとにずらしながら測定を繰り返す態様とする。
特に、本発明は、レイリー散乱光分布測定において、細いパルスによる高分解能測定を狭帯域な受光系で測定できるものとして応用が可能である。パルス幅が細くなることによる測定系の広帯域化が防げることにより、より距離分解能が高精度な測定としても応用が可能である。
図1は本発明に係る光ファイバ特性測定方法を利用した測定装置の一実施形態を示すブロック図である。図1において、レーザ光発生器1の後段に光カプラ4−1を接続して、光伝送路に入射されたレーザ光を2分岐する。両分岐線路において、外部の周期パルス発生器2−1、2−2の出力信号を入力させたEA変調器、又は、LN変調器などの強度変調器3−1、3−2を用いてパルス化を行う。2つのパルス光のうち、一方の光を被測定光ファイバ7へ入射する試験光として、他方のパルス光を参照光とする。
上記被測定光ファイバ7中にて、試験光はパルス1個分(以下、試験パルス)だけ入射される必要がある。この場合、被測定光ファイバ7の長さがLのとき、試験パルスの往復を考慮すると、被測定光ファイバ7に入射するパルス列の周期は、2L/Vで与えられる。このときのレイリー散乱光の様子を図2に示す。すなわち、一般的なOTDR測定で受信されるファイバ損失に相当する傾きを持ったレイリー散乱光分布が、2L/Vの周期で繰り返し出力されることになる。
ここで、この波形を光でサンプリングすることで、帯域を狭めながら高分解能で測定することを考える。上記のように、参照光を強度変調器3−2でパルス列に変調する。このようにすると、受光器5で受信される信号は、参照光パルス列の周波数でサンプリングされた波形となる。
複数の1周期波形をサンプリングしたものを、上記のようにtとzに対応させて重ねれば、元の1周期波形を測定することができる。このとき、1周期波形の境界での様子は、図4のようになり、N+1番目のサンプリング点と1周期波形の境界の差が、この測定での時間分解能Δtとなり、
Claims (4)
- 光伝送路に入射されたレーザ光を2分岐し、該2分岐したレーザ光をそれぞれパルス変調し、パルス変調された一方のパルス光を試験光として被測定光線路に入射し、パルス変調された他方のパルス光を参照光として前記被測定光線路からの後方散乱光に合波し、該合波した光信号をコヒーレント検波し、該検波された信号を用いてサンプリングよるOTDR(Optical Time Domain Reflectometry:光時間領域反射率測定)波形を求めることを特徴とする光線路特性測定方法。
- 前記参照光のパルスの周期を、光パルスが前記被測定光線路を往復する時間の整数分の1からずれるように設定する請求項1記載の光ファイバ特性測定方法。
- 光伝送路に入射されたレーザ光を2分岐する分岐手段と、
前記分岐手段で2分岐されたレーザ光をそれぞれパルス変調するパルス変調手段と、
前記パルス変調された一方のパルス光を試験光として被測定光線路に入射し、パルス変調された他方のパルス光を参照光として前記被測定光線路からの後方散乱光に合波する合波手段と、
前記合波した光信号をコヒーレント検波する検波手段と、
前記検波手段で検波された信号を用いてサンプリングよるOTDR(Optical Time Domain Reflectometry:光時間領域反射率測定)波形を求める波形算出手段と
を具備することを特徴とする光ファイバ特性測定装置。 - 前記パルス変調手段は、前記参照光のパルスの周期を、光パルスが前記被測定光線路を往復する時間の整数分の1からずれるように設定することを特徴とする請求項3記載の光線路特性測定装置。
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