JP2011057972A - 食品包装用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 伸び特性、低溶出性、透明性、及び防曇性に優れ、植物由来度を有することもできる塩素含有樹脂組成物を成形してなる食品包装用フィルムの提供。
【解決手段】 塩素含有樹脂を主とする成分Aと、コハク酸、アジピン酸、及びテレフタル酸から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸と、1,4−ブタンジオールとを共重合成分として含む樹脂を主とする成分Bと、防曇剤とを特定の比率で含有し、ガラス転移温度が単一である食品包装用フィルムを提案する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、塩素を含有する塩素含有樹脂を主原料の一つとする食品包装用フィルムに関する。
食品の包装、特に精肉、鮮魚、青果等の生鮮食品の包装には、透明性、柔軟性およびヒートシール性に優れたストレッチフィルムが、食品包装用フィルムとして広く使用されている。この種のフィルムとしては、従来、ポリ塩化ビニル系樹脂にアジピン酸エステル系可塑剤と各種防曇剤を配合したポリ塩化ビニル系樹脂組成物を成形したものが一般的であった。
食品包装用フィルムに関しては、配合剤の衛生性、食品等への移行性が重要視されるため、衛生面から、米国のFDA規格(Food and Drug Administration)や、日本のPL規格(塩化ビニル樹脂製包装容器包装等に関する自主規制基準)等が定められており、これらに記載された添加剤が食品包装用フィルムに使用されている。また、食品等への添加剤の移行性の確認試験として、厚生省告示20号試験により蒸発残留物試験法として抽出試験が行われている。
このような背景において、例えば特許文献1にはポリ塩化ビニル系樹脂に脂肪族多塩基酸系ポリエステル可塑剤と可食性の可塑剤であるグリセリンエステルを使用した食品包装用塩化ビニル系樹脂組成物が開示されている。
また、特許文献2には、ポリ塩化ビニル系樹脂に特定量のモノグリセリン酸エステルとジグリセリン酸エステルを必須とした防曇剤を配合し、さらに可塑剤を必要に応じて任意に配合してなる食品包装用ポリ塩化ビニル系フィルムが開示されている。
さらに本出願人は、特許文献3において、アジピン酸エステル系可塑剤の大部分をn−ヘプタンが抽出されにくいアジピン酸ポリエステル系可塑剤に置き換え、かつエポキシ基含有アクリル系化合物を配合した塩化ビニル系樹脂組成物からなる食品包装用ストレッチフィルムを提案している。
特開平2−269145号公報 特開平6−306191号公報 特開2008−138123号公報
しかし、従来開示されている食品包装用フィルム、特に塩素含有樹脂を主原料とする食品包装用フィルムに関しては、食品包装用途において求められる防曇性や伸び特性について改良の余地があったり、実用的に要求されている低溶出性が達成できないものであったり、n−ヘプタン溶出量の低減とフィルムの防曇性、透明性の両立を図ることが困難であったり、伸び特性、低溶出性、透明性及び防曇性の全てを満足することは困難であるという課題を抱えていた。
他方、近年石油由来原料から製造される樹脂は、埋め立て処分するにしても化学的安定性が高く自然環境下ではほとんど分解しないため、半永久的に土中に残留することになるという問題があった。また、焼却処分するにしても、燃焼時の発熱量が大きいために燃焼処理中に燃焼炉を傷める恐れがあるばかりか、燃焼処理によって二酸化炭素が排出されるなど環境への影響が懸念される。特に京都議定書の締結以来、排出二酸化炭素の削減の機運が急速に高まるとともに、植物由来度を有する樹脂等の循環型材料への移行が進められている。
そこで本発明は、塩素含有樹脂を主原料の一つとする食品包装用フィルムに関し、伸び特性、低溶出性、透明性及び防曇性に優れ、植物由来度を有する、新たな食品包装用フィルムを提供せんとするものである。
本発明は、下記成分Aと、下記成分Bと、防曇剤とを含有する食品包装用フィルムであって、下記成分Aと下記成分Bの含有量の質量比が99:1〜40:60の範囲であり、下記成分Aと下記成分Bの合計含有量100質量部に対して前記防曇剤の含有量が1質量部以上10質量部以下であり、かつフィルムのガラス転移温度が単一であることを特徴とする食品包装用フィルムを提案する。
成分A:塩素含有樹脂を主とする成分
成分B:コハク酸、アジピン酸及びテレフタル酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上のジカルボン酸と、1,4−ブタンジオールとを共重合成分として含む樹脂を主とする成分
本発明は、塩素含有樹脂を主とする成分Aと、これと相溶する樹脂を主とする成分Bと、防曇剤とを特定の比率で配合してフィルムを作製することにより、食品包装用フィルムに要求される伸び特性、低溶出性、透明性及び防曇性を顕著に高めることができ、しかも植物由来度を持たせることができるようになった。よって、本発明の食品包装用フィルムは、食品包装用のラップフィルム等として好適に利用することができる。
以下、本発明の実施形態の一例としての食品包装用フィルム(以下「本フィルム」と称する)について説明する。但し、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<本フィルム>
本フィルムは、所定の成分Aと、所定の成分Bと、防曇剤とを所定比率で含有する塩素含有樹脂組成物Xを成形して得ることができる。
(成分A)
本フィルムにおける成分Aは、塩素含有樹脂を主とする成分である。
成分Aに用いることができる塩素含有樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン単独重合樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合樹脂、塩化ビニル−プロピレン共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン共重合樹脂、塩化ビニル−イソブチレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニル−ブタジエン共重合樹脂、塩化ビニル−イソプレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニル−マレイミド共重合樹脂などの塩化ビニル共重合樹脂を挙げることができ、これらのうちの1種を使用することも、又は2種類以上を併用することもできる。
また、ここで例示した塩素含有樹脂と、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オレフィン重合樹脂又はエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−プロピレン共重合樹脂などのポリオレフィンとの共重合樹脂、又は、前記に例示した塩素含有樹脂と、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタン及びスチレンなどからなる群のうちの少なくとも1種と、他の単量樹脂(例えば無水マレイン酸、ブタジエン、アクリロニトリル等)との共重合樹脂なども使用することができる。
さらにまた、後塩素化塩化ビニル樹脂も成分Aとして使用することができる。
この後塩素化塩化ビニル樹脂としては、塩素化前の塩化ビニル樹脂の平均重合度が500〜1400であるものが好ましい。平均重合度が500以上であれば、耐衝撃性を維持することができ、平均重合度が1400以下であれば、溶融流動性を維持することができ、成形が容易となる。
後塩素化塩化ビニル樹脂の平均塩素含有量は、58〜70質量%、特に60〜70質量%であるのが好ましい。平均塩素含有量が少な過ぎると、耐熱性が低下し変形が発生しやすくなり、逆に多過ぎると、流動性が大きく低下し、成形が困難となる。
塩化ビニリデン樹脂としては、塩化ビニリデンの単独重合樹脂及び共重合樹脂を挙げることができる。中でも、熱分解温度と融点に差のあるもの、すなわち共重合樹脂を用いるのが好ましい。
このような塩化ビニリデンの共重合樹脂としては、塩化ビニリデンと、公知のラジカル重合性モノマーを単独或いは2種以上とを共重合させたものを用いることができる。
このラジカル重合性モノマーとしては、例えば塩化ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸又はメタアクリル酸等の不飽和脂肪酸及びこれらのエステル類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルケトン類、エチレンやプロピレン等のオレフィン類、n−メチルアクリルアミド、シクロヘキシルマレイミド等の特種官能基を含有するモノマー等を挙げることができる。
塩化ビニリデンと前記モノマーとの共重合樹脂の組成は、特に限定されないが、難燃性を満足させるには、塩化ビニリデンが65〜99質量%、好ましくは80〜97質量%である組成を選定するのが好ましい。
また、塩化ビニリデンと前記モノマーとの共重合樹脂の分子量は、特に限定するものではないが、加工性、成形樹脂の物性等の点で、質量平均分子量として3万〜15万、特に4万〜12万であるのが好ましい。
これら重合樹脂の重合方法としては、懸濁重合、乳化重合、塊状重合、気相重合等を用いることができるが、良好な粉状樹脂を安価に得る方法として懸濁重合を用いるのが好ましい。
塩素含有樹脂の平均重合度は、300〜2,000であるのが好ましく、より好ましくは500〜1,500である。平均重合度が小さ過ぎると、成形樹脂が充分な強度とならないおそれがあり、大きすぎれば、成形加工時に充分に混練させることが難しく、加工性が低下するおそれがある。
塩素含有樹脂のガラス転移温度(以下、Tgともいう)は、50℃以上、120℃以下の範囲であるのが好ましく、成形加工性の面から特に70℃以上、90℃以下の範囲であるのがより一層好ましい。
成分Aには、必要に応じて、他の熱可塑性樹脂や、市販の安定剤、滑剤、衝撃改良剤、加工助剤、耐熱向上剤、艶消し剤、架橋剤、充填剤、発泡剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、難燃剤、蛍光造白剤、防黴剤、金属不活性剤、顔料、染料、抗酸化剤、光安定剤などを含有してもよい。
(成分B)
成分Bは、成分Aと完全相溶することが重要である。
ここで、「完全相溶する」とは、成分Bと成分Aの混合樹脂のガラス転移温度が単一であることを意味し(この点は後で詳述する)、成分AとBが分子レベルで相溶し、海島構造をとらないようになる。
このような成分Bとして、コハク酸、アジピン酸及びテレフタル酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上のジカルボン酸と、1,4−ブタンジオールとを共重合成分として含む樹脂を主とする成分(以下、「成分B樹脂」という。)を挙げることができる。
このような成分B樹脂は、いずれも軟質樹脂であって、しかも成分Aと相溶する特性を備えているため、前記成分Aとブレンドすることにより、本フィルムの伸び特性、低溶出性及び透明性を顕著に高めることができる。
さらに、前記成分B樹脂には、本発明の特徴を損なわない範囲で1,4ブタンジオール以外のジオールを共重合させてもよい。
この際に使用することができるジオールとしては、例えば1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等を挙げることができる。これらは単独で使用することも、2種類以上を併用することもできる。
また、前記成分B樹脂には、本発明の特徴を損なわない範囲で、コハク酸、アジピン酸、及びテレフタル酸以外のジカルボン酸を共重合させてもよい。使用することができるジカルボン酸としては、例えばスベリン酸、セバシン酸、イタコン酸、ドデカン二酸、セルロース酢酸等が挙げられる。これらは2種類以上を併用することもできる。
好適に用いられる成分B樹脂としては、例えばポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)などを挙げることができる。
これらの中でも、植物由来成分であるコハク酸を利用したポリブチレンサクシネート(PBS)やポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)が特に好ましい。
さらに、成分B樹脂は、脂肪族オキシカルボン酸単位を含有してもよい。
この際、脂肪族オキシカルボン酸単位を与える脂肪族オキシカルボン酸の具体例としては、乳酸、グリコール酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒドロキシカプロン酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−ヒドロキシイソカプロン酸等、またはこれらの低級アルキルエステル若しくは分子内エステル等を挙げることができる。
これらに光学異性樹脂が存在する場合には、D樹脂、L樹脂またはラセミ樹脂の何れでもよく、形態としては固樹脂、液樹脂または水溶液のいずれであってもよい。これらの中で特に好ましいものは、乳酸またはグリコール酸である。これら脂肪族オキシカルボン酸は単独でも、2種以上の混合物としても使用することもできる。
上記脂肪族オキシカルボン酸の量は、成分B樹脂を構成する単量樹脂成分全樹脂を基準(100モル%)として、下限が通常0モル%以上、好ましくは0.01モル%以上であり、上限が通常30モル%以下、好ましくは20モル%以下である。
また、成分B樹脂は、「3官能以上の脂肪族多価アルコール」、「3官能以上の脂肪族多価カルボン酸またはその酸無水物」または「3官能以上の脂肪族多価オキシカルボン酸」を共重合させたものであると、得られる成分B樹脂の溶融粘度を高めることができるため好ましい。
3官能の脂肪族多価アルコールの具体例としては、例えばトリメチロールプロパン、グリセリン等を挙げることができる。
4官能の脂肪族多価アルコールの具体例としては、ペンタエリスリトール等を挙げることができる。これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
3官能の脂肪族多価カルボン酸またはその酸無水物の具体例としては、例えばプロパントリカルボン酸またはその酸無水物を挙げることができる。
4官能の多価カルボン酸またはその酸無水物の具体例としては、例えばシクロペンタンテトラカルボン酸またはその酸無水物等を挙げることができる。
これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
3官能の脂肪族オキシカルボン酸は、(i)カルボキシル基が2個とヒドロキシル基が1個を同一分子中に有するタイプと、(ii)カルボキシル基が1個とヒドロキシル基が2個のタイプとに分かれ、何れのタイプも使用可能である。具体的には、リンゴ酸等が好ましく用いられる。
4官能の脂肪族オキシカルボン酸は、(i)3個のカルボキシル基と1個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ、(ii)2個のカルボキシル基と2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ、(iii)3個のヒドロキシル基と1個のカルボキシル基とを同一分子中に共有するタイプとに分かれ、何れのタイプも使用可能である。具体的には、クエン酸、酒石酸等を挙げることができる。これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
このような3官能以上の化合物の量は、成分B樹脂を構成する単量樹脂全樹脂を基準(100モル%)として、下限は通常0モル%以上、好ましくは0.01モル%以上であり、上限は通常5モル%以下、好ましくは2.5モル%以下である。
目的とする重合度の成分B樹脂を得るためのジオール成分とジカルボン酸成分とのモル比は、その目的や原料の種類により好ましい範囲は異なるが、酸成分1モルに対するジオール成分の量が、下限が通常0.8モル以上、好ましくは0.9モル以上であり、上限が通常1.5モル以下、好ましくは1.3モル以下、特に好ましくは1.2モル以下である。
また、成分B樹脂には、本発明の特徴に影響を与えない範囲で、ウレタン結合、アミド結合、カーボネート結合、エーテル結合等を導入することができる。
成分B樹脂のガラス転移温度(Tg)は、−80℃〜30℃の範囲であるのが好ましい。成分B樹脂のTgが−80℃以上であれば実用物性を発現することができ、30℃以下であれば常温での粘着効果が強すぎて成形加工性に劣るというような問題を生じることもない。
よって、成分B樹脂のガラス転移温度(Tg)は−60℃以上、或いは0℃以下であるのがさらに好ましく、特に−50℃以上、或いは−20℃以下であるのがより一層好ましい。
成分B樹脂のメルトフローレート(MFR)は、190℃、2.16kg荷重で測定した場合、下限は通常0.1g/10分以上である。また上限は、通常100g/10分以下、好ましくは50g/10分以下、特に好ましくは30g/10分以下である。
成分B樹脂の分子量は、質量平均分子量が5万〜40万の範囲であるのが好ましく、特に10万〜30万の範囲のものがさらに好ましい。
成分B樹脂の質量平均分子量が5万以上であれば、実用物性を発現することができ、また、40万以下であれば溶融粘度が高すぎて成形加工性に劣るというような問題を生じることもない。
成分B樹脂としては、市販された製品を使用することもできる。例えばBASF(株)製の「Ecoflex」シリーズ、三菱化学(株)製の「GSPla」シリーズ、昭和高分子(株)製の「ビオノーレ」シリーズ、ダイセル化学(株)製の「セルグリーン」シリーズ等が商業的に入手可能なものとして挙げられる。
(防曇剤)
防曇剤としては、成分A、及び成分Bと完全相溶することが重要である。
「完全相溶する」の意味は、成分Bについて述べた場合と同様である。
成分A、及び成分Bと完全相溶する防曇剤の中でも、防曇性と透明性の観点から、例えばモノグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどを特に好ましく用いることができる。これらは1種単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
中でも、少なくともポリエチレングリコール脂肪酸エステルを含む、すなわちポリエチレングリコール脂肪酸エステルを単独で用いるか、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルと、モノグリセリン脂肪酸エステル又はポリエチレングリコール脂肪酸エステルと併用するのが、防曇性の経時安定性とフィルム巻き出し時の作業安定性の観点から好ましい。
上記のモノグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素原子数が12〜18の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のグリセリンエステルからなる群よりえらばれるすくなくとも1種の化合物が好ましい。
この具体的な化合物としてはモノグリセリンラウレート、モノグリセリンパルミテート、モノグリセリンステアレート、モノグリセリンオレートが挙げられ、これらの中では、モノグセリンオレートが好ましい。
上記のジグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素原子が12〜18の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のジグリセリンエステルからなる群より選ばれるすくなくとも一種の化合物が好ましい。
この具体的な化合物としてはジグリセリンラウレ−ト、ジグリセリンパルミテ−ト、ジグリセリンステアレート、ジグリセリンオレートが挙げられ、これらの中ではジグリセリンオレートが好ましい。
上記のポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、炭素原子が10〜20の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のポリエチレングリコールエステルからなる群より選ばれるすくなくとも一種の化合物が好ましい。
この具体的な化合物としてはポリエチレングリコールデカネート、ポリエチレングリコールラウレート、ポリエチレングリコールミリスチリネート、ポリエチレングリコールパルミチネート、ポリエチレングリコールステアレート酸及びポリエチレングリコールオレートなどが挙げられる。更に、エステルの形態は、モノエステル及びジエステルのいずれであってもよいが、より高い効果を得るためには、モノエステルが好ましい。
前記成分Aと前記成分Bの合計含有量を100質量部とする場合の防曇剤の配合量の下限は1質量部であることが重要であり、より好ましくは2質量部、特に好ましくは3質量部である。また、配合量の上限は10質量部であることが重要であり、より好ましくは9質量部、特に好ましくは8質量部である。
防曇剤の配合量が1質量部未満の場合、防曇性が悪化するほか、食品包装用フィルムへの成形が困難になったり、十分な包装適性が得られなかったりするため好ましくない。また配合量が10質量部を超えるとブリードアウトが生じやすくなり、透明性を維持することが困難になるため好ましくない。
(その他の成分)
塩素含有樹脂組成物Xは、成分A、成分B及び防曇剤以外に、必要に応じて適宜添加剤を含有することができる。
この添加剤としては、例えば着色剤、無機充填剤、有機充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、滑剤、加水分解防止剤、帯電防止剤、可塑剤などを挙げることができる。これらの添加剤の添加量は特に限定されるものではなく、本発明の所望とする物性を阻害することのない範囲において適宜決定することができる。
(塩素含有樹脂組成物X)
塩素含有樹脂組成物Xは、前記の成分Aと、前記の成分Bと、前記の防曇剤とを含有する塩素含有樹脂組成物であって、ガラス転移温度が単一であることが重要である。
ここで、塩素含有樹脂組成物Xのガラス転移温度が単一であるとは、前記樹脂組成物Xについて歪み0.1%、周波数10Hz、昇温速度3℃/分にて動的粘弾性の温度分散測定(JIS K7198A法の動的粘弾性測定)により測定される損失弾性率(E”)の主分散のピークが1つ存在する、言い換えれば損失弾性率(E”)の極大値が1つ存在するという意味である。前記樹脂組成物Xのガラス転移温度が単一であることにより、得られる食品包装用フィルムが優れた透明性を実現できる。
樹脂組成物Xのガラス転移温度が単一であることは、前記樹脂組成物Xについて上記動的粘弾性測定において測定される損失正接(tanδ)の主分散のピークが1つ存在する、言い換えれば損失正接(tanδ)の極大値が1つ存在するものであるということもできる。
また、上記動的粘弾性測定のほか、示差走査熱量測定などによってもガラス転移温度が単一であることを確認することができる。具体的には、JIS K7121に準じて、加熱速度10℃/分で示差走査熱量計(DSC)を用いてガラス転移温度を測定した際に、ガラス転移温度を示す変曲点が1つだけ現れるものであるということもできる。
一般的にポリマーブレンド組成物のガラス転移温度が単一であるということは、混合する樹脂がナノメートルオーダー(分子レベル)で相溶した状態にあることを意味し、相溶している系と認めることができる。
塩素含有樹脂組成物Xのガラス転移温度は、上記の動的粘弾性の温度分散測定により測定される損失弾性率(E”)の主分散のピーク値を示す温度で表されるものであり、該ガラス転移温度が前記塩素含有樹脂のガラス転移温度以上、前記成分B樹脂のガラス転移温度以下の範囲にあることが好ましい。
さらに、塩素含有樹脂組成物Xのガラス転移温度は、−60〜20℃であることが好ましく、−55℃以上、或いは20℃以下であることがより好ましく、−40℃以上、或いは5℃以下であることがさらに好ましい。塩素含有樹脂組成物Xのガラス転移温度をかかる範囲内とすることで、容器包装に優れた食品包装用フィルムを提供することができる。
塩素含有樹脂組成物Xにおいて、成分Aと成分Bの含有量の質量比は99:1〜40:60の範囲であることが重要である。前記質量比は90:10〜50:50であることがより好ましく、特に80:20〜60:40の範囲であることが特に好ましい。
成分Aと成分Bの含有量の質量比が99:1を超えて成分Aが多くなると、十分な軟質化効果を得ることが困難になるため好ましくない。一方、質量比が40:60を超えて成分Bが多くなると、溶融張力が低下しフィルムの製膜性が悪化したり、分散性が悪化したりするため好ましくない。
塩素含有樹脂組成物X中の植物由来成分の割合としては、25質量%以上であるのが好ましく、特に30質量%以上、その中でも40質量%以上であるのがさらに好ましい。上限値としては、成分B樹脂を構成する植物由来割合の観点から90質量%程度である。
<本フィルム>
本フィルムは、前記の塩素含有樹脂組成物Xを成形することにより得ることができる。
塩素含有樹脂組成物Xから本フィルムを成形する方法は、特に限定するものではなく、例えばTダイを使用した押出キャスト法や、インフレーション法など、公知の適宜方法を採用すればよい。
本フィルムの厚みは、好ましくは7μm〜12μmであり、さらに好ましくは8μm以上、或いは11μm以下である。
本フィルムは、常温での伸び特性に優れており、23℃の温度条件下において、JIS K7161に基づき測定したMD方向の引張伸び率が、100%以上であることが好ましく、150%以上であることがより好ましく、200%以上であることが特に好ましい。
引張伸び率をこのような範囲とするためには、例えば成分Aと成分Bの比率を前述した範囲内で調整すればよい。但し、この調整手段に限定するものではない。
本フィルムは、低溶出性に優れており、厚生省告示20号に定める蒸発残留物試験法(両面法)で測定したn−へプタン抽出量を50ppm未満とすることができ、より好ましくは30ppm未満とすることができる。
n−ヘプタン抽出量をかかる範囲とするためには、例えば成分Bと防曇剤の量を前述の範囲内で調整すればよい。但し、この調整手段に限定するものではない。
本フィルムは、透明性に優れており、JIS K7105に基づきヘーズメーターで測定したヘーズを10.0%未満、特に好ましくは7.0%未満、中でも特に好ましくは5.0%未満とすることができる。
ヘーズをかかる範囲とするためには、例えば成分Aと成分Bの比率を前述の範囲内で調整すればよい。但し、この調整手段に限定するものではない。
本フィルムは、防曇性に優れており、例えば縦11.5cm、横11.5cm、深さ6cmのPP製容器に水を深さ2cm入れ、その後フィルム包装し、0〜5℃の冷蔵庫に1時間保管しても、水分がフィルム表面に凝結せずに内容物が鮮明に確認できる。仮に水分がフィルム表面に凝結しても、水膜がレンズ状にならず均一で内容物が鮮明に確認することができる。
このような防曇性を有するためには、例えば防曇剤の量を前述の範囲内で調整すればよい。但し、この調整手段に限定するものではない。
<用語の説明>
一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、一般にその厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいい、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいう(JIS K6900)。例えば厚さに関して言えば、狭義では100μm以上のものをシートと称し、100μm未満のものをフィルムと称すことがある。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
本発明において、「P〜Q」(P,Qは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「P以上Q以下」の意と共に、「好ましくはPより大きい」及び「好ましくはQより小さい」の意を包含する。
また、本発明において、「P以上」(Qは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「好ましくはPより大きい」の意を包含し、「Q以下」(Qは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「好ましくはQより小さい」の意を包含する。
また本発明において「Rを主とする成分S」とは、当該成分SがR以外の成分を含有することを許容する意であり、当該成分S中においてRの占める割合が50質量%を超え、好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90%質量以上であって、100質量%を包含する概念である。
以下、実施例および比較例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受けるものではない。
<原料>
先ず、実施例及び比較例で使用した原料について説明する。
(成分A)
塩素含有樹脂として、平均重合度780、分子量4万、Tg82℃の塩化ビニル樹脂を用いた。
(成分B)
(B−1):1,4−ブタンジオールとコハク酸の縮重合体であるポリブチレンサクシネート(分子量約25万、Tg−30℃、MFR(190℃、2.16kg荷重)3g/10分、植物由来成分100%)を用いた。
(B−2):1,4−ブタンジオールとコハク酸とアジピン酸の縮重合体であるポリブチレンサクシネートアジペート(分子量約16万、Tg−40℃、MFR(190℃、2.16kg荷重)4.5g/10分、植物由来成分85.7%)を用いた。
(B−3):1、4−ブタンジオールとアジピン酸とテレフタル酸の縮重合体であるポリブチレンアジペートテレフタレート(分子量約15万、Tg−28℃、MFR(190℃、2.16kg荷重)2.5g/10分、植物由来成分0%)を用いた。
(防曇剤)
防曇剤として、グリセリン脂肪酸エステルであるモノグリセリンオレート(理研ビタミン社製、商品名「リケマールXO−100」)、及び、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルであるポリエチレングリコールラウレート(花王社製、商品名「エマノーン1112」)を用いた。
(可塑剤)
ポリエステル系可塑剤として、大日本インキ社製の商品名「W−360EL」を用いた。
アジピン酸エステル系可塑剤として、新日本理化社製の商品名「サンソサイザーDINA」を用いた。
(安定剤)
カルシウム亜鉛系安定剤(CaZn安定剤)として、アデカ社製、商品名「アデカスタブSC−320」を使用した。
エポキシ化大豆油として、ダイセル化学工業社製の商品名「S300」(植物由来成分の割合95質量%)を用いた。
エポキシ基含有アクリル系化合物として、日本油脂社製の商品名「ブレンマーCP−0150S」を用いた。
<実施例・比較例>
表1(各原料の含有量は質量部で示す)に示した割合で成分A、成分B、防曇剤、可塑剤及び安定剤を秤量し、これらをヘンシェルミキサーで混合後、単軸押出機を用いて樹脂温度が200℃となるように設定し、Tダイ法にて溶融押出製膜を行い、厚み10μmのフィルム(サンプル)を得た。
<評価方法>
実施例・比較例で得られたサンプルについて、以下の方法で測定・評価を行い、結果を表1に示した。なお、フィルム製膜時の流れ方向をMD、MDとの直交方向をTDと呼ぶ。
(ガラス転移温度)
粘弾性スペクトロメーターDVA−200(アイティー計測制御(株)製)を用い、歪み0.1%、周波数10Hz、昇温速度3℃/分にて、測定温度−150℃から150℃の範囲で動的粘弾性の温度分散測定(JISK7198A法の動的粘弾性測定)を行い、損失弾性率(E”)の極大値を示す温度をフィルム(サンプル)のガラス転移温度(Tg)として、次の基準で評価した。
○:Tgが5℃未満。
△:Tgが5℃以上、20℃未満。
×:Tgが20℃以上であるか、またはTgが単一でない。
(伸び特性)
フィルムのMDについて、JIS K7161に基づき、23℃の温度条件下で10mm/minにて引張試験を行い、その伸び率(%)を測定し、次の基準で評価した。
○:200%以上
△:100%以上、200%未満
×:100%未満
(溶出性)
厚生省告示20号に定める蒸発残留物試験法(両面法:いわゆる浸漬法)でn−へプタン抽出量(ppm)を測定し、次の基準で評価した。
○:30ppm未満
△:30ppm以上、50ppm未満
×:50ppm以上
(防曇性)
縦11.5cm、横11.5cm、深さ6cmのPP製容器に水(23℃)を深さ2cm入れ、その後、サンプルを用いて該容器の開口部を密閉するようにフィルム包装し、0〜5℃、相対湿度50〜60%の冷蔵庫内に1時間保管し、保管後の曇り度合いを次の基準で評価した。
○:凝結せずに内容物(水)が鮮明に確認できる。
△:凝結はするが水膜が均一で内容物(水)が鮮明に確認できる。
×:凝結し、かつ水膜が不均一でレンズ状になり内容物(水)が鮮明に確認できない。
(ヘーズ)
フィルム(サンプル)を重ねあわせて100μm厚みにし、JIS K7105に基づき、ヘーズメーターを用いてヘーズ(%)を測定し、次の基準で評価した。
○:5.0%未満
△:5.0%以上、10.0%未満
×:10.0%以上
(植物由来割合)
サンプル作製に用いた各材料について、その組成比から植物由来原料の比率を質量%で算出した。
植物由来割合が10%以上であれば、“植物由来度を有する”と評価できるが、バイオプラマークが取得できる25%以上が“好ましい”と評価できる目安である。
Figure 2011057972
表1より明らかである通り、実施例のフィルムは、伸び特性、低溶出性、透明性、及び防曇性に優れ、植物由来度を有することもできるものであった。他方、比較例のフィルムは、伸び特性、低溶出性、透明性、及び防曇性の少なくとも1項目について満足できる評価ではなかった。
このことから、本発明の食品包装用フィルムは、伸び特性、低溶出性、透明性、及び防曇性に優れ、植物由来度を有することもできる食品包装用フィルムであることがわかる。
実施例1〜4の成分Aと成分Bの含有量の質量比は、45:55〜70:30であるが、これまで行った試験結果などを参酌すると、成分A:成分B=99:1〜40:60の範囲内であれば、好ましい結果が期待できると考えることができる。
また、防曇剤の含有量に関しては、上記実施例では、成分A及び成分Bの合計含有量100質量部に対して3〜6質量部であるが、これまで行った試験結果などを参酌すると、1〜10質量部の範囲内であれば、好ましい結果が期待できると考えることができる。

Claims (6)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、防曇剤とを含有する食品包装用フィルムであって、下記成分Aと下記成分Bの含有量の質量比が99:1〜40:60の範囲であり、下記成分Aと下記成分Bの合計含有量100質量部に対して前記防曇剤の含有量が1質量部以上10質量部以下であり、かつフィルムのガラス転移温度が単一であることを特徴とする食品包装用フィルム。
    成分A:塩素含有樹脂を主とする成分
    成分B:コハク酸、アジピン酸及びテレフタル酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上のジカルボン酸と、1,4−ブタンジオールとを共重合成分として含む樹脂を主とする成分
  2. 前記防曇剤が、モノグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の食品包装用フィルム。
  3. 前記防曇剤が、少なくともポリエチレングリコール脂肪酸エステルを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品包装用フィルム。
  4. 23℃の温度条件下において、JIS K7161に基づき測定したMD方向の引張伸び率が100%以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の食品包装用フィルム。
  5. 厚生省告示20号に定める蒸発残留物試験法(両面法)で測定したn−へプタン抽出量が50ppm未満であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の食品包装用フィルム。
  6. JIS K7105に基づき測定したヘーズが10.0%未満であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の食品包装用フィルム。
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