JP2011055608A - Pwmインバータ装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間とを判別して、区間判別信号を出力する区間判別部6と、前記区間判別信号とモータ4の電流検出値または電流指令値に基づきデッドタイム補償電圧を加算、減算もしくは補償なしとするかを判断し、前記電圧指令に加算または減算もしくは補償なしとした補償後電圧指令を生成し、デッドタイムの影響で発生する電圧誤差を補償するデッドタイム補償部1とを備えた。
【選択図】図1
Description
PWMインバータ装置の回路構成の一例を図13に示す。PWMインバータ装置は直流電源101を備え、1相につき2つの直列接続されたスイッチが直流電源101に並列に接続されており、スイッチ102Uと102X、102Vと102Y、102Wと102Zを切り替えて、モータ105に電圧Vu、Vv、Vwを印加する。各スイッチはそれぞれトランジスタ103U〜103W、103X〜103Zと、トランジスタに逆並列に接続されたダイオード104U〜104W、104X〜104Zで構成されている。
U相のトランジスタ103Uがオンすると、直流電源101のN点から見たモータ105のU相端子電圧VuNは直流電源101の+側に接続されるので+Ed[V]となり、下側のトランジスタ103XがオンするとU相端子電圧VuNは直流電源101の−側に接続されるので−Ed[V]となる。この二つのトランジスタ103U、103Xのオンオフを制御するため、ゲート信号PWMU、/PWMUを操作することにより、モータ端子電圧VuNにEd[V]または−Ed[V]を出力することができる。V相、W相も同様にしてモータ端子電圧VvN、VwNにEd[V]または−Ed[V]を出力する。
電流がPWMインバータ装置側からモータへ流れている場合を「電流極性が正」と定義する。図16(a)に示すように、電流極性が正の場合、デッドタイム中のモータ端子電圧は−Ed[V]となるので、PWM指令パルスのオン時間にデッドタイム時間Td相当分だけパルス幅を広げる(補償後PWM指令パルスを参照)。この操作は実際には電圧指令にデッドタイム補償電圧を加算することによって行われる。そして、ゲート信号PWMUは補償後PWM指令パルスの立上りにデッドタイムTdを設けて得られ、このPWMUでトランジスタをオンすると図16(a)の端子電圧が得られる。ただし、この端子電圧は理解を容易とするために、トランジスタのスイッチング遅れの影響を無視して示している。
また、図16(b)に示すように、電流極性が負の場合は、デッドタイム中のモータ端子電圧は+Ed[V]となるので、PWM指令パルスのオン時間からデッドタイム時間Td相当分のパルス幅を減算する(補償後PWM指令パルスを参照)。このように、デッドタイム中の電流極性を判別してPWM指令パルスがオンする時間を加算または減算することで、モータの印加電圧の誤差を補償することができる。
このため、特許文献1で開示されているように、PWM指令パルスのオン時間がデッドタイム時間より長い場合は通常のデッドタイム補償を行い、図17(b)に示すように、電流極性が負で、かつ、PWM指令パルスのオン時間がデッドタイム時間よりも短い場合、通常のデッドタイム補償を行わず、そのままのPWM指令パルスを補償後PWM指令パルスとすることで、モータ端子電圧誤差をなくしている。もともと、この領域では片方のトランジスタしかスイッチングが行われないため、デッドタイムが不要な領域となっている。
このように、PWMインバータ装置は、電流極性やパルス幅に応じてPWM指令パルスを補償し、PWM出力パルス幅を調整することによりモータ端子電圧を正しく出力するのである。
このような電流リップルはモータを振動させ、騒音の原因となることが多い。特に、ギャップワインディングモータなどのコアレスモータはインダクタンスが小さいので、電流リップルが大きくなり、騒音も大きくなる傾向がある。
請求項1に記載の発明は、電圧指令をPWMパルスに変換するPWM信号発生部と、前記PWMパルスによってスイッチング素子をオンオフ制御しモータに電圧を印加するパワー部とを備えたPWMインバータ装置において、前記PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間とを判別して、区間判別信号を出力する区間判別部と、前記区間判別信号と前記モータの電流検出値または電流指令値に基づきデッドタイム補償電圧を加算、減算もしくは補償なしとするかを判断し、前記電圧指令に加算または減算もしくは補償なしとした補償後電圧指令を生成し、デッドタイムの影響で発生する電圧誤差を補償するデッドタイム補償部とを備えたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のPWMインバータ装置において、前記PWM信号発生部が、前記補償後電圧指令と三角波搬送波との比較によって、または、インバータ出力部のスイッチの状態を組み合わせた空間ベクトル方式によって前記PWMパルスを生成することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のPWMインバータ装置において、前記デッドタイム補償電圧Vdが、デッドタイムをTd、前記PWMパルスのスイッチング周期をTs、直流電源の電圧をVdcとしたときに、Vd=Vdc×(Td/Ts)なる式で算出されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のPWMインバータ装置において、前記デッドタイム補償電圧は、前記電流検出値の電流極性の判別が困難となる低電流領域では、前記電流検出値に比例した直線関数で算出され、前記電流極性の誤検出が許容頻度以下に低減する電流値以上では、デッドタイムTdの時間幅のPWMパルスに換算した電圧値で与えられることを特徴とするものである。
前記PWMパルスがオンからオフに変化する区間とオフからオンに変化する区間とを判別して区間判別信号を出力し、該区間判別信号と前記モータの電流検出値または電流指令値に基づきデッドタイム補償電圧を加算、減算もしくは補償なしとするかを判断し、前記電圧指令に加算または減算もしくは補償なしとした補償後電圧指令を生成し、デッドタイムの影響で発生する電圧誤差を補償することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法において、前記PWMパルスを、前記補償後電圧指令と三角波搬送波との比較によって、または、インバータ出力部のスイッチの状態を組み合わせた空間ベクトル方式によって生成することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法において、前記デッドタイム補償電圧Vdが、デッドタイムをTd、前記PWMパルスのスイッチング周期をTs、直流電源の電圧をVdcとしたときに、Vd=Vdc×(Td/Ts)なる式で算出されることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法において、前記デッドタイム補償電圧は、前記電流検出値の電流極性の判別が困難となる低電流領域では、前記電流検出値に比例した直線関数で算出され、前記電流極性の誤検出が許容頻度以下に低減する電流値以上では、デッドタイムTdの時間幅のPWMパルスに換算した電圧値で与えられることを特徴とするものである。
また、請求項2および7に記載の発明によると、キャリアに同期した電流制御処理において、電圧指令の絶対値が小さい場合は、電流制御応答を速くすることができ、大きい場合でも、PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間でモータに印加される相電圧の波形を対称に制御することができるので、上記と同様の効果を奏することができる。
本発明が従来技術と異なる部分は、区間判別部6を備えたことと、区間判別信号と電流検出値または不図示の電流指令に基づきデッドタイム補償値を求め、デッドタイムの影響で発生する相電圧誤差を補償するデッドタイム補償部1を備えた部分である。
なお、電圧指令は、通常、電流指令と電流検出値の偏差量を比例(P)制御や比例積分(PI)制御によってモータ電流が電流指令に追従するように制御するときの操作量として与えられる。電流制御系としては、3相電流をd−q軸変換して2軸の電流成分に分解して行う方法や、3相電流を直接フィードバック制御する方法などがあるが、前者の場合でも最終的には3相モータを駆動する場合は、3相の電圧指令に変換してPWM指令パルスを生成する構成となる。従って、ここでは電流制御系の構成方法については特に規定しない。ただし、後述するように電流検出値に代えて電流指令値を用いる場合は、モータが3相であれば3相電流を流すので、3相の電流検出値の代替信号としては3相電流指令が必要となる。そのためd−q軸変換によって電流制御系を構成している場合は、d−q軸/3相変換によって、d−q軸電流指令を3相電流指令に変換した信号を、別途、制御信号として準備しておく必要がある。すなわち電流指令を電流検出値の代替とする場合は、3相電流の場合に限らずモータの実際電流に相当した電流指令の形態を制御信号として備える必要がある。以降の説明において、電流検出値の代わりに電流指令を用いる場合は、モータの実際電流に相当した形態の電流指令を指すものとする。
先ず、従来のデッドタイム補償について、図3および図5を用いて説明する。
図3は、従来のデッドタイム補償方法における1キャリア中の電流リップル発生原理図を示したものである。また、図5(a)は実機での電流リップル波形である。
従来のデッドタイム補償は、電流の極性を用いて行う。電流検出値が正の場合、PWMパルスの変化の状態にかかわらず、電圧指令にデッドタイム補償電圧Vdを加算する。電流検出値が負の場合、電圧指令からデッドタイム補償電圧Vdを減算する。なお、Vu_refは電流が「0」であるため、デッドタイム補償はしない。その結果、端子電圧VuN、VvN、VwNは図3(b)に示すようになる。ここで、端子電圧VuN、VvN、VwNは図13に示す直流電源101のN点から見た場合の波形を表わしたものである。その導出手順は次の通りである。
上述のようにして求めた端子電圧VuN、VvN、VwNをベースにして相電圧を求め、さらに相電圧より相電流を求めると、それぞれ図3の(c)および(d)に示す波形が得られる。相電圧の波形は図13に示すモータ105のようにその巻線がスター(Y)結線の場合であれば、中性点Oを基準としてモータ巻線端子の電圧を観測することによって得られる。すなわち、各相電圧Vu、Vv、Vwは、中性点Oを基準として見た場合の、各トランジスタ103U〜103W、103X〜103Zおよびダイオード104U〜104W、104X〜104Zの通電、非通電の状態によって得られる直流電源101の分圧比率を求めることによって導出できる。
上記のようにして導出した図3(c)の相電圧波形から分かるように、相電圧Vu、Vv、Vwは、PWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間では非対称(面積が異なる)となる。その結果、相電流Iu、Iv、Iwのピーク値はPWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間で異なる(図3(d)を参照)。つまり、キャリア周波数と同じ周期での電流リップルが目立つ。
図5(a)に示す従来手法のデッドタイム補償の場合での電流リップル波形(ここではV相電流波形の拡大図で示す)では、PWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間でそのピーク値が異なっていることがわかる。
図4は、本発明のデッドタイム補償方法における1キャリア中の電流リップル発生原理図を示したものである。また、図5(b)は実機での電流リップル波形である。
先ず、図1に示すPWM信号発生部2で生成されたPWMパルス信号を元にPWMパルスがオンからオフに変化する区間か、オフからオンに変化する区間かを区間判別部6で判別し、区間判別信号を生成する。本発明のデッドタイム補償は、デッドタイム補償部1において、区間判別信号と、電流検出部5で検出した電流の極性を用いて行う。デッドタイム補償部1での処理を、図4を用いて説明する。
その結果、端子電圧VuN、VvN、VwNは図4(b)に示すようになる。その導出手順については、図3の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。図4(b)の端子電圧VuN、VvN、VwNをベースにして相電圧を求め、さらに相電圧より相電流を求めると、それぞれ図4の(c)および(d)に示す波形が得られる。同図(c)から分かるように、相電圧Vu、Vv、Vwは、PWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間で対称(面積が同じ)となる。その結果、相電流Iu、Iv、Iwのピーク値はPWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間で同じになる(図4(d)を参照)。つまり、キャリア周波数と同じ周期での電流リップルが減少し、キャリア周波数の2倍の周波数の電流リップルになる。
図5(b)に示す本発明のデッドタイム補償の場合での電流リップル波形では、PWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間でそのピーク値が同じになっていることがわかる。
上述のように、PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間で相電圧を対称(面積が同じ)にすることができ、相電流のピーク値をPWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間で同じにすることができるので、電流リップルを減らすことができ、モータの磁気騒音を低減することができる。
空間ベクトル方式の場合は、図10に示すようにV0〜V7の8つのスイッチの状態の組み合わせでPWMパルスを出力する。そのPWMパルスは、図6の(b)に示すように、スイッチング周期Tsの前半部分がオンからオフに変化する区間となり、後半部分がオフからオンに変化する区間となる。このため空間ベクトル方式の場合は、スイッチング周期Tsの前半部か後半部かを判断して、区間判別信号を出力する。
電圧指令を図4(a)に示す場合と同一とすると、その電圧ベクトルVaは図11のように表わすことができる。空間ベクトル方式によって図11の電圧ベクトルVaを出力する場合、V0、V5、V6、V7のスイッチの状態を用いて出力する。すなわち図6(b)に示すように、V7→V6→V5→V0→V5→V6→V7と出力する。その結果、端子電圧VuN、VvN、VwNは図6(b)のようになる。図6(b)の端子電圧VuN、VvN、VwNをベースにして相電圧を求め、さらに相電圧より相電流を求めると、それぞれ図6の(c)および(d)に示す波形が得られる。同図(c)から分かるように、相電圧Vu、Vv、Vwは、PWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間で対称(面積が同じ)となる。その結果、相電流Iu、Iv、Iwのピーク値はPWMパルスがオンからオフへ変化する区間と、オフからオンへ変化する区間で同じになる(図6(d)を参照)。詳細な説明は省略するが、V5,V6などのスイッチモードの出力時間は電圧指令とPWMパルスのスイッチング周期Tsから演算により求める。
このように空間ベクトル方式を用いた場合でも、区間判別信号と電流検出値または電流指令を用いてデッドタイム補償を行い、図4(a)と同様の電圧指令を生成することで、PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間で相電圧を対称(面積が同じ)にすることができ、相電流のピーク値をPWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間で同じにすることができるので、電流リップルを減らすことができ、モータの磁気騒音を低減することができる。
先ず、ステップ1でモータ電流を検出する。ただし、本ステップ1において、電流検出値の代わりに電流指令値を用いてもよい。次にステップ2では、下記に示す方法でデッドタイム補償電圧(Vd_U、Vd_V、Vd_W)を算出するか、またはすでに算出した結果を呼び出す。
Vd=Vdc×(Td/Ts) (1)
ここで、Vdcは直流電源101の電圧、TsはPWMパルスのスイッチング周期である。
Vdcは電圧検出器で検出して、Vdを逐次演算してもよいが、本実施例では、モータ駆動条件におけるVdcの平均値を用いている。従って、この場合、Vdは定数として与えられる。
第2の方法は、電流「0」付近でデッドタイム補償電圧を小さくするために、図8に示すような台形補償とするものである。すなわち、電流値がスイッチング素子の電流定格に対して5%程度の小さい領域では、電流値に比例してデッドタイム補償電圧を変化させる。このような台形補償を行う理由は、電流極性の誤検出による過補償を防止するためである。電流値が小さい場合、電流極性の判別が困難となるために、たとえ誤検出によって逆補償となった場合でもその悪影響を過度に受けないように考慮したものである。従って、この場合はVdを電流値の関数として演算する。なお、図8において、電流極性の誤検出が許容される頻度までに低下する電流値に達した点、すなわち、+Vdまたは−Vdの飽和点の値は、上記の式(1)によって算出したデッドタイム補償電圧Vdと同一の値、または次に示す第3の方法で求めた値を用いる。
第3の方法は、事前に最適値を実験的に求める方法である。デッドタイム補償電圧は、理想的には式(1)に示すような電圧で与えられるが、スイッチング素子の遅れなどの影響を考慮した実質的なデッドタイムの補償を行うために、実機により電流リップルを観測しながらデッドタイム補償電圧を調整して最適値を求める。そして、最適なデッドタイム補償電圧を定数として記憶し保存する。
デッドタイム補償電圧の算出は、上述の3つの方法のいずれかで行うが、ステップ2ではすでに算出方法は決定されており、上述の第2の方法以外、Vdは定数として与えられているのでその定数を呼び出す。また、第2の方法を適用する場合は、電流検出値または電流指令値の関数として、Vd_U、Vd_V、Vd_Wを算出する。
なお、図7では代表例としてV相について示しているが、他の相に対しても、各ステップで同様の処理をしてデッドタイム補償を行う。
図12は、本発明の第3実施例における電圧指令の払い出しを説明するタイミングチャートである。同図は、キャリア同期の電流制御を行う場合において、PWMパルスの出力遅れを小さくして電流制御応答を上げるために、電圧指令払い出しタイミング11を電流制御処理タイミング10の終了直後とした場合のタイミングチャートを示したものである。しかし、この電圧指令払い出しタイミングでは、電圧指令の絶対値が所定値以上の場合、電圧指令通りにPWMパルスを出力することができないという欠点がある。
三角波比較のPWM制御では、出力された電圧指令と三角波搬送波を比較し、PWMパルスを生成する。三角波搬送波がカウントアップの場合、電圧指令の値と三角波搬送波のカウンタ値が一致したところで、PWMパルスをオンからオフに変化させる。
三角波搬送波がカウントアップの場合、電圧指令が小さい場合は電圧指令が払い出された後に、三角波搬送波のカウンタ値が電圧指令と一致する値になる。しかし、例えば電圧指令が負に大きい場合には、電圧指令が払い出される前に、三角波搬送波のカウンタ値はすでに電圧指令と一致する値に達した状態になっているので、電圧指令が払い出されると同時にPWMパルスがオンからオフになる。すなわち図12において、本来の電圧指令通りのPWMパルスは、b点でオンからオフに変化することになるが、実際のPWMパルスは、a点で変化する。
そのため、電圧指令通りにPWMパルスを出力できず、本発明の第1実施例の図4で説明したデッドタイム補償ができない場合がある。その結果、PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間で相電圧が非対称(面積が異なる)になり、相電流のピーク値がPWMパルスのオンからオフへ変化する区間と、オフからオンに変化する区間とで異なり、キャリアと同じ周期での電流リップルが発生する。
図2は、本発明の第3実施例におけるPWMインバータ装置のブロック図である。同図において、7は電圧指令を切替える電圧指令切替部、8は電圧指令を保持する電圧指令保持部である。
電圧指令切替部7は、電圧指令(Vu_ref,Vv_ref,Vw_ref)の絶対値が所定値以下であれば、デッドタイム補償部1で演算処理された補償後電圧指令(Vu_ref′,Vv_ref′,Vw_ref′)を出力し、電圧指令の絶対値が所定値を超える場合は、電圧指令保持部8で保持されている前回の補償後電圧指令(Vu_ref″,Vv_ref″,Vw_ref″)を出力する。
電圧指令保持部8は、デッドタイム補償部1で演算処理された補償後電圧指令(Vu_ref′,Vv_ref′,Vw_ref′)を逐次保持する。そして、保持された補償後電圧指令(Vu_ref″,Vv_ref″,Vw_ref″)は、電圧指令(Vu_ref,Vv_ref,Vw_ref)の絶対値が所定値以上大きい場合には、それを検知した直後に電圧指令切替部7を介して出力される。すなわち、この場合は通常の電流制御処理が終了した直後に、補償後電圧指令(Vu_ref′,Vv_ref′,Vw_ref′)を払い出すという処理から、電圧指令保持部8で保持されている前回の補償後電圧指令(Vu_ref″,Vv_ref″,Vw_ref″)を出力する処理に切替えられる。そして、前回の補償後電圧指令(Vu_ref″,Vv_ref″,Vw_ref″)と三角波搬送波がPWM信号発生部2で比較され、一致したところでPWMパルスがオンからオフまたはオフからオンに変化する。
このとき、他の相のPWMパルスは、電圧指令(Vu_ref,Vv_ref,Vw_ref)の絶対値が所定値以下であれば、電流制御処理終了後に出力された今回の補償後電圧指令(Vu_ref′,Vv_ref′,Vw_ref′)と三角波搬送波が比較、生成され、電圧指令の絶対値が所定値を超える場合には、前回の補償後電圧指令(Vu_ref″,Vv_ref″,Vw_ref″)と三角波搬送波が比較されて生成される。
同図において、先ず、ステップ1で、電圧指令の絶対値が所定値以上であるかを判別する。電圧指令の絶対値が所定値以上であれば、PWMパルスの生成に前回の補償後電圧指令をそのまま使用する(ステップ8)。電圧指令の絶対値が所定値より小さければ、ステップ2でモータ電流を検出する。ただし、電流検出値の代わりに電流指令値を用いてもよい。また、電圧指令の絶対値の判別に用いる“所定値”は、電流制御処理時間、電流検出処理時間さらに電流検出タイミングなどのPWMパルス生成の遅れの原因なる事項を考慮して設定する。
ステップ2〜6は図7に示すフローチャートのステップ1〜5の内容と同一であり、図9のフローチャートでは、ステップ1の電圧指令判別と、その結果に基づいてステップ8の前回の補償後電圧指令をそのまま使うフロー、および、ステップ7の補償後電圧指令を保持するフローが追加されている点が異なる。
ステップ4では、検出したモータ電流または電流指令値の極性を判別する。
ステップ5では、電流極性判別結果と、区間判別結果に基づいてデッドタイム補償電圧を電圧指令に加算するか減算するか、もしくはデッドタイム補償なしとするかを判断する。
ステップ6では、補償後電圧指令を生成する。例えば、V相電流の極性が正で、PWMパルスがオフからオンに変化する区間では、V相電圧指令Vv_refにデッドタイム補償電圧Vd_Vを加算して補償後電圧指令を生成する。
ステップ7では、ステップ6で求めた補償後電圧指令を電圧指令保持部8に保持する。
なお、図9では代表例としてV相について示しているが、他の相に対しても、各ステップで同様の処理をしてデッドタイム補償を行う。
2 PWM信号発生部
3 パワー部
4 モータ
5 電流検出部
6 区間判別部
7 電圧指令切替部
8 電圧指令保持部
101 直流電源
102U〜102W,102X〜102Z スイッチ
103U〜103W,103X〜103Z トランジスタ
104U〜104W,104X〜104Z ダイオード
105 モータ
106 三角波搬送波
107 電圧指令
Claims (10)
- 電圧指令をPWMパルスに変換するPWM信号発生部と、前記PWMパルスによってスイッチング素子をオンオフ制御しモータに電圧を印加するパワー部とを備えたPWMインバータ装置において、
前記PWMパルスがオンからオフに変化する区間と、オフからオンに変化する区間とを判別して、区間判別信号を出力する区間判別部と、
前記区間判別信号と前記モータの電流検出値または電流指令値に基づきデッドタイム補償電圧を加算、減算もしくは補償なしとするかを判断し、前記電圧指令に加算または減算もしくは補償なしとした補償後電圧指令を生成し、デッドタイムの影響で発生する電圧誤差を補償するデッドタイム補償部とを備えたことを特徴とするPWMインバータ装置。 - 前記補償後電圧指令を保持する電圧指令保持部を備え、前記電圧指令の絶対値が所定値以下の場合には、前記補償後電圧指令が搬送波と同期した電流制御処理の直後に前記PWM信号発生部に与えられ、前記PWMパルスを生成し、
前記電圧指令の絶対値が所定値を超える場合には、該所定値を超えたことを検知した直後に、前記補償後電圧指令の前回値が前記PWM信号発生部に与えられ、前記PWMパルスを生成することを特徴とする請求項1に記載のPWMインバータ装置。 - 前記PWM信号発生部は、前記補償後電圧指令と三角波搬送波との比較によって、または、インバータ出力部のスイッチの状態を組み合わせた空間ベクトル方式によって前記PWMパルスを生成することを特徴とする請求項1に記載のPWMインバータ装置。
- 前記デッドタイム補償電圧Vdは、デッドタイムをTd、前記PWMパルスのスイッチング周期をTs、直流電源の電圧をVdcとしたときに、Vd=Vdc×(Td/Ts)なる式で算出されることを特徴とする請求項1に記載のPWMインバータ装置。
- 前記デッドタイム補償電圧は、前記電流検出値の電流極性の判別が困難となる低電流領域では、前記電流検出値に比例した直線関数で算出され、前記電流極性の誤検出が許容頻度以下に低減する電流値以上では、デッドタイムTdの時間幅のPWMパルスに換算した電圧値で与えられることを特徴とする請求項1に記載のPWMインバータ装置。
- 電圧指令をPWMパルスに変換し、該PWMパルスによってスイッチング素子をオンオフ制御しモータに電圧を印加するパワー部を備えたPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法において、
前記PWMパルスがオンからオフに変化する区間とオフからオンに変化する区間とを判別して区間判別信号を出力し、該区間判別信号と前記モータの電流検出値または電流指令値に基づきデッドタイム補償電圧を加算、減算もしくは補償なしとするかを判断し、前記電圧指令に加算または減算もしくは補償なしとした補償後電圧指令を生成し、デッドタイムの影響で発生する電圧誤差を補償することを特徴とするPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法。 - 前記補償後電圧指令を保持し、
前記電圧指令の絶対値が所定値以下の場合には、前記補償後電圧指令が搬送波と同期した電流制御処理の直後に前記搬送波と比較され前記PWMパルスを生成し、
前記電圧指令の絶対値が所定値を超える場合には、該所定値を超えたことを検知した直後に、前記補償後電圧指令の前回値が前記搬送波と比較され前記PWMパルスを生成することを特徴とする請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法。
- 前記PWMパルスを、前記補償後電圧指令と三角波搬送波との比較によって、または、インバータ出力部のスイッチの状態を組み合わせた空間ベクトル方式によって生成することを特徴とする請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法。
- 前記デッドタイム補償電圧Vdは、デッドタイムをTd、前記PWMパルスのスイッチング周期をTs、直流電源の電圧をVdcとしたときに、Vd=Vdc×(Td/Ts)なる式で算出されることを特徴とする請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法。
- 前記デッドタイム補償電圧は、前記電流検出値の電流極性の判別が困難となる低電流領域では、前記電流検出値に比例した直線関数で算出され、前記電流極性の誤検出が許容頻度以下に低減する電流値以上では、デッドタイムTdの時間幅のPWMパルスに換算した電圧値で与えられることを特徴とする請求項6に記載のPWMインバータ装置のデッドタイム補償方法。
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