JP2011053408A - クリーニングユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードにて掻き取られたトナーや紙粉をこのクリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積させることなく、トナー抜けを有効に防止して、クリーニング不良を発生させにくいクリーニングユニットおよび画像形成装置を提供する。
【解決手段】上流ローラ8と下流ローラ9とに掛け回されるベルト10上に、先端下端エッジ40が当接するクリーニングブレード22と、ベルトの内側に配置されてベルト10を介してクリーニングブレード22を受けるブレード対向ローラ25とを備えたクリーニングユニットである。ブレード対向ローラ25よりも上流側の上流ローラ8の水平方向接線L1が、ブレード対向ローラ25の水平方向接線よりも下方に配置される。上流ローラ8とブレード対向ローラ25との間のベルト10を、ブレード対向ローラ25の水平方向接線Lに対して0°以上で傾斜させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真のプリンタ、FAX、複写機等において用いられるクリーニングユニット及びそれを備える画像形成装置に関し、詳しくは静電潜像に現像されたトナー層を記録媒体に転写させるまでの工程に用いられるベルトユニットであり、ベルト上に静電気的に担持されているトナー層をゴムブレードにてクリーニングするクリーナーユニット、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置等に用いられるクリーニングユニットは、例えば、図13に示すように、少なくとも一対のローラ58(上流側のローラを図示し、下流側のローラの図示を省略している)とに掛け回される転写ベルト60上に、その先端下端エッジ80が当接するクリーニングブレード77と、転写ベルト60の内側に配置されてベルト60を介してクリーニングブレード77を受けるブレード対向ローラ75と、クリーニングブレード77にて掻き取られてトナーを収容するクリーナケース71と、クリーナケース71内のトナーを搬送する搬送手段を構成する搬送スクリュー73とを備える。なお、クリーニングブレード77は、ブレード部材77aとホルダ77bとを有する。
すなわち、図示している上流ローラ58が駆動ローラとされ、この駆動ローラの駆動によって、転写ベルト60が走行する。この際、クリーニングブレード77とブレード対向ローラ75とによって、矢印A方向に走行している転写ベルト60を挟持状として、転写ベルト60に当接する先端下端エッジ80によって、転写ベルト60上に残ったトナーを掻き取って、クリーナケース71に収容する。そして、クリーナケース71に収容されたトナーは搬送手段を構成する搬送スクリュー73にて図示省略の廃トナー収容器に搬送される。
しかしながら、図13に示すように、クリーニングブレード77よりも上位に搬送スクリュー73が配置されている場合、クリーニングブレード77の先端部乃至その近傍のトナーSや紙粉は、搬送スクリュー73にて搬送されず、図14に示すように、この部位に堆積する。
すなわち、クリーナケース71の開口部は、ブレード対向ローラ75よりも下流側においてはクリーニングブレード77にて塞がれ、ブレード対向ローラ75よりも上流側においてはシール部材74にて塞がれている。したがって、クリーニングブレード77によって掻きとられたトナーS等は、このクリーニングブレード77によってせき止められる。また、シール部材74にて上流側へは移動できない。このため、トナーSや紙粉はクリーニングブレード77の先端部乃至その近傍に堆積していくことになる。
ところで、通常、転写ベルト60と搬送スクリュー73とは連動して回転しており、図14に示すラインBの高さまで堆積しないと廃トナー収容器に搬送されない。すなわち、図14に示すラインBの高さまで堆積する状態となれば、トナーS等は廃トナー収容器へ搬送される。このため、クリーナケース71内は常にトナ−S等が満杯状態とならない。しかしながら、満杯状態とならない状態であっても、このように堆積した紙粉等はブレードエッジ(先端下端エッジ80)と転写ベルト60との間をすり抜ける場合がある。このように、すり抜ければ、クリーニング不良を発生させる原因となっていた。
そこで、従来には、このようなトナー等のすり抜けを防止しようとしたものがある(特許文献1〜特許文献3)。特許文献1は、クリーニングブレードの先端角度を鈍角形状とすることで、より低線圧で高面圧を付加することができ、像担持体に加える荷重に対して、効率よく当接部でのトナーのすり抜けを防止するものである。また、特許文献2は、端稜線部が直角である場合に比べて面圧を高くすることにより、効率よく当接部でのトナーのすり抜けを防止し、クリーニング不良の発生を防止するものである。この場合、第2先端面が被クリーニング部材表面の法線よりも被クリーニング部材表面移動方向下流側に傾斜していることにより、第2先端面に接触したトナーは被クリーニング部材から離れる方向に力を受けやすくなり、第1先端面と被クリーニング部材との間の空隙に堆積するトナーの逃げ場を作る。これにより、先端稜線部が鈍角であっても当接部の上流側に堆積するトナーによるクリーニング不良の発生を抑制することができる。また、特許文献3でも、クリーニングブレードの先端角度を鈍角形状とすることで、線圧を高めることなく面圧を高めて、トナーのすり抜けを防止している。
特許文献4では、先端角を鈍角にすることで、ブレード先端面と感光体ドラム表面とが成す角を鋭角とし、経時においてトナーが堆積しやすい状態であっても、感光体ドラムを正規回転方向とは逆方向に表面移動させるものである。これによって、クリーニングブラシで堆積トナーを除去することができ、トナーが堆積することを防止するものである。
また、特許文献5では、クリーニングブレードは残留トナーを像担持体表面から効率的に除去できるように、クリーニングブレードの硬度や当接圧力や当接角度を設定している。
特許文献6では、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍をV字状若しくはナイフエッジ状に鋭角としている。特許文献7では、クリーニングブレードが被清掃体表面(像担持体表面)に当接していない状態で、先端エッジを形成する2面のなす角度が鋭角となるようにしている。これによって、像担持体表面に対するクリーニングブレードの単位面積あたりの圧力の低下を阻止している。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3等に示すように、クリーニングブレードの先端角度を鈍角形状としても、クリーニングブレードの先端と、転写ベルトとが成す角度が鋭角となる。このように鋭角となれば、この鋭角部に入ったトナーや紙粉等が、いわゆるくさび形状を成す。くさび形状を成せば、鋭角部に順次トナー等が食い込んでいくことになる。このように食い込めば、クリーニングブレードが転写ベルトから浮き上がった状態となって、トナーのすり抜け現象が発生する。特許文献7でも、クリーニングブレードの先端と、転写ベルトとが成す角度が鋭角となり、トナー抜けを有効に防止できない。
また、特許文献4では、感光体ドラムを正規回転方向とは逆方向に表面移動させる必要があり、効率のよいクリーニングを行うことができない。特許文献5では、クリーニング装置が像担持体より上方に配置されている構成により、常に残留現像剤が蓄積される。従って、より強固に像担持体に付着し易い放電生成物や転写紙に添加される一部の添加剤及び紙粉は、像担持体に堆積してしまうことがあった。
特許文献6では、ブレード硬度が50度〜75度程度と比較的柔らかいゴムブレードが使用されているため、ブレードの押圧で感光体に凹みを生じると、同時にブレードエッジも歪む。また、感光体の摩擦係数が高いために、ブレードの先端部乃至その近傍が感光体に巻き込まれ変形する。このため、ブレードと感光体間に僅かな隙間を生じ、クリーニングブレードに滞留したトナーは、ブレードの隙間を抜ける、いわゆるトナー抜けが発生する。このトナー抜けは引っかかりが少ない球形トナーほど大きくなる傾向がある。
すなわち、このような画像形成装置等におけるクリーニングユニットのクリーニング不良の主な原因として、クリーニングブレードの先端エッジ(先端下端エッジ)と転写ベルトのエッジ当接部位との間に噛み込んだ紙粉により、クリーニングブレードが持ち上げられる、もしくはクリーニングブレードの先端エッジの偏摩耗により、先端エッジとエッジ当接部位との間から下流側へトナー等がすり抜ける。また、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積した球形トナーの回転力の分力により当接しているクリーニングブレードが持ち上げられ、トナーがすり抜けることが考えられる。
本発明は、斯かる事情に鑑み、クリーニングブレードにて掻き取られたトナーや紙粉をこのクリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積させることなく、トナー抜けを有効に防止して、クリーニング不良を発生させにくいクリーニングユニットおよび画像形成装置を提供しようとするものである。
本発明の第1のクリーニングユニットは、上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、ブレード対向ローラよりも上流側の上流ローラの水平方向接線が、ブレード対向ローラの水平方向接線よりも下方に配置されるとともに、上流ローラとブレード対向ローラとの間のベルトと、上流ローラの水平方向接線との成す角度を0°以上としたものである。ここで、ベルトとしては例えば転写ベルトである。
本発明の第1のクリーニングユニットによれば、クリーニングブレードよりも上流側においては、ベルトが、上流側に向かって下頃することになる。このため、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍のトナー等は上流側へ移動することになる。
前記クリーニングブレードのベルト当接部位が、ブレード対向ローラの軸心を通る垂線よりも上流側であるのが好ましい。これによって、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
本発明の第2のクリーニングユニットは、上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、上流ローラとブレード対向ローラとの間のベルトと、クリーニングブレードの先端面とがなす角度を90°以上としたものである。
本発明の第2のクリーニングユニットによれば、クリーニングブレードの先端面と、ベルトとが成す角度が鋭角にならず、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
本発明の第3のクリーニングユニットは、上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、前記クリーニングブレードは、その先端面と上面とのコーナ部にテーパ状乃至凸アール状の切欠部を設けたものである。
本発明の第3のクリーニングユニットによれば、クリーニングブレードの先端面と上面とのコーナ部にテーパ状乃至凸アール状の切欠部を設けたことによって、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積した未転写トナーや紙粉を搬送スクリューへ自然搬送し易くなり、先端部乃至その近傍の未転写トナー、紙粉の堆積を緩和することができる。
本発明の第4のクリーニングユニットは、上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラと、クリーニングブレードにて掻き取られてトナーを収容するクリーナケースと、クリーナケース内のトナーを搬送する搬送手段とを備えたクリーニングユニットであって、前記搬送手段を構成する搬送スクリューに、前記クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積したトナーを搬送スクリュー側へ案内する羽部材を設けたものである。
本発明の第4のクリーニングユニットによれば、羽部材を設けたことによって、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナーを搬送スクリュー側へ案内することができ、トナー等がくさび形状に堆積するのを防止できる。
前記羽部材は前記搬送スクリューのスパイラルリブに対して略直角をなすとともに、スパイラルリブとの間には隙間が設けられているのが好ましい。さらには、複数の前記羽部材が搬送スクリューの軸方向に沿って所定間隔で配設されているのが好ましい。また、羽部材には貫通孔が設けられているのが好ましい。
搬送スクリューは、2つの搬送経路を形成するための2条のスパイラルリブを備え、一方の搬送経路のみ羽部材を配置することができる。また、搬送手段を構成する搬送スクリューは、2つの搬送経路を形成するための2条のスパイラルリブを備え、一方の搬送経路には、羽部材を配置せず又は貫通孔が設けられた羽部材を配置し、他方の搬送経路には、貫通孔が設けられた羽部材を配置したものであってもよい。
本発明の画像形成装置は、前記記載のクリーニングユニットを備えたものである。
本発明の第1のクリーニングユニットでは、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍のトナー等は上流側へ移動することになり、クリーニングブレードのベルト当接部位より下流側へ移動するトナー抜けを回避することができる。これによって、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。この際、ベルト当接部位が、ブレード対向ローラの軸心を通る垂線よりも上流側である場合、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止でき、一層トナー抜けを回避することがきる。
本発明の第2のクリーニングユニットでは、クリーニングブレードの先端面と、ベルトとが成す角度が鋭角にならず、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。これによって、トナー抜けを回避することができ、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。
本発明の第3のクリーニングユニットでは、切欠部にてトナー等がくさび形状をなすのを防止でき、これによって、トナー抜けを回避することがき、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。また、クリーニングブレード先端全体を鋭角、鈍角にカットする必要がなく、寸法精度を必要としないため、生産性の向上を図ることができる。
本発明の第4のクリーニングユニットでは、羽部材を設けたことによって、トナー等がくさび形状に堆積するのを防止でき、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。しかも、トナー等を効率よくトナー回収部へ搬送することができる。また、羽部材を設けたことによって、クリーナー内に一定量の未転写トナーや紙粉が蓄積する前に、搬送スクリューにて廃トナー収容器へ搬送することができ、クリーナー容量に余裕を持たせることができる。
羽部材がスパイラルリブに対して略直角をなすようにすることによって、羽部材によって回収した未転写トナーや紙粉を効率よく搬送スクリューによってトナー収容器へ搬送することができる。また、スパイラルリブとの間には隙間が設けられるものでは、搬送スクリューの搬送力の低下を防止できる。すなわち、隙間がなければ、羽部材によって掻き取ったトナー等を、この搬送スクリューにて搬送する際に、この羽部材によってトナー等の移動が規制されることになるからである。
複数の羽部材が搬送スクリューの軸方向に沿って所定間隔で配設されていれば、搬送スクリューの搬送力の低下を防止できるとともに、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍のトナー等の回収力の向上を図ることができる。また、羽部材に貫通孔を設けたものでは、隙間を設けた場合と同様、搬送スクリューの搬送力の低下を防止できる。しかも、スパイラルリブとの間に隙間を設けないで済むので、搬送スクリューの軸本体部とスパイラルリブに羽部材を固定でき、羽部材の強度を確保できるとともに、ブレード先端部乃至その近傍の堆積物回収性及び拡散の機能低下を防止できる。
二つの搬送経路を有するものでは、一方の搬送経路のみ羽部材を配置することによって、他方の搬送経路には羽部材を有さないので、この他方の搬送経路によって安定してトナー等を搬送することができ、しかも一方の搬送経路には羽部材が設けられるので、この羽部材によって、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
二つの搬送経路を有するものでは、一方の搬送経路には、羽部材を配置せず又は貫通孔が設けられた羽部材を配置し、他方の搬送経路には、貫通孔が設けられた羽部材を配置したものでは、両方の搬送経路にて安定してトナー等を搬送することができ、しかも、配置される羽部材にて、クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
本発明の画像形成装置では、前記クリーニングユニットを備えているので、クリーニング不良を発生させにくくなって、高品質の画像を長期にわたって安定して形成することができる。
本発明の画像形成装置の構成を示す簡略図である。 前記画像形成装置のクリーニングユニットの簡略図である。 前記クリーニングユニットの変形例を示す簡略図である。 クリーニングユニットの他の実施形態を示し、(a)はクリーニングブレードの先端面が90度にカットされている場合の簡略図であり、(b)はクリーニングブレードの先端面が鋭角にカットされている場合の簡略図であり、(c)はクリーニングブレードの先端面が鈍角にカットされている場合の簡略図である。 クリーニングユニットの別の実施形態を示す要部簡略図である。 クリーニングブレードを示し、(a)は図5に示すクリーニングユニットに用いられたクリーニングブレードの簡略図であり、(b)は図5に示すクリーニングユニットに用いられる他のクリーニングブレードの簡略図である。 クリーニングユニットのさらに別の実施形態を示す要部簡略図である。 前記図7に示すクリーニングユニットの搬送スクリューの要部斜視図である。 搬送スクリューと羽部材との関係を示す斜視図である。 搬送スクリューの全体斜視図である。 羽部材の変形例を示す斜視図である。 搬送スクリューを示し、(a)はスパイラル形状が1条である搬送スクリューの斜視図であり、(b)はスパイラル形状が2条である搬送スクリューの斜視図である。 従来のクリーニングユニットの簡略図である。 従来のクリーニングユニットにおいてトナーが堆積した状態の簡略図である。
以下、図に示す実施例による本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明に係る電子写真方式のカラー画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成してある。
各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。そこで、1つのプロセスユニット1Yを例にその構成を説明する。
プロセスユニット1Yは、静電潜像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としての感光体クリーニングブレード5を備えている。また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置7が配設されている。
図1に示す画像形成装置は、中間転写方式の画像形成装置である。詳しくは、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方に、無端状の中間転写ベルト10を有する中間転写ユニット6が配設されている。中間転写ベルト10は、駆動ローラ8及び従動ローラ9に張架され、図の矢印の方向に周回走行可能に構成されている。また、従動ローラ9は中間転写ベルト10に所定の張力を付与するためのテンションローラとして機能している。
中間転写ベルト10の内周面には、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ(一次転写部材)11が、4つの感光体2に対向して配設されている。4つの感光体2は、中間転写ベルト10の外周面に圧接しており、各圧接部において一次転写ニップを形成している。
中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ8に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ(二次転写部材)12が配設されている。二次転写ローラ12は、中間転写ベルト10の外周面に圧接しており、その圧接部において二次転写ニップを形成している。また、駆動ローラ8は、二次転写ローラ12に対向して二次転写ローラ12の接触圧を受ける二次転写対向ローラとしても機能している。
また、駆動ローラ8の近傍には、転写ベルト10上に残った未転写のトナー像をクリーニングするためのクリーニングユニットUが配置されている。
画像形成装置本体100の下部には、紙やOHPシート等の記録材Pを収容した記録材収容部13が配設されている。記録材収容部13には、記録材Pを搬出する供給ローラ14等が設けてある。
画像形成装置本体100内には、記録材Pを記録材収容部13から上方へ案内するための搬送路Rが配設されている。駆動ローラ8と二次転写ローラ14によって形成された二次転写ニップよりも、搬送路Rの搬送方向上流側(図の下方)に、一対のレジストローラ15a,15bが配設されている。また、二次転写ニップよりも、搬送路Rの搬送方向下流側(図の上方)に、定着装置16が配設されている。定着装置16は、加熱ローラ17と加圧ローラ18を有する。加熱ローラ17と加圧ローラ18は互いに圧接しており、その圧接部において定着ニップを形成している。
搬送路Rの搬送方向下流端部には、一対の排出ローラ19a,19bが配設されている。また、記録材Pを積載するためのストック部20が、画像形成装置本体100の上面を内方へ凹ませて形成されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の通常の印刷動作について説明する。
プロセスユニット1Yにおいて、感光体2を図の矢印の方向に回転させ、その感光体2の表面を帯電ローラ3によって均一な高電位に帯電させる。次いで、画像データに基づいて露光装置7から感光体2の表面にレーザビームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2の表面に形成された静電潜像の部分に、現像装置4によって帯電させたトナーを静電的に転移させ、イエローのトナー画像を形成(可視画像化)する。
一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ローラ11と感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界を形成する。そして、一次転写ニップにおいて、回転する感光体2上のトナー画像を、図の矢印方向に走行する中間転写ベルト10に一次転写する。
その他の各プロセスユニット1C,1M,1Bkにおいても、同様にして感光体2上にトナー画像を形成し、4色のトナー画像を互いに重なり合うように中間転写ベルト10に一次転写する。
また、一次転写行程を経た後の感光体2の表面を、感光体クリーニングブレード5によってクリーニングし、残留トナーを除去する。さらに、感光体2の表面に残る残留電荷を図示しない除電ランプによって除電する。
一方、記録材収容部13に収容されている記録材Pを、供給ローラ14を回転させて搬送路Rへ送り出す。送り出された記録材Pは、レジストローラ15a,15bによって一旦停止される。
また、二次転写ローラ12にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して二次転写ニップに転写電界を形成する。あるいは、二次転写ローラ12に対向する駆動ローラ8にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加して、同様の転写電界を形成してもよい。その後、レジストローラ15a,15bの駆動を再開し、中間転写ベルト10上のトナー画像とタイミング(同期)をとって記録材Pを二次転写ニップへ送る。そして、二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像を記録材P上に一括して二次転写する。
二次転写後、中間転写ベルト10の表面に残留するトナーは、クリーニングユニットUによって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器30へ回収される。
トナー画像を転写された記録材Pは、定着装置16へと搬送される。定着装置16に送り込まれた記録材Pは、加熱ローラ17と加圧ローラ18間に挟まれて加熱・加圧され、トナー画像が記録材P上に定着される。その後、記録材Pは排出ローラ19a,19bによってストック部20に排出される。
次に、図2に示す本発明に係るクリーニングユニットUについて説明する。このクリーニングユニットUは、上流ローラ(駆動ローラ8)と下流ローラ(従動ローラ9)とに掛け回されるベルト(転写ベルト10)上に、先端下端エッジ40が当接するクリーニングブレード22と、ベルト10の内側に配置されてベルト10を介してクリーニングブレード22を受けるブレード対向ローラ25と、クリーニングブレード22にて掻き取られてトナーを収容するクリーナケース21と、クリーナケース21内のトナーを搬送する搬送手段Mとを備えている。
この場合、ブレード対向ローラ25よりも上流側の上流ローラ(駆動ローラ8)の水平方向接線L1を、ブレード対向ローラ25の水平方向接線Lよりも下方に配置する。そして、上流ローラ8とブレード対向ローラ25との間のベルト10と、上流ローラ8の水平方向接線L1との成す角度θを0°以上としている。すなわち、水平方向接線L1と水平方向接線Lとの距離をΔtとしたときに、Δt≧0とする。これによって、角度θが0°以上となる。
クリーニングブレード22は、ブレード部材22aと、このブレード部材22aを保持するホルダ22bとを備える。また、クリーナケース21は、上壁21aと、この上壁21aの両端から垂下される側壁21b,21cと、一方(上流側)の側壁21cの下端から下方に向かってクリーナケース21内側へ傾斜する傾斜壁21dとを備える。
そして、傾斜壁21dにはシール部材24が付設され、このシール部材24の反対側に前記クリーニングブレード22がクリーナケース21を塞ぐように配置されている。クリーニングブレード22のブレード部材22aは、水平方向接線Lに対して所定角度で傾斜している。このブレード部材22aの傾斜角度θ1としては、例えば、30度程度としている。このため、ブレード部材22aの先端面35は、水平方向接線Lに対して(90°−θ1)で傾斜することになる。
また、シール部材24は、傾斜壁21dの傾斜角度に沿って延びる本体部24aと、この本体部24aの下端からほぼ水平方向接線Lに沿ってブレード部材22a側へ延びる水平部24bとを備える。これによって、クリーナケース21の傾斜壁21d側の開口部を塞ぐことになる。すなわち、クリーナケース21の開口部は、ブレード対向ローラ25よりも下流側においてはクリーニングブレード22にて塞がれ、ブレード対向ローラ25よりも上流側においてはシール部材24にて塞がれている。
このように構成されたクリーニングユニットUでは、転写ベルト10の矢印A方向に走行することによって、ブレード部材22aのベルト当接部位(先端下端エッジ)40が転写ベルト10の上面に当接して、トナーSを掻き取ってクリーニングできる。
また、クリーナケース21内には、搬送手段Mを構成する搬送スクリュー23が配置されている。搬送スクリュー23は、例えば、図12(a)(b)に示すように、軸部材23aと、この軸部材23aの外周面に設けられるスパイラルリブ23bとを備えたものである。この場合、図12(a)では、1条のスパイラルリブ23bを備えたものであり、図12(b)では、2条のスパイラルリブ23b、23cを備えたものである。すなわち、図12(a)では一つの搬送経路Tが形成され、図12(b)では二つの搬送経路T1、T2が形成される。このため、この実施形態における搬送スクリュー23としては、図12(a)タイプであっても、図12(b)タイプであってもよい。
図2に示すように構成されたクリーニングユニットUでは、クリーニングブレード22よりも上流側においては、ベルト10が、上流側に向かって下頃することになる。このため、この先端下端エッジ40によって掻き取ったトナーSや紙粉等は、矢印Cのように上流側へ移動することになる。すなわち、クリーニングブレード22のベルト当接部位40より下流側へ移動するトナー抜けを回避することができる。これによって、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。
クリーニングブレード22のブレード部材22aの先端部乃至その近傍のトナー等は、矢印Cのように上流側へ移動するが、シール部材24によって、受けられ、クリーナケース21外へ配設されない。そして、このように、クリーナケース21内に堆積したトナーS等は、搬送スクリュー23の搬送経路T(図12参照)に入って、この搬送スクリュー23の駆動によって、中間転写ユニット6の下方位置に配置された廃トナー収容器30に収容される。
ところで、クリーニングブレード22のブレード部材22aとして、図3に示すように、ベルト当接部位40が、ブレード対向ローラ25の軸心Oを通る垂線Hよりも上流側となるように配置してもよい。すなわち、ベルト当接部位40を通る垂線H1と前記垂線Hとの差をΔaとした場合、Δa≧0とする。
このように、ベルト当接部位40が、ブレード対向ローラ25の軸心を通る垂線よりも上流側である場合、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止でき、一層トナー抜けを回避することがきる。なお、このクリーニングブレード22のブレード部材22aとしては、後述するような図6(a)に示すように、先端面35と上面36とのコーナ部にテーパ状の切欠部37aを設けたものを使用している。この場合、図2に示すように切欠部37aを有さないものであっても、図6(b)に示すように、先端面35と上面36とのコーナ部にアール状の切欠部37bを設けたものであってもよい。
次に、図4では、クリーニングブレード22よりも上流側のベルト10(10a)を前記実施形態のように、傾斜させず、従来のように、水平状に維持したままクリーニングブレード22の先端面35と、ブレード対向ローラ25よりも上流側のベルト10(10a)との成す角度αを約90°としている場合を示している。
図4(a)では、クリーニングブレード22の先端面35を、ブレード対向ローラ25の軸心Oを通る垂線Hと、平行となるように配置している。このため、クリーニングブレード22のブレード部材22aをブレード対向ローラ25よりも上流側のベルト10(10a)と平行状となるように配置している。また、クリーニングブレード22をベルト10と接触させないように、ブレード対向ローラ25よりも下流側のベルト10(10b)をクリーニングブレード22から離間するように、下流側に向かって順次下降させている。この際、先端面35を通る垂線H2を、前記垂線Hよりも下流側に配置している。
図4(b)では、クリーニングブレード22のブレード部材22aの先端面35を傾斜面としている。この場合、先端面35とブレード部材22aの下面とが成す角度を鋭角としている。また、ベルト10は、ブレード対向ローラ25の近傍の上流側と下流側とを同一水平面上に配置している。そして、クリーニングブレード22をベルト10に対して所定角度で傾斜させることによって、この傾斜面からなる先端面35のベルト10との成す角度αを約90°としている。
図4(c)でも、クリーニングブレード22のブレード部材22aの先端面35を傾斜面としているが、先端面35とブレード部材22aの下面とが成す角度を鈍角としている。そして、クリーニングブレード22をベルト10に対して所定角度で傾斜させることによって、この傾斜面からなる先端面35のベルト10との成す角度αを約90°としている。すなわち、ブレード対向ローラ25よりも下流側のベルト10をクリーニングブレード22から離間するように、下流側に向かって順次下降させ、クリーニングブレード22を、先端面35のベルト10との成す角度αが約90°となるように、クリーニングブレード22を水平状態からベルト当接部位40を中心に図4(a)に示す+方向に揺動させた状態としている。
図4に示すクリーニングブレード22では、クリーニングブレード22の先端面35と、ベルト10(10a)とが成す角度が鋭角にならず、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。これによって、トナー抜けを回避することができ、クリーニング不良を発生させにくくなって、高精度のクリーニングを行うことができる。
図4では、先端面35と、ベルト10との成す角度αを約90°としているが、角度αを90°よりも大きくしてもよい。この角度αを90°よりも大きくする場合には、先端下端エッジ部40を中心に図4(a)の+方向に傾ければよい。なお、逆に角度αを90°よりも小さくする場合、先端下端エッジ部40を中心に図4(a)の−方向に傾ければよい。
このように、角度αを90°よりも大きくした場合、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを有効に防止できる。
次に、図5は、図6に示すクリーニングブレード22を用いた場合を示している。この場合、図13に示す従来と同様、転写ベルト10は、上流側から下流側に向かって下傾している。すなわち、転写ベルト10として、上流ローラ8とブレード対向ローラ25との間のベルト10(10a)を、上流ローラ8の水平方向接線L1に対して0°以上で傾斜させたものではない。
図5に示すように、クリーニングブレード22の先端面35と上面36とのコーナ部にテーパ状の切欠部37aを設けたことによって、この切欠部37aにてトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
このため、図6(b)に示すように、クリーニングブレード22の先端面35と上面36とのコーナ部に凸アール状の切欠部37bを設けてもよい。この場合であっても、この切欠部37bにてトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
ところで、クリーニングブレード22の製造時においては、その素材をカットして先端エッジを形成する際、先端エッジが90°となるようにカットすることが最も容易である。先端エッジ角度を変更すると、製造コストのアップにつながるので、先端エッジ部は90°でカットすることが望ましい。そのため、先端エッジ部を90°にカットした後、二次加工として、転写ベルト10と当接しない一角、つまり上面と先端面とのコーナ部の面取りを行ようにすればよい。すなわち、第4のクリーニングユニットのように、クリーニングブレードに切欠部を形成するようにすればよい。このように形成することによって、クリーニングブレード先端全体を鋭角、鈍角にカットする必要がなく、寸法精度を必要としないため、生産性の向上を図ることができる。
次に図7においては、搬送手段Mを構成する搬送スクリュー23に羽部材27を設けている。この羽部材27は、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積したトナーSを搬送スクリュー23側へ案内することになる。この際、羽部材27は搬送スクリュー23の回転によって、クリーナケース21の内壁22に対して摺接することになる。
羽部材27は、図8に示すように、例えば板部材からなり、搬送スクリュー23のスパイラルリブ23bに対して略直角をなすとともに、スパイラルリブ23bとの間には隙間δ(羽部材27の側辺27aがスパイラルリブ23bの側面との間の隙間)が設けられている。なお、羽部材27はクリーナケース21やクリーニングブレード22に対して摺接(接触)することになるので、例えば、厚さが0.1mm程度のPETフィルム等の弾性部材にて構成することができる。
このように、羽部材27を設けたことによって、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナーSを搬送スクリュー23側へ案内することができ、トナー等がくさび形状に堆積するのを防止できる。また、羽部材27を設けたことによって、クリーナケース21に一定量の未転写トナーや紙粉が蓄積する前に、搬送スクリュー23にて廃トナー収容器へ搬送することができ、クリーナケース容量に余裕を持たせることができる。なお、従来の構成に比べて約130%の回収効率とすることが可能である。
羽部材27がスパイラルリブ23bに対して略直角をなすようにすることによって、羽部材27によって回収した未転写トナーや紙粉を効率よく搬送スクリュー23によって廃トナー収容器30へ搬送することができる。また、スパイラルリブ23bとの間には隙間δが設けられるものでは、搬送スクリュー23の搬送力の低下を防止できる。すなわち、隙間δがなければ、羽部材27によって掻き取ったトナー等を、この搬送スクリュー23にて搬送する際に、羽部材27によってトナー等の移動が規制されることになるからである。
また、図10に示すように、複数の羽部材27が搬送スクリュー23の軸方向に沿って所定間隔で配設されているのが好ましい。複数の羽部材27が搬送スクリュー23の軸方向に沿って所定間隔で配設されていれば、搬送スクリュー23の搬送力の低下を防止できるとともに、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍のトナー等の回収力の向上を図ることができる。
羽部材27として、図11に示すうように、貫通孔28を設けたものであってもよい。羽部材27に貫通孔28を設けたものでは、隙間δを設けた場合と同様、羽部材27によってトナー等の移動が規制されることがなくなって、搬送スクリュー23の搬送力の低下を防止できる。しかも、スパイラルリブ23bとの間に隙間を設けないで済むので、搬送スクリュー23の軸本体部23aとスパイラルリブ23bに羽部材27を固定できる。このため、羽部材27の強度を確保できるとともに、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍の堆積物回収性及び拡散の機能低下を防止できる。なお、この図11に示す羽部材27では、羽部材27の側辺27aに切欠部29が設けられ、この切欠部29がスパイラルリブ23bに嵌合している。
ところで、搬送スクリュー23には、前記したように、図12(a)に示すような1つの搬送経路Tを有するものと、図12(b)に示すように、2つの搬送経路T1,T2を有するものとがある。このため、軸線方向に沿ってスパイラルリブ23bの全間隔に羽部材27を設ければ、この羽部材27によって、搬送経路Tをせき止めることになる。このため、図12(a)に示すような1つの搬送経路Tを有するものでは、図10に示すように所定間隔で羽部材27を設けるのが好ましい。
しかしながら、図12(b)に示すように、2つの搬送経路T1,T2を有するものでは、搬送経路T1、T2のうちいずれか一方の搬送経路において、全間隔に羽部材27を配置しても、他方の搬送経路によって、トナーをせき止めることなく、搬送することができる。
また、2つの搬送経路T1,T2を有するものである場合、一方の搬送経路には、羽部材27を配置せず又は貫通孔28が設けられた羽部材27を配置し、他方の搬送経路T1,T2には、貫通孔28が設けられた羽部材27を配置したものであってもよい。
二つの搬送経路T1、T2を有する場合、一方の搬送経路には、羽部材27を配置せず又は貫通孔28が設けられた羽部材27を配置し、他方の搬送経路には、貫通孔28が設けられた羽部材27を配置したものでは、両方の搬送経路にて安定してトナー等を搬送することができ、しかも、配置される羽部材27にて、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しようとするトナー等がくさび形状をなすのを防止できる。
このように、画像形成装置において前記したクリーニングユニットUを用いれば、クリーニング不良を発生させにくくなって、高品質の画像を長期にわたって安定して形成することが可能な画像形成装置を構成できる。
なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。本発明に係る画像形成装置は、電子写真複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ装置等がある。また、クリーニングユニットとして、画像形成装置の感光体や転写ニットなどの作像部の残トナークリーニングや搬送ベルトや用紙搬送ローラ等の紙粉除去機構等に応用できる。なお、図2におけるθ、θ1等は、クリーニングブレード22にて掻き取られたトナーが矢印C方向に移動してクリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しない範囲で種々変更できる。また、図6(a)におけるテーパ状の切欠部37aの傾斜角度や図6(b)におけるアール状の切欠部37bの曲率半径等も、クリーニングブレード22の先端部乃至その近傍に堆積しない範囲で種々変更できる。さらに、羽部材に貫通孔28を設ける場合、図11では矩形状としていたが、このような矩形状に限るものではなく、円形、楕円、多角形等の種々形状であってもよい。また、貫通孔28の大きさとしても、強度的に弱くならず、搬送能力が低下しない範囲で種々変更することができる。羽部材27の材質や肉厚等はクリーニングケース21の内壁に摺接すること等を考慮して種々変更できる。
M 搬送手段
S トナー
T 搬送経路
T1,T2 搬送経路
U クリーニングユニット
8、9 ローラ
10 転写ベルト
21 クリーナケース
22 クリーニングブレード
22a ブレード部材
23 搬送スクリュー
23b、23c スパイラルリブ
24 シール部材
25 ブレード対向ローラ
27 羽部材
28 貫通孔
35 先端面
37a 切欠部
37b 切欠部
40 先端下端エッジ(ベルト当接部位)
特開2008−40137号公報 特開2006−259466号公報 特開2006−154747号公報 特開2007−4065号公報 特開2005−55789号公報 特開2004−61560号公報 特開2004−37583号公報

Claims (11)

  1. 上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、
    ブレード対向ローラよりも上流側の上流ローラの水平方向接線が、ブレード対向ローラの水平方向接線よりも下方に配置されるとともに、上流ローラとブレード対向ローラとの間のベルトと、上流ローラの水平方向接線との成す角度を0°以上としたことを特徴とするクリーニングユニット。
  2. 前記クリーニングブレードの先端下端エッジであるベルト当接部位が、ブレード対向ローラの軸心を通る垂線よりも上流側であることを特徴とする請求項1に記載のクリーニングユニット。
  3. 上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、
    上流ローラとブレード対向ローラとの間のベルトと、クリーニングブレードの先端面とがなす角度を90°以上としたことを特徴とするクリーニングユニット。
  4. 上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラとを備えたクリーニングユニットであって、
    前記クリーニングブレードは、その先端面と上面とのコーナ部にテーパ状乃至凸アール状の切欠部を設けたことを特徴とするクリーニングユニット。
  5. 上流ローラと下流ローラとに掛け回されるベルト上に、少なくともその先端下端エッジが当接するクリーニングブレードと、ベルトの内側に配置されてベルトを介してクリーニングブレードを受けるブレード対向ローラと、クリーニングブレードにて掻き取られてトナーを収容するクリーナケースと、クリーナケース内のトナーを搬送する搬送手段とを備えたクリーニングユニットであって、
    前記搬送手段を構成する搬送スクリューに、前記クリーニングブレードの先端部乃至その近傍に堆積したトナーを搬送スクリュー側へ案内する羽部材を設けたことを特徴とするクリーニングユニット。
  6. 前記羽部材は前記搬送スクリューのスパイラルリブに対して略直角をなすとともに、スパイラルリブとの間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のクリーニングユニット。
  7. 複数の前記羽部材が搬送スクリューの軸方向に沿って所定間隔で配設されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のクリーニングユニット。
  8. 前記羽部材には貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のクリーニングユニット。
  9. 搬送スクリューは、2つの搬送経路を形成するための2条のスパイラルリブを備え、一方の搬送経路のみ羽部材を配置したことを特徴とする請求項5に記載のクリーニングユニット。
  10. 前記搬送手段を構成する搬送スクリューは、2つの搬送経路を形成するための2条のスパイラルリブを備え、一方の搬送経路には、羽部材を配置せず又は貫通孔が設けられた羽部材を配置し、他方の搬送経路には、貫通孔が設けられた羽部材を配置したことを特徴とする請求項5に記載のクリーニングユニット。
  11. 前記請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のクリーニングユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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