JP2017215545A - 残留トナー搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

残留トナー搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回収トナーの対流性を保ちながら搬送路の排出部における回収トナーの詰まりを防止できる回収トナー搬送装置を提供する。【解決手段】感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aはクリーニングブレード2(回収手段)により掻き取られ、回収トナー8bとして搬送路11の内部に回収され、搬送スクリュー10(搬送手段)により搬送路11内を矢印X方向に搬送され、排出部11bの排出口11cから図示しない回収ボックス内に排出される。搬送スクリュー10は、回転軸10dの外周面上に設けられた第一の螺旋状羽根10eと、第1の螺旋状羽根10eよりも矢印X方向で示す回収トナー8bの搬送方向下流に設けられた第二の螺旋状羽根10fを有する。搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eにより搬送される回収トナー8bの搬送速度は、第二の螺旋状羽根10fにより搬送される回収トナー8bの搬送速度よりも小さくなるように設定される。【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に設けられる回収トナー搬送装置に関するものである。
画像形成装置では、帯電装置により一様に帯電された感光ドラム(像担持体)の表面に画像情報に応じたレーザ光を露光して静電潜像を形成する。その後、現像装置により感光ドラムの表面に形成した静電潜像に現像剤(トナー)を供給してトナー像として現像する。その後、感光ドラムの表面に形成したトナー像を転写装置により紙等の記録材転写する。
このとき、転写装置により感光ドラムの表面から記録材に移動する現像剤は全てではなく、感光ドラムの表面に残存する現像剤も存在する。そのような残存現像剤は、クリーニング装置により感光ドラムの表面から回収される。このような現像剤のことを転写残トナー、或いは、回収トナー等という。以下、転写後に感光ドラムの表面に残存する現像剤を回収トナーという。
回収トナーは、クリーニング装置により回収された後、ドラムカートリッジに設けられた回収トナー収容器内に溜められる。或いは、回収トナー収容器に一時的に溜められた後、搬送スクリュー等の搬送手段によりドラムカートリッジとは別の回収トナー収容器内に搬送され、溜める方式が一般的である。
このような搬送手段の一例として、特許文献1では、長手方向に沿って回転自在にトナー搬送部材が設けられ、トナー搬送部材は、トナー搬送方向の上流側は螺旋形状になっており、下流側のトナー供給口近傍では、搬送部材の形状が異なっている。しかしながら特許文献1ではトナーを供給する搬送部材であるため研磨剤を含有した回収トナーにより感光ドラムの表面を研磨することは考慮されていない。
感光ドラムに併設された回収トナー収容器の構成においては、感光ドラムの表面上の回収トナーは、感光ドラムと隣接する回収トナー収容部に一時的に溜められる。そして、回収トナー収容部内の内部に設けられた搬送手段により外部に排出されるまでは、感光ドラムと搬送手段との間に形成される空間内で感光ドラムの回転力を受けて回収トナーが対流する。
感光ドラムの表面を積極的に削る(研磨する)目的で、現像剤内に研磨剤を含有しているものもある。このような現像剤を使用している場合、感光ドラムと搬送手段との間に形成される空間内で感光ドラムの回転力を受けて一時的に対流している回収トナーは、感光ドラムの表面と接触しているため、感光ドラムの表面を積極的に削るような効果を持つ。
感光ドラムの表面の研磨は、帯電装置の放電現象により付着した放電生成物が引き起こす画像流れと呼ばれる画像不良の発生の抑止効果がある。帯電装置は、感光ドラムの表面を帯電させるために帯電装置近傍で放電現象を起こすことが必要である。このような放電現像が起こると、空気中の元素の結合状態が変化し、NOxと呼ばれる放電生成物が生成されることが分かっている。
そのような放電生成物が感光ドラムの表面に付着及び堆積している状態で水分を吸湿すると、感光ドラムの表面の低抵抗化を招く。感光ドラムの表面の低抵抗化した状態でレーザ光を照射して感光ドラムの表面上に静電潜像を形成する。そのとき、レーザ光の照射部位と、レーザ光の未照射部位との境界が曖昧になる。
これにより静電潜像がぼやけたようになる。このような現象を画像流れと呼んでいる。このような画像流れの発生を抑制するためには、感光ドラムの表面に対向する回収トナー容器の開口付近での回収トナーの対流性を高め、回収トナー内部に含まれる研磨剤により感光ドラムの表面を研磨することが必要である。
特許文献2では、画像流れの防止と回復動作の提案がなされている。特許文献2によれば、濃度センサにより感光ドラムの表面に形成された濃度検出用のパターンを検出し、その濃度変化から、空回転動作等により、感光ドラムの表面を研磨する提案がなされている。特許文献2の空回転動作では、クリーニングブレードによる感光ドラムの表面の研磨効果が示されている。
また、感光ドラムの表面に対向する回収トナー容器の開口付近の回収トナーの対流性が悪いと、回収トナー収容部近傍で回収トナー内に含まれる紙粉が分離し、該開口近傍に紙粉が積層された紙粉層(以下、「紙粉ネット」という)が形成される場合がある。このような紙粉ネットが、クリーニングブレードと感光ドラムの表面との間に挟まり、クリーニング不良が発生してしまう場合もある。このような紙粉ネットの発生も感光ドラムの表面に対向する回収トナー容器の開口付近の回収トナーの対流性を高めることで抑止効果がある。
特開2007−298712号公報 特開2015−028509号公報
従来の回収トナー搬送装置では、回収トナーの搬送速度が高く、回収トナー容器内の感光ドラムと搬送部材との間の回収トナーの対流性が不十分であった。また、回収トナーの対流性を向上させるために、搬送速度を遅くすると、回収トナーの排出部近傍で回収トナーが詰まり、搬送部材の回転が阻害され、搬送部材が破損するおそれがあった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、回収トナーの対流性を保ちながら、搬送路の排出部における回収トナーの詰まりを防止できる回収トナー搬送装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る回収トナー搬送装置の代表的な構成は、像担持体の表面に残留したトナーを回収する回収手段と、前記回収手段により回収されるトナーを、該トナーを排出する排出部へ搬送方向上流よりも下流で搬送速度が速くなるように搬送する搬送手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、回収トナーの対流性を保ちながら搬送路の排出部における回収トナーの詰まりを防止できる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 第1実施形態の回収トナー搬送装置の構成を示す断面説明図である。 第1実施形態の回収トナー搬送装置の構成を示す斜視説明図である。 図2のG−G断面図である。 図2のH−H断面図である。 第1実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。 搬送スクリューの螺旋状羽根の外径の違いにより回収トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。 第2実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。 第2実施形態の搬送スクリューの螺旋状羽根の回転軸方向の離間ピッチの違いにより回収トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。 第3実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。
図により本発明に係る回収トナー搬送装置を備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図7を用いて本発明に係る回収トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本実施形態の画像形成装置7の構成について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置7の構成を示す断面説明図である。図1に示す画像形成装置7は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、或いは、これらの少なくとも2つの機能を備えた複合機等として構成されるものである。
図1に示した画像形成装置7において、ドラム状の感光体として構成された像担持体となる感光ドラム1は、回転軸1aを中心に回転可能に支持されている。画像形成動作の開始に伴って、図2に示す駆動源となるモータ22により感光ドラム1は、図1の矢印A方向に回転駆動される。
図1の矢印A方向に回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段となる帯電ローラ3により所定の極性の電位に一様に帯電される。本実施形態の帯電ローラ3は、導電性を有する芯金をローラ軸体(支持体)3aとした導電性弾性ローラである。そして、ローラ軸体3aの両端部は、それぞれ軸受部材を介して回転可能に支持される。ローラ軸体3aの軸線を感光ドラム1の回転軸1aの軸線に対して、略並行に配置して感光ドラム1に対して所定の押圧力で接触させている。
感光ドラム1が図1の矢印A方向に回転すると、帯電ローラ3が図示しない駆動手段となるモータにより図1の矢印B方向に回転するか、或いは、感光ドラム1の表面の移動に従動して図1の矢印B方向に回転する。帯電ローラ3が図1の矢印B方向に回転するとき、図示しない帯電バイアス電源から所定の直流電圧(DC帯電方式)、或いは、所定の直流電圧に所定の交流電圧を重畳した電圧(AC+DC帯電方式)が帯電バイアスとして印加される。これにより図1の矢印A方向に回転する感光ドラム1の表面が所定の極性の電位に一様に接触帯電される。
一様に帯電された感光ドラム1の表面には、像露光手段となる図示しないレーザ書き込みユニットから出射された光変調されたレーザ光12が照射されて露光される。これにより感光ドラム1の表面の露光明部が電位減衰して像露光パターンに対応した静電潜像が形成される。像露光手段は、原稿画像を結像投影露光するアナログ露光装置でも良いし、レーザスキャナやLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)アレイ等のデジタル露光装置であっても良い。
感光ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像手段となる現像装置6からトナー(現像剤)が供給されてトナー像として現像される。本実施形態の現像装置6は、現像剤として一成分磁性で負極性のトナーを用いたジャンピング反転現像装置を用いている。現像装置6は、回転駆動される現像剤担持体となる現像スリーブ5と、現像スリーブ5に現像剤を供給するための図示しないホッパー部を有する。現像スリーブ5と感光ドラム1の表面との間は、該感光ドラム1の長手方向に亘って一定の間隔を保つように配置されている。
現像スリーブ5には、図示しない現像バイアス電源から所定の交流成分と直流成分とを重畳した電圧が印加される。これにより感光ドラム1の表面に形成された静電潜像が現像装置6によるジャンピング反転によりトナーが供給されてトナー像として現像される。
一方、図示しない給送ユニットから記録材21が給送され、感光ドラム1の表面と、該感光ドラム1に対向配置された転写手段となる転写ローラ9とによる転写ニップ部に記録材21が搬送される。そして、図示しない転写バイアス電源から転写ローラ9に転写電圧が印加される。これにより感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が記録材21上に静電的に転写される。尚、感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像を図示しない中間転写体に一次転写し、該中間転写体に一次転写されたトナー像を記録材21に二次転写する構成でも良い。
トナー像が記録材21に転写された後の感光ドラム1の表面に付着する転写残トナー8aは、感光ドラム1の表面に圧接したクリーニング手段となるクリーニングブレード2(回収手段)により掻き取られて除去される。クリーニングブレード2は、感光ドラム1の表面上の画像形成領域R1の全域に亘って感光ドラム1の長手方向に沿って配置される。
クリーニングブレード2により除去された回収トナー8bは、感光ドラム1の長手方向に沿って配置された搬送路11の開口11aから該搬送路11内に回収される。その後、該搬送路11内に回転可能に支持された搬送スクリュー10によって該搬送路11内を搬送されて図2及び図3に示す搬送路11の長手方向の一端部に設けられた排出部11bの排出口11cから排出される。搬送スクリュー10は、感光ドラム1の長手方向に沿って配置されている。搬送スクリュー10は、図2に示すように、回転軸10dの外周面上に設けられた第一の螺旋状羽根10eと第二の螺旋状羽根10fとを有して構成される。
一方、トナー像が転写された記録材21は、図示しない定着手段となる定着装置に設けられた定着ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される。その過程で加熱及び加圧されてトナー像が熱溶融して記録材21上に熱定着された後、図示しない排出トレイ上に排出される。
<プロセスカートリッジ>
図1に示す画像形成装置7では、感光ドラム1と、帯電ローラ3と、図1の矢印E方向に回転して帯電ローラ3の表面をクリーニングするクリーニング部材4とが図示しないユニットケースに回転可能に支持される。また、クリーニングブレード2の基端部が該ユニットケースに固定支持されている。これらの要素が一体的に設けられてプロセスカートリッジが構成されている。このプロセスカートリッジは、画像形成装置7本体に対して着脱可能に装着される。
<回収物>
回収物となる現像剤(トナー)は、磁性樹脂粒子が一般的である。磁性樹脂粒子の母体は主に、結着樹脂で構成されており、内部に帯電制御剤や磁性粉が含有されている。帯電安定性や潤滑性付与、研磨性付与、飛散防止といった性能を向上させる目的で配合される外添剤は、その母体の周りに付着している。
本実施形態では、感光ドラム1の表面を研磨する研磨粒子として外添されるチタン酸ストロンチウムの外添量は、トナー粒子が100重量部に対して、好ましくは、0.1重量部〜25重量部である。更に好ましくは、チタン酸ストロンチウムの外添量は、トナー粒子が100重量部に対して、2.0重量部〜3.0重量部が好ましい。
チタン酸ストロンチウムの外添量がトナー粒子が100重量部に対して0.1重量部よりも少ないと、研磨効果が十分に発揮されない。また、チタン酸ストロンチウムの外添量がトナー粒子が100重量部に対して25重量部よりも多いと凝集性が上がる。これにより現像性が低減したり、研磨効果が強過ぎて感光ドラム1の表面の感光体を削り過ぎたり、傷を発生させたりする恐れがある。
本実施形態の研磨剤としては、チタン酸ストロンチウムを用いた。他に同様な研磨剤としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニア、酸化クロム、酸化セリウム、酸化タングステン、酸化アンチモン、酸化銅、酸化スズ、酸化テルル、酸化マンガン、酸化ホウ素等の窒化物が適用出来る。更に、チタン酸バリウム、チタン酸アルミニウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム等の酸化物、炭化ケイ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、炭化チタン等の炭化物、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等の窒化物が適用出来る。更に、他の有機物粒子等も用いても良い。
トナーに添加する研磨剤は、キュービック型の粒子が研磨効果が高く好ましい。キュービック型の粒子は、平均粒径が30nm〜300nmであり、好ましくは、平均粒径が40nm〜250nmであることが更に好ましい。平均粒径が30nm未満では、クリーナー部における粒子の研磨効果が不十分である。一方、平均粒径が300nmを超えると、研磨効果が強すぎるため感光ドラム1の表面の感光体に傷が発生するため適さない。本実施形態の回収トナー搬送装置14は、前述した研磨剤等の外添剤を含有する磁性回収トナーの他に、粉体粒子全般を回収対象物とすることができる。
<回収トナー搬送装置>
次に、図2〜図6を用いて回収トナー搬送装置14の構成について説明する。図2は、本実施形態の回収トナー搬送装置14の構成を示す断面説明図である。図3は、本実施形態の回収トナー搬送装置14の構成を示す斜視説明図である。図4は図2におけるG−G断面図であり、本実施形態の搬送路11内の画像形成領域R1における回収トナー8bの様子を示す説明図である。図5は図2におけるH−H断面図であり、本実施形態の搬送路11内の画像形成領域R1よりも回収トナー8bの搬送方向下流側で排出部11bの排出口11c近傍における回収トナー8bの様子を示す説明図である。図6は、本実施形態の搬送スクリュー10の構成を示す正面説明図である。
図4に示すように、転写後に感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aは、感光ドラム1の図4の矢印A方向の回転に伴ってクリーニング手段となるクリーニングブレード2により掻き取られる。更に、該クリーニングブレード2に対向して設けられた掬(すく)いシート13により掬い上げられて搬送路11の開口11aから該搬送路11内に回収トナー8b(トナー)として回収される。
図2及び図3に示すように、搬送路11は、感光ドラム1の長手方向に沿って設けられており、クリーニングブレード2(クリーニング手段)により掻き取られて回収された回収トナー8b(トナー)を搬送する。搬送路11の内部(搬送路内)には、搬送部材となる搬送スクリュー10が回転軸10dを中心に図4の矢印C方向に回転可能に設けられている。搬送スクリュー10の回転軸10dは、搬送路11の壁面に設けられた軸受11d,11eにより回転可能に支持されている。
搬送路11の内部に設けられた搬送スクリュー10が図4の矢印C方向に回転する。これにより搬送路11の内部に回収された回収トナー8bは、図2の矢印X方向に搬送され、該搬送路11の長手方向端部(図2及び図3の左側)に設けられた排出部11bの排出口11cから図示しない回収ボックス内に排出されて収容される。
図2に示すように、搬送スクリュー10の回転軸10dの一端部には、ギア15が固定されており、該ギア15は、駆動源となるモータ16により回転駆動される駆動ギア17に噛合されている。モータ16は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)18により駆動制御される。
CPU18には、記憶手段となるROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)19が接続されている。ROM19には、所定の制御手順に対応するプログラム等が格納されている。CPU18は、このプログラムを読み出しながら画像形成装置7の各部の制御を行なう。
更に、CPU18には、作業用データや入力データが格納された記憶手段となるRAM(Randon Access Memory;ランダムアクセスメモリ)20も接続されている。CPU18は、前述のプログラム等に基づいてRAM20に収納されたデータを参照して画像形成装置7の制御を行なう。
<搬送部材>
次に、図6を用いて搬送部材となる搬送スクリュー10の構成について説明する。図6に示すように、搬送スクリュー10は、回転軸10dの外周面上に感光ドラム1の表面上の画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eを有する。
更に、搬送スクリュー10は、該第一の螺旋状羽根10eよりも図2の矢印X方向で示す回収トナー8bの搬送方向下流(トナー搬送方向下流)で搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fを有する。ここで、感光ドラム1の表面上の画像形成領域R1とは、画像形成装置7に使用される最大幅の記録材21が接する感光ドラム1の表面上の領域のことをいう。
搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eにより搬送される回収トナー8bの搬送力は、第二の螺旋状羽根10fにより搬送される回収トナー8bの搬送力よりも小さくなるなるように設定される。第一の螺旋状羽根10eは、搬送スクリュー10の感光ドラム1の表面上の画像形成領域R1に設けられる。第二の螺旋状羽根10fは、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられる。本実施形態では、図2及び図6に示すように、第一の螺旋状羽根10eの外径D1は、第二の螺旋状羽根10fの外径D2よりも小さくなるように設定されている。
図2及び図3に示すように、感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像が記録材21に転写された後に感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aは、感光ドラム1の矢印A方向の回転に伴って図4に示すクリーニングブレード2により掻き取られる。クリーニングブレード2により掻き取られた転写残トナー8aは、クリーニングブレード2の先端部と、掬(すく)いシート13の先端部との間に形成される搬送路11の開口11aから回収トナー8bとして該搬送路11の内部に回収される。その際、回収トナー8bは、図4に示す感光ドラム1の矢印A方向の回転力により開口11aと第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間に形成される空間内を図4の矢印F方向に対流する。
図4の矢印F方向に対流する回収トナー8bは、再び、感光ドラム1の表面に接触する。回収トナー8bには予め研磨剤が含有されており図4の矢印F方向に対流することにより感光ドラム1の表面を研磨する。搬送スクリュー10(搬送手段)は、図2に示す画像形成領域R1(第一の領域)の搬送速度をクリーニングブレード2(回収手段)により回収される回収トナー8b(トナー)を対流させ、感光ドラム1(像担持体)の表面を研磨させるための速度に設定する。その後、回収トナー8b(トナー)は、再び図4の矢印F方向に対流することにより第一の螺旋状羽根10eに到達し、該第一の螺旋状羽根10eにより搬送路11内を図2の矢印X方向に搬送される。
回収トナー8bは、第一の螺旋状羽根10eにより搬送路11内を図2の矢印X方向に搬送される。更に回収トナー8bは、画像形成領域R1よりも下流で搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fにより排出部11bを排出口11cまで搬送される。その後、回収トナー8bは、該排出口11cから図示しない回収ボックス内に排出される。
図6に示す搬送スクリュー10は、第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの外径D1,D2により回収トナー8bの搬送力が規定される。また、該第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの共通の回転軸10dに沿った各離間ピッチP1,P2により回収トナー8bの搬送力が規定される。また、該第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する傾斜角度θ1,θ2により回収トナー8bの搬送力が規定される。
即ち、図6に示す搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの外径D1,D2を大きくする。これにより該螺旋状羽根10e,10fにより搬送される回収トナー8bの搬送スクリュー10の回転軸10dに直交する方向の搬送断面積を大きくすることが出来るとともに第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの周速度が速くなる。これにより回収トナー8bの回転軸10d方向の搬送速度及び搬送量が大きくなる。これにより回収トナー8bの搬送力を大きく設定することができる。
また、図6に示す搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの離間ピッチP1,P2を大きくする。これにより該螺旋状羽根10e,10fの一回転により搬送される回収トナー8bの搬送スクリュー10の回転軸10d方向の搬送距離を大きくすることが出来る。これにより回収トナー8bの搬送力を大きく設定することができる。
また、図6に示す搬送スクリュー10の回転軸10dに直交する平面aに対する該第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの傾斜角度θ1,θ2を大きくする。これにより該螺旋状羽根10e,10fの一回転により搬送される回収トナー8bの搬送スクリュー10の回転軸10d方向の搬送速度を大きくすることが出来る。これにより回収トナー8bの搬送力を大きく設定することができる。
例えば、第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの外径D1,D2が小さくなる。或いは、第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの離間ピッチP1,P2が小さくなる。或いは、第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの傾斜角度θ1,θ2が小さくなる。すると、搬送スクリュー10による回収トナー8bの搬送力が小さくなり、搬送路11内に回収トナー8bが滞留するようになる。
即ち、搬送スクリュー10(搬送手段)は、クリーニングブレード2(回収手段)により回収される回収トナー8b(トナー)を以下の通り搬送する。該回収トナー8b(トナー)を排出する排出部11bへ搬送方向上流(図2の右側)よりも下流(図2の左側)で搬送速度が速くなるように搬送する。
搬送スクリュー10(搬送手段)は、クリーニングブレード2(回収手段)における感光ドラム1(像担持体)のトナー像が形成される領域に対向する図2に示す画像形成領域R1(第一の領域)での搬送速度が以下の通り設定される。該画像形成領域R1(第一の領域)よりも搬送方向下流(図2の左側)で感光ドラム1(像担持体)のトナー像が形成される領域に対向しない搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2(第二の領域)の搬送速度よりも遅くなるように設定される。
図4に示すように、感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aは、図4の矢印A方向で示す感光ドラム1の回転方向の力を受ける。そして、クリーニングブレード2により掻き取られる。すると、回収トナー8bとして、感光ドラム1の回転方向の力を受けて搬送路11内で開口11aと第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間に形成される空間内で図4の矢印F方向に回転して対流する力を持つ。
感光ドラム1の回転力を受けて図4の矢印F方向の回転力が付与された回収トナー8bは、搬送路11の開口11aを介して再び感光ドラム1の表面に接触し、回収トナー8bに含有される研磨剤により感光ドラム1の表面が研磨される。搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する回転力が付与された回収トナー8bは、図4の矢印C方向に回転する第一の螺旋状羽根10eにより搬送路11内を図4の矢印F方向とは逆向きに対流させる力も受ける。
搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2では、回収トナー8bによる感光ドラム1の表面の研磨効果よりも該回収トナー8bを排出口11cに排出する排出性能を優先させる。このため図5の矢印C方向に回転する第二の螺旋状羽根10fにより搬送路11内の回収トナー8bを図5の矢印F方向とは逆向きに対流させる力が大きくなるように第二の螺旋状羽根10fの諸条件を設定するのが望ましい。
感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aがクリーニングブレード2により掻き取られる。その後、感光ドラム1の矢印A方向の回転力を受けて開口11aから搬送路11内に図4の矢印F方向に対流しつつ回収される。その回収トナー8bが感光ドラム1の表面を研磨した後、第一の螺旋状羽根10eに到達する。すると、該第一の螺旋状羽根10eにより搬送路11内を排出部11bまで搬送される。その後、該排出部11b内を第二の螺旋状羽根10fにより搬送されて排出口11cから図示しない回収ボックス内に排出される。
図6に示す搬送スクリュー10の搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの外径D2を大きく設定する。そして、図5に示す搬送路11の排出部11bの壁面と、第二の螺旋状羽根10fの外周端部との間の第二の距離L2を小さく設定する。これにより図5の矢印C方向に回転する第二の螺旋状羽根10fによる回収トナー8bの搬送力を高めることができる。
本実施形態では、図5に示す搬送路11の感光ドラム1の表面に対向する開口11aと、第二の螺旋状羽根10fの外周端部との間の第二の距離L2は、第二の螺旋状羽根10fの半径r2(=D2/2)の0.8倍〜1.3倍の範囲未満に設定する。
図5に示す搬送路11の開口11aと、第二の螺旋状羽根10fの外周端部との間の第二の距離L2は、第二の螺旋状羽根10fが搬送路11の内壁面、クリーニングブレード2、掬(すく)いシート13等の周辺部材と干渉しない数値に設定する。また、前記第二の距離L2の上限値は、第二の螺旋状羽根10fによる回収トナー8bの搬送力が下がって搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2で回収トナー8bが詰まることにより搬送スクリュー10が破損しないように適宜設定する。
本実施形態では、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの外径D2が14mmで回転軸10dの外径D3が5mmのものを使用した。搬送路11の開口11aと第二の螺旋状羽根10fの外周端部との間の第二の距離L2は6.05mmに設定した。本実施形態の搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP1,P2は等しく10mmに設定した。
図4に示すように、本実施形態の搬送路11内の搬送スクリュー10の画像形成領域R1における第一の螺旋状羽根10eの外周端部と、搬送路11の内壁面とのクリアランスは以下の通りである。回転軸10dの中心から搬送路11の上壁面までの距離L11が9.04mmである。また、回転軸10dの中心から搬送路11の図4の矢印A方向で示す感光ドラム1の回転方向上流側の壁面までの距離L12が8.01mmである。
また、回転軸10dの中心から感光ドラム1の回転方向下流側の壁面までの距離L13が10.98mmである。また、回転軸10dの中心から搬送路11の開口11aまでの距離L14が13.05mmである。また、回転軸10dの中心からクリーニングブレード2の内面までの距離L15が12.16mmに設定されている。
<画像流れ抑止効果>
使用する記録材21の最大サイズがA3サイズのA3系MFP(Multifunction Printer)からなる画像形成装置7を用いて本実施形態における画像流れの抑止効果を確認した。帯電ローラ3は、弾性ソリッドローラで、弾力層からなる基層と、誘電層と、保護層からなる三層構成のものを使用した。
帯電ローラ3の外径は16mmで、アスカーC硬度は48±5°のものを使用した。感光ドラム1の外径は30mmで、回転速度(周速度)は、230mm/secである。感光ドラム1は、駆動源となるモータ22により回転駆動される。モータ22は、制御手段となるCPU18により駆動制御される。CPU18により駆動制御されるモータ16により回転駆動される搬送スクリュー10の1分間に回転する数は、234.3rpm(rotation per minute)に設定した。
本実施形態の搬送スクリュー10の搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの外径D2が14mmである。該第二の螺旋状羽根10fの回転速度(周速度)V2(mm/sec)は以下の数1式で示される。ここで、搬送スクリュー10の角速度(1秒間に回転する角度)をω(rad/sec)、搬送スクリュー10が一周回転した360度を2π(rad)、第二の螺旋状羽根10fの半径をr2(=D2/2)とする。
[数1]
V2=ω×r2
V2=234.3(rpm)×2π/60(sec)×7(mm)
V2≒171.75(mm/sec)
従って、搬送スクリュー10の搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの回転速度(周速度)V2は、およそ172(mm/sec)となる。感光ドラム1の回転速度(周速度)は230(mm/sec)である。これにより第二の螺旋状羽根10fの回転速度(周速度)V2は、感光ドラム1の回転速度(周速度)の約0.75倍(172(mm/sec)/230(mm/sec)≒0.747)である。
<比較例>
比較例として、搬送スクリュー10の図2に示す画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの外径D1も搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの外径D2と等しく14mmに設定する。
図5に示すように、転写後に感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aがクリーニングブレード2により掻き取られる。比較例では、感光ドラム1の回転方向の力を受けて開口11aから搬送路11内で図4の矢印F方向に対流する際の対流性が悪いことが分かっている。
図4に示すように、転写後に感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aがクリーニングブレード2により掻き取られる。すると、回収トナー8bは、図4の矢印A方向で示す感光ドラム1の回転方向の力を受けて開口11aから搬送路11内に回収されて図4の矢印F方向に対流する力を持つ。この力により回収トナー8bは、搬送路11の開口11aから再度、感光ドラム1の表面に接触し、回収トナー8bに含有される研磨剤により感光ドラム1の表面が研磨される。搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する力が付与された回収トナー8bは、搬送スクリュー10が図4の矢印C方向に回転することによる逆向きの力も受ける。
図2に示す画像形成領域R1では、感光ドラム1の表面の研磨効果を高めることが望ましい。これにより感光ドラム1の表面に付着する放電生成物が原因となる画像流れの発生を抑制することができる。また、搬送路11の開口11a近傍に記録材21から出た紙粉が滞留する紙粉ネットと呼ばれる現象の発生を抑制することも必要である。
画像流れと紙粉ネットの発生を抑制するためには、回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する力が阻害されないように搬送スクリュー10の条件を設定するのが望ましい。回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する力は、搬送スクリュー10の図4の矢印C方向の回転に伴なって回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印C方向に対流する力に阻害される場合がある。
画像流れと紙粉ネットの発生を抑制するためには、図6に示す搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1を小さく設定する。また、図4に示す搬送路11の開口11aと第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間の第一の距離L1を大きく設定する。これにより搬送スクリュー10の図4の矢印C方向の回転に伴なって回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印C方向に対流する力を弱めることができる。そして、感光ドラム1の図4の矢印A方向の回転に伴って回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する力を高めることができる。
本実施形態では、図6に示す搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1が10mmで、回転軸10dの外径D3が5mmのものを使用した。また、図4に示すように、搬送路11の開口11aと、画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間の第一の距離L1は、8.05mmに設定した。
本実施形態の搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1が10mmである。前記数1式と同様に、画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1(mm/sec)は、以下の数2式で示される。ここで、搬送スクリュー10の角速度(1秒間に回転する角度)をω(rad/sec)、搬送スクリュー10が一周回転した360度を2π(rad)、第一の螺旋状羽根10eの半径をr1(=D1/2)とする。
[数2]
V1=ω×r1
V1=234.3(rpm)×2π/60(sec)×5(mm)
V1≒122.67(mm/sec)
従って、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1は、およそ123(mm/sec)となる。感光ドラム1の回転速度(周速度)は230(mm/sec)である。これにより搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1は、感光ドラム1の回転速度(周速度)の約0.53倍(123(mm/sec)/230(mm/sec)≒0.534)である。
これにより搬送スクリュー10の図4の矢印C方向の回転に伴なって回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印C方向に対流する力を弱めることができる。そして、感光ドラム1の図4の矢印A方向の回転に伴って回収トナー8bが搬送路11の内部を図4の矢印F方向に対流する力を高めることができる。
これにより回収トナー8bは、搬送路11の開口11aから再度、感光ドラム1の表面に接触し、回収トナー8bに含有される研磨剤により感光ドラム1の表面が研磨される。このため図2に示す画像形成領域R1では、感光ドラム1の表面の研磨効果を高めることができる。これにより感光ドラム1の表面を回収トナー8bに含有される研磨剤により研磨して帯電ローラ3の放電現象により付着した放電生成物が引き起こす画像流れと呼ばれる画像不良の発生を抑止することができる。
感光ドラム1の図4の矢印A方向の回転に伴なう搬送路11内の画像形成領域R1での回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流性を、搬送スクリュー10の図4の矢印C方向の回転により阻害しないように設定する。このために搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1を感光ドラム1の回転速度(周速度)に対して少なくとも0.4倍〜0.6倍の範囲に設定する。
より好ましくは、第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1を感光ドラム1の回転速度(周速度)に対して0.5倍〜0.6倍の範囲内に収まるように設定すると良い。このような第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1となるように、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1を適宜設定する。
本実施形態では、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1は、8mm〜11mmの範囲に設定すれば好ましい。更に好ましくは、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1は、10mm〜11mmの範囲に設定すると良い。
搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1と、感光ドラム1の回転速度(周速度)との比率の下限値は以下の通り設定する。搬送路11内を搬送スクリュー10により図2の矢印X方向に搬送される回収トナー8bの排出性から決定する。また、第一の螺旋状羽根10eの回転速度(周速度)V1と、感光ドラム1の回転速度(周速度)との比率の上限値は以下の通り設定する。感光ドラム1の図4の矢印A方向の回転に伴なう搬送路11内の画像形成領域R1での回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流性により決定する。
即ち、図4に示す搬送路11の感光ドラム1の表面に対向する開口11aと、第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間の第一の距離L1を以下の通り設定する。搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1の半径r1(=D1/2)の1.3倍〜2.5倍の範囲に設定すれば好ましい。
更に好ましくは、搬送路11の開口11aと第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間の第一の距離L1を、画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの半径r1の1.35倍〜2.0倍に設定することが望ましい。
搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1を前述した比較例の14mmから10mmに変更した場合は、画像流れに起因する文字のかすれ具合は、比較例よりも15%〜20%程度改善した。文字のかすれ具合は、文字画像を二値化処理したときの黒色画素数の比較で行った。
<回収トナー搬送力の比較>
図7は、搬送スクリュー10の螺旋状羽根10e,10fの外径D1,D2の違いにより回収トナー8bの搬送力の比較を行った結果を示す。図7に示すグラフbは、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1を14mmに設定した比較例の回収トナー搬送装置14による回収トナー8bの搬送力を示す。
図7に示すグラフdは、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外径D1を10mmに設定した本実施形態の回収トナー搬送装置14による回収トナー8bの搬送力を示す。尚、搬送路11内を搬送する回収トナー8bの搬送力は、搬送路11の排出部11bの排出口11cから排出される回収トナー8bの排出量で示したものである。
図7のグラフdで示す本実施形態(D1=10mm)の搬送力は、図7のグラフbで示す比較例(D1=14mm)の搬送力と比較して、平均で10%、最大で20%の搬送力低下が見られた。ここで、回収トナー8bの搬送力は以下の通りである。搬送路11内に搬送スクリュー10が無い場合に一定のトナー量を搬送路11内に送ったときに搬送路11内に蓄積されるトナー量を基準とする。そして、搬送路11内に搬送スクリュー10を設置したときに搬送路11の排出部11bの排出口11cから排出された回収トナー8bの重量の割合を算出したものである。
本実施形態では、図4に示すように、感光ドラム1の画像形成領域R1において、転写後に該感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナー8aをクリーニングブレード2により掻き取り、搬送路11の開口11aから回収トナー8bとして回収する。
搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eの外径D1(10mm)は、第二の螺旋状羽根10fの外径D2(14mm)よりも小さい。第一の螺旋状羽根10eは、画像形成領域R1に設けられる。第二の螺旋状羽根10fは、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられる。
搬送路11の開口11aと、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間の第一の距離L1(8.05mm)は以下の通り設定される。該開口11aと第二の螺旋状羽根10fの外周端部との間の第二の距離L2(6.05mm)よりも大きく設定する。
これにより図4に示すように、画像形成領域R1における搬送路11の開口11a付近の回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流性を確保することができる。これにより研磨剤を含む回収トナー8bによる搬送路11の開口11aに接する感光ドラム1の表面の研磨を促進し、画像流れの発生を抑制することができる。また、搬送路11の開口11a付近の回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流性を確保することにより搬送路11の開口11a近傍に記録材21から出た紙粉が滞留する紙粉ネットの発生を抑制することも出来る。
また、画像形成領域R1以外の部位で、特に搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられる第二の螺旋状羽根10fの外径D2(14mm)が大きい。これにより搬送路11の排出部11b内を搬送する回収トナー8bの搬送性を高めることができる。これにより排出部11bの排出口11c近傍で回収トナー8bが詰まることがなく搬送スクリュー10の破損を防止することができる。
これにより搬送路11の開口11aを介して感光ドラム1の表面と、画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの外周端部との間に形成される空間内での回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流性を向上させることができる。これにより研磨剤を含む回収トナー8bによる搬送路11の開口11aに接する感光ドラム1の表面の研磨を促進し、画像流れの発生を抑制することができる。また、紙粉ネットの発生も抑制できる。更に、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2の回収トナー8bの排出性も維持でき、搬送路11の排出部11bにおける回収トナー8bの詰まりを防止できる。
次に、図8及び図9を用いて本発明に係る回収トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図8は、本実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。図9は、本実施形態の搬送スクリューの螺旋状羽根の回転軸方向の離間ピッチの違いにより回収トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。
前記第1実施形態の搬送スクリュー10は、図6に示すように、画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの外径D1(10mm)を以下の通り設定した。搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの外径D2(14mm)よりも小さく設定した。
更に、画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1と、排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2とを等しく10mmに設定した。本実施形態では、図8に示すように、搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eの外径D1(10mm)を、第二の螺旋状羽根10fの外径D2(14mm)よりも小さく設定したのは前記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、更に、第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2(20mm)を、第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1(10mm)よりも大きくなるように設定した。
即ち、第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1(10mm)を第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2(20mm)よりも小さく設定した。これにより第1実施形態よりも更に搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2において回収トナー8bの搬送力を上げることができる。
また、本実施形態では、図8に示す搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する傾斜角度θ1,θ2を等しく15°に設定した。
本実施形態の搬送スクリュー10の第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2を大きく設定する。これにより搬送路11内の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2の回収トナー8bを該第二の螺旋状羽根10fにより図2の矢印X方向に搬送する搬送力が上がることが確認されている。
例えば、従来の画像形成領域R1に設けられる第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1を10mmとする。そして、離間ピッチP1(10mm)の1.5倍である15mmに搬送路11内の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられる第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2を設定する。
すると、第二の螺旋状羽根10fにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力が、第一の螺旋状羽根10eにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力よりも約4%〜5%の搬送力の向上が見られた。
第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2は、第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1の1.1倍〜2.0倍に設定すると良い。
前記離間ピッチP2が前記離間ピッチP1の1.0倍よりも小さい場合がある。その場合は、搬送路11内の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2において第二の螺旋状羽根10fにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力が充分に得られない。このため排出部11bの排出口11c付近で回収トナー8bの詰まりが発生し、搬送スクリュー10が破損する恐れがある。
また、前記離間ピッチP2が前記離間ピッチP1の2.0倍よりも大きい場合がある。その場合は、搬送路11内の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2における回収トナー8b内で第二の螺旋状羽根10fが空回りを起こす。このため搬送力の低下から回収トナー8bに詰まりが発生し、搬送スクリュー10が破損する恐れがある。
本実施形態の搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1を10mmに設定した。そして、第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2は、第一の螺旋状羽根10eの離間ピッチP1(10mm)の1.1倍〜2.0倍(11mm〜20mm)に適宜設定することができる。
図9は、搬送スクリュー10の第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2を変更したときの該第二の螺旋状羽根10fにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力の比較を示す。図9に示すグラフfは前記第1実施形態のように、搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP1,P2を等しく10mmに設定した場合である。その場合の第二の螺旋状羽根10fにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力を搬送路11の排出部11bの排出口11cから排出される回収トナー8bの排出量で示したものである。
図9に示すグラフeは本実施形態のように、搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに沿った離間ピッチP1を10mmに設定した。そして、搬送路11内の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられる第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに沿った離間ピッチP2を20mmに設定した。その場合の第二の螺旋状羽根10fにより回収トナー8bを図2の矢印X方向に搬送する搬送力を搬送路11の排出部11bの排出口11cから排出される回収トナー8bの排出量で示したものである。
図9に示すように、前記第二の螺旋状羽根10fの離間ピッチP2を前記第一の螺旋状羽根10eの離間ピッチP1よりも大きくしたグラフeでは以下の通りである。前記第二の螺旋状羽根10fの離間ピッチP2と前記第一の螺旋状羽根10eの離間ピッチP1とが等しいグラフfに対して回収トナー8bの搬送力は平均で8%、最大で11%向上することが確認できた。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
次に、図10を用いて本発明に係る回収トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。図10は、本実施形態の搬送スクリュー10の構成を示す正面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。前記第2実施形態では、図8に示す搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する傾斜角度θ1,θ2を等しく15°に設定した。
本実施形態では、図10に示すように、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第二の傾斜角度θ2(20°)を以下の通り設定した。搬送スクリュー10の画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第一の傾斜角度θ1(15°)よりも大きくなるように設定した。
即ち、本実施形態では、搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第一の傾斜角度θ1(15°)を以下の通り設定した。第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第二の傾斜角度θ2(20°)よりも小さく設定した。
搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fを回転軸10dに対して傾けると回収トナー8bの搬送性は大きくなる。そこで本実施形態では、第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第二の傾斜角度θ2(20°)を第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第一の傾斜角度θ1(15°)よりも大きく設定した。これにより搬送路11の排出部11bの排出口11c付近における回収トナー8bの詰まりを解消することができる。
本実施形態では、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第二の傾斜角度θ2を20°に設定した。これに対して、画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第一の傾斜角度θ1を15°に設定した。
これにより搬送路11内の画像形成領域R1の第一の螺旋状羽根10eによる回収トナー8bの図6の矢印X方向の搬送速度を以下の通り遅らせることができる。搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2の第二の螺旋状羽根10fによる回収トナー8bの図6の矢印X方向の搬送速度よりも10%程度遅らせることができる。
これにより搬送路11の開口11aを介して感光ドラム1の表面と、搬送路11内の搬送スクリュー10との間の空間における回収トナー8bの図4の矢印F方向の対流時間をより長くとることができる。これにより研磨剤を含む回収トナー8bによる搬送路11の開口11aに接する感光ドラム1の表面の研磨時間をより長く取ることが出来、画像流れの発生を抑制することができ、紙粉ネットの発生も抑制できる。更に、搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2における回収トナー8bの排出性も維持できるため回収トナー8bの詰まりも起こらないことが確認できた。
搬送路11の排出部11bの排出口11cの近傍領域R2に設けられた第二の螺旋状羽根10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第二の傾斜角度θ2は以下の通り傾斜させることが望ましい。画像形成領域R1に設けられた第一の螺旋状羽根10eの回転軸10dに対して直交する平面aに対する第一の傾斜角度θ1に対して、2°〜5°の範囲で大きく傾斜させることが望ましい。本実施形態では、図10に示すように、搬送スクリュー10の第一の螺旋状羽根10eの外径D1(10mm)と、第二の螺旋状羽根10fの外径D2(10mm)を等しく設定した。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
1…感光ドラム(像担持体)
2…クリーニングブレード(回収手段)
8b…回収トナー(トナー)
10…搬送スクリュー(搬送手段)
11b…排出部
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に設けられる残留トナー搬送装置に関するものである。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、残留トナーの対流性を保ちながら、搬送路の排出部における残留トナーの詰まりを防止できる残留トナー搬送装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る残留トナー搬送装置の代表的な構成は、表面にトナー像を担持可能な像担持体と、記録材に転写されずに前記像担持体の表面に残留したトナーを導入する導入部と、前記導入部から導入されるトナーを、搬送路を通して該トナーを排出する排出部へ搬送する搬送手段であって、第1の搬送路における所定時間あたりの搬送量が、前記第1の搬送路よりも搬送方向下流側の第2の搬送路における搬送量未満となるように前記トナーを搬送する搬送手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、残留トナーの対流性を保ちながら搬送路の排出部における残留トナーの詰まりを防止できる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 第1実施形態の残留トナー搬送装置の構成を示す断面説明図である。 第1実施形態の残留トナー搬送装置の構成を示す斜視説明図である。 図2のG−G断面図である。 図2のH−H断面図である。 第1実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。 搬送スクリューの螺旋状羽根の外径の違いにより残留トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。 第2実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。 第2実施形態の搬送スクリューの螺旋状羽根の回転軸方向の離間ピッチの違いにより残留トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。 第3実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。
図により本発明に係る残留トナー搬送装置を備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図7を用いて本発明に係る残留トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
残留トナー搬送装置>
次に、図2〜図6を用いて残留トナー搬送装置14の構成について説明する。図2は、本実施形態の残留トナー搬送装置14の構成を示す断面説明図である。図3は、本実施形態の残留トナー搬送装置14の構成を示す斜視説明図である。図4は図2におけるG−G断面図であり、本実施形態の搬送路11内の画像形成領域R1における回収トナー8bの様子を示す説明図である。図5は図2におけるH−H断面図であり、本実施形態の搬送路11内の画像形成領域R1よりも回収トナー8bの搬送方向下流側で排出部11bの排出口11c近傍における回収トナー8bの様子を示す説明図である。図6は、本実施形態の搬送スクリュー10の構成を示す正面説明図である。
次に、図8及び図9を用いて本発明に係る残留トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図8は、本実施形態の搬送スクリューの構成を示す正面説明図である。図9は、本実施形態の搬送スクリューの螺旋状羽根の回転軸方向の離間ピッチの違いにより回収トナーの搬送力の比較を行った結果を示す図である。
次に、図10を用いて本発明に係る残留トナー搬送装置を備えた画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。図10は、本実施形態の搬送スクリュー10の構成を示す正面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。前記第2実施形態では、図8に示す搬送スクリュー10の第一、第二の螺旋状羽根10e,10fの回転軸10dに対して直交する平面aに対する傾斜角度θ1,θ2を等しく15°に設定した。
1…感光ドラム(像担持体)
2…クリーニングブレード(導入部
8b…回収トナー(トナー)
10…搬送スクリュー(搬送手段)
11b…排出部

Claims (11)

  1. 像担持体の表面に残留したトナーを回収する回収手段と、
    前記回収手段により回収されるトナーを、該トナーを排出する排出部へ搬送方向上流よりも下流で搬送速度が速くなるように搬送する搬送手段と、
    を有することを特徴とする回収トナー搬送装置。
  2. 前記搬送手段は、前記回収手段における前記像担持体のトナー像が形成される領域に対向する第一の領域での搬送速度を、前記第一の領域よりも搬送方向下流で前記像担持体のトナー像が形成される領域に対向しない第二の領域の搬送速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1に記載の回収トナー搬送装置。
  3. 前記搬送手段は、螺旋状羽根により構成されることを特徴とする請求項2に記載の回収トナー搬送装置。
  4. 前記第一の領域の螺旋状羽根の外径を、前記第二の領域の螺旋状羽根の外径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項3に記載の回収トナー搬送装置。
  5. 前記搬送手段が設けられる搬送路の前記像担持体に対向する開口と、前記第一の螺旋状羽根の外周端部との間の第一の距離は、前記第一の螺旋状羽根の半径の1.3倍〜2.5倍の範囲に設定され、
    前記搬送路の前記像担持体に対向する開口と、前記第二の螺旋状羽根の外周端部との間の第二の距離は、前記第二の螺旋状羽根の半径の0.8倍〜1.3倍の範囲未満に設定されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回収トナー搬送装置。
  6. 前記第一の領域の螺旋状羽根の回転軸に沿った第一の離間ピッチを、前記第二の領域の螺旋状羽根の回転軸に沿った第二の離間ピッチよりも小さく設定したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の回収トナー搬送装置。
  7. 前記第二の離間ピッチは、前記第一の離間ピッチの1.1倍〜2.0倍の範囲に設定されることを特徴とする請求項6に記載の回収トナー搬送装置。
  8. 前記第一の螺旋状羽根の回転軸に対して直交する平面に対する第一の傾斜角度を、前記第二の螺旋状羽根の回転軸に対して直交する平面に対する第二の傾斜角度よりも小さく設定したことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の回収トナー搬送装置。
  9. 前記第二の傾斜角度は、前記第一の傾斜角度に対して、2°〜5°の範囲で大きく設定されることを特徴とする請求項8に記載の回収トナー搬送装置。
  10. 前記搬送手段は、前記第一の領域の搬送速度を、前記回収手段により回収されるトナーを対流させ、前記像担持体の表面を研磨させるための速度に設定することを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の回収トナー搬送装置。
  11. 像担持体と、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の回収トナー搬送装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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