JP2011047771A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】境界領域の遅延テストを効率的に実行する半導体集積回路を提供すること。
【解決手段】複数のスキャンフリップフロップを含む内部回路部10と、IOピン20と、内部回路部10の出力をIOピン20へ転送するデータパスに接続されるとともにデータパスを内部回路部側パスとIOピン側パスとに分割する、データパスの遅延時間を求める遅延テストのための遅延テスト回路部202と、を備え、遅延テスト回路部202は、内部回路部10から出力された第1のテストデータを内部回路部側パスを介して受け取る内部回路部側スキャンフリップフロップ203と、IOピン側パスを介してIOピン20に出力するための第2のテストデータを保持する複数のIOピン側スキャンフリップフロップ204、205と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体集積回路に関する。
半導体集積回路のシステム性能を高めるためには、ユーザデータの入出力に利用可能なIOピンが多くあることが重要である。しかしながら、あるIOピンをテスト機能専用とすると、その分だけユーザデータ用IOピンが減少することになる。そこで、IOピンと内部回路との間に切り替え回路を設け、この切り替え回路を切り替えることによって、IOピンを、製品の通常動作時(システムモード時)にはユーザデータ用として用い、テストモード時にはテスト用として用いることができるように設計される。
近年、半導体集積回路の高速化に伴い、遅延故障に対するテスト(遅延テスト)が必要不可欠となってきている。前述のように設計されている半導体集積回路におけるIOピンと内部回路との間の遅延テストは、システムモードに設定した上で、IOピンと内部回路との間で所定の遅延時間内にデータが遷移するかどうかを観察することによって実行される。なお、以降では、IOピンから内部回路への入力信号に関する遅延テストを、入力ACテスト、内部回路からIOピンへの出力信号に関する遅延テストを、出力ACテストということとする。また、IOピンと内部回路との間のことを境界領域ということとする。
ところで、半導体集積回路内のロジック回路のテストを容易にする設計手法であるDFT(Design For Testability)技術の一つに、スキャン設計がある(例えば特許文献1、特許文献2参照)。スキャン設計では、回路内のフリップフロップ(FF)を予めスキャンFFに置き換えておく。そして、テストモード時には回路内のスキャンFFをシリアルに接続することでシフトレジスタを形成し、半導体集積回路の外部IOからスキャンFFを制御・観測できるような経路(スキャンチェーン)を設ける。スキャンFFを用いたテストは、スキャンテストと呼ばれる。スキャン設計しておくと、スキャンFFが半導体集積回路の外部IO端子と等価と見なせるため、テストの対象は組み合わせ回路のみとなる。組み合わせ回路に対してのテストパターン生成技術はATPG(Automatic Test Pattern Generation)として確立されている。
例えば、設計作業の効率化のために、設計者は自分で全ての回路を設計するのではなく、IP(Intellectual Property)と呼ばれるマクロ化された回路を所々に使用する。このようなIPはネットリストで設計情報が与えられるため、設計者はIPの内部回路を把握することができない。したがって、設計者はテストモード時にスキャンFFにスキャン入力するためのテストパターンを全て自力で作成することは困難である。ATPGツールは、このようなブラックボックスとして与えられる内部回路であってもテストパターンを効率良く自動生成することができる。また、ATPGツールは、スキャンFF間の組み合わせを対象とした遅延テストを実行するためのテストパターンを自動生成することができる。
しかしながら、前述のように、境界領域の遅延テストはシステムモードで実行されるため、ATPGツールによって自動生成されたテストモードでのテストに使用されることを前提とするテストパターンをそのまま境界領域の遅延テストに使用することができない。したがって、作業者は、境界領域の遅延テストのために、IPのようなブラックボックス化された内部回路を解釈してこのテストに適したテストパターンを作成するか、ATPGツールが自動生成した膨大な数のテストパターンの中からこのテストに適したテストパターンを探し出す作業を行っていた。これらのどちらの作業も作業者にかかる負担が大きいという問題があった。
特開2008−89518号公報 特開2000−97997号公報
本発明は、境界領域の遅延テストを効率的に実行することができる半導体集積回路を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、複数のスキャンフリップフロップを含む内部回路部と、IOピンと、前記内部回路部の出力を前記IOピンへ転送するデータパスに接続されるとともに前記データパスを内部回路部側パスとIOピン側パスとに分割する、前記データパスの遅延時間を求める遅延テストのための遅延テスト回路部と、を備え、前記遅延テスト回路部は、前記内部回路部から出力された第1のテストデータを前記内部回路部側パスを介して受け取る内部回路部側スキャンフリップフロップと、前記IOピン側パスを介して前記IOピンに出力するための第2のテストデータを保持する複数のIOピン側スキャンフリップフロップと、を備え、前記データパスの遅延時間を、前記内部回路部側パスを転送される前記第1のテストデータの遅延時間と、前記IOピン側パスを転送される前記第2のテストデータの遅延時間と、の和に基づいて求めることを可能とする、ことを特徴とする半導体集積回路が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、複数のスキャンフリップフロップを含む内部回路部と、IOピンと、前記IOピンからの入力を前記内部回路部へ転送するデータパスに接続されるとともに前記データパスをIOピン側パスと内部回路部側パスとに分割する、前記データパスの遅延時間を求める遅延テストのための遅延テスト回路部と、を備え、前記遅延テスト回路部は、前記IOピンから入力された第3のテストデータを前記IOピン側パスを介して受け取るIOピン側スキャンフリップフロップと、前記内部回路部側パスを介して前記内部回路部に出力するための第4のテストデータを保持する複数の内部回路部側スキャンフリップフロップと、を備え、前記データパスの遅延時間を、前記IOピン側パスを転送される第3のテストデータの遅延時間と、前記内部回路側パスを転送される第4のテストデータの遅延時間と、の和に基づいて求めることを可能とする、ことを特徴とする半導体集積回路が提供される。
本発明によれば、境界領域の遅延テストを効率的に実行することができる半導体集積回路を提供することができるという効果を奏する。
図1は、従来の半導体集積回路の構成を説明する図。 図2は、従来の半導体集積回路における出力ACテストを説明するタイミングチャート。 図3は、従来の半導体集積回路における入力ACテストを説明するタイミングチャート。 図4は、本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図。 図5は、本発明の第2の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図。 図6は、本発明の第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図。
まず、理解を助けるために、従来の半導体集積回路について説明する。図1は、従来の半導体集積回路の構成を説明する図である。
図1に示すように、半導体集積回路100は、複数(ここでは6個)のフリップフロップ(FF)1〜6を備える内部回路部としてのIP10を備えている。IP10へのユーザデータの入力は初段のフリップフロップとしてのFF1が受け付け、FF1からさらにIP10内部の組み合わせ回路やFF3〜6などに伝達されて所望の演算が実行される。IP10から出力されるユーザデータは、IP10内の最後段のフリップフロップとしてのFF2を介してIP10外部に出力される。なお、FF1〜FF6はスキャン化されたスキャンフリップフロップである。
半導体集積回路100は、データ(ユーザデータおよびスキャンデータ)を入出力するためのIOピンであるIO20を備えている。スキャンデータとは、スキャン入力されるテストパターンおよびスキャン出力される結果データを指す。IO20は、半導体集積回路100の外部との間で、システムモード時にはユーザデータを授受し、スキャンモード時にはスキャンデータを授受する。なお、IO20はスキャンデータではなく半導体集積回路100をスキャンモードで動作させるための各種信号を入出力するようにしてもよい。
IO20とIP10との間には、半導体集積回路100に対するデータの入出力を切り替えるためのバッファ回路群30と、システムモードとスキャンモードとでデータの伝達経路を切り替えるための切り替え回路群40と、が介在して接続されている。
IO20から入力されたユーザデータは、バッファ回路群30が備えるバッファ31を介して切り替え回路群40が備えるマルチプレクサ41に入力される。マルチプレクサ41は、システムモード時には、入力されてきたデータをFF1に出力し、スキャンモード時には、入力されてきたテストパターンを半導体集積回路100の内部の図示しない所定の回路(例えばスキャンチェーンの入力側のFF)に出力する。
FF2から出力されたユーザデータは切り替え回路群40が備えるマルチプレクサ42に入力される。また、マルチプレクサ42には、半導体集積回路100の内部から、外部に出力するための結果データが入力される。マルチプレクサ42は、システムモード時にはユーザデータ、スキャンモード時には結果データを選択し、選択したデータをバッファ回路群30が備えるスリーステートバッファ32に出力する。スリーステートバッファ32は、テストコントローラユニット(TCU)50からの制御信号に基づいて入力されてきたデータをIO20に出力/遮断する。なお、マルチプレクサ41およびマルチプレクサ42は外部から入力されるテストモード信号によって入力元の切り替えを行う。
半導体集積回路100は、さらに、クロック生成回路(Clock Generator、CG)51を備えている。CG51は、外部からIO21を介して入力されるクロックを逓倍して高レートのクロックを生成し、生成したクロック(CLK)をIP10へ供給する。
次に、このように構成されている従来の半導体集積回路100にて実行される境界領域(IP10とIO20との間)の遅延テスト(ACテスト)について説明する。ACテストでは、FF2〜マルチプレクサ42〜スリーステートバッファ32〜IO20のデータパス(経路1)の遅延故障を検出する出力ACテストと、IO20〜バッファ31〜マルチプレクサ41〜FF1のデータパス(経路2)の遅延故障を検出する入力ACテストとの2種類が実行される。なお、ここでは一例として、High(すなわち"1")からLow(すなわち"0")に立下がる立下り信号の遅延をテストする場合をあげて説明する。
図2は出力ACテストのタイミングチャートを説明する図である。具体的には、図2は、最上段から順番に、CG51を介してIP10に供給されるクロック、半導体集積回路100のモード、シフト動作(テストパターンのスキャン入力、結果データのスキャン出力)を実行するためのスキャンイネーブル信号(Scan EN)、FF2が保持しているデータの状態、IO20が受信するデータの状態を示している。
図示するように、出力ACテストを実行する場合、作業者は、テストモード信号をスキャンモードに設定してテストパターンをIO20からスキャン入力し、FF2に1が格納され、かつ次のシステムモード時のクロックで0が格納されるような状態とする。すなわち、FF2は、出力ACテストのテストデータとしての立下り信号を出力できる状態にしておく。そして、作業者は、テストモード信号をシステムモードに設定して経路1を形成させ、所望のタイミングでCG51を介してクロックを入力する。そして、IO20が受信する立下り信号を観察する。クロックを入力してからIO20が立下り信号を受信するまでの時間が経路2の出力信号の遅延時間(出力Delay)に等しい。
図3は入力ACテストのタイミングチャートを説明する図である。図3は、最上段から順番に、CG51を介してIP10に供給されるクロック、半導体集積回路100のモード、スキャンイネーブル信号、FF1が保持しているデータの状態、IO20から入力するデータの状態を示している。
作業者は、FF1が受信する立下り信号を観察するために、初期状態としてFF1の状態を1を保持した状態とする必要がある。そのため、作業者はまず、図示するように、テストモード信号をスキャンモードに設定してFF1に1を格納するテストパターンをスキャン入力する。そして、IO20への入力の初期状態として、1が入力されている状態としておく。続いて、作業者は、テストモード信号をシステムモードに設定して経路2を形成させ、IO20への入力を0にトグルさせる。すなわち、IO20にACテストのテストデータとしての立下り信号を入力する。そして、作業者は、FF1に立下り信号をキャプチャーさせるべく、IO20への立下り信号からのタイミングを調整してクロックを入力する。そして、作業者は、テストモード信号をスキャンモードに設定してスキャンチェーンの経路を形成させてスキャン出力させ、FF1に0が格納されているか否かを観察する。作業者が立下り信号の入力からの経過時間が入力信号の遅延時間(入力Delay)よりも早いタイミングでクロックを入力した場合、FF1が立下り信号のキャプチャーに失敗し、FF1に1が格納されたままとなる。作業者は、上記した入力ACテストにかかる一連の作業を繰り返し実行し、FF1に0が格納されるまでの最短の経過時間を求め、求めた最短の経過時間を入力Delayとする。
このように、従来の半導体集積回路では、出力ACテストを実行する際、FF2が出力ACテストのテストデータを出力するようなテストパターンを求めてFF1〜FF6に設定する必要がある。また、入力ACテストを実行する際、FF1が入力ACテストのテストデータによるトグルを観察できるようなテストパターンを求めてFF1〜FF6に設定する必要がある。前述のように、IP10の内部回路はブラックボックス化された状態で提供されるため、作業者は多大な労力と時間をかけて上記の条件を満たすテストパターンを求めていた。これに対して、本発明の実施の形態は、ACテスト用の経路を二つに分割し、分割された経路のうちの内部回路側の経路の遅延時間を求めるためのテストパターン算出にATPGツールを使用可能に構成することによって、作業者がブラックボックス化された内部回路を解釈してテストパターンを作成する手間を省略できるようにしたことが主たる特徴となっている。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる半導体集積回路を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
本第1の実施の形態の半導体集積回路は、出力ACテストを効率的に実行することができるようになっている。図4は、第1の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図である。なお、第1の実施の形態の半導体集積回路は、前述した従来の半導体集積回路にいくつかの構成要素を追加した構成となっている。以下の説明においては、前述した従来の半導体集積回路と同じ構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、半導体集積回路200においては、IP10は、スキャンモードでもシステムモードでもアクセス可能なDFT専用の3個のFFであるFF203〜FF205を備えるDFT用FF群202とともに、IPカラー(IP collar)と呼ばれるブロック(IPカラー201)内に含まれている。また、切り替え回路群40には、マルチプレクサ206が追加されている。FF203〜FF205は、スキャンモードでもアクセスできるように、スキャン化されている。CG51は、IP10のみならずDFT用FF群202にもクロックを供給する。
FF205は、クロックが供給されると、保持していたデータをFF204に出力する。FF204は、クロックが供給されると、保持していたデータをマルチプレクサ206に出力する。FF204とFF205とはシリアルに接続されているので、データフローの下流側に位置するFF204は2回の遷移を出力することができる。
また、FF2を介して出力されるユーザデータはマルチプレクサ206に入力される。マルチプレクサ206は、FF204、FF2のうちから入力元を一つ選択する。マルチプレクサ206が選択した入力元からのデータは、二つに分岐して、夫々マルチプレクサ42およびFF203に入力される。
このように構成される第1の実施の形態の半導体集積回路200においては、ユーザデータのデータパス(FF2〜マルチプレクサ206〜マルチプレクサ42〜スリーステートバッファ32〜IO20)は、IP10側の経路、すなわちFF2〜マルチプレクサ206〜FF203(経路3)と、IO20側の経路、すなわちFF204〜マルチプレクサ206〜マルチプレクサ42〜スリーステートバッファ32〜IO20(経路4)と、の二つに分割されており、出力Delayは、経路3の遅延時間と経路4の遅延時間との和に基づいて求められる。
経路3は、モードに関係なく形成される。言い換えると、経路3の遅延時間を求めるためにシステムモードにする必要がない。したがって、経路3の遅延時間は、ATPGツールを利用して求めることができる。まず、作業者は、マルチプレクサ206への入力元としてFF2を選択させて経路3を形成させ、テストモード信号をスキャンモードに設定する。
前述のように、ATPGツールは、FF間の回路の遅延テストを実行するためのテストパターンを自動生成することができる。作業者は、FF2〜FF203間の経路(すなわち経路3)の遅延時間を求めるためのテストパターンをATPGツールに生成させる。こうして生成されたテストパターンを作業者はスキャン入力する。FF2は、テストパターンに基づいて、第1のテストデータとしての立下り信号を生成する。作業者は、FF203が受信する立下り信号を観察し、遅延時間を求める。なお、近年のATPGツールはFF間の遅延時間の測定まで行う機能を備えているものがある。作業者はそのようなATPGツールを用いてテストパターン生成以降の作業を行ってもよい。このように、作業者は、IP10の内部回路の詳細を解釈する作業を必要とすることなく経路3の遅延時間を求めるためのテストパターンを得ることができる。
経路4の遅延時間は以下のようにして求められる。すなわち、まず、作業者は、テストモード信号をスキャンモードに設定する。そして、作業者は、FF204が第2のテストデータとしての立下り信号を出力できるようなテストパターンをFF204、FF205にスキャン入力する。具体的には、FF204が0→1→0の遷移を行えばよい。ここでは、FF204、FF205間が直接接続されているので、FF204、FF205に夫々1、0をスキャン入力すればよい。このように、作業者は、FF204、FF205の接続関係を分かっているので、第2のテストデータとしての立下り信号を出力できるようなテストパターンを簡単に求めることができる。
そして、作業者は、テストモード信号をシステムモードに設定し、マルチプレクサ206への入力元としてFF204を選択させる。そして、作業者は、クロックを入力してIO20のトグルを観察し、経路4の遅延時間を求める。
なお、FF204およびFF205は直接にシリアル接続されているとして説明したが、FF204が2回以上の遷移を行うことができればよいため、FF204、FF205間に組み合わせ回路を介在させてもよい。但し、FF204、FF205間の接続関係は作業者が認識できるものである必要がある。
このように、第1の実施の形態によれば、IP10の出力をIO20に転送するデータパスにDFT用FF群202を接続して前記データパスをIP側のパスとIO側のパスとに分割し、DFT用FF群202は、IP10から出力された第1のテストデータを前記IP側のパスを介して受け取るFF203と、IO側のパスを介してIO20に出力するための第2のテストデータを保持するFF204、FF205と、を備えるように構成したので、作業者にとってブラックボックスに等しいIP10からFF203までの遅延時間を求めるためのテストパターンはATPGツールを用いて求めることができ、かつFF204からIO20までの遅延時間を求めるためのテストパターンはFF204、FF205間の接続関係に基づいて求めることができるので、境界領域の遅延テストを効率的に実行することができる。
また、DFT用FF群202は、切り替え回路群40とIP10との間のユーザデータ転送経路に接続されているので、IP10からFF203までの遅延時間をシステムモードにすることなく求めることができる。
(第2の実施の形態)
本第2の実施の形態の半導体集積回路は、入力ACテストを効率的に実行することができるようになっている。図5は、第2の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図である。なお、第2の実施の形態の半導体集積回路は、第1の実施の形態と同様に、前述した従来の半導体集積回路にいくつかの構成要素を追加した構成となっている。以下の説明においては、前述した従来の半導体集積回路と同じ構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、半導体集積回路300においては、IP10は、スキャンモードでもシステムモードでもアクセス可能なDFT専用の3個のFFであるFF303〜FF305を備えるDFT用FF群302とともに、IPカラー301内に含まれている。また、切り替え回路群40には、マルチプレクサ306が追加されている。FF303〜FF305は、スキャンモードでもアクセスできるように、スキャン化されている。CG51は、IP10のみならずDFT用FF群302にもクロックを供給する。
第1の実施の形態において説明したFF204とFF205との関係と同様に、FF304およびFF305は、FF304が2回の遷移ができるようにシリアル接続されている。ここでは、第1の実施の形態と同様に、FF304およびFF305は直接接続されているとする。すなわち、FF305は、クロックが供給されると、保持していたデータをFF204に出力する。FF204は、クロックが供給されると、保持していたデータをマルチプレクサ306に出力する。
また、マルチプレクサ41を介してユーザデータがマルチプレクサ306に入力される。マルチプレクサ306は、FF304、マルチプレクサ41のうちから入力元を一つ選択する。マルチプレクサ306が選択した入力元からのデータは、二つに分岐して、夫々FF303およびFF1に入力される。
このように構成される第2の実施の形態の半導体集積回路300においては、ユーザデータのデータパス(IO20〜バッファ31〜マルチプレクサ41〜マルチプレクサ306〜FF1)は、IO側の経路、すなわちIO20〜バッファ31〜マルチプレクサ41〜マルチプレクサ306〜FF303(経路5)と、IP10側の経路、すなわちFF304〜マルチプレクサ306〜FF1(経路6)と、の二つに分割され、入力Delayは、経路5の遅延時間と経路6の遅延時間との和に基づいて求められる。
経路5の遅延時間は、以下のようにして求められる。すなわち、まず、作業者は、テストモード信号をスキャンモードに設定する。そして、作業者は、FF303で立下り信号が観察できるようなテストパターンを求めてスキャン入力する。具体的には、FF303に1をスキャン入力する。このように、FF303の接続関係は作業者にとって既知であるので、FF303に入力すべきテストパターンを求めることは簡単である。
そして、作業者は、IO20への入力値を1とする。そして、作業者は、テストモード信号をシステムモードに設定し、マルチプレクサ306への入力元としてマルチプレクサ41を選択させ、経路5を形成させる。
そして、作業者は、IO20に0を入力する。すなわち、IO20への入力を1から0にトグルさせることによって立下り信号(第3のテストデータ)を入力する。そして、作業者は、FF303に0をキャプチャーさせるべくクロックを入力する。そして、作業者は、FF303に立下り信号が伝達されて0がキャプチャーされているか否かを観察する。クロックが入力されてからFF303に0がキャプチャーされるまでの最短の時間が経路5の遅延時間に等しい。
経路6は、モードに関係なく形成される。言い換えると、第1の実施の形態の経路3の遅延時間算出時と同様、経路6の遅延時間をもとめるためにシステムモードにする必要がない。したがって、経路6の遅延時間は、ATPGツールを利用して求めることができる。作業者は、まず、マルチプレクサ306の入力元としてFF304を選択させて経路6を形成させ、テストモード信号をスキャンモードに設定する。そして、作業者は、FF304〜FF1間の遅延時間、すなわち経路6の遅延時間を求めるための第4のテストデータとしての立下り信号をFF304が出力し、FF1が観察できるようなテストパターンをATPGツールに生成させ、生成されたテストパターンを用いて経路の遅延時間を求める。また、経路6の遅延時間を求める作業に関しても、テストパターン算出以降の作業をATPGツールを用いて自動化するようにしてもよい。
このように、第2の実施の形態によれば、IO20からの入力をIP10に転送するデータパスにDFT用FF群302を接続して前記データパスをIO側のパスとIP側のパスとに分割し、DFT用FF群302は、IO20から入力された第3のテストデータをIO側のパスを介して受け取るFF303と、IP側のパスを介してFF1に出力するための第4のテストデータを保持するFF304、FF305を備えるように構成したので、作業者はFF303の接続関係を分かっているためIO20からの第3のテストデータの遅延時間を観察可能にするためのテストパターンを簡単に求めることができ、かつFF303からIP10までの遅延時間をATPGツールが自動生成するテストパターンにより求めることができるため、境界領域の遅延テストを効率的に実行することができる。
また、DFT用FF群302は、切り替え回路群40とIP10との間のユーザデータ転送経路に接続されているので、FF304からIP10までの遅延時間をシステムモードにすることなく求めることができる。
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態と第2の実施の形態とを同時に適用するようにしてもよい。第3の実施の形態の半導体集積回路は、第1および第2の実施の形態を同時に適用したものである。
図6は、第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を説明する図である。図示するように、第3の実施の形態の半導体集積回路400では、IP10は、スキャンモードでもシステムモードでもアクセス可能なDFT専用の6個のFFであるFF203〜FF205およびFF303〜FF305を備えるDFT用FF群402とともに、IPカラー401内に含まれている。また、切り替え回路群40には、マルチプレクサ206およびマルチプレクサ306が追加されている。FF203〜FF205およびFF303〜FF305は、スキャンモードでもアクセスできるように、スキャン化されている。CG51は、IP10のみならずDFT用FF群402にもクロックを供給する。
FF203〜FF205、FF303〜FF305、マルチプレクサ206およびマルチプレクサ306の接続関係は、第1および第2の実施の形態にて説明した接続関係と同じである。
このように、第3の実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態が同時に適用されているので、入力信号および出力信号の両方に関する遅延テストを効率的に実行することができる。
1〜6 FF、10 IP、20 IO、30 バッファ回路群、31 バッファ、32 スリーステートバッファ、40 切り替え回路群、41 マルチプレクサ、42 マルチプレクサ、50 TCU、51 CG、100 半導体集積回路、200 半導体集積回路、201 IPカラー、202 DFT用FF群、203〜205 FF、206 マルチプレクサ、300 半導体集積回路、301 IPカラー、302 DFT用FF群、303〜305 FF、306 マルチプレクサ、400 半導体集積回路、401 IPカラー、402 DFT用FF群。

Claims (5)

  1. 複数のスキャンフリップフロップを含む内部回路部と、
    IOピンと、
    前記内部回路部の出力を前記IOピンへ転送するデータパスに接続されるとともに前記データパスを内部回路部側パスとIOピン側パスとに分割する、前記データパスの遅延時間を求める遅延テストのための遅延テスト回路部と、
    を備え、
    前記遅延テスト回路部は、
    前記内部回路部から出力された第1のテストデータを前記内部回路部側パスを介して受け取る内部回路部側スキャンフリップフロップと、
    前記IOピン側パスを介して前記IOピンに出力するための第2のテストデータを保持する複数のIOピン側スキャンフリップフロップと、
    を備え、
    前記データパスの遅延時間を、前記内部回路部側パスを転送される前記第1のテストデータの遅延時間と、前記IOピン側パスを転送される前記第2のテストデータの遅延時間と、の和に基づいて求めることを可能とする、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記第1のテストデータの遅延時間を求めるためのテストパターンはATPG(Automatic Test Pattern Generation)ツールにより自動生成される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 複数のスキャンフリップフロップを含む内部回路部と、
    IOピンと、
    前記IOピンからの入力を前記内部回路部へ転送するデータパスに接続されるとともに前記データパスをIOピン側パスと内部回路部側パスとに分割する、前記データパスの遅延時間を求める遅延テストのための遅延テスト回路部と、
    を備え、
    前記遅延テスト回路部は、
    前記IOピンから入力された第3のテストデータを前記IOピン側パスを介して受け取るIOピン側スキャンフリップフロップと、
    前記内部回路部側パスを介して前記内部回路部に出力するための第4のテストデータを保持する複数の内部回路部側スキャンフリップフロップと、
    を備え、
    前記データパスの遅延時間を、前記IOピン側パスを転送される第3のテストデータの遅延時間と、前記内部回路側パスを転送される第4のテストデータの遅延時間と、の和に基づいて求めることを可能とする、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 前記第4のテストデータの遅延時間を求めるためのテストパターンはATPG(Automatic Test Pattern Generation)ツールにより自動生成される、ことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記IOピンと前記内部回路部との間に介在して接続され、前記データパスと前記遅延テスト回路部が備える夫々のスキャンフリップフロップにスキャンシフト動作させるための前記データパスと異なるスキャンパスとを切り替える切り替え回路部をさらに備え、
    前記遅延テスト回路部は、前記切り替え回路部と前記内部回路部との間の前記データパスに接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の半導体集積回路。
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