JP2011047568A - 中和タンクの水位電極部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中和タンクを薄肉化したとしても、別体の端子台を固定用のネジを用いることなく固定して一対の電極を中和タンクに対し確実に固定し得るようにした中和タンクの水位電極部構造を提供する。
【解決手段】 端子台3に下向きに突出しスリット331により分断された分割片332,332を形成する。挿入孔36に対し、ネジ部材により構成された電極4をねじ込むことにより、分割片332が撓んで外周側へ拡開して、中和タンク2の透孔212の内周面に押し付けられる。これにより、端子台3の中和タンク2への固定と同時に、一対の電極4,4の中和タンク2への固定も完了する。挿入部35の係止部352により電極のねじ込みに先立って、端子台3を仮固定し得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中和タンクの水位電極部構造に関し、詳しくは、燃焼排ガスから潜熱回収する際に発生する強酸性のドレンを中和処理するために用いられる中和タンクに対し適用される水位電極部構造に関する。特に、ブロー成形法により形成される合成樹脂製の中和タンクに対し、ネジ部品により構成された水位電極を用いるようにした水位電極部構造として好適に適用し得るものである。
近年、潜熱回収型燃焼装置が用いられるようになっている。この潜熱回収型燃焼装置は、主熱交換器において燃焼熱の顕熱により入水を加熱して給湯させる際に、潜熱回収用の熱交換器において燃焼排ガスが有する潜熱をもさらに回収することにより、熱利用の高効率化を図るようにしたものである。このような潜熱回収型燃焼装置においては、潜熱回収の際に燃焼排ガスが凝縮して強酸性のドレンが発生するため、このドレンの排水の中和処理のために中和タンクが付設されている。そして、このような中和タンクにおいては、内部に導入されるドレンの水位を検出するために水位電極が設置される場合がある。
このような水位電極部構造として、従来、出願人は、金属製のネジ部材により構成された一対の電極を、ブロー成形法により形成された中和タンクに適用したものを提案している(例えば特許文献1参照)。このものでは、図7(a)にその基本構造を例示するように、中和タンク200を構成する壁の一部を大肉厚にして一対のボス部201,201を形成し、このボス部201に対し上記のネジ部材により構成された電極202をねじ込むようにしている。
特開2006−110527号公報
しかしながら、ブロー成形法により中和タンクを形成する上で、上記のボス部201の如き部分の成形はあまり適さず、かといって、電極202のねじ込み代を確保するために、ボス部201の代わりに中和タンクとは別に形成した端子台を電極とは別の固定ネジにより固定するようにすると、さらに別の不都合が生じることになる。
すなわち、電極のねじ込み代を確保するための端子台を中和タンクに対し固定する場合の構造として、図7(b)に例示するものが考えられる。例えば、中和タンク203自体はブロー成形法を活かして薄肉に成形する一方、中和タンク203とは別体の端子台204を固定ネジ205で中和タンク202に固定し、固定した端子台204に対し一対の電極202,202をねじ込むようにする。この場合には、ブロー成形法により中和タンク203の薄肉化を目指そうとしても、その壁に対し端子台204を固定するために固定ネジ205のねじ込み代がある程度必要になるため、両者の要求はトレードオフの関係となって両立させることは困難となる。又、固定ネジ205が必要になるなど部品点数が増大する一方、最低限の1本の固定ネジ205で固定するために固定ネジ205を端子台204の中央位置に配設すると、電極202,202間の沿面距離がほぼ半分と短くなって、端子台204の水濡れ発生時に誤検知を招き易くなってしまうことにもなる。つまり、両側の電極202,202間に金属製の固定ネジ205が存在することになるため、水滴等により端子台204の上面に水濡れが生じた場合に、各電極202と固定ネジ205との間の離隔距離が本来の電極202,202間の沿面距離のほぼ半分になってしまうことに起因する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中和タンクの薄肉化を図る一方、別体の端子台を用いて一対の電極を上記の不都合発生を招くことなく固定し得るようにした中和タンクの水位電極部構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、燃焼排ガスから潜熱を回収する際にその燃焼排ガスの凝縮により発生するドレンを中和処理する中和タンクに対し、内部のドレンの水位を検出するための一対の電極を固定するための中和タンクの水位電極部構造を対象にして次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記中和タンクとは別体に形成された端子台と、導電性を有するネジ部材により構成された一対の電極とを備えることとする。上記端子台として、互いに離れた2つの位置のそれぞれから挿入孔が上下方向の中心軸に沿って貫通形成された本体部と、この本体部の各挿入孔の孔縁位置から下向きに突出されてその内周面が上記挿入孔の一部の孔範囲を構成することになる一対の筒状の固定部とを備えたものとする。又、上記各挿入孔として上記電極をねじ込みし得る内径に設定する一方、上記各固定部としてスリットにより分断された少なくとも2つの分割片を備え、かつ、各分割片の内周面を上記電極のねじ込みにより押圧されて各分割片が外周側に撓んで拡開することになるように形成する。そして、上記中和タンクを構成する壁に、上記電極のねじ込み前の状態の上記一対の固定部が挿通可能な一対の透孔を貫通形成し、この一対の透孔にそれぞれ固定部を挿通した状態で各挿入孔に対し電極をねじ込むことにより、上記各分割片が拡開されてその外面が上記透孔の内周面に押し付けられて、端子台及び電極が固定されることになる構成とした(請求項1)。
この発明の場合、各電極を挿入孔に対しねじ込めば、そのねじ込みに伴い、中和タンクの透孔に挿通された固定部の各分割片が外周側に拡開し、その各分割片が透孔の内周面に押し付けられた状態となる。これにより、端子台及び一対の電極が共に中和タンクに対し固定される。このため、仮に、中和タンクの側の壁が薄肉に形成されてねじ込み代が確保し得ないものであったとしても、上記の電極のねじ込みに伴う各分割片の拡開によって、端子台及び一対の電極とを共に中和タンクに対し確実に固定し得ることになる。つまり、電極とは別の固定用のネジを用いたり、この固定用のネジのねじ込み代を確保する必要から中和タンクの肉厚を所定のものに設計したりすることをいずれも排除して、固定用ネジの省略や、中和タンクの形状設計の自由度の増大を図り得ることになる。
上記発明における端子台に、上記各挿入孔を囲むよう各挿入孔の孔縁位置から上向きに突出する筒状のボス部をさらに備えるようにすることができる(請求項2)。このようにすることにより、端子台に対するねじ込み代がボス部の分だけ増加するため、電極と端子台との結合をより強固なものとなし得る。
又、上記発明における端子台に、上記一対の挿入孔間の中間位置の本体部から下向きに突出する挿入部をさらに備えるようにし、この挿入部の先端部に仮止め用の係止部を一体に形成することとし、さらに、中和タンクを構成する壁に、上記係止部より小さくかつ押し込み可能な内径を有し、押し込み後に上記係止部が孔縁に係止することになる透孔を貫通形成するようにすることができる(請求項3)。このようにすることにより、電極のねじ込みに先立って、端子台の固定部を中和タンク側の透孔に挿通させると同時に、挿入部を中和タンク側の透孔に押し込むことにより、挿入部の先端部の係止部が透孔の孔縁に係止して端子台そのものを抜け落ちないよう仮固定することが可能になる。そして、仮固定された状態で電極のねじ込み作業を行い得るようになるため、電極のねじ込み作業も容易にかつ確実に行い得ることになる。しかも、挿入部の押し込み操作により、透孔に対する固定部の挿通作業のための位置決めガイドも同時に得られるようになる。
さらに、以上の発明における中和タンクとして、ブロー成形法による合成樹脂一体成形により形成することができる(請求項4)。このようにすることにより本発明の作用を最大に得られることになる。すなわち、ブロー成形により中和タンクの薄肉化を図りつつも、薄肉化したとしても、以上の水位電極部構造の採用により端子台と一対の電極とを中和タンクに対し確実に固定させ得ることになる。
以上、説明したように、本発明の中和タンクの水位電極部構造によれば、各電極を挿入孔に対しねじ込めば、そのねじ込みに伴い、中和タンクの透孔に挿通された固定部の各分割片が外周側に拡開し、その各分割片が透孔の内周面に押し付けられた状態となるため、端子台及び一対の電極とを共に中和タンクに対し固定することができる。このため、仮に、中和タンクの側の壁が薄肉に形成されてねじ込み代が確保し得ないものであったとしても、上記の電極のねじ込みに伴う各分割片の拡開によって、端子台及び一対の電極とを共に中和タンクに対し確実に固定することができるようになる。つまり、電極とは別の固定用のネジを用いたり、この固定用のネジのねじ込み代を確保する必要から中和タンクの肉厚を所定のものに設計したりすることをいずれも排除して、固定用ネジの省略や、中和タンクの形状設計の自由度の増大を図ることができるようになる。
特に請求項2によれば、端子台に対するねじ込み代がボス部の分だけ増加するため、電極と端子台との結合をより強固なものにすることができる。
請求項3によれば、電極のねじ込みに先立って、端子台の固定部を中和タンク側の透孔に挿通させると同時に、挿入部を中和タンク側の透孔に押し込むことにより、端子台そのものを抜け落ちないよう仮固定することができるようになる。そして、仮固定された状態で電極のねじ込み作業を行い得るようになるため、電極のねじ込み作業も容易にかつ確実に行うことができ、しかも、挿入部の押し込み操作により、透孔に対する固定部の挿通作業のための位置決めガイドも同時に得ることができるようになる。
請求項4によれば、ブロー成形により中和タンクの薄肉化を図りつつも、薄肉化したとしても、本発明の水位電極部構造の採用により端子台と一対の電極とを中和タンクに対し確実に固定させることができるようになる。この結果、本発明による効果を最大限に得ることができるようになる。
本発明の実施形態を示す断面説明図である。 中和タンクが設置される潜熱回収型燃焼装置の例を示す模式図である。 図1の水位電極部構造の分解状態の断面説明図である。 図1の実施形態の端子台を示すものであり、図4(a)は下面側を上向きにした状態の斜視図、図4(b)は本来の状態の斜視図である。 中和タンクの具体例を示す第2実施形態に対し適用する水位電極部構造を分解状態で示した斜視図である。 図5の中和タンクの断面説明図である。 本発明の課題を説明するための水位電極部構造の例を示し、図7(a)は中和タンクにボス部を一体形成する例の断面説明図であり、図7(b)は中和タンクとは別体の端子台を中和タンクに対し固定ネジにより固定する例の断面説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る水位電極部構造を示し、2は中和タンク、3は端子台、4,4は一対の電極、5はパッキン、6,6は各電極4に導通接続される配線である。中和タンク2としては、特にブロー成形法により薄肉に成形されたものに本実施形態の水位電極部構造が適用される。端子台3は、詳細を後述するようにプレート状本体部31の両側位置において上向きに突出するボス部32,32と、下向きに突出する固定部33,33とが一体に形成されると共に、中央位置において上向きに突出する突壁部34と、下向きに突出する挿入部35とが一体に形成されたものである。又、各電極4は、少なくとも導電性を有する素材(例えば金属製)により形成されたネジ部材(小ネジ又はビス)であって、上記ボス部32や固定部33の内周面に対しねじ込み可能なネジ部材(例えばタッピングねじ)により構成されている。 以下、まず、中和タンク2が付設される潜熱回収型燃焼装置の例を図2に基づいて簡単に説明し、その後に、上記の水位電極部構造について詳細に説明する。
図2は、潜熱回収型燃焼装置の例として、給湯機能のみの単機能タイプの給湯機に潜熱回収用の二次熱交換器13や中和タンク2を付設した例を示す。なお、潜熱回収型燃焼装置は、図2のものに限らず、給湯機能に加えて、温水循環式暖房機能、風呂追い焚き機能、風呂湯張り機能のいずれか1以上の機能を併有する複合熱源機型に構成されたものであってもよい。ここで、潜熱回収型とは、燃焼ガスからの顕熱回収に加え燃焼排ガスから潜熱の回収をも行うことにより高効率化を図るものであり、少なくとも潜熱回収用の二次熱交換器13を備えたものである。
図2において、符号10はハウジング11内に収容された缶体であり、この缶体10内には顕熱回収用熱交換器としての一次熱交換器12と、潜熱回収用熱交換器としての二次熱交換器13と、これらに燃焼熱を与える燃焼加熱部14とが配設され、缶体2の下側には燃焼加熱部14に対し燃焼用空気を供給する送風ファン141が設けられている。加熱対象である水は二次熱交換器13に対し先に通水され、次いで一次熱交換器12に通水されるようになっている。この際に、燃焼加熱部14の燃焼作動により燃焼ガスが一次熱交換器12に流れ、この燃焼ガスからの顕熱回収により一次熱交換器12では水が所定の設定温度まで主加熱され、一次熱交換器12を通過した後に燃焼排ガスが二次熱交換器13に流れ、この燃焼排ガスからの潜熱回収により二次熱交換器13では一次熱交換器12での加熱前に予熱され、二次熱交換器13を通過した後の燃焼排ガスが排気筒101から外部に放出されるようになっている。
すなわち、上記二次熱交換器13には、入水管151を通して水道管又は高架水槽からの水が入水され、二次熱交換器13で潜熱回収により予熱された水が一次熱交換器12に対し入水され、この一次熱交換器12において設定温度まで主加熱された湯が出湯管152を通して出湯され、この出湯が給湯配管153を通して台所や洗面所等の給湯栓15に給湯されるようになっている。なお、符号154は上記入水管151と出湯管152とを接続するバイパス管である。
上記二次熱交換器13の下側位置にはドレンパン161が配設され、二次熱交換器13での潜熱回収の際に燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮することにより発生する強酸性のドレンをドレンパン161で受けて集水し、集水したドレンを導出管162により缶体10から導出して中和タンク2に流入させるようになっている。そして、中和タンク2内の中和剤により上記ドレンを中和処理した後に、排出管163を通して排出するようになっている。なお、符号164は、メンテナンス時等に開切換されて中和タンク内の水抜きを行うための水抜き管である。
詳細には、中和タンク2の内部に中和剤(例えば炭酸カルシウム)が充填され、導出管162を通して缶体10から導出されたドレンが中和タンク2の流入口から中和タンク2内に流入され、流入したドレンが下流端の流出口(図示省略)まで流される間に中和剤と接触することにより中和処理され、中和処理済みのドレンが排出口から排出管163を通して外部等に排出又は供給されるようになっている。
次に、図3を参照しつつ、水位電極部構造について詳細に説明する。中和タンク2には水位電極設置部用に所定範囲に亘り平坦面にされた取付部21が設定され、この取付部21には、端子台3の挿入部35を挿入するための透孔211と、この透孔211を中央に挟んで両側位置に端子台3の固定部33が挿入される透孔212,212とが貫通形成されている。併せて、これらの透孔212,211,212と同様配置で、これらと同様の透孔51,52,52がパッキン5にも貫通形成されている。
端子台3のボス部32と固定部33とには、プレート状本体部31を含んで上下方向に貫通する挿入孔36が形成されている(図4も併せて参照)。この挿入孔36は、電極4をねじ込むことにより、電極4を構成するネジ部材の雄ネジが挿入孔36の内周面に食い込んでタップ立てし得る程度の内径に設定される一方、特に固定部33に対応する孔範囲36aでは固定部33の先端(下端)に向けてより小径になるようなテーパ面36aを備えている。つまり、挿入孔36の中心軸に対し下端側に進むほど内径が各電極4の外径よりも徐々に小さく狭くなるように形成されている。
固定部33は、径方向に延びる1又は複数のスリット331と、このスリット331により周方向に分断された複数の分割片332,332とを備えて構成されている。なお、図例では、直径方向に一直線状に延びるスリット331により二つの分割片332,332に分割されたものを示しているが、これに限らず、例えば中心位置から放射状に互いに異なる方向に延びる複数のスリットにより3つ以上の分割片に分断されるようにしてもよい。又、図例のものでは、各分割片332に対しその下端側の外周面から外周側に膨出する突起333を一体に形成している。
突壁部34はプレート状本体部31の幅方向略全長に亘り延びて、両側のボス部32,32の間を遮断するように形成されている。これにより、端子台3を取り付ける際に作業者が指で把持するための操作部分としての役割の他に、万一の水濡れが発生した場合にも両ボス部32,32の間を遮断する遮断壁としての役割をも果たすようになっている。挿入部35は、下向きに突出する軸部351と、その下端部から両側に張り出しかつ矢印の如き形状に屈曲した仮止め用の係止部(バタフライ部)352とを備えている。
上記の透孔51,211は上記の係止部352の左右幅よりも狭く設定され、上から係止部352が挿入されると軸部351側に撓んで透孔51,211を通り抜け、通り抜けると弾性復元して中和タンク2の内面に係合するようになっている。これにより、係止部352が抜け止めされた状態で端子台を仮固定状態に支持するようになり、電極4,4による固定作業の際に、パッキン5及び端子台3を仮固定する役割や、固定部33,33を透孔212,212へ挿通させるガイドの役割を果たすようになっている。
各電極4としてはタッピングネジである必要はなく通常のネジ部材を用いて構成してもよいが、端子台3との係合又は一体化をより増強し、あるいは、ねじ込み作業の容易化の観点からはタッピングネジを用いて構成することが好ましい。又、各電極4の長さは検知対象の水位との関係で設定するようにすればよい。すなわち、各電極4を固定した状態において、その下端が検知対象の水位まで届くような長さに設定すればよい。次に、このような一対の電極4,4を用いた水位検知の原理について説明すると、各電極4は配線6の端子61が挟み込まれて配線6と導通可能な状態に固定されている。この配線6,6を通して各電極4には所定の電圧が印加されており、中和タンク2内のドレンの水位HL(図1参照)が両電極4,4の下端に接触するまで上昇すると、両電極4,4間がドレンを通じて導通し、両電極4,4間に電流が流れることになる。この電流が水位検知信号として図示省略のコントローラに出力され、これにより、予め設定されている水位までドレンが貯留されたこと、あるいは、水位上昇したことが検知されることになる。
各電極4の固定手順は次のようにして行われる。まず、端子台3を中和タンク2に対し仮固定する。すなわち、端子台3の両固定部33,33及び挿入部35に対しパッキン5を装着する。これはパッキン5の透孔51に挿入部35を押し込み、併せて透孔52,52に固定部33,33を入れ込めばよい。そして、パッキン5を装着させた状態で端子台3の突壁部34を掴んで挿入部35を中和タンク2の透孔211に押し込むと、係止部352が一旦撓んで透孔211を通過し、通過後に復元して中和タンク2の内面側の透孔211周縁部に係合することになる。加えて、この係合と同時に、上記の挿入部35の押し込み作業により固定部33,33も中和タンク2の透孔212,212内に挿通されることになり、これにより、端子台3は中和タンク2に対し仮固定されることになる。
次に、各電極4を挿入孔36にねじ込んで固定すればよい。すなわち、配線6の端子61を通した状態で挿入孔36に対し電極4を先端からねじ込んでいくと、電極4の雄ネジがボス部32の内周面に対し食い込みつつ下方に前進して電極4とボス部32とが螺合状態となる。電極4の先端が固定部33の孔範囲36aに進んでさらにねじ込むと、電極4に押されてスリット331が拡がって分割片332,332が外周側に撓んで開くことになる。そして、図1に示すように、各分割片332が拡径側に拡がる結果、その各分割片332が透孔212の内周面に対し押し付けられて、中和タンク2に対する端子台3の固定及び両電極4,4の固定が行われることになる。この際、各分割片332が透孔212の内周面に対し押し付けられると同時に、突起333が透孔212の孔縁に係止されることにより、上記の端子台3及び両電極4,4を抜け止めした状態でより強固に固定することができるようになる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態として第1実施形態の水位電極部構造を適用した、より具体的な中和タンク7の構成例を示す。なお、水位電極部構造として第1実施形態と同じ構成のものには第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
上記第2実施形態の中和タンク7は、合成樹脂を用いたブロー成形法を用いて形成されたものである。この中和タンク7は、図6に示すように、所定径以上に粒度調整された粒状の中和剤(例えば粒状の炭酸カルシウム)Wが充填される中和処理槽71と、この中和処理槽71の一側位置において所定幅のスリット状の流入開口721を通して連通される流入部72と、中和処理槽71の他側位置において上記と同様に所定幅のスリット状の流出開口731を通して連通される内部流路73とに、内部が区画形成されている。上記の流入開口721及び流出開口731のスリット幅は中和剤の粒度よりも小さく設定され、これにより、中和処理槽71から流入空間72又は内部流路73の側に中和剤が溢れ出ることを防止している。
中和タンク7の中和処理槽71には、蓋741付きの投入口74から中和剤Wが投入されて、内部に充満するように充填されている。中和処理槽71の内部には流入開口721から流出開口731までドレンを導いて流路を形成するための複数の区画壁711,712,713が形成され、これら複数の区画壁711,712,713により折返し上下方向に流れの向きを反転させて繰り返す流路が形成されている。
流入部72は、導出管162(図2参照)の下流端が接続される流入口722で開口され、内部に中和剤が存在しない、ドレンの受け入れのための流入空間が区画形成されている。そして、この流入部72を区画形成する頂部の壁部分が平坦面とされて、水位電極等の取付部21が設定され、この取付部21に対し一対の電極4,4が端子台3及びパッキン5を介して固定されている。この一対の電極4,4の水位電極部構造及び固定方法は第1実施形態で説明したものと同じであり、図6中のA−A線断面が図1と同様構造となる。
内部流路73は、流出開口731から流出した中和処理済みのドレンを中和処理槽71の側面から下向きに流し、中和処理槽71の下側を流入部72のある側まで横向きに流し、そして、流入部72のある側の側面を流入部72の下位置まで上向きに流した後に排出口732に至るように流路空間が区画されて延ばされている。この内部流路73の最下端位置に連通して水抜き口733が開口し、この水抜き口733に対し水抜き管164(図2参照)が接続されている。この水抜き管164は常時は閉切換され、メンテナンス時等のときにのみ開切換されて中和タンク7内のドレン抜きが行い得るようになっている。上記内部流路73は、特にその最下端部においては中和処理槽71から流出してくるドレンが充満しているため、導出管162から燃焼排ガス等の気体がドレンの導出に伴い万一流れてきたとしても、この内部流路73によってその燃焼排ガス等の気体の下流側への通過を遮断することができるようになっている。このように内部流路73として最下端部まで一旦流した後に上位置の排出口732まで流すように流路配置を設定することにより、その内部流路73によって、燃焼排ガス等の漏出を水封により遮断するための水封部75が構成されることになる。
そして、導出管162を通して流入口722から流入部72内に流入したドレンは、流入開口721を通して中和処理槽71内に導入され、この中和処理槽71内に充填された中和剤Wの互いの隙間を通して矢印Y1,Y2,Y3,Y4,Y5の順に上記区画壁711,712,713により区画された流路に沿って流れ、流れる間に中和剤Wと接触して中和処理が進行することになる。そして、流路の下流端まで来ると、中和処理済みのドレンが流出開口731から内部流路73内に流出し、内部流路73を通して排出口732まで流れ、この排出口732から排出管163を通して外部に排出されることになる。
このような中和タンク7において、通常使用状態の場合、中和処理槽71に流入するドレンにより図6にMLにより示す通常水位までドレンが貯留され、流入部72への流入量に相当する量のドレンが流出開口731から内部流路73に流出される結果、中和処理槽71内は上記の通常水位MLのドレン貯留状態に維持される。ところが、万一の不具合が発生して流出側(例えば流出開口731、内部流路73又は排出口732の側)に詰まりが発生して貯湯処理槽71内のドレンの水位が設定高水位HLまで上昇すると、この設定高水位HLのドレンに対し一対の電極4,4の下端が浸漬して両電極4,4間に電流が流れ、設定高水位HLまでの水位上昇が検知されることになる。そして、この水位検知信号の出力を受けて、図外のコントローラにより警告報知や強制燃焼停止等の安全制御が実行されることになる。
以上の中和タンク7に対し、本発明の水位電極部構造を適用することにより、中和タンク7自体はブロー成形により薄肉化を図る一方、薄肉化によって取付部21(図5参照)が薄肉化(例えば2.0mm厚の薄肉化)したとしても、従来の如き固定用ネジを用いることなく、一対の電極4,4のねじ込みによってこの一対の電極4,4を端子台3と共に中和タンク7に対し確実に固定することができるようになる。このことより、ブロー成形により成形する中和タンク7の形状設計の自由度も広がることになる。又、従来の如き固定用ネジを省略することができるため、沿面距離として一対の電極4,4の離隔間隔のまま維持させることができ、図7(b)の構造のように沿面距離が短縮化してしまうおそれを解消させることができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、本発明の水位電極部構造を適用する中和タンクは第2実施形態の構造のものに限らず、それ以外の種々の中和タンクに対し適用することができる。
上記第1及び第2実施形態では、端子台3としてボス部32,32を備えたものを示したが、これに限らず、ボス部32,32を省略することもできる。この場合はプレート状本体部31と固定部33,33とに一対の電極4,4をねじ込むようにすればよい。
2,7 中和タンク
3 端子台
4 電極
5 パッキン
6 配線
31 プレート状本体部
32 ボス部
33 固定部
35 挿入部
352 係止部
36 挿入孔
36a 孔範囲
331 スリット
332 分割片
211,212 透孔

Claims (4)

  1. 燃焼排ガスから潜熱を回収する際にその燃焼排ガスの凝縮により発生するドレンを中和処理する中和タンクに対し、内部のドレンの水位を検出するための一対の電極を固定するための中和タンクの水位電極部構造であって、
    上記中和タンクとは別体に形成された端子台と、導電性を有するネジ部材により構成された一対の電極とを備え、
    上記端子台は、互いに離れた2つの位置のそれぞれから挿入孔が上下方向の中心軸に沿って貫通形成された本体部と、この本体部の各挿入孔の孔縁位置から下向きに突出されてその内周面が上記挿入孔の一部の孔範囲を構成することになる一対の筒状の固定部とを備え、
    上記各挿入孔は上記電極をねじ込みし得る内径に設定される一方、上記各固定部はスリットにより分断された少なくとも2つの分割片を備え、かつ、各分割片の内周面は上記電極のねじ込みにより押圧されて各分割片が外周側に撓んで拡開することになるように形成され、
    上記中和タンクを構成する壁には上記電極のねじ込み前の状態の上記一対の固定部が挿通可能な一対の透孔が貫通形成され、この一対の透孔にそれぞれ固定部を挿通した状態で各挿入孔に対し電極をねじ込むことにより、上記各分割片が拡開されてその外面が上記透孔の内周面に押し付けられて、端子台及び電極が固定されるように構成されている
    ことを特徴とする中和タンクの水位電極部構造。
  2. 請求項1記載の中和タンクの水位電極部構造であって、
    上記端子台は、上記各挿入孔を囲むよう各挿入孔の孔縁位置から上向きに突出する筒状のボス部をさらに備えている、中和タンクの水位電極部構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の中和タンクの水位電極部構造であって、
    上記端子台は、上記一対の挿入孔間の中間位置の本体部から下向きに突出する挿入部をさらに備え、この挿入部は先端部に仮止め用の係止部が一体に形成され、
    中和タンクを構成する壁には、上記係止部より小さくかつ押し込み可能な内径を有し、押し込み後に上記係止部が孔縁に係止することになる透孔が貫通形成されている、中和タンクの水位電極部構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の中和タンクの水位電極部構造であって、
    上記中和タンクは、ブロー成形法による合成樹脂一体成形により形成されている、中和タンクの水位電極部構造。
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