JP2011047060A - 複合生地およびこれを素材とする衛生キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵効果を有する電石不織布をベースとして、耐摩耗性や耐洗濯性に優れ、引き裂き強度の大きい複合生地と、これを用いた衛生キャップを提供する。
【解決手段】電石不織布と編み布を張り合わせたことを特徴とする複合生地である。編み布はトリコット、とりわけハーフトリコットであることが好ましい。電石不織布はメルトブローン不織布を電石加工したものであることが好ましい。そして、電石不織布と編み布の張り合わせ面を点在する樹脂粉末により融着することで通気性を損なうことなく両布を張り合わせることができる。また、上述した複合生地を素材として、編み布が表地となるように衛生キャップを製造すれば、耐摩耗性、耐洗濯性に優れた衛生キャップを得ることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、電石不織布をベース地とする複合生地とこれを素材として製帽した衛生キャップに関するものである。
電石不織布は公知であり、一定条件で構成された不織布に電荷を与えることによって、該不織布に電気分極を恒久的に保持させることができることも、例えば特許文献1において公知である。また、本願の発明者はこの電石不織布を利用して、帽子を製造する技術を開示している(特許文献2・3)。これらの帽子は、電石不織布の静電特性によってフケや抜け毛を吸着することができるので、食品工場や電子部品工場などで使用する衛生キャップに最適である。
特公平4−8539号公報 実開平2−99916号公報 実開平3−103224号公報
上述のように電石不織布は静電作用による強い吸着性を示し、これを素材とする衛生キャップは上記吸着性によって頭髪を始めフケや塵埃の落下を抑制する効果が認められるが、電石化したか否かにかかわらず、そもそも不織布は洗濯耐久性がなく、これを素材とした衛生キャップもほぼ毎日、使い捨てるしかなかった。
また、電石不織布は極細繊維で構成される関係上、引き裂き強度や耐摩耗性が小さく、これを素材とする衛生キャップも装着の際や使用中に破れが生じやすかった。
本発明は上述した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、防塵効果を有する電石不織布をベースとして、耐摩耗性や耐洗濯性に優れ、引き裂き強度の大きい複合生地と、これを素材とする衛生キャップを提供することである。
上述した目的を達成するために本発明では、電石不織布と編み布を張り合わせることにより複合生地を得るという手段を用いる。電石不織布は、本複合生地のベースとなるものであり、その静電作用により頭髪やフケ、塵埃、細菌を吸着する機能を有するため、本複合生地の用途も電石不織布の用途に合わせることができる。そして、電石不織布と編み布を張り合わせることによって、編み布が電石不織布の引き裂き強度を補強すると共に、生地全体が耐摩耗性および耐洗濯性を有することになる。
特に、編み布がトリコットである場合は、伸縮性や弾力性、ほつれにくさというトリコット固有の特性によって、複合生地全体として耐摩耗性および耐洗濯性、引き裂き強度をより高めることができる。
一方、本発明の複合生地は、電石不織布と編み布のそれぞれ単体の生地よりも通気性が低下するが、補強布として編み布を用いているため、複合生地全体としても所定の通気性は確保される。特に、編み布をハーフトリコットで構成すれば、通気性を改善することができる。
また、電石不織布と編み布の張り合わせ方法には、両布を単に重ね合わせ、周囲を縫合する方法や電石不織布に編み布をラミネートする方法、張り合わせ面を接着剤で接着する方法などがあり、両布が容易に剥がれない方法であれば何れの方法であってもよいが、縫合の場合、成形品を製作する際の型抜きを想定して縫合しなければならず、またラミネートでは張り合わせ面の全面で通気性が失われ、さらに接着剤を用いると、その取扱いや塗布が面倒であるばかりでなく、複合生地の風合いや柔らかさやを失うおそれがある。そこで、通気性や製造容易の観点から、電石不織布か編み布の片面に低融点の樹脂粉末を点在させ、これをヒータやアイロンで溶融させることにより、両布の張り合わせ面を前記樹脂粉末による融着で張り合わせることが好ましい。つまり、粉末樹脂による融着の場合、樹脂粉末そのものの取扱いや添加が容易であるうえ、樹脂粉末による融着部が張り合わせ面に点在することになるため、非融着部によって通気性も確保されることになる。このように、点在とは樹脂粉末がまばらに分布することの意であり、均一な分布であることが好ましいが、密度までを限定するものではない。
なお、本発明において電石不織布は従来公知のものを採用することができ、また、電石加工前の不織布も、メルトブローン法、スパンボンド法、スパンレース法など、従来方法によって製造できるが、特にメルトブローン不織布を電石加工したものであれば、極細繊維により地が密となり、防塵性が高まると共に、通気性や肌触りも良好であることから、衛生キャップ等の複合生地として好適である。
このような手段による複合生地から製帽した衛生キャップは、上述した複合生地の性能がそのまま得られ、耐摩耗性や耐洗濯性を有すると共に、引き裂き強度にも優れた衛生キャップとすることができる。また、本発明では、電石不織布をベース(裏地)として、表地に編み布を構成するため、電石不織布による防塵効果が得られ、しかも、この種キャップに要求される最低限の通気性も確保される。特に、編み布がトリコットやハーフトリコットである場合、これら生地は滑りがよいため、本衛生キャップをインナーキャップとして使用する場合、アウターキャップの脱着しやすい。しかも、電石不織布がメルトブローン不織布を電石加工したものである場合は、そのタック性によって衛生キャップを頭部に安定して装着することができる。
上述のように本発明の複合生地によれば、耐摩耗性を有するため毛羽立ちが抑制されると共に、電石不織布単体よりも引き裂き強度に優れるため、高品質の衛生キャップを製造することができる。また、耐洗濯性を有するため、使用後に洗濯して再使用でき、経済性とゴミ減らしという実用性を兼ね備えている。また、電石不織布は静電特性を保持したまま着色することが困難であったが、本発明によれば編み布(トリコット)に着色ものを用いることによって、電石効果と着色による装飾効果を兼ね備えた複合生地とすることができる。特に、電石不織布としてメルトブローン不織布を電石加工したものを、編み布としてハーフトリコットを用い、両布の張り合わせ面を樹脂粉末により融着した複合生地にあっては、メルトブローン不織布による高い防塵性と、ハーフトリコットによる通気性や滑らかさが得られ、これを素材として製帽した衛生キャップは優れた装着感が得られるものである。さらに、この衛生キャップをインナーキャップとすれば、その上にかぶるアウターキャップの着脱が容易となる。
本発明の複合生地を示す概略図 本発明の衛生キャップを示す一部切欠説明図 通気試験の結果を示す表
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明に係る複合生地の概略を示したものであり、電石不織布1と編み布2を張り合わせたものである。電石不織布1は、不織布を電石加工して恒久的に電気分極を保持させたものであり、不織布としてはメルトブローン不織布が好例である。また、編み布2はたて編みやよこ編みによって編み目を形成し、この編み目によって通気性を確保すると共に、電石不織布1を補強するものであり、トリコットが好例であり、とりわけハーフトリコットであることが好ましい。
電石不織布1と編み布2は、張り合わせ面に添加した樹脂粉末3を適宜加熱機によって溶融させ、融着により張り合わせることが好ましい。この張り合わせ手段であれば、樹脂粉末3が張り合わせ面に斑点状に点在し、融着しない部分が通気性を確保するからである。しかも、両布1・2を接着剤で接着したり、両布1・2を単に重ね合わせて周囲を縫合するするよりも簡易に両布1を張り合わせられる。
図2は、帽体4が本複合生地からなる衛生キャップであり、表地を編み布2、裏地を電石不織布1として製帽(製造)したものである。また、帽体4の開口部5は頭部密着のためゴム紐等で構成し、両側の耳に相当する部分はメッシュ6で構成している。なお、本発明の衛生キャップは、表地に編み布、裏地に電石不織布がくるように複合生地を製帽すること以外、図示のものから変更することが可能である。つまり、帽体4の形状は図示のものに限定されず、またメッシュ6を帽体の頭頂部に構成することも可能である。
図3は、本発明の一実施例による複合生地の通気試験を行った結果を示したものであり、2つの従来例1・2と比較したものである。実施例の複合生地は、編み布として15デニールのナイロンハーフトリコットを、また、電石不織布としてポリプロピレン100%で、目付量が30g/平方メートルのメルトブローン不織布を電石加工したものを採用し、両布を上述した樹脂粉末により融着したものである。一方、従来例1は実施例1の電石不織布と同じものである。従来例2は本出願人の実公平4−35386号公報や実開平2−99916号公報に開示されるエンボス加工付きの電石不織布である。
この他、本試験は、日本工業規格のL1096に従い、フラジール型通気性試験機を用いて温度23℃、湿度60%の環境下で行った。
以上の結果、図3に示されるように、従来例1が最も優れた通気性を示し、次いで従来例2の順で、本発明の実施例に係る複合生地が最も通気性に劣っていた。これは、実施例の場合、トリコットを張り合わせることにより複合生地全体の通気が阻害され、その結果、単体生地である従来例1や2より通気性が劣ったものと推測できる。
しかしながら、実施例1の通気量自体は、一定の通気性を示しており、実際、この実施例1の複合生地から製造した衛生キャップを試着した場合、不快な蒸れを感じるには至らなかった。従って、本発明の複合生地は、唯一、通気性だけが低下するものの、キャップとして使用するのに必要な通気性は確保されているということができる。
1 電石不織布
2 編み布
3 樹脂粉末
4 帽体
5 開口部
6 メッシュ

Claims (6)

  1. 電石不織布と編み布を張り合わせたことを特徴とする複合生地。
  2. 編み布はトリコットである請求項1記載の複合生地。
  3. 編み布はハーフトリコットである請求項1記載の複合生地。
  4. 電石不織布はメルトブローン不織布を電石加工したものである請求項1、2または3記載の複合生地。
  5. 電石不織布と編み布の張り合わせ面を点在させた樹脂粉末により融着した請求項1から4のうち何れか一項記載の複合生地。
  6. 請求項1から6のうち何れか一項記載の複合生地を素材として、編み布が表地となるように製帽してなることを特徴とする衛生キャップ。
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