JP2001011725A - 帽体およびその製造方法 - Google Patents

帽体およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】防塵性、通気性ならびに強度特性に優れた極め
て簡易な形態を有する帽体とその製造方法を提供する。 【解決手段】裾部3と被覆部1とからなるメルトブロー
不織布の融着縫製帽体であって、帽体の裾部が、メルト
ブロー不織布および延伸繊維構造物の積層構造体で構成
されていることを特徴とし、その製造方法は、メルトブ
ロー不織布を主体とする基材の両端部を、帽体の裾部に
相当する幅分だけ折り込み、該折り込み部分の中に、延
伸した状態にある弾性体と、補強用の裾部と実質的に同
じ幅分の延伸繊維構造物とを裾部の折り込み部分に挿入
した後、弾性体の延伸状態を維持したまま融着一体化し
た後、基材を長さ方向に沿って、プリーツ状に折り込み
ながら集合させた帯状体の軸方向に対して直角の方向
に、一定間隔で、かつ、5〜20mmの幅の融着帯2を設
けた後、融着帯の中間をカットすることを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防塵性、通気性な
らびに強度特性に優れた極めて簡易な形態を有する帽体
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、防塵帽子として従来から織物、
紙等でキャップ状に構成されたものや、不織布を基材と
してパーツを縫製して成形してなるものがある。
【0003】例えば、特開昭62−94180号公報に
は、単繊維直径0.1〜5μmの極細長繊維ウェブ又は
シートを1枚あるいは複数枚積層した繊維集合体の片面
又は両面に多孔性シートを接合一体化させてなる通気量
1cc/cm2 ・sec 以上の繊維構造物を一部あるいは全部
に用いたフードマスク、が開示され、特開平3−249
03号公報の防塵帽子には、平均繊維径0.5〜6μm
エレクトレット化されたメルトプロー不織布に2〜15
mm2 の小穴が1〜20%の開口面積を有する防塵帽子で
ある。又、特開平1−280007号公報の防塵用の帽
子には、表面電荷密度1×10-10 クーロン/cm2 で、
かつ、通気量10〜1000cc/cm2 ・sec 以上である
エレクトレット材料を用いてなる防塵用の帽子が開示さ
れている。しかしながら、従来帽体の有する全ての特徴
を保持しながら、簡単容易に、かつ、安価で、それでい
て実用的に優れた帽体について開示または示唆された例
は全く存在しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、防塵性、通気性ならびに強度特性に
優れた極めて簡易な形態を有する帽体を提供せんとする
ものであり、かかる実用的な帽体を再現性よく、簡単、
かつ、安定して、しかも安価に製造することができる製
造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
達成するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の帽体は、裾部と被覆部とからなるメルトブ
ロー不織布の融着縫製帽体であって、該帽体の裾部が、
メルトブロー不織布および延伸繊維構造物の積層構造体
で構成されていることを特徴とするものであり、その製
造方法は、メルトブロー不織布を主体とする基材の両端
部を、帽体の裾部に相当する幅分だけ折り込み、該折り
込み部分の中に、延伸した状態にある弾性体と、補強用
の延伸繊維構造物とを挿入した後、該弾性体の延伸状態
を維持したまま融着一体化した後、該基材を長さ方向に
沿って、プリーツ状に折り込みながら集合させた帯状体
の軸方向に対して直角の方向に、一定間隔で、かつ、5
〜20mmの幅の融着帯を設けた後、該融着帯の中間をカ
ットすること、および、メルトブロー不織布を主体とす
る基材の両端部を、帽体の裾部に相当する幅分だけ折り
込み、該折り込み部分の中に、延伸した状態にある弾性
体と、補強用の裾部と実質的に同じ幅分の延伸繊維構造
物とを裾部の折り込み部分に平坦に挿入できるようにガ
イドを設けて挿入した後、該弾性体の延伸状態を維持し
たまま融着一体化した後、該基材を長さ方向に沿って、
プリーツ状に折り込みながら集合させた帯状体の軸方向
に対して直角の方向に、一定間隔で、かつ、5〜20mm
の幅の融着帯を設けた後、該融着帯の中間をカットする
ことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり防塵
性、通気性ならびに強度特性に優れた極めて簡易な形態
を有する帽体について、鋭意検討したところ、特定な素
材と特定な形態に成形することについて、種々工夫し、
メルトブロー不織布を用いて、全体をプリーツ加工して
一体化してみたところ、かかる課題を一挙に解決するこ
とを究明したものである。
【0007】すなわち、本発明は、裾部と被覆部とから
なるメルトブロー不織布の融着縫製帽体であって、該裾
部をメルトブロー不織布および延伸繊維構造物の積層構
造体で構成したものであり、さらに好ましくは該裾部に
弾性体が、さらに挿入されてなるメルトブロー不織布融
着縫製帽体である。この弾性体を挿入すると伸縮性の裾
部を有する帽体を提供することができる。
【0008】かかる帽体の主体をなす素材としては、メ
ルトブロー不織布が好ましく使用される。かかるメルト
ブロー不織布は、作業者から発する毛髪、ふけ、ホコリ
などを脱落防止する機能に優れている。また、該帽体の
好ましい着用方法としては、かかるメルトブロー不織布
を直接肌側に使用する態様がよく、かかる帽体を着用す
ることにより、各種用途分野での毛髪、ふけ、埃の混入
事故を見事に防止することができるものである。
【0009】かかるメルトブロー不織布は、上述の防塵
性、通気性ならびに強度特性などの機能に加えて、優れ
た着用感を得る上から、平均繊度が0.01〜0.5デ
ニールの繊維で、目付が10〜100g/m2 、通気量
が25cc/cm2 ・sec 以上であるという比較的薄目のも
のが好ましく使用される。
【0010】すなわち、かかるメルトブロー不織布の平
均繊維径としては、さらに好ましくは0.015〜0.
1デニール、特に好ましくは0.02〜0.07デニー
ルの範囲にあるものが使用されるが、0.01デニール
未満のものでは、不織布強度が低下すぎて、プリーツ状
に折り込む工程で破壊されることがあり、逆に0.5デ
ニールを越えるものでは、ガサツキ感があるものとな
り、着用時の風合いや着用感が低下する。
【0011】次に、かかるメルトブロー不織布の目付と
しては、さらに好ましくは12〜50g/m2 、特に好
ましくは15〜35g/m2 のものが使用される。該目
付が、10g/m2 未満となると、不織布強度が低すぎ
たり、カバーファクターが悪くて、外観上、機能上から
も好ましくない。
【0012】また、かかるメルトブロー不織布の通気量
は、多ければ多いほど、着用感は増すものであり、その
意味から、好ましくは25cc/cm2 ・sec 以上であるも
のが使用される。場合により、該不織布に0.1〜1cm
2 の穴を付与して、通気性を増大させるのが、蒸れをな
くするために好ましい。
【0013】かかるメルトブロー不織布の防塵性機能を
向上させるために、エレクトレット加工を施したもの
が、発塵に対する吸着効果を格段に高めるので好ましく
使用される。
【0014】かかるメルトブロー不織布の素材として
は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル単体及
びそれらの共重合体のいずれでも使用することができる
が、容易にエレクトレット体を提供することができ、ま
た、エレクトレット効果の持続機能、融着機能などの上
から、ポリオレフィンが好ましく使用される。かかるポ
リオレフィンの内でも、ポリプロピレンが好ましく使用
される。
【0015】しかしながら、このメルトブロー不織布単
体は、通気性には優れるものの、布帛強力が弱すぎて、
破れや易くて実用的な帽体を提供し得ないというデメリ
ットも併せて有するものである。本発明は、かかるメル
トブロー不織布の特徴を巧みに活かし、かつ、欠点を補
いながら、防塵性、通気性ならびに強度特性に優れた形
にまとめたものである。すなわち該帽体において、応力
集中し易い部分は、該帽体の被覆部ではなく裾部にある
ことに着目し、この部分を補強することにより、かかる
弱点を見事に克服し、実用的な帽体を提供することに成
功したものである。すなわち、該帽体の裾部を、メルト
ブロー不織布および延伸繊維構造物の積層構造体で構成
することにより、実用レベルの布帛強度を達成すること
ができたものである。また、かかる補強を該裾部のみに
限定することにより、被覆部の通気性、着用感を犠牲に
することなくメルトブロー不織布の有する特徴を全て満
足する帽体を提供し得たものである。
【0016】かかる積層構造体において使用される延伸
繊維構造物としては、スパンボンド不織布、スパンレー
ス不織布および織編物から選ばれた少なくとも1種が好
ましく使用される。さらにかかる積層構造体としては、
融着一体化したときの該構造体の引っ張り強力として、
好ましくは0.8kg以上、さらに好ましくは1.0kg以
上であるものが、裾部での応力集中に対抗するために必
要な布帛強力である。かかる延伸繊維としては、ポリオ
レフィン、ポリアミド、ポリエステル単体及びそれらの
共重合体などいずれの素材であってもよいが、メルトブ
ロー不織布として使用される素材と同じ重合体が融着性
の上から好ましく、したがって、実用的にはポリオレフ
ィンが好ましく、この内でも最も汎用的なポリプロピレ
ンが、さらに好ましく使用される。
【0017】上述の融着一体化とは、該積層構造体は、
前記したようにポリオレフィンなど熱可塑性樹脂のメル
トブロー不織布で構成されているので、これを一体化す
る手段としては、超音波や加熱による融着が最も好まし
く採用され、かかる融着によって積層一体化されたもの
を意味するものである。かかる融着方法としては、熱エ
ンボス、超音波、高周波などが用いられるが、好ましく
は超音波による手段が採用される。かかる融着一体化
は、裾部や融着帯に使用されるものである。
【0018】本発明の該帽体は、識別性やファッション
性などの点から、少なくともその一部を着色することが
できる。かかる帽体は、頭、手、足等の各種部位に用い
ることができるが、最も好ましくは、防塵用として防塵
帽子として用いるのがよい。
【0019】次に、本発明の帽体の製造方法について、
以下説明する。すなわち、本発明の帽体は、図1の成形
フロー図に示したプロセスで成形される。つまり、ま
ず、頭部を完全に被覆するに十分な幅を有する成形用基
材(メルトブロー不織布)を用意し、その拡布状基材の
両端部を、図5のように帽体の裾部に相当する幅分だけ
折り込み、この折り込み部分の中に、補強用の延伸繊維
構造物を挿入する。このときこの裾部に伸縮性を付与し
たい場合は、該延伸繊維構造物に加えて、弾性体を引き
伸ばした状態で挿入し、その状態のまま融着一体化して
しまう。これで該拡布状の基材は、両端部が折り込まれ
て、融着一体化された状態のものとなるが、次に該基材
を、図3のように長さ方向に沿ってプリーツ状に折り畳
んで集合させて、蛇腹状帯状体を形成する。この蛇腹状
帯状体の両外側に該裾部3が存在して、それによって、
被覆部1を構成する基材が折り畳まれて挟まれた状態に
ある。また、このとき前記弾性体は、引き伸ばされた状
態を維持されたままであり、その状態で、次に、図2の
ように、該蛇腹状帯状体の軸方向に対して直角の方向
に、一定間隔で、かつ、5〜20mm幅(L)の融着帯2
を設けて、該蛇腹状帯状体の厚み方向の全部の基材を融
着一体化する。この蛇腹状帯状体の厚み方向に、該融着
帯の中間でカットすると、1個の帽体ができるのであ
る。この帽体の被覆部1は、図4の広げた状態を示す図
から明らかなように、裾部3や融着帯2以外の、つまり
残りの全ての基材(メルトブロー不織布)で構成されて
いるものであることがわかる。更に、本発明の製造方法
において、前記裾部の折り込み部分に、延伸した状態に
ある弾性体と、補強用の裾部と実質的に同じ幅分の延伸
繊維構造物とを、平坦に挿入できるように図6に示すよ
うなガイド7を設けて挿入して、図6に示すような融着
ローラー8を用いて融着一体化することもできる。
【0020】なお、該裾部3に挿入される弾性体は、着
用した場合のずれ防止機能があればよく、ある程度の締
め付け力があれば、いかなる素材、形態であってもよ
く、好ましくは扁平状で広い範囲で締め付けることがで
きる弾性体を用いるのがよい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例により具体的に
説明するが、本発明がこれら実施例により限定されるも
のではない。実施例で採用した評価方法を以下示す。
【0022】<平均繊度>電子顕微鏡(SEM)写真で
繊維を拡大撮影したものの、100本の繊維幅を測定
し、その平均値で示した。
【0023】<通気量>JIS L−1096のフラジ
ール法に基づいて測定した。
【0024】<目付>50cm角のサンプ重量を4倍して
示した。
【0025】<強力>(株)ボールウイン社製テンシロ
ンで測定し、10回の平均で示した。
【0026】実施例1 平均繊度0.02デニール、目付20g/m2 、通気量
90cc/cm2 ・sec のポリプロピレンメルトブロー不織
布で、50cm幅のロール巻きを準備した。
【0027】まず、この不織布の両端部(裾部)を2.
5cm折り重ね、3倍に延伸した扁平状弾性体(0.5mm
丸ゴム2本を3mm間隔に配置して、ポリエステル加工糸
で成形したもの)と、2.5cm幅で、繊度5デニール、
目付25g/m2 のテープ状ポリプロピレンスパンボン
ド不織布とを挿入し、1mm角のピン型の超音波加工機を
用いて、折り重ねた両サイドと、扁平状弾性体の中心を
超音波で融着一体化して固定して裾部を形成した。
【0028】次いで、該基材を長さ方向に沿って、2.
5cm幅となるように、プリーツ状に折り込んで集合させ
蛇腹状帯状体を形成し、さらにそれを密着させて、その
蛇腹状帯状体を、その軸方向に対して直角の方向に、5
0cm間隔で、7mm幅(3mm2列で間を1mm開ける)の幅
で超音波で、接合一体化して融着帯を形成した後、該融
着帯の中間(3mm2列の間)でカットして、帽体を作成
した。
【0029】この帽体の裾部の破壊強力は、1.3kgで
あり、実用上問題のないものであった。
【0030】この帽体を防塵帽子として、5人の作業員
に1週間着用して作業をしてもらったところ、作業部屋
内に落ちている髪の毛は、3本と極めて少なく、良好な
結果であった。
【0031】また、この実施例において、帽体1個を生
産するに要する時間は、5秒であった。これに対して、
自動ミシンを用いて縫製した場合は、25秒であった。
【0032】実施例2 実施例1において、ポリプロピレンメルトブロー不織布
として、35kv/5cmの直流高電圧中で5秒間エレクト
レット化処理したものを使用する他は、同様にして帽体
を作成した。
【0033】この帽体について、実施例1と同様に髪の
脱落性を評価したところ、作業部屋内に落ちている髪の
毛は、0本で非常に効果的であった。この帽体の裾部の
破壊強力は、1.3kgであり、実用上問題のないもので
あった。
【0034】実施例3 平均繊度0.015デニール、目付15g/m2 のポリ
プロピレンメルトブロー不織布を基材として用い、補強
材として、繊度5デニール、目付15g/m2のポリプ
ロピレンスパンボンド不織布を用いて、これを図6に示
す装置を用い、ガイド7により、裾部に相当する両端部
に平坦に挿入して熱エンボスして接着一体化した。この
不織布に35kv/5cm の直流高電圧中で5秒間エレクト
レット化処理した、
【0035】後は実施例1と同様に成形して帽体をつく
った。この帽体のメルトブロー不織布側を内にして、着
用して評価した結果、髪の脱落はなく非常に優れてい
た。また、メルトブロー不織布側を外にして着用した場
合は、良好ではあるが、髪3本の脱落が認められた。こ
の帽体の裾部の破壊強力は、1.4kgであり、実用上問
題のないものであった。
【0036】比較例1 実施例1において、補強材を挿入しないで、その他の条
件は、同様にして帽体を作成し、同様に髪の脱落性を評
価したところ、作業部屋内に落ちている髪の毛は、4本
で良好であったが、該帽体の裾部の破壊強力は、0.5
kgで、裾部を持ち広げたとき、該帽体の融着一体化部分
が破れ、実用的なものではなかった。
【0037】比較例2 実施例1において、メルトブロー不織布の代わりに、繊
度5デニール、目付20g/m2 のポリプロピレンスパ
ンボンド不織布を用い、補強材を挿入しないで、その他
の条件は、同様にして帽体を作成、同様に髪の脱落性を
評価したところ、作業部屋内に落ちている髪の毛は11
本と多く、効果が乏しいものであった。ただし、該帽体
の融着一体化部分の破壊強力は1.4kgで、裾部を持ち
広げたときの強度は、実用上十分であった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、作業者から発する毛
髪、ふけ、ホコリなどの混入事故を防止することがで
き、たとえば食品加工工場やその販売店、飲食店等の食
品分野や、医療機関分野あるいはクリーンルームなどの
電子分野などで使用するのに有効な帽体を安価に安定し
て提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本発明の帽体成形フローを示す。
【図2】この図は、プリーツ状に折り込んだ蛇腹状帯状
体の側面図である。
【図3】この図は、図2の蛇腹状帯状体の融着帯部でカ
ットして得られた本発明の成形上がりの帽体の形態を示
す。
【図4】この図は、図3の本発明の帽体を広げた形態を
示す。
【図5】この図は、本発明の裾部の構造を示す。
【図6】この図は、延伸繊維構造物を基材裾部に挿入す
る際の装置構成の一例を示す。
【符号の説明】
1:被覆部 2:融着帯 3:裾部 4:弾性体 5:延伸繊維構造物 6:成形用基材 7:ガイド 8:融着ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 栄一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 武田 正明 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 服部 一 大阪府吹田市片山町3丁目25番12号 (72)発明者 荻野 正美 東京都大田区矢口1丁目11番2号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裾部と被覆部とからなるメルトブロー不
    織布の融着縫製帽体であって、該帽体の裾部が、メルト
    ブロー不織布および延伸繊維構造物の積層構造体で構成
    されていることを特徴とする帽体。
  2. 【請求項2】 該帽体の裾部が、弾性体を含む積層構造
    体で構成されているものである請求項1記載の帽体。
  3. 【請求項3】 該帽体の裾部が、超音波により融着一体
    化されたものである請求項1または2記載の帽体。
  4. 【請求項4】 該メルトブロー不織布が、0.01〜
    0.5デニールの平均繊度を有する繊維で構成されてい
    るものである請求項1〜3のいずれかに記載の帽体。
  5. 【請求項5】 該延伸繊維構造物が、スパンボンド不織
    布、スパンレース不織布および織編物から選ばれた少な
    くとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載の帽
    体。
  6. 【請求項6】 該裾部の融着一体化構造体が、0.8kg
    以上の引っ張り強力を有するものである請求項1〜5の
    いずれかに記載の帽体。
  7. 【請求項7】 該メルトブロー不織布が、10〜100
    g/m2 の目付と、25cc/cm2 ・sec 以上の通気量を
    有するものである請求項1〜6のいずれかに記載の帽
    体。
  8. 【請求項8】 該メルトブロー不織布が、エレクトレッ
    ト加工されてなるものである請求項1〜7のいずれかに
    記載の帽体。
  9. 【請求項9】 該弾性体が、扁平状のものである請求項
    1〜8のいずれかに記載の帽体。
  10. 【請求項10】 該帽体が、少なくとも一部が着色され
    ているものである請求項1〜9のいずれかに記載の帽
    体。
  11. 【請求項11】 該帽体が、防塵用である請求項1〜1
    0のいずれかに記載の帽体。
  12. 【請求項12】 メルトブロー不織布を主体とする基材
    の両端部を、帽体の裾部に相当する幅分だけ折り込み、
    該折り込み部分の中に、延伸した状態にある弾性体と、
    補強用の延伸繊維構造物とを挿入した後、該弾性体の延
    伸状態を維持したまま融着一体化した後、該基材を長さ
    方向に沿って、プリーツ状に折り込みながら集合させた
    帯状体の軸方向に対して直角の方向に、一定間隔で、か
    つ、5〜20mmの幅の融着帯を設けた後、該融着帯の中
    間をカットすることを特徴とする帽体の製造方法。
  13. 【請求項13】 メルトブロー不織布を主体とする基材
    の両端部を、帽体の裾部に相当する幅分だけ折り込み、
    該折り込み部分の中に、延伸した状態にある弾性体と、
    補強用の裾部と実質的に同じ幅分の延伸繊維構造物とを
    裾部の折り込み部分に平坦に挿入できるようにガイドを
    設けて挿入した後、該弾性体の延伸状態を維持したまま
    融着一体化した後、該基材を長さ方向に沿って、プリー
    ツ状に折り込みながら集合させた帯状体の軸方向に対し
    て直角の方向に、一定間隔で、かつ、5〜20mmの幅の
    融着帯を設けた後、該融着帯の中間をカットすることを
    特徴とする帽体の製造方法。
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Cited By (3)

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JP2002345541A (ja) * 2001-05-29 2002-12-03 Toray Ind Inc ヘアキャップ
JP2011047060A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 San Road:Kk 複合生地およびこれを素材とする衛生キャップ
CN105533882A (zh) * 2016-03-15 2016-05-04 安徽安恒纸塑制品有限公司 一种防尘圆帽

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