JP3213050U - 襟保護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】シャツ等の襟が汗等で汚れることを防止し、夏場は清潔に襟元を保つことができ冬場は保温効果が得られる襟保護カバーを提供する。【解決手段】紐状部材2と、少なくとも1以上の保護部材3、4からなり、紐状部材に保護部材を設ける。保護部材は左側面保護部材と背面保護部材と右側面保護部材とからなり、左側面保護部材と右側面保護部材は、衣服の襟に装着した際に、首の左右側面近辺に設けられ、背面保護部材は首の背面近辺に設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、衣服の襟部に配置することにより、汗や皮脂などで衣服の襟元が汚れるのを防止することが可能な襟保護カバーを提供する 。
近年では、環境への意識向上から節電対策としてクールビズやサマータイムが採用されている企業等が増加している。この様な取り組みでは、エアコンの使用時間の短縮や設定温度の見直しで節電効果が見込まれている。一方で、職場や外出先で汗をかく機会が多くなり、衣服の首周りのべたつきや汗による不快感を解消したいというニーズが高まっている。
また、冬場の気温が下がる時期は襟元が冷えるため、外出時にはマフラーやスカーフなどを用いて防寒することが多い。しかしながら、上述の節電対策から設定温度の見直し等で室内においても襟元が冷えることがあり職場環境の改善等の要望も寄せられる。
これらの問題を解決するための従来技術としては、襟元にメッシュ材料を用いることにより吸湿性を高め、かつ冬場には保温効果を発揮する年間を通じて使用することが可能なシャツが開示されている(特許文献1)。また、衣服を着たままでも衣服の襟元に貼着しやすくした襟用吸汗シートが開示されている(特許文献2、3)。さらに、シャツの襟が汗等で濡れてしまったり、襟が型崩れを起こしたりするのを防止し、さらに首肩周りの血行を改善する健康増進用のシャツ襟用カラーが開示されている(特許文献4)。
特開2013-040416号公報 特開2012-241306号公報 特開2013-028883号公報 特開2012-241306号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の内容では、襟元の清涼感や保温性は保てるものの、シャツに汚れが付着する毎に洗濯やクリーニングが必要になることもある。また、特許文献2と3に記載の内容では、襟元を清潔に保ち汚れの付着を防ぐことができるものの、粘着物で衣服の襟に付着させるため、衣服を交換する度に新たなものと交換する必要が懸念される。さらに、特許文献4に記載の内容では、襟元を清涼に保ちつつ型崩れを防ぎ、かつ首肩周りの血行促進の効果を得ることが可能となるものの、襟に粘着テープでカラーを装着するため衣服を傷付けたり、襟周りの違和感等が気になったりすることが考えられる。
そこで、本考案の主たる課題は、衣服を着たままでも衣服の襟元に簡単に取り付けることができる襟用カバーを提供することにある。
すなわち本考案は、(1)〜(5)である。
(1)紐状部材と、少なくとも1以上の保護部材からなり、当該紐状部材に保護部材を設けることを特徴とする襟保護カバー。
(2)前記保護部材は左側面保護部材と背面保護部材と右側面保護部材とからなり、当該左側面保護部材と右側面保護部材は、衣服の襟に装着した際に、首の左右側面近辺に設けられるように形成し、当該背面保護シートは首の背面近辺に設けられるように形成すること、を特徴とする(1)に記載の襟保護カバー。
(3)前記保護部材はベース部材に保護シートを設けること、を特徴とする(1)または(2)に記載の襟保護カバー。
(4)少なくとも2以上の前記ベース部材に保護シートを形成することにより前記保護部材とすること、を特徴とする(1)から(3)のいずれか1つに記載の襟保護カバー。
(5)前記紐状部材2としてイヤホン装置のコードを用いること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の襟保護カバー。
以上のとおり、本考案の実施形態によれば、粘着物等を用いなくても、衣服を着たままで衣服の襟元に簡単に取り付けることができる襟保護カバーを提供することができる。また、襟元が汚れた際にも交換が容易で、夏場は汗を吸収することができ、冬場は保温効果も発揮することができるため、1年を通して快適な襟元環境を保つことが可能となる。
本実施形態の襟保護カバーの概略図である。 本実施形態の襟保護カバーの展開図である。 本実施形態の襟保護カバーのベース部材に関する図である。 本実施形態の襟保護カバーを装着した状態の図である。 本実施形態の襟保護カバーにイヤホンを設けた状態を示す図である。
本実施形態の襟保護カバーの形態を図1に示す。1は本考案の実施形態の襟保護カバー全体を表す。2〜4は襟保護カバー1の各構成部品を示し、2は紐状部材、3は側面保護部材、4は背面保護部材である。本実施形態の襟保護カバー1は、紐状部材2に2つの側面保護部材3と、背面保護シート4を設けて構成する。衣服の襟に襟保護カバー1を装着した際に、側面保護シート3は首の左右側面付近に配置されるような位置に形成し、背面保護シート4は首の背面付近に配置されるような位置に形成する。側面保護部材3と4はそれぞれ1〜2cm程度の間をあけて配置することにより、襟元への装着感が増す点でより好ましい。
本実施形態の襟保護カバー1を展開した形態を図2に示す。襟保護カバー1は、紐状部材2を略直線状に配置した状態で、2つの側面保護部材3と背面保護部材4を設けて構成する。本実施形態においては、これらの保護部材3と4を配置する際には、側面保護部材3、背面保護部材4、側面保護部材3の並びで構成する。また、本実施形態においては、側面保護部材3と背面保護部材4は、それぞれ紐状部材2を中心として略対称(図2においては上下対称)になるように構成する。
本実施形態の紐状部材2の素材としては、糸、麻、ポリプロピレン、ポリエチレン等が例示されるが、本実施形態では、紐状部材2としてポリエステル繊維素材の紐を使用する。紐状部材2の長さは一般的には衣服の襟周りの長さより長く設計し、保護部材3や4を設けることができる長さであれば良いが、首元で結ぶ場合は少し長めに設けることも可能である。さらに、紐の両端を胸元まで長くすることによりループタイの紐としての兼用も可能となる。この様に、紐の長さは特に限定されるものではなく、40〜100cm程度で使用可能である。
本実施形態の保護部材3と4は、ベース部材5に保護シート8を設けることにより形成する。ベース部材5の素材としては、プラスチック、厚紙、段ボール等が使用できるが、一定の形状を保つことができれば特に限定することはない。本実施形態のベース部材5としては、プラスチックを使用する。これにより、強度を保ちつつもある程度の形状に変形することもできるため、丈夫で長持ちさせることができる。保護シート8については、和紙、パルプ紙、不織布、綿やポリエステル等の布等が使用できるが、本実施形態においては不織布を使用する。不織布を用いることにより、防寒性や吸湿性をより高めることが可能となる。また、不織布は加工性が優れているため自由な形状を構成し易いため衣服の襟に馴染み易く、夏場に汗を吸収した際には替えの保護シート8との交換が容易となり、防寒機能も有するため冬場は寒さを凌ぐことが可能となる。さらに、保護シート8として、夏場を涼しく、冬場を温かく、温度調整できるような生地(化学繊維)を使用することも可能である。
前記保護シート8として、香水やアロマオイル等で匂いを付加した保護シートを用いることも可能である。これにより、汗などの嫌な匂いを防ぐこともできて、清潔で清涼な襟元環境を保つことが可能となる。
本実施形態におけるベース部材5の詳細な形状を図3(a)(b)に示す。ベース部材5はストロー状の中空部6を有しており、中空部6を中心として両側に2つの板状部材9を設けた形状となる。本実施形態における板状部材9は略台形の形状をしており、中空部6の長手方向の長さが台形の長辺とした場合に、中空部6と略平行な他方の辺が短辺となる。ベース部材5を台形形状とすることにより、襟保護カバーとして使用した際に、保護部材同士の干渉を防ぐことができ、柔軟に襟に取り付けることが可能になる。
本実施形態においては、ベース部材5に保護シート8を設けて保護部材3と4を形成する。ベース部材5に保護シート8を設ける方法としては特に限定するものではなく、保護シート8でベース部材5を覆い、のりやテープ等でベース部材5に固定することで形成する。本実施形態においては、2つのベース部材5を並列に並べたものに矩形状の1つの保護シート8をベース部材5の表面にかぶせ、図2に示すように6の部分をベース部材5の裏面に織り込むように設け、当該織り込んだ部分には糊付けして保護シート8をベース部材に固定することにより保護部材3と4を形成する。この様な形状とすることにより、ある程度柔軟に変形することが可能になり、様々な衣服の襟の形状に合わせて取り付けることが可能となる。
ベース部材5に収納部7を設けた状態を図3(b)に示す。ベース部材5の板状部材9の一方もしくは双方に収納部を設けることにより、マイクや小型の音楽プレーヤー等の小物を入れられる収納スペースを設けることが可能となる。当該収納部7の構造としては、小物等を納めることができれば特に限定されるものではないが、本実施形態においては図3(b)に示すように板状部材9を袋とじの状態として形成させる。本実施形態ベース部材5の長手方向の両端部は開放されているが、一方の端部だけが開放しており他端部は閉じている状態でも良く、ホック等を設けて開放状態を閉じた状態にできるような形態としても良い。
本実施形態の襟保護カバーは、保護カバーを設けたベース部材5である保護部材3と4の中空部6に紐状部材2を通して形成する。保護部材は、本実施形態においては、側面保護部材3、背面保護部材4、側面保護部材3の並びで形成する。また、各保護部材は、紐状部材2に通してフリーに動く状態のままで使用してもよく、所定の間隔で一般的な方法を用いて固定させて使用しても良い。本実施形態においては、衣服の襟に襟保護カバー1を装着した際に、側面保護部材3は首の左右側面付近に配置されるような位置に形成し、背面保護部材4は首の背面付近に配置されるような位置に、側面保護部材3と4はそれぞれ1〜2cm程度の間をあけて配置した状態で、中空部6と紐状部材2を接着剤固定して襟保護カバー1を形成する。なお、本考案の襟保護カバーは当該製造方法により限定されるものではない。例えば、紐状部材2を直接保護部材3と4に貼り付けても良いし、少なくとも1つの保護部材を紐状部材2に貼り付けても良い。また、中空部6の直径と同程度の紐状部材2が通る程度の穴を空けたゴム栓等で各保護部材の両端を固定して形成しても良い。
本考案の実施形態の襟保護カバーをシャツの襟に装着した状態を図4に示す。本実施形態は、シャツの襟部10に襟保護カバー1を装着する例である。まず、シャツ11の背中部分の襟部10を背面保護部材4で挟むように装着する。その後、シャツの左右の側面部分の襟部10を側面保護部材3で挟むように装着する。最後に、保護部材3と4や紐状部材2の両端部を手前(体の正面側)に引っ張りながら襟保護カバー1と襟部10をなじませる。紐状部材の両端部は、そのままシャツの中に納めても良いし、ネクタイを装着する場合は両端を結んでネクタイの下に納めても良い。なお、襟保護カバー1の装着方法は本実施形態に限定されるものではなく、背面保護部材4だけをシャツの背中の襟部10に挟んで装着し、側面保護部材3は板状部材9を折りたたんで襟部10の内側に収納するような態様で装着しても良い。
本実施形態の襟保護カバー1を使用して汗や皮脂等で汚れた場合は、保護シート8をベース部材5から剥がし、新しい保護シート8に交換することにより、いつも襟元を清潔に気持ちよく保つことが可能となる。本実施形態の保護シート8はベース部材5の内側部分に貼り付けられているだけなので容易に剥がし取ることができ、交換する際も簡単に貼り付けることができる。また、保護シート8の素材が不織布であり、貼り付け部分が一部であるため保護シート8の大部分をリサイクル資源として活用できるといった効果も期待できる。
本実施形態の襟保護カバー1は左右の側面保護部材3に収納部を形成する。本実施形態のベース部材5の収納部には、前述の通り小型マイクや小型オーディオプレイヤー、Bluetooth(登録商標)等の無線機器を収納することができる。襟保護カバー1の収納部に小型マイクを収納することにより、口元により近い環境でマイクを使うことが可能となる。これにより、プレゼンテーション等での発表や、工事現場等での電話や無線機を用いての会話がより鮮明に相手に伝えることが可能となる。また、小型のオーディオプレイヤーや無線機器を収納部に納めることで、イヤホンの配線等をより短くすることができ、配線を気にせずに音楽や通話を聞くことが可能となる。
本考案の実施形態2としてイヤホン装置を設けた襟保護カバー1を図5に示す。これは、紐状部材2としてイヤホン装置のコード13を使用したものである。本実施形態2においては、左側(Lch)イヤホンのコード13に側面保護部材3と背面保護部材4を形成し、右側(Rch)イヤホンのコード13に側面保護部材3を形成する。実施形態1と同様に、イヤホン装置の製造過程においてベース部材5の中空部6にイヤホン装置のコード13を通して各保護部材を配置し、接着物でイヤホン装置のコード13とベース部材5の中空部6を固定することにより、イヤホン装置付きの襟保護カバー1を製造する。また、左右どちらかのイヤホン装置のコード13に3つの保護部材を設けることも可能である。本実施形態により、側面保護部材3に設けた収納部に納めた小型のオーディオプレイヤーや無線機器への接続する際に適した構造となる。なお、市販のイヤホンを使用する場合は、イヤホンのコード13に保護部材3と4を貼り付ける態様で製造しても良いし、ベース部材5の中空部6の下部に切り込みを入れてイヤホンのコード13を差し込んで中空部6に挿入する態様で製造しても良い。
本実施形態では紐状部材2として紐を用いたが、紐の代わりに中空状のものを用いても良い。例えば、スポンジやゴム等の樹脂で成形された中空状の紐状部材2を用いても良い。中空の樹脂製の紐状部材2を用いることにより、前述のイヤホンコードや針金などの一定の重みのある素材を中空部に通すことが可能となる。これにより、紐状部材に重みを持たせつつ、イヤホンや形状確保等の様々な機能を付加することが可能となる。また、中空の紐状部材と保護部材を一体として成型することも可能である。
本実施形態の襟保護カバー1の保護部材3と4に磁石を設けることも可能である。例えば、ベース部材5の2つの板状部材9が向かいあった面にそれぞれが引き合う磁極を向けて配置し、ベース部材5の2つの板状部材9を磁力で貼り合わせることも可能である。これにより、襟保護カバー1を衣服の襟部10に装着した際に磁石の磁力でしっかりと保持できる効果が得られる。また、磁石を配置することにより、首から肩にかけての血行を促進するといった効果も見込める。
〔その他の形態例〕
(1)上記実施形態の例では、保護部材3と4の形状を台形状としたが、矩形状等の構造でも構わない。(2)上記実施形態の例では、保護部材として側面保護部材3を2つ、背面保護部材4を1つで合計3つ使用したが、背面保護部材を2つ以上や、側面保護部材を3つ以上設けてもよい。(3)上記実施形態の例では、保護部材の形状として紐状部材2を中心とした略対称の形状としたが、対称ではなく大きさや形状が異なる構造でも構わない。(4)上記実施形態の例では、1つの保護部材にベース部材5を2つ設けたが、一つのベース部材5に保護シート8を形成して保護部材としてもよい。(5)上記実施形態の例以外にも、収納部とイヤホン装置のいずれも設けた襟保護カバーとしても良いし、いずれの襟保護カバーの保護部材に磁石を設けても良い。
1 襟保護カバー
2 紐状部材
3 側面保護部材
4 背面保護部材
5 ベース部材
6 中空部
7 収納部
8 保護シート
9 板状部材
10 シャツの襟部
11 シャツ
12 イヤホン装置の耳装着部
13 イヤホン装置のコード
14 イヤホン装置の入力コード
15 イヤホン装置の入力ジャック

Claims (5)

  1. 紐状部材と、
    少なくとも1以上の保護部材からなり、
    当該紐状部材に保護部材を設けることを特徴とする襟保護カバー。
  2. 前記保護部材は左側面保護部材と背面保護部材と右側面保護部材とからなり、
    当該左側面保護部材と右側面保護部材は、衣服の襟に装着した際に、首の左右側面近辺に設けられるように形成し、
    当該背面保護シートは首の背面近辺に設けられるように形成すること、
    を特徴とする請求項1に記載の襟保護カバー。
  3. 前記保護部材はベース部材に保護シートを設けること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の襟保護カバー。
  4. 少なくとも2以上の前記ベース部材に保護シートを形成することにより前記保護部材とすること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の襟保護カバー。
  5. 前記紐状部材2としてイヤホン装置のコードを用いること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の襟保護カバー。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110652055A (zh) * 2019-11-16 2020-01-07 徐州丽斯顿工业设计有限公司 一种多功能衣领卡套

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