JP2011046565A - 単結晶シリコンインゴット、単結晶シリコンウェハ、単結晶シリコン太陽電池セル、および単結晶シリコンインゴットの製造方法 - Google Patents

単結晶シリコンインゴット、単結晶シリコンウェハ、単結晶シリコン太陽電池セル、および単結晶シリコンインゴットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】変換効率のバラつきが小さな太陽電池セルの製造に使用され、特定の抵抗率特性を有する単結晶シリコンインゴットおよびそれを用いた単結晶太陽電池セルを提供する。
【解決手段】ドーパントを含有するシリコン融液から単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された単結晶シリコンインゴットであって、該単結晶シリコンインゴットは円柱状であり、一平面の抵抗率が20Ω・cm以上40Ω・cm以下であり、他方の平面の抵抗率が8Ω・cm以上10Ω・cm以下であることを特徴とする。単結晶シリコンインゴットの抵抗率が8〜10Ω・cmを境として、それ以上の高抵抗率の範囲では短絡電流密度Jscにほとんど変化がなく、±3%以内の変動に収まる。一方、上記境目より低抵抗率の場合には、ヘッド部の抵抗率の低下とともに短絡電流密度も低下し、変動(バラつき)も増加する。
【選択図】図5

Description

本発明は、Cz法による太陽電池用単結晶シリコンおよびその製造方法に関するものである。
太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池は、地球環境問題に対する関心が高まるにつれて、近年急速的に種々の構造、構成のものが開発されている。その中でも単結晶シリコンウェハを用いた単結晶シリコン太陽電池は、太陽電池の中でも最も歴史的に古いものの一つであり、高い変換効率が得られること、および製造コストも比較的安価であることから今なお生産量は拡大している。
図4に、結晶シリコン太陽電池の好ましい一例の模式的な断面図を示す。なお、図4における各部分の厚さは厳密ではなく、模式的に図示されている。
ここで、図4において単結晶シリコン太陽電池11は、半導体基板としてp型またはn型の単結晶シリコンウェハ12を基材とし、受光面(図4の上側)となる表面近傍にn+型拡散層13が形成されている。そして、n+型拡散層13上には窒化シリコンまたは酸化チタンなどからなる反射防止膜14が形成されている。この反射防止膜14は、n+型拡散層の表面不活性化(パッシベーション)の役割も果たしており、これにより受光面側の表面再結合速度を低減させている。更に、図4には示していないが、太陽電池受光面側は凹凸形状を有するテクスチャ構造とするのが一般的であり、このテクスチャ構造により表面反射率が低減し、太陽電池内部に取り込まれる光の量が増加する。
また、単結晶シリコン太陽電池11の裏面側(受光面と反対の表面側)には、p+型拡散層15が形成され、p+型拡散層15上には窒化シリコンまたは酸化シリコンなどからなる裏面側の表面パッシベーション層16を形成し、裏面側の表面再結合速度を低減させている。なお、図4には示していないが、裏面側に反射率の高いアルミニウムなどの金属などを堆積させて裏面の反射率を増加させ、太陽電池内部への光閉じ込めを実施する場合もある。そして、裏面および受光面(表面)には、それぞれ金属から成る電極17、電極18が形成され、発電した電流を集め太陽電池セルを完成する。
ただし上記構成は、一般的な単結晶シリコン太陽電池の一例に過ぎず、現状では、裏面側にp型n型両方それぞれの電極を設けた裏面接合(バックコンタクト)型セルや、単結晶シリコンウェハ基板の両面にアモルファスシリコンを堆積させたヘテロ接合型の単結晶シリコン型の太陽電池など、種々の構造が提案され、それぞれの特長を活かした開発がなされるようになっている。
一方、現在の単結晶シリコン太陽電池の生産量増加の一翼を担っているのは基板であるシリコンウェハそのものであると言っても過言ではない。このシリコンウェハは、高純度なシリコン原料から単結晶インゴットを引き上げた後、ブロック加工やスライス加工などの工程を経て得られるものであり、その中でもインゴット製造には、フローティングゾーン(FZ)法とチョクラルスキー(Cz)法が挙げられる。
FZ法では、後述するCz法において用いるような原料を充填する石英るつぼを使わず、原料である高純度なシリコンロッド(棒状)そのものを一部分だけ溶かしながら固化(単結晶化)させることから、融液部分が他の物質に触れることがないので、石英るつぼ中の酸素などの物質に汚染されない。しかしながら、原料が棒状のものに限られるので、低コスト化に限界があり、現状ならびに今後の太陽電池の低コスト化かつ量産化の流れについていくのが困難な状況にあり、研究レベルでの使用にとどまっているのが現状である。
したがって上記のシリコンウェハを得るための材料は、Cz法による単結晶インゴットが最も一般的であり、中でも現在、太陽電池用の単結晶シリコンインゴットの生産量は急速に伸び、今や他の半導体産業用の単結晶シリコンの生産量に迫る勢いである。
シリコンウェハを得るためのもととなる単結晶インゴットの製造方法には上述したように種々の方法があるが、Cz法による単結晶シリコンの成長が工業的に量産性に優れた代表される成長方法となっている(例えば非特許文献1など)。
図1に単結晶インゴットの成長方法の模式図を示す。この単結晶の成長では、円柱状を有する石英るつぼ1(図1は断面模式図である)に多結晶原料シリコンを充填し、融液状態のシリコン(シリコン融液21)を形成する。このために融解される上記の多結晶原料シリコンは、一般に、シーメンス法によって製造される棒状や片状、またはそれらを砕いたような塊状の不規則な形状をした、不純物がほとんど含まれない高純度の多結晶シリコンである場合が多い。このような高純度のままでは抵抗率が制御されておらず、所望の抵抗率を有するシリコン結晶を得るためにはドーピングが必要である。この「ドーピング」については、たとえば非特許文献1に詳述されており、不純物濃度と抵抗率の相関グラフを用いて、適当なドープ材(例えばボロン(B)などの不純物)を原料の多結晶シリコンに添加することをいう。
単結晶太陽電池セルの出発点となるシリコンウェハの導電型についてはp型n型双方とも使用可能であり、1950年代当初は両方の基板を用いて太陽電池の研究開発がなされてきた。現状においても、偏析係数の観点から、単結晶シリコンに添加する不純物(ドーパント)はp型にはボロン(B)、n型にはリン(P)が通常用いられ、コスト的な面からFZ法よりもCz法による単結晶引上げが実施されている。
しかしながら、Cz法による結晶引上げ中の融液内にある不純物濃度をCLとすると、単結晶シリコン中に取り込まれる不純物濃度Csは、不純物の種類によってある一定の割合k(平衡偏析係数)により、次式、
s=k×CL
となる。つまりk<1の時、融液中には不純物が濃縮されることになり、単結晶シリコンの長さ方向(引上げ時の鉛直方向)において濃度分布を生じることが知られている。
この濃度分布は固化率をgとすると、公知の式(1)で表される。
s=k×C0×(1−g)k-1…(1)
式(1)中、C0は融液の初期濃度である。
したがって、Cz法においては、シリコン単結晶を引き上げるにつれてシリコン融液のドーパント濃度が増加し、引き上げられる単結晶シリコン中のドーパント濃度も引き上げに伴って次第に増加する。なお、この引き上げに伴う単結晶シリコン中のドーパント濃度の変化は、偏析係数が0.8であるボロンをドーパントとするp型シリコンよりも、偏析係数が0.35であるリンをドーパントとするn型シリコンの方がより顕著である。
志村史夫著、「半導体シリコン結晶工学」、第1版、丸善株式会社、1993年9月30日、p.37,p.40
従来技術によれば、太陽電池セルあるいは太陽電池モジュールにおいて、ウェハのもととなる単結晶シリコンインゴットは、引き上げに伴うドーパント濃度の変化(すなわち抵抗率の変化)ができるだけ狭い範囲内に収まることが好ましい。抵抗率の変化が狭いウェハを提供することができれば、太陽電池セル間およびモジュール間の特性のバラつきが小さくなるからである。
一方、本発明では、上記従来のCz法によるn型シリコンインゴットの問題点を解決することを目的とするものであり、Cz法において、抵抗率の変化が狭くなく、引き上げに伴う抵抗率の変化がある程度の範囲の単結晶シリコンインゴットにおいても特性の安定した太陽電池セル、あるいは太陽電池モジュールを製造することを目的とする。
本発明の単結晶シリコンインゴットは、リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された単結晶シリコンインゴットであって、該単結晶シリコンインゴットは円柱状であり、一平面の抵抗率が20Ω・cm以上40Ω・cm以下であり、他方の平面の抵抗率が8Ω・cm以上10Ω・cm以下であることを特徴とする。
上記単結晶シリコンインゴットは、格子間酸素濃度(Oi)がNew−ASTMの規定において16ppma以下であることが好ましい。
また、本発明は別の態様において、リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された一定直径の円柱部を有する1本の単結晶ブロックを加工して得られた単結晶シリコンウェハであって、抵抗率が8Ω・cm以上40Ω・cm以下である単結晶シリコンウェハに関する。
また、本発明は単結晶シリコン太陽電池セルに関し、リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された一定直径の円柱部を有する1本の単結晶ブロックを加工して得られた単結晶シリコンウェハであって、抵抗率が8Ω・cm以上40Ω・cm以下である単結晶シリコンウェハを用いて製造されたことを特徴とする。
上記単結晶シリコン太陽電池セルには、p型用電極とn型用電極とを単結晶シリコンウェハの片面上に形成した態様が含まれる。
上記単結晶シリコン太陽電池セルの短絡電流密度が±3%以内であることが好ましい。
さらに本発明は、単結晶シリコンインゴットの製造方法に関し、リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法による単結晶シリコンインゴットの製造方法であって、上記ドーパントの濃度を調整することによって単結晶シリコンインゴットのヘッド部における抵抗率を20Ω・cm以上40Ω・cm以下、テール部の抵抗率を8Ω・cm以上とすることを特徴とする。
本発明によれば、Cz法において得られた単結晶シリコンインゴットが特定の抵抗率特性を有するので、該単結晶シリコンインゴットを適用することにより、変換効率のバラつきが小さな太陽電池セルを製造することができる。
Cz法による単結晶インゴットの成長方法の一例を示す断面模式図である。 Cz法による単結晶インゴットの形状の一例を示す断面模式図である。 本発明の検討に用いた太陽電池セルの構造の一例を示す断面概略図である。 一般的な太陽電池セルの構造の一例を示す断面概略図である。 本実施形態1の結果を示すグラフである。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、図面を用いて説明しているが、本願の図面において同一の参照符号を付したものは、同一部分または相当部分を示している。
なお、本明細書においては、平面形状における「四角形」や「多角形」、および立体形状における「四角柱」や「角柱」等は、角部にR部(円弧部あるいは曲面部)を有する形状を含むものとする。Cz法によるシリコンインゴットの基本的形状が円柱であるため、ここから角柱状のインゴットや四角形状のウェハを取り出す際にはそれらの角部にR部が形成される(または円柱状の外周端の一部が含まれる)場合が多いからである。
また、本明細書におけるシリコンインゴットおよびシリコンウェハの抵抗率は25℃における値によって定義する。なお、以下の実施の形態における抵抗率測定には四探針法(ナプソン社測定装置RT−シリーズ)を用いた測定値である。
本発明は、チョクラルスキー(Cz)法による単結晶シリコンインゴットおよび該インゴットの製造方法に関する。図1にCz法による単結晶インゴットン成長方法の断面概略図を示す。該Cz法による単結晶の成長では、半球をくり抜いた形状を有する石英るつぼ1に多結晶原料シリコンとドープ材を含んだ原料を充填し、該原料を石英るつぼ1の外側から融解して、融液状態のシリコン(シリコン融液21)を形成する。その後、シードホルダ22にセットした種結晶23(シード結晶ともいう)を上記シリコン融液21に浸漬した後、回転させながらゆっくりと引き上げて単結晶インゴット24を成長させる。
図2にCz法により引き上げて形成された単結晶インゴットの形状の一例の断面模式図を示す。Cz法の単結晶インゴットの引き上げにおいては、まず種結晶をシリコン融液に接触させた後に、熱衝撃により種結晶に高密度で発生するスリップ転位から伝播する転位を消滅させるために、直径を3mm〜5mm程度に一旦細くした絞り部101を形成するネッキング工程(絞り工程)を行なう。図2は、既に種結晶から切断された状態の単結晶インゴットの形状を示し、種結晶は図示していない。絞り部101の長さは特に限定されないが、上記転位の影響を完全に防ぐために、通常5cm以上30cm以下とする。
絞り工程の後、所望の直径(10cm〜30cm、または4インチ〜12インチ程度)になるまで結晶径を拡大させる。このような結晶径の拡大は、引き上げ速度を緩やかにすることによって公知の方法により達成できる。そして、このような結晶径の拡大は、図2に示すクラウン102およびショルダー部103(肩部ともいう)を作る。その後、所望の直径の単結晶直胴(ボディまたは定径部ともいう)である本体部分104を所望の長さ成長させる。ここで、定径部最上端(ショルダー部から定径部への移行後直下)を以下ヘッド、あるいはヘッド部という(図2中、Hで示す)。なお、クラウン102は、上述の引き上げ速度の緩やかな時間帯に形成される部分を指し、ショルダー部103は、クラウン102とヘッド部との間の部分をいい、クラウン102形成時より引き上げ速度を上げて、直胴部形成への準備を行なう時間帯に形成される部分を指し、この時間は5分程度のものである。
本体部分104を所望の長さ成長させた後、シリコン融液からの単結晶インゴットの切り離し技術としては、図2に示すように、単結晶ボディの定径部分から徐々に直径を細く絞ってゆき、シリコン融液からの切り離し時の熱的な転位発生の伝播から遠ざける方法がある。通常、この単結晶の片側端部の逆さの円錐状部分はテール105と呼ばれており、円錐高さ方向の長さは、頂点の末端部で発生する熱的な転位の伝播から逃れるため、少なくとも本体部分104の直径以上とすることが好ましい。
本発明の単結晶シリコンインゴットは、上記のようにして製造された単結晶シリコンインゴットであって、該単結晶シリコンインゴットは円柱状であり、一平面の抵抗率が40Ω・cm以下であり、他方の平面の抵抗率が8Ω・cm以上である。
抵抗率をこのような範囲とするには、上記Cz法による単結晶シリコンインゴットの製造において、原料としてドーパント0.5〜2g(抵抗率0.1〜0.5mΩ・cmの高濃度(10-19cm-3台)でリンを含んだシリコンの破片)含む1ロット60kg程度の多結晶原料シリコン(たとえば、60kgの原料シリコンに対してはリンは0.01ppm程度となる)を、上述の図2に示すような形状であって、直径を3mm〜5mm程度に一旦細くした5cm以上30cm以下の長さの絞り部を形成し、その後、10cm〜30cm、または4インチ〜12インチ程度になるまで結晶径を拡大させる。その際、絞り部の下端からヘッド部までの垂直距離が5cm以上10cm以下となる程度で移行部を形成する。本体部分の長さは特に限定されないが、上記ドーパント濃度とする場合は、円柱状のシリコンインゴットの他の一面の抵抗率が本発明の範囲を満たすようにするために、固化率を75%以上85%以下とすることが好ましい。また、テール部は、任意に設定できる。
この円柱状の直径は、上記Cz法により形成させたインゴットの本体部分104の直径となる。円柱状の単結晶シリコンインゴットの一平面と他方の平面とは、ヘッド部以下に成長させた本体部分における、任意の円柱に対して垂直なそれぞれの平面での切断面をいう。ヘッド部により近い切断面における抵抗率が40Ω・cm以下となる。また、上記一平面の抵抗率は20Ω・cm以上である。上記他方の平面の抵抗率は8Ω・cm以上であることが好ましい。また、上記他方の平面の抵抗率は10Ω・cm以下であることが好ましい。なお、ヘッド部における抵抗率の特に好ましい範囲が40Ω・cm以下かつ20Ω・cm以上であるのは、抵抗率が40Ω・cmより高いシリコン中の不純物濃度はppbオーダーとなり、これをCz法で制御するのは、予期せぬ製造条件の変動や坩堝からの不純物混入などによる抵抗値の変動などの製造上の安定性やコストの面から好ましい方法とは考えにくく、また、ヘッド部における抵抗率が20Ω・cm以上であれば、一般にインゴット下端の抵抗値を8Ω・cm程度とすることができるので、上記の予期せぬ製造条件の変動等があった場合でも、インゴット全体の抵抗率が安定的に、上記の短絡電流密度が安定な抵抗率の範囲を満たすと考えられるからである。
上記円柱状の単結晶シリコンインゴットの一平面と他方の平面とは、融液からの固化率で表わすと75%以上85%以下であることが好ましい。このような範囲を満たす場合は、上記抵抗率を満たすことができ、また、収率などの製造効率を向上させることができるので好ましい。
本発明者らは上記検討を行なう中で、8Ω・cm以上の抵抗率を持つウェハから製造した太陽電池セルの中で、曲線因子FFの低下を示すセルが存在することを見出した。一例を挙げると、実験用に製造した太陽電池セル中の約70%は曲線因子FFが0.79前後であったのに対し、約30%の割合の太陽電池セルは曲線因子FFが0.75前後のものがあった。
この原因は明確ではなかったが、シリコンウェハに含まれる酸素起因の欠陥が曲線因子FFに与える影響が、高抵抗率のウェハから製造した太陽電池セルにおいて比較的大きく現れるからではないかと考え、格子間酸素濃度(Oi)に着目して鋭意検討を行なった。
その結果、Cz法における溶融るつぼの回転数の変更、成長雰囲気ガスであるアルゴンのガスの流れを制御して、格子間酸素濃度(Oi)を16ppma以下の範囲に限定することにより、曲線因子FFの低下を示すセルがほぼ無くなることが分かった。一例を挙げると、1本のインゴットから製造した太陽電池セル中、曲線因子FFの低下を示すセルは最大2%であり、曲線因子FFの低下を示すセルがまったく無いインゴットも製造可能であった。
したがって、上記円柱状または角柱状の単結晶シリコンインゴットは、格子間酸素濃度(Oi)が16ppma以下であることが好ましい。また、より好ましくは格子間酸素濃度(Oi)が16ppma以下11ppma以上である。これらの格子間酸素濃度は、New−ASTMの規定による値である。本発明における単結晶シリコンインゴットの格子間酸素濃度が上記範囲を満たす場合は、太陽電池セルの曲線因子FFの低下を抑制することができる。なお、従来のCz法により得られる単結晶シリコンインゴットの格子間酸素濃度は、20ppma程度である。
上記格子間酸素濃度は、溶融るつぼの回転数を増大させ、または成長雰囲気ガスであるアルゴンガスの流速を大きくすると低下し、反対に、溶融るつぼの回転数を低下させ、または成長雰囲気ガスであるアルゴンガスの流速を小さくすると増大する。
また、本発明は、上記Cz法により製造された1本の単結晶ブロックを加工して得られた単結晶シリコンウェハに関し、抵抗率が8Ω・cm以上40Ω・cm以下の単結晶シリコンウェハに関する。単結晶シリコンウェハの抵抗率は上記範囲を満たせばよく、ウェハを用いて製造される太陽電池セルなどに要求される抵抗率のものを適宜用いることができる。上記範囲の抵抗率を有する単結晶シリコンウェハは、一本の単結晶ブロックをバンドソーやマルチワイヤーソーなどの周知の加工装置を用いて加工することにより製造することができる。なお、上記一本の単結晶ブロックとは、一定直径の円柱部を有するシリコンのことを指す。
本発明において、上記単結晶シリコンインゴット、単結晶シリコンウェハは、シリコン融液を構成する多結晶原料シリコンにn型のドーパントを添加したn型シリコンを用いる場合、上記本発明の効果が顕著である。すなわち、上述のように、Cz法においてはシリコン単結晶を引き上げるにつれてシリコン融液のドーパント濃度が増加し、引き上げられる単結晶シリコン中のドーパント濃度も引き上げに伴って次第に増加するが、この引き上げに伴う単結晶シリコン中のドーパント濃度の変化は、上述のように、偏析係数が0.8であるボロンをドーパントとするp型シリコンよりも、偏析係数が0.35であるリンをドーパントとするn型シリコンの方が大きい。公知のn型ドーパントのなかでもリンは偏析係数が小さいため、特に本発明が有効となる。本発明は、このように濃度変化すなわち抵抗率の変化が大きい場合であっても、その抵抗率を特定の範囲とする場合は、太陽電池セルまたはモジュールの効率を向上させることができる。
本発明はまた、上記単結晶シリコンウェハを用いて製造された単結晶シリコン太陽電池セルに関する。
図3に単結晶シリコン太陽電池セルの一例の概略模式図を示す。図3に示す単結晶シリコン太陽電池セルは、発明者らが検討に使用した構造と同様である。なお、図3は模式的な図であって、各構造物のサイズや厚さは厳密に記載されたものではなく、図1、図2および図4についても同様である。
図3に示す単結晶シリコン太陽電池セルは、厚さが100μm〜300μm、外形が1辺100mm〜150mmの四角形であるn型のシリコン基板201において、受光面側にテクスチャ構造208が形成されている。そして、テクスチャ構造208の表面は窒化シリコンまたは酸化シリコンからなる反射防止膜210で覆われている。この反射防止膜210は表面再結合速度低減のためのパッシベーション膜としての役割も果たす。受光面側と反対の裏面側のシリコン基板201内部には、第1不純物拡散領域としてn+型拡散領域202が形成されている。n+型拡散領域202は、シリコン基板201よりも不純物濃度が高い。またn+型拡散領域202と一定間隔を隔てて第2不純物拡散領域としてp+型拡散領域203が形成されている。そして、シリコン基板201の裏面には受光面側と同様な窒化シリコンまたは酸化シリコンからなるパッシベーション膜211が形成されている。このパッシベーション膜211に設けられたコンタクトホール206を通じてn+型拡散領域202と接続されたn型用電極204と、別のコンタクトホール207を通じてp+型拡散領域203と接続されたp型用電極205とを備える。
ここで、n+型拡散領域202とp+型拡散領域203が接触してしまうとリークが起こり、太陽電池の特性に悪影響を及ぼす。したがってこれらの拡散領域の接触が起こらないように間隔を空けることが好ましい。一方、間隔を空けすぎてシリコン基板201の露出部分が大きくなりすぎると、これも太陽電池の特性を低下させる要因となるため、n+型拡散領域202とp+型拡散領域203は10μm〜200μm、望ましくは10μm〜100μm間隔を空ける。
次に、図3に基づいて太陽電池セルの製造方法について説明する。
シリコン基板201は、インゴットがスライスされた際のダメージ層を除去するため、片面10μm〜30μm程度表面をフッ酸と硝酸の混酸もしくは水酸化ナトリウムなどのアルカリ溶液でエッチングしたものを用いる。
n+型拡散領域202やp+型拡散領域203の形成の際には、まずシリコン基板201の両面または片面に拡散マスク(図示しない)を200nm〜400nm形成する。拡散マスクは常圧CVD法、スチーム酸化法、SOGの塗布および焼成などにより形成される酸化シリコン膜など、従来から不純物拡散の際に拡散マスクとして利用されてきたものを用いることができる。ここでレジストを利用したフォトリソグラフィ、または燐酸を含むようなエッチングペーストの塗布焼成により、それぞれ所望の拡散領域についてパターンエッチングを行ない、拡散マスクの穴あけを実施する。
n型拡散源としてPOCl3を用いた気相拡散を800〜900℃で20〜40分間、p型拡散源としてBBr3を用いた気相拡散を800〜900℃で30〜60分間実施することにより、n+型拡散領域202およびp+型拡散領域203を得る。
受光面側をテクスチャ構造208とするため数%の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム溶液に数%のイソプロピルアルコールを含有したアルカリ溶液を70〜80℃に加熱した溶液でテクスチャエッチングを行なう。このとき図示はしないが、シリコン基板201の裏面にテクスチャエッチングマスクとして酸化珪素膜もしくは窒化珪素膜を形成しておくことによって、シリコン基板201裏面をマスクしそのままの形状を保つことができる。ここで使用する酸化珪素膜はスチーム酸化、常圧CVD、SOGの塗布および焼成により形成される酸化珪素膜のいずれかであり、膜厚は300〜800nmである。窒化珪素膜はプラズマCVDで形成され、膜厚は60〜100nmである。
テクスチャエッチングを行なった後、テクスチャエッチングマスクはフッ酸などによって除去する。そして、シリコン基板201の受光面側に窒化珪素膜などからなる反射防止膜210、裏面側に酸化珪素膜などからなるパッシベーション膜211を形成する。反射防止膜210は、パッシベーションの役割も果たす。
裏面のパッシベーション膜211形成後、n+型拡散領域202を形成する前のパターンエッチングと同様な方法で、n+型拡散領域202およびp+型拡散領域203上に幅100μm程度のコンタクトホール206、コンタクトホール207をそれぞれ形成する。
そして、銀などの電極材料を印刷焼成、または蒸着することによってn型用電極204、p型用電極205を形成する。このとき、金属によるシリコン基板201のライフタイムへの悪影響を極力抑えるために、印刷後の焼成時の温度は500℃程度の低温焼成とする。
以上の工程により本発明の太陽電池セルの一例を製造することができる。上記のように製造された太陽電池セルは特定の抵抗率を有する本発明の単結晶シリコンインゴットを用いているので、太陽電池セルの短絡電流密度Jsc(mA/cm2)が、±3%以内であるセルを提供することができる。
以上のように、本発明においてはCz法において得られる単結晶シリコンインゴット、またこれから得られる単結晶シリコンウェハが特定の範囲の抵抗率を有するので、該ウェハを用いた太陽電池セルの変換効率を向上させることができる。
本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明するが、実施例により本発明が限定されるものではない。
(実施例1−2および比較例1)
図1に示すようなCz法による単結晶シリコンインゴット製造において、原料シリコンに添加するドーパント(本実施例においてはリン)の濃度を調整し、ヘッド部における抵抗率が、40Ω・cm(実施例1)、20Ω・cm(実施例2)、10Ω・cm(比較例1)となるn型単結晶シリコンインゴットを得た。濃度の調整は、原料シリコンに添加するドーパントの投入量(1.6×1019cm-3の高濃度のリンを含むシリコン)が1.2gの場合に40Ω・cmとなり、2.3gの場合に20Ω・cmとなり、4.7gの場合に10Ω・cmとなる。このようなヘッド部における抵抗率は、ある一定の直径を有するネックおよび本体部分とクラウンの長さのインゴットの場合、上記のようなドーパントの濃度の調整で変更することができる。
本実施例1−2および比較例1における各インゴット製造時の最終的な固化率は、70%以上90%以下であった。
各インゴットから切り出した直径16.5cm、ヘッド部からの長さ65cmの円柱形インゴットの一平面を上端平面部(ヘッド部に対応する)とし、他の平面を下端平面部とする抵抗値の一例を表1に示す。
Figure 2011046565
次に、得られた各インゴットをスライスして単結晶シリコンウェハとし、これらから図3に示す構成の太陽電池セルを作製し、その抵抗値と出力特性との関係を検討した。
シリコン基板の形状は、厚さ200μm、125mm角のものを用いた。まず、スライスダメージを除去するために、片面20μm表面を水酸化ナトリウム溶液でエッチングした。
以下、図3を参照しながら、本実施例を説明する。
n型のシリコン基板201片面に常圧CVD法により拡散マスク(図示しない)となる酸化珪素膜を250nm形成した。この拡散マスク上に酸性薬品に耐性のあるレジスト(図示しない)を塗布するような一般的なフォトリソグラフィ技術によってパターンエッチングし、拡散マスクが無く露出している部分にPOCl3を拡散源としたリンを拡散しn+型拡散領域202を形成した。このとき、n+型拡散領域202の幅は300μmとした。そして、n型ドーパント拡散後に形成されたPSG(リンシリケートグラス)と拡散マスクをフッ酸処理により除去した。
同様に拡散マスクとパターンエッチングを実施し、BBr3を拡散源としたボロンを拡散しp+型拡散領域203を形成した。このとき、p+型拡散領域203の幅は1000μmとし、n+型拡散領域202との間には100μm間隔を空けた。そして、p型ドーパント拡散後に形成されたボロンシリケートグラス(BSG)と拡散マスクとをフッ酸処理により除去した。
次に、受光面側をテクスチャ構造208とするため水酸化カリウム溶液にイソプロピルアルコールを含有したアルカリ溶液を75℃に過熱した溶液でテクスチャエッチングを行なった。このとき、図示は省略しているが常圧CVD法によりシリコン基板201の裏面にテクスチャエッチングマスクとして膜圧800nmの酸化珪素膜を形成した。
テクスチャエッチングを行なった後、前述のテクスチャエッチングマスクはフッ酸によって除去した。そして、シリコン基板201を850℃、90分間ドライ酸化を行ない、受光面、裏面の両面に酸化珪素膜を形成し、更に裏面側にのみ常圧CVD法によって酸化珪素膜を積層した。ついで、フッ酸によって受光面側のみ酸化珪素膜を除去し、受光面側にはプラズマCVD法によって窒化珪素膜を形成した。裏面の酸化珪素膜は、パッシベーション膜211、受光面の窒化珪素膜は、反射防止膜210となるものである。
裏面パッシベーション膜211に対し、上述したフォトリソグラフィ技術によってパターンエッチングを実施し、n+型拡散領域202およびp+型拡散領域203上に幅100μm程度のコンタクトホール206、コンタクトホール207を形成した。
そして、銀などの電極材料を印刷し、500℃で焼成することによりn型用電極204、p型用電極205を形成し太陽電池セルを製造した。
得られた各太陽電池セルを用いて特性評価を行なった。太陽電池セルの特性測定方法はJIS規格(JIS C 8914)に準拠する。また、シリコンインゴットの抵抗率は25℃における値によって定義した。なお、本実施例における抵抗率測定には四探針法(ナプソン社製、測定装置RT−シリーズ)を用いた。結果を図5に示す。
図5に単結晶シリコンインゴットのヘッド部の抵抗率と、太陽電池セルの短絡電流密度Jsc(mA/cm2)の関係を示す。単結晶シリコンインゴットのヘッド部の抵抗率が8〜10Ω・cmを境として、それ以上の高抵抗率の範囲では短絡電流密度Jscにほとんど変化がなく、±3%以内の変動に収まることを見出した。
一方、上記境目より低抵抗率の場合には、ヘッド部の抵抗率の低下とともに短絡電流密度も低下し、変動(バラつき)も増加することが分かった。
たとえば、ヘッド部における抵抗率が10Ω・cmであり、両平面の抵抗率がともに本発明の範囲を外れる単結晶シリコンインゴット(比較例1、表1参照)を用いて作製された太陽電池セルの短絡電流密度は、相対的に5%程度変化してしまうことが示された。
この点に鑑みると、本実施例および比較例の結果からは、ヘッド部における抵抗率が40Ω・cm以下であり、好ましくは20Ω・cm以上40Ω・cm以下であり、かつ、単結晶シリコンインゴットの下端部の抵抗率を8Ω・cm以上、好ましくは10Ω・cm以上とすることができ、本発明においては、該単結晶シリコンインゴットから製造したシリコンウェハを用いることにより、そのシリコンウェハの全てにおいて電流値のばらつきが小さい太陽電池モジュールを製造できることが分かる。
(実施例3および比較例2)
下記のn型シリコン基板を用い、実施例1と同様の方法により図3に示す裏面接合型の太陽電池セルを作製した。単結晶シリコンインゴットはリンをドーパントとし、収率は同等となる物を用意した。なお、酸素濃度Oiの測定にはThermo社製Nicoletシリーズを用い、室温25℃窒素雰囲気中で測定した。
<n型シリコン基板>
実施例3;20〜8Ω・cmの抵抗率、酸素濃度11〜16ppma
比較例2;10〜4Ω・cmの抵抗率、酸素濃度11〜16ppma
セル特性の測定結果から、表2を得た。
Figure 2011046565
表2より明らかに、抵抗率が本発明の範囲を満たすシリコン基板を用いた太陽電池の方が安定性に優れていることが分かった。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、20%以上の高い変換効率を有し、なおかつ量産性に優れた太陽電池用の単結晶シリコンインゴット、単結晶シリコンウェハ、単結晶シリコン太陽電池セル、および単結晶シリコン太陽電池モジュールを提供することができる。
1 石英るつぼ、11 単結晶シリコン太陽電池、12 単結晶シリコンウェハ、13 n+型拡散層、14,210 反射防止膜、15 p+型拡散層、16,211 パッシベーション膜、17,18 電極、21 シリコン融液、22 シードホルダ、23 種結晶、24 単結晶インゴット、101 絞り部、102 クラウン、103 ショルダー部、104 本体部分、105 テール、201 シリコン基板、202 n+型拡散領域、203 p+型拡散領域、204 n型用電極、205 p型用電極、206,207 コンタクトホール、208 テクスチャ構造。

Claims (7)

  1. リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された単結晶シリコンインゴットであって、該単結晶シリコンインゴットは円柱状であり、一平面の抵抗率が20Ω・cm以上40Ω・cm以下であり、他方の平面の抵抗率が8Ω・cm以上10Ω・cm以下である単結晶シリコンインゴット。
  2. 格子間酸素濃度(Oi)がNew−ASTMの規定において16ppma以下である請求項1に記載の単結晶シリコンインゴット。
  3. リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された一定直径を有する円柱部を有する1本の単結晶ブロックを加工して得られた単結晶シリコンウェハであって、抵抗率が8Ω・cm以上40Ω・cm以下である単結晶シリコンウェハ。
  4. リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法によって製造された一定直径の円柱部を有する1本の単結晶ブロックを加工して得られた単結晶シリコンウェハであって、抵抗率が8Ω・cm以上40Ω・cm以下である単結晶シリコンウェハを用いて製造された単結晶シリコン太陽電池セル。
  5. p型用電極とn型用電極とを前記単結晶シリコンウェハの片面上に形成した請求項4に記載の単結晶シリコン太陽電池セル。
  6. 前記単結晶シリコン太陽電池セルの短絡電流密度が±3%以内である請求項4に記載の単結晶シリコン太陽電池セル。
  7. リンをドーパントとして含有するシリコン融液からn型単結晶インゴットを引き上げるチョクラルスキー法による単結晶シリコンインゴットの製造方法であって、前記ドーパントの濃度を調整することによって単結晶シリコンインゴットのヘッド部の抵抗率を20Ω・cm以上40Ω・cm以下、テール部の抵抗率を8Ω・cm以上とする単結晶シリコンインゴットの製造方法。
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