JP2011045986A - 数値制御式工作機械の熱変位補正方法及びその熱変位補正装置 - Google Patents

数値制御式工作機械の熱変位補正方法及びその熱変位補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】工作機械の熱変位を高精度に補正する方法及びその装置を提供する。
【解決手段】ボールネジシャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、X軸モータの回転速度と制御データとに基づいて50ms毎に求めると共に、ベアリングホルダの温度上昇を50ms毎に検知する。次に、複数区間の発熱量を6400ms分累積した合計発熱量と、ボールネジシャフト端部の温度上昇の代わりにベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を6400ms毎に演算する。最後に、温度分布からボールネジシャフトの複数区間の熱変位量を6400ms毎に演算し、複数区間の熱変位量に基づいて、ボールネジシャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に制御データを夫々補正する補正量を6400ms毎に演算する。
【選択図】図12

Description

本発明は、数値制御式工作機械の熱変位補正方法及びその熱変位補正装置に関し、特に工作機械の運転中に生じるボールネジ機構の熱変位による誤差を補正するように構成したものに関する。
ボールネジ機構は、位置決め機構として工作機械に広く採用されている。ボールネジ機構は、製造公差等によりボールネジシャフトの回転量とナットの移動量とのピッチ誤差を生じるので、予め設定したピッチ誤差補正量のテーブルに基づいてピッチ誤差を補正するようになっている。
また、ボールネジ機構はボールネジシャフトとナット及び各軸受部との摩擦抵抗により温度上昇による熱膨張を起こし、熱変位を生じる。現在のNC工作機械ではセミクローズドループ型が一般的であるが、この方式のNC工作機械ではボールネジシャフトの熱変位が、そのまま位置決め誤差となって現れる。そのため、ボールネジシャフトに予張力を与え、熱膨張を吸収する方式が対策として使用されてきた。
最近では、太いボールネジシャフトを使用する上に送り速度が非常に速くなっているので発熱量が増大し、予張力方式で対応しようとすると、非常に大きな引張力を加えなければならない。そのため、ボールネジ機構の構造体が変形したり、スラスト軸受に無理な力が加わって焼き付く等の問題があった。
そこで、ボールネジシャフトに無理な予張力を与えず、しかも、特別な測定装置を必要としないボールネジシャフトの熱変位補正方法が特許文献1に開示してある。特許文献1では、サーボモータの電機子電流と電圧の積からボールネジシャフトの発熱量を算出し、ボールネジシャフトの発熱量と予め求めておいた比率(熱分配係数)とに基づいて、ナットの移動によるナット移動発熱量と、前部軸受の回転による前部軸受発熱量と、後部軸受の回転による後部軸受発熱量を算出する。算出した発熱量に基づいて非定常熱伝導方程式から温度分布を求める。
次に、ボールネジシャフトの熱変位量を時々刻々に予想し、この熱変位量をNC装置(制御手段)にピッチ誤差補正量を補正する補正量として与えることにより、インプロセスで補正する方法である。しかし、この方法ではサーボモータの加減速の回数が多い場合に実際の伸びよりも補正量の方が大きくなるという問題があった。
特許文献2では、特許文献1における問題の要因として、サーボモータ自体の加減速のエネルギーが発熱量に含まれることに着目した。特許文献2では、サーボモータの回転速度からボールネジシャフトの発熱量を算出し、このボールネジシャフトの発熱量に基づいて、ナット移動発熱量と前部軸受発熱量と後部軸受発熱量を算出する熱変位量補正方法を提案している。
特開昭63−256336号公報 特開平4−240045号公報
特許文献2に記載の方法では、サーボモータに駆動電流が流れたときに発生するサーボモータの発熱量を考慮していないが、実際はサーボモータの発熱量が前部軸受を介してボールネジシャフトに入熱される。そのため、高精度な熱変位補正を行うには、サーボモータの回転速度から算出したボールネジシャフトの発熱量に基づいて、ナット移動発熱量と前部軸受発熱量と後部軸受発熱量を算出するだけでなく、特許文献1に記載の方法のようにボールネジシャフトに入熱されるサーボモータの発熱量を考慮する必要がある。
例えば、図3に示すボールネジ機構においては、ベアリングホルダ20を介して支持台10に固定した固定軸受18が、X軸ボールネジシャフト81のX軸モータ(サーボモータ)71側の端部81eを支持している。X軸ボールネジシャフト81の軸方向へ可動の可動軸受19が、X軸ボールネジシャフト81において固定軸受18と反対側の端部81fを支持している。
図3に示すボールネジ機構の場合、以下の経路でX軸モータ71の発熱量の一部が放熱される。X軸モータ71の周囲へ放熱する経路と、X軸モータ71からベアリングホルダ20を介して支持台10に放熱する経路と、X軸モータ71からベアリングホルダ20を介して周囲へ放熱する経路である。これらの放熱量は、例えばモータ温度と周囲温度との温度差など2物体間の温度差で決まるが、特許文献1に記載の方法はサーボモータの発熱量の一部が放熱される点を考慮していない。
また、このボールネジ機構の場合、X軸モータ71に電流が流れるとX軸モータ71の温度が上昇し、X軸モータ71からベアリングホルダ20に入熱されてベアリングホルダ20の温度が上昇する。次に、ベアリングホルダ20からボールネジシャフト81のモータ側端部81eに入熱されて、モータ側端部81eの温度が上昇する。つまり、X軸モータ71に電流が流れてからボールネジシャフト81のモータ側端部81eの温度が上昇するまでに時間遅れがある。
しかし、特許文献1に記載の方法では、X軸モータ71からボールネジシャフト81に供給される発熱量と熱分配係数とに基づいて前部軸受発熱量を算出しており、前記時間遅れについては考慮していない。さらに、熱分配係数が一定値であるため、ボールネジシャフト81のモータ側端部81eの温度変化を正確に見積もることができず、精度良く熱変位補正を行うことができない。
本発明の目的は、サーボモータの発熱量の一部が放熱される点と、サーボモータに電流が流れてからシャフトのモータ側端部がサーボモータからの熱的影響を受けるまでの時間遅れとを考慮した高精度な熱変位補正を行うことができる数値制御式工作機械の熱変位補正方法及びその熱変位補正装置を提供することである。
請求項1の数値制御式工作機械の熱変位補正方法は、送り駆動用ボールネジ機構と、このボールネジ機構のナットが螺合したシャフトを回転駆動するサーボモータと、このサーボモータを制御データに基づき制御する制御手段とを有する数値制御式工作機械の熱変位補正方法において、前記シャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、前記サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求めると共に、軸受を介してシャフトのモータ側を回転自在に支持するベアリングホルダの温度上昇を前記所定時間毎に検知する第1ステップと、前記複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、前記シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりに前記ベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を前記所定期間毎に演算する第2ステップと、前記温度分布から前記シャフトの複数区間の熱変位量を前記所定期間毎に演算する第3ステップと、前記複数区間の熱変位量に基づいて、前記シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に前記制御データを夫々補正する補正量を前記所定期間毎に演算する第4ステップとを備えたことを特徴としている。
この数値制御式工作機械の熱変位補正方法では、先ず、シャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求めると共に、ベアリングホルダの温度上昇を所定時間毎に検知する。
次に、複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりにベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を前記所定期間毎に演算する。温度分布からシャフトの複数区間の熱変位量を所定期間毎に演算する。最後に、複数区間の熱変位量に基づいて、シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に制御データを夫々補正する補正量を所定期間毎に演算する。
このように、非定常熱伝導方程式において、サーボモータから入熱された発熱量により上昇したベアリングホルダの温度上昇を用いるので、サーボモータの発熱量のうちの放熱分を考慮して熱変位量を演算することができる。また、ベアリングホルダの温度上昇は所定時間毎に検知されるので、サーボモータに電流が流れてからシャフトのモータ側端部がサーボモータからの熱的影響を受けるまでの時間遅れを考慮した熱変位量を演算することができる。
請求項2の数値制御式工作機械の熱変位補正方法は、請求項1の発明において、前記ベアリングホルダの温度上昇は、前記サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいて検知されることを特徴としている。
請求項3の数値制御式工作機械の熱変位補正装置は、送り駆動用ボールネジ機構と、このボールネジ機構のナットが螺合したシャフトを回転駆動するサーボモータと、このサーボモータを制御データに基づき制御する制御手段とを有する数値制御式工作機械の熱変位補正装置において、前記サーボモータの回転速度を検出する速度検出手段と、前記シャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、前記サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求める発熱量演算手段と、軸受を介して前記シャフトのモータ側を回転自在に支持するベアリングホルダの温度上昇を前記所定時間毎に検知する温度検知手段と、前記複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、前記シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりに前記ベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を前記所定期間毎に演算する温度分布演算手段と、前記温度分布から前記シャフトの複数区間の熱変位量を前記所定期間毎に演算する熱変位量演算手段と、前記複数区間の熱変位量に基づいて、前記シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に前記制御データを夫々補正する補正量を前記所定期間毎に演算する補正量演算手段とを備えたことを特徴としている。
この数値制御式工作機械の熱変位補正装置では、先ず、速度検出手段がサーボモータの回転速度を検出する。次に、発熱量演算手段がシャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求めて、温度検知手段がベアリングホルダの温度上昇を所定時間毎に検知する。
複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりにベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、温度分布演算手段が複数区間の温度分布を所定期間毎に演算する。熱変位量演算手段が温度分布からシャフトの複数区間の熱変位量を所定期間毎に演算する。最後に、補正量演算手段が複数区間の熱変位量に基づいて、シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に制御データを夫々補正する補正量を所定期間毎に演算する。これにより、請求項1と同様の作用を奏する。
請求項4の数値制御式工作機械の熱変位補正装置は、請求項3の発明において、前記温度検知手段は、前記サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいて前記ベアリングホルダの温度上昇を検知することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、非定常熱伝導方程式において、サーボモータから入熱された発熱量により上昇したベアリングホルダの温度上昇を用いるので、サーボモータの発熱量のうちの放熱分を考慮した発熱量を用いて熱変位量を演算することができる。また、ベアリングホルダの温度上昇は所定時間毎に検知されるので、サーボモータに電流が流れてからシャフトのモータ側端部がサーボモータからの熱的影響を受けるまでの時間遅れを考慮した熱変位量を演算することができる。このように、サーボモータの発熱量の一部が放熱される点と前記時間遅れとを考慮した熱変位量を演算することができるので、高精度な熱変位補正を行うことができる。
請求項2の発明によれば、ベアリングホルダの温度上昇は、サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいて検知されるので、別途センサ等を新たに設けることなく、既存のセンサを使用して高精度な熱変位補正を行うことができる。
請求項3の発明によれば、ベアリングホルダの温度上昇を所定時間毎に検知する温度検知手段と、複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりにベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を所定期間毎に演算する温度分布演算手段とを備えたので、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、温度検知手段は、サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいてベアリングホルダの温度上昇を検知するので、別途センサ等を新たに設けることなく、既存のセンサを使用することで製作コストを低減できる。
本発明の実施例に係る数値制御式工作機械の全体斜視図である。 本工作機械の側面図である。 X軸ボールネジ機構の構成図である。 工作機械の制御系のブロック図である。 ボールネジシャフトを複数分割した複数演算区間を説明する説明図である。 複数演算区間の合計の発熱量等の記憶データを説明する説明図である。 ベアリングホルダと複数演算区間の区切り位置に分配した分配発熱量と温度を説明する説明図である。 ベアリングホルダの温度上昇を示す説明図である。 温度上昇θi(t)の算出方法を説明する説明図である。 ピッチ誤差補正の為の補正区間の説明図である。 固定軸受からの各演算区間区切り位置における熱変位量を示す説明図である。 熱変位補正制御プログラムのフローチャートである。 補正量演算処理プログラムのフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1〜図4に基づいて工作機械Mの構成について説明する。
工作機械Mは、ワークと工具6とをXYZ直交座標系における各軸方向へ独立に相対移動させることによって、ワークに所望の機械加工(例えば、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すことができる。図1に示すように、工作機械Mは、ベース1と、ベース1の上部に設けて、ワークの切削加工を行う機械本体2と、ベース1の上部に固定した、機械本体2とベース1の上部を覆う箱状の図示しないスプラッシュカバーとを主体に構成してある。ベース1はY軸方向(図1において右下が工作機械Mの前方であり、Y軸方向は、工作機械Mの前後方向である)に長い略直方体状の鋳造品である。
次に、機械本体2について説明する。
機械本体2は、ベース1の後部上のコラム座部3に固定され且つ鉛直上方に延びるコラム4と、このコラム4に沿って昇降可能な主軸ヘッド5と、この主軸ヘッド5の内部に回転可能に支持した主軸5Aと、主軸ヘッド5の右側に設け且つ主軸5Aの先端に工具6の工具ホルダを取り付けて交換する工具交換装置(ATC)7と、ベース1の上部に設け且つワークを着脱可能に固定するテーブル8とを主体に構成してある。コラム4の背面側には、箱状の制御ボックス9を設け、この制御ボックス9の内側には、工作機械Mの動作を制御する数値制御装置50(図4参照)を設けてある。
次に、テーブル8をX軸方向とY軸方向に移動させる移動機構について説明する。
図1、図4に示すように、サーボモータからなるX軸モータ71は、X軸方向(図1の機械本体2の左右方向)にテーブル8を移動駆動する。サーボモータからなるY軸モータ72は、Y軸方向にテーブル8を移動駆動する。この移動機構は以下の構成からなる。テーブル8の下側には直方体状の支持台10を設けてある。その支持台10にはX軸方向に沿って延びる1対のX軸送りガイドを設け、1対のX軸送りガイド上にテーブル8を移動可能に支持している。
図3に示すように、テーブル8の下面にはナット部8aを配置してある。ナット部8aは、カップリング17を介してX軸モータ71と接続したX軸ボールネジシャフト81と螺合することでボールネジ機構を構成している。支持台10に固定した固定軸受18が、X軸ボールネジシャフト81のX軸モータ71側(固定側)の端部81eを支持している。可動軸受19は、X軸ボールネジシャフト81の反対側(可動側)の端部81fを支持している。可動軸受19は、X軸ボールネジシャフト81の軸方向へ移動可能である。
ベース1の上側にベース1の長手方向に沿って延びる1対のY軸送りガイドを設けている。該Y軸送りガイドは、支持台10を移動可能に支持している。支持台10上に設けたX軸モータ71がX軸送りガイドに沿ってX軸方向にテーブル8を移動駆動する。ベース1上に設けたY軸モータ72がY軸送りガイドに沿ってY軸方向に支持台10を移動駆動する。尚、Y軸の移動機構もX軸と同様にボールネジ機構である。
X軸送りガイドには、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー11,12がテーブル8の左右両側に設けてある。Y軸送りガイドには、テレスコピックカバー13とY軸後カバーとが、支持台10の前後に夫々設けてある。これら複数のカバーによって、テーブル8がX軸方向とY軸方向の何れの方向に移動した場合でも、テレスコピックカバー11,12,13とY軸後カバーが、常にX軸送りガイドとY軸送りガイドを覆っている。テレスコピックカバー11,12,13とY軸後カバーは、加工領域から飛散する切粉や、クーラント液が各レール上に落下するのを防止する。
次に、主軸ヘッド5の昇降機構について説明する。
図1,図2に示すように、コラム4は、上下方向に延びるZ軸ボールネジシャフトを支持している。主軸ヘッド5は、Z軸ボールネジシャフトに螺合したナット部に支持されている。Z軸モータ73(図4参照)がZ軸ボールネジシャフトを正逆方向に回転駆動することで、主軸ヘッド5がZ軸方向(図1の機械本体2の上下方向)に昇降駆動する。従って、数値制御装置50のCPU51(図4参照)からの制御信号に基づいて、軸制御部63a(図4参照)によりZ軸モータ73が主軸ヘッド5を昇降駆動するようになっている。
図1,図2に示すように、工具交換装置7は、工具マガジン14と、工具交換アーム15とを備えている。工具マガジン14は、工具6を支持する工具ホルダを複数格納する。工具交換アーム15は、主軸5Aに取付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持し、且つ搬送して交換する。工具マガジン14は、その内側に複数の工具ポット(図示外)と、搬送機構(図示外)とを備えている。工具ポットは、工具ホルダを支持する。搬送機構は、工具ポットを工具マガジン14内で搬送する。
次に、数値制御装置50の電気的構成について説明する。
図4に示すように、数値制御装置50は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、入出力インタフェース54と、CPU51と、ROM52と、RAM53と、軸制御部61a〜64a,75aと、サーボアンプ61〜64と、微分器71b〜74bなどを備えている。軸制御部61a〜64aは、夫々サーボアンプ61〜64に接続している。サーボアンプ61〜64は、夫々X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74に接続している。軸制御部75aはマガジンモータ75に接続している。
X軸モータ71、Y軸モータ72は、テーブル8を夫々X軸方向、Y軸方向に移動させるものである。Z軸モータ73は、主軸ヘッド5をZ軸方向に昇降駆動させるものである。マガジンモータ75は工具マガジン14を回転移動させる為のものである。主軸モータ74は、前記主軸5Aを回転させる為のものである。尚、X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74は、夫々エンコーダ71a〜74aを備えている。
軸制御部61a〜64aは、CPU51からの移動指令量を受けて、電流指令(モータトルク指令値)をサーボアンプ61〜64に出力する。サーボアンプ61〜64は、電流指令を受けてモータ71〜74に駆動電流を出力する。軸制御部61a〜64aは、エンコーダ71a〜74aから位置フィードバック信号を受けて、位置のフィードバック制御を行う。微分器71b〜74bは、エンコーダ71a〜74aから入力した位置フィードバック信号を微分して速度フィードバック信号に変換し、軸制御部61a〜64aに速度フィードバック信号を出力する。
軸制御部61a〜64aは、微分器71b〜74bから速度フィードバック信号を受けて、速度フィードバックの制御を行う。電流検出器61b〜64bが、サーボアンプ61〜64からモータ71〜74に出力した駆動電流を検出する。電流検出器61b〜64bで検出した駆動電流を、軸制御部61a〜64aにフィードバックする。軸制御部61a〜64aはフィードバックされた駆動電流に基づいて電流(トルク)制御を行う。軸制御部75aは、CPU51からの移動指令量を受けて、マガジンモータ75を駆動する。
ROM52は、工作機械Mの加工プログラムを機能させるメインの制御プログラム、図12に示す熱変位補正制御の制御プログラム、図13に示すピッチ誤差補正量の補正量を演算する補正量演算処理の制御プログラム等を記憶している。RAM53は、ボールネジシャフト81の長さ、径等の機械構造に関するパラメータ、密度、比熱等の物理的性質に関するパラメータ及び熱分配係数(比率)ηN ,ηB、ピッチ誤差補正量のテーブル等を格納している。RAM53には、図6に示す発熱量、合計発熱量、モータ71の回転速度及び駆動電流、図7に示す分配発熱量を更新しつつ記憶するデータエリアを設けてある。尚、RAM53は、種々のワークを機械加工する為の複数の加工プログラムも適宜格納する。尚、前記RAM53に記憶する代わりに、フラッシュメモリに記憶してもよい。
次に、工作機械Mのボールネジ機構に発生する熱変位を補正する熱変位量補正方法及びその熱変位量補正装置について説明する。この熱変位量補正方法における熱変位量補正制御において熱変位を補正する際には、求めた熱変位を用いて前記ピッチ誤差補正量を補正することにより行うものとする。
工作機械Mのボールネジ機構は、製造公差等によりボールネジシャフト81の回転量とナット移動量とのピッチ誤差は避けられないので、工作機械Mの出荷前の調整段階において予め設定したピッチ誤差補正量のテーブルに基づいてピッチ誤差を補正するようになっている。ピッチ誤差補正量のテーブルは、X軸、Y軸、Z軸ボールネジ機構のピッチ誤差を夫々補正する為のテーブルである。
本実施例では、X軸ボールネジシャフト81の熱変位を補正する例について説明するが、Y軸のボールネジ機構、Z軸のボールネジ機構についても基本的に同様である。
図10に示すように、X軸ボールネジシャフト81のナット部移動範囲81bを例えば20mmの設定長で15個の補正区間に分割し、補正区間毎にピッチ誤差補正を行う。
このピッチ誤差を補正するためのピッチ誤差補正量は、出荷前の調整段階において、ナット部8aを位置X0から位置X300までX軸方向へ20mm間隔にて補正区間毎に移動させる。このときの指令値に対する誤差、つまり(目標値−実移動量)である誤差を精密に測定し、ピッチ誤差補正量のテーブルを作成し、そのテーブルをRAM53に予め格納して出荷する。Y軸、Z軸方向についても同様にしてピッチ誤差補正量のテーブルを作成してRAM53に予め格納して出荷する。
この熱変位量補正方法では、ボールネジシャフト81の前側軸部81aと、ナット移動区間81bと、後側軸部81cの3領域の発熱量を求める。図5に示すように、ボールネジシャフト81の端部81eから端部81fまでの区間を4分割する。例えば、演算区間1〜3を120mm(補正区間の設定長の6倍)の区間長に分割し、演算区間4を140mm(補正区間の設定長の7倍)の区間長に分割する。但し、この4分割は一例に過ぎず4分割に限定される訳ではない。上記の複数の演算区間について、所定時間(例えば、50ms)毎に、演算区間毎の発熱量を求める。
図5,図6に示すように、RAM53には、所定期間(例えば、6400ms)に発生した、演算区間1〜4に発生した合計の発熱量Q1 〜Q4 と、それら発熱量Q1 〜Q4 の合計発熱量QT と、X軸モータ71の回転速度ωと駆動電流iを格納するデータエリアを設けてある。
[合計発熱量の算出]
上記の所定時間毎に、加工プログラムのX軸送りデータ(制御データ)に基づいて、ナット部8aがどの演算区間に位置しているかを判別し、エンコーダ71aの検出信号から求めるX軸モータ71によるテーブル送り速度Fから発熱量を次の(1)式により求める。その発熱量はRAM53のデータエリアに格納する。
Q=K1 ×FT ・・・(1)
ここで、Q:発熱量、F:テーブル8の送り速度、K1 ,T:所定の定数である。
上記の発熱量演算式を用いて、各演算区間でのナット部8aの移動による発熱量を、所定期間(例えば、6400ms)の間、50ms毎に128回算出する。これらの所定期間の発熱量を演算区間毎に合計し、図6に示すように、この合計発熱量Q1〜Q4を演算区間1〜4に対応させてRAM53に格納する。所定期間の間に発生した4つの演算区間1〜4の発熱量Q1〜Q4を合計した合計発熱量QTと、6400msの間におけるX軸モータ71の50ms毎の回転速度ω(つまり、ω1 ,ω2 ,・・ω128 )のデータと、6400msの間におけるX軸モータ71の50ms毎の駆動電流i(つまり、i1 ,i2 ,・・i128 )のデータを夫々データエリアに格納する。
[合計発熱量の分配]
以下に示す合計発熱量QT の分配方法においては、ナット部移動範囲81b、前側軸部81a、後側軸部81cにおいて互いに他の部分への熱伝導が生じず、熱的には近似的に独立しているとみなす。合計発熱量QT に対する発熱部(軸受18,19とナット部8a)の比率は送り速度の如何に関わらずほぼ一定であるとする。
合計発熱量QT、ナット部移動範囲81bの発熱量QN、後側軸部81cの発熱量QBとすると、発熱量QN ,QBは次式により算出することができる。
N=ηN ×QT
B=ηB ×QT
ここで比率ηN ,ηBは前記知見により一定であり、実機によりQN ,QBを測定し、比率ηN ,ηBを予め求めておくものとする。
[ナット部移動範囲における各演算区間への発熱量の分配]
次に、ナット部移動範囲81bの分配発熱量QNをベアリングホルダ20と4つの演算区間区切り位置(図5のθ2〜θ5に対応する位置)に分配する。前記データエリアに格納されている4つの演算区間の合計発熱量Q1〜Q4と、QTに基づいて、次式から分配発熱量QNを4つの演算区間1〜4に分配する分配比率X1〜X4 を求める。
1 =演算区間1の合計発熱量Q1/ QT

4 =演算区間4の合計発熱量Q4/ QT
こうして、4つの演算区間の分配比率X1〜X4 とナット部移動範囲81bの分配発熱量QNとから、次式により4つの演算区間1〜4についての分配発熱量QN1〜QN4を求める。
N1=X1 ×QN

N4=X4 ×QN
上記の結果を用いて、ベアリングホルダ20と4つの演算区間区切り位置の分配発熱量を図7のように表すことができる。
[温度分布の算出]
以上のようにしてベアリングホルダ20と4つの演算区間区切り位置の分配発熱量を求めた後、この分配発熱量から上昇した温度分布を算出する。温度分布は次の非定常熱伝導方程式を、初期条件{θ}t=0 ={θa}の下に解けば求めることができる。尚、θaは初期温度である。
[C]d{θ}/dt+[H]{θ}+{Q}=0 ・・・(2)
ここで、[C]:熱容量マトリックス、[H]:熱伝導マトリックス、{θ}:温度分布、{Q}:発熱量、t:時間である。尚、熱伝導マトリックスに乗算される温度分布を温度上昇マトリックスと呼ぶことにする。
温度分布{θ}と発熱量{Q}は、夫々次式のように表すことができる。
ここで、QF:前側軸部81aの発熱量である。
上記の式を式(2)に代入すると非定常熱伝導方程式は次のようになる。
式(3)の非定常熱伝導方程式を使用する従来の方法では、X軸モータ71からボールネジシャフト81に供給される発熱量と熱分配係数とに基づいて算出した発熱量QFを使用している。ここで、熱分配係数が一定値であるため、ボールネジシャフト端部81eの温度変化を正確に見積もることができず、X軸モータ71に電流が流れてからボールネジシャフト端部81eの温度が上昇するまでの時間遅れについては考慮していない。また、X軸モータ71の発熱量の一部が放熱される点についても考慮していない。
そこで、X軸モータ71の発熱量の一部が放熱される点と前記時間遅れとを考慮するために、式(3)の温度上昇マトリックスにおいて、ボールネジシャフト端部81eの温度上昇θの代わりにベアリングホルダ20の温度上昇θ0を用いる。さらに、温度上昇θ0,θ2〜θ5については後述するように時間の変数を追加する。この場合の非定常熱伝導方程式は次のようになる。
次に、式(4)を変形すると次式(5)のように表すことができる。
式(5)において、ベアリングホルダ20と、ボールネジシャフト端部81eと、4つの演算区間区切り位置(図5のθ2〜θ5に対応する位置)の温度に対して、時間の変数を用いて表すと次式(6)のように表すことができる。
式(6)の右辺に既知の値を代入すると左辺で時間nΔtにおけるボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度上昇の傾きを求めることができる。
次に、ベアリングホルダ20の温度上昇θ0(t)を算出する。
本実施例においては、電流検出器61bにより検出されるX軸モータ71の駆動電流と、エンコーダ71aの検出信号から求まるX軸モータ71の回転速度からベアリングホルダ20の温度上昇θ0(t)を求める。図8に示すように、演算周期をt=Δt(例えば、Δt=50ms)として、ベアリングホルダ20の温度上昇θ0(t)を次式から算出する。
θ0(Δt)=θ0(0)+k1×ω(Δt)+k2×(i(Δt))2−k3×θ0(0)
θ0(2Δt)=θ0(Δt)+k1×ω(2Δt)+k2×(i(2Δt))2−k3×θ0(Δt)
θ0(3Δt)=θ0(2Δt)+k1×ω(3Δt)+k2×(i(3Δt))2−k3×θ0(2Δt)
θ0(4Δt)=θ0(3Δt)+k1×ω(4Δt)+k2×(i(4Δt))2−k3×θ0(3Δt)

θ0(nΔt)=θ0((n−1)Δt)+k1×ω(nΔt)+k2×(i(nΔt))2−k3×θ0((n−1)Δt)
ここで、k1,k2,k3は実験から求める値(X軸サーボモータ71とベアリングホルダ20を系とした固有の定数)、ω(nΔt)はt=0〜nΔtにおけるX軸モータ71の平均速度、i(nΔt)はt=0〜nΔtにおけるX軸モータ71の駆動電流の平均値、θ0(0)はt=0におけるベアリングホルダ20の初期温度上昇である。
図9に示すように、式(6)の右辺にベアリングホルダ20と4つの演算区間区切り位置における初期温度上昇と分配発熱量を代入すると、t=0におけるボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度上昇の傾きを求めることができる。
この傾きから次式(7)を得ることができ、この式からt=Δtにおけるボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度上昇を求めることができる。
θi(Δt)=θi(0)+dθi(0)/dt×Δt ・・・(7)
ここで、i=1〜5、θi(0)はt=0における初期温度上昇である。
同様の演算を繰り返すことで、t=2Δt,t=3Δt,‥におけるボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度上昇を求めることができる。つまり、ボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置において時間経過に伴う温度分布{θ}を求めることができる。
[熱変位量の算出]
ボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度θ1〜θ5を求めてから、これらの温度θ1〜θ5に基づいて、ボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の熱変位量を算出する。ボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の熱変位量は、次式から求めることができる。
ΔL=∫L 0 β×θ(L)dL ・・・(8)
ここで、ΔL:熱変位量、β:ボールネジシャフト材料の線膨張係数である。
積分記号は0〜Lの範囲についての積分を示し、Lは4つの演算区間区切り位置までの長さを示す。具体的には、0〜120、0〜240、0〜360、・・・等の範囲についての積分を示す。
[補正量の算出]
ボールネジシャフト81の4つの演算区間区切り位置の熱変位量を求めてから、15個の補正区間のピッチ誤差補正量を夫々補正する補正量を算出する。尚、本実施例では、ナットの移動範囲がX0〜X300(300mmの範囲)であり、各補正区間の長さが20mmであるため、15個の補正区間がある。15個の補正区間の補正量は、図11と後述する[補正量演算式]から求めることができる。
図11は、ピッチ誤差補正量を補正する補正量を求める場合の説明図である。図11において、縦軸は固定軸受18の位置を基準とする熱変位量、上側の横軸は固定軸受18を基準とするボールネジシャフト81の各部の位置であり、下側の横軸は15個の補正区間の区切り位置(X0,X20・・・,X300)を示す。
ここで、DF1は演算区間1における熱変位量、
F2は演算区間1と演算区間2における熱変位量の合計、

F4は演算区間1〜演算区間4における熱変位量の合計である。
図11に示すように、15個の補正区間の区切り位置(X20,・・・,X300)の補正量を次式から求める。
[補正量演算式]
X0の補正量=演算区間1の熱変位量×{(演算区間1の左区切り位置とX0間の長さ)/演算区間1の長さ}
X20の補正量=演算区間1の熱変位量×{(演算区間1の左区切り位置とX20間の長さ)/演算区間1の長さ}−X0の補正量
X40の補正量=演算区間1の熱変位量+演算区間2の熱変位量×{(演算区間2の左区切り位置とX40間の長さ)/演算区間2の長さ}−X20の補正量
X60の補正量=演算区間1の熱変位量+演算区間2の熱変位量×{(演算区間2の左区切り位置とX60間の長さ)/演算区間2の長さ}−X40の補正量
X80の補正量=演算区間1の熱変位量+演算区間2の熱変位量×{(演算区間2の左区切り位置とX80間の長さ)/演算区間2の長さ}−X60の補正量

X300の補正量=演算区間1の熱変位量+演算区間2の熱変位量+演算区間3の熱変位量+演算区間4の熱変位量×{(演算区間4の左区切り位置とX300間の長さ)/演算区間4の長さ}−X280の補正量
次に、数値制御装置50が実行する熱変位補正制御について、図12のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。但し、この熱変位補正制御は、以上説明した内容と重複する部分が多いので簡単に説明する。また、
この熱変位補正制御と並行的に実際のワークに対する数値制御による機械加工が実行されているものとする。
この制御が開始されると、最初にS1において初期設定が実行される。この初期設定においては、先ず、パラメータ等の設定データから有限要素法による演算に必要なマトリックスを設定すると共に、初期温度を設定したり、RAM53の関連するメモリエリアをクリアする等の処理が実行される。次に、S2において、ボールネジシャフト81が図5に示すように4つの演算区間1〜4に分割される。
次に、S3においてカウンタIが0に設定され、S4では、X軸送りデータ、エンコータ71aの検出信号、電流検出器61bの駆動電流値が読み込まれる。次に、S5においては、演算区間1〜4の50ms毎の発熱量と、ベアリングホルダ20の温度θ0が演算されてメモリに記憶される。次のS6では、カウンタIが「1」だけインクリメントされ、S7ではカウンタIのカウンタ値が「127」か否か判定され、その判定がNoのうちはS4へ戻ってS4〜S6が繰り返される。S7の判定がYesになるとS8へ移行する。S8では、演算区間1〜4における6400ms間の合計発熱量Q1〜Q4、その合計発熱量Qが演算されてメモリに記憶される。
S9では、前述の各部の発熱量QN、QBが演算されてメモリに記憶され、発熱量QNへ分配した演算区間1〜4への分配発熱量QN1〜QN4が演算されてメモリに記憶される。さらにベアリングホルダ20と4つの演算区間区切り位置についての図7に示す分配発熱量も演算されてメモリに記憶される。S10では、図7に示す分配発熱量に基づいてボールネジシャフト端部81eと4つの演算区間区切り位置の温度θ1〜θ5が演算されてメモリに記憶される。
S11では、前記の式(8)に基づいて、4つの演算区間についての演算区間区切り位置の熱変位量が演算されてメモリに記憶される。S12では、[補正量演算式]に基づいて、前述のようにして16個の補正区間区切り位置における補正量が演算される。次に、S13では、S12において求めた補正量を用いて、16個の補正区間区切り位置に対して予め設定されているピッチ誤差補正量に対する補正処理が実行され、その補正処理したピッチ誤差補正量による送り量補正処理が実行される。S14においては、熱変位補正の処理を終了するか否か判定され、その判定がNoの場合はS3へ戻ってS3以降が繰り返し実行され、S14の判定がYesになると、この制御が終了する。
次に、S12のピッチ誤差補正量を補正する補正量を演算する補正量演算処理について、図13のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=20,21・・・)は各ステップを示す。この処理が開始されると、カウンタnを0にリセットし(S20)、次に位置Xnの補正量ΔMnを次式により演算する(S21)。
最初に、ΔMn=DF+ΔDn×{(Xn−XF)/Ln}−ΔMn-20、n=0 により、位置X0の補正量ΔM0を求める。尚、この式は[補正量演算式]を簡単に表したものである。
ここで、DF:位置Xnよりも固定側の演算区間で発生した熱変位量の合計、
ΔDn:位置Xnを含む演算区間で発生した熱変位量、
F:位置Xnを含む演算区間の左区切り位置、
n:位置Xnを含む演算区間の長さである。
但し、ΔM0を求める場合に用いるΔM-20を0とする。
S22においてnを20インクリメントした後、S23においてnが320であるか否か判定する。nが320でない場合(S23;No)、位置X300までの補正量についての演算を終了していないものと判定し、S21へ戻って位置Xnの補正量ΔMnを演算する。位置X300の補正量ΔM300を求めるまではS21〜S23を繰り返し実行する。
補正量ΔM300を求めてから(S21)、S22においてn=320となり、S23の判定がYesとなるため、この処理を終了して、図12のS14へ移行する。
エンコーダ71aが「速度検出手段」に相当し、S3〜S7を実行する数値制御装置50が「発熱量演算手段」と「温度検知手段」に相当し、S8〜S10を実行する数値制御装置50が「温度分布演算手段」に相当し、S11を実行する数値制御装置50が「熱変位量演算手段」に相当し、S12を実行する数値制御装置50が「補正量演算手段」に相当する。
次に、以上説明した工作機械Mの熱変位補正方法及びその熱変位補正装置の作用、効果について説明する。ボールネジシャフト81の全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、X軸モータ71の回転速度と制御データとに基づいて50ms毎に求めると共に、ベアリングホルダ20の温度上昇を50ms毎に検知する。次に、複数区間の発熱量を6400ms分累積した合計発熱量と、ボールネジシャフト端部81eの温度上昇の代わりにベアリングホルダ20の温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を6400ms毎に演算する。
温度分布からボールネジシャフト81の複数区間の熱変位量を6400ms毎に演算する。最後に、複数区間の熱変位量に基づいて、ボールネジシャフト81のナット移動範囲81bを複数分割した複数の補正区間毎に制御データを夫々補正する補正量を6400ms毎に演算するので、次のような効果が得られる。
非定常熱伝導方程式において、X軸モータ71から入熱された発熱量により上昇したベアリングホルダ20の温度上昇を用いるので、X軸モータ71の発熱量のうちの放熱分を考慮した発熱量を用いて熱変位量を演算することができる。また、ベアリングホルダ20の温度上昇は所定時間毎に検知されるので、X軸モータ71に電流が流れてからボールネジシャフト端部81eがX軸モータ71からの熱的影響を受けるまでの時間遅れを考慮した熱変位量を演算することができる。このように、X軸モータ71の発熱量の一部が放熱される点と前記時間遅れとを考慮した熱変位量を演算することができるので、高精度な熱変位補正を行うことができる。
ベアリングホルダ20の温度上昇は、X軸モータ71の回転速度と駆動電流値とに基づいて検知されるので、別途センサ等を新たに設けることなく、既存のセンサを使用して高精度な熱変位補正を行うことができ、且つ製作コストを低減できる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]前記実施例においては、ベアリングホルダ20の温度上昇を算出する際にX軸モータ71の駆動電流と、X軸モータ71の回転速度とを使用したが、X軸モータ71の駆動電流のみを使用して算出してもよいし、X軸モータ71の回転速度のみを使用して算出してもよい。また、ベアリングホルダ20に温度センサを取り付けておき、温度センサによりベアリングホルダ20の温度上昇を検知してもよい。
2]前記実施例では、発熱量を演算する演算周期50msを例にして説明したが、この演算周期は50msに限るものではない。また、前記の所定期間の6400msも一例に過ぎず、これに限定される訳ではない。例えば、所定期間を20〜30sのオーダーに設定してもよい。
M 工作機械
8a ナット部
18 固定軸受
20 ベアリングホルダ
50 数値制御装置
51 CPU
71 X軸モータ
71a エンコーダ
81 ボールネジシャフト
81b ナット部移動範囲
81e ボールネジシャフト端部

Claims (4)

  1. 送り駆動用ボールネジ機構と、このボールネジ機構のナットが螺合したシャフトを回転駆動するサーボモータと、このサーボモータを制御データに基づき制御する制御手段とを有する数値制御式工作機械の熱変位補正方法において、
    前記シャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、前記サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求めると共に、軸受を介してシャフトのモータ側を回転自在に支持するベアリングホルダの温度上昇を前記所定時間毎に検知する第1ステップと、
    前記複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、前記シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりに前記ベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を前記所定期間毎に演算する第2ステップと、
    前記温度分布から前記シャフトの複数区間の熱変位量を前記所定期間毎に演算する第3ステップと、
    前記複数区間の熱変位量に基づいて、前記シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に前記制御データを夫々補正する補正量を前記所定期間毎に演算する第4ステップと、
    を備えたことを特徴とする数値制御式工作機械の熱変位補正方法。
  2. 前記ベアリングホルダの温度上昇は、前記サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいて検知されることを特徴とする請求項1に記載の数値制御式工作機械の熱変位補正方法。
  3. 送り駆動用ボールネジ機構と、このボールネジ機構のナットが螺合したシャフトを回転駆動するサーボモータと、このサーボモータを制御データに基づき制御する制御手段とを有する数値制御式工作機械の熱変位補正装置において、
    前記サーボモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記シャフトの全長を複数分割した複数区間に発生する発熱量を、前記サーボモータの回転速度と制御データとに基づいて所定時間毎に求める発熱量演算手段と、
    軸受を介して前記シャフトのモータ側を回転自在に支持するベアリングホルダの温度上昇を前記所定時間毎に検知する温度検知手段と、
    前記複数区間の発熱量を所定期間分累積した合計発熱量と、前記シャフトのモータ側端部の温度上昇の代わりに前記ベアリングホルダの温度上昇を用いた非定常熱伝導方程式とに基づいて、複数区間の温度分布を前記所定期間毎に演算する温度分布演算手段と、
    前記温度分布から前記シャフトの複数区間の熱変位量を前記所定期間毎に演算する熱変位量演算手段と、
    前記複数区間の熱変位量に基づいて、前記シャフトのナット移動範囲を複数分割した複数の補正区間毎に前記制御データを夫々補正する補正量を前記所定期間毎に演算する補正量演算手段と、
    を備えたことを特徴とする数値制御式工作機械の熱変位補正装置。
  4. 前記温度検知手段は、前記サーボモータの回転速度と駆動電流値とに基づいて前記ベアリングホルダの温度上昇を検知することを特徴とする請求項3に記載の数値制御式工作機械の熱変位補正装置。
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