JP2011041608A - 棚の取付構造および棚板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】棚受用の取付壁を構成する桟パネル2と、この桟パネル2に取り付けられた棚板3とを有している。桟パネル2は、左右方向X1に延びる棒状の複数の桟材4を有し、これら複数の桟材4が上下方向Z1に互いに一定の間隔L1を開けて配列されている。棚板3の下面18に、前後方向Y1にスライド変位可能な楔片材20が取り付けられている。棚板3の奥縁11が桟パネル2の桟材4間の隙間6に差し込まれ、棚板3の上面12の係合溝14が、桟材4に係合している。後位置にある楔片材20が、棚板3の下面18と桟材4との間に嵌まっている。係合溝14は、桟パネル2に含まれる何れの桟材4に対しても下方から嵌まり得る。
【効果】棚板3のレイアウトを容易に変更できる。
【選択図】図5
Description
たとえば、特許文献1には、棚の仕切装置及び学習机の棚装置と題した提案が開示されている。特許文献1の提案は、側幕板13に形成した横長開口14に棚板の側部を差し込むことにより、棚板の側部が保持される。
特許文献1、2に開示の技術は、さらに改良の余地があり、より使い勝手の向上した棚の取付構造および棚板が望まれる。
請求項5記載の発明は、上記楔片材の左右方向中央部には、楔片材を前方に変位させる際に手指をひっかける操作用の孔が形成されていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載の棚板である。
図1は、本発明の第1の実施形態の棚板の取付構造が適用された棚の斜視図である。図1を参照して、棚1は、棚受け用の取付壁としての桟パネル2と、棚板3とを有している。棚板3は、本実施形態の取付構造により、桟パネル2に取り付けられている。桟パネル2および棚板3は、この実施形態では木材により形成されている。
桟パネル2は、図示しないが、例えば、机の奥側や左右側方に立設されたり、建物の壁面に固定される。桟パネル2は、左右方向X1に延びる棒状の複数の桟材4と、複数の桟材4を支持する枠材5とを有している。枠材5の内側に複数の桟材4が配置されている。すなわち、左右方向X1に関する桟材4の両端部が、枠材5に固定されている。
図2は、図1の棚板3の斜視図である。図1および図2を参照して、棚板3は、水平方向に広がっている。すなわち、棚板3は、左右方向X1および前後方向Y1にともに広がっている。棚板3は、平面視で矩形をなしている。棚板3は、左右方向X1に延びる直線状の奥縁11を有している。奥縁11が桟パネル2の桟材4間の隙間6に差し込まれることにより、棚板3が桟パネル2に支持される。
棚板3の上面12において奥縁11寄りの部分に、係合溝14が形成されている。この係合溝14は、桟パネル2の桟材4に係合する。
一対の段差部15,16は、係合溝14において奥側および手前側に互いに対向して配置されている。各段差部15,16は、棚板3の上面12の平坦な頂部から略鉛直方向下方へ向けて延びるとともに左右方向X1に沿って延びている。例えば、段差部15,16は、棚板3の上面12の頂部に対して略直角に形成された平面からなる。
楔片材20は、例えば木製の板材により形成されており、左右方向X1に延びている。楔片材20は、棚板3の下面18に沿って前後方向Y1にスライド変位可能とされ、係合溝14の下に位置する後位置と、係合溝14の下から前方寄りに外れた前位置とに変位可能とされている。なお、図3(a)には、後位置にある楔片材20を実線で図示し、前位置にある楔片材20を一点鎖線で図示した。
ナット21は、筒状の金属部材からなり、一端面が棚板3の下面18に面一になるように、かつ、棚板内で回転しないように埋設されている。
ボルト23は、太径部としての頭部と、細径部としての軸部とを有している。軸部の外周に雄ねじが形成されている。ボルト23の雄ねじと、ナット21の雌ねじとが、ねじ嵌合する。
楔片材20は、左右方向X1に直線状に延びる後端面32を有している。後端面32は、後方に向かうにしたがって棚板3の下面18に近づく上向きの傾斜面である。楔片材20の下面31において、左右方向X1に関する楔片材20の中央部34には、操作用の孔35が形成されている。この孔35の中に指を入れて、この指で、孔35の縁部を押し引きできるようにされている。
図4および図5(c)を参照して、桟材4は、当該桟材4の直上方に取り付けられる棚板3を支持する支持面としての上面40を有している。上面40は、前後方向Y1および左右方向X1にともに直線状に延びる平坦面により形成されている。
また、係合溝14が、桟パネル2に含まれる何れの桟材4に対しても下方から嵌まり得るように、前後方向Y1に関して、係合溝14の溝幅L2と、各桟材4の前面42および後面44の下部同士の間隔L3とが互いに等しくされている(L2=L3)。これとともに、上下方向Z1に関して、棚板3の奥縁11の高さ寸法L4が、桟材4間の間隔L1よりも小さくされている(L4<L1)。さらに、上下方向Z1に関して、楔片材20の厚みL5(上面30および下面31間の距離)と、棚板3の係合溝14の溝底17および下面18間の距離L6との和L7は、桟材4間の間隔L1と等しくされている(L5+L6=L7=L1)。
図5(b)を参照して、棚板3の奥縁11が、桟材4の後方へ達すると、棚板3を持ち上げて係合溝14に桟材4を嵌め入れる。
本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点のみを図示して、この点を説明する。なお、他の構成については、上述の実施形態と同様である。
また、側板50の後面51の上部は、上端部に切り欠かれて形成された逃げ部54を有している。この逃げ部54は、棚板3を桟パネル2に取り付けるときに、当該棚板3よりも上方にある桟材4や枠材5から逃げるようにされている。これにより、棚板3を斜めに取り付ける場合に、桟材4と側板50との干渉を防止でき、側板50付きの棚板3を容易に取り付けることができる。
3…棚板
4…桟材
6…隙間
11…奥縁
12…棚板の上面
14…係合溝
15,16…段差部
18…棚板の下面
20…楔片材
21…ナット
22…長孔
23…ボルト
32…後端(傾斜面)
34…中央部
35…操作用の孔
K1…取付構造
L1…間隔
G1…間隔
X1…左右方向(水平方向)
Y1…前後方向(水平方向)
Z1…上下方向
Claims (5)
- 左右方向に延びる棒状の複数の桟材を有し、これら複数の桟材が上下方向に互いに一定の間隔を開けて配列されることにより棚受用の取付壁を構成する桟パネルと、
左右方向に延びる直線状の奥縁を有するとともに、水平方向に広がっており、上記奥縁が上記桟パネルの桟材間の隙間に差し込まれることにより上記桟パネルに支持される棚板と、
上記棚板の上面に形成された係合溝であって、当該係合溝は、上記奥縁とは所定の間隔を開けて上記奥縁に対して平行に延びており、上記桟パネルの桟材に対して下方から嵌まり得る係合溝と、
上記棚板を上記桟パネルに固定するために上記棚板の下面に取り付けられており、左右方向に延びた楔片材であって、当該楔片材は、上記棚板の上記下面に沿って前後方向にスライド変位可能とされ、上記係合溝の下に位置する後位置と、上記係合溝の下から前方寄りに外れた前位置とに変位可能な楔片材とを備え、
上記溝の底面から上記楔片材の下面までの寸法は、上記桟材の間隔とされていることを特徴とする棚の取付構造。 - 左右方向に延びる棒状の複数の桟材を有し、これら複数の桟材が上下方向に互いに一定の間隔を開けて配列されることにより棚受用の取付壁を構成する桟パネルに対して取り付けられる棚板であって、
上記棚板は、左右方向に延びる直線状の奥縁を有するとともに、水平方向に広がっており、
上記棚板の上面には、上記桟パネルの上記桟材に係合する係合溝が形成されており、当該係合溝は、上記奥縁とは所定の間隔を開けて上記奥縁に対して平行に延びており、上記桟パネルの桟材に対して下方から嵌まるようにされ、
上記棚板の下面には、上記棚板を上記桟パネルに固定するための左右方向に延びた楔片材が取り付けられており、この楔片材は、上記棚板の上記下面に沿って前後方向にスライド変位可能とされ、上記係合溝の下に位置する後位置と、上記係合溝の下から前方寄りに外れた前位置とに変位可能とされており、
上記溝の底面から上記楔片材の下面までの寸法は、上記桟材の間隔とされていることを特徴とする棚板。 - 上記棚板の上記下面には、左右方向に互いに所定の間隔をあけて少なくとも2つのナットが埋設されており、
上記楔片材には、左右方向に互いに所定の間隔をあけ、上記ナットの埋設位置に対応する位置に、前後方向に延びる長孔がそれぞれ形成されており、
上記長孔を下方から貫通し対応する上記ナットにそれぞれねじ嵌合する少なくとも2つのボルトによって、上記楔片材は、前後方向にスライド変位可能に保持されていることを特徴とする請求項2記載の棚板。 - 上記楔片材の後端縁は、後方に向かうにしたがって棚板の下面に近づく上向きの傾斜面を含むことを特徴とする請求項2または3記載の棚板。
- 上記楔片材の左右方向中央部には、楔片材を前方に変位させる際に手指をひっかける操作用の孔が形成されていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載の棚板。
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