JP2011039041A - アンモニア濃度検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】長期にわたって使用してもアンモニア濃度の検出感度が低下しにくい。
【解決手段】アンモニア濃度検出センサ100は、被測定ガスのアンモニア濃度を検出可能なセンサ素子110と、被測定ガスのセンサ素子110への流入を規制すると共にセンサ素子110を保護する保護カバー120とを備えている。この保護カバー120は、コーティング層によって被覆されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンモニア濃度検出センサに関する。
昨今の排ガス規制において、ディーゼルエンジンの排気ガス中にはNOxを還元させる成分(CO、HC等)が不足しているので、NOx還元を促進する方法として、還元処理前の排気ガス中に必要に応じて外部から何らかの還元剤を導入することが検討されている。そのような還元剤としては、尿素が検討されている。尿素によるNOxの還元には、尿素を加水分解して生成されるアンモニアを利用して、触媒によりNOxを還元させ、無害なN2とH2Oに分解させるものがある。ここで、加水分解される尿素量を制御するためには、NOxを還元して過剰に残ったアンモニア濃度をモニターする必要があり、そのためのセンサが必要となる。このようなセンサとしては、酸素イオン伝導体を用いて可燃性ガス成分濃度を検出するガス濃度検出センサを利用することができる。また、こうしたガス濃度検出センサには、センサ素子部の周囲に排ガスの流れを均一にするようにした保護カバーや、エンジンの始動時に発生する凝縮水の付着を防止するようにした保護カバーを取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−301579号公報
しかしながら、保護カバーを取り付けたガス濃度検出センサを用いてアンモニア濃度を検出する場合、時間の経過に伴って検出感度が低下することが判明した。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、長期にわたって使用してもアンモニア濃度の検出感度が低下しにくいアンモニア濃度検出センサを提供することを主目的とする。
本発明者らは、経時により感度の低下したガス濃度検出センサの保護カバーを外して再度アンモニア濃度を検出したところ、感度が元に戻ったことから、センサ素子部が経時劣化したのではなく、保護カバーが経時劣化し、その経時劣化後の保護カバーによってアンモニアが分解されて感度が低下したと考えた。こうした経時劣化後の保護カバーによってアンモニアが分解されるメカニズムは定かではないが、例えば以下のように考えられる。すなわち、保護カバーにはアンモニアと反応する反応物質が含まれている可能性があり、保護カバーの酸化により表面に細かな凹凸(荒れ)が発生してアンモニアと保護カバーに含まれる反応物質との反応サイトが増加したというメカニズムが考えられる。あるいは、保護カバーの経時劣化により保護カバー内の輻射熱が増えて温度が上昇し、アンモニアと保護カバーに含まれる反応物質との反応が促進されたというメカニズムも考えられる。こうしたことを踏まえて、本発明者らは、保護カバーをコーティング層で被覆したところ、経時による感度低下が抑制されることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のアンモニア濃度検出センサは、被測定ガスのアンモニア濃度を検出可能なセンサ素子と、前記被測定ガスの前記センサ素子への流入を規制すると共に前記センサ素子を保護する保護カバーとを備えたアンモニア濃度検出センサであって、前記保護カバーが、コーティング層によって被覆されているものである。
このアンモニア濃度検出センサでは、保護カバーがコーティング層によって被覆されているため、長期にわたって酸化力のあるガスや腐食性のあるガスにさらされたとしても、保護カバーが劣化しにくい。したがって、このアンモニア濃度検出センサを長期にわたって使用しても、アンモニア濃度の検出感度が低下しにくい。
本発明のアンモニア濃度検出センサにおいて、保護カバーは、ステンレス鋼製であり、コーティング層は、金属元素の窒化物、炭化物又は炭窒化物であり、該金属元素として少なくともTi,Zr及びCrからなる群より選ばれた1つを含むものとしてもよい。また、コーティング層は疎水性であることが好ましい。こうすれば、保護カバーに水が付着しにくいため、センサ素子に水が付着してクラックが発生するのを防止することができる。このようなコーティング層としては、例えば、TiC,TiCN,TiN,ZrC,ZrCN,ZrN,CrC,CrCN,CrN,TiAlN,ZrAlN,CrAlNなどが挙げられる。また、コーティング層は、耐熱温度が400℃以上であることが好ましい。こうすれば、センサ素子の通常の作動温度(700℃以上)では保護カバーの温度が250℃以下のため、保護カバーの劣化を良好に防止することができる。
本発明のアンモニア濃度検出センサは、窒素酸化物が発生する排気システムにおいて排気中の窒素酸化物をアンモニアを使用して浄化する触媒(NOx浄化触媒)の前後両方又はいずれか一方に配置してもよい。例えば、本発明のアンモニア濃度検出センサをNOx浄化触媒の前方(上流)のみに配置する場合には、NOx浄化触媒の後方(下流)に窒素酸化物を測定可能なNOxセンサを配置し、該NOxセンサの前後(上下流)のどちらか一方にアンモニアを浄化する触媒(NH3浄化触媒)を配置することが好ましい。こうすれば、NOx浄化触媒で反応せずに通過したアンモニアをNH3浄化触媒で無害化するのでアンモニアが外部へ流出しない。また、NOx浄化触媒の前方でアンモニア濃度を測定し、NOx浄化触媒の後方でNOx濃度を測定することで、NOx浄化触媒でのアンモニアの使用量を規定することができる。一方、本発明のアンモニア濃度検出センサをNOx浄化触媒の前後両方に配置する場合には、両アンモニア濃度検出センサのアンモニア濃度を測定することで、NOx浄化触媒でのアンモニアの使用量を規定することができる。本発明のアンモニア濃度検出センサを適用する好適な例としてはSCRシステム(SCRはselective catalytic reductionの略)が挙げられる。このシステムでは、尿素水溶液から生成されるアンモニアを使用してディーゼルエンジンからの排気中の窒素酸化物を還元浄化するNOx浄化触媒が配置されている。そこで、本発明のアンモニア濃度検出センサをこのNOx浄化触媒の下流に配置し、該NOx浄化触媒を通過したあとの排気を被測定ガスとして測定することが好ましい。ディーゼルエンジンからの排気は高温で酸素を多く含むため保護カバーの劣化が促進しやすいことから、本発明を適用する意義が高い。
エンジン200の排気経路210の概略説明図である。 アンモニア濃度検出センサ100の構成を表す縦断面図である。 センサ素子110の構成を表す縦断面図である。 分析システム300の概略説明図である。 バーナー試験機500の説明図である。 壊れだし水量測定装置400の概略説明図である。 ヒータ温度とオフセット電流との関係を表すグラフである。 ヒータ温度とポンプ電流Ip2との関係を表すグラフである。 ヒータ温度とポンプ電流差分ΔIp2との関係を表すグラフである。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はエンジン200の排気経路210の概略説明図、図2はアンモニア濃度検出センサ100の構成を表す縦断面図、図3はセンサ素子110の構成を表す縦断面図である。
エンジン200の排気経路210には、図1に示すように、酸化触媒220と、尿素を排気管内に注入するインジェクタ230と、尿素が加水分解したときに生成するアンモニアを利用して窒素酸化物(NOx)を還元して無害なN2とH2Oに分解させるSCR(選択還元型触媒)240と、SCR240を通過した後の排ガスに含まれる過剰のアンモニア濃度を検出するアンモニア濃度検出センサ100とが配置されている。エンジン200から排出された直後の排ガスは、ハイドロカーボン(HC)や一酸化炭素(CO)、NOxなどを含んでいる。この排ガスは、酸化触媒220を通過するときにHCやCOは水と二酸化炭素とに変換されて無毒化されるが、NOxは酸化触媒を通過したあとも残存したままである。SCR240は、酸化触媒220を通過したあとの排ガス中のNOxを、インジェクタ230から注入された尿素が加水分解されて生成するアンモニアを利用して還元して、無毒なN2とH2Oに分解する。アンモニア濃度検出センサ100は、SCR240を通過した後の排ガスに含まれる過剰のアンモニア濃度を検出する。エンジンECUは、検出された過剰のアンモニア濃度がゼロに近づくようにインジェクタ230から排気管へ注入する尿素量を制御する。
アンモニア濃度検出センサ100は、図2に示すように、アンモニアをNOxに変換する機能と共に変換後のNOxを検出する機能を有するセンサ素子110と、このセンサ素子110を保護する保護カバー120とを備えている。以下、センサ素子110と保護カバー120について、詳説する。
まず、センサ素子110について説明する。センサ素子110は、図3に示すように、それぞれがジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質層からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図3で下側からこの順に積層された構造を有する細長な長尺の板状体形状の素子である。また、これら6つの層を形成する固体電界質は緻密な気密のものである。このセンサ素子110は、例えば、各層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工および回路パターンの印刷などを行った後にそれらを積層し、さらに、焼成して一体化させることによって製造される。
センサ素子110の一先端部であって、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に連通する態様にて隣接形成されてなる。ガス導入口10と、緩衝空間12と、第1内部空所20と、第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いた態様にて設けられた上部を第2固体電解質層6の下面で、下部を第1固体電解質層4の上面で、側部をスペーサ層5の側面で区画されたセンサ素子110内部の空間である。第1拡散律速部11と、第2拡散律速部13と、第3拡散律速部30とはいずれも、2本の横長の(図面に垂直な方向が開口の長手方向と一致する)スリットとして設けられる。なお、ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位をガス流通部とも称する。
また、ガス流通部よりも先端側から遠い位置には、第3基板層3の上面と、スペーサ層5の下面との間であって、側部を第1固体電解質層4の側面で区画される位置に基準ガス導入空間43が設けられている。基準ガス導入空間43には、NOx濃度の測定を行う際の基準ガスとして、例えば大気が導入される。大気導入層48は、多孔質アルミナからなる層である。この大気導入層48には、基準ガス導入空間43を通じて基準ガスが導入されるようになっている。また、大気導入層48は、基準電極42を被覆するように形成されている。基準電極42は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4とに挟まれる態様にて形成される電極であり、上述のように、その周囲には、基準ガス導入空間43につながる大気導入層48が設けられている。また、後述するように、基準電極42を用いて第1内部空所20内や第2内部空所40内の酸素濃度(酸素分圧)を測定することが可能となっている。
ガス流通部において、ガス導入口10は、外部空間に対して開口している。このため、ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子110内に被測定ガスが取り込まれるようになっている。第1拡散律速部11は、ガス導入口10から取り込まれた被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。緩衝空間12は、第1拡散律速部11より導入された被測定ガスを第2拡散律速部13へと導くために設けられた空間である。第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第1内部空所20に導入される被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。被測定ガスが、センサ素子110外部から第1内部空所20内まで導入されるにあたって、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によってガス導入口10からセンサ素子110内部に急激に取り込まれた被測定ガスは、直接第1内部空所20へ導入されるのではなく、第1拡散律速部11、緩衝空間12、第2拡散律速部13を通じて被測定ガスの濃度変動が打ち消された後、第1内部空所20へ導入されるようになっている。これによって、第1内部空所20へ導入される被測定ガスの濃度変動はほとんど無視できる程度のものとなる。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中のアンモニアを同じく被測定ガス中の酸素で酸化してNOxに変換すると共に酸素分圧を調整するための空間として設けられている。この酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。主ポンプセル21は、第1内部空所20に面する第2固体電解質層6の下面のほぼ全面に設けられた天井電極部22aを有する内側ポンプ電極22と、天井電極部22aと対応する領域に外部空間に露出する態様にて設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成されてなる電気化学的ポンプセルである。内側ポンプ電極22は、第1内部空所20を区画する上下の固体電解質層(第2固体電解質層6および第1固体電解質層4)、および、側壁を与えるスペーサ層5にまたがって形成されている。具体的には、第1内部空所20の天井面を与える第2固体電解質層6の下面には天井電極部22aが形成され、また、底面を与える第1固体電解質層4の上面には底部電極部22bが形成され、そして、それら天井電極部22aと底部電極部22bとを接続するように、側部電極部(図示省略)が第1内部空所20の両側壁部を構成するスペーサ層5の側壁面(内面)に形成されて、該側部電極部の配設部位においてトンネル形態とされた構造において配設されている。内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2とのサーメット電極)として形成される。なお、被測定ガスに接触する内側ポンプ電極22は、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に所望のポンプ電圧Vp0を印加して、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流すことにより、第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所20に汲み入れることが可能となっている。
また、第1内部空所20における雰囲気中の酸素濃度(酸素分圧)を検出するために、内側ポンプ電極22と、第2固体電解質6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、基準電極42によって、電気化学的なセンサセル、すなわち、主ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル80が構成されている。この酸素分圧検出センサセル80における起電力V0を測定することで第1内部空所20内の酸素濃度(酸素分圧)がわかるようになっている。さらに、起電力V0が一定となるようにVp0をフィードバック制御することでポンプ電流Ip0が制御されている。これによって、第1内部空所内20内の酸素濃度を所定の一定値に保つことができる。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガス中のNOx濃度の測定に係る処理を行うための空間として設けられている。第3拡散律速部30は、第1内部空所20で主ポンプセル21の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを第2内部空所40に導く部位である。NOx濃度の測定は、主として、補助ポンプセル50により酸素濃度が調整された第2内部空所40において、さらに、測定ポンプセル41の動作によりNOx濃度が測定される。
第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素濃度(酸素分圧)が調整された後、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、第2内部空所40内の酸素濃度を高精度に一定に保つことができるため、精度の高いNOx濃度測定が可能となる。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40に面する第2固体電解質層6の下面の略全体に設けられた天井電極部51aを有する補助ポンプ電極51と、外側ポンプ電極23(外側ポンプ電極23に限られるものではなく、センサ素子110と外側の適当な電極であれば足りる)と、第2固体電解質層6とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。この補助ポンプ電極51は、先の第1内部空所20内に設けられた内側ポンプ電極22と同様なトンネル形態とされた構造において、第2内部空所40内に配設されている。つまり、第2内部空所40の天井面を与える第2固体電解質層6に対して天井電極部51aが形成され、また、第2内部空所40の底面を与える第1固体電解質層4には、底部電極部51bが形成され、そして、それらの天井電極部51aと底部電極部51bとを連結する側部電極部(図示省略)が、第2内部空所40の側壁を与えるスペーサ層5の両壁面にそれぞれ形成されたトンネル形態の構造となっている。なお、補助ポンプ電極51については、内側ポンプ電極22と同様に、被測定ガス中のNOx成分に対する還元能力を弱めた材料を用いて形成される。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と外側ポンプ電極23との間に所望の電圧Vp1を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間から第2内部空所40内に汲み入れることが可能となっている。
また、第2内部空所40内における雰囲気中の酸素分圧を制御するために、補助ポンプ電極51と、基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、補助ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル81が構成されている。この酸素分圧検出センサセル81にて検出される起電力V1に基づいて電圧制御される可変電源52にて、補助ポンプセル50がポンピングを行う。これにより第2内部空所40内の雰囲気中の酸素分圧は、NOxの測定に実質的に影響がない低い分圧にまで制御されるようになっている。また、これとともに、補助ポンプセル50のポンプ電流Ip1が、主ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル80の起電力の制御に用いられるようになっている。具体的には、ポンプ電流Ip1は、制御信号として酸素分圧検出センサセル80に入力され、その起電力V0が制御されることにより、第3拡散律速部30から第2内部空所40内に導入される被測定ガス中の酸素分圧の勾配が常に一定となるように制御されている。NOxセンサとして使用する際は、主ポンプセル21と補助ポンプセル50との働きによって、第2内部空所40内での酸素濃度は約0.001ppm程度の一定の値に保たれる。
測定ポンプセル41は、第2内部空所40内において、被測定ガス中のNOx濃度の測定を行う。測定ポンプセル41は、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって第3拡散律速部30から離間した位置に設けられた測定電極44と、外側ポンプ電極23と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。測定電極44は、平面視ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極である。測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されてなる。第4拡散律速部45は、アルミナ(Al23)を主成分とする多孔体にて構成される膜である。第4拡散律速部45は、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担うとともに、測定電極44の保護膜としても機能する。
測定ポンプセル41においては、測定電極44の周囲の雰囲気中におけるNOxの分解によって生じた酸素を汲み出して、その発生量をポンプ電流Ip2として検出することができる。
また、測定電極44の周囲の酸素分圧を検出するために、第2固体電界質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、測定電極44と、基準電極42とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、測定ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル82が構成されている。測定ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された起電力V2に基づいて可変電源46が制御される。
第2内部空所40内に導かれた被測定ガスは、酸素分圧が制御された状況下で第4拡散律速部45を通じて測定電極44に到達することとなる。測定電極44の周囲の被測定ガス中のNOxは還元されて(2NO→N2+O2)酸素を発生する。そして、この発生した酸素は測定ポンプセル41によってポンピングされることとなるが、その際、測定ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された制御電圧V2が一定となるように可変電源の電圧Vp2が制御される。測定電極44の周囲において発生する酸素の量は、被測定ガス中のNOxの濃度に比例するものであるから、測定ポンプセル41におけるポンプ電流Ip2を用いて被測定ガス中のNOx濃度が算出されることとなる。ここで、アンモニア濃度検出センサ100に導入される前の被測定ガスは、SCR240でNOxが還元されて無毒化されているためNOxを含んでいない。しかし、過剰のアンモニアを含んでおり、そのアンモニアが第1内部空所20で酸化されてNOxに変換されるため、第2内部空所40に導入された被測定ガスにはアンモニア由来のNOxが含まれている。したがって、NOx濃度を測定することにより、アンモニア濃度を導出することができる。アンモニア濃度を導出する具体的な手順は以下のとおりである。すなわち、予めアンモニアやNOxを含まないサンプルガスを流したときのポンプ電流Ip2をオフセット電流とし、実際の被測定ガスを流したときのポンプ電流Ip2からオフセット電流を差し引いたポンプ電流差分ΔIp2を求め、このポンプ電流差分ΔIp2に対応する酸素量からNOx濃度、ひいてはアンモニア濃度を算出する。
また、測定電極44と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、基準電極42とを組み合わせて、電気化学的センサセルとして酸素分圧検出手段を構成するようにすれば、測定電極44の周りの雰囲気中のNOx成分の還元によって発生した酸素の量と基準大気に含まれる酸素の量との差に応じた起電力を検出することができ、これによって被測定ガス中のNOx成分の濃度を求めることも可能である。また、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、外側ポンプ電極23と、基準電極42とから電気化学的なセンサセル83が構成されており、このセンサセル83によって得られる起電力Vrefによりセンサ外部の被測定ガス中の酸素分圧を検出可能となっている。
このような構成を有するアンモニア濃度検出センサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定ポンプセル41に与えられる。したがって、被測定ガス中のNOxの濃度に略比例して、NOxの還元によって発生する酸素が測定ポンプセル41より汲み出されることによって流れるポンプ電流Ip2に基づいて、被測定ガス中のNOx濃度を知ることができるようになっている。
さらに、センサ素子110は、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子110を加熱して保温する温度調整の役割を担うヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、ヒータ電極71と、ヒータ72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74、圧力放散孔75とを備えている。ヒータ電極71は、第1基板層1の下面に接する態様にて形成されてなる電極である。ヒータ電極71を外部電源と接続することによって、外部からヒータ部70へ給電することができるようになっている。ヒータ72は、第2基板層2と第3基板層3とに上下から挟まれた態様にて形成される電気抵抗体である。ヒータ72は、スルーホール73を介してヒータ電極71と接続されており、該ヒータ電極71を通して外部より給電されることにより発熱し、センサ素子110を形成する固体電解質の加熱と保温を行う。また、ヒータ72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、アンモニア濃度検出センサ100の全体を上記固体電解質が活性化する温度に調整することが可能となっている。ヒータ絶縁層74は、ヒータ72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、第2基板層2とヒータ72との間の電気的絶縁性、および、第3基板層3とヒータ72との間の電気的絶縁性を得る目的で形成されている。
圧力放散孔75は、第3基板層3を貫通し、基準ガス導入空間43に連通するように設けられてなる部位であり、ヒータ絶縁層74内の温度上昇に伴う内圧上昇を緩和する目的で形成されてなる。
次に、保護カバー120について説明する。保護カバー120は、図2に示すように、センサ素子110の周囲を取り囲むように配置されている。この保護カバー120は、センサ素子110の先端を覆う内側保護カバー122と、この内側保護カバー122を覆う外側保護カバー124と、内側保護カバー122と外側保護カバー124との間に設置された中間保護カバー126とを有している。内側保護カバー122は、筒状に形成され、センサ素子110に対向する位置に複数の内側保護カバー孔122aが形成されている。外側保護カバー124は、有底筒状に形成され、その側面のうち内側保護カバー122に対向しない位置に外側保護カバー孔124aが形成されている。中間保護カバー126は、軸方向の途中に段差(フランジ部126c)を有する有底筒状に形成され、先端側にて内側保護カバー122の外周面に当接し、フランジ部126cよりも後端側にて外側保護カバー124の内周面に当接している。フランジ部126cには、中間保護カバー126の軸を中心とする円弧状(三日月型)のスリット126aが等間隔に複数個(例えば6個)形成されている。また中間保護カバー126は先端側に中間保護カバー孔126bが形成されている。
各保護カバー122,124,126はいずれもステンレス鋼板を加工したあと、CVDにより表裏両面にコーティング層(図2の円内参照)を施したものである。コーティング材としては、ステンレス鋼の劣化を防止可能なものであれば特に限定しないが、例えば、金属元素の窒化物、炭化物又は炭窒化物であり、該金属元素として少なくともTi,Zr及びCrからなる群より選ばれた1つを含むものとしてもよい。また、コーティング材は疎水性であることが好ましい。このようなコーティング材としては、例えば、TiC,TiCN,TiN,ZrC,ZrCN,ZrN,CrC,CrCN,CrN,TiAlN,ZrAlN,CrAlNなどが挙げられる。また、コーティング材は、耐熱温度が400℃以上であることが好ましい。なお、親水性ではあるが、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)をコーティング材として使用してもよい。
以上詳述した本実施形態によれば、保護カバー120がコーティング層によって被覆されているため、長期にわたって酸化力のあるガスや腐食性のあるガスにさらされたとしても、保護カバー120が劣化しにくい。したがって、アンモニア濃度検出センサ100を長期にわたって使用しても、アンモニア濃度の検出感度が低下しにくい。また、燃焼ガスにH2Oを含むものは、燃焼停止後排ガス経路に凝集水が生成し、それが燃焼開始直後飛散してその後方に配置されたアンモニア濃度検出センサ100のセンサ素子110にダメージを与えることがあるが、コーティング層が疎水性の場合には、保護カバー120に水が付着しにくいためか、センサ素子110に水が付着してクラックが発生するのを防止することができる。この理由として、コーティング層が疎水性であるため、系内への水の導入を阻止するためと考えられる。更に、ディーゼルエンジンからの排気は高温で酸素を多く含むため保護カバー120の劣化が促進しやすいことから、本発明を適用する意義が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、アンモニア濃度検出センサ100に導入される被測定ガス中のアンモニアを第1内部空所20でNOxに変換したが、第1内部空所20でアンモニアをNOxへ変換する代わりに、第2内部空所40でアンモニアを残存酸素により酸化してNOxに変換してもよい。あるいは、第2内部空所40でアンモニアを分解してH2とN2とを発生させ、そのうちのH2をプロトンポンプ(特許第3511468号公報の段落0103,0104参照)によって汲み出し、その際のポンプ電流を検出することによってアンモニア濃度を求めてもよい。
上述した実施形態では、保護カバー120として内側保護カバー122、外側保護カバー124及び中間保護カバー126の3層構造からなるものを用いたが、2層構造や1層構造としてもよい。
上述した実施形態では、各保護カバー122,124,126の表裏両面にコーティング層を形成したが、表面及び裏面のいずれか一方にコーティング層を形成してもよいし、保護カバー122,124,126のいずれか1つ又は2つにコーティング層を形成してもよい。
上述した実施形態では、コーティング層をCVDにより形成したが、PVDや溶射などにより形成してもよい。
[実施例1〜8、比較例1]
保護カバー120のコーティング層が形成されていない点を除き上述したアンモニア濃度検出センサ100と同じ構造のセンサを比較例1とした。また、この比較例1のセンサの保護カバー120に各種コーティング材を用いてCVDでコーティング層を形成したものを実施例1〜8とした。保護カバー120の母材、コーティング材及びコーティング材の耐熱温度(示差熱天秤(TG−DTA)による)は、表1に示したとおりである。なお、コーティング材のうちDLCは親水性だが、そのほかは疎水性である。
実施例1〜8及び比較例1につき、耐久試験の前後におけるNH3感度低下率D(%)及び壊れだし水量W(cm3)を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2011039041
NH3感度低下率D(%)は、図4に示す分析システム300を用いて求めた。すなわち、分析システム300として、N2ガス、O2ガス及び水蒸気の流量を調節するマスフローコントローラ((株)堀場エステック製のSEC−Z500シリーズ)310と、このマスフローコントローラ310に接続されたヒータ320と、このヒータ320を通過したガスともう一台のマスフローコントローラ312から供給される流量調節されたNH3ガスとを混合するミキシング装置330と備え、ヒータ320の下流に断熱材で覆われた断熱パイプ340を接続し、この断熱パイプ340の下流に温度センサ、アンモニア濃度検出センサ及びガス分析計が取り付けられた測定パイプ350を接続したものを用意した。なお、図中、網掛け部分は断熱材を表す。そして、実施例1〜8及び比較例1のアンモニア濃度検出センサにつき、耐久試験前にポンプ電流差分ΔIp2を測定し、その後耐久試験を行い、耐久試験後に再度ポンプ電流差分ΔIp2を測定した。ここで、ポンプ電流差分ΔIp2は100ppmのNH3を含むN2ガスを用いたときのポンプ電流Ip2から、NH3を含まないN2ガスを用いたときのポンプ電流Ip2(オフセット電流)を差し引いた値である。このときの具体的な測定条件を下記表2に示す。そして、NH3感度低下率D(%)を表1の欄外に示す式により算出した。なお、耐久試験は、図5に示すバーナー試験機500を用いて行った。図5はバーナー試験機500の説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。このバーナー試験機500は、パイプ502の上下にそれぞれ3つ、左右にそれぞれ4つのセンサ取付口を有し、パイプ502の一端に取り付けたバーナー504で燃料を燃焼し、その排ガスがパイプ502を流通するように構成したものである。具体的には、センサ取付口にアンモニア濃度検出センサ100を取り付け、燃料としてLPGを使用してλが1.05±0.05となるように制御されたガス(ガス温度950℃)をパイプに400時間流すことにより行った。また、これと同様の試験を、λが0.95±0.05となるように制御されたガス(ガス温度950℃)を400時間流すことにより行った。なお、λが1.05±0.05の場合の結果とλが0.95±0.05の場合の結果を表1に示す。
Figure 2011039041
一方、壊れだし水量W(cm3)は、図6に示す壊れだし水量測定装置400を用いて求めた。すなわち、壊れだし水量測定装置400として、直径40mmの2本のパイプ410,420を角度が150°となるように繋ぎ合わせ、繋ぎ目から1500mmの位置にエンジンを接続し、繋ぎ目からエンジンとは反対側に向かって500mmの位置に耐久試験前のアンモニア濃度検出センサを配置したものを用意した。そして、繋ぎ目部分に任意の水を蓄えた状態で、エンジンを所定の運転条件で運転した。エンジンを運転している間、繋ぎ目部分の水がセンサに向かって飛散させて蓄えた水を全てパイプの外へ放出した。その後、アンモニア濃度検出センサからの出力に異常が見られた時点でエンジンの運転を停止し、試験当初に蓄えた水の量を壊れだし水量とした。センサに異常が見られなかった場合は、水量を10cm3増やして同様の試験をセンサに異常が見られるまで実施した。なお、所定の運転条件とは、アンモニア濃度検出センサのヒータへの通電を開始し、60秒後の時点において、エンジンをスタートし(アイドル状態の回転数=600rpm)、スタートから15秒後の時点から、3秒間の加速運転(加速状態のピーク時の回転数=5000rpm)を続けて3回行うことを1サイクルとして、このサイクルを1回実施した。
表1から明らかなように、実施例1〜8では、比較例1に比べて、λがリッチ(燃料過多)でもリーン(燃料希薄)でも、NH3感度低下率Dが小さな値になった。その原因は、次のように考えられる。すなわち、実施例1〜8では、保護カバーがコーティング層によって被覆されているため、耐久試験後も保護カバーが劣化しなかったと考えられる。一方、比較例1では、保護カバーがコーティング層によって被覆されていないため、耐久試験により保護カバーが劣化し、被測定ガス中のアンモニアが保護カバーを外から内へ通過するときに劣化した保護カバーによって分解されたと考えられる。耐熱温度が400℃以上のコーティング材を用いた場合には、NH3感度低下率が30%以下になった。また、耐熱温度が700℃以上のコーティング材を用いた場合には、NH3感度低下率Dが20%以下になり、保護カバーの劣化抑制が顕著になった。更に、耐熱温度が1000℃以上のコーティング材を用いた場合には、NH3感度低下率Dが10%以下になり、保護カバーの劣化抑制が一層顕著になった。
また、実施例7,8では、比較例1に比べて、壊れだし水量が大きな値になった。これは、実施例7,8の保護カバーのコーティング材が疎水性であるためと考えられる。なお、実施例2〜6については、壊れだし水量を測定していないが、これらのコーティング材も実施例7,8と同様に疎水性であることから、比較例1に比べて壊れだし水量が大きな値になると予測される。
次に、実施例8のアンモニア濃度検出センサを使用して、ヒータ温度に対し、オフセット電流、ポンプ電流Ip2及びポンプ電流差分ΔIp2がどのように変化するかを調べた。なお、各電流値は、NH3感度低下率D(%)を算出する際の耐久試験前のオフセット電流、ポンプ電流Ip2及びポンプ電流差分ΔIp2を測定したときと同じ条件で測定した。その結果を図7〜図9に示す。図7〜図9から明らかなように、ヒータ温度が750℃以上850℃以下の場合には、オフセット電流が非常に小さく、ポンプ電流差分ΔIp2の値も比較的大きかった。しかし、ヒータ温度が750℃を下回った場合や850℃を超えた場合には、オフセット電流が大きくなり、感度が低下しやすく、電極22,51が劣化しやすくなるため好ましくない。
1 第1基板層、2 第2基板層、3 第3基板層、4 第1固体電解質層、5 スペーサ層、6 第2固体電界質層、 10 ガス導入口、 11 第1拡散律速部、 12 緩衝空間、 13 第2拡散律速部、 20 第1内部空所、 21 主ポンプセル、 22 内側ポンプ電極、 22a 天井電極部、 22b 底部電極部、 23 外側ポンプ電極、 30 第3拡散律速部、 40 第2内部空所、 41 測定ポンプセル、 42 基準電極、 43 基準ガス導入空間、 44 測定電極、 45 第4拡散律速部、 46 可変電源、 48 大気導入層、 50 補助ポンプセル、 51 補助ポンプ電極、 51a 天井電極部、 51b 底部電極部、 52 可変電源、 70 ヒータ部、 71 ヒータ電極、 72 ヒータ、 73 スルーホール、 74 ヒータ絶縁層、 75 圧力放散孔、 80 主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、 81 補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、 82 測定ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、 83 センサセル、100 アンモニア濃度検出センサ、110 センサ素子、120 保護カバー、122 内側保護カバー、122a 内側保護カバー孔、124 外側保護カバー、124a 外側保護カバー孔、126 中間保護カバー、126a スリット、126b 中間保護カバー孔、126c フランジ部、210 排気経路、220 酸化触媒、230 インジェクタ、300 分析システム、310 マスフローコントローラ、320 ヒータ、330 ミキシング装置、340 断熱パイプ、350 測定パイプ、400 水量測定装置、410,420 パイプ、500 バーナー試験機、502 パイプ、504 バーナー。

Claims (4)

  1. 被測定ガスのアンモニア濃度を検出可能なセンサ素子と、前記被測定ガスの前記センサ素子への流入を規制すると共に前記センサ素子を保護する保護カバーとを備えたアンモニア濃度検出センサであって、
    前記保護カバーは、コーティング層によって被覆されている、
    アンモニア濃度検出センサ。
  2. 前記保護カバーは、ステンレス鋼製であり、
    前記コーティング層は、金属元素の窒化物、炭化物又は炭窒化物であり、該金属元素として少なくともTi,Zr及びCrからなる群より選ばれた1つを含む、
    請求項1に記載のアンモニア濃度検出センサ。
  3. 前記コーティング層は、耐熱温度が400℃以上である、
    請求項1又は2に記載のアンモニア濃度検出センサ。
  4. 窒素酸化物が発生する排気システムにおいて排気中の窒素酸化物をアンモニアを使用して浄化する触媒の前後両方又はいずれか一方に配置される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンモニア濃度検出センサ。
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