JP2011038988A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が小さく、かつ迅速に衛星信号を受信可能な電子時計を提供する。
【解決手段】GPS付き腕時計は、GPS衛星からの衛星信号を捕捉するとともに、捕捉した衛星信号を受信し、受信した衛星信号に基づいて情報を取得するGPS受信部10と、取得した情報を表示制御する時計制御部20と、衛星信号の受信環境を検出する発電量検出回路36および筐体振動検出部22と、検出される受信環境に応じてベースバンド部13に捕捉させる衛星信号の信号強度の信号受信閾値の初期値を設定する初期閾値設定手段151と、相関回数に応じて信号受信閾値を減少させる閾値可変手段152と、を備えた。そして、GPS受信部10は、信号受信閾値以上の信号強度を有する衛星信号を捕捉し、捕捉した衛星信号を受信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばGPS衛星などの位置情報衛星から衛星信号を受信して現在の日付や時刻を求める電子時計に関するものである。
自己位置を測位するためのシステムであるGPS(Global Positioning System)システムでは、地球を周回する軌道を有するGPS衛星が用いられており、この衛星から信号を受信して受信機の現在位置を測位する装置が実用化されている。
GPS衛星から送信される衛星信号の捕捉では、相関値や信号強度に閾値を持たせ、その閾値以上の信号レベルの衛星信号を受信して以降の同期処理およびNAVデータデコード処理の可否を判別させる。これにより、ノイズなどの影響が小さい良質の電波波形の信号を受信することができ、測位精度や日付時刻修正精度を向上させることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のGPS受信装置は、高仰角衛星の衛星信号を受信すると、その衛星の受信信号レベルをメモリーに格納し、メモリーに格納されたデータが所定数以上となると、これらのデータの平均値(移動平均)を算出する。そして、GPS受信装置は、受信信号レベルに対する最適閾値の対応関係を示すテーブルデータを参照し、前記移動平均に対する最適閾値を設定して、低仰角衛星の衛星信号やマルチパスを排除する方法が採られている。
このようなGPS受信装置では、アルマナックデータを取得して、記憶領域に記憶する。そして、この記憶領域に記憶されたアルマナックデータに基づいて、高仰角に位置するGPS衛星を特定し、特定したGPS衛星から衛星信号を受信する、いわゆるウォームスタートによる受信処理を実施する場合に有効である。
特開2003−149315号公報
しかしながら、このGPS受信装置では、受信環境に関わらず、アルマナックデータに基づいて、高仰角に位置するGPS衛星からの衛星信号を受信可能な閾値を設定し、この閾値以上となる信号強度の衛星信号を受信している。このため、特許文献1の記載のGPS装置では、受信環境が悪い状況、例えばGPS受信装置が室内に位置する状況では、高仰角に位置するGPS衛星の衛星信号を捕捉できず、受信ができないという問題がある。
また、腕時計のような小型の電子時計では、アルマナックデータを記憶するための記憶領域を確保することが困難であるという問題がある。また、アルマナックデータの取得には、長時間の受信処理が必要であり、小型の電子時計では、供給される電力に限度があるため、このような長時間の受信処理を実施することは消費電力上、好ましくない。
したがって、このような小型の電子時計では、不特定衛星に対して、どの位置情報衛星から送信された衛星信号であるかを特定するためのPNコードを掛け合わせ、衛星信号の送信元を特定する相関処理を実施する。そして、この相関処理により特定された衛星信号の信号強度が所定の信号受信閾値以上である場合に、この衛星信号を捕捉して受信動作を実施する、いわゆるコールドスタートによる受信処理が前提となる。このようなコールドスタートによる衛星信号の受信処理において、高仰角衛星に対応したレベルの高い信号受信閾値が設定されている場合、受信環境が悪いと相関処理の開始時から衛星信号を捕捉するまでに時間がかかり、これに伴って消費電力も増大するという問題がある。
本発明は上記のような問題に鑑みて、消費電力が小さく、かつ受信環境に応じて適切に衛星信号を受信可能な電子時計を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、複数の位置情報衛星から送信される衛星信号から捕捉可能な衛星信号をサーチするサーチ処理を実施し、サーチ処理により捕捉された衛星信号のうち、信号強度が所定の信号受信閾値以上となる衛星信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した衛星信号に基づいて少なくとも時刻情報を含む所定の情報を取得する情報取得手段と、取得した情報を表示する表示手段と、全位置情報衛星の前記衛星信号に対して前記サーチ処理を実施した回数であるサーチ回数に応じて、前記信号受信閾値を減少させる閾値可変手段と、前記衛星信号の受信環境を検出する受信環境検出手段と、前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を設定する初期閾値設定手段と、を具備したことを特徴とする。
ここで、全位置情報衛星の衛星信号に対してサーチ処理(相関処理)を実施する場合、その相関処理に要する時間(相関所要時間)はほぼ決まった時間となる。したがって、閾値可変手段は、相関回数をカウントして、所定の相関回数がカウントされる毎に、信号受信閾値を減少させる処理をしてもよく、相関所要時間を計測して、所定の相関回数の相関処理に要する時間毎に、信号受信閾値を減少させる処理をしてもよい。
この発明では、受信環境検出手段により受信環境の状態を検出し、この受信環境に応じて、初期閾値設定手段により信号受信閾値の初期値を設定する。
例えば、電子時計が屋内に位置する場合や、電子時計を装着した腕が動かされている場合などでは、受信環境が悪くなり、高仰角に位置する位置情報衛星から送信される信号強度の高い衛星信号の受信が困難となる。このような受信環境では、信号強度の低い衛星信号を受信することになるが、前述のように高い信号受信閾値が設定されている場合、これらの信号強度の低い衛星信号を捕捉するまでに長時間を要する。
本発明の電子時計では、上記のように受信環境が悪い場合、初期閾値設定手段により信号受信閾値の初期値を低く設定し、受信手段は、この設定された信号受信閾値以上の信号強度を有する衛星信号を受信する。これにより、予め設定された高い信号受信閾値に基づいて受信処理を実施する場合に比べて、より早いタイミングで、信号強度の低い衛星信号を受信することができる。したがって、情報取得手段による情報取得処理、すなわち衛星信号のデコード処理をも早めることができる。このように、早期に衛星信号の受信処理、情報取得処理を完了させることで、これらの処理に要する電力消費をも抑えることができ、電池電圧を長時間維持させることができる。また、電池電圧の電力低下を抑えることができるため、電圧低下によるシステムダウンをも防止することができる。
本発明の電子時計では、前記受信手段は、前記閾値可変手段により前記信号受信閾値が所定の下限値に設定され、かつ前記信号受信閾値が前記下限値に設定された後、所定の前記相関回数内に、前記衛星信号が捕捉されない場合に、受信動作を停止させることが好ましい。
この発明では、閾値可変手段により信号受信閾値が所定の下限値に設定され、その後、所定の相関回数内に位置情報衛星が捕捉されなかった場合、衛星信号を受信しない。すなわち衛星信号が電子時計に届いている場合でも、その衛星信号の信号強度が下限値よりも下回る場合、ノイズ成分も多く含まれ、正確な情報を取得することが困難となり、精度のよい測時処理や測位処理が困難となる。このような場合は、衛星信号を捕捉せず、受信処理を停止させることで、誤った情報が表示部に表示される不都合を防止することができる。
本発明の電子時計は、光を受光して発電するソーラーセルを備え、前記受信環境検出手段は、前記ソーラーセルでの発電量に基づいて受信環境を検出することが好ましい。
この発明では、ソーラーセルでの発電量に基づいて受信環境を検出する。すなわち、ソーラーセルでの発電量が多い場合、電子時計が、太陽光を受光可能な屋外に位置し、高仰角方向に遮蔽物がない位置に配置され,受信感度が良好であると判断できる。一方、ソーラーセルでの発電量が小さい場合、屋内の微弱な光のみでの発電であり、高仰角方向に遮蔽物がある位置に配置され、受信環境が悪いと判断できる。したがって、ソーラーセルの発電量を利用した簡単な構成で、容易に受信環境を検出することができる。また、小型の電子時計において、ソーラーセルを設けることで電力消費量を補うことができる。
本発明の電子時計では、前記受信環境検出手段は、当該電子時計の振動を検出する振動検出手段であり、検出される振動量に基づいて受信環境を検出することが好ましい。
ここで、振動検出手段としては、例えば電子時計に加わる加速度や傾斜状態から振動量を検出するジャイロセンサーなどであってもよく、腕の振りなどにより回転錘を回転させて発電を実施する発電機能付きの電子時計では、その発電量に基づいて振動量を検出するものであってもよい。
腕時計タイプの電子時計では、利用者の腕に装着されて使用されることが一般的であり、この場合、利用者が歩行すると、腕が体の左右側面に位置するため、信号検出手段により振動量が検出される。利用者が歩行中である場合は、利用者の移動に伴って電子時計も移動するため、これに伴って受信環境も変化し、例えば建物により衛星信号が遮断されてしまうなど、受信環境が悪化する場合も想定される。
本発明では、このような場合、検出した振動量が所定閾値以上である場合、利用者が歩行中であり、受信環境が悪化する場合があると判断できる。
本発明の電子時計では、前記情報取得手段により前記時刻情報を取得する測時モード、および前記情報取得手段により、前記衛星信号に含まれる前記位置情報を取得して当該電子時計の位置を演算する測位モードを切り替えるモード切替手段を備え、前記モード切替手段により前記測位モードに切り替えられた際に、前記初期閾値設定手段は、前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を、所定の測位用第一信号受信閾値、および前記測位用第一信号受信閾値より小さい測位用第二信号受信閾値のうちいずれか一方に設定し、前記モード切替手段により前記測時モードに切り替えられた際に、前記初期閾値設定手段は、前記測位用第一信号受信閾値よりも小さい測時用信号受信閾値に設定することが好ましい。
この発明では、モード切替手段により測位モードに切り替えられた場合にのみ、初期閾値設定手段は、受信環境の状態に応じて、信号受信閾値を、測位用第一信号受信閾値から受信環境に応じた測位用第二信号受信閾値に減少させる。
すなわち、測位モードでは、少なくとも3つ以上の衛星信号から位置情報衛星信号の位置情報や軌道情報を取得し、これらの情報に基づいて位置を演算する処理を実施するため、時刻情報のみを取り出す測時モードに比べて、より精度の高い正確な情報が必要となる。このような情報を、迅速に取得するために、測位モードでは、上記発明と同様の処理、すなわち、受信環境に応じた最適な信号受信閾値を設定し、信号受信閾値に基づいて衛星信号を受信する。
一方、測時モードでは、送信される衛星信号から時刻情報のみを取得すればよい。このような場合測位モードのような精度の高い衛星信号は要求されず、信号強度が弱くノイズ成分が含まれる衛星信号であっても、十分に時刻情報を取得することが可能となる。したがって、時刻情報を取得可能な信号強度を有する衛星信号であれば、いずれの位置情報衛星からの衛星信号を受信してもよい。すなわち、測位用第一信号受信閾値よりも小さく、時刻情報を十分受信可能な測時用信号受信閾値を設定し、この信号受信閾値以上となる信号強度の衛星信号を受信すればよい。このような処理を実施することで、測時モードにおいて受信環境の検出処理や、検出結果に応じて信号受信閾値を設定する閾値処理を省略することができ、より迅速に衛星信号を受信できる。
本発明の電子時計では、前記情報取得手段により前記時刻情報を取得する測時モード、および前記情報取得手段により前記衛星信号に含まれる前記位置情報を取得して当該電子時計の位置を演算する測位モードを切り替えるモード切替手段を備え、前記モード切替手段により前記測位モードに切り替えられた際に、前記初期閾値設定手段は、前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を、所定の測位用第一信号受信閾値、および前記測位用第一信号受信閾値より小さい測位用第二信号受信閾値のうちいずれか一方に設定し、前記閾値可変手段は、前記初期閾値設定手段により設定された信号受信閾値の初期値から、前記サーチ回数に応じて、前記信号受信閾値を減少させ、前記モード切替手段により前記測時モードに切り替えられた際に、前記初期閾値設定手段は、前記信号受信閾値の初期値として、前記測位用第一信号受信閾値よりも小さい測時用固定閾値に設定し、前記閾値可変手段は、前記測時用固定閾値を減少させない構成としてもよい。
この発明では、モード切替手段により測位モードに切り替えられた場合では、閾値可変手段は、相関回数に応じて、信号受信閾値を減少させる。これにより、信号強度の高い衛星信号から順に捕捉することができ、より信頼性の高い衛星信号を優先して受信することができる。
一方、測時モードでは、受信環境に関わらず、信号受信閾値を測時用固定閾値に固定して、閾値可変手段は、この値を減少させない。このような場合でも、測時用固定閾値として、時刻情報を取得可能な信号強度レベルに設定されていれば、受信した衛星信号から時刻情報を取り出すことができる。また、閾値可変手段により信号受信閾値を減少させる処理が省略できるため、より処理負荷を軽減させることができ、電力消費量をより抑えることができる。
本発明に係る第1実施形態の電子時計であるGPS付き腕時計を示す概略図である。 前記実施形態のGPS付き腕時計1の回路構成について説明するための図である。 利用者の腕にGPS付き腕時計1が装着された場合のアンテナ指向方向および衛星信号受信状況を示す図である。 GPS付き腕時計1を屋内に配置した場合のアンテナ指向方向および衛星信号受信状況を示す図である。 前記実施形態のGPS付き腕時計の衛星信号の受信処理を示すフローチャートである。 前記実施形態のGPS付き腕時計を屋外に配置した場合の信号受信閾値の変化、および衛星信号の受信状態を示す図である。 前記実施形態のGPS付き腕時計を屋内に配置した場合の信号受信閾値の変化、および衛星信号の受信状態を示す図である。 前記実施形態のGPS付き腕時計の信号強度と時刻情報取得までに要する時間との関係を示す図である。 第2実施形態のGPS付き腕時計を屋外に配置した場合の信号受信閾値の変化、および衛星信号の受信状態を示す図である。 GPS衛星から送信される衛星信号(航行メッセージ)の構成を説明するための概略構成図である。 第3実施形態のGPS付き腕時計を屋外に配置した場合の信号受信閾値の変化、および衛星信号の受信状態を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電子時計であるGPS衛星信号受信装置付き腕時計1(以下「GPS付き腕時計1」という)を示す概略図である。
図1に示すように、GPS付き腕時計1は、文字板2および指針3からなる表示手段を備える。文字板2の一部には開口が形成され、LCD表示パネル等からなるディスプレイ4が組み込まれている。従って、GPS付き腕時計1は、指針3およびディスプレイ4を備えるコンビネーション時計である。
指針3は、秒針、分針、時針等を備えて構成され、ステップモーターで歯車を介して駆動される。
ディスプレイ4はLCD表示パネル等で構成され、後述するように時差データを表示する他、現在時刻やメッセージ情報等も表示可能とされている。
そして、GPS付き腕時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星5からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正したり、測位情報つまり現在位置をディスプレイ4に表示したりできるように構成されている。
また、GPS付き腕時計1には、入力装置(外部操作部材)であるボタン6やリュウズ7が設けられている。
GPS衛星5(5a,5b,5c,5d)は、地球の上空の所定の軌道上を周回しており、1.57542GHzのマイクロ波(Ll波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。ここで、GPS衛星5は本発明における位置情報衛星の一例であり、航法メッセージが重畳された1.57542GHzのマイクロ波(以下、「衛星信号」という)は本発明における衛星信号の一例である。
現在、約30個のGPS衛星5が存在しており、衛星信号がどのGPS衛星5から送信されたかを識別するために、各GPS衛星5はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各chipが+1又は−1のいずれかでありランダムパターンのように見える。従って、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
また、GPS衛星5は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確な時刻情報(以下、「GPS時刻情報」という)が含まれている。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星5に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号にはその時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。そのため、GPS付き腕時計1に内蔵された衛星信号受信装置(以下、「GPS受信機」という)は、1つのGPS衛星5から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターを使用して内部時刻を正確な時刻に修正することができる。
衛星信号にはGPS衛星5の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。GPS受信機は、GPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、GPS受信機の内部時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。すなわち、GPS受信機の3次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、GPS受信機は、一般的には4つ以上のGPS衛星からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行う。
[GPS付き腕時計の回路構成]
図2は、第1実施形態のGPS付き腕時計1の回路構成について説明するための図である。
GPS付き腕時計1は、受信手段であるGPS受信部10、GPSアンテナ11、時計制御部20、および電源回路30を含んで構成されている。
[受信モジュールの構成]
GPS受信部10は、GPSアンテナ11が接続される。GPSアンテナ11は、複数のGPS衛星5からの衛星信号を受信するアンテナである。このGPSアンテナ11は、図3、図4に示すように、時計の表面側にアンテナ指向方向(図中一点鎖線Aで示す)を有している。ここで、図3は、利用者の腕にGPS付き腕時計1が装着された場合のアンテナ指向方向および衛星信号受信状況を示す図であり、図4は、GPS付き腕時計1を屋内に配置した場合のアンテナ指向方向および衛星信号受信状況を示す図である。
GPSアンテナ11は、アンテナ指向方向A側から進入する衛星信号を受信する。したがって、GPS付き腕時計1により、高仰角に位置するGPS衛星5からの信号強度の高い衛星信号を受信するには、上方に遮蔽物がない屋外において、アンテナ指向方向Aが、地表面に対して略垂直方向である高仰角に向くように、GPS付き腕時計1を地表面に対して略水平に維持することが好ましい。しかしながら、通常、GPS付き腕時計1は、図3に示すように、利用者の腕に装着されるものであり、また、図4に示すように、屋内に位置する場合も考えられる。図3に示すように、GPS付き腕時計1が利用者の腕に装着され、利用者が歩行中である場合、腕の動きに応じて、GPSアンテナのアンテナ指向方向Aは様々な方向に向けられるため、高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号の受信が困難となる。また、図4に示すように、GPS付き腕時計1が屋内に位置する場合でも、天井により高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号が遮断されてしまうため、高仰角に位置するGPS衛星5からの信号強度の大きい衛星信号の受信が困難となる。このように、受信環境が悪化した場合では、低仰角に位置するGPS衛星からの衛星信号やマルチパスの衛星信号を受信して、信号処理を実施することになる。
また、GPS受信部10は、RF(Radio Frequency:無線周波数)部12と、ベースバンド部13と、閾値設定部15と、閾値可変タイミング設定部16と、を含んで構成されている。
RF部12は、一般的なGPS受信装置におけるものと同じであるため、説明を省略する。このRF部12では、受信した衛星信号をデジタル信号に変換し、ベースバンド部13に出力する。
ベースバンド部13は、DSP(Digital Signal Processor)131、CPU(Central Processing Unit)132、SRAM(Static Random Access Memory)133、RTC(リアルタイムクロック)134を含んで構成されている。また、GPS受信部10には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)14が接続され、ベースバンド部13にはフラッシュメモリー135等が接続されている。
温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)14は、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成する。
フラッシュメモリー135には時差情報が記憶されている。時差情報は、地理情報が分割された複数の領域の各々の時差が定義された情報である。
ベースバンド部13は、RF部12が変換したデジタル信号(中間周波数帯の信号)からベースバンド信号を復調(デコード)する処理を行う。
また、ベースバンド部13は、衛星信号を捕捉するために、各C/Aコードと同一のパターンのローカルコードを発生し、ベースバンド信号に含まれる各C/Aコードとローカルコードの相関をとる処理を行う。
そして、ベースバンド部13は、各ローカルコードに対する相関値がピークになるようにローカルコードの発生タイミングを調整し、相関値が所定の相関閾値以上となる場合にはそのローカルコードのGPS衛星5に同期(すなわち、GPS衛星5からの衛星信号を捕捉)したものと判断する。
ここで、GPSシステムでは、すべてのGPS衛星5が異なるC/Aコードを用いて同一周波数の衛星信号を送信するCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している。従って、受信した衛星信号に含まれるC/Aコードを判別することで、捕捉可能なGPS衛星5を検索(サーチ)することができる。
また、本実施形態では、相関方式としてスライディング相関方式を採用しており、主にDSP131において実行されている。
さらに、この時、ベースバンド部13は、受信した衛星信号の信号強度を検出し、この信号強度が所定の信号受信閾値以上である場合に、衛星信号を捕捉する処理を実施する。ここで、信号受信閾値は、閾値設定部15および閾値可変タイミング設定部16により設定される。
閾値設定部15は、信号受信閾値の値を設定する処理を実施する。この閾値設定部15は、図2に示すように、初期閾値設定手段151と、閾値可変手段152と、を備えている。
初期閾値設定手段151は、ソーラーセル35での発電量、およびGPS付き腕時計1の振動量に基づいて、信号受信閾値の初期値を設定する。この初期閾値設定手段151は、発電量検出回路36からの出力される信号(発電検出信号)および筐体振動検出部22(本発明の振動検出手段を構成)から出力される信号(振動検出信号)に基づいて、初期閾値を設定する。
ここで、発電量検出回路36は、ソーラーセル35に接続される回路であり、ソーラーセル35にて光が受光され、発電が実施されると、ソーラーセル35の発電量に応じた発電検出信号を、時計制御部20のCPU21を介してGPS受信部10に出力する。一般に、屋内での明るさは5000lx以下であり、屋外では、5000lxより大きい明るさとなる。したがって、屋内外において、ソーラーセルにおける受光量が異なり、これによりソーラーセルでの発電量も変化する。このため、初期閾値設定手段151は、発電量検出回路36から出力される発電量を示す発電検出信号に基づいて、容易に受信環境を判断することが可能となる。
また、筐体振動検出部22は、筐体に振動が加わると、振動量に応じた信号(振動検出信号)を、時計制御部20のCPU21を介して、GPS受信部10に出力する。これらの発電量検出回路36や筐体振動検出部22は、本発明の受信環境検出手段として機能し、発電検出信号や振動検出信号に基づいて、受信環境を把握することが可能となる。
例えば、GPS付き腕時計1が、上方に遮蔽物がない屋外に配置され、かつ、アンテナ指向方向が地表に対して略直交するように維持される場合では、高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号を良好に受信することが可能であり、受信環境が良好となる。このような場合、ソーラーセル35においても太陽光による発電が実施されていると考えられ、ソーラーセル35での発電量が高くなる。また、筐体振動検出部22においても振動量が検出されない。したがって、このような受信環境が良好な場合では、初期閾値設定手段151は、信号受信閾値の初期値として、高仰角のGPS衛星5からの衛星信号のみを捕捉可能な上限値に設定する。
ここで、上限値は、受信環境が良好である場合に、初期閾値設定手段151により信号受信閾値の初期値として設定される値であり、例えばソーラーセル35による発電量が、太陽光による発電量と同等であり、筐体振動検出部22により検出される振動量が所定閾値以下である場合に設定される値である。本実施の形態では、上限値として、「−135dBm」が設定されている。
一方、図3に示すように、GPS付き腕時計1を装着した利用者が歩行中である場合、利用者の動きに応じてアンテナ指向方向が変化し、受信環境が悪くなる場合がある。この時、GPS付き腕時計1に加速度が加わるため、筐体振動検出部22において検出される振動量も大きくなる。また、図4に示すようにGPS付き腕時計1が屋内にある場合、高仰角のGPS衛星5が受信できず、受信環境が悪くなる。この時、ソーラーセル35でも太陽光を受光できず、発電効率も悪化するため、発電量検出回路36から出力される発電検出信号も小さくなる。したがって、これらの場合では、初期閾値設定手段151は、信号受信閾値の初期値として、低仰角のGPS衛星5からの衛星信号やマルチパスの衛星信号を捕捉可能な値、すなわち上記した上限値より所定量小さい値に設定する。ここで設定される信号受信閾値は、例えば、予め上記上限値から、信号受信が可能な下限値までの間を複数段のレベルに分割し、受信環境に応じて、これらのレベルのうちいずれかに設定されるものであってもよく、受信環境に応じて演算により算出されるものであってもよい。
この時、初期閾値設定手段151は、ソーラーセル35による発電量が、通常の太陽光発電時の発電量より少ない場合や、筐体振動検出部22により検出される振動量が、所定の閾値以上である場合に、発電量や振動量に応じて信号受信閾値を設定する。ここで、初期閾値設定手段151は、これらの発電量や振動量に応じて演算により初期値を算出してもよく、または、例えばフラッシュメモリー135に、発電量、振動量、およびこれらの発電量や振動量に対する初期閾値を記録したLUT(Look up Table)データを記録しておき、発電量および振動量に対応する初期閾値を適宜読み出す構成としてもよい。
閾値可変手段152は、後述の閾値可変タイミング設定部16によりカウントされる相関回数(サーチ回数)に応じて、初期閾値設定手段151により設定された信号受信閾値を減少させる閾値減少処理をする。本実施の形態では、必要な数量の衛星信号が捕捉できない状態で、閾値可変タイミング設定部16による相関回数のカウントが「3」となる毎に、閾値を所定量減少させる処理をする。ここで必要な数量の衛星信号とは、例えば衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて、時刻修正を実施する測時モードでは、必要な衛星信号は、1つであり、衛星信号に含まれるGPS衛星5の軌道情報に基づいて現在位置を算出する測位モードでは、必要な衛星信号は、少なくとも3つ以上となる。したがって、閾値可変手段152は、測時モードでは、相関回数が「3」となり、かつ1つも衛星信号が捕捉されていない場合に信号受信閾値を減少させ、測位モードでは、相関回数が「3」となり、かつ3つの衛星信号が捕捉されていない場合に信号受信閾値を減少させる。
また、この閾値の減少幅としては、適宜設定されていればよいが、減少幅を大きくすれば、衛星信号の捕捉および受信完了までの時間をより短縮でき、減少幅を小さくすれば、複数の衛星信号から信号強度が大きい衛星信号を適切に取得することが可能となる。また、例えばフラッシュメモリー135には、閾値の上限値および下限値が記録されており、閾値可変手段152により閾値が下限値まで減少させられた場合、それ以上の閾値を減少させない。そして、下限値に設定された後、閾値可変タイミング設定部16により所定の相関回数(本実施の形態では3回)がカウントされると、GPS受信部10は、衛星信号の受信処理を停止させる。
閾値可変タイミング設定部16は、ベースバンド部13により相関処理が実施された回数をカウントし、所定の相関回数毎に閾値可変手段に閾値減少処理を実施させるタイミングを知らせる信号を出力する。ここで、相関処理とは、C/Aコードを用いて、入力された衛星信号に対応するGPS衛星5がどの衛星かをサーチする処理であり、本発明のサーチ処理に相当し、相関回数とは、このサーチ処理が実施された回数、すなわち本発明のサーチ回数に相当する。
具体的には、閾値可変タイミング設定部16は、入力された衛星信号に対して、1〜30のローカルコードとの相関をとる各処理が一度ずつ実施されると、相関回数を「1」としてカウントする。
なお、閾値可変タイミング設定部16は、相関を実施する時間は一定であるため、相関回数が「1」となるための所要時間をカウントすることで、相関回数をカウントする構成としてもよい。
さらに、ベースバンド部13は、捕捉したGPS衛星5のC/Aコードと同一のパターンのローカルコードとベースバンド信号とをミキシングして航法メッセージを復調(デコード)し、航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻情報等の衛星情報を取得してSRAM133に記憶する。
航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻情報は、本発明における位置情報、時刻情報の一例であり、GPS受信部10は、本発明における受信部として機能する。また、GPS受信部10のベースバンド部13は、位置情報や時刻情報を取得しているため、本発明における情報取得手段としても機能する。
なお、ベースバンド部13の動作は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)14が出力する基準クロック信号に同期する。RTC134は、衛星信号を処理するためのタイミングを生成するものである。このRTC134は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)14から出力される基準クロック信号でカウントアップされる。
[時計制御部の構成]
時計制御部20は、制御部(CPU)21及び筐体振動検出部22を含んで構成されている。また、時計制御部20には、水晶振動子(XO)23が接続され、XO23から出力される基準信号を用いて、内部処理が実施されている。
筐体振動検出部22は、本発明の受信環境検出手段を構成する。この筐体振動検出部22は、上述したように、GPS付き腕時計1の振動を検出するものであり、図示しない振動検出センサーを備えている。そして、GPS付き腕時計1に信号が加えられると、筐体振動検出部22の振動検出センサーで振動量を検出し、この振動量に応じた信号検出信号がCPU21に出力される。
そして、本実施形態のGPS付き腕時計1は、上述のようなGPS受信部10および時計制御部20を備えていることで、GPS衛星5から受信した衛星信号に基づいて時刻表示を自動的に修正することができる。
[電源供給装置の構成]
電源回路30は、レギュレーター31、二次電池32、電池電圧検出回路33、充電制御回路34、ソーラーセル35、受信環境検出手段を構成する発電量検出回路36を備えている。
二次電池32は、レギュレーター31を介して、GPS受信部10及び時計制御部20等に駆動電力を供給する。
電池電圧検出回路33は、CPU21からの制御信号によって作動されて二次電池32の電圧を監視する。
充電制御回路34は、ソーラーセル35と二次電池32の間に配置され、ソーラーセル35から供給される電流による二次電池32の充電を制御している。
発電量検出回路36は、上述したように、ソーラーセル35により発電された発電量を検出し、発電量に応じた発電検出信号を時計制御部20のCPU21に出力する。
[受信処理]
以下、第1実施形態のGPS付き腕時計1における受信処理の手順について、図5のフローチャートも参照して説明する。手動受信処理または自動受信処理が実行されると、閾値設定部15は、まず発電量検出回路36から出力される発電検出信号、筐体振動検出部22から出力される振動検出信号を検出して、受信環境が良好であるか否かを判断する(ステップS1)。
ここで、例えばフラッシュメモリー135に予め、ソーラーセル35にて太陽光を受光して発電を実施した場合の基準発電量を記憶しておき、発電量検出回路36から出力される発電検出信号に基づいて算出される発電量が、基準発電量以上である場合に、閾値設定部15は、GPS付き腕時計1が屋外でアンテナ指向方向Aが高仰角に向かうように位置していると判断する。また、閾値設定部15は、筐体振動検出部22から出力される振動検出信号に基づいて、GPS付き腕時計1に作用する振動量を算出し、この振動量が所定の振動量閾値以下である場合に、GPS付き腕時計1が静止していると判断する。そして、閾値設定部15の初期閾値設定手段151は、上記2つの条件を満たす場合、すなわち、GPS付き腕時計1が、屋外でアンテナ指向方向Aが高仰角に向かうように位置し、かつ静止していると判断した場合に、受信環境が良好であると判断する。
一方、上記2条件の少なくともいずれか一方の条件が満たされない場合、すなわち、発電検出信号に基づく発電量が、基準発電量未満である場合、または振動検出信号に基づく振動量が振動量閾値よりも大きい場合、受信環境が悪いと判断する。
ステップS1で、受信環境が良好であると判断されると、初期閾値設定手段151は、フラッシュメモリー135に予め記録されている上限値Th1を読み出し、信号受信閾値の初期値として設定する(ステップS2)。
一方、ステップS1において、受信環境が悪いと判断されると、初期閾値設定手段151は、フラッシュメモリー135に記録されている発電量、振動量、およびこれらの発電量や振動量に対する初期閾値を記録したLUTデータから、発電量、振動量に対応する信号受信閾値を読み出し、信号受信閾値の初期値Th2として設定する(ステップS3)。
この後、ベースバンド部13は、GPS衛星5から送信される衛星信号を捕捉する衛星捕捉動作(サーチ)を実行するとともに、衛星信号が捕捉された否かを判断する(ステップS4)。
具体的には、ベースバンド部13は、衛星番号SVを1から30まで順次変更しながら衛星番号SVのC/Aコードと同一のパターンのローカルコードを発生させる。次に、ベースバンド部13は、ベースバンド信号に含まれるC/Aコードとローカルコードの相関値を計算する。ベースバンド信号に含まれるC/Aコードとローカルコードが同じコードであれば相関値は所定のタイミングでピークを持つが、異なるコードであれば相関値はピークをもたず常にほぼゼロとなる。
ベースバンド部13は、ベースバンド信号に含まれるC/Aコードとローカルコードの相関値が最大になるようにローカルコードの発生タイミングを調整する。また、ベースバンド部13は、相関値が所定の閥値以上の場合、衛星信号の信号強度(SNR)を検出し、検出した信号強度が、信号受信閾値以上であるか否かを判断する。そして、ベースバンド部13は、相関値が所定の閥値以上であり、かつ信号強度が信号受信閾値以上である場合には、衛星番号SVのGPS衛星5を捕捉したものと判断する。
また、この時、閾値設定部15の閾値可変タイミング設定部16は、ベースバンド部13による相関回数のカウントを開始する。すなわち、閾値可変タイミング設定部16は、衛星番号SVを1から30までの相関が1回ずつ実施されると、相関回数を1としてカウントする。
また、ベースバンド部13は、閾値可変タイミング設定部16によりカウントされる相関回数が所定数(本実施形態では3)となるまで、衛星捕捉処理を実施するが、この所定相関回数内で衛星が捕捉できないと判断した場合(ステップS4において「No」と判断される場合)、閾値設定部15の閾値可変手段152により信号受信閾値を減少させる処理を実施する。この時、閾値設定部15は、信号受信閾値が予め設定されている下限値であるか否かを判断する(ステップS5)。
このステップS5において、信号受信閾値が下限値ではないと判断された場合、閾値可変手段152は、現在設定されている信号受信閾値を、予め設定された所定値だけ減少させる処理を実施し(ステップS6)、再びステップS4の処理を実施させる。
一方、ステップS5において、信号受信閾値が下限値であると判断された場合、その後、所定の相関回数(例えば3回)が経過すると、GPS受信部10による衛星信号の受信動作を終了させる。この時、時計制御部20は、例えばディスプレイ4に、受信が失敗した旨の情報を表示させ、内部時計によりカウントされる時刻を指針3にて表示させる処理をする(ステップS7)。
なお、GPS付き時計1は、利用者の設定入力により、衛星信号から時刻情報のみを取得し、取得した時刻情報により時刻を修正する測時モードと、衛星信号からGPS衛星5の軌道情報を取得し、GEP付き時計1の現在位置を演算する測位モードとを、選択することができる。ここで、測時モードが選択されている場合では、信号受信閾値が下限値に設定され、所定の相関回数経過後までに、1つでも衛星信号を受信できれば、その衛星信号に基づいて時刻情報を取得する。一方、測位モードでは、少なくとも3つ以上の衛星信号の受信が必要であるため、信号受信閾値が下限値に設定され、所定の相関回数経過後までに、3つ以上の衛星信号を捕捉できなかった場合(例えば2つの衛星信号しか受信できていない場合)も、同様に受信処理を停止させる。
また、ステップS4において、衛星信号が捕捉されると、ベースバンド部13は、捕捉した衛星信号のデコード処理を実行する(ステップS8)。
そして、時計制御部20は、ディスプレイ4に受信が成功した旨の情報を表示させるとともに、ステップS7により取得した時刻情報に基づいて、内部時計の時刻を修正し、修正した時刻を指針3にて表示させる処理を実施する(ステップS9)。
次に、本実施形態における衛星信号の捕捉状態と信号受信閾値の変化について、図6から図8を参照して説明する。なお、図6、7において、各衛星A〜Dの点線部分はその衛星はサーチ中であり、まだ捕捉されていない状態を意味する。また、実線部分は、その衛星が捕捉され、衛星信号をデコード処理している状態を意味する。さらに、図7において、図中上側の信号受信閾値は比較例での設定値を示し、図中下側の信号受信閾値は本実施形態での設定値を示す。また、この図7の本実施形態における信号受信閾値を示す線において、一点鎖線は、比較例における信号受信閾値の初期値を示す線である。図8は、信号強度と時刻情報取得までに要する時間との関係を示す図であり、破線は比較例、実線は本実施形態を示している。
ここで、受信環境に応じた受信信号閾値を設定せず、衛星信号の捕捉処理を実施する例を本実施形態の比較例とする。
まず、受信環境が良好である場合、本実施形態においても、信号受信閾値として、上限値Th1が設定される。このため、図6に示すように、比較例および本実施形態において、同様の処理が実施され、受信開始から情報取得までの時間は、同じ長さとなる。
一方、受信環境が悪い場合、例えば、時計が屋内に位置する場合、図4に示すように、高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号が遮断されてしまう。このような場合でも、図7に示すように、比較例では、信号受信閾値の初期値として上限値が設定される。このため、閾値可変手段152による信号受信閾値の減少処理が実施されるまでの間は、比較例では、どの衛星信号も捕獲することができず、閾値可変手段152により信号受信閾値が減少された後に、はじめて低仰角に位置する衛星Dの衛星信号を捕捉することが可能となる。
一方、本実施形態のGPS付き腕時計1では、受信環境が悪い場合には、信号受信閾値の初期値が低減される。したがって、この信号受信閾値以上の信号強度を有する衛星信号が受信可能となるため、閾値可変手段152により信号受信閾値が減少される前に、衛星Dの衛星信号を捕捉することができ、図中T1の時間分だけ、比較例よりも早く衛星Dの衛星信号を捕捉することができ、情報取得にかかる時間もT2だけ、早めることができる。
したがって、図8に示すように、衛星信号の信号強度が高い場合には、比較例および本実施形態において、大きな差は出ないが、衛星信号の信号強度が低い場合に、本実施形態のGPS付き腕時計1では、より迅速に衛星信号を捕捉することが可能となり、消費電力の消費を抑えることが可能となる。
[第1実施形態の作用効果]
上述したように、上記第1実施形態のGPS付き腕時計1では、閾値設定部15の初期閾値設定手段151は、発電量検出回路36や筐体振動検出部22から出力される信号に基づいて、受信環境を判断し、受信環境に応じた信号受信閾値の初期値を設定する。そして、ベースバンド部13は、この設定された信号受信閾値以上の信号強度を有する衛星信号を捕捉し、デコードする処理を実施する。また、閾値設定部15の閾値可変手段152は、閾値可変タイミング設定部16によりカウントされる相関回数が所定値になると、信号受信閾値の値を減少させる。
このため、受信環境が良好である場合には、高い信号受信閾値が設定されるため、信号強度の高い質のよい衛星信号のみを受信することができる。また、受信環境が悪い場合、高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号が届かない場合もあるが、受信環境に応じて受信信号閾値が低い値に設定されていれば、低仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号やマルチパスの衛星信号などの、信号強度が低い衛星信号しか受信できない受信環境であっても、それらの衛星信号を、受信開始時から早期に捕捉することができる。したがって、受信開始から受信完了(デコード処理完了)までのトータル時間も短縮されることになり、衛星信号受信処理に要する消費電力も抑えることができる。
GPS付き腕時計1は、ソーラーセル35、およびソーラーセル35での発電量を検出する発電量検出回路36を備え、この発電量検出回路36が本発明の受信環境検出手段として機能する。
すなわち、上述のように、GPS付き腕時計1を、屋外で使用する場合、ソーラーセル35においてより多くの太陽光を受光することができるため、ソーラーセル35での発電量も大きくなる。このような配置状態では、GPS付き腕時計1の上方に遮蔽物がなく、高仰角に位置するGPS衛星5からの信号強度が強い衛星信号をも良好に受信できる受信環境となる。したがって、発電量検出回路36によりソーラーセル35の発電量を検出することで、GPS付き腕時計1が屋外に位置しているか否かを判断でき、受信環境を容易に判断することができ、判断した受信環境に応じて容易に信号受信閾値の初期値を設定することができる。
GPS付き腕時計1は、筐体振動検出部22を備え、この筐体振動検出部22が本発明の受信環境検出手段として機能する。
すなわち、GPS付き腕時計1を腕に装着した利用者が歩行中である場合、例えば利用者が建物近傍を通過すると、衛星信号が建物により遮断されるなどし、受信環境が悪化する場合がある。また、腕を振っている状態では、アンテナ指向方向Aが様々な方向に向くことが考えられ、GPS付き腕時計1を定位置で静止している場合に比べて受信感度が悪化する。
ここで、本実施形態のGPS付き腕時計1では、筐体振動検出部22から腕の振りに応じた振動検出信号が出力され、初期閾値設定手段151は、この振動検出信号に基づいて、GPS付き腕時計1の振動量を算出し、振動量に応じた信号受信閾値の初期値を設定する。このため、初期閾値設定手段151は、振動量が所定の振動閾値以上であるか否かを判断することで、容易に受信環境を判断することができ、上記発明と同様に、受信環境に応じて容易に信号受信閾値の初期値を設定することができる。
そして、ベースバンド部13は、閾値可変手段152により信号受信閾値が下限値に設定され、かつ所定の相関回数の相関が実施されても衛星信号を捕捉できなかった場合、衛星信号の受信動作を停止(タイムアウト)させる。
すなわち、受信環境が著しく悪く、衛星信号を受信できない場合に、何度も受信動作を繰り返す処理を行うことがない。したがって、受信処理のための消費電力を抑え、二次電池32の電力を長時間持続させることができるとともに、電力低下によるシステムダウンをも防止することができる。また、下限値より小さい信号強度の衛星信号が受信され、誤った情報が取得される不都合をも回避できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照して説明する。図9は、第2実施形態のGPS付き腕時計1の衛星信号受信方法の概略を示す図である。
上記第1実施形態のGPS付き腕時計1は、1つの衛星信号から時刻情報を取り出して表示時刻を修正する場合(測時モード)、および複数の衛星信号からGPS衛星5の位置情報を取り出し、これらの位置情報に基づいて現在位置を算出する場合(測位モード)の双方において、受信環境に応じて信号受信閾値を設定する処理を実施した。これに対して、第2実施形態のGPS付き腕時計1では、より信号強度が高い衛星信号を受信する必要がある測位モード時に、上記第1実施形態と同様の処理により、受信環境に応じて信号受信閾値を設定し、現在の受信環境で、信号強度が高い衛星信号をより迅速に取得する処理を実施する。一方、測時モードにおいては、受信環境によらず、信号受信閾値を上限値よりも低い所定値に設定し、衛星信号の受信動作を実施する。
ここで、GPS衛星5から送信される衛星信号(航行メッセージ)の概略について説明する。
図10(A)〜(D)は、GPS衛星5から送信される衛星信号(航行メッセージ)の構成を説明するための概略構成図である。
図10(A)に示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレーム1〜5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星5から6秒で送信される。従って、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星5から30秒で送信される。
サブフレーム1には、週番号データ等の衛星補正データが含まれている。週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報である。GPS時刻情報の起点は、UTC(協定世界時)における1980年1月6日00:00:00であり、この日に始まる週は週番号0となっている。週番号データは、1週間単位で更新される。
サブフレーム2、3には、エフェメリスパラメータ(各GPS衛星5の詳細な軌道情報)が含まれる。また、サブフレーム4、5には、アルマナックパラメータ(全GPS衛星5の概略軌道情報)が含まれている。
さらに、サブフレーム1〜5には、先頭から、30ビットのTLM(Telemetry word)データが格納されたTLM(Telemetry)ワードと30ビットのHOW(hand over word
)データが格納されたHOWワードが含まれている。
従って、TLMワードやHOWワードは、GPS衛星5から6秒間隔で送信されるのに対し、週番号データ等の衛星補正データ、エフェメリスパラメータ、アルマナックパラメータは30秒間隔で送信される。
図10(B)に示すように、TLMワードには、プリアンブルデータ、TLMメッセージ、Reservedビット、パリティデータが含まれている。
図10(C)に示すように、HOWワードには、TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)というGPS時刻情報が含まれている。Zカウントデータは毎週日曜日の0時からの経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、Zカウントデータは、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報である。このZカウントデータは、次のサブフレームデータの先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。例えば、サブフレーム1のZカウントデータは、サブフレーム2の先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。また、HOWワードには、サブフレームのIDを示す3ビットのデータ(IDコード)も含まれている。すなわち、図10(A)に示すサブフレーム1〜5のHOWワードには、それぞれ「001」、「010」、「011」、「100」「101」のIDコードが含まれている。
一般に、GPS受信機は、サブフレーム1に含まれる週番号データとサブフレーム1〜5に含まれるHOWワード(Zカウントデータ)を取得することで、GPS時刻情報を取得することができる。ただし、GPS受信機は、以前に週番号データを取得し、週番号データを取得した時期からの経過時間を内部でカウントしている場合は、週番号データを取得しなくてもGPS衛星の現在の過番号データを得ることができる。従って、GPS受信機は、Zカウントデータを取得すれば、日付以外の現在時刻が分かるようになっている。このため、GPS受信機は、通常、現在時刻としてZカウントデータのみを取得する。
なお、TLMワード、HOWワード(Zカウントデータ)、衛星補正データ、エフェメリスパラメータ、アルマナックパラメータ等は、本発明における衛星情報の一例である。
GPS付き腕時計1において、測時処理を実施する測時モードでは、時刻情報であるZカウントデータを取得することを意味する。Zカウントデータは、1つのGPS衛星5からでも取得できる。また、Zカウントデータは、各サブフレームに含まれているので、6秒間隔で送信される。
このため、測時モードの受信では、捕捉衛星数は少なくとも1つであり、1個のZカウントデータを取得する受信所要時間は長くても6秒であり、取得できる情報はZカウントデータ(時刻情報)であり、前記エフェメリスパラメータやアルマナックパラメータは受信しなくともよい。したがって、受信所要時間は、6秒で1個のZカウントデータを取得でき、受信データの検証のために、2〜3個のZカウントデータを取得する場合でも12〜18秒という短時間で受信を完了できる。
したがって、測時モードでは、衛星信号のうちZカウントデータさえ取得できればよいため、信号強度の弱い衛星信号であっても、ノイズなどの影響が小さく、信頼性の高い情報を取得することができる。
一方、測位モードの受信は、各GPS衛星5の軌道情報であるエフェメリスパラメータを3衛星分以上、受信することを意味する。測位のためには少なくとも3個以上のGPS衛星5からエフェメリスパラメータを取得する必要があるためである。なお、エフェメリスパラメータはサブフレーム2,3に含まれるため、最短で18秒間の受信(サブフレーム1〜3までの受信)を行えば取得できる。従って、複数のGPS衛星5を同時に捕捉して受信する場合、エフェメリスパラメータの受信および測位計算を行って測位データを取得するには、アルマナックデータを保持しないコールドスタート状態では約30秒〜1分の時間が必要である。
このため、測位モードの受信とは、捕捉衛星数は少なくとも3個であり、受信所要時間は約30秒〜1分であり、取得すべき情報はZカウントデータ(時刻情報)およびエフェメリスパラメータであり、アルマナックパラメータは受信しない処理を意味する。したがって、測位モードでは、測時モードよりも衛星信号の受信時間が長くなり、受信中に信号強度が悪化するなどすると、信頼性の高い衛星信号の受信が困難になることが考えられる。このため、測位モードにおいては、より信頼性の高い信号強度の高い衛星信号を受信することが好ましい。
そして、GPS付き腕時計1では、測時モードの受信処理は原則として所定の時刻に自動的に受信する自動受信処理を実施し、測位モードの受信処理はユーザーの操作による手動受信処理を実施する。従って、本実施形態のGPS付き腕時計1では、これらの測時モードと測位モードを切り替えて動作させることができる。第2実施形態のGPS付き腕時計1では、時計制御部20のCPU21が、本発明のモード切替手段を構成する。すなわち、時計制御部20のCPU21は、時計通常駆動時において、測時モードを設定し、所定時間間隔で、GPS受信部10に測時モードに対応した受信処理を実施させる。そして、CPU21は、利用者によりボタン6が操作されるなどすると、測位モードに移行し、GPS受信部10に測位モードに対応した受信処理を実施させる。なお、測時モードは、所定時刻毎に定期的に実施されるとしたが、例えば利用者の設定入力により、利用者が所望するタイミングで測時モードに移行する処理を実施してもよい。
そして、GPS受信部10は、測位モードにおいて、図9に示すように、上記第1実施形態と同様の処理を実施して、受信環境に応じた信号受信閾値Th2(測時用第二信号受信閾値)を設定する処理を実施する。これにより、現在の受信環境において、信号強度が高い衛星信号を、迅速に受信することが可能となる。なお、図9は、高仰角に位置するGPS衛星5からの衛星信号を適切に受信可能な受信環境が良好な状態での例を示す図であり、測位モードにおいて、信号受信閾値は、上限値(Th1)である測位用第一信号受信閾値に設定されている。
一方、測時モードでは、GPS受信部10の初期閾値設定手段151は、図9に示すように、受信環境に関わらず、信号受信閾値の値を、上限値である測位用第一信号受信閾値Th1よりも小さい測時用信号受信閾値Th3に設定する。この所定値は、予め設定され、フラッシュメモリー135に記憶されている値を用いればよい。この場合においても閾値可変手段152は、上記第1実施形態と同様の処理を実施し、相関回数が所定数となる毎に、信号受信閾値を低下させる。
〔第2実施形態の作用効果〕
上記第2実施形態のGPS付き腕時計1では、CPU21により測位モードに切り替えられた場合、上記第1実施形態と同様の処理を実施する。すなわち、発電量検出回路36および筐体振動検出部22から出力される信号に応じて、受信環境を判断し、初期閾値設定手段151により、これらの信号に応じた信号受信閾値の初期値を設定するとともに、閾値可変手段152により、所定相関回数毎に、信号受信閾値を減少させる処理を実施する。このため、測位モードにおいては、上記第1実施形態と同様の効果が得られ、受信環境に応じて受信可能な信号強度の高い衛星信号を迅速に受信することができる。
一方、CPU21により測時モードに切り替えられた場合、初期閾値設定手段151は、発電量検出回路36や筐体振動検出部22からの信号によらず、予め設定された初期値を信号受信閾値として設定する。このため、この初期値として、時刻情報(Zカウントデータ)を受信可能なレベルに設定されていれば、より迅速に衛星信号を捕捉でき、時刻修正動作を実施することができる。つまり、受信環境に応じて信号受信閾値を設定した場合でも、その信号受信閾値を越える信号強度の衛星信号がない場合、閾値可変手段によりさらに信号受信閾値が減少させられた後に衛星信号を捕捉することとなる。これに対し、本実施形態では、測時用信号受信閾値が設定されることで、時刻情報を受信可能な信号強度を有する衛星信号をより迅速に受信することができる。また、測時モードでは、時刻情報さえ取得できればよいため、測位モードのように精度の高い衛星信号が要求されず、上記のような信号受信閾値が設定されたとしても、十分精度の高い時刻修正を実施することができる。
また、初期閾値設定手段151は、下限値よりも大きく上限値より小さい測時用信号受信閾値を設定する。そして、閾値可変手段は、所定の相関回数毎に、この測時用信号受信閾値を段階的に減少させる。したがって、信号受信開始時から、信号受信閾値が下限値に設定されている場合に比べて、信号強度が高い衛星信号を捕捉対象とすることができ、より信頼性の高い信号を受信することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図11を参照して説明する。図11は、第3実施形態のGPS付き腕時計1の衛星信号受信方法の概略を示す図である。
上記第2実施形態のGPS付き腕時計1は、測時モードにおいて、予め設定された信号受信閾値を設定した後、閾値可変手段152により、所定の相関回数毎に、信号受信閾値を減少させる処理を実施する。これに対して、第3実施形態では、測時モードにおいて、信号受信閾値が固定される。
すなわち、図11に示すように、測位モードでは、初期閾値設定手段151は、上記第2実施形態および第1実施形態と同様に、受信環境に応じた第二信号受信閾値Th2を設定する。そして、閾値可変手段152は、所定の相関回数(例えば3回)毎に、信号受信閾値を減少させる処理を実施する。
一方、測時モードでは、初期閾値設定手段151は、信号受信閾値の上限値(測位第一信号受信閾値)よりも所定の測時用固定閾値Th4を、信号受信閾値として設定する。なお、第3実施形態では、この測時用固定閾値Th4としては、下限値(−140dbm)を用いる。また、第3実施形態のGPS付き腕時計1では、図11に示すように、測時モードにおいて、閾値可変手段152による信号受信閾値の減少処理を実施しない。このため、初期閾値設定手段151により設定された信号受信閾値が維持されることとなる。
なお、この場合、閾値可変タイミング設定部16において、相関回数をカウントし、ベースバンド部13は、所定の相関回数経過において衛星信号を捕捉できない場合、受信動作を停止させる処置を実施する。
また、測時用固定閾値Th4として下限値を用いるが、これに限定されず、測時用固定閾値として、下限値から上限値の間の所定値が設定されている構成としてもよい。
〔第3実施形態の作用効果〕
上記第3実施形態のGPS付き腕時計1では、上記第2実施形態の作用効果と同様の効果が得られる。すなわち、測位モードに切り替えられた場合では、発電量検出回路36および筐体振動検出部22から出力される信号に応じて、受信環境を判断し、初期閾値設定手段151により、これらの信号に応じた信号受信閾値の初期値を設定するとともに、閾値可変手段152により、所定相関回数毎に、信号受信閾値を減少させる処理を実施する。このため、測位モードにおいては、上記第1実施形態と同様の効果が得られ、受信環境に応じて受信可能な信号強度の高い衛星信号を迅速に受信することができる。
一方、測時モードに切り替えられた場合、初期閾値設定手段151は、発電量検出回路36や筐体振動検出部22からの信号によらず、予め設定された初期値を信号受信閾値として設定する。このため、この初期値として、時刻情報(Zカウントデータ)を受信可能なレベルに設定されていれば、より迅速に衛星信号を捕捉でき、時刻修正動作を実施することができる。
また、第3実施形態では、測時モードにおいて、設定された信号受信閾値が固定される。このため、相関回数毎に、閾値可変手段152による閾値減少処理が不要となり、処理に係る消費電力を抑えることができる。
そして、測時用固定閾値として、衛星信号を受信可能な下限値に設定されている。このため、例えば、上記第2実施形態で設定される測時用信号受信閾値と、下限値である測時用固定閾値との間の信号強度を有する衛星信号が入力された場合でも、受信開始時からこの衛星信号を捕捉することができ、相関処理に要する消費電力をより低減させることができる。
[変形例]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、第1から第3の各実施形態において、閾値可変手段152は、相関回数が所定数(例えば3回)となる毎に、信号受信閾値を減少させる処理を実施したが、閾値可変手段152により信号受信閾値を減少させるタイミングを徐々に遅らせる処理を実施してもよい。例えば、閾値可変手段152は、受信開始から相関回数が3回となった時点で1回目の閾値減少処理を実施し、その後さらに5回の相関が行われた後に、2回目の閾値減少処理を実施し、その後さらに、7回の相関が実施された際に、3回目の閾値減少処理を実施する処理をしてもよい。
また、閾値可変手段152は、相関回数に応じて、信号受信閾値を減少させる処理を実施したが、例えば、内部タイマーにより受信開始から経過時間を参照し、所定相関回数に必要な時間経過毎に信号受信閾値を減少させる処理を実施してもよい。
また、ベースバンド部は、信号受信閾値が下限値に設定され、かつ所定相関回数の相関が実施されても衛星信号を捕捉できない場合に受信処理を停止するとしたが、例えば、信号受信開始時から所定時間経過後に衛星信号を受信できない場合に信号受信処理を停止させる処理を実施してもよい。
さらに、上記各実施形態において、本発明の受信環境検出手段として振動検出手段である筐体振動検出部22を例示したが、これに限定されず、例えば、ジャイロセンサーなどにより、GPS付き腕時計1の傾斜角度を検出する構成としてもよい。この場合、アンテナ指向方向Aに基づいて、受信環境を判断することができる。
また、時計の振動により回転錘を回転させることで、発電を実施する発電機能付きの電子時計では、受信環境検出手段は、回転錘の運動による発電量を検出することで、振動量を検出する構成としてもよい。この場合、発電機構の一部を受信環境検出手段として機能させることができるため、構成を簡単にすることができる。
さらには、発電量検出回路36により、発電量を検出することで、受信状態を検出する構成としたが、例えば、内部時計によりデイタイムかナイトタイムかを判断し、デイタイム時にのみ、発電量検出回路36による受信状態の検出を実施する構成としてもよい。
また、受信環境検出手段として、ソーラーセル35による発電量を検出する発電量検出回路36を用い、発電量に基づいて受信環境を検出する構成としたが、例えば、ソーラーセル35が設けられず、受光素子のみが設けられる構成としてもよい。この場合、受光素子における受光量に応じて電気信号が出力されるため、この電気信号を検出することにより受信状態を検出することができる。
また、上述の実施形態は、位置情報衛星の例としてGPS衛星5について説明したが、本発明の位置情報衛星としては、GPS衛星5だけではなく、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)や、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号を送信する位置情報衛星でも良い。
本発明の電子時計は、指針およびディスプレイを有するコンビネーション時計に限らず、指針のみを有するアナログ時計や、ディスプレイのみを有するデジタル時計に適用してもよい。さらに、本発明は、腕時計に限らず、懐中時計などの各種時計や、携帯電話機、デジタルカメラや各種携帯情報端末等の時計機能を備える電子機器に適用してもよい。
1…電子時計であるGPS付き腕時計、5,5a,5b,5c,5d…位置情報衛星であるGPS衛星、13…受信手段および情報取得手段として機能するベースバンド部、3…表示部を構成する指針、4…表示部を構成するディスプレイ、21…モード切替手段としても機能するCPU、22…受信環境検出手段として機能する振動検出手段である筐体信号検出部、35…ソーラーセル、36…受信環境検出手段として機能する発電量検出回路、151…初期閾値設定手段、152…閾値可変手段。

Claims (6)

  1. 複数の位置情報衛星から送信される衛星信号から捕捉可能な衛星信号をサーチするサーチ処理を実施し、サーチ処理により捕捉された衛星信号のうち、信号強度が所定の信号受信閾値以上となる衛星信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した衛星信号に基づいて少なくとも時刻情報を含む所定の情報を取得する情報取得手段と、
    取得した情報を表示する表示手段と、
    全位置情報衛星の前記衛星信号に対して前記サーチ処理を実施した回数であるサーチ回数に応じて、前記信号受信閾値を減少させる閾値可変手段と、
    前記衛星信号の受信環境を検出する受信環境検出手段と、
    前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を設定する初期閾値設定手段と、
    を具備したことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記受信手段は、前記閾値可変手段により前記信号受信閾値が所定の下限値に設定され、かつ前記信号受信閾値が前記下限値に設定された後、所定の前記サーチ回数内に、前記衛星信号が捕捉されない場合に、受信動作を停止させる
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    光を受光して発電するソーラーセルを備え、
    前記受信環境検出手段は、前記ソーラーセルでの発電量に基づいて受信環境を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記受信環境検出手段は、当該電子時計の振動を検出する振動検出手段であり、検出される振動量に基づいて受信環境を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記情報取得手段により前記時刻情報を取得する測時モード、および前記情報取得手段により、前記衛星信号に含まれる前記位置情報を取得して当該電子時計の位置を演算する測位モードを切り替えるモード切替手段を備え、
    前記モード切替手段により前記測位モードに切り替えられた際に、
    前記初期閾値設定手段は、前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を、所定の測位用第一信号受信閾値、および前記測位用第一信号受信閾値より小さい測位用第二信号受信閾値のうちいずれか一方に設定し、
    前記モード切替手段により前記測時モードに切り替えられた際に、
    前記初期閾値設定手段は、前記測位用第一信号受信閾値よりも小さい測時用信号受信閾値に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記情報取得手段により前記時刻情報を取得する測時モード、および前記情報取得手段により前記衛星信号に含まれる前記位置情報を取得して当該電子時計の位置を演算する測位モードを切り替えるモード切替手段を備え、
    前記モード切替手段により前記測位モードに切り替えられた際に、
    前記初期閾値設定手段は、前記受信環境検出手段により検出される受信環境に応じて、前記信号受信閾値の初期値を、所定の測位用第一信号受信閾値、および前記測位用第一信号受信閾値より小さい測位用第二信号受信閾値のうちいずれか一方に設定し、
    前記閾値可変手段は、前記初期閾値設定手段により設定された信号受信閾値の初期値から、前記サーチ回数に応じて、前記信号受信閾値を減少させ、
    前記モード切替手段により前記測時モードに切り替えられた際に、
    前記初期閾値設定手段は、前記信号受信閾値の初期値として、前記測位用第一信号受信閾値よりも小さい測時用固定閾値に設定し、
    前記閾値可変手段は、前記測時用固定閾値を減少させない
    ことを特徴とする電子時計。
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