JP5821421B2 - 電子時計、及び電子機器 - Google Patents
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Description
この特許文献1には、少なくとも1つのGPS衛星からの衛星信号に基づいて内部時刻情報を修正する測時モードと、複数のGPS衛星からの衛星信号に基づいて測位計算を行い、内部時刻情報の時差を修正する測位モードとを切り替え可能な構成が記載されている。また、これらのモードの切り替えとして、リューズや2つのボタンを用いることが記載されている。
ここで、第一モードは、少なくとも1機以上の位置情報衛星からの衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて時刻を修正するモードである。この第一モードでは、受信される衛星信号としては、例えば1機の位置情報衛星からの衛星信号のみであってもよい。このような第一モードでは、受信感度が低い環境下においても、内部時刻情報の修正を実施することが可能となる。一方、第二モードでは、少なくとも3機以上の位置情報衛星からの衛星信号が必要となるが、これらの衛星信号に含まれる時刻情報及び位置情報を用いた高精度な時刻修正が可能となる。
そして、本発明では、このような第一モード及び第二モードが、一つの外部操作部材の入力継続時間により切り替えられるので、各動作モードの処理を実施するために、それぞれの動作モードに対応した複数の外部操作部材を設ける必要がなく、1つの外部操作部材のみにより、2つのモードを切り替えて設定することができる。これにより、本発明では、電子時計の構成を簡略化することができ、電子時計の小型化にも貢献できる。
本発明によれば、モード設定部が第一モードに設定する場合の入力継続時間は、第二モードに設定する場合の入力継続時間よりも短く設定されている。
一般に、第一モードによる時刻修正は、第二モードによる時刻修正よりも短時間で実施可能であるため、使用頻度が高くなる。本発明では、第一モードに対応する入力継続時間が第二モードに対応する入力継続時間よりも短く設定されるため、使用頻度が高い第一モードの時刻修正を手早く実施することができ、利用者による時刻修正の利便性を向上させることができる。
本発明によれば、第二モードでは、時刻修正部は、受信した衛星信号に含まれる時刻情報及び位置情報に基づいて、電子時計の現在位置を算出し、その現在位置における標準時間(ローカルタイム)を算出して、内部時刻情報を修正する。これにより、内部時刻情報を、現在位置におけるローカルタイムに精度よく合わせることができ、特に、時差が異なる地域を跨って移動する場合に、電子時計の利便性を高くすることができる。
このような構成では、利用者は、前回の受信処理を行った結果が成功であったか否かを容易に確認することができる。また、このような受信結果を表示させることで、利用者は、時刻修正のタイミングを容易に判断することができるので、電子時計の利便性を向上させることができる。
また、受信結果を表示させるために、別途外部操作部材を設ける必要がないため、上記発明と同様、電子時計の構成を簡略化でき、小型化にも貢献できる。
ここで、前回の受信処理における受信結果を参照することができる場合、利用者は、受信結果を確認した後に、時刻修正を実施するか否かを判断することが一般的である。このため、受信結果を確認するための第三モードは、時刻修正を実施するための第一モードや第二モードに比べて、使用頻度が高くなる。
これに対し、本発明では、第三モードに設定するための入力継続時間は、時刻修正を実施する第一モードや第二モードが設定される場合の入力継続時間よりも短く設定されている。このため、使用頻度が高い第三モードの受信結果表示を手早く実施することができ、電子時計の利便性を向上させることができる。
なお、「操作時間」とは、外部操作部材の入力操作が開始した時点から、当該入力操作が解除されず、継続している時間を指す。
本発明によれば、外部操作部材の操作時間が操作時間表示部に表示される。つまり、外部操作部材が継続して操作されている間、その操作時間が操作時間表示部に表示されることになる。このため、利用者は、操作時間を容易に把握することができる。したがって、例えば目標とする動作モードの入力継続時間に対して、どの程度、外部操作部材を継続操作すればよいか等を容易に確認することができる。
なお、本発明の「操作時間」においても、上記発明と同様に、外部操作部材の入力操作が開始した時点から、当該入力操作が解除されず、継続している時間を指す。
本発明によれば、外部操作部材の操作開始時点からの操作時間に対応して、現在の操作時間に対応した動作モードが表示部に表示される。
例えば、第一モードに設定するための入力継続時間が0秒からt1秒であり、第二モードに設定するための入力継続時間がt1秒以上である場合、外部操作部材の操作開始時点からの操作時間が0〜t1秒の間、設定モード表示部に第一モードを設定可能な旨が表示される。また、外部操作部材の操作開始時点からの操作時間がt1秒以上となると、設定モード表示部に第二モードを設定可能な旨が表示される。
このような構成では、利用者は、設定モード表示部に表示される動作モードを確認しながら、外部操作部材を継続操作することで、容易に目標とする動作モードを設定することができる。
本発明によれば、モード設定部により設定された動作モードに対応する処理が実施されている間、その動作モードが実行モード表示部に表示されるので、利用者は、現在、どの動作モードによる動作が実施されているかを容易に確認することができる。
本発明によれば、1つの外部操作部材により、容易に電子時計の動作モードを切り替えることができ、構成の簡略化を図れる。したがって、このような電子時計を備える電子機器においても構成の簡略化を図れる。
[電子時計の構造]
図1は、本発明に係る時刻修正装置付き計時装置であるGPS時刻修正装置付き腕時計1(以下「腕時計1」という)を示す概略図であり、図2は腕時計1の正面図である。
文字板2には、一般的な時計と同様に、各指針3による時刻を指示するための目盛が形成されている。
また、文字板2には、後述するように、秒針133によって、受信結果を表示するための目盛も設定されている。本実施形態では、10秒の目盛位置に「Y」、20秒の目盛位置に「N」の各目盛が設定されている。なお、「Y」は「Yes」、「N」は「No」の略である。
第2文字板152には、円周状の目盛153が設定されている。この目盛153は、24時針用の目盛と、経度を示す目盛として兼用されている。すなわち、目盛153の外周側には経度を示す目盛が記載され、内周側には24時針用の目盛が記載されている。
経度を示す目盛は、第2文字板152の12時位置(図2の上方側)に経度0度の目盛が設定され、第2文字板152の12時位置から3時位置を経て6時位置まで時計回りに西経0〜180度の目盛が設定され、第2文字板152の12時位置から9時位置を経て6時位置まで反時計回りに東経0〜180度の目盛が設定されている。
24時針用の目盛は、第2文字板152の12時位置に0時(24時)の目盛が設定され、時計回りに1〜23時の目盛が設定されている。
このような第1小時計4の第1指針141及び第2小時計5の第2指針151は、それぞれ独立したステップモーターで歯車を介して駆動される。
時刻表示モードは、ボタン6,7やリューズ8が操作されない通常の状態で、内部時刻情報に基づいた時刻を表示させる表示モードである。時刻表示モードでは、第1小時計4の第1指針141は、第1領域143において、内部時刻情報の曜日を示す位置に移動する。また、第2小時計5の第2指針151は、目盛153を24時針の目盛として利用し、内部時刻情報の時を示す位置に移動する。
次に、腕時計1の回路構成に関して説明する。
図3は、腕時計1の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
腕時計1は、図3に示すように、入力装置21、表示装置22、電池23、ソーラーパネル24、GPS装置25(受信部)、記憶装置26、及び制御部(CPU)30を備えている。
入力装置21は、Aボタン6やBボタン7、リューズ8により構成される。
表示装置22は、表示駆動部221と、表示部222とを備える。この表示駆動部221は、指針3や第1指針141、第2指針151を駆動させるための各機械構成(ステッピングモーターや各種輪列)、ステッピングモーターの駆動回路等により構成される。また、表示部222は、文字板2、指針3、第1小時計4、第2小時計5により構成される。
電池23は、二次電池であり、ソーラーパネル24で発電された電力を蓄電する。また、電池23は、表示装置22、GPS装置25、記憶装置26、及び制御部30に電力を供給する。
ソーラーパネル24は、例えば文字板2上に配置され、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子を備えている。
GPS装置25は、GPSアンテナ251を備えている。また、GPS装置25は、図示を略すが、GPS衛星から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を行って同期を行うBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)から時刻情報や測位情報を取得する情報取得部とを備える。
ntrolled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサー、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。
そして、バンドパスフィルターで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサーでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサーでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルターを通り、ADC(A/D変換器)でデジタル信号に変換される。
そして、前記相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと生成したローカルコードが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、前記ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
従って、情報取得部は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出し、時刻情報や位置情報を取得している。
記憶装置26は、ROM261及びRAM262を備える。
ROM261には、制御部30で実行するプログラム等が記憶されている。
一方、RAM262には、受信により取得した衛星信号、後述する時刻情報や受信結果、さらに測位モードで受信した場合に測位演算により算出される位置情報等が記憶される。
従って、RAM262は、受信により取得した時刻情報を記憶する時刻情報記憶部263と、受信に成功したか否かの受信結果情報、及びその際の受信開始時刻を記憶する受信結果記憶部264とを備える。
図4は、腕時計1の構成を示す機能ブロック図である。
制御部(CPU)30は、GPS装置25を制御し、取得した時刻情報に基づいて時刻情報を修正する。
制御部30は、ROM261に記憶されたプログラムにより各種制御を行う。このため、制御部30は、図4に示すように、押下状態判定部31、モード設定部32、受信制御部33、時刻修正部34、表示制御部35を機能として備える。
そして、モード設定部32は、この入力継続時間に基づいて、腕時計1の動作モードを設定する。本実施形態では、腕時計1は、設定可能な動作モードとして、上述した様に、受信結果表示モード(本発明の第三モード)、測時モード(本発明の第一モード)、及び測位モード(本発明の第二モード)を有する。
測時モードは、1機以上のGPS衛星10から送信される衛星信号から時刻情報を取得し、その時刻情報に基づいて内部時刻情報を修正する動作モードである。
測位モードは、3機以上のGPS衛星10から送信される衛星信号から、時刻情報及び位置情報を取得し、ローカルタイムを算出して内部時刻情報を修正する動作モードである。
また、モード設定部32は、入力継続時間Tが、T1<T≦T2(第二入力期間)である場合、動作モードを測時モードに設定する。
さらに、モード設定部32は、入力継続時間Tが、T2<T(第三入力期間)である場合、動作モードを測位モードに設定する。ここで、本実施形態では、モード設定部32は、Aボタン6の押下状態が解除されていなくても、操作時間が時間T2を超えた場合に、入力継続時間TがT2<Tと判断し、動作モードを測位モードに設定する。
なお、動作モードを判定するための時間T1,T2としては、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、時間T1としては3秒、時間T2として6秒が設定されている。
測位モード修正部342は、モード設定部32により測位モードが設定された際に、GPS装置25により取得された衛星信号に含まれる衛星信号に含まれる位置情報および時刻情報を取得し、位置情報に基づいて現在地の時差情報をROM261に記憶されている時差情報を参照して取得する。そして、測位モード修正部342は、取得した時刻情報と前記時差情報とで現在位置の標準時間(ローカルタイム)を算出し、内部時刻情報を修正する。また、この測位モード修正部342による時刻修正では、少なくとも3機以上のGPS衛星10からの衛星信号に基づいて内部時刻情報が修正されるため、高精度な時刻修正が実施可能となる。
時刻表示制御部351は、内部時刻情報に基づいて、表示駆動部221を駆動させ、通常の時刻表示モードにより表示部222に時刻を表示させる。
また、モード表示制御部353は、Aボタン6の押下状態が解除され各動作モードに対応した処理が実施されると、当該動作モードの処理の間、第1小時計4の第1指針141の位置を維持する。換言すると、モード表示制御手段353は、腕時計1がモード設定部32により設定された動作モードの動作処理を実施している間、その動作モードを第1小時計4の第1指針141により表示させる。
つまり、本実施形態では、第1小時計4は、モード表示制御部353の制御により、本発明の設定モード表示部及び動作モード表示部としても機能する。
結果表示制御部355は、モード設定部32により受信結果表示モードに設定された場合に、受信結果記憶部264に記憶される受信結果に応じて、秒針133を文字板2の「Y」または「N」の目盛位置に移動させる。
つまり、文字板2及び指針3(秒針133)は、操作時間表示制御部354の制御により、本発明の操作時間表示部としても機能し、さらに、結果表示制御部355の制御により、本発明の受信結果表示部としても機能する。
次に、腕時計1の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5は、制御部30により実行される各動作モードの実行処理を示すフローチャートである。ここでは、外部操作部材であるAボタン6が操作された場合の動作について、以下に説明する。
また、モード表示制御部353は、第1指針141を「I」の目盛位置に移動させる。
このS3では、表示制御部35の結果表示制御部355は、受信結果記憶部264に記憶されている受信結果を参照し、前回の受信処理時における受信結果が成功であった場合、秒針133を文字板2の「Y」の目盛位置に移動させる。一方、受信処理の結果が失敗であった場合、結果表示制御部355は、秒針133を文字板2の「N」の目盛位置に移動させる。
なお、この受信結果表示モードにより、受信結果が表示される結果表示時間としては、例えば、利用者により設定された時間であってもよく、予め設定された所定時間であってもよい。この時、結果表示制御部355により受信結果が表示されている間、モード表示制御部353は、第1指針141を「I」の目盛位置に保持する。そして、結果表示時間の経過後、時刻表示制御部351は、表示駆動部221を駆動させ、通常の時刻表示モードに戻る。
このS4において、モード設定部32により、「No」と判断された場合、S2の処理に戻る。
また、S4において、モード設定部32により、「Yes」と判断された場合、モード表示制御部353は、第1指針141を「II」の目盛位置に移動させる。
このS6では、受信制御部33は、測時モードでGPS装置25を制御して衛星信号の受信処理を開始する。そして、受信制御部33は、設定時間内に時刻情報を受信できたか否かを判定する。ここで、設定時間は、例えば、30秒〜1分など、時刻情報を受信するのに十分な時間を設定すればよい。なお、この受信処理の間、モード表示制御部353は、第1指針141の位置を維持する。すなわち、第1指針141は、測時モードの受信処理の間、動作モードが測時モードである「II」の目盛位置を指した状態となる。
そして、GPS装置25にて時刻情報の受信に成功した場合には、測時モード修正部341は、受信した衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて、内部時刻情報を修正する。この時刻修正処理の終了後、時刻表示制御部351は、修正された内部時刻情報に基づいて、指針3、第1指針141、第2指針151を駆動させ、通常の時刻表示モードに戻る。
このS7において、モード設定部32により、「No」と判断された場合、S5の処理に戻る。
さらに、モード設定部32は、操作時間が時間T2を超える場合、入力継続時間Tが第三入力期間内の値であると判断し、動作モードを測位モードに設定し、腕時計1は測位モードに応じた処理を実行する(S8)。
このS8では、受信制御部33は、測位モードでGPS装置25を制御して衛星信号の受信処理を開始する。
そして、受信制御部33は、設定時間内に位置情報および時刻情報を受信できたか否かを判定する。設定時間は、例えば、30秒〜腕時計1分など、位置情報を受信するのに十分な時間を設定すればよい。なお、この受信処理の間、モード表示制御部353は、第1指針141の位置を維持する。すなわち、第1指針141は、測位モードの受信処理の間、動作モードが測位モードである「III」の目盛位置を指した状態となる。
なお、測位モードによる受信処理、時刻修正処理が実施された場合、位置表示制御部352は、算出された現在位置の緯度・経度に基づいて、第1指針141、第2指針151を駆動させ、第1小時計4、第2小時計5により、現在位置を表示させる処理を実施してもよい。
上述したように、本実施形態の腕時計1では、モード設定部32は、Aボタン6が継続して押下された入力継続時間に応じて、測時モードと、測位モードと、を切り替えて設定する。そして、受信制御部33は、測時モードが設定された場合に、1機以上のGPS衛星10の衛星信号から時刻情報を取得し、時刻修正部34の測時モード修正部341は、この時刻情報に基づいて内部時刻情報を修正する。また、受信制御部33は、測位モードが設定された場合に、3機以上のGPS衛星10の衛星信号から時刻情報及び位置情報を取得し、時刻修正部34の測位モード修正部342は、取得した時刻情報から内部時刻情報を修正する。
このような構成では、測時モードと測位モードとを切り替えるために、複数の外部操作部材を設ける必要がなく、構成を簡略化できる。特に、本実施形態のように、位置情報を表示させる等、複数の機能を備えた腕時計1では、こられの複数の機能に対応して複数の外部操作部材を設けると、構成の複雑化や腕時計1の大型化を招き、操作方法も煩雑となるという課題が発生する。これに対して、本実施形態では、1つの外部操作部材、すなわちAボタン6のみにより、測時モード及び測位モードの2つの動作モードを切り替えて実行させることができるため、構成の簡略化を図れ、腕時計1の小型化を図ることができる。
これにより、本実施形態では、前回の受信結果を表示させることができ、例えば利用者は、その受信結果を確認して測時モード又は測位モードにより時刻修正を実施するか否かを容易に判断することができる。
また、受信結果表示モード、測時モード、及び測位モードは、Aボタン6が継続して押下された時間である入力継続時間により設定されるため、上記発明と同様に、各動作モードを設定するために、それぞれ対応する外部操作部材を設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
すなわち、測時モードや測位モードにより時刻修正は、前回の受信処理及び時刻修正処理において、成功したか否かを判断した後に実施されることが一般的であるため、測時モードや測位モードによる時刻修正よりも使用頻度が高くなる。したがって、このような使用頻度が高い受信結果表示モードに対応する入力継続時間を、測時モードや測位モードに対応する入力継続時間より短く設定することで、より利用者の利便性を高めることができる。
このため、利用者は、例えば利用者が所望する動作モードに対して、どの程度操作を継続すればよいか等、Aボタン6を操作した際の操作時間や、Aボタン6の操作状態(押下状態判定部31によりAボタン6の操作が確認されているか否か)を容易に確認することができる。
このため、利用者は、第1指針141により選択可能な動作モードを確認することができる。また、本実施形態では、モード表示制御部353による操作時間の表示に加え、操作時間表示制御部354による選択可能な動作モードの表示を行うことで、Aボタン6の操作時間に対する動作モードを、それぞれ比較しながら確認することができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、モード表示制御部353による操作時間に対応する動作モードの表示、モード表示制御部353による処理中の動作モードの表示、及び操作時間表示制御部354による操作時間の表示の全てを実施する例を示したが、これらのうちいずれか1つまたは2つのみが実施される構成としてもよい。
例えば、モード表示制御部353により操作時間に対応する動作モードの表示を行わなかった場合でも、操作時間表示制御部354による操作時間の表示を行うことで、Aボタン6の操作時間を把握することができる。この場合、受信処理や受信結果の表示処理が実施されている間、モード表示制御部353による動作モードの表示を行うことで、どの動作が実施されているかを利用者に確認させることができる。
設定モード表示部や動作モード表示部、受信結果表示部においても同様であり、表示部222を構成するいずれの部材によって表示を行ってもよい。例えば、文字板2が、各動作モードを示す目盛「I」「II」「III」を備え、指針3(例えば秒針133)により、これらの目盛のいずれかを指し示すことで、文字板2及び指針3により設定モード表示部及び動作モード表示部が構成されていてもよい。
同様に、受信結果表示モードに対応する第一入力期間が、測時モードや測位モードに対応した第二入力期間や第三入力期間の後に設定されていてもよい。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (8)
- 位置情報衛星から送信される衛星信号に基づいて内部時刻情報を修正する電子時計であって、
外部操作部材と、
前記外部操作部材の入力操作に基づいて、当該電子時計の動作モードを設定するモード設定部と、
前記位置情報衛星から送信される前記衛星信号を受信する受信部と、
前記動作モードに基づいて、前記受信部の動作を制御して衛星信号を受信させる受信制御部と、
前記受信部により受信した衛星信号に基づいて、前記内部時刻情報を修正する時刻修正部と、を備え、
前記モード設定部は、前記外部操作部材が継続して操作された入力継続時間に基づいて、
1機以上の前記位置情報衛星からの衛星信号を受信し、受信した衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて前記内部時刻情報を修正する第一モードと、
3機以上の前記位置情報衛星からの衛星信号を受信し、受信した衛星信号に含まれる時刻情報及び位置情報に基づいて前記内部時刻情報を修正する第二モードと、
を切り替えて前記動作モードに設定し、
前記モード設定部が前記動作モードとして前記第一モードを設定する場合の前記入力継続時間は、当該モード設定部が前記動作モードとして前記第二モードを設定する場合の前記入力継続時間よりも短い
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記時刻修正部は、前記モード設定部により設定された前記動作モードが前記第二モードである場合、前記衛星信号に含まれる前記時刻情報及び前記位置情報に基づいて、当該電子時計の現在位置における標準時間を算出して前記内部時刻情報を修正する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記受信部による前記衛星信号の受信が成功したか否かを示す受信結果を記憶する受信結果記憶部と、
前記受信結果を表示する受信結果表示部と、
前記受信結果を前記受信結果表示部に表示させる結果表示制御部と、を備え、
前記モード設定部は、前記入力継続時間に基づいて、前記受信結果記憶部に記憶された前記受信結果を表示させる第三モードを、前記動作モードとして設定し、
前記結果表示制御部は、前記動作モードとして前記第三モードが設定された場合に、前記受信結果を前記受信結果表示部に表示させる
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項3に記載の電子時計において、
前記モード設定部が前記動作モードとして前記第三モードを設定する場合の前記入力継続時間は、当該モード設定部が前記動作モードとして前記第一モード及び前記第二モードを設定する場合の前記入力継続時間よりも短い
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
前記外部操作部材が継続して操作されている操作時間を表示する操作時間表示部を有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子時計において、
前記外部操作部材が継続して操作されている操作時間に対応した前記動作モードを表示する設定モード表示部を有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子時計において、
実行中の前記動作モードを表示する実行モード表示部を有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子時計を備えたことを特徴とする電子機器。
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