JP2011038973A - Gps測位システム、gps測位方法、およびgps測位端末 - Google Patents

Gps測位システム、gps測位方法、およびgps測位端末 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度で且つ効率良く更に高速でGPS測位を行うことが可能なGPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末を提供する。
【解決手段】GPS測位用のアシストデータを格納する格納部36と、格納部36に格納された格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断部35と、格納アシストデータが有効と判断された場合に、基地局10と通信せず当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位を行うAutonomous測位部33と、格納アシストデータが無効と判断された場合に、基地局10との通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行うA-GPS測位部32と、GPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、格納アシストデータを更新し、且つGPS測位が失敗した場合に、基地局10との通信により取得されたアシストデータを元に、格納アシストデータを更新する更新部37と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、GPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末に関するものである。
端末が単独でGPS測位(全地球測位システム)を行う技術としてAutonomous測位(オートノーマス測位)がある。Autonomous測位は、例えばカーナビ等の通信機能を有さない測位装置で用いられ、cold startとhot startとに分類される。cold startでは、GPS測位用情報(例えば、初期位置、時刻、衛星の軌道等の情報)を用いず、GPS用衛星から受信した信号を復調することにより該衛星の軌道及び時刻等の情報を獲得し、当該情報に基づき、例えば発信・着信時刻差と光の速度から該衛星と測定地点との距離を判定し、これを3つの衛星について行うことで、当該3つの衛星の場所が判明していれば、それら衛星の位置とそれぞれの衛星との距離により地上の一点の位置を判定することができる。また、さらに他の衛星からも情報を獲得することで、時刻情報の精度を向上させ、測位精度を向上させることも可能である。しかし、cold startでは、衛星から受信した信号を復調し、情報を獲得することが必要であることから、測位を成功させるためには、強電界の衛星を複数補足できる環境に限定され、且つ測位成功となる場合でも測位完了までに多大な時間がかかるという問題がある。これに対し、hot startでは、GPS測位用情報を予め保持し、当該情報を用いて測位を行うことにより、情報獲得に係る信号の復調処理が不要であるため、測位に要する時間を効果的に短縮することができる。
このようなAutonomous測位では、GPS測位用情報を獲得するには、一度cold startして情報収集(測位を成功)する必要がある。GPS測位用情報を一度獲得すれば、その後はhot startで、得られた位置情報及び時刻情報により、当該GPS測位用情報を更新し続けることができる。しかし、一度測位が失敗すると、更新ができず、GPS測位用情報の鮮度が時間の経過とともに劣化し、再度cold startにより測位をする必要が出てくる。また、GPS測位が失敗すると、現在位置に関して何ら情報を得られず、端末の現在位置が完全に不明となるという問題がある。
一方、端末とネットワーク(NW)が連携して、NWの補助を受けて測位を行う方式として、ネットワークアシスト型のGPS測位(以下「A-GPS測位」と記載する。)がある(例えば特許文献1を参照)。A-GPSは、上述のGPS測位用情報を携帯電話の基地局から獲得するものである。A-GPSでは、測位をする際に、基地局からGPS測位用情報を含む「アシストデータ」を取得し、当該アシストデータを用いて測位を行う。NW上の基地局からアシストデータを取得することは、衛星からの信号を復調してGPS測位用情報を得ることより早い。このため、A-GPS測位では、Autonomous測位のcold startより高速で、且つ同程度の精度で、測位をすることができる。また、GPS測位そのものが失敗しても、アシストデータを用いて基地局との位置関係から概略位置を測定することができる。なお、測位については、衛星からの信号を受信した端末で行う場合と、当該信号をNWに渡しNW上で測位の結果を算出する場合とが考えられ、そのどちらを採用しても良い。
特開2003−43127号公報
しかし、A-GPS測位では、測位を行うにあたり、常に、基地局からアシストデータを取得するための通信が発生する。また、当該アシストデータを取得後、GPS測位をしている期間中においても、当該通信を切断することは標準仕様上許されない。更に、毎回A-GPS測位を行う場合、その都度C-Plane接続を行うことになり、測位開始から完了までC-Planeベアラを維持しなくてはならない。このため、通信による電力消費が増大するとともに、ネットワーク設備へのトラヒック負荷も増大するという問題が生じる。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、高精度で且つ効率良く更に高速でGPS測位を行うことが可能なGPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のGPS測位システムは、GPS測位端末およびネットワーク上のサーバを含むGPS測位システムであって、GPS測位用のアシストデータを格納する格納手段と、前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断手段と、前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、前記サーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位手段と、前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位手段と、前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のGPS測位方法は、GPS測位端末およびネットワーク上のサーバを含むGPS測位システムにおけるGPS測位方法であって、格納手段に、GPS測位用のアシストデータが格納されており、判断手段が、前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断ステップと、非通信型測位手段が、前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、前記サーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位ステップと、通信型測位手段が、前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位ステップと、更新手段が、前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新ステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明のGPS測位端末は、GPS測位用のアシストデータを格納する格納手段と、前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断手段と、前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、ネットワーク上のサーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位手段と、前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位手段と、前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新手段と、を備えることを特徴とする。
このような本発明のGPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末によれば、判断手段が格納アシストデータの有効性および無効性について判断する。この判断により、格納アシストデータが有効の場合には、ネットワーク上のサーバと通信せず、当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位が行われる。これにより、ネットワーク上のサーバと通信する回数を減らすことができ、通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、効率良くGPS測位を行うことができる。一方、有効判断された格納アシストデータを元にGPS測位が行われることから、高い測位精度を保ちながらも、例えばAutonomous測位のcold startより、高速でのGPS測位が可能となる。
また、本発明によれば、格納アシストデータが有効判断された場合にも、無効判断された場合にも、且つGPS測位が成功した場合にも、失敗した場合にも、更新手段は格納アシストデータを更新する。この格納アシストデータの更新処理により、次回の測位では格納アシストデータが有効と判断され、その結果、次回の測位では非通信型測位手段がネットワーク上のサーバと通信せずに当該有効判断された格納アシストデータを元にGPS測位を行うことが可能となる。つまり、継続的に測位を行う場合に、その初回で且つ格納アシストデータが無効と判断された場合には、通信型測位手段がサーバとの通信を伴うGPS測位を行うこととなるが、それ以外の場合、すなわち初回以後の継続的測位の場合(初回でも格納アシストデータが有効と判断された場合を含む)には、非通信型測位手段がネットワーク上のサーバと通信せずに更新後の有効の格納アシストデータを用いてGPS測位を行うこと、すなわちAutonomous測位のhot start状態を維持し続けること、が可能となる。これにより、ネットワーク上のサーバと通信する回数を減らすことができ、通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、効率良くGPS測位を行うことができる。一方、更新処理により有効判断される格納アシストデータを元にGPS測位が行われることから、継続的測位における初回以後の測位において、高い測位精度を保ちながらも、例えばAutonomous測位のcold startより、高速でのGPS測位が可能となる。
また、本発明において、更新手段の格納アシストデータ更新処理のために、ネットワーク上のサーバとの通信が発生することは、GPS測位が失敗した場合に限定される。GPS測位が成功した場合には、サーバと別途通信を行うことなく、当該成功した測位結果を元に、格納アシストデータの更新処理をすれば良いからである。これにより、ネットワーク上のサーバとの通信回数を増大させず、且つ通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、格納アシストデータを最新の有効なものとして維持し続けることができる。
また、本発明は、前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記GPS測位端末の概略位置を算出する概略位置算出手段を更に備える、ことが好ましい。
この発明によれば、GPS測位が失敗した場合に端末の現在位置が完全に不明となるという事態を回避できる。
また、本発明においては、前記更新手段による前記格納アシストデータの更新処理は、前記GPS測位端末がエリア内で移動した場合およびエリアを跨いで移動した場合に、行われる、ことが好ましい。
この発明によれば、端末の移動範囲と関係なく、更新手段による格納アシストデータの更新処理が行われる。これにより、継続的に測位を行う際の初回以後の測位時に、端末の移動範囲と関係なく、更新後の有効の格納アシストデータを用いてネットワーク上のサーバと通信せずにGPS測位を行うことが可能となる。
また、本発明においては、前記非通信型測位手段は、オートノーマス測位を行い、前記通信型測位手段は、ネットワークアシスト型のGPS測位を行う、ことが好ましい。
本発明は、非通信型測位手段がオートノーマス測位を行い、且つ通信型測位手段がネットワークアシスト型のGPS測位を行う場合に、特に有用である。
本発明によれば、高精度で且つ効率良く更に高速でGPS測位を行うことが可能なGPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末を提供することができる。
GPS測位システム1の構成概要図である。 端末30のハードウェア構成図である。 GPS測位システム1の動作を示すフローチャートである。 図3のステップS1、S2、S3、S4、S5をシーケンス図で示したのが図である。 図3のステップS1、S2、S3、S5をシーケンス図で示したのが図である。 図3のステップS1、S6、S7、S5をシーケンス図で示したのが図である。 図3のステップS1、S6、S7、S8、S5をシーケンス図で示したのが図である。 本実施形態の効果の一例を示すための図である。
以下、添付図面を参照して本発明にかかるGPS測位システム、GPS測位方法、およびGPS測位端末の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(GPS測位システム1の全体構成)
まず、本発明の実施形態に係るGPS測位システム1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、GPS測位システム1の構成概要図である。図1に示すように、GPS測位システム1は、基地局10(特許請求の範囲における「サーバ」に相当)および端末30(特許請求の範囲における「GPS測位端末」に相当)から構成され、基地局10と端末30とはネットワーク20により互いに接続されている。
(基地局10の構成)
基地局10は、端末30のネットワークでの通信接続を中継するための装置である。基地局10は、図示はしないが、物理的には、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、端末30との間でデータの送受信を行うためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。基地局10の各機能は、CPU、ROM、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御の元で入力デバイス、出力デバイス、通信モジュールを動作させると共に、主記憶装置や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。特に、基地局10の記憶装置には、アシストデータが格納されており、このアシストデータは、後述するように、端末30に格納されているアシストデータが無効の場合等に使用される。
(端末30の構成)
続いて、端末30について詳細に説明する。図2は端末30のハードウェア構成図である。図2に示すように、端末30は、物理的には、CPU301、主記憶装置であるROM302及びRAM303、操作ボタンなどの入力デバイス304、LCDや有機ELディスプレイなどの出力デバイス305、基地局10との間でデータの送受信を行う通信モジュール306、メモリディバイス等の補助記憶装置307を備えて構成される。後述する端末30の各機能は、CPU301、ROM302、RAM303等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPU301の制御の元で入力デバイス304、出力デバイス305、通信モジュール306を動作させると共に、主記憶装置302,303や補助記憶装置307におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図1に戻り、端末30は、機能的には、通信部31、A-GPS測位部32(特許請求の範囲における「通信型測位手段」に相当)、Autonomous測位部33(特許請求の範囲における「非通信型測位手段」に相当)、概略位置算出部34(特許請求の範囲における「概略位置算出手段」に相当)、判断部35(特許請求の範囲における「判断手段」に相当)、格納部36(特許請求の範囲における「格納手段」に相当)、および更新部37(特許請求の範囲における「更新手段」に相当)を備えて構成される。
格納部36は、GPS測位用のアシストデータを格納するものである。このアシストデータには、例えば、測位用クロックのドリフト情報、衛星航法データ、概略位置情報、および初期時刻精度等が含まれる。以下、格納部36に格納されたアシストデータを「格納アシストデータ」といい、基地局10に格納されたアシストデータを「NWアシストデータ」という。特許請求の範囲における「格納アシストデータ」は格納部36に格納された「格納アシストデータ」に相当し、「サーバとの通信により取得されたアシストデータ」は基地局10に格納された「NWアシストデータ」に相当する。
判断部35は、格納アシストデータが有効か無効かを判断するものである。判断部35の判断手法としては、特に限定はされないが、例えば、格納アシストデータに含まれた時刻情報を確認し、現在時刻より一定時間過ぎていたら無効と判断し、そうでなかったら有効と判断するようにしても良い。判断部35は、格納アシストデータが有効の場合にその旨をAutonomous測位部33に通知し、格納アシストデータが無効の場合にその旨をA-GPS測位部32および通信部31に通知する。
Autonomous測位部33は、格納アシストデータが有効と判断され、その旨を判断部35より通知された場合に、基地局10と通信せず当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位を行うものである。すなわち、Autonomous測位部33は、格納アシストデータが有効の場合に、hot startでのAutonomous測位(オートノーマス測位)を行う。また、Autonomous測位部33は、当該Autonomous測位が失敗した場合に、その旨を概略位置算出部34および通信部31に通知する。
A-GPS測位部32は、格納アシストデータが無効と判断され、その旨を判断部35より通知された場合に、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、GPS測位を行うものである。すなわち、A-GPS測位部32は、格納アシストデータが無効の場合に、ネットワークアシスト型のGPS測位を行う。通信部31は、格納アシストデータが無効と判断され、その旨を判断部35より通知された場合に、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し、当該要求に応じた基地局10より送信されたNWアシストデータを受信し、A-GPS測位部32に出力する。また、A-GPS測位部32は、当該A-GPS測位が失敗した場合に、その旨を概略位置算出部34および通信部31に通知する。
更新部37は、格納アシストデータを更新し、当該更新後の格納アシストデータを格納部36に格納させるものである。具体的に、更新部37は、Autonomous測位部33またはA-GPS測位部32によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、格納アシストデータを更新し、格納部36に格納させる。また、更新部37は、Autonomous測位部33またはA-GPS測位部32によるGPS測位が失敗した場合に、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、格納アシストデータを更新し格納部36に格納させる。通信部31は、Autonomous測位またはA-GPS測位が失敗した旨をAutonomous測位部33またはA-GPS測位部32より通知された場合に、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し、当該要求に応じた基地局10より送信されたNWアシストデータを受信し、更新部37に出力する。なお、A-GPS測位失敗の場合には、A-GPS測位を行うために既にNWアシストデータを受信しているため、このNWアシストデータを援用しても良い。また、更新部37による格納アシストデータの更新処理は、端末30がエリア内で移動したか、あるいはエリアを跨いで移動したか、または端末30が移動してないかにかかわらず、行われる。なお、ここでいう「エリア」とは、例えば、基地局10が管轄する領域をいい、例えばセルである。
概略位置算出部34は、Autonomous測位部33またはA-GPS測位部32によるGPS測位が失敗した場合に、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、端末30の概略位置を算出するものである。通信部31は、Autonomous測位またはA-GPS測位が失敗した旨をAutonomous測位部33またはA-GPS測位部32より通知された場合に、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し、当該要求に応じた基地局10より送信されたNWアシストデータを受信し、概略位置算出部34に出力する。なお、A-GPS測位失敗の場合には、A-GPS測位を行うために既にNWアシストデータを受信しているため、このNWアシストデータを援用しても良い。
(GPS測位システム1の動作)
続いて、GPS測位システム1により行われる動作(特許請求の範囲における「GPS測位方法」に相当)について、図3を参照しながら説明する。図3は、GPS測位システム1の動作を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、GPS測位システム1の動作を4つに場合分けして説明する。4つの場合分けとは、格納アシストデータ有効且つAutonomous測位失敗(GPS測位システム1の動作、その1)、格納アシストデータ有効且つAutonomous測位成功(GPS測位システム1の動作、その2)、格納アシストデータ無効且つA-GPS測位成功(GPS測位システム1の動作、その3)、および格納アシストデータ無効且つA-GPS測位失敗(GPS測位システム1の動作、その4)である。
(GPS測位システム1の動作、その1)
最初に、判断部35が、格納アシストデータが有効か無効かを判断する(ステップS1、特許請求の範囲における「判断ステップ」に相当)。
次に、Autonomous測位部33が、ステップS1にて格納アシストデータが有効と判断され、且つその旨を判断部35より通知された場合に(ステップS1:YES)、基地局10と通信せず、当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位(つまり、hot startでのAutonomous測位)を行う(ステップS2、特許請求の範囲における「非通信型測位ステップ」に相当)。
次に、ステップS2のAutonomous測位が成功したか失敗したかが判断され(ステップS3)、失敗した場合には(ステップS3:NO)、概略位置算出部34が、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、端末30の概略位置を算出する(ステップS4)。
次に、更新部37が、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、格納アシストデータを更新し格納部36に格納させる(ステップS5、特許請求の範囲における「更新ステップ」に相当)。
ここまでの動作(ステップS1、S2、S3、S4、S5)をシーケンス図で示したのが図4である。図4に示すように、最初に格納アシストデータが有効と判断され、Autonomous測位部33によるhot startでのAutonomous測位が行われるが、そのAutonomous測位が失敗する(ステップS101、S102、S103)。この場合に、通信部31が、基地局10との通信セッションを確立し(ステップS104)、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し(ステップS105)、当該要求に応じた基地局10より通知されたNWアシストデータを受信する(ステップS106)。次に、通信部31が当該受信したNWアシストデータを概略位置算出部34および更新部37に出力する。次に、概略位置算出部34は当該NWアシストデータを元に端末30の概略位置を算出し(ステップS107)、当該算出した概略位置を基地局10に通知すると(ステップS108)、通信セッションは開放される(ステップS109)。次に、更新部37が、ステップS106にて受信されたNWアシストデータを元に格納アシストデータを更新し格納部36に格納させる(ステップS110)。
(GPS測位システム1の動作、その2)
図3に戻り、最初に、判断部35より格納アシストデータの有効性が判断され(ステップS1、特許請求の範囲における「判断ステップ」に相当)、格納アシストデータが有効の場合に(ステップS1:YES)、Autonomous測位部33がhot startでのAutonomous測位を行う(ステップS2、特許請求の範囲における「非通信型測位ステップ」に相当)。
次に、ステップS2のAutonomous測位が成功したか失敗したかが判断され(ステップS3)、成功した場合には(ステップS3:YES)、更新部37が当該成功したAutonomous測位の測位結果を元に、格納アシストデータを更新し、格納部36に格納させる(ステップS5、特許請求の範囲における「更新ステップ」に相当)。
ここまでの動作(ステップS1、S2、S3、S5)をシーケンス図で示したのが図5である。図5に示すように、格納アシストデータが有効と判断され、Autonomous測位部33によるhot startでのAutonomous測位が行われ、そのAutonomous測位が成功する(ステップS201、S202、S203)。この場合に、通信部31による基地局10との通信を伴わないで、更新部37による格納アシストデータの更新処理が行われる。この更新処理では、端末内部で取得したAutonomous測位の測位結果が用いられる(ステップS204)。
(GPS測位システム1の動作、その3)
図3に戻り、最初に、判断部35が、格納アシストデータが有効か無効かを判断する(ステップS1、特許請求の範囲における「判断ステップ」に相当)。
次に、A-GPS測位部32が、ステップS1にて格納アシストデータが無効と判断され、且つその旨を判断部35より通知された場合に(ステップS1:NO)、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、GPS測位(つまり、ネットワークアシスト型のGPS測位)を行う(ステップS6、特許請求の範囲における「通信型測位ステップ」に相当)。
次に、ステップS6のA-GPS測位が成功したか失敗したかが判断され(ステップS7)、成功した場合には(ステップS7:YES)、更新部37が当該成功したA-GPS測位の測位結果を元に、格納アシストデータを更新し、格納部36に格納させる(ステップS5、特許請求の範囲における「更新ステップ」に相当)。
ここまでの動作(ステップS1、S6、S7、S5)をシーケンス図で示したのが図6である。図6に示すように、最初に格納アシストデータが無効と判断され、A-GPS測位部32によるA-GPS測位が開始される(ステップS301)。A-GPS測位を行うために、通信部31が、基地局10との通信セッションを確立し(ステップS302)、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し(ステップS303)、当該要求に応じた基地局10より通知されたNWアシストデータを受信する(ステップS304)。次に、通信部31が当該受信したNWアシストデータをA-GPS測位部32に出力する。
次に、A-GPS測位部32がステップS304にて受信されたNWアシストデータを元にA-GPS測位を行い、そのA-GPS測位が成功する(ステップS305)。すると、A-GPS測位部32がA-GPS測位成功の旨を通信部31に通知し、通信部31は当該測位結果を基地局10に通知する(ステップS306)。次に、通信セッションは開放され(ステップS307)、A-GPS測位は終了する(ステップS308)。
次に、更新部37が、ステップS305にて成功したA-GPS測位の当該測位結果を元に、格納アシストデータを更新し、格納部36に格納させる(ステップS309)。
(GPS測位システム1の動作、その4)
図3に戻り、最初に、判断部35が、格納アシストデータが有効か無効かを判断する(ステップS1、特許請求の範囲における「判断ステップ」に相当)。
次に、A-GPS測位部32が、ステップS1にて格納アシストデータが無効と判断され、且つその旨を判断部35より通知された場合に(ステップS1:NO)、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、GPS測位(つまり、ネットワークアシスト型のGPS測位)を行う(ステップS6、特許請求の範囲における「通信型測位ステップ」に相当)。
次に、ステップS6のA-GPS測位が成功したか失敗したかが判断され(ステップS7)、失敗した場合には(ステップS7:NO)、概略位置算出部34が、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、端末30の概略位置を算出する(ステップS8)。
次に、更新部37が、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、格納アシストデータを更新し格納部36に格納させる(ステップS6、特許請求の範囲における「更新ステップ」に相当)。
ここまでの動作(ステップS1、S6、S7、S8、S5)をシーケンス図で示したのが図7である。図7に示すように、最初に格納アシストデータが無効と判断され、A-GPS測位部32によるA-GPS測位が開始される(ステップS401)。A-GPS測位を行うために、通信部31が、基地局10との通信セッションを確立し(ステップS402)、基地局10にNWアシストデータの送信を要求し(ステップS403)、当該要求に応じた基地局10より通知されたNWアシストデータを受信する(ステップS404)。次に、通信部31が当該受信したNWアシストデータをA-GPS測位部32に出力する。
次に、A-GPS測位部32がステップS404にて受信されたNWアシストデータを元にA-GPS測位を行うが、そのA-GPS測位が失敗する(ステップS405)。すると、A-GPS測位部32がA-GPS測位失敗の旨を通信部31に通知し、通信部31はステップS404にて受信されたNWアシストデータを概略位置算出部34および更新部37に出力する。
次に、概略位置算出部34が通信部31より入力したNWアシストデータを元に端末30の概略位置を算出し(ステップS406)、当該概略位置を基地局10に通知すると(ステップS407)、通信セッションは開放され(ステップS408)、A-GPS測位は終了する(ステップS409)。
次に、更新部37が通信部31より入力したNWアシストデータを元に格納アシストデータを更新し格納部36に格納させる(ステップS110)。なお、更新部37が、ステップS406にて概略位置算出部34より算出された概略位置を元に、格納アシストデータを更新するようにしても良い。
(本実施形態の作用及び効果)
続いて、本実施形態にかかるGPS測位システム1の作用及び効果について説明する。以上で説明した本実施形態によれば、判断部35が格納アシストデータの有効性および無効性について判断する。この判断により、格納アシストデータが有効の場合には、基地局10と通信せず、当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位が行われる。これにより、基地局10と通信する回数を減らすことができ、通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、効率良くGPS測位を行うことができる。一方、有効判断された格納アシストデータを元にGPS測位が行われることから、高い測位精度を保ちながらも、例えばAutonomous測位のcold startより、高速でのGPS測位が可能となる。
また、本実施形態によれば、格納アシストデータが有効判断された場合にも、無効判断された場合にも、且つGPS測位が成功した場合にも、失敗した場合にも、更新部37は格納アシストデータを更新する。この格納アシストデータの更新処理により、次回の測位では格納アシストデータが有効と判断され、その結果、次回の測位ではAutonomous測位部33が基地局10と通信せずに当該有効判断された格納アシストデータを元にGPS測位を行うことが可能となる。つまり、継続的に測位を行う場合に、その初回で且つ格納アシストデータが無効と判断された場合には、A-GPS測位部32が基地局10との通信を伴うGPS測位を行うこととなるが、それ以外の場合、すなわち初回以後の継続的測位の場合(初回でも格納アシストデータが有効と判断された場合を含む)には、Autonomous測位部33が基地局10と通信せずに更新後の有効の格納アシストデータを用いてGPS測位を行うこと、すなわちAutonomous測位のhot start状態を維持し続けることが可能となる。これにより、基地局10と通信する回数を減らすことができ、通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、効率良くGPS測位を行うことができる。一方、更新処理により有効判断される格納アシストデータを元にGPS測位が行われることから、継続的測位における初回以後の測位において、高い測位精度を保ちながらも、例えばAutonomous測位のcold startより、高速でのGPS測位が可能となる。
また、本実施形態において、更新部37の格納アシストデータ更新処理のために、基地局10との通信が発生することは、Autonomous測位部33またはA-GPS測位部32によるGPS測位が失敗した場合(ただしA-GPS測位失敗の場合には既に受信したNWアシストデータを援用可)に限定される。GPS測位が成功した場合には、基地局10と別途通信を行うことなく、当該成功した測位結果を元に、格納アシストデータの更新処理をすれば良いからである。これにより、基地局10との通信回数を増大させず、且つ通信による電力消費やネットワーク設備へのトラヒック負荷を増大させることなく、格納アシストデータを最新の有効なものとして維持し続けることができる。
また、本実施形態によれば、Autonomous測位部33またはA-GPS測位部32によるGPS測位が失敗した場合に、概略位置算出部34が、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、端末30の概略位置を算出する。これにより、GPS測位が失敗した場合に端末30の現在位置が完全に不明となるという事態を回避できる。
また、本実施形態によれば、端末30の移動範囲と関係なく、更新部37による格納アシストデータの更新処理が行われる。これにより、継続的に測位を行う際の初回以後の測位時に、端末30の移動範囲と関係なく、更新後の有効の格納アシストデータを用いて基地局10と通信せずにGPS測位を行うことが可能となる。
以上で説明した本実施形態は、例えば、ユーザ(移動端末)の位置情報を定期的・自動的に測位し、当該測位結果を様々なアプリケーションで利用させ、ユーザにサービスを提供する場合に、適切に適用可能である。サービスの具体例としては、例えば、ユーザの位置情報を元にピンポイントの天気情報や街のイベント情報等をPushで配信するサービスや、最寄駅の終電時刻情報等をお知らせする行動支援型サービス等が想定される。
そこで、本発明者らは、本実施形態を適用した実際の例の一つとして、「一日8時間程度の移動を行う人で、移動している間は5分ごとにGPS測位を行う」という行動モデリングをした上で、端末の待ち受け時間を試算してみた。図8は、試算の結果を示す図である。図8に示すように、今回の試算では、6種類の生活モデルに対して、本実施形態を適用した場合の待ち受け時間の試算値と、毎回NWアシストデータを取得する場合の待ち受け時間の試算値とを比較し、その改善率を計算してみた。図8に示すように、学生の休日の場合に、本実施形態を適用した場合の待ち受け時間の試算値は89.2時間であり、毎回NWアシストデータを取得する場合の待ち受け時間の試算値は65.8時間であった。したがって、その改善率は35.6%にも至った。また、改善率が最も小さかった自動車で移動する社会人の平日の場合にも、25.7%の改善率を得ることができた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態においては、A-GPS測位部32とAutonomous測位部33とが別々のGPS測位モジュールとして構成されているが、これに限られることなく、例えばA-GPS測位部32とAutonomous測位部33とを一つのGPS測位モジュール(以下「統合GPS測位モジュール」と記載する。)として構成しても良い。格納アシストデータが無効と判断された場合に、統合GPS測位モジュールは、A-GPS測位部32として動作し、基地局10との通信により取得されたNWアシストデータを元に、GPS測位を行う。また、格納アシストデータが有効と判断された場合に、統合GPS測位モジュールは、Autonomous測位部33として動作し、基地局10と通信せず当該有効判断された格納アシストデータを元に、GPS測位を行う。なお、統合GPS測位モジュールは、特許請求の範囲における「非通信型測位手段」および「通信型測位手段」の両方に相当する。
1…GPS測位システム、10…基地局、20…ネットワーク、30…端末、31…通信部、32…A-GPS測位部、33…Autonomous測位部、34…概略位置算出部、35…判断部、36…格納部、37…更新部。

Claims (6)

  1. GPS測位端末およびネットワーク上のサーバを含むGPS測位システムであって、
    GPS測位用のアシストデータを格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断手段と、
    前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、前記サーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位手段と、
    前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位手段と、
    前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新手段と、
    を備えることを特徴とするGPS測位システム。
  2. 前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記GPS測位端末の概略位置を算出する概略位置算出手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のGPS測位システム。
  3. 前記更新手段による前記格納アシストデータの更新処理は、前記GPS測位端末がエリア内で移動した場合およびエリアを跨いで移動した場合に、行われる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のGPS測位システム。
  4. 前記非通信型測位手段は、オートノーマス測位を行い、
    前記通信型測位手段は、ネットワークアシスト型のGPS測位を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のGPS測位システム。
  5. GPS測位端末およびネットワーク上のサーバを含むGPS測位システムにおけるGPS測位方法であって、
    格納手段に、GPS測位用のアシストデータが格納されており、
    判断手段が、前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断ステップと、
    非通信型測位手段が、前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、前記サーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位ステップと、
    通信型測位手段が、前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位ステップと、
    更新手段が、前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新ステップと、
    を備えることを特徴とするGPS測位方法。
  6. GPS測位用のアシストデータを格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納されたアシストデータである格納アシストデータが有効か無効かを判断する判断手段と、
    前記格納アシストデータが有効と判断された場合に、ネットワーク上のサーバと通信せず当該有効判断された前記格納アシストデータを元に、GPS測位を行う非通信型測位手段と、
    前記格納アシストデータが無効と判断された場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、GPS測位を行う通信型測位手段と、
    前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が成功した場合に、当該測位結果を元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させ、且つ前記非通信型測位手段または前記通信型測位手段によるGPS測位が失敗した場合に、前記サーバとの通信により取得されたアシストデータを元に、前記格納アシストデータを更新し前記格納手段に格納させる更新手段と、
    を備えることを特徴とするGPS測位端末。
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