JP6290047B2 - 測位支援装置及び測位支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信端末の位置の測位を支援する測位支援装置及び測位支援方法に関する。
スマートフォン等の移動体通信を行う通信端末の普及に伴い、GPS(Global Positioning System)を利用した測位機能を有するアプリケーションソフトウェアが普及している。GPSを利用した測位システムとして、例えばU−Plane(パケット通信)を用いたSUPL(Secure User Plane Location)による測位を実行するアシスト型全地球測位システム(A−GNSS:Assisted-Global Navigation Satellite System)等が知られている。アシスト型全地球測位システムは、GPS衛星と共に、GPS衛星以外の衛星(例えばロシアのGLONASS衛星等)も用いて測位を行う。以下、全地球測位システムで用いられる衛星のことをGNSS衛星という。
アシスト型全地球測位システムの測位方式としては、通信端末側で測位演算を実行するUE−B(UE-Based)測位とサーバ側で測位演算を実行するUE−A(UE-Assisted)測位とがある。UE−B測位では、サーバから衛星の航路等を示す衛星情報を取得した通信端末は、当該衛星情報を再利用して測位を実行することができる。このため、UE−B測位は、消費電力の観点でUE−A測位よりも優れており、短い時間で連続的に位置測位を実施するトラッキング系の測位に適する。ただし、UE−B測位では、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算に失敗してしまうと測位結果を得ることができない。一方、UE−A測位では、サーバは、測位演算に失敗しても、基地局測位の結果を通信端末の大まかな位置(概位置)として通信端末に通知することができる。このため、UE−A測位は、確実に位置測位結果が得られるという点でUE−B測位よりも優れており、1回だけの測位を確実に行いたいワンショット系の測位に適する。
このように、UE−A測位とUE−B測位とは、それぞれ異なる特徴を有しているため、通信端末上で動作するアプリケーションは、目的に応じてUE−A測位とUE−B測位とを使い分けることで、最適な測位を実行することが可能となる。上述した2つの測位方式から通信端末に適した測位方式を選択する方法として、例えば、各時間帯に実施する測位方式を予め設定し、該設定された内容に従って一の測位方式を選択する方法等がある(例えば下記特許文献1)。
特開2005−77226号公報
ところで、UE−A測位においては、通信端末にGNSS衛星の電波測定を実行させる時間(測定タイマ)を、サーバ側から指定することが可能である。測定タイマが長すぎると、例えば電波測定を長時間実行したとしてもGNSS衛星の電波取得に成功する確率が低い場合に、ユーザを長時間待たせた挙句に電波取得に失敗することとなり、ユーザの不満を増大させてしまう。一方、測定タイマが短すぎると、もう少し電波測定を実行すればGNSS衛星の電波取得に成功するにもかかわらず、測定タイマが短すぎるせいでGNSS衛星の電波取得に失敗してしまうという状況が発生し得る。この場合、サーバ側ではGNSS衛星による測位結果よりも精度の低い概位置(基地局測位の結果)しか得られず、なるべく高精度の測位結果を得たいというユーザの要求に応えることができない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、通信端末が衛星の電波測定を実行する際の測定タイマを適切かつ動的に設定することができる測位支援装置及び測位支援方法を提供することを目的とする。
本発明の測位支援装置は、通信端末により捕捉された衛星からの情報に基づく第1測位方式及び第2測位方式のいずれか一方を指定する測位要求を通信端末から受信する測位要求受信手段と、第2測位方式において通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間を示す測定タイマを記憶する測定タイマ記憶手段と、測位要求受信手段により第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、衛星に関する情報を含むアシストデータを通信端末に送信し、測位要求受信手段により第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、アシストデータと共に測定タイマ記憶手段に記憶されている測定タイマを通信端末に送信するアシストデータ送信手段と、測位要求受信手段により第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信手段によりアシストデータが送信された通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけた測定時間を取得する測定時間取得手段と、測位要求受信手段により第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信手段によりアシストデータが送信された通信端末において、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算が成功したか否かを示す成否情報を当該通信端末から受信する成否情報受信手段と、測定時間取得手段により取得された測定時間と成否情報受信手段により受信された成否情報との組情報を蓄積した学習データに基づいて測定タイマを決定し、当該測定タイマを測定タイマ記憶手段に記憶する学習手段と、を備える。
本発明の測位支援方法は、通信端末の位置測位を支援する測位支援装置により実行される測位支援方法であって、通信端末により捕捉された衛星からの情報に基づく第1測位方式及び第2測位方式のいずれか一方を指定する測位要求を通信端末から受信する測位要求受信ステップと、測位要求受信ステップにおいて第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、衛星に関する情報を含むアシストデータを通信端末に送信し、測位要求受信ステップにおいて第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、アシストデータと共に測定タイマ記憶手段に記憶されている第2測位方式において通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間を示す測定タイマを通信端末に送信するアシストデータ送信ステップと、測位要求受信ステップにおいて第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信ステップにおいてアシストデータが送信された通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけた測定時間を取得する測定時間取得ステップと、測位要求受信ステップにおいて第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信ステップにおいてアシストデータが送信された通信端末において、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算が成功したか否かを示す成否情報を当該通信端末から受信する成否情報受信ステップと、測定時間取得ステップにおいて取得された測定時間と成否情報受信ステップにおいて受信された成否情報との組情報を蓄積した学習データに基づいて測定タイマを決定し、当該測定タイマを測定タイマ記憶手段に記憶する学習ステップと、を含む。
上記の測位支援装置又は測位支援方法では、第1測位方式において通信端末が電波測定に費やした測定時間と測位演算の成否を示す成否情報との組情報が取得及び蓄積されて学習データが得られる。そして、この学習データに基づいて、第2測位方式における測定タイマが決定される。このようにして決定された測定タイマは、第2測位方式を指定する測位要求を送信した通信端末にアシストデータと共に送信され、当該通信端末の測定タイマとして設定される。従って、上記の測位支援装置又は測位支援方法によれば、第1測位方式における測位処理により取得及び蓄積された学習データに基づいて、第2測位方式における測定タイマを適切かつ動的に設定することができる。
上記測位支援装置では、測定時間取得手段は、測位要求受信手段により第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合において、アシストデータ送信手段が通信端末にアシストデータを送信した時刻と、成否情報受信手段が当該通信端末から成否情報を受信した受信時刻との差分を、測定時間として取得してもよい。
第1測位方式を指定する測位要求を送信した通信端末は、測位支援装置からアシストデータを受信すると、衛星を捕捉するための電波測定を行った後に、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算を実行し、成否情報を測位支援装置に送信する。通常、アシストデータの受信処理、測位演算、及び成否情報の送信処理にかかる時間は、衛星を捕捉するための電波測定にかかる時間(測定時間)と比較して非常に小さい。また、測位支援装置と通信端末との間でアシストデータ及び成否情報の送受信にかかる時間も、測定時間に対して微小であるため無視できる。よって、アシストデータ送信手段がアシストデータを送信した時刻と成否情報受信手段が成否情報を受信した時刻との差分を測定時間の近似値と見做すことができる。
上記測位支援装置は、この点に着目し、アシストデータを送信した時刻と成否情報を受信した受信時刻との差分を測定時間として取得する。これにより、測定時間を取得するために、通信端末側で電波測定時間を計測したり、その計測結果を測位支援装置に送信したりするといった処理が不要となる。その結果、第1測位方式における測定時間を測位支援装置側の処理のみによって簡易に取得することができる。
上記測位支援装置では、学習手段は、複数の組情報のうち成否情報が成功を示す組情報を抽出し、抽出された組情報の測定時間に基づいて、第1測位方式における測位演算の成功率が予め定められた閾値以上となる時間を測定タイマとして決定してもよい。
上記測位支援装置によれば、例えば電波測定に成功する大体の場合の測定時間が収まる時間を測定タイマとして決定することが可能となる。言い換えると、それ以上電波測定を行ったとしても電波測定に失敗する可能性が高いといえる時間を測定タイマとして決定することが可能となる。従って、測定タイマを適切に設定することができる。
上記測位支援装置では、測位要求には、通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、学習手段は、在圏情報に示される通信エリアごとの学習データに基づいて通信エリアごとに測定タイマを決定し、当該測定タイマを通信エリアごとに測定タイマ記憶手段に記憶し、アシストデータ送信手段は、測位要求受信手段により第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアに対応する測定タイマを測定タイマ記憶手段から取得し、当該測定タイマを通信端末に送信してもよい。
例えば、高層の建造物等が多い都市エリアでは、衛星からの電波を遮る建物が少ない郊外エリアと比較して、衛星を捕捉するための電波測定に多くの時間がかかると想定される。すなわち、通信端末が在圏する通信エリアの特性(例えば上述した都市エリアが大半を占めるエリアであるか、郊外エリアが大半を占めるエリアであるかといった特性)によって、電波測定に必要となる時間が異なり得る。上記測位支援装置によれば、学習手段は、通信エリアごとの学習データに基づいて通信エリアごとに測定タイマを決定するため、第2測位方式を指定する測位要求を送信した通信端末に対して、通信エリアの特性が考慮された適切な測定タイマを設定することが可能となる。
上記測位支援装置では、アシストデータ送信手段は、測位要求受信手段により第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合において、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアに対応する測定タイマが測定タイマ記憶手段に記憶されていない場合には、当該通信エリアと測定タイマ記憶手段に測定タイマが記憶されている学習済み通信エリアとの位置関係と、当該学習済み通信エリアに対応する測定タイマとに基づいて得られる測定タイマを、通信端末に送信してもよい。
上記測位支援装置によれば、学習済み通信エリア以外の通信エリアに在圏する通信端末から第2測位方式を指定する測位要求を受信した場合であっても、当該通信エリアと学習済み通信エリアとの位置関係と、当該学習済み通信エリアに対応する測定タイマとに基づいて適切な測定タイマを設定することができる。
上記測位支援装置では、測位要求には、通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、学習手段は、在圏情報に示される通信エリアの特性を示す予め定められたカテゴリごとの学習データに基づいてカテゴリごとに測定タイマを決定し、当該測定タイマをカテゴリごとに測定タイマ記憶手段に記憶し、アシストデータ送信手段は、測位要求受信手段により第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアのカテゴリに対応する測定タイマを測定タイマ記憶手段から取得し、当該測定タイマを通信端末に送信してもよい。
例えば、ある通信エリアXに関する学習データの数(組情報の数)が少ない場合には、通信エリアXに関する学習データに基づいて当該通信エリアXの測定タイマを適切に決定することは困難である。上記測位支援装置によれば、通信エリアの特性を示すカテゴリ(例えば、ビル街、都市部、郊外等)ごとに、測定タイマを決定することができる。すなわち、複数の通信エリアを包含するカテゴリごとの学習データに基づいて測定タイマを決定することができるため、カテゴリごとに十分な数の学習データに基づいて適切な測定タイマを決定することが可能となる。
上記測位支援装置では、測位要求には、通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、アシストデータ送信手段は、測位要求受信手段により第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアの天候に関する情報を取得し、測定タイマ記憶手段に記憶されている測定タイマに対して当該天候に応じた補正がされた測定タイマを、通信端末に送信してもよい。
衛星からの電波の捕捉し易さは、天候によって左右される。例えば、電波を遮る雲が多いくもりや雨等のときには、雲が少ない晴れのときと比較して、電波測定に時間がかかることが想定される。上記測位支援装置によれば、第2測位方式を指定する測位要求を送信した通信端末に対して、天候が考慮された適切な測定タイマを設定することが可能となる。
本発明によれば、通信端末が衛星の電波測定を実行する際の測定タイマを適切かつ効率的に設定することができる測位支援装置及び測位支援方法を提供することができる。
一実施形態のSLPと通信端末との接続構成の一例を示す図である。 図1に示すSLPの機能構成を示すブロック図である。 図1に示すSLPのハードウェア構成を示すブロック図である。 UE−B測位におけるSLP及び通信端末の動作を示すシーケンス図である。 UE−A測位におけるSLP及び通信端末の動作を示すシーケンス図である。 学習データの一例を示す図である。 学習データに基づいて決定される測定タイマの一例について説明するために用いる図である。 測定タイマ記憶部に記憶されるセルごとの測定タイマの一例を示す図である。 SLPの動作を示すフローチャートである。 第1の変形例に係るSLPにおける(a)隣接セル管理情報及び(b)補正情報の一例を示す図である。 第2の変形例に係るSLPにおける(a)セル管理情報及び(b)カテゴリごとの測定タイマの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る測位支援装置は、一例として、アシスト型全地球測位システム(A−GNSS:Assisted-Global Navigation Satellite System)におけるSLP(SUPL Location Platform)として構成される。SLPは、SUPL測位を提供する呼処理装置である。また、A−GNSSは、U−Plane(パケット通信)を用いたSUPL(Secure User Plane Location)による測位を実行するシステムである。A−GNSSは、GPS衛星と共に、GPS衛星以外の衛星(例えばロシアのGLONASS衛星等)も用いて測位を行う。以下、A−GNSSで用いられる衛星のことをGNSS衛星という。
SLPとして構成される測位支援装置は、例えば携帯端末、スマートフォン、タブレット、PDA等の移動体通信を行う通信端末からの測位要求を受け付けて、当該測位要求に応じた測位サービスを提供する。具体的には、測位支援装置は、通信端末側で測位演算を実行するUE−B(UE-Based)測位と、SLP側で測位演算を実行するUE−A(UE-Assisted)測位とのいずれかの測位サービスを、通信端末からの測位要求に応じて提供する。
UE−B測位では、SLPから衛星の航路等を示す衛星情報(アシストデータ)を取得した通信端末は、当該衛星情報を再利用して測位を実行することができる。このため、UE−B測位は、消費電力の観点でUE−A測位よりも優れており、短い時間で連続的に位置測位を実施するトラッキング系の測位に適する。ただし、UE−B測位では、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算に失敗してしまうと測位結果を得ることができない。一方、UE−A測位では、SLPは、測位演算に失敗しても、基地局測位の結果を通信端末の大まかな位置(概位置)として通信端末に通知することができる。このため、UE−A測位は、確実に位置測位結果が得られるという点でUE−B測位よりも優れており、1回だけの測位を確実に行いたいワンショット系の測位に適する。
このように、UE−A測位とUE−B測位とは、それぞれ異なる特徴を有しているため、通信端末上で動作するアプリケーションは、目的に応じてUE−A測位とUE−B測位とを使い分けることで、最適な測位を実行することが可能となる。ここで、UE−A測位においては、通信端末にGNSS衛星の電波測定を実行させる時間(測定タイマ)を、SLP側から指定することが可能である。本実施形態に係るSLP(測位支援装置)は、UE−B測位により取得及び蓄積された学習データに基づいて、UE−A測位における測定タイマを適切かつ動的に設定することが可能に構成されている。
図1は、SLP(測位支援装置)1と通信端末2との接続構成の一例を示す図である。eNodeB(evolved Node B)51及びESP−GW(EPC Serving and PDN Gateway)52は、LTE網の装置である。RNC(Radio Network Controller)53、SGSN(Serving GPRS Support Node)54、及びGGSN(Gateway GPRS Support Node)55は、3G網の装置である。図1に示すように、本実施形態では一例として、SLP1と通信端末2とは、eNodeB51及びESP−GW52等の中継装置を介してLTE網による通信が可能とされていると共に、RNC53、SGSN54、及びGGSN55等の中継装置を介して3G網による通信が可能とされている。なお、SLP1と通信端末2とは、LTE網及び3G網のいずれか一方により通信可能に構成されてもよいし、LTE網及び3G網以外のベアラ(例えばWi−Fi(登録商標)等)を介して通信可能に構成されていてもよい。
eNodeB51は、無線基地局であるとともに、無線アクセス制御機能を有した通信制御装置である。eNodeB51は、通信端末2から発信があった際の受付制御機能や、他の通信端末から通信端末2に着信があった際に通信端末2を呼び出すページング機能等を基本機能として有している。また、eNodeB51は、LTE在圏エリアを形成しており、通信端末2がLTE在圏エリア内に在圏する場合に、eNodeB51及び通信端末2間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。通信端末2は、eNodeB51を介してeNodeB51の上位装置であるMME(不図示)やSLP1等と通信を行う。
ESP−GW52は、ユーザデータパケットの中継、及び、インターネット等のネットワークへの接続を行うゲートウェイである。ESP−GW52は、ユーザデータパケットを扱うゲートウェイであるS−GW(Serving Gateway)と外部のネットワークに接続するためのゲートウェイであるP−GW(Packet Date Network Gateway)との双方の機能を有している。
RNC53は、無線アクセス制御機能を有する通信制御装置であり、無線基地局であるBTS(不図示)に対応して設けられている。RNC53は、BTSが形成する3G在圏エリアに在圏している通信端末2の無線通信に関する処理を行う。また、RNC53は、通信端末2の基地局測位を行う機能を有している。SGSN54は、パケット通信のためのセッションを設定し、パケット交換の制御を行う装置である。GGSN55は、パケット通信時のユーザの認証等を行う装置である。
図2は、SLP1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、SLP1は、測位要求受信部11、アシストデータ送信部12、成否情報受信部13、測定時間取得部14、学習部15、測定タイマ記憶部16、測定結果受信部17、測位演算部18、及び測位結果通知部19を備えている。UE−B測位(第1測位方式)が実行される際には、測位要求受信部11、アシストデータ送信部12、成否情報受信部13、測定時間取得部14、学習部15、及び測定タイマ記憶部16による処理が実行される。一方、UE−A測位(第2測位方式)が実行される際には、測位要求受信部11、アシストデータ送信部12、測定タイマ記憶部16、測定結果受信部17、測位演算部18、及び測位結果通知部19による処理が実行される。
図3は、SLP1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、SLP1は、一以上のCPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、無線通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータシステムとして構成される。SLP1は、物理的に1台のサーバ装置として構成されてもよいし、互いに協調して動作する複数のサーバ装置として構成されてもよい。SLP1の各機能は、例えば、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104を動作させ、RAM102及び補助記憶装置106におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図4及び図5を適宜参照しつつ、図2に示すSLP1の各機能について説明する。図4は、UE−B測位におけるSLP1及び通信端末2の動作を示すシーケンス図であり、図5は、UE−A測位におけるSLP1及び通信端末2の動作を示すシーケンス図である。
測位要求受信部11は、通信端末2からの測位要求を受信する測位要求受信手段である。測位要求には、通信端末2における電波測定により捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算を通信端末2が実行するUE−B測位(第1測位方式)と、測位演算をSLP1が実行するUE−A測位(第2測位方式)とのいずれか一方が指定されている。具体的には、測位要求には、UE−B測位及びUE−A測位のいずれを指定したものであるかを測位要求受信部11が判別するための識別情報が関連付けられている。また、測位要求には、通信端末2が在圏するセル(通信エリア)を示す在圏情報が含まれている。在圏情報は、例えばセルを一意に特定する識別子等であってもよい。
測位要求受信部11は、通信端末2からの測位要求を受信すると(図4のS101、図5のS201)、アシストデータ送信部12に、当該測位要求の測位方式(UE−B測位又はUE−A測位)を示す測位方式情報と在圏情報とを受け渡す。
アシストデータ送信部12は、測位要求受信部11により測位要求が受信された場合に、衛星に関する情報を含むアシストデータを通信端末2に送信するアシストデータ送信手段である。具体的には、アシストデータ送信部12は、測位要求受信部11から測位方式情報及び在圏情報を受け取ると、SLP1が予めGRN(Global Reference Network)等から取得している衛星軌道情報と、通信端末2の概位置(基地局測位の結果)とを含むアシストデータを生成する(図4のS102、図5のS203)。ここで、GRNは、GPS衛星等の軌道情報を提供するプロバイダである。また、通信端末2の概位置(基地局測位の結果)とは、例えば、通信端末2が在圏するセルを通信エリアとしてカバーする基地局の位置(例えば緯度及び経度)を示す情報である。アシストデータ送信部12は、例えば、3G網であればRNC53、LTE網であればeSMLC(不図示)に対して基地局測位をさせることで、通信端末2の概位置を取得することができる。
アシストデータは、通信端末2において衛星を捕捉する処理にかかる時間の短縮を図るためのデータである。すなわち、このアシストデータを受信した通信端末2は、アシストデータを用いることで、測位に必要な数の衛星を捕捉し易くなり、測位演算をするために十分な数の衛星を捕捉するためにかかる時間を短縮することが可能となる。アシストデータ送信部12は、上述したようにして生成されたアシストデータを、通信端末2からの測位要求に対する応答として、当該通信端末2に送信する(図4のS104、図5のS204)。
測位要求受信部11により受信された測位要求がUE−A測位を指定する測位要求である場合には、アシストデータ送信部12は、アシストデータと共に測定タイマ記憶部16に記憶されている測定タイマを通信端末2に送信する。具体的には、アシストデータ送信部12は、在圏情報に示されるセルに対応する測定タイマを測定タイマ記憶部16から取得し(図5のS202)、当該測定タイマを通信端末2に送信する(図5のS204)。測定タイマの詳細については後述する。
一方、測位要求受信部11により受信された測位要求がUE−B測位を指定する測位要求である場合には、アシストデータ送信部12は、システムクロック等を参照することで、通信端末2にアシストデータを送信した送信時刻を取得し、当該送信時刻を測定時間取得部14に受け渡す(図4のS103)。
続いて、UE−B測位を指定する測位要求を送信した通信端末2において実行される処理について説明する。UE−B測位を指定する測位要求を送信した通信端末2は、アシストデータ送信部12からアシストデータを受信すると(図4のS104)、当該アシストデータを用いてGNSS衛星の電波測定(メジャメント測定)を実行する(図4のS105)。
ここで、UE−B測位において通信端末2が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間(タイムアウト時間)は、UE−A測位において通信端末2が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間(測定タイマ)と比較して十分に長い値が設定されている。この理由は、UE−A測位においては、測位演算に失敗しても通信端末2の概位置が測位結果として得られるのに対して、UE−B測位においては、通信端末2において十分な数の衛星を捕捉することができずに測位演算に失敗してしまうと、測位結果を一切得ることができないからである。
通信端末2は、上述の電波測定によって十分な数の衛星を捕捉したこと、或いはタイムアウト時間を経過したことをトリガとして、捕捉された衛星からの情報に基づいて通信端末2の位置(例えば、緯度、経度、及び高度)を割り出すための測位演算を実行する(図4のS106)。ここで、「捕捉された衛星からの情報」とは、測位演算に必要とされる情報であり、例えば、捕捉された衛星の位置情報等の情報である。通信端末2は、上述した測位演算の実行を完了すると、SLP1に測位演算が成功したか否かを示す成否情報を測位結果として送信する(図4のS107)。具体的には、通信端末2は、十分な数の衛星が捕捉されて測位演算に成功した場合には、成功を示す成否情報を送信し、十分な数の衛星が捕捉されず測位演算に失敗した場合には、失敗を示す成否情報を送信する。
成否情報受信部13は、通信端末2により送信された成否情報を受信する成否情報受信手段である。具体的には、成否情報受信部13は、測位要求受信部11によりUE−B測位を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信部12によりアシストデータが送信された通信端末2から、成否情報を受信する。成否情報受信部13は、受信された成否情報を学習部15に受け渡す。また、成否情報受信部13は、システムクロック等を参照することで、通信端末2から成否情報を受信した受信時刻を取得し、当該受信時刻を測定時間取得部14に受け渡す(図4のS108)。
測定時間取得部14は、通信端末2が衛星を捕捉するための電波測定にかけた測定時間を取得する測定時間取得手段である。具体的には、測定時間取得部14は、測位要求受信部11によりUE−B測位を指定する測位要求が受信された場合に、アシストデータ送信部12によりアシストデータが送信された通信端末2の測定時間を取得する。本実施形態では一例として、測定時間取得部14は、アシストデータ送信部12から取得した送信時刻と成否情報受信部13から取得した受信時刻との差分を測定時間として算出する(図4のS109)。これは、以下の考え方に基づいている。
上述した通り、UE−B測位を指定する測位要求を送信した通信端末2は、SLP1からアシストデータを受信すると、衛星を捕捉するための電波測定を行った後に、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算を実行し、成否情報をSLP1に送信する。通常、アシストデータの受信処理、測位演算、及び成否情報の送信処理にかかる時間は、衛星を捕捉するための電波測定にかかる測定時間と比較して非常に小さい。また、SLP1と通信端末2との間でアシストデータ及び成否情報の送受信にかかる時間も、測定時間に対して微小であるため無視できる。よって、アシストデータ送信部12がアシストデータを送信した時刻と成否情報受信部13が成否情報を受信した時刻との差分を測定時間の近似値と見做すことができる。
測定時間取得部14は、この点に着目し、アシストデータ送信部12がアシストデータを送信した時刻と成否情報受信部13が成否情報を受信した受信時刻との差分を測定時間として取得する。これにより、通信端末2側で電波測定時間を計測したり、その計測結果をSLP1に送信したりするといった処理が不要となるため、UE−B測位における測定時間をSLP1側の処理のみによって簡易に取得することができる。測定時間取得部14は、上述のようにして算出された測定時間を学習部15に受け渡す。
学習部15は、測定時間取得部14により取得された測定時間と成否情報受信部13により受信された成否情報との組情報を蓄積した学習データに基づいて測定タイマを決定し、当該測定タイマを測定タイマ記憶部16に記憶する学習手段である。測定タイマとは、UE−A測位において通信端末2に対して設定されるタイマであり、当該通信端末2が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間である。測定タイマ記憶部16は、測定タイマを記憶する測定タイマ記憶手段である。なお、学習部15が測定タイマを決定する処理(学習処理)は、例えば、管理者等により予め定められているタイミングで自動的に実行される。
図6は、学習データの一例を示す図である。図6に示すように、学習データは、測位日時、在圏情報、測位結果、及び測定時間が関連付けられた組情報の集合体である。図6の例では、3つの組情報を含む学習データが示されている。1台の通信端末2からの1回のUE−B測位に対して1つの組情報が生成される。従って、SLP1が複数の通信端末2からのUE−B測位の測位要求を受け付ける度に、学習データを構成する組情報が蓄積されていく。
学習部15は、例えば以下のようにして1つの組情報を生成することができる。すなわち、学習部15は、アシストデータ送信部12によりアシストデータが送信された送信時刻を「測位日時」に設定する。また、測位要求受信部11により受信された測位要求に含まれる在圏情報を「在圏情報」に設定する。また、成否情報受信部13から取得した成否情報を「測位結果」に設定する。また、測定時間取得部14により取得された測定時間を「測定時間」に設定する。
学習部15は、このようにして生成した組情報を蓄積して学習データとして保持する。なお、学習データを構成する組情報を収集する期間は何でもよく、例えば1日単位、半日単位、2時間単位等であってもよい。このような期間は、予め管理者等により設定される。学習部15は、学習データとして保持されている組情報のうち測位日時が上記期間外となった組情報を削除してもよい。これにより、学習部15は、直近の収集期間において収集された学習データのみに基づいて測定タイマを決定することが可能になる。例えば、地球に対する衛星の位置は時刻によって変化し、このような衛星の位置変化に応じて衛星の捕捉し易さも変化する。従って、上述のように直近の収集期間(例えば2時間等)に収集された学習データに基づいて測定タイマを決定することで、より適切な測定タイマを決定することが期待できる。
本実施形態では一例として、学習部15は、測位要求受信部11により受信された測位要求に含まれる在圏情報に示されるセルごとの学習データに基づいてセルごとに測定タイマを決定し、当該測定タイマをセルごとに測定タイマ記憶部16に記憶する。また、学習部15は、複数の組情報のうち成否情報が成功を示す組情報を抽出し、抽出された組情報の測定時間に基づいて、UE−B測位における測位演算の成功率が予め定められた閾値以上となる時間を測定タイマとして決定する(図4のS110)。
具体的には、学習部15は、あるセル(例えばセルA)の測定タイマを決定する場合には、学習データに含まれる組情報のうちから、在圏情報がセルAであり且つ測位結果が成功である組情報を抽出する。そして、学習部15は、抽出された組情報の測定時間の分布に基づいて、測位成功率と測定時間との累積分布(累積測位成功率)を算出する。ある測定時間Xに対する累積測位成功率とは、上述のように抽出された組情報のうち測定時間が測定時間X以内である組情報の割合である。
図7は、上述のようにして算出された累積分布の一例を示すグラフである。グラフの横軸は測定時間(秒)であり、グラフの縦軸は累積測位成功率である。ここで、例えば予め定められた閾値が2σ(約95%)である場合には、学習部15は、図7に示すように、累積測位成功率が2σとなる測定時間TをセルAの測定タイマとして決定する。学習部15により決定された測定タイマは、セルごとに測定タイマ記憶部16に記憶される。
図8は、測定タイマ記憶部16に記憶されるセルごとの測定タイマの一例を示す図である。図8の例では、セルAの測定タイマとして10秒が記憶されており、セルBの測定タイマとして5秒が記憶されている。ここで、「その他共通」とは、学習部15により測定タイマが決定されているセルA,セルB(学習済みセル)以外のセル(すなわち、学習部15による学習処理がされていないセル)に適用される測定タイマである。
図8の例では、学習部15は、一例として学習済みセルであるセルA及びセルBの測定タイマの平均値をその他共通の測定タイマとして決定している。その他共通の測定タイマを決定することで、学習済みセル以外のセルに在圏する通信端末2からUE−A測位を指定する測位要求がされた場合であっても、当該通信端末2に測定タイマを通知することが可能となる。なお、学習部15は、上述したように学習済みセルの測定タイマの平均値をその他共通の測定タイマとして決定してもよいし、学習済みセルの測定タイマの最大値及び最頻値等の値をその他共通の測定タイマとして決定してもよい。また、その他共通の測定タイマは、管理者等により予め定められたデフォルト値であってもよい。
続いて、測定結果受信部17、測位演算部18、及び測位結果通知部19について説明する。これらの機能要素は、上述した通り、UE−A測位において実行される機能要素である。これらの機能要素について説明するために、UE−A測位を指定する測位要求を送信した通信端末2が、SLP1(測定結果受信部17)に測定結果を送信するまでの処理について説明する。
上述した通り、測位要求受信部11により受信された測位要求がUE−A測位を指定する測位要求である場合には、アシストデータ送信部12は、アシストデータと共に測定タイマ記憶部16に記憶されている測定タイマを通信端末2に送信する(図5のS204)。UE−A測位を指定する測位要求を送信した通信端末2は、アシストデータ送信部12からアシストデータ及び測定タイマを受信すると、当該アシストデータを用いて、測定タイマを越えない時間内においてGNSS衛星の電波測定(メジャメント測定)を実行する(図5のS205)。通信端末2は、電波測定によって十分な数の衛星を捕捉したこと、或いは測定タイマを越えたことをトリガとして、捕捉された衛星からの情報を測定結果としてSLP1に送信する(図5のS206)。
測定結果受信部17は、UE−A測位を指定する測位要求をSLP1に送信した通信端末2から、当該通信端末2において捕捉された衛星からの情報を測定結果として受信する。測定結果受信部17は、受信された測定結果を測位演算部18に受け渡す。
測位演算部18は、測定結果受信部17から取得した測定結果に基づいて、通信端末2の位置(例えば、緯度、経度、及び高度)を割り出すための測位演算を実行する(図5のS207)。測位演算部18は、測定結果として得られた衛星の数が十分であって測位演算に成功した場合には、当該測位演算により得られた位置情報を測位結果として測位結果通知部19に受け渡す。一方、測位演算部18は、測定結果として得られた衛星の数が十分ではなく測位演算に失敗した場合には、通信端末2の概位置を測位結果として測位結果通知部19に受け渡す。
測位結果通知部19は、測位演算部18から取得した測位結果を通信端末2に通知する(図5のS208)。
続いて、図9を用いて、本実施形態に係る測位支援方法を含むSLP1の動作について説明する。図9は、SLP1の動作を示すフローチャートである。
まず、測位要求受信部11により、通信端末2からの測位要求が受信され(ステップS1、測位要求受信ステップ)、当該測位要求に含まれる情報(測位方式情報及び在圏情報)がアシストデータ送信部12に受け渡される。続いて、アシストデータ送信部12により、測位方式情報に示される測位方式がUE−B測位であるか否かについて判定される(ステップS2)。測位方式情報に示される測位方式がUE−B測位である場合(ステップS2:YES)には、ステップS3〜S7の処理が実行される。一方、測位方式情報に示される測位方式がUE−A測位である場合(ステップS2:NO)には、ステップS8〜S12の処理が実行される。
測位方式情報に示される測位方式がUE−B測位である場合(ステップS2:YES)には、アシストデータ送信部12により、アシストデータが通信端末2に送信される(ステップS3、アシストデータ送信ステップ)。また、アシストデータ送信部12により、通信端末2にアシストデータを送信した送信時刻が取得され、当該送信時刻が測定時間取得部14に受け渡される。
続いて、上述した通り、アシストデータを受信した通信端末2により、当該アシストデータを用いてGNSS衛星の電波測定(メジャメント測定)が実行され(図4のS105)、当該電波測定により捕捉された衛星からの情報に基づいて測位演算が実行される(図4のS106)。通信端末2により、上述した測位演算の実行が完了すると、測位演算が成功したか否かを示す成否情報が測位結果としてSLP1に送信される(図4のS107)。
続いて、成否情報受信部13により、通信端末2により送信された成否情報が受信される(ステップS4、成否情報受信ステップ)。成否情報受信部13により受信された成否情報は、学習部15に受け渡される。また、成否情報受信部13により、通信端末2から成否情報を受信した受信時刻が取得され、当該受信時刻が測定時間取得部14に受け渡される。
続いて、測定時間取得部14により、アシストデータ送信部12から取得した送信時刻と成否情報受信部13から取得した受信時刻との差分が測定時間として算出される(ステップS5、測定時間取得ステップ)。
続いて、学習部15により、1回のUE−B測位に対して1つの組情報が生成され、生成された組情報を蓄積した学習データが保持される。そして、例えば管理者等により予め定められたタイミングで、学習部15により、上述の学習処理が実行されることで、セルごとに測定タイマが決定され、測定タイマ記憶部16に記憶される(ステップS7、学習ステップ)。
一方、測位方式情報に示される測位方式がUE−A測位である場合(ステップS2:NO)には、アシストデータ送信部12により、測定タイマ記憶部16から在圏情報に示されるセルに対応する測定タイマが取得され(ステップS8)、アシストデータ及び測定タイマが通信端末2に送信される(ステップS9、アシストデータ送信ステップ)。
続いて、アシストデータ及び測定タイマを受信した通信端末2により、当該アシストデータを用いて、当該測定タイマを越えない時間内においてGNSS衛星の電波測定(メジャメント測定)が実行される(図5のS205)。続いて、通信端末2により、電波測定によって十分な数の衛星を捕捉されたこと、或いは測定タイマを越えたことをトリガとして、捕捉された衛星からの情報が測定結果としてSLP1に送信される(図5のS206)。
続いて、測定結果受信部17により、通信端末2から送信された測定結果が受信され(ステップS10)、当該測定結果が測位演算部18に受け渡される。続いて、測位演算部18により、当該測定結果に基づいて測位演算が実行される(ステップS11)。ステップS11において、測位演算部18は、測定結果として得られた衛星の数が十分であって測位演算に成功した場合には、当該測位演算により得られた位置情報を測位結果として測位結果通知部19に受け渡す。一方、測位演算部18は、測定結果として得られた衛星の数が十分ではなく測位演算に失敗した場合には、通信端末2の概位置を測位結果として測位結果通知部19に受け渡す。続いて、測位結果通知部19により、測位結果が通信端末2に通知される(ステップS12)。
以上述べたSLP1の作用効果について説明する。上述した通り、UE−A測位においては、SLP1は、通信端末2において捕捉された衛星に関する情報に基づく測位演算に失敗した場合でも、通信端末2の概位置が、測位結果通知部19により当該通信端末2に通知される。このため、UE−A測位においては、電波測定に時間をかけても測位演算を成功するために十分な数の衛星が捕捉される可能性が低い場合には、電波測定を早めに切り上げることにより、得られる位置情報の精度は低くなるものの、通信端末2のユーザの待ち時間を改善することができる。すなわち、UE−A測位においては、通信端末2において衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間(測定タイマ)を適切に設定することで、通信端末2の位置測位を実行する際におけるユーザの使用感を向上させることができる。
上述したSLP1又は測位支援方法では、UE−B測位において通信端末2が電波測定に費やした測定時間が測定時間取得部14により取得され、測位演算の成否を示す成否情報が成否情報受信部13により取得される。そして、測定時間と成否情報との組情報は、学習部15により学習データとして蓄積される。この学習データに基づいて、学習部15により、UE−A測位における測定タイマが決定され、測定タイマ記憶部16に記憶される。当該測定タイマは、アシストデータ送信部12により、UE−A測位を指定する測位要求を送信した通信端末2にアシストデータと共に送信され、当該通信端末2の測定タイマとして設定される。従って、上述したSLP1又は測位支援方法によれば、UE−B測位における測位処理により取得及び蓄積された学習データに基づいて、UE−A測位における測定タイマを適切かつ動的に設定することができる。
また、上述したSLP1又は測位支援方法では、異なる測位方式(UE−B測位)における測位処理により取得及び蓄積された学習データに基づいてUE−A測位における測定タイマを決定することにより、UE−A測位における測定タイマを適切に決定することができる。この理由について、以下詳細に説明する。
上述した学習部15による学習処理を、同一の測位方式(UE−A測位)における測位処理により取得及び蓄積された学習データに対して実行する場合について考える。ここで、UE−A測位における測位処理により取得及び蓄積された学習データとは、具体的には、上述のUE−B測位における処理と同様の処理によって取得されるUE−A測位における通信端末2の在圏情報及び電波測定時間と、測位演算部18による測位演算の成否を示す情報との組情報を蓄積したデータである。
この場合において、学習部15により、上述同様の学習処理が実行され、セルAの測定タイマが20秒に決定されたとすると、それ以後は、セルAに在圏する通信端末2のUE−A測位における電波測定は、測定タイマ(20秒)以内の時間で実施されることとなる。つまり、電波測定に測定タイマ(20秒)以上の時間をかけて測位演算に成功したことを示す組情報は、一切得られなくなってしまう。その後、上述した学習処理が再度実行されると、学習処理により決定されるセルAの測定タイマは、必ず測定タイマ(20秒)以下となる。
このように、同一の測位方式(UE−A測位)における測位処理により取得及び蓄積された学習データに基づいてUE−A測位における測定タイマを決定する学習処理を実行してしまうと、測定タイマを短縮する学習処理しか実現できない。つまり、測定タイマを長くすることが測位成功率の観点から好ましい場合であっても、測定タイマを長くする学習処理を実行することができなくなってしまう。これに対して、上述したSLP1又は測位支援方法では、UE−A測位と比較して十分長いタイムアウト時間が設定されているUE−B測位における測位処理により取得及び蓄積された学習データに基づく学習処理が実行される。その結果、測定タイマを長くする学習処理が可能となり、UE−A測位における測定タイマを適切に決定することができる。
また、SLP1では、学習部15は、複数の組情報のうち成否情報が成功を示す組情報の測定時間に基づいて、UE−A測位における測位演算の成功率が予め定められた閾値以上となる時間を測定タイマとして決定する。これにより、電波測定に成功する大体の場合の測定時間が収まる時間を測定タイマとして決定することが可能となる。言い換えると、それ以上電波測定を行ったとしても電波測定に失敗する可能性が高いといえる時間を測定タイマとして決定することが可能となる。従って、測定タイマを適切に設定することができる。
また、例えば、高層の建造物等が多い都市エリアでは、衛星からの電波を遮る建物が少ない郊外エリアと比較して、衛星を捕捉するための電波測定に多くの時間がかかると想定される。すなわち、通信端末2が在圏するセルの特性(例えば上述した都市エリアが大半を占めるセルであるか、郊外エリアが大半を占めるセルであるかといった特性)によって、電波測定に必要となる時間が異なり得る。SLP1によれば、学習部15は、セルごとの学習データに基づいてセルごとに測定タイマを決定するため、通信端末2に対して、セルの特性が考慮された適切な測定タイマを設定することが可能となる。
続いて、本発明の第1〜第3の変形例について説明する。
(第1の変形例)
第1の変形例に係るSLP1は、測定タイマ記憶部16に測定タイマが記憶されている学習済みセル以外のセルに在圏する通信端末2からUE−A測位を指定する測位要求を受信した場合に、当該セルと学習済みセルとの位置関係と、当該学習済みセルの測定タイマとに基づいて得られる測定タイマを、当該通信端末2に送信する点で、上記実施形態に係るSLP1と相違する。以下、上記実施形態に係るSLP1との相違点について主に説明する。
第1の変形例に係るSLP1では、例えば図10(a)に示すような隣接セル管理情報と図10(b)に示すような補正情報とが、アシストデータ送信部12により予め保持される。なお、隣接セル管理情報及び補正情報は、アシストデータ送信部12により独自に保持されてもよいし、アシストデータ送信部12が参照可能な場所(例えばデータベース等)に記憶されてもよい。
図10(a)に示すように、隣接セル管理情報は、各セル(メインセル)について、当該セルに隣接するセルである隣接セルの情報(隣接1,…,隣接N)と、当該隣接セルに更に隣接するセル(メインセルから地理的にセル2つ分離れたセル)である遠方セルの情報(遠方1,…,遠方N)とを関連付けた情報である。なお、図10(a)における4桁の数字は、各セルを識別する識別番号である。
図10(b)に示すように、補正情報は、通信端末2が在圏するセルが学習済みセルの隣接セルである場合の補正値と、通信端末2が在圏するセルが学習済みセルの遠方セルである場合の補正値とを関連付けた情報である。なお、隣接セル管理情報及び補正情報には、隣接セル及び遠方セル以外のセル(例えばメインセルから地理的にセル3つ分以上離れたセル)に関する情報についても格納されてもよい。
アシストデータ送信部12は、測位要求受信部11によりUE−A測位を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示されるセル(以下「セルX」とする)に対応する測定タイマが測定タイマ記憶部16に記憶されているか否かを判定する。ここで、セルXに対応する測定タイマが測定タイマ記憶部16に記憶されている場合には、上記実施形態に係るSLP1と同様の処理が実行される。一方、セルXに対応する測定タイマが測定タイマ記憶部16に記憶されていない場合には、アシストデータ送信部12は、隣接セル管理情報を参照し、セルXの隣接セル(隣接1,…,隣接N)のうちに学習済みセルが存在するか否かを判定する。
ここで、セルXの隣接セルのうちに学習済みセルが存在する場合には、アシストデータ送信部12は、当該学習済みセルの測定タイマに対して、補正情報に示される補正値(図10(b)の例では「+0秒」)を加算する補正を行った測定タイマを、通信端末2に送信する。一方、セルXの隣接セルのうちに学習済みセルが存在しない場合には、アシストデータ送信部12は、セルXの遠方セル(遠方1,…,遠方N)のうちに学習済みセルが存在するか否かを判定する。
ここで、セルXの遠方セルのうちに学習済みセルが存在する場合には、アシストデータ送信部12は、当該学習済みセルの測定タイマに対して、補正情報に示される補正値(図10(b)の例では「+5秒」)を加算する補正を行った測定タイマを、通信端末2に送信する。一方、セルXの遠方セルのうちに学習済みセルが存在しない場合には、アシストデータ送信部12は、例えば、上述した実施形態で述べた「その他共通」の測定タイマ(図8参照)を送信してもよい。
第1の変形例に係るSLP1によれば、学習済みセル以外のセルに在圏する通信端末2からUE−A測位を指定する測位要求を受信した際であっても、当該通信エリアと学習済み通信エリアとの位置関係と、当該学習済み通信エリアに対応する測定タイマとに基づいて適切な測定タイマを設定することができる。より具体的には、図10の例のように、例えばセル同士の位置関係が近いセルほど特性が類似するという経験則に基づいて補正値を設定することで、学習済みセル以外のセルに在圏する通信端末2に対して、適切な測定タイマを送信することができる。
(第2の変形例)
第2の変形例に係るSLP1は、セルのカテゴリごとに測定タイマを決定し、通信端末2からUE−A測位を指定する測位要求を受信した際に、当該通信端末2が在圏するセルのカテゴリに対応する測定タイマを、当該通信端末2に送信する点で、上記実施形態に係るSLP1と相違する。以下、上記実施形態に係るSLP1との相違点について主に説明する。
第2の変形例に係るSLP1では、例えば図11(a)に示すようなセル管理情報が、アシストデータ送信部12及び学習部15により予め保持される。なお、セル管理情報は、アシストデータ送信部12及び学習部15により独自に保持されてもよいし、アシストデータ送信部12及び学習部15が参照可能な場所(例えばデータベース等)に記憶されてもよい。
図11(a)に示すように、セル管理情報は、セルを識別する情報と、セルの特性に応じて予め定められたカテゴリを示す情報とを関連付けた情報である。図11(a)の例では、カテゴリの一例として、マンション等のビルが多いビル街、オフィスビル等の高層ビルが密集している都市部、及び高層の建造物が少ない郊外が予め定められている。セル管理情報には、全てのセルについての情報が予め管理者等により登録されている。
学習部15は、通信端末2が在圏するセルの特性を示す予め定められたカテゴリごとの学習データに基づいてカテゴリごとに測定タイマを決定し、当該測定タイマをカテゴリごとに測定タイマ記憶部16に記憶する。
具体的には、学習部15は、セル管理情報を参照することで、学習データとして保持されている各組情報(図6参照)の在圏情報に対応するカテゴリを特定する。学習部15は、例えばカテゴリ「ビル街」の測定タイマを決定する場合には、学習データに含まれる組情報のうちから、カテゴリがビル街であり、測位結果が成功である組情報を抽出する。学習部15は、抽出された組情報の測定時間の分布に基づいて、測位成功率と測定時間との累積分布(累積測位成功率)を算出する。そして、学習部15は、累積測位成功率が予め定められた閾値(例えば1σ(約68%)等)となる測定時間を、カテゴリ「ビル街」の測定タイマとして決定する。学習部15により決定された測定タイマは、カテゴリごとに測定タイマ記憶部16に記憶される。図11(b)は、このようにして測定タイマ記憶部16に記憶されるカテゴリごとの測定タイマの一例を示す図である。
アシストデータ送信部12は、測位要求受信部11によりUE−A測位を指定する測位要求が受信された場合に、セル管理情報を参照することで、当該測位要求に含まれる在圏情報に示されるセルに対応するカテゴリを特定する。そして、アシストデータ送信部12は、測定タイマ記憶部16から当該カテゴリに対応する測定タイマを取得し、当該測定タイマを通信端末2に送信する。
例えば、あるセルXに関する学習データの数(組情報の数)が少ない場合には、セルXに関する学習データに基づいてセルXの測定タイマを適切に決定することは困難である。第2の変形例に係るSLP1によれば、セルの特性を示すカテゴリ(例えば、ビル街、都市部、郊外等)ごとに、測定タイマを決定することができる。すなわち、複数のセルを包含するカテゴリごとの学習データに基づいて測定タイマを決定することができるため、カテゴリごとに十分な数の学習データに基づいて適切な測定タイマを決定することが可能となる。
(第3の変形例)
第3の変形例に係るSLP1は、通信端末2からUE−A測位を指定する測位要求を受信した際に、受信時において当該通信端末2が在圏するセルの天候に関する情報(天候情報)を取得し、当該通信端末2に送信する測定タイマに対して当該天候に応じた補正を行う点で、上記実施形態に係るSLP1と相違する。以下、上記実施形態に係るSLP1との相違点について主に説明する。
第3の変形例に係るSLP1では、アシストデータ送信部12は、測位要求受信部11によりUE−Aを指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示されるセルの天候情報を取得する。例えば、全国各地(各セルに対応する地域)の天候情報が、SLP1により外部の気象情報データベースサイト等から自動的に取得され、アシストデータ送信部12から参照可能な場所に保持及び更新される。この場合、アシストデータ送信部12は、SLP1により保持された全国各地の天候情報を参照することで、測位要求に含まれる在圏情報に示されるセルの天候情報を取得することができる。
アシストデータ送信部12は、測位要求に含まれる在圏情報に示されるセルに対応する測定タイマを測定タイマ記憶部16から取得し、取得された測定タイマに対して、セルの天候情報に応じた補正を行う。セルの天候情報に応じた補正を行う際の補正値は、例えば過去の学習部15による学習結果(決定された測定タイマ)に基づいて決定されてもよい。例えば、学習部15は、あるセルについて、天候が晴れの日に取得された学習データに基づいて決定された測定タイマと、天候が雨の日に取得された学習データに基づいて決定された測定タイマとの差分を計算し、当該差分を天候が雨の場合の補正値として設定してもよい。
具体例として、雨の日の学習データに基づいて決定された測定タイマが、晴れの日の学習データに基づいて決定された測定タイマよりも2秒長かった場合について考える。この場合において、晴れの日の測定タイマが測定タイマ記憶部16に記憶されている場合には、天候が雨の場合の補正値は、「+2秒」に設定される。雨以外の天候(例えば曇り)の場合の補正値についても同様に設定される。このようにして設定された補正値は、アシストデータ送信部12から参照可能な場所に記憶される。
アシストデータ送信部12は、上述した天候ごとの補正値に基づく補正がされた測定タイマを通信端末2に送信する。
衛星からの電波の捕捉し易さは、天候によって左右される。例えば、電波を遮る雲が多いくもりや雨等のときには、雲が少ない晴れのときと比較して、電波測定に時間がかかることが想定される。第3の変形例に係るSLP1によれば、UE−A測位を指定する測位要求を送信した通信端末2に対して、天候が考慮された適切な測定タイマを設定することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形が可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1測位方式及び第2測位方式としてUE−B測位及びUE−A測位を例に挙げて説明したが、第1測位方式及び第2測位方式の組み合わせは、その他の測位方式の組み合わせであってもよい。また、上述の実施形態及び第1〜第3の変形例に係る構成は、可能な範囲で適宜組み合わせられてもよい。
1…SLP(測位支援装置)、2…通信端末、11…測位要求受信部、12…アシストデータ送信部、13…成否情報受信部、14…測定時間取得部、15…学習部、16…測定タイマ記憶部、17…測定結果受信部、18…測位演算部、19…測位結果通知部。

Claims (8)

  1. 通信端末により捕捉された衛星からの情報に基づく第1測位方式及び第2測位方式のいずれか一方を指定する測位要求を前記通信端末から受信する測位要求受信手段と、
    前記第2測位方式において前記通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間を示す測定タイマを記憶する測定タイマ記憶手段と、
    前記測位要求受信手段により前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、衛星に関する情報を含むアシストデータを前記通信端末に送信し、前記測位要求受信手段により前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、前記アシストデータと共に前記測定タイマ記憶手段に記憶されている測定タイマを前記通信端末に送信するアシストデータ送信手段と、
    前記測位要求受信手段により前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、前記アシストデータ送信手段により前記アシストデータが送信された前記通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけた測定時間を取得する測定時間取得手段と、
    前記測位要求受信手段により前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、前記アシストデータ送信手段により前記アシストデータが送信された前記通信端末において、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算が成功したか否かを示す成否情報を当該通信端末から受信する成否情報受信手段と、
    前記測定時間取得手段により取得された測定時間と前記成否情報受信手段により受信された成否情報との組情報を蓄積した学習データに基づいて測定タイマを決定し、当該測定タイマを前記測定タイマ記憶手段に記憶する学習手段と、
    を備える測位支援装置。
  2. 前記測定時間取得手段は、前記測位要求受信手段により前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合において、前記アシストデータ送信手段が前記通信端末に前記アシストデータを送信した時刻と、前記成否情報受信手段が当該通信端末から前記成否情報を受信した受信時刻との差分を、前記測定時間として取得する、
    請求項1記載の測位支援装置。
  3. 前記学習手段は、複数の前記組情報のうち前記成否情報が成功を示す組情報を抽出し、抽出された組情報の測定時間に基づいて、前記第1測位方式における前記測位演算の成功率が予め定められた閾値以上となる時間を前記測定タイマとして決定する、
    請求項1又は2記載の測位支援装置。
  4. 前記測位要求には、前記通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、
    前記学習手段は、前記在圏情報に示される通信エリアごとの学習データに基づいて前記通信エリアごとに前記測定タイマを決定し、当該測定タイマを前記通信エリアごとに前記測定タイマ記憶手段に記憶し、
    前記アシストデータ送信手段は、前記測位要求受信手段により前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアに対応する測定タイマを前記測定タイマ記憶手段から取得し、当該測定タイマを前記通信端末に送信する、
    請求項1〜3のいずれか一項記載の測位支援装置。
  5. 前記アシストデータ送信手段は、前記測位要求受信手段により前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合において、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアに対応する測定タイマが前記測定タイマ記憶手段に記憶されていない場合には、当該通信エリアと前記測定タイマ記憶手段に測定タイマが記憶されている学習済み通信エリアとの位置関係と、当該学習済み通信エリアに対応する測定タイマとに基づいて得られる測定タイマを、前記通信端末に送信する、
    請求項4記載の測位支援装置。
  6. 前記測位要求には、前記通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、
    前記学習手段は、前記在圏情報に示される通信エリアの特性を示す予め定められたカテゴリごとの学習データに基づいて前記カテゴリごとに前記測定タイマを決定し、当該測定タイマを前記カテゴリごとに前記測定タイマ記憶手段に記憶し、
    前記アシストデータ送信手段は、前記測位要求受信手段により前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアのカテゴリに対応する測定タイマを前記測定タイマ記憶手段から取得し、当該測定タイマを前記通信端末に送信する、
    請求項1〜3のいずれか一項記載の測位支援装置。
  7. 前記測位要求には、前記通信端末が在圏する通信エリアを示す在圏情報が含まれており、
    前記アシストデータ送信手段は、前記測位要求受信手段により前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、当該測位要求に含まれる在圏情報に示される通信エリアの天候に関する情報を取得し、前記測定タイマ記憶手段に記憶されている測定タイマに対して当該天候に応じた補正がされた測定タイマを、前記通信端末に送信する、
    請求項1〜6のいずれか一項記載の測位支援装置。
  8. 通信端末の位置測位を支援する測位支援装置により実行される測位支援方法であって、
    前記通信端末により捕捉された衛星からの情報に基づく第1測位方式及び第2測位方式のいずれか一方を指定する測位要求を前記通信端末から受信する測位要求受信ステップと、
    前記測位要求受信ステップにおいて前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、衛星に関する情報を含むアシストデータを前記通信端末に送信し、前記測位要求受信ステップにおいて前記第2測位方式を指定する測位要求が受信された場合には、前記アシストデータと共に測定タイマ記憶手段に記憶されている前記第2測位方式において前記通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけることができる最大の時間を示す測定タイマを前記通信端末に送信するアシストデータ送信ステップと、
    前記測位要求受信ステップにおいて前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、前記アシストデータ送信ステップにおいて前記アシストデータが送信された前記通信端末が衛星を捕捉するための電波測定にかけた測定時間を取得する測定時間取得ステップと、
    前記測位要求受信ステップにおいて前記第1測位方式を指定する測位要求が受信された場合に、前記アシストデータ送信ステップにおいて前記アシストデータが送信された前記通信端末において、捕捉された衛星からの情報に基づく測位演算が成功したか否かを示す成否情報を当該通信端末から受信する成否情報受信ステップと、
    前記測定時間取得ステップにおいて取得された測定時間と前記成否情報受信ステップにおいて受信された成否情報との組情報を蓄積した学習データに基づいて測定タイマを決定し、当該測定タイマを前記測定タイマ記憶手段に記憶する学習ステップと、
    を含む測位支援方法。
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