JP2014115092A - Gps測位システム、gps測位中継制御装置、gps測位方法、gps測位プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】LSCクライアントからの携帯電話機CPの測位要求に対して、GPS測位結果または基地局測位結果を通知するGPS測位システムにおいて、GPS測位を実行する携帯電話機CPのGPS測位制御部300と、GPS測位結果が設定切換時間内に得られない場合に携帯電話機の接続基地局の位置情報をSGSNの交換制御部200に要求するSLP・GMLCの中継制御部10と、を備えており、中継制御部は、LSCクライアントからの測位要求時に、SGSNのエリア毎の通信履歴から算出する処理時間の平均が、測位要求からGPS測位結果が得られるまでにかかる測位処理時間の変動状況を反映しているものとして、その処理時間の平均に基づいてGPS測位から基地局測位への切換時間を変更する。
【選択図】 図3
Description
この種のサービスとしては、第三者からの特定移動端末の現在位置情報の取得要求にも応答するサービスも提供されている。例えば、事件などの緊急通報などに使用される移動端末の現在位置を警察等の通報先で入手できるようにシステムが整備されており、また、紛失した移動端末の現在位置をネットワーク側から探索するなどのサービスも提供されている。
A-GPS測位方式では、ネットワークに接続可能な装置を仲介させることにより予め必要な情報(アシストデータ)を蓄積・確保しておき、最低限の情報のみをGPSから入手することで正確な位置情報を簡易かつ迅速に取得可能にする。SUPLでは、U−Plane(User Plane)を用いたプロトコルを使って、移動端末とネットワークとの間でアシストデータを送信している。
このA−GPS方式でも、GPS側から取得する必要なデータもある。このことから、移動端末の現在位置によっては、そのGPS信号の受信に太陽風などの影響により時間がかかって、GPS測位による測位結果を受け取るまでに思いのほか時間がかかってしまう場合がある。
しかしながら、事件などのように迅速な対応が要求される緊急通報の場合にまで、GPS測位が不調となる環境であるのにも拘わらずにタイムアウトするまで待機するのは無駄である。
このような構成によれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末の移動エリア毎に準備されている測位処理時間の統計結果に応じて変更することができる。したがって、現在位置でかかる測位処理時間の実績に基づいてGPS測位から補完測位に切り換えることができる。
このような構成によれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位要求時の直近の統計結果で更新することができる。したがって、現在位置でかかる測位処理時間の現状に基づいてGPS測位から補完測位に切り換えることができる。
このような構成によれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末からの測位要求の性格(必要性)に応じて変更することができる。したがって、移動端末の現在位置の必要性に対応する緊急度や正確性などに応じてGPS測位から補完測位への切換を変更することができる。
このような構成によれば、対象端末自身と第三者の一方または双方から対象端末の現在位置の測位要求を受けることができる。したがって、現在位置測位を実行するサービスの利用範囲を広げて、個々に適した処理時間で対象端末の現在位置情報を提供することができる。
ここで、前記変動量の取得としては、測位処理時間の統計結果だけでなく、測位処理に影響を与える太陽風等や天気予報などに応じて設定しておいて利用するようにしてもよい。
このような構成によれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末からの測位要求の性格(必要性)に応じて変更することができる。したがって、移動端末の現在位置の必要性に対応する緊急度や正確性などに応じてGPS測位から補完測位への切換を変更することができる。
この方法によれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末からの測位要求の性格(必要性)に応じて変更することができる。したがって、移動端末の現在位置の必要性に対応する緊急度や正確性などに応じてGPS測位から補完測位への切換を変更することができる。
このプログラムを用いれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末からの測位要求の性格(必要性)に応じて変更することができる。したがって、移動端末の現在位置の必要性に対応する緊急度や正確性などに応じてGPS測位から補完測位への切換を変更することができる。
図1を参照すると、GPS測位システムは、携帯電話機CPと、基地局BSと、SGSNと、GGSNと、SLP・GMLCと、ISPと、GPS衛星CSと、を備えて構築されている。
携帯電話機CPは、携帯するユーザが圏在する移動先のエリア内において、無線通信により所定のプロトコル情報のやり取りをすることで、そのエリア内で最適な基地局BSを介してSGSNと無線通信可能に接続する。この携帯電話機CPは、音声情報の無線通話に加えて、その基地局BSを経由してインターネットINを介する電子メールやインターネットIN上のホームページの閲覧等を可能にするパケット通信などの各種通信を実行する機能を備えている。また、基地局BSは、SGSNが管轄するエリア内の複数箇所に設置されている。
GGSN(Gateway GPRS Support Node)は、3GPP(Third Generation Partnership Project)上で規定されているコアネットワークからサーバ側ネットワークへのゲートウェイ機能を有する論理ノードであり、中継パケット交換機として機能する。
ISP(Internet Services Provider)は、各種端末装置のインターネットとの接続制御を行うインターネット接続事業者である。
LCSクライアント(LoCation Service client)は、緊急通報機関(例えば、警察)など、現在位置情報の取得要求元である。
SLPは、ユーザ認証を行い(S3)、事前に定期的に取得済みのGPS衛星CSの航法メッセージを用いて、携帯電話機CPが現在位置を測位するために必要なアシストデータを生成する。そして、このSLPは、そのアシストデータをU-Plane(ユーザ情報転送プレーン)にて携帯電話機CPに配信する(S4)。
携帯電話機CPは、配信されてきたアシストデータを基にGPS演算を行い(S5)、測位結果をSLPに送信する(S6)。
また、このGPS測位システムにおける携帯電話機CPとSLPの間の通信プロトコルは、OMAが規定するULP(User Plane Location Protocol)に準拠している。
このような工夫をすることにより、現在地確認機能などを利用可能にすることができる。
具体的には、図4に示すように、3GPPに準拠するMT−LR(Mobile Terminated-Location Request)処理にかかる時間が携帯電話機CPを使用する環境や時期などが異なると図中に実線と一点鎖線で示すように測位処理に係る時間が変動する。この処理時間の変動は、例えば、上空に存在するGPS衛星CSの数、電波通信を妨げる太陽風、あるいは、雷雨等の天候などに起因する。このため、GPS測位成功率は、このように処理時間を変動させる太陽風などの状況に応じて変化する。例えば、GPS測位要求から測位結果通知まで60秒間待機する場合でも、結果通知の受取(成功)確率が50%と60%と異なる。この成功率は、待機時間が経過するほど上昇するものではないことから、ある程度待機した後にはGPS測位に代えて接続基地局BSの位置情報を補完測位結果として提供する補完測位を実行した方が有用な場合がある。このことから、この待機時間は、携帯電話機CPの使用場所(エリア)毎の環境等に基づく成功率に応じて設定する。
この中継制御部10の測位指示部11は、LCSクライアントのアプリ実行部100からの測位要求とメモリ22内のタイマ値22aとに基づいて、後述するようにGPS測位指示部12または基地局測位指示部13として機能する。
そして、このSLP・GMLCの中継制御部10は、LCSクライアントのアプリ実行部100が現在地通知サービスを実行して送られてくる携帯電話機CPの測位要求を受け取ると、格納する制御プログラムを実行してA−GPS測位の制御処理(方法)を開始する。なお、このA−GPS測位の制御処理では、図3のシーケンス図で説明した制御処理に本実施形態の特徴を追加して実行するようになっている。
このステップS106において、携帯電話機CPからのGPS測位結果の受信(通知)を確認した場合には、そのGPS測位結果(測位対象の携帯電話機CPの現在位置情報)を地図情報などと共にLCSクライアントに通知する処理を実行する(ステップS108)。この後には、タイマ23を停止して経過時間の計時を終了した後に(ステップS109)、ステップS125に進んでメモリ22内の通信履歴等の更新処理を行って、このA−GPS測位の制御処理を終了する。
また、ステップS107において、GPS測位要求から経過する待機時間がタイマ値22aを超えてタイムアウトしたことを確認した場合には、基地局測位指示部13が測位対象の携帯電話機CPに接続する基地局BSの位置情報をSGSN(交換制御部200)に要求する基地局測位要求を送る(ステップS111)。
このステップS112において、SGSNからの基地局測位結果の受信(通知)を確認した場合には、その基地局測位結果(測位対象の携帯電話機CPに接続する基地局BSの位置情報)を地図情報などと共にLCSクライアントに通知する処理を実行する(ステップS114)。この後には、ステップS121に進んでGPS測位の後処理やタイマ23の停止やメモリ22内の通信履歴等の更新処理を行った後に、この基地局測位を含むA−GPS測位の制御処理を終了する。
この後に、このステップS121において、携帯電話機CPからのGPS測位結果の受信(通知)を確認した場合には、そのGPS測位結果(測位対象の携帯電話機CPの現在位置情報)を地図情報などと共にLCSクライアントに通知する処理を実行する(ステップS123)。この後には、ステップS124に進んでタイマ23の停止やメモリ22内の通信履歴等の更新処理を行った後に、このA−GPS測位の制御処理を終了する。
次いで、メモリ22内に、A−GPS測位を実行したSGSNのSUPL MT−LRの通信履歴として、GPS測位要求時刻、GPS測位結果通知時刻、SUPL MT−LR処理時間を追加(記憶保持)して更新する(ステップS125)。このとき、GPS測位処理がタイムアップしてしまっていた場合には、タイマ値として最大値を設定する45秒もしくは失敗を判別できるように90秒などを設定すればよい。
この後に、タイマ23をリセットして(ステップS126)、このA−GPS測位の制御処理を終了する。
次いで、先のステップS202(タイマ値決定処理)で算出したタイマ値を該当SGSNに対応するタイマ値22aとして参照可能にメモリ22内に書き込んで(ステップS203)、この更新処理を終了する。
これにより、メモリ22内のタイマ値22aには、測位処理時点での太陽風などの外部要因の影響をリアルタイムに反映させた待機時間を設定することができる。このため、測位処理時間の変動量に対応して設定されている最適な切換時間までGPS測位結果を待った後には基地局測位結果を取得することができる。
上述したGPS測位中継制御装置では、以下のようなGPS測位プログラムが用いられている。すなわち、GPS測位実行部にGPS測位を実行させて現在位置を測位させる対象端末の測位要求に対して、上記GPS測位によるGPS測位結果、または、上記GPS測位に代わって補完測位実行部に上記対象端末の補完測位を実行させた補完測位結果を、上記測位要求の要求元に測位結果として通知するGPS測位中継制御装置において実行するGPS測位プログラムであって、コンピュータに、上記測位要求を受け取って上記GPS測位を実行させた後に上記補完測位の実行に切り換える切換時間を予め設定するステップと、上記測位要求を受け取って上記GPS測位を実行させた後の経過時間が上記切換時間を超えたときに上記補完測位の実行に切り換えるステップと、上記対象端末の現在位置に応じて上記切換時間を設定するステップと、を実行させるGPS測位プログラムが用いられている。このプログラムを用いれば、GPS測位から補完測位に切り換える切換時間を、測位対象端末からの測位要求の性格(必要性)に応じて変更することができる。したがって、移動端末の現在位置の必要性に対応する緊急度や正確性などに応じてGPS測位から補完測位への切換を変更することができる。
このように本実施形態においては、GPS測位が不調な場合でも、基地局測位への切換時間を、SGSNが担当するエリア毎のGPS測位処理時間の変動量に応じてリアルタイムに変更して更新しておくことができる。したがって、GPS測位処理時間が通信場所・時間などに応じて変動するのにも拘わらずに、基地局測位処理に切り換えるまで一律の待機時間が経過するまで待つことなく、現実に則した最適な時間でGPS測位から基地局測位に切り換えることができる。この結果、GPS測位に適さない通信場所での無駄な待機時間を短縮して、その通信場所に適した切換時間で基地局測位に切り換えて現在位置の測位結果を通知することができる。なお、GPS測位から基地局測位に切り換えるのに留めるだけでなく、基地局測位後に再度GPS測位を実行してもよい。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
11 測位指示部
12 GPS測位指示部
13 基地局測位指示部
15 測位クライアント種別把握部
21 通信部
22 メモリ
22a タイマ値
23 タイマ
100 アプリ実行部
200 交換制御部
300 GPS測位制御部
BS 基地局
CP 携帯電話機
CS GPS衛星
Claims (8)
- GPS測位を実行して現在位置を測位する対象端末の測位要求に対して、前記GPS測位によるGPS測位結果、または、前記GPS測位に代わる補完測位による補完測位結果を、前記測位要求の要求元に測位結果として通知するGPS測位システムであって、
前記対象端末の前記GPS測位を実行するGPS測位実行部と、前記対象端末の前記補完測位を実行する補完測位実行部と、前記測位要求に応じて前記GPS測位実行部に前記GPS測位を実行させた後に前記GPS測位結果が予め設定されている切換時間内に得られない場合に前記補完測位実行部に前記補完測位を実行させて前記補完測位結果を前記要求元に通知する測位実行制御部と、を備えており、
前記測位実行制御部は、前記対象端末の現在位置に応じて前記切換時間を設定することを特徴とするGPS測位システム。 - 前記測位実行制御部は、前記変動量として、前記対象端末の移動する移動エリア毎に収集した前記測位処理時間の統計結果を利用することを特徴とする請求項1に記載のGPS測位システム。
- 前記測位実行制御部は、前記移動エリア毎の前記測位処理時間の統計結果を都度更新して利用することを特徴とする請求項2に記載のGPS測位システム。
- 前記測位実行制御部は、前記測位結果に求められる必要性を把握する測位性格把握部を有して、前記測位要求の受け取り時に、前記切換時間を前記測位性格把握部が把握した前記測位結果の必要性に応じて調整することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のGPS測位システム。
- 前記測位実行制御部は、前記対象端末と異なる前記要求元から当該対象端末の前記測位要求を受けて、前記GPS測位および前記補完測位を実行させる機能を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のGPS測位システム。
- GPS測位実行部にGPS測位を実行させて現在位置を測位させる対象端末の測位要求に対して、前記GPS測位によるGPS測位結果、または、前記GPS測位に代わって補完測位実行部に前記対象端末の補完測位を実行させた補完測位結果を、前記測位要求の要求元に測位結果として通知するGPS測位システムにおける中継制御装置であって、
前記測位要求に応じて実行された前記GPS測位の前記GPS測位結果が予め設定されている切換時間内に得られない場合に前記補完測位実行部に前記補完測位を実行させる測位実行制御部と、を備え、 前記測位実行制御部は、前記対象端末の現在位置に応じて前記切換時間を設定することを特徴とするGPS測位中継制御装置。 - GPS測位実行部にGPS測位を実行させて現在位置を測位させる対象端末の測位要求に対して、前記GPS測位によるGPS測位結果、または、前記GPS測位に代わって補完測位実行部に前記対象端末の補完測位を実行させた補完測位結果を、前記測位要求の要求元に測位結果として通知するGPS測位システムが実行するGPS測位方法であって、
前記測位要求を受け取って前記GPS測位を実行させた後に前記補完測位の実行に切り換える切換時間を予め設定するステップと、
前記測位要求を受け取って前記GPS測位を実行させた後の経過時間が前記切換時間を超えたときに前記補完測位の実行に切り換えるステップと、
前記対象端末の現在位置に応じて前記切換時間を設定するステップと、
を含むことを特徴とするGPS測位方法。 - GPS測位実行部にGPS測位を実行させて現在位置を測位させる対象端末の測位要求に対して、前記GPS測位によるGPS測位結果、または、前記GPS測位に代わって補完測位実行部に前記対象端末の補完測位を実行させた補完測位結果を、前記測位要求の要求元に測位結果として通知するGPS測位中継制御装置において実行するGPS測位プログラムであって、
コンピュータに、
前記測位要求を受け取って前記GPS測位を実行させた後に前記補完測位の実行に切り換える切換時間を予め設定するステップと、
前記測位要求を受け取って前記GPS測位を実行させた後の経過時間が前記切換時間を超えたときに前記補完測位の実行に切り換えるステップと、
前記対象端末の現在位置に応じて前記切換時間を設定するステップと、
を実行させることを特徴とするGPS測位プログラム。
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