JP2011038971A - センサ、発電装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な感度を有する小型のセンサを提供する。
【解決手段】本明細書に開示するセンサの一形態は、下部電極層11と、下部電極層11の上に積層された誘電体層12と、誘電体層12の上に積層された上部電極層13と、を有する複数の層状の活性部10と、支柱部20と、支柱部20が立設された基板部30と、を備え、複数の活性部10それぞれは、自由端部10aと、自由端部10aとは反対側の固定端部10bとを有し、複数の活性部10それぞれは、その面同士を対向させて且つ間隔をあけて、固定端部10bが支柱部20に固定されており、基板部30に最も近い位置の活性部10は、基板部30とは離間している。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ、発電装置及びその製造方法に関する。
従来、薄膜型のセンサが用いられている。薄膜型のセンサは、厚さが薄いので、外力を受けて大きく歪むため、小さな外力を検知することができる。
そこで、薄膜型のセンサは、外力を受けた場合の加速度を検知する加速度センサ、又は外力の振動周波数が共振周波数であるかを検知する共振センサ等に用いられている。
例えば、薄膜の圧電体を一対の電極層で挟んで、薄膜型の加速度センサが形成される。圧電体は、外力を受けて歪むと、歪み量に対応した電圧を発生するので、この電圧を一対の電極層から取り出して、外力により生じた加速度を調べることができる。
また、近年では、MEMSデバイス等に用いるために、センサの小型が要求されており、厚さを薄くすることと共に、平面積を低減することが求められている。
特開2006−319156号公報 特開平6−12710号公報 特開2004−184274号公報
また、上述したセンサの小型化への要求に対応して、平面積を低減した場合には、更に、出力電圧が減少して、感度が低下するおそれがある。
本明細書は、良好な感度を有する小型のセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書で開示するセンサの一形態によれば、複数の活性部と、支柱部と、を備え、前記複数の活性部それぞれは、下部電極層と、前記下部電極層の上に積層された誘電体層と、前記誘電体層の上に積層された上部電極層と、を有し、且つ、自由端部と、前記自由端部とは反対側の固定端部とを有し、且つ、面同士を対向させて且つ間隔をあけて、前記固定端部が前記支柱部に固定されている。
上述したセンサまたは発電装置の一形態によれば、小型であると共に、良好な感度を有する。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、クレームされている本発明を制限するものではない。
(A)は本明細書に開示するセンサの一実施形態の正面図であり、(B)は(A)の平面図である。 図1(A)の右側側面図である。 図1(B)のX−X線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その1)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY1−Y1線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その2)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY2−Y2線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その3)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その4)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その5)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY3−Y3線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その6)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その7)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その8)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その9)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その10)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY4−Y4線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その11)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY5−Y5線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その12)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY6−Y6線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その13)である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その14)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY7−Y7線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その15)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY8−Y8線断面図である。 本明細書に開示するセンサの製造方法の一実施形態の製造工程を示す図(その16)であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のY9−Y9線断面図である。
以下、本明細書で開示するセンサの好ましい一実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1(A)は、本明細書に開示するセンサの一実施形態の正面図であり、図1(B)は図1(A)の平面図である。図2は、図1(A)の右側側面図である。図3は、図1(B)のX−X線断面図である。
本実施形態のセンサ1は、下部電極層11と、下部電極層11の上に積層された誘電体層12と、誘電体層12の上に積層された上部電極層13と、を有する層状の活性部10を複数備えている。活性部10はキャパシタ構造を有する。活性部10は、薄膜型センサである。
活性部10は、図1(B)に示すように、平面視した形状が縦長矩形である。活性部10は、その長手方向の一方の端部に自由端部10aを有する。また、活性部10は、この自由端部10aとは反対側の長手方向の他方の端部に固定端部10bを有する。
誘電体層12は、その平面形状が、活性部10の輪郭と同じ外形を有する。活性部10における上部電極層13及び下部電極層11は、活性部10の外形よりもやや小さく形成されている。
センサ1は、複数の活性部10それぞれが、その面同士を対向させて且つ間隔をあけて、活性部10の固定端部10bが固定される支柱部20を備えている。各活性部10は、支柱部20に垂直に固定されている。
センサ1は、支柱部20が立設された基板部30を備えており、基板部30に最も近い位置の活性部10は、図2に示すように、基板部30とは離間して支柱部20に固定さている。
最上部の活性部10の上部電極層12は、図1(B)に示すように、支柱部20の上面に延出している。他の上部電極層13及び下部電極層11それぞれは、図2に示すように、支柱部20の内方に向かって延出している。
図3に示すように、支柱部20には、ビアホール21aが設けられており、このビアホール21a内にはビア導伝体22aが充填されている。各上部電極層13は、このビア導伝体22aによって、並列に接続されている。即ち、このビア導伝体22aは、最上部の上部電極層13と接続される。この最上部の活性部10の上部電極層13は、センサからの出力を外部に取り出すための第1出力端子23としても機能する。
同様に、支柱部20では、ビアホール21b内にビア導伝体22bが充填されている。各下部電極層11は、このビア導伝体22bによって、並列に接続されている。支柱部20の上面には、センサからの出力を外部に取り出すための第2出力端子24が配置されている。第2出力端子24には、ビア導伝体22bが接続する。各下部電極層11は、ビア導伝体22bを介して、第2出力端子23と接続する。
また、センサ1は、下部電極層11の下側に活性部10を支持する支持層14を有する。支持層14は、活性部10の機械的強度を補強する働きを有する。支持層14は、その平面形状が、活性部10と同じ輪郭を有する。
センサ1は、図2に示すように、複数の活性部10が梁として支柱部20に固定される片持ち梁構造を有する。
また、図1(A)及び(B)に示すように、複数の活性部10それぞれは、輪郭を一致させて、支柱部20に固定されているので、複数の活性部10を平面視した場合の面積は、一個の活性部10の面積に等しい。そして、複数の活性部10の上部電極層13及び下部電極層11それぞれは、並列に接続されているので、センサとして十分な大きさの出力値が得られる。
センサ1は、例えば、基板部30を被検査体に固定して使用される。センサ1が、被検査体の動きに伴って外力を受けると、活性部10の固定端部10bは、被検査体と共に動く。一方、活性部10の自由端部10aは、慣性によって元の状態に留まろうとする。その結果、活性部10には自由端部10aと固定端部10bとの間で歪みが生じる。この歪みによって変形した誘電体層12は、電気的物性が変化して、その変化した電気的物性がセンサ値として出力される。
センサ1は、上部電極層13を鉛直方向の上方に向けて、且つ下部電極層11を鉛直方向の下方に向けて、用いられても良い。しかし、センサ1は、上部電極層13及び下部電極層11の向きを鉛直方向と関係ない方向に向けて、用いられても良い。例えば、センサ1は、上部電極層13及び下部電極層11の面を、鉛直方向と平行な方向に向けて用いられても良い。
次に、センサ1を形成する各要素の好ましい寸法について、以下に説明する。
誘電体層12の厚さは、500nm〜10μmであることが好ましい。誘電体層12の厚さが500nm以上であることによって、安定したセンサ出力を確保することができる。また、誘電体層12の厚さが10μm以下であることによって、センサ1が外力を受けた場合の活性部10の歪み量を確保して、良好なセンサ感度を維持することができる。また、誘電体層12の厚さが10μmよりも大きいと、エッチングを用いてセンサを精度良く形成することが困難となるおそれもある。
上部電極層13又は下部電極層11の厚さは、10nm〜300nmであることが好ましい。上部電極13又は下部電極11の厚さが10nm以上であることによって、機械的強度が確保される。上部電極又は下部電極の厚さが300nm以下であることによって、センサ1が外力を受けた場合の活性部10の大きな歪み量を確保して、良好なセンサ感度を維持することができる。また、上部電極又は下部電極の厚さが300nm以下であることによって、貴金属等を形成材料として用いる上部電極又は下部電極の製造コストを抑制することができる。
支持層14の厚さは、0.1μm〜5μmであることが好ましい。支持層14の厚さが0.1μm以上であることによって、活性部10の機械的強度を補強して、その耐久性を向上することができる。また、支持層14の厚さが5μm以下であることによって、センサ1が外力を受けた場合の活性部10の歪み量を確保できる。また、支持層14の厚さが5μmよりも大きいと、エッチングを用いてセンサを精度良く形成することが困難となるおそれもある。
活性部10の平面積は、0.25mm2〜100mm2であることが好ましい。活性部10の平面積が0.25mm2以上であることによって、安定したセンサ出力を確保することができる。また、活性部10の平面積が100mm2以下であることによって、MEMSデバイス等に用いるのに適したセンサ寸法を確保することができる。
2つの活性部10同士の間隔は、300nm〜2μmであることが好ましい。2つの活性部10同士の間隔が300nm以上であることによって、外力を受けて歪んだ活性部10同士が接触することを防止できる。また、複数の活性部10同士の間隔が2μm以下であることによって、センサ1の高さを抑制して、寸法を小さくすることができる。また、複数の活性部10同士の間隔が2μmよりも大きいと、エッチングを用いてセンサを精度良く形成することが困難となるおそれもある。
センサ1では、基板部30と最下部の活性部10との間隔は、2つの活性部10同士の間隔と同じである。
次に、センサ1を形成する各要素の好ましい形成材料について、以下に説明する。
誘電体層12の形成材料としては、圧電体の性質を有する材料を用いることが好ましい。圧電体の性質を有する形成材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニッケル酸ニオブ酸鉛(PNN)、ランタン添加チタン酸ジルコン酸鉛(PLZT)、窒化アルミニウム(AlN)等を用いることができる。
誘電体層12の形成材料として、上述した圧電体を用いると、センサ1は、活性部10の歪みに対応した大きさの電圧を、第1出力端子23及び第2出力端子24から出力する。そこで、センサ1の出力電圧を測定することによって、活性部10の歪み量を調べることができる。
また、活性部10は、キャパシタ構造を有するので、誘電体層12が外力を受けて変形すると、その静電容量が変化する。そこで、第1出力端子23及び第2出力端子24を用いて、活性部10の静電容量を測定することによって、活性部10の歪み量を調べることができる。
上部電極層13又は下部電極層11の形成材料としては、例えば、Pt,Ir、Ru等の貴金属、又はIrO2,SRO,ITO、RuO等の酸化物電極を用いることができる。
支持層14の形成材料としては、例えば、酸化シリコンを用いることができる。
上述した本実施形態のセンサによれば、小型で良好な感度を有する。
センサ1は、活性部10の圧電体としての性質又はキャパシタとしての性質を用いることによって、例えば、加速度センサ又は共振センサとして機能する。
例えば、センサ1の第1出力端子23及び第2出力端子24をチャージアンプに接続し、出力信号を増幅することによって、センサ1を加速度センサとして用いることができる。誘電体層12として、圧電定数がd31=100pC/Nを有する圧電体を用いた場合について、活性部の面積を1mm2,活性部の厚さを2μm(誘電体層1μm+支持層1μm)で簡易計算を行った所、0.81pC/Gの感度が期待できることが分かった。1つの活性部10を用いた場合の感度は、0.27pC/Gであるので、3つの活性部10を有するセンサ1を用いることによって、加速度センサの感度を3倍に向上させることができる。
加速度センサとしての感度を更に向上させたい場合には、支柱部20に固定する活性部10の数を増加するか、又は、基板部30に2つ以上の支柱部20を設けても良い。
また、センサ1において、圧電体である誘電体層12を用いた場合には、センサ1を発電装置の発電部として備えることができる。例えば、センサ1の第1出力端子23及び第2出力端子24にブリッジ整流回路などを接続すれば,直流電圧が得られるので,圧電発電デバイスとして機能する。更に多段ブリッジ整流回路を用いれば,出力電圧を変更することもできる。このように発電した電力は、直接使用しても良いが、電圧等が安定しない場合には、発電した電力を、一度蓄電素子等に貯めて、蓄電素子から電力を取り出して使用しても良い。
次に、上述したセンサの好ましい製造方法の一実施形態を、図4〜図19を参照して、以下に説明する。
まず、図4(A)及び図4(B)に示すように、Si基板40の上に、支持層14が形成される。この支持層14としては、酸化シリコンを用いた。また、この支持層14の厚さは、1μmとした。
そして、支持層14上に、密着層としてTi層(図示せず)が形成される。密着層は、下部電極層11と支持層14との密着性を高める。そして、密着層の上に下部電極層11として、Pt層が形成される。密着層及び下部電極層11は、基板40の温度を600℃にして、スパッタ法を用いて形成された。密着層の厚さは10nmとし、下部電極層11の厚さは100nmとした。
次に、図5(A)及び図5(B)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、下部電極層11が、上記Ti層と共にパターニングされる。このパターニングでは、ドライエッチングを用いた。エッチングガスとしては、Cl系ガス、又はCl系ガスとArガスとの混合ガス、又はArガスを用いることが好ましい。活性部10を形成する下部電極層11の部分の寸法を1mm×1mmとし、支柱部20内に延出する下部電極層11の部分の寸法を1mm2とした。
次に、図6に示すように、下部電極層11が形成された基板40の上に、誘電体層12が形成される。誘電体層12は、基板40の温度を600℃にして、スパッタ法を用いて形成された。誘電体層12の形成材料として、PZTを用いた。誘電体層12の厚さは、1μmとした。酸化物である誘電体に酸素欠陥ができないように、Ar及びO2の混合ガスを用いた。
次に、図7に示すように、誘電体層12の上に、上部電極層13が形成される。上部電極層13は、基板40の温度を600℃にして、スパッタ法を用いて形成された。上部電極層13の形成材料として、Ptを用いた。上部電極層13の厚さは、100nmとした。
次に、図8(A)及び図8(B)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、上部電極層13がパターニングされる。このパターニングでは、ドライエッチングを用いた。エッチングガスとしては、Cl系ガス、又はCl系ガスとArガスとの混合ガス、又はArガスを用いることが好ましい。活性部10を形成する上部電極層13の部分の寸法を1mm×1mmとし、支柱部20内に延出する上部電極層13の部分の寸法を1mm2とした。また、活性部10を形成する上部電極層13は、下部電極層11と積層方向に輪郭が一致するように形成された。
次に、図9に示すように、上部電極層13が形成された誘電体層12の上に、犠牲層41が形成される。犠牲層41は、活性部10同士の間の空間を形成するための層であり、犠牲層41のこの部分は、後の工程で除去される。犠牲層41は、基板40の温度を常温にして、スパッタ法を用いて形成された。犠牲層41の形成材料として、シリコンを用いた。犠牲層41の厚さは、500nmとした。
次に、図10に示すように、犠牲層41の上に、支持層14が形成される。支持層14は、基板40の温度を常温にして、スパッタ法を用いて形成された。支持層14の形成材料として、酸化シリコンを用いた。支持層14の厚さは、1μmとした。酸化物である酸化シリコン層の形成の際には、酸素欠陥ができないように、Ar及びO2の混合ガスを用いた。
次に、図11に示すように、支持層14が形成された犠牲層41の上に、上記密着層の形成工程から上記支持層14の形成工程までが繰り返される。その結果、基板40の上に、2つの密着層と、2つの下部電極層11と、2つの誘電体層12と、2つの上部電極層13と、2つの犠牲層41と、3つの支持層14と、が積層された第1積層体42が形成される。
本実施形態では、上記密着層の形成工程から上記支持層14の形成工程までが1回繰り返されたが、上記密着層の形成工程から上記支持層14の形成工程までを2回以上繰り返しても良い。
次に、図12に示すように、第1積層体42の上に、上記密着層の形成工程から上記誘電体層12の形成工程までが繰り返される。その結果、3つの密着層と、3つの下部電極層11と、3つの誘電体層12と、2つの上部電極層13と、2つの犠牲層41と、3つの支持層14と、が積層された第2積層体43が形成される。
次に、図13(A)及び図13(B)に示すように、第2積層体43の上に、支柱部パターン44a及び支柱部パターンから延出する活性部パターン44bを有するマスクパターン44が形成される。活性部パターン44bの寸法は、1010μm×1010μmとした。支柱部パターン44aには、第2積層体43内にビアホール21a,21bを形成するための開口部44cが形成される。開口部44cの直径は、20μmとした。
支柱部パターン44aの長さ(図13(A)における支柱部パターン44aの左右の寸法)は、活性部パターン44bの幅(図13(A)における活性部パターン44bの左右の寸法)の1〜2倍であることが好ましい。支柱部パターン44aの面積が、活性部パターン44bの面積の1倍以上であることによって、後述する犠牲層をエッチングする工程において、支柱部における犠牲層の部分を残しつつ、活性部間の犠牲層を除去することができる。また、支柱部パターン44aの長さが、活性部パターン44bの幅の2倍以下であることによって、MEMSデバイス等に用いるのに適したセンサ寸法を確保することができる。
次に、図14(A)及び図14(B)に示すように、マスクパターン44をマスクとして、第2積層体43が積層方向にエッチングされると共に、活性部パターン44bの最も下に位置する下部電極層11の下側の基板40の表面部分が除去される。このエッチングの結果、支柱部20と、支柱部20から延出する活性部積層体45とが形成される。また、このエッチングによって、支柱部20内にビアホール21a,21bが形成される。ビアホール21a,21bは、最下部に位置する下部電極層11まで到達するように形成される。図14(B)に示すように、活性部積層体45の下面は、基板40の表面から離間している。
このエッチングでは、基板40の温度を200〜400℃として、プラズマエッチングを用いた。エッチングガスとしては、F系ガス、又はCl系ガス、又はCl系ガスとArガスとの混合ガスを用いることができる。基板40と垂直な方向に縦長のビアホール21a,21bを精度良く形成する観点から、異方性の高いエッチングを用いることが好ましい。異方性の高いエッチングを行うためには、プラズマエッチングの際にバイアス出力として100〜300Wを用いることが好ましい。また、異方性の高いエッチングガスとして、Cl系ガス、特にCl系ガスとArガスとの混合ガスを用いることが好ましい。
次に、図15(A)及び図15(B)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、マスク層46が形成される。マスク層46には、上部電極層13を形成するための開口部分と、第2出力端子24を形成するための開口部分とが形成される。マスク層46は、上部電極層13及び第2出力端子24を形成するために用いられるマスクパターンであり、活性部積層体45を埋め込むように形成される。
次に、図16に示すように、マスク層46の上に、導伝層47が形成される。導伝層47によって、ビアホール21a,21b内も充填されて、ビア導伝体22a,22bが形成される。導伝層47は、基板40の温度を常温にして、スパッタ法を用いて形成された。導伝層47の形成材料として、Ptを用いた。導伝層47の厚さは、100nmとした。
次に、図17(A)及び図17(B)に示すように、リフトオフによって、マスク層46を除去して、上部電極層13及び第2出力端子24が形成される。
次に、図18(A)及び図18(B)に示すように、活性部積層体45における犠牲層41の部分がエッチングされて除去されて、2つのセンサが連結したセンサ連続体48が形成される。このエッチングでは、活性部積層体45における犠牲層41の部分が選択的に除去されるエッチングを行うことが好ましい。また、犠牲層41は、活性部積層体45において内部に層状に配置されているので、等方性エッチングを用いて、横方向に犠牲層41がエッチングされることが好ましい。
本実施形態では、犠牲層41がシリコンによって形成されているので、基板40の温度を室温として、F系ガスを用いたプラズマエッチングを行った。具体的には、プラズマエッチングの際にバイアス出力として0〜50Wを用いた。また、エッチングガスとして、SF6を用いた。
そして、図19(A)及び図19(B)に示すように、センサ連続体48が、ダイシングソー等によって切断されて、個々のセンサ1が形成される。センサ1の基板部30は、基板40の下側の部分によって形成される。また、支柱部20の一部は基板40の上側の部分によって形成される。
本発明では、上述した実施形態のセンサ及びその製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、センサ1は、3つの活性部10を有していたが、活性部10の数は、2つでも良いし、3つより多くても良い。
また、活性部10の形状、及び具体的な寸法等は、個別の用途に応じて適宜設定されることが好ましい。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
以上の上述した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の活性部と、
支柱部と、
を備え、
前記複数の活性部それぞれは、
下部電極層と、前記下部電極層の上に積層された誘電体層と、前記誘電体層の上に積層された上部電極層と、を有し、且つ、
自由端部と、前記自由端部とは反対側の固定端部とを有し、且つ、
面同士を対向させて且つ間隔をあけて、前記固定端部が前記支柱部に固定されている、センサ。
(付記2)
前記支柱部が立設された基板部を備えており、
前記基板部に最も近い位置の前記活性部は、前記基板部とは離間して前記支柱部に固定さている付記1に記載のセンサ。
(付記3)
前記複数の活性部それぞれは、輪郭を一致させて、前記支柱部に固定されているセンサ付記1又は2に記載のセンサ。
(付記4)
前記下部電極層の外側に前記活性部を支持する支持層を有する付記1から3の何れか一項に記載のセンサ。
(付記5)
前記複数の活性部それぞれは、前記上部電極層同士及び前記下部電極層同士が並列に接続されている付記1から4の何れか一項に記載のセンサ。
(付記6)
前記誘電体層は、圧電体である付記1から5の何れか一項に記載のセンサ。
(付記7)
複数の活性部と、
支柱部と、
を備え、
前記複数の活性部それぞれは、
下部電極層と、前記下部電極層の上に積層された圧電体層と、前記圧電体層の上に積層された上部電極層と、を有し、且つ、
自由端部と、前記自由端部とは反対側の固定端部とを有し、且つ、
面同士を対向させて且つ間隔をあけて、前記固定端部が前記支柱部に固定されている、発電装置。
(付記8)
基板の上に、
下部電極層を形成する第1工程と、
前記下部電極層の上に誘電体層を形成する第2工程と、
前記誘電体層の上に上部電極層を形成する第3工程と、
前記上部電極層の上に犠牲層を形成する第4工程と、
前記第4工程で形成された前記犠牲層の上に、前記第1工程から前記第4工程までを繰り返して、複数の前記下部電極層と、複数の前記誘電体層と、複数の前記上部電極層と、複数の前記犠牲層とが積層された第1積層体を形成する第5工程と、
前記第1積層体の上に、前記1工程から前記第2工程までを繰り返して、複数の前記下部電極層と、複数の前記誘電体層と、複数の前記上部電極層と、複数の前記犠牲層とが積層された第2積層体を形成する第6工程と、
前記第2積層体の上に、支柱部パターン及び前記支柱部パターンから延出する活性部パターンを有するマスクパターンを形成する第7工程と、
前記マスクパターンをマスクとして、前記第2積層体を積層方向にエッチングすると共に、前記活性部パターンの最も下に位置する前記下部電極層の下側の前記基板の表面部分を除去して、支柱部と、前記支柱部から延出する活性部積層体を形成する第8工程と、
前記活性部積層体の上に、更に、上部電極層を形成する第9工程と、
前記活性部積層体における前記犠牲層の部分をエッチングする第10工程と、
を備えるセンサの製造方法。
1 センサ
10 活性部
11 下部電極層
12 誘電体層
13 上部電極層
14 支持層
20 支柱部
21a、21b ビアホール
22a、22b ビア導伝体
23 第1出力端子
24 第2出力端子
30 基板部
40 基板
41 犠牲層
42 第1積層体
43 第2積層体
44 マスクパターン
44a 支柱部パターン
44b 活性部パターン
44c 開口部
45 活性部積層体
46 マスク層
47 導伝層
48 センサ連続体

Claims (6)

  1. 複数の活性部と、
    支柱部と、
    を備え、
    前記複数の活性部それぞれは、
    下部電極層と、前記下部電極層の上に積層された誘電体層と、前記誘電体層の上に積層された上部電極層と、を有し、且つ、
    自由端部と、前記自由端部とは反対側の固定端部とを有し、且つ、
    面同士を対向させて且つ間隔をあけて、前記固定端部が前記支柱部に固定されている、センサ。
  2. 前記支柱部が立設された基板部を備えており、
    前記基板部に最も近い位置の前記活性部は、前記基板部とは離間して前記支柱部に固定さている請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記複数の活性部それぞれは、輪郭を一致させて、前記支柱部に固定されているセンサ請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記下部電極層の外側に前記活性部を支持する支持層を有する請求項1から3の何れか一項に記載のセンサ。
  5. 複数の活性部と、
    支柱部と、
    を備え、
    前記複数の活性部それぞれは、
    下部電極層と、前記下部電極層の上に積層された圧電体層と、前記圧電体層の上に積層された上部電極層と、を有し、且つ、
    自由端部と、前記自由端部とは反対側の固定端部とを有し、且つ、
    面同士を対向させて且つ間隔をあけて、前記固定端部が前記支柱部に固定されている、発電装置。
  6. 基板の上に、
    下部電極層を形成する第1工程と、
    前記下部電極層の上に誘電体層を形成する第2工程と、
    前記誘電体層の上に上部電極層を形成する第3工程と、
    前記上部電極層の上に犠牲層を形成する第4工程と、
    前記第4工程で形成された前記犠牲層の上に、前記第1工程から前記第4工程までを繰り返して、複数の前記下部電極層と、複数の前記誘電体層と、複数の前記上部電極層と、複数の前記犠牲層とが積層された第1積層体を形成する第5工程と、
    前記第1積層体の上に、前記1工程から前記第2工程までを繰り返して、複数の前記下部電極層と、複数の前記誘電体層と、複数の前記上部電極層と、複数の前記犠牲層とが積層された第2積層体を形成する第6工程と、
    前記第2積層体の上に、支柱部パターン及び前記支柱部パターンから延出する活性部パターンを有するマスクパターンを形成する第7工程と、
    前記マスクパターンをマスクとして、前記第2積層体を積層方向にエッチングすると共に、前記活性部パターンの最も下に位置する前記下部電極層の下側の前記基板の表面部分を除去して、支柱部と、前記支柱部から延出する活性部積層体を形成する第8工程と、
    前記活性部積層体の上に、更に、上部電極層を形成する第9工程と、
    前記活性部積層体における前記犠牲層の部分をエッチングする第10工程と、
    を備えるセンサの製造方法。
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