JP2011038505A - 自動二輪車 - Google Patents

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Keiji Sugiura
啓司 杉浦
Takeshi Igarashi
剛 五十嵐
Takayuki Ujiie
隆之 氏家
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Abstract

【課題】ブローバイガスから効率よくアルコールを分離することができる自動二輪車を提供する。
【解決手段】自動二輪車は、エンジン3と、吸気通路35と、エアクリーナ42と、キャッチタンク60と、第1ホース71と、第2ホース72とを備える。吸気通路35は、エンジン3に接続される。エアクリーナ42は、エンジン3と前後方向に並んで配置され、吸気通路35に設けられる。キャッチタンク60は、エアクリーナ42の周囲に配置される。第1ホース71は、エンジン3の内部とキャッチタンク60の内部とを接続する。第2ホース72は、キャッチタンク60の内部と吸気通路35とを接続する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動二輪車に関する。
自動二輪車では、吸気通路からエンジンの燃焼室に送られた燃料が、燃焼せずにシリンダとピストンの間を通過してクランクケースに到達することがある。それにより、クランクケースに貯蔵された潤滑用のオイルに、燃料が混合する。クランクケースに貯蔵された潤滑用のオイルは、エンジンが回転することで高温になる。それにより、オイルに含まれる未燃焼の燃料が気化する。気化したガス(以下、気化したガスをブローバイガスと呼ぶ。)は、クランクケースから吸気通路へ送られる。ここで、ブローバイガスは、微粒化された潤滑用のオイルを含んでいるため、クランクケース内から吸気通路に戻される前に、オイルを分離させることが望ましい。
そこで、特許文献1に記載の自動二輪車では、ブローバイガスからオイルを分離するためのオイルキャッチタンクが設けられている。オイルキャッチタンクは、エンジンの上方に配置されており、ガス供給パイプを介してクランクケースに接続されている。また、オイルキャッチタンクは、ガス排出パイプを介してエアクリーナに接続されている。ブローバイガスは、クランクケース内からガス供給パイプを介してオイルキャッチタンクに送られ、オイルキャッチタンク内で急速に膨張することによって、ブローバイガスからオイルが分離される。オイルが分離されたブローバイガスは、キャッチタンクからガス排出パイプを介してエアクリーナへ送られ、再びシリンダ内へ供給される。また、オイルキャッチタンク内で分離されたオイルは、キャッチタンクからオイル返却パイプを介してエンジンの下方に配置されたオイルタンクに返却され、再びエンジン各部の潤滑に用いられる。
特開平5−86829号公報
近年、自動二輪車用エンジンの燃料として、アルコールを含む燃料が用いられるようになっている。自動二輪車においてアルコールを含む燃料が用いられると、アルコールが、燃焼せずにシリンダとピストンの間を通過して、クランクケース内のオイルに混ざり込む現象が生じ得る。この場合、オイルの温度が上昇すると、アルコールと潤滑用のオイルを含んだブローバイガスがオイルキャッチタンクに流入する。
ここで、アルコールは、沸点が低く、気化しやすい性質を有している。例えば、エタノールの沸点は約78〜約80℃である。上記のように、オイルキャッチタンクがエンジンの上方に配置されていると、エンジンの熱によってオイルキャッチタンク内の温度が高くなっている。このため、上記のような自動二輪車では、オイルキャッチタンク内においてアルコールを液化させ難い。従って、ブローバイガスからアルコールを十分に分離することは困難である。この場合、ブローバイガスがアルコールを多く含んだまま吸気通路に戻されてしまう。このため、混合気の空燃比A/Fが目標値から大きくはずれる恐れがある。
さらに、アルコールは、ガソリンとは異なり沸点の範囲が狭い。ガソリンの沸点は約30〜約200℃である。それに対し、例えば、エタノールの沸点は約78〜約80℃である。そのため、ガソリンは徐々に気化する。それに対し、アルコールは沸点に達すると一気に気化する特性を有している。従って、大量の気化したアルコールをキャッチタンクで液化し分離する必要がある。そのためには、キャッチタンクの容量を確保する必要がある。このため、自動二輪車が大型化してしまう。
本発明の課題は、車両を大型化することを抑制しながら、ブローバイガスから効率よくアルコールを分離することができる自動二輪車を提供することにある。
本発明の一態様に係る自動二輪車は、エンジンと、吸気通路と、エアクリーナと、分離装置と、第1通路と、第2通路とを備える。吸気通路は、エンジンに接続される。エアクリーナは、エンジンと前後方向または上下方向に並んで配置され、吸気通路に設けられる。分離装置は、エアクリーナの周囲に配置される。第1通路は、エンジンの内部と分離装置の内部とを接続する。第2通路は、分離装置の内部と吸気通路とを接続する。
本発明では、車両を大型化することを抑制しながら、ブローバイガスから効率よくアルコールを分離することができる。
自動二輪車の側面図。 自動二輪車の内部構造を示す側面図。 自動二輪車の内部構造を示す上面図。 キャッチタンク周りの構造を示す側面図。 吸気通路の側面図。 エアクリーナ及びキャッチタンクの側面図。 エアクリーナ及びキャッチタンクの前面図。 図2におけるA−A断面図。 キャッチタンクの前面図。 キャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るキャッチタンクの側面断面図。 他の実施形態に係るエアクリーナ及びキャッチタンクの側面図。 他の実施形態に係るエアクリーナ及びキャッチタンクの側面図。 他の実施形態に係るエアクリーナ及びキャッチタンクの側面図。 他の実施形態に係るエアクリーナ及びキャッチタンクの側面図。 他の実施形態に係る自動二輪車の側面図。 他の実施形態に係る自動二輪車の側面図。 他の実施形態に係る自動二輪車の動力ユニットの構成及び配置を示す側面図。
[全体構成]
本発明の一実施形態に係る自動二輪車1を図1に示す。この自動二輪車1は、鞍乗型の自動二輪車であり、車体フレーム2(図2参照)と、エンジン3と、シート4と、燃料タンク5と、前輪6及び後輪7と、を備えている。
図2及び図3に示すように、車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、右サイドフレーム12及び左サイドフレーム13とを有する。図1に示すように、ヘッドパイプ11にはフロントフォーク14が支持されている。フロントフォーク14の上端にはハンドル15が固定されている。フロントフォーク14の下端には前輪6が回転可能に支持されている。
右サイドフレーム12及び左サイドフレーム13は、ヘッドパイプ11から後方に延びるフレーム部を構成している。図2及び図3に示すように、右サイドフレーム12及び左サイドフレーム13は、それぞれヘッドパイプ11から後方に延び、車幅方向に間隔を隔てて配置されている。右サイドフレーム12は、フロントフレーム部16とリアフレーム部17とを有する。
フロントフレーム部16は、複数個所で屈曲した形状を有している。フロントフレーム部16は、ヘッドパイプ11に繋がっている第1部分16aと、第1部分16aの後端から下方に延びる第2部分16bと、第2部分16bの下端から前方へ延びる第3部分16cと、第3部分16cから斜め前上方に延びヘッドパイプ11に繋がっている第4部分16dとを有する。なお、本実施形態において、「繋がっている」とは、別体の2つの部材が溶接などの固定手段によって互いに結合されている状態に限らず、同一の部材に含まれる2つの部分が連続している状態をも意味する。
リアフレーム部17は、フロントフレーム部16に繋がっており、フロントフレーム部16から後方に延びている。リアフレーム部17は、上部フレーム部17aと下部フレーム部17bとを有する。上部フレーム部17aの前端は、フロントフレーム部16の第1部分16aと第2部分16bとの間の屈曲部に繋がっている。下部フレーム部17bは、上部フレーム部17aの下方に配置されている。下部フレーム部17bの前端は、フロントフレーム部16の第2部分16bに繋がっている。下部フレーム部17bと上部フレーム部17aとは、互いの間の距離が後側ほど近接するように配置されており、下部フレーム部17bの後端は、上部フレーム部17aの後端に繋がっている。左サイドフレーム13は、右サイドフレーム12と同様の形状である。すなわち、図3に示すように、左サイドフレーム13は、フロントフレーム部28とリアフレーム部29とを有する。フロントフレーム部28は、第1部分28aと、第2部分28bと、第3部分28cと、第4部分28dと、を有する。リアフレーム部29は、上部フレーム部29aと下部フレーム部29bとを有する。また、右サイドフレーム12と左サイドフレーム13とは、車幅方向に延びる連結フレーム18によって連結されている。また、シート4や燃料タンク5を支持する支持部材21,22が、右サイドフレーム12と左サイドフレーム13とに渡って設けられている。なお、リアフレーム部17の下部には、後輪7の上方を覆うリアフェンダー19が取り付けられている。
図1に示すように、車体フレーム2の上部には、シート4及び燃料タンク5が取り付けられている。燃料タンク5は、シート4の前方に配置されている。フロントフレーム部16の後端には、スイングアーム23が上下に揺動可能に連結されている。スイングアーム23の後端には、後輪7が回転可能に支持されている。また、車体フレーム2にはサイドカバー24がそれぞれ取り付けられている。サイドカバーは、側面視で、上部フレーム部17aと下部フレーム部17bの間の空間を側方から覆うように配置されている。
エンジン3は、4ストロークエンジンであり、図示しないチェーンを介して後輪7に駆動力を伝達する。エンジン3は、燃料タンク5より下方に配置されており、フロントフレーム部16に支持されている。図2に示すように、エンジン3は、クランクケース31とシリンダ部32とを有している。クランクケース31内には、クランク軸(図示せず)が配置されている。シリンダ部32はクランクケース31の上部に取り付けられている。シリンダ部32内には、クランク軸に連結されるピストン(図示せず)が配置されている。
シリンダ部32はシリンダヘッド33を有している。シリンダヘッド33には、排気通路34(図1参照)と吸気通路35(図4参照)とが接続されている。図1に示すように、排気通路34には、エキゾーストパイプ36とマフラー37とが設けられている。エキゾーストパイプ36は、シリンダヘッド33の前面に接続されている。エキゾーストパイプ36は、エンジン3の外周に沿うようにエンジン3の前側から後方へ向けて折り返されている。マフラー37は、エキゾーストパイプ36の後部に接続されており、後輪7の側方に配置されている。
吸気通路35の側面図を図5に示す。吸気通路35には、第1吸気管49と、スロットルボディ41と、第2吸気管48と、エアクリーナ42とが設けられている。第1吸気管49はエンジン3とスロットルボディ41とを接続している。スロットルボディ41は、エンジン3のシリンダヘッド33に接続される。スロットルボディ41の内部には、スロットル弁43が配置されている。このスロットル弁43の開度が変更されることにより、エンジン3の吸気量が調整される。空気は、エアクリーナ42、第2吸気管48、スロットルボディ41、第1吸気管49、エンジン3へと流れる。スロットル弁43の空気の流れの下流には、図示しない燃料供給ホースを介して燃料タンク5に接続され燃料を噴射するインジェクタ44が設けられている。インジェクタ44は、吸気通路35においてスロットル弁43とエンジン3の間に配置されている。第2吸気管48は、スロットルボディ41とエアクリーナ42とを接続している。
エアクリーナ42は、吸気通路35においてスロットルボディ41よりも空気の流れの上流に設けられている。図4に示すように、エアクリーナ42は、エンジン3と前後方向に並んで配置されており、シリンダヘッド33より後方に配置されている。エアクリーナ42は、リアフレーム部17の側方に位置している。エアクリーナ42は、平面視で左右の下部フレーム部17b、29bの間に配置されている。図5に示すように、エアクリーナ42は、空気吸込口47と、フィルター46と、ケーシング45と、を有する。空気吸込口47は、ケーシング45の後部(図5における左側)に設けられており、外部からケーシング45内に取り込まれる空気が通る。フィルター46は、ケーシング45内に配置されており、通過する空気を浄化する。ケーシング45は内部に空洞を有する部材である。ケーシング45の前部(図5における右側)には、スロットルボディ41から延びる第2吸気管48が取り付けられている。
また、図6及び図7に示すように、ケーシング45には、第1取付口51、第2取付口52、排出口54が設けられている。第1取付口51、第2取付口52、排出口54は、ケーシング45の内部の空間のうちフィルター46よりも空気の流れの下流に連通している。第1取付口51及び第2取付口52は、ケーシング45の前側部分に設けられている。第1取付口51には、後述する第2ホース72が接続される。第2取付口52は、第1取付口51よりも下方に位置している。第2取付口52には後述する第3ホース73が取り付けられる。排出口54はケーシング45の底部に設けられている。排出口54は、ケーシング45の底部から下方に突出している。排出口54には栓55が着脱可能に取り付けられており、栓55によって排出口54が閉じられている。なお、図7では、栓55が省略されている。
[キャッチタンクの構成]
図2から図4に示すように、エアクリーナ42の周囲には、気化したアルコールを液化し、ブローバイガスからアルコールを分離するための分離装置であるキャッチタンク60が配置されている。具体的には、キャッチタンク60は、エアクリーナ42の側方すなわちエアクリーナ42に対して車幅方向に並んで配置されており、エアクリーナ42の側面に面して配置されている。図3及び図7に示すように、キャッチタンク60は、エアクリーナ42の側面に取り付けられている。また、図8に示すように、キャッチタンク60の車幅方向外方には上述したサイドカバー24(図1参照)が設けられている。キャッチタンク60は、車幅方向においてサイドカバー24とエアクリーナ42との間に位置している。キャッチタンク60は、フロントフレーム部16より後方に配置されており、上下方向においてリアフレーム部17の上部フレーム部17aと下部フレーム部17bとの間に配置されている。従って、キャッチタンク60は、エンジン3のシリンダ部32よりも後方に位置している。また、キャッチタンク60は、上部フレーム部17a及び下部フレーム部17bと上下方向に重なって配置されている。
図6から図9に示すように、キャッチタンク60は、タンク本体61、第1接続口62、第2接続口63、第3接続口64を有する。図9に示すように、タンク本体61は、内部に空洞を有する部材であり、車幅方向(図9における左右方向)よりも上下方向に長い形状を有している。また、タンク本体61は、車幅方向よりも前後方向に長い形状を有している。タンク本体61の後部は、後方へ凸に突出した形状を有している。
第1接続口62、第2接続口63、第3接続口64は、タンク本体61の前部から前方へ突出している。第1接続口62には、第1ホース71の一端が接続されている。第1ホース71の他端は、エンジン3のシリンダヘッド33に接続されている。第1ホース71は、シリンダ部32内のカムチェーン室(図示せず)を介してクランクケース31の内部と連通しており、エンジン3のクランクケース31の内部とタンク本体61の内部とを接続する第1通路を構成する。第2接続口63は、第1接続口62より上方に位置している。第2接続口63には、第2ホース72の一端が接続される。第2ホース72の他端は、エアクリーナ42の第1取付口51に接続される。第2接続口63は、第1取付口51よりも上方に位置している。第2ホース72は、キャッチタンク60の内部と吸気通路35とを接続する第2通路を構成する。第3接続口64は、第1接続口62よりも下方に位置している。第3接続口64には、第3ホース73の一端が接続される。第3ホース73の他端は、エアクリーナ42の第2取付口52に接続される。第3接続口64は第2取付口52よりも上方に位置している。
図10に示すように、タンク本体61の内部には、第1仕切部74と第2仕切部75とが設けられている。第1仕切部74は、タンク本体61の内面のうち第1接続口62と第3接続口64との間の部分から後方(図10における左側)へ延びている。第1仕切部74は、後方ほど下方に位置するように傾斜している。また、第1仕切部74の下面には下方に突出する第1突出部76が設けられている。第2仕切部75は、タンク本体61の内面のうち第3接続口64の下方の部分から後方へ延びており、第1仕切部74より下方に位置している。第2仕切部75は、第1仕切部74よりも前後方向に短く、第2仕切部75の後端は、第1仕切部74の後端よりも前方に位置している。第2仕切部75は、後方ほど下方に位置するように傾斜しており、その傾斜角度は第1仕切部74の傾斜角度よりも小さい。このため、第1仕切部74と第2仕切部75との間の距離は、後方ほど小さくなっている。また、第2仕切部75の上面には、上方に突出する第2突出部77が設けられている。第2突出部77は、第1突出部76よりも前方に位置している。このため、第2突出部77は第1突出部76よりも第3接続口64に近い位置に配置されている。
[ブローバイガスの処理]
次に、自動二輪車1においてアルコールを含む燃料が用いられた場合のブローバイガスの処理について図4、図6及び図10を参照して説明する。なお、アルコールは、潤滑用のオイルとは異なり沸点が低く、気化しやすい性質を有している。例えば、エタノールの沸点は約78〜約80℃である。また、アルコールは、ガソリンとは異なり沸点の範囲が狭いため、沸点に達すると一気に気化する特性を有している。
まず、エンジン3の燃焼室からアルコールを含んだ燃料が、ピストンとシリンダ部32との間を通りクランクケース31内に到達すると、燃料に含まれるアルコールが、クランクケース31内の潤滑用のオイルに混ざり込む。そして、エンジン3の運転により潤滑用のオイルの温度が上昇してアルコールの沸点に達すると、潤滑用のオイルに混ざっているアルコールが一気に蒸発する。気化したアルコールを含むブローバイガスは、クランクケース31内からシリンダ部32内のカムチェーン室を通り、第1ホース71及び第1接続口62を通ってキャッチタンク60内に送られる。ブローバイガスに含まれるアルコールの一部は、キャッチタンク60内において液化され、ブローバイガスから分離される。残りのアルコールは、ブローバイガスに含まれたまま、第2接続口63、第2ホース72及び第1取付口51を通ってエアクリーナ42に送られる。ここで、ブローバイガスは、エアクリーナ42内のクリーン側、すなわち、フィルター46よりも空気流れの下流に送られる。そして、ブローバイガスは、混合気と合流して吸気通路35を通ってエンジン3に供給される。
このように本実施形態に係る自動二輪車1では、クランクケース31内において気化したアルコールは、容積の大きいキャッチタンク60及びエアクリーナ42を通ってから、再びエンジン3の燃焼室に戻される。この気化したアルコールの一部がキャッチタンク内で液化されてブローバイガスから分離されるため、一度に大量のアルコールがエンジン3の燃料室に戻ることを抑制できる。また、一度に大量のブローバイガスが、エンジン3の燃料室に戻ることを抑制できる。そのため、エンジン3に供給される混合気の空燃比が目標値よりも大きく外れてしまうことを抑制できる。
キャッチタンク60内においてブローバイガスから分離された液体のアルコールは、キャッチタンク60内に貯蔵される。キャッチタンク60内に貯蔵された液体のアルコールは、ブローバイガスの熱により徐々に気化され、第2接続口63と第2ホース72を通過して、気体の状態でエアクリーナ42へ送られ、エンジン3に供給される。
また、キャッチタンク60内の液体のアルコールが所定量以上となると、液化したアルコールは、第3接続口64、第3ホース73、第2取付口52を通って、エアクリーナ42に送られる。これにより、キャッチタンク60内に液体のアルコールが過剰に貯留されることを防止することができる。エアクリーナ42内に貯留されたアルコールは、排出口54から栓55を取り外すことによって、エアクリーナ42内からアルコールを排出させることができる。なお、キャッチタンク60内の下部に液体のアルコールが貯留されている状態では、自動二輪車1の加速又は減速により、アルコールの液面が大きく揺れる場合がある。この自動二輪車1では、アルコールの液面が大きく揺れても、上述した第2仕切部75、第1突出部76及び第2突出部77によって、第3接続口64にアルコールが流れ難くなっている。このため、大量のアルコールが第3接続口64を通って一度にエアクリーナ42に流れ込むことを防止することができる。この自動二輪車1では、アルコールの液面が大きく揺れても、上述した第1仕切部74によって、第1接続口62にアルコールが流れ難くなっている。このため、アルコールのキャッチタンク60からエンジン3への逆流を防止することができる。
[特徴]
本実施形態に係る自動二輪車1では、エンジン3とエアクリーナ42が前後方向に並んで配置されている。また、キャッチタンク60はエアクリーナ42の周囲に配置されている。そのため、キャッチタンク60はエンジン3から離れて配置されている。このため、エンジン3の熱によるキャッチタンク60の温度の上昇が抑えられる。さらに、エアクリーナ42は外気を取り入れ、エンジン3へ供給する。そのため、エアクリーナ42は吸気通路35のうちでも比較的低温に維持されている。このため、エアクリーナ42の周囲にキャッチタンク60を配置することで、キャッチタンク60の温度の上昇を抑えられる。これにより、キャッチタンク60におけるブローバイガスからのアルコールの分離効果を向上させることができる。
また、アルコールは所定温度で一気に気化する特性をもつ。本実施形態に係る自動二輪車1では、クランクケース31内において気化したアルコールは、容積の大きいキャッチタンク60を通ってから、再びエンジン3の燃焼室に戻される。もし仮に、気化したアルコールがキャッチタンク60を介さずにエンジン3の燃焼室に戻される場合、オイルに含まれるアルコールが一気に気化した場合には、一度に大量のアルコール及びブローバイガスがエンジン3の燃焼室に送られることになる。この場合、混合気の空燃比が目標値よりも大きく外れる恐れがある。しかし、本実施形態に係る自動二輪車1では、キャッチタンク60の温度の上昇を抑えることで、一気に気化したアルコールをキャッチタンク60で液化することができる。このため、一度に大量のアルコール及びブローバイガスがエンジン3の燃料室に戻ることを抑制できる。そのため、燃焼室に供給される混合気の空燃比が目標値よりも大きく外れてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1では、キャッチタンク60はエアクリーナ42の周囲に配置されている。そのため、キャッチタンク60の温度の上昇を抑えることができる。しかしながら、その場合、キャッチタンク60内に貯蔵された液体のアルコールが、ブローバイガスの熱により再度気化し、気体としてエアクリーナ42に供給することが困難になるおそれがある。しかしながら、キャッチタンク60がエアクリーナ42の近くに配置されており、従来の自動二輪車と比べて、キャッチタンク60とエアクリーナ42との間の距離が短くなっている。このため、キャッチタンク60とエアクリーナ42とを接続する第2ホース72を短くすることができる。第2ホース72が長い場合には、キャッチタンク60からエアクリーナ42に送られるブローバイガスに含まれるアルコールが、第2ホース72において液化してしまう。この液化により、燃焼室に供給されるブローバイガスに含まれるアルコールの量が減少してしまう。また、エアクリーナに溜まる液体のアルコールの量が増大する恐れがある。或いは、キャッチタンク60に溜まる液体のアルコールの量が増大する恐れがある。この場合、キャッチタンク60の容積を大型化する必要がある。しかし、本実施形態に係る自動二輪車1では、第2ホース72を短くすることができるため、このような現象の発生を抑えることができる。
なお、上記の特徴は、アルコール含有量の高い燃料、例えば、アルコール含有率が50%以上(E50以上)の燃料が用いられる場合に、より有効である。
また、本実施形態にかかる自動二輪車1では、キャッチタンク60はエアクリーナ42に対して車幅方向に並んで配置される。そのため、キャッチタンク60を車両中心から離れて配置することができ、走行時に受ける風によりキャッチタンク60を冷却することが可能となる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1では、キャッチタンク60は、リアフレーム部17と上下方向に重なって配置される。このため、車両が車幅方向に大型化することを抑えることができる。
また、キャッチタンク60は、フロントフレーム部16と前後方向に重なって配置される。そのため、エンジン3とキャッチタンク60の間にフロントフレーム部16が存在し、エンジン3からの熱の伝達を抑制することができる。
また、キャッチタンク60は、車幅方向よりも上下方向及び前後方向に長い形状を有している。このため、キャッチタンク60の容積を大きく確保することができると共に、車両が車幅方向に大型化することを抑えることができる。
また、第2ホース72は、エンジン3とキャッチタンク60との間に配置されており、キャッチタンク60よりもエンジン3に近い位置に配置されている。このため、第2ホース72においてアルコールが液化することをさらに抑えることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1では、キャッチタンク60がエアクリーナ42と別体に設けられている。これにより、車両が大型化することを抑えながらキャッチタンク60とエアクリーナ42との容量をそれぞれ確保することができる。
[他の実施形態]
(a)キャッチタンク60は、車体フレーム2の一部と前後方向に重なって配置されてもよい。
(b)第2ホース72は、エアクリーナ42ではなく、吸気通路35においてフィルター46より下流の他の部分に接続されてもよい。
(c)キャッチタンク60の構造は、上記の実施形態のものに限られず様々な変更が可能である。例えば、図11に示すように、第1仕切部74及び第2仕切部75から第1突出部76及び第2突出部77(図10参照)が省略されてもよい。
また、図12に示すように、第1接続口62を構成する管78がキャッチタンク60内部に延長されてもよい。この管78により、キャッチタンク60内部に溜まった液体のアルコールが、第1接続口62からエンジン3側へ逆流することを防止することができる。また、エンジン3からの気体のアルコールが管78を通り、キャッチタンク60の内面に吹き付けられることにより、キャッチタンク60内でのアルコールの液化を促進させることもできる。また、管78が第1接続口62と一体の部品であることにより、別途の仕切部を設ける場合と比べて、部品点数を削減することができ、製造コストを削減することができる。
さらに、図13に示すように、管78が先端側ほど下方に位置するように傾斜して配置されてもよい。これにより、第1接続口62からエンジン3側へのアルコールの逆流をさらに抑えることができる。
また、図14に示すように、タンク本体61の内部に第3仕切部81が設けられてもよい。第3仕切部81は、第1接続口62の上部から後方(図14における左側)へ延びている。また、第3仕切部81の先端には、下方に突出する第3突出部82が設けられている。この構造では、第1接続口62からタンク本体61に吹出される気体のアルコールが第3突出部82に吹き付けられる。これにより、アルコールの液化をさらに促進させることができる。
また、図15に示すように、タンク本体61の内部の上面から下方に延びる壁部83が設けられてもよい。壁部83は、第1接続口62と概ね同じ高さまで延びている。例えば、壁部83は、タンク本体61の一部が下方に延長されることによって形成される。この構造では、第1接続口62からタンク本体61に吹出される気体のアルコールが壁部83に吹き付けられることにより、アルコールの液化をさらに促進させることができる。
また、図16に示すように、第1仕切部74が短くされてもよい。この場合の第1仕切部74は、第2仕切部75よりも短い。また、第1仕切部74の先端は、第2突出部77よりも後方に位置している。このような第1仕切部74によっても、上記と同様の効果を奏することができる。
(d)
上記の実施形態では、エンジン3のブローバイガスをエンジン3のシリンダ部32の上部から取り出しているが、それに限らず、例えば、エンジン3のクランクケース31から取り出してもよい。また、シリンダ部32のうち上部以外からブローバイガスが取り出されてもよい。
また、キャッチタンク60の底部に、キャッチタンク60内に溜まったアルコールを外部に排出させるためのブリーザ構造が備えられてもよい。
(e)キャッチタンク60は、エンジン3から離れた位置であれば、エアクリーナ42の側方に限らずエアクリーナ42の周囲の他の位置に配置されてもよい。例えば、エアクリーナ42の上方、下方、前方、又は後方であって、車幅方向において右サイドフレーム12及び左サイドフレーム13の間に配置されてもよい。また、キャッチタンク60はエアクリーナ42と一体的に形成されてもよい。
例えば、図17に示すように、エアクリーナ42は、前後方向において、エンジン3よりも後方かつキャッチタンク60よりも前方に配置されてもよい。すなわち、エアクリーナ42がエンジン3より後方に配置されており、キャッチタンク60は、エアクリーナ42より後方に配置されている。キャッチタンク60は、上下方向よりも前後方向に薄い平坦な形状を有しており、エアクリーナ42の後面に面して配置されている。上述した第1接続口62、第2接続口63、第3接続口64は、タンク本体61の側面に設けられている。他の構成については、上記の実施形態と同様である。なお、エアクリーナ42がエンジン3より前方に配置される場合には、キャッチタンク60はエアクリーナ42より前方に配置されてもよい。
また、図18に示すように、キャッチタンク60は、エアクリーナ42より上方に配置されてもよい。具体的には、エアクリーナ42がエンジン3より後方に配置されており、キャッチタンク60は、エアクリーナ42の上面に面して配置されている。キャッチタンク60は、前後方向よりも上下方向に薄い平坦な形状を有している。上述した第1接続口62と第2接続口63とはタンク本体61の側面に設けられている。第3接続口64は、タンク本体61の下面の前部に設けられている。他の構成については、上記の実施形態と同様である。
また、図19及び図20に示すように、エアクリーナ42のうちエンジン3と対向する部分にエアクリーナ42の内側へ向けて凹んだ凹部65,66が形成され、キャッチタンク60がこの凹部65,66に配置されてもよい。
例えば、図19では、凹部65がエアクリーナ42の上部に形成されている。具体的には、エアクリーナ42がエンジン3より後方に配置されており、凹部65は、エアクリーナ42の上面の前部と前面の上部とに渡って設けられている。そして、キャッチタンク60の後部が凹部65に配置されている。キャッチタンク60は、前後方向よりも上下方向に薄い平坦な形状を有しており、キャッチタンク60の上部は、エアクリーナ42の上面から僅かに上方に突き出ている。上述した第1接続口62と第2接続口63とはタンク本体61の側面に設けられている。第3接続口64は、タンク本体61の下面に設けられている。他の構成については、上記の実施形態と同様である。この場合、キャッチタンク60は凹部65に配置されるので、キャッチタンク60をできるだけエンジン3から離して配置することができる。また、キャッチタンク60がエアクリーナ42の凹部65に配置されることにより、エアクリーナ42とエンジン3との間の空間が狭められることを抑えることができる。このため、エンジン3に接続される配管などの他の部材が配置されるために必要な広さを、エアクリーナ42とエンジン3との間の空間に確保することができる。
また、図20では、凹部66はエアクリーナ42の下部に形成されている。具体的には、エアクリーナ42がエンジン3より後方に配置されており、凹部66は、エアクリーナ42の下面の前部と前面の下部とに渡って設けられている。そして、キャッチタンク60の後部が凹部66に配置されている。キャッチタンク60は、側面視においてL字型に屈曲した形状を有する。キャッチタンク60のうちエアクリーナ42の下方に位置する部分は、前後方向よりも上下方向に薄い平坦な形状を有している。キャッチタンク60の下部は、エアクリーナ42の下面から僅かに下方に突き出ている。また、キャッチタンク60のうちエアクリーナ42の前方に位置する部分は、上下方向よりも前後方向に薄い平坦な形状を有している。上述した第2接続口63はタンク本体61の上面に設けられている。第1接続口62と第3接続口64とはタンク本体61の側面に設けられている。他の構成については、上記の実施形態と同様である。この場合、キャッチタンク60は凹部66に配置されるので、キャッチタンク60をできるだけエンジン3から離して配置することができる。そのため、キャッチタンク60でアルコールが液化しやすい。また、キャッチタンク60がエアクリーナ42の凹部66に配置されることにより、エアクリーナ42とエンジン3との間の空間が狭められることを抑えることができる。このため、エンジン3に接続される配管などの他の部材が配置されるために必要な広さを、エアクリーナ42とエンジン3との間の空間に確保することができる。
(f)エアクリーナ42とエンジン3とは、上下方向に並んで配置されてもよい。例えば、図21に示すように、エアクリーナ42がエンジン3より上方に配置されている。また、キャッチタンク60は、エアクリーナ42に対して車幅方向に並んで配置されている、すなわち、キャッチタンク60は、エアクリーナ42の側方に配置されている。また、エアクリーナ42がエンジン3より上方に配置されると共に、キャッチタンク60が、エアクリーナ42の前方、後方、又は上方に配置されてもよい。さらに、エアクリーナ42がエンジン3の下方に配置されてもよい。なお、図21では、説明の便宜上、車体カバーの内部に収容されているエアクリーナ42及びその周辺の部品を可視的に示している。
さらに、図21に示す自動二輪車100は、いわゆるモペット型の自動二輪車である。この自動二輪車100では、キャッチタンク60がエンジン3よりも上方に位置しており、第1接続口62(第1接続部)は、第4接続口69(第2接続部)よりも上方に位置している。第1接続口62は、タンク本体61と第1ホース71とを接続する部分である。第4接続口69は、エンジン3と第1ホース71とを接続する部分である。また、第1接続部62は、第2接続口63(第3接続部)よりも下方に位置する。第2接続口63は、上述したようにキャッチタンク60と第2ホース72とを接続する部分である。上述した実施形態の第3接続口64、第3ホース73、及び、第2取付口52は設けられていない。なお、図21では第4接続口69は、エンジン3のクランクケース31に設けられているが、上記の実施形態と同様に、シリンダヘッド33に設けられてもよい。
この自動二輪車100では、クランクケース31の内部からのブローバイガスの流出が止まると、キャッチタンク60内の液体のアルコールは、自然に第1接続口62、第1ホース71、及び、第4接続口69を通ってクランクケース31の内部に戻される。このため、上記の実施形態のように、キャッチタンク60内の液体のアルコールを、エアクリーナ42に戻すことなく、処理することができる。また、キャッチタンク60内の液体のアルコールを処理するための特別の装置が不要である。
(g)上記の実施形態では、スポーツタイプの自動二輪車1に本発明が適用されているが、他のタイプの自動二輪車に適用されてもよい。例えば、図22及び図23に示すようなスクータ型の自動二輪車200に本発明が適用されてもよい。この自動二輪車200は、シート4の前側にライダーの脚が配置される空間が設けられており、この空間の下方にはライダーの足を乗せるためのフートボード8が配置されている。また、シート4の下方には、スイング式の動力ユニット9が配置されている。動力ユニット9は、エンジン3、動力伝達装置10、及び、エアクリーナ42を含む。動力ユニット9は、車体フレーム2に揺動可能に取り付けられている。動力伝達装置10は例えばVベルト式の無段変速装置である。動力伝達装置10の後端部には後輪7が回転可能に支持されている。また、動力伝達装置10と車体フレーム2との間には、リアサスペンション25が設けられている。図23に示すように、エアクリーナ42は、クランクケース31の上方に配置されており、シリンダ部32よりも後方に位置している。そして、キャッチタンク60はエアクリーナ42の上方に配置されている。キャッチタンク60は、エアクリーナ42の上面に面して配置されている。他の構造については、上記の実施形態と同様である。特に、キャッチタンク60の構造については、上述した図18に示すキャッチタンク60と同様の構造である。このような自動二輪車200においても、上述した実施形態の自動二輪車1と同様の効果を奏することができる。
(h)エアクリーナ42とキャッチタンク60の間にホース、カバー部材、或いは固定部材などの部材が配置されてもよい。
本発明は、ブローバイガスから効率よくアルコールを分離することができる効果を有し、自動二輪車として有用である。
3 エンジン
11 ヘッドパイプ
12,13 サイドフレーム(サイドフレーム部)
35 吸気通路
42 エアクリーナ
60 キャッチタンク(分離装置)
62 第1接続口(第1接続部)
63 第2接続口(第3接続部)
65,66 凹部
69 第4接続口(第2接続部)
71 第1ホース(第1通路)
72 第2ホース(第2通路)

Claims (11)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに接続される吸気通路と、
    前記エンジンと前後方向または上下方向に並んで配置され、前記吸気通路に設けられるエアクリーナと、
    前記エアクリーナの周囲に配置される分離装置と、
    前記エンジンの内部と前記分離装置の内部とを接続する第1通路と、
    前記分離装置の内部と前記吸気通路とを接続する第2通路と、
    を備える自動二輪車。
  2. 前記分離装置は、前記エアクリーナに対して車幅方向に並んで配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  3. ヘッドパイプと、
    車幅方向に間隔を隔てて配置される一対のサイドフレーム部を有し、前記ヘッドパイプから後方に延びるフレーム部と、
    をさらに備え、
    前記分離装置は、前記サイドフレーム部と前後方向または上下方向に重なって配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  4. 前記分離装置は、車幅方向よりも上下方向または前後方向に長い形状を有する、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  5. 前記エアクリーナは、前記エンジンと前後方向に並んで配置され、
    前後方向において、前記エアクリーナは、前記エンジンよりも後方かつ前記分離装置よりも前方に配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  6. 前記エアクリーナは、前記エンジンと前後方向に並んで配置され、
    前記分離装置は、前記エアクリーナの上方に配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  7. 前記エアクリーナは、前記エンジンと前後方向に並んで配置され、
    前記エアクリーナのうち前記エンジンと対向する部分には凹部が形成されており、
    前記分離装置は、前記凹部に配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  8. 前記凹部は、前記エアクリーナの上部に形成される、
    請求項7に記載の自動二輪車。
  9. 前記凹部は、前記エアクリーナの下部に形成される、
    請求項7に記載の自動二輪車。
  10. 前記分離装置と前記第1通路とを接続する第1接続部は、前記エンジンと前記第1通路とを接続する第2接続部よりも上方に位置し、且つ、前記分離装置と前記第2通路とを接続する第3接続部よりも下方に位置する、
    請求項1に記載の自動二輪車。
  11. 前記エアクリーナは、前記エンジンと上下方向に並んで配置され、
    前記分離装置は、前記エアクリーナに対して車幅方向に並んで配置される、
    請求項1に記載の自動二輪車。
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