JP2011037787A - 塩基性薬物のpHに依存しない安定放出組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】以下の成分、1)塩基性薬物、2)腸溶性高分子、3)炭酸カルシウム、及びゲル化剤を含有し、前記塩基性薬物と、前記腸溶性高分子とが、前記ゲル化剤及び炭酸カルシウムにより、組成物内で接触しないように配置されている。この組成物は、塩基性薬物及び腸溶性高分子の一方を疎水性の中性低融点油脂状化合物又は低粘度の水溶性高分子の固体マトリックスで被覆した粒子に、ゲル化剤、炭酸カルシウムとともに他方の成分を配合して、塩基性薬物と腸溶性高分子とを製剤内において接触を避けて配置することによって調製される。
【選択図】なし
Description
ところで、塩基性薬物は、酸性水溶液中での溶解度が高く、中性又は塩基性水溶液中での溶解度が低くなることが、一般的に知られている。そのため、塩基性薬物は胃内での溶解性が高く、腸内での溶解性が低いことが多い。従って、塩基性薬物の放出制御製剤は、胃内での放出と腸内での放出に放出速度の差が生じ、胃内での放出速度が高く、腸内での放出速度が低くなる。塩基性薬物の放出制御を行なう際の課題として、有効成分の胃内での放出速度と腸管での放出速度の差をできる限り小さくすることが求められる。
一方、塩基性薬物には、酸との接触や溶媒との接触により分解が起こる化合物の存在が、一般的に知られている。
特許文献2及び3では、二層のコーティングを採用して、薬剤と、腸溶性高分子を含有する外層とを、内層によって分離する形態の製剤である。すなわち、特許文献2及び3の製剤では、コーティング処理をするため、操作が煩雑且つ溶媒の使用が必須という問題がある。
また、脂溶性固体マトリックス中に塩基性薬物と腸溶性高分子を分散させる方法(特許文献6)では、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの脂溶性固体マトリックスにおいて、塩基性薬物と腸溶性高分子とが分散されている。しかしながら、特許文献6では、疎水性の固体マトリックス内に両成分を分散させているため、完全に接触を避けることは困難であると考えられる。また、特許文献6における製剤は放出制御された製剤であるが、ハイドロゲル型放出制御錠剤とは異なる。
即ち、本発明は下記の発明に関するものである。
1.塩基性薬物の放出制御組成物であって、
1)塩基性薬物、
2)腸溶性高分子、
3)炭酸カルシウム、及び
4)ゲル化剤、
を含有し、前記塩基性薬物と、前記腸溶性高分子とが、接触を避けて配置されていることを特徴とするハイドロゲル型徐放性組成物。
1)疎水性の中性低融点油脂状化合物を溶融して、溶融中性低融点油脂状化合物を調製する工程、
2)前記溶融中性低融点油脂状化合物に腸溶性高分子を分散させて、分散溶融中性低融点油脂状化合物を得る工程、
3)前記分散溶融中性低融点油脂状化合物を冷却固化後、粉砕する工程、
4)前記粉砕された分散溶融中性低融点油脂状化合物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
5)得られた混合物を打錠する工程、
を有する方法。
1)疎水性の中性低融点油脂状化合物を溶融して、溶融中性低融点油脂状化合物を調製する工程、
2)前記溶融中性低融点油脂状化合物に塩基性薬物を分散させて、分散溶融中性低融点油脂状化合物を得る工程、
3)前記分散溶融中性低融点油脂状化合物を冷却固化した後、粉砕して、粉砕物を調製する工程、
4)前記粉砕物に、腸溶性高分子、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
5)得られた混合物を打錠する工程、
を有する方法。
1)20℃における2%水溶液の粘度が100mPa・s以下である水溶性高分子の水溶液に腸溶性高分子を懸濁分散させ、懸濁分散液を調製する工程、
2)前記懸濁分散液を乾燥して、乾燥混合物を調製する工程、
3)前記乾燥混合物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
4)得られた混合物を打錠する工程、
を有する方法。
1)腸溶性高分子に20℃における2%水溶液の粘度が100mPa・s以下である水溶性高分子の水溶液を添加し、造粒物を形成する工程、
2)20℃における2%水溶液の粘度が10mPa・s以下である水溶性高分子および/又は糖アルコールの水溶液を用いて、前記造粒物をコーティングして、コーティング造粒物を調製する工程、
3)コーティング造粒物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
4)得られた混合物を打錠する工程、
を有する方法。
1)塩基性薬物、
2)腸溶性高分子、
3)炭酸カルシウム、及び
4)ゲル化剤、
を、前記塩基性薬物と前記腸溶性高分子とが接触しないように配合した、ハイドロゲル型徐放性組成物を用いる方法。
塩基性薬物として、例えば、次式(1)で示されるような塩基性薬物を例示として説明することができる。なお、次式(1)で示される化合物は、アミノアセチルピロリジンカルボニル誘導体として、既に公知の化合物であり、その製造方法は、例えば、WO2005/075421号公報に開示されている。また、塩基性薬物として、例えば、ファモチジンにも適用される。
ここで、式中、Aは、CH2、CHF又はCF2を示し、R1は、置換されていてもよい二級アミノ基を示す。
R2−NH− (2)
ここで、式中、R2は、置換されていてもよいC1〜C6のアルキル基、置換されていてもよいC3〜C10の環状アルキル基、又は置換されていてもよいC2〜C10の環状アミノ基を示す。
ここで、式中、Aは、CH2、CHF又はCF2を示し、R3は、置換されてもよいC1〜C6のアルキル基、置換されてもよいC3〜C8のシクロアルキル基、置換されてもよいアリールメチル基、置換されてもよいアリールエチル基、置換されていてもよい芳香族炭化水素、置換されていてもよい芳香族へテロ環、又は置換されていてもよい脂肪族へテロ環を示し、nは、1又は2を示す。
「二級アミノ基」とは、窒素原子に1個の水素原子が置換した脂肪族又は芳香族アミノ基を意味し、例えば、メチルアミノ基や、ブチルアミノ基のようなC1〜C6のアルキル基が結合したアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、アダマンチルアミノ基、ビシクロ[2、2、2]オクタニルアミノ基などのC3〜C10の環状アルキル基が結合したアミノ基、芳香族アミノ基(例えば、アニリル基、ピリジルアミノ基など)を意味する。
「置換されていてもよい二級アミノ基」における置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)や、ヒドロキシル基、シアノ基、C1〜C6のアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、C1〜C6のアルキルカルボニル基、C1〜C6のアルコキシカルボニル基、C1〜C6のアルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ置換のC1〜C6のアルキルアミノ基、1〜3個のヘテロ原子を含んでいてもよい4〜9員の環状アミノ基、ホルミルアミノ基、C1〜C6のアルキルカルボニルアミノ基、C1〜C6のアルコキシカルボニルアミノ基、C1〜C6のアルキルスルホニルアミノ基、及び置換されていてもよいアリールスルホニルアミノ基から選ばれる置換基が好適に挙げられる。これらの置換基は、1〜5個の範囲で二級アミノ基を置換していてもよい。
ここで、「環状アルキル基」とは、C3〜C8のシクロアルキル基、C5〜C10のビシクロアルキル基又はアダマンチル基を意味する。
また、「C5〜C10のビシクロアルキル基」とは、ビシクロアルキル環を有するアルキル基を意味し、例えば、ビシクロペンチル基、ビシクロヘキシル基、ビシクロペンチル基、ビシクロオクチル基、ビシクロノニル基又はビシクロデシル基などを好適に挙げることができる。
「置換されていてもよいC3〜C8のシクロアルキル基」とは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、C1〜C6のアルコキシ基、置換されていてもよいアリールオキシ基、C1〜C6のアルキルカルボニル基、C1〜C6のアルコキシカルボニル基、C1〜C6のアルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジ置換のC1〜C6のアルキルアミノ基、1〜3個のヘテロ原子を含んでいてもよい4〜9員の環状アミノ基、ホルミルアミノ基、C1〜C6のアルキルカルボニルアミノ基、C1〜C6のアルコキシカルボニルアミノ基、C1〜C6のアルキルスルホニルアミノ基、及び置換されていてもよいアリールスルホニルアミノ基から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよいC3〜C8のシクロアルキル基を意味する。
なお、懸濁分散させる際に用いる水溶性高分子は、20℃における2%水溶液の粘度が10mPa・s以下である場合には、熱ゲル化特性を有することが必要となる。水溶液を加熱し、熱ゲル化をさせることにより、ゲルに腸溶性高分子を分散させる必要があるためである。
水溶性高分子としては、例えば、メトローズや、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコールなどを好適に例示することができる。
本発明で使用することができる炭化水素としては、例えば、n−ヘプタデカンや、n−オクタデカン、n−ノナデカン、n−エイコサン、n−ヘンエイコサン、n−ドコサン、n−トリコサン、n−テトラコサン、n−ペンタコサン、n−トリアコンタン、n−ペンタトリアコンタン、n−テトラコンタン、n−ペンタコンタン等の炭素数17〜50のn−アルカン及びこれらの混合物(ペトロレイタム、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等)などが挙げられる。
本発明で使用することができる多価アルコールの脂肪酸エステルとしては、例えば、分子内に2個以上の水酸基を有するアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルキレングリコール、マクロゴール、ポリプロピレングリコールあるいはこれらの共重合物などのポリアルキレングリコール、ソルビトール、ショ糖などの糖類、1、5−ソルビタン、1、4−ソルビトール、3、6−ソルビタンなどのソルビトールの分子内脱水化合物、グリセリン、ジエタノールアミン、ペンタエリスリトールなど)と脂肪酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ステアロール酸など)とのエステル、
なお、実施例及び比較例では、3種のヒプロメロース(メトローズ60SH−50(、メトローズ60SH−4000およびTC−5EW(信越化学工業))が用いられているが、それらは粘度が異なる。20℃における2%水溶液におけるそれぞれの粘度は、50mPa・s、4000mPa・s、および3mPa・sである。
(2S,4S)−1−[2−[(4−エトキシカルボニルビシクロ[2.2.2]オクト−1−イル)アミノ]アセチル−4−フルオロピロリジン−2−カルボニトリル(化合物1)を使用して打錠を行った。
70〜90℃に加温させたウォーターバスを用いてステアリルアルコールを溶融させ、粉砕機(不二パウダル、KIIG−1S)を用いて粉砕した上記化合物1を加え、懸濁後、室温で冷却固化、粉砕機(岡田精工、ND−10)を用いて粉砕し、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−50及びメトローズ60SH−4000、信越化学工業)、300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−50,信越化学工業)を加え混合後、ステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え混合し、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径7.5mmの臼、曲率半径9mmのR面杵を用いて質量278.8mgとなるように、圧力1750〜1850kgで打錠した。
70〜90℃に加温させたウォーターバスを用いてステアリルアルコールを溶融させ、粉砕機(不二パウダル、KIIG−1S)を用いて粉砕した化合物1を加え、懸濁後、室温で冷却固化、粉砕機(岡田精工、ND−10)を用いて粉砕し、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−50及びメトローズ60SH−4000、信越化学工業)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を加え混合後、ステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え混合し、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径7.5mmの臼、曲率半径9mmのR面杵を用いて質量280mgとなるように、圧力860〜960kgで打錠した。
化合物1、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−50及びメトローズ60SH−4000、信越化学工業)、300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−50,信越化学工業)を加え混合後、ステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え混合し、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径7.5mmの臼、曲率半径9mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力1600〜1810kgで打錠した。
ステアリルアルコール、化合物1、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−50及びメトローズ60SH−4000、信越化学工業)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を加え混合後、ステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え混合し、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径7.5mmの臼、曲率半径9mmのR面杵を用いて質量280mgとなるように、圧力710〜800kgで打錠した。
化合物1、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)をメカノミル(岡田精工、MM−20N)で混合し、マクロゴール6000のエタノール溶液を滴下することにより造粒し、パワーミルで粉砕し顆粒を得た。別にヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−4000、信越化学工業)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)をメカノミル(岡田精工、MM−20N)で混合し、マクロゴール6000のエタノール溶液を滴下することにより造粒し、パワーミルで粉砕し顆粒を得た。この2種類の顆粒を混合後、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え混合し、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径7.5mmの臼、曲率半径9mmのR面杵を用いて質量280mgとなるように、圧力1050〜1200kgで打錠した。
転動流動層造粒装置(不二パウダル、NQ−160)を用いて下記処方に従い、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)(13.2mg)、炭酸カルシウム(関東化学)(20mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を5%ヒドロキシプロピルセルロース(商品名 NISSO HPC L、日本曹達)水溶液でスプレーすることにより造粒し、乾燥することにより造粒顆粒を得た。この造粒顆粒を用いて、コーティング液としてマンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)(30mg)、ヒドロキシプロピルセルロース(商品名 NISSO HPC SL、日本曹達)水溶液をスプレーすることにより、コート顆粒を得た。次に、下記処方に従い、化合物1、得られたコート顆粒(96.2mg)、ヒプロメロース(商品名 メトローズ60SH−50及びメトローズ60SH−4000、信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)(30mg)を、乳鉢を用いて3分間混合後、ステアリン酸マグネシウム(商品名 ステアリン酸マグネシウム植物性、太平化学産業)を加え1分間混合した。更にビニール袋中で30秒間混合後、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量258mgとなるように、下杵圧1050kgで打錠した。
以下の表3の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−55,信越化学工業)を化合物1とともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリルアルコール(商品名:NAA−45,日本油脂)及びステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力1000〜1100kgで打錠した。更に、コーティング機(フロイント産業、HCT−MINI)を用いてステアリルアルコール(商品名:NAA−45,日本油脂)をエタノール/水混液に溶解させた液を噴霧し、コーティングした。
以下の表3の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)を化合物1とともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力750〜800kgで打錠した。更に、コーティング機(フロイント産業、HCT−MINI)を用いてステアリルアルコール(商品名:NAA−45,日本油脂)をエタノール/水混液に溶解させた液を噴霧し、コーティングした。
以下の表3の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)を化合物1とともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力750〜800kgで打錠した。更に、コーティング機(フロイント産業、HCT−MINI)を用いてステアリルアルコール(商品名:NAA−45,日本油脂)をエタノール/水混液に溶解させた液を噴霧し、コーティングした。
化合物1及びβ―シクロデキストリン(商品名:KLEPTOSE/BETA CYCLODEXTRINE,ROQUETTE)を75℃に加温した水にモル比で1:1となるように溶かした後、80℃のオーブンで6時間乾燥して固化させた。これを乳鉢粉砕し、355μmの篩を通し、下記表4の処方に従い、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)とポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径9mmの臼、曲率半径12mmのR面杵を用いて質量303.7mgとなるように、圧力350〜400kgで打錠した。
下記表5の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)を化合物1とともにポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力900〜950kgで打錠した。
下記表5の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)を化合物1とともにポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力750〜800kgで打錠した。
下記表5の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)を化合物1とともにポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力1500〜1600kgで打錠した。
下記表5の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業)を化合物1とともにポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力420〜470kgで打錠した。
下記表5の処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−55,信越化学工業)を化合物1とともにポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリルアルコール(商品名:NAA−45,日本油脂)及びステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力1000〜1100kgで打錠した。
70℃に加温させたウォーターバスを用いてステアリルアルコールを溶融させ、これに、300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−55,信越化学工業)を加えて攪拌・懸濁させた。その後、室温で冷却固化させ、粉砕機(ワンダーブレンダー)を用いて粉砕し、500μmの篩を通し、これに化合物1、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、乳糖(200M、フォンテラ)、炭酸カルシウム(関東化学)、を加えて、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1500kgで打錠した。
ヒプロメロース(TC−5EW、信越化学工業)を精製水で8%(w/w)濃度となるように溶解させ、これに300μmの篩を通したヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(商品名:HPMCP HP−55,信越化学工業)を加え、これを80℃の水浴上でヒプロメロースの熱ゲル化特性を利用して均一分散させ、すぐに80℃に設定したオーブン中に入れ、20時間乾燥させた。これを粉砕機(ワンダーブレンダー)で粉砕後、500μmの篩を通し、これに化合物1、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、乳糖(200M、フォンテラ)、炭酸カルシウム(関東化学)、を加えて、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1500kgで打錠した。
ヒプロメロース(TC−5EW、信越化学工業)を精製水で8%(w/w)濃度となるように溶解させ、これにヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を加え、これを80℃の水浴上でヒプロメロースの熱ゲル化特性を利用して均一分散させ、すぐに80℃に設定したオーブン中に入れ、18時間乾燥させた。これを粉砕機(ワンダーブレンダー)で粉砕後、500μmの篩を通し、これに化合物1、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、を加えて、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1500kgで打錠した。
ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)を精製水で8%(w/w)濃度となるように溶解させ、これにヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を加えて、均一分散させ、80℃に設定したオーブン中に入れ、18時間乾燥させた。これを粉砕機(ワンダーブレンダー)で粉砕後、500μmの篩を通し、これに化合物1、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、を加えて、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1500kgで打錠した。
70℃に加温させたウォーターバスを用いてステアリルアルコールを溶融させ、これに、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名 AQOAT AS−LF、信越化学工業)を加えて攪拌・懸濁させた。その後、室温で冷却固化させ、粉砕機(ワンダーブレンダー)を用いて粉砕し、500μmの篩を通し、これに化合物1、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業)、マンニトール(商品名 マンニット−P、東和化成工業)、炭酸カルシウム(関東化学)、を加えて、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1500kgで打錠した。
錠剤をガラス瓶に充填し、開栓又は密栓した状態で40℃/75%RH、4週間又は8週間保存し、化合物1の分解物生成量を下記の液体クロマトグラフィーで測定し、その含量を化合物1の含量に対する百分率で表した。錠剤は薄めたリン酸(1→500)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)を用いて抽出した。なお、分解物含量の定量限界が0.05%であるため、定量限界未満の分解物については含量に含めなかった。
カラム:Inertsil ODS−3V、内径4.6mm、長さ150mm、粒径5μm、ジーエルサイエンス製
移動相A液:1−オクタンスルホン酸ナトリウムの薄めたリン酸(1→1000)溶液(27→12500)
移動相B液:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル
移動相の送液:A液及びB液の混合比を変えて濃度勾配を制御した。
検出器:紫外可視吸光光度計(測定波長:210nm)
試験液に溶出試験第1液及び第2液900mLを用い、パドル法により毎分100回転で溶出試験を行った。なお、錠剤はシンカーに入れて試験を行った。溶出試験開始後1、2、3、4、5及び6時間後に孔径0.45μmのメンブランフィルターを通してサンプリングを行い、以下の条件で液体クロマトグラフ法にて溶出率を算出した。
カラム:Inertsil ODS−3V、内径4.6mm、長さ150mm、粒径5μm、ジーエルサイエンス製
移動相A液:1−オクタンスルホン酸ナトリウムの薄めたリン酸(1→1000)溶液(27→12500)
移動相B液:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル
移動相の送液:A液及びB液の混合比を一定とした。
検出器:紫外可視吸光光度計(測定波長:210nm)
下記処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業製)(118.2mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業製)(25mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業製)(75mg)をファモチジンとともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業製)(1.8mg)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所製、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力1400〜1500kgで打錠した。
下記処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業製)(93.2mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業製)(25mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業製)(75mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業製)(25mg)をファモチジンとともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業製)(1.8mg)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所製、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力500〜600kgで打錠した。
8%(w/w)ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業製)水溶液にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業製)を上記ヒプロメロースと同量加えて分散させ、80℃で18時間乾燥した。得られた固体をワンダーブレンダー(大阪ケミカル、株式会社製WB−1)にて粉砕後、目開き500μmの篩で篩過することで、処理品Aを得た。次に、下記処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業製)(43.2mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業製)(25mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業製)(75mg)、炭酸カルシウム(関東化学製)(50mg)、処理品A(50mg)をファモチジンとともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業製)(1.8mg)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所製、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量275mgとなるように、圧力1350〜1500kgで打錠した。
下記処方に従い、マンニトール(商品名:マンニットP,東和化成工業製)(43.2mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−50,信越化学工業製)(25mg)、ヒプロメロース(商品名:メトローズ60SH−4000,信越化学工業製)(75mg)、炭酸カルシウム(関東化学製)(50mg)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(商品名:信越AQOAT AS−LF,信越化学工業製)(25mg)をファモチジンとともに、ポリエチレン袋中で1分間混合した。その後、ステアリン酸マグネシウム(商品名:ステアリン酸マグネシウム植物性,大平化学産業製)(1.8mg)を加えて、更に1分間混合した。次に、打錠機(畑鉄工所製、HT−AP−18−SSII)にて直径8.5mmの臼、曲率半径10mmのR面杵を用いて質量250mgとなるように、圧力500〜600kgで打錠した。
錠剤をガラス瓶に充填し、開栓状態で40℃/75%RH、2週間保存し、ファモチジンの分解生成物量を以下の液体クロマトグラフィーで測定し、その含量をファモチジンの含量に対する百分率で表した。なお、錠剤は溶出試験第2液/液体クロマトグラフィー用メタノール混液(4:1)で抽出した。
液体クロマトグラフィーによる試験条件
カラム:Inertsil ODS−3、内径4.6mm、長さ250mm、粒径5μm、ジーエルサイエンス製
移動相:20mMリン酸二水素ナトリウム水溶液/液体クロマトグラフィー用メタノール混液(4:1)
検出器:紫外可視吸光光度計(測定波長:254nm)
試験液に0.01M塩酸及び溶出試験第2液900mLを用い、パドル法により毎分100回転で溶出試験を行った。なお、錠剤はシンカーに入れて試験を行った。溶出試験開始後1、2、3、4、5及び6時間後に孔径0.45μmのメンブランフィルターを通してサンプリングを行い、以下の条件で液体クロマトグラフ法にて溶出率を算出した。
カラム:Inertsil ODS−3、内径4.6mm、長さ250mm、粒径5μm、ジーエルサイエンス製
移動相:20mMリン酸二水素ナトリウム水溶液/液体クロマトグラフィー用メタノール混液(4:1)
検出器:紫外可視吸光光度計(測定波長:254nm)
Claims (10)
- 塩基性薬物の放出制御組成物であって、
1)塩基性薬物、
2)腸溶性高分子、
3)炭酸カルシウム、及び
4)ゲル化剤、
を含有し、前記塩基性薬物と、前記腸溶性高分子とが、接触しないように配置されていることを特徴とするハイドロゲル型徐放性組成物。 - 前記塩基性薬物が、酸との接触により分解する塩基性薬物である、請求項1に記載の組成物。
- 式(1)の化合物において、R1が、次式(2)、
R2−NH− (2)
(式中、R2は、置換されていてもよいC1〜C6のアルキル基、置換されていてもよいC3〜C10の環状アルキル基、又は置換されていてもよいC2〜C10の環状アミノ基を示す。)
で表される二級アミノ基である、請求項3に記載の組成物。 - 請求項1に記載の組成物の製造方法であって、
1)疎水性の中性低融点油脂状化合物を溶融して、溶融中性低融点油脂状化合物を調製する工程、
2)前記溶融中性低融点油脂状化合物に腸溶性高分子を分散させて、腸溶性高分子分散液を得る工程、
3)前記腸溶性高分子分散液を冷却固化した後、粉砕し、粉砕物を調製する工程、
4)前記粉砕物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
5)得られた混合物を打錠する工程、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の組成物の製造方法であって、
1)疎水性の中性低融点油脂状化合物を溶融して、溶融中性低融点油脂状化合物を調製する工程、
2)前記溶融中性低融点油脂状化合物に塩基性薬物を分散させて、塩基性薬物分散物を得る工程、
3)前記塩基性薬物分散物を冷却固化した後、粉砕して、粉砕物を調製する工程、
4)前記粉砕物に、腸溶性高分子、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
5)得られた混合物を打錠する工程、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の組成物の製造方法であって、
1)20℃における2%水溶液の粘度が100mPa・s以下である水溶性高分子の水溶液に腸溶性高分子を懸濁分散させ、懸濁分散液を調製する工程、
2)前記懸濁分散液を乾燥して、乾燥混合物を調製する工程、
3)前記乾燥混合物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
4)得られた混合物を打錠する工程、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の組成物の製造方法であって、
1)腸溶性高分子に20℃における2%水溶液の粘度が100mPa・s以下である水溶性高分子の水溶液を添加し、造粒物を形成する工程、
2)20℃における2%水溶液の粘度が10mPa・s以下である水溶性高分子および/又は糖アルコールの水溶液を用いて、前記造粒物をコーティングして、コーティング造粒物を調製する工程、
3)コーティング造粒物に、塩基性薬物、炭酸カルシウム及びゲル化剤を混合する工程、及び
4)得られた混合物を打錠する工程、
を有することを特徴とする方法。 - 塩基性薬物のpH依存的放出のpH依存性を軽減させる方法であって、
1)塩基性薬物、
2)腸溶性高分子、
3)炭酸カルシウム、及び
4)ゲル化剤、
を、前記塩基性薬物と前記腸溶性高分子とが接触しないように配合した、ハイドロゲル型徐放性組成物を用いることを特徴とする方法。
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- 2009-08-13 JP JP2009187758A patent/JP2011037787A/ja active Pending
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