JP2011035067A - 電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法 - Google Patents

電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品搭載面(X−Y平面)に対して垂直になるべき、部品搭載機構のZ軸や、θ軸の回転軸の傾きによって生じる、部品搭載時の位置ずれを精度よく補正する。
【解決手段】各行は、Z方向の平行移動量であり、各列は、θの回転角度のデータテーブルである。シャフト先端での電子部品の吸着、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸の回転動作が可能で、吸着した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法において、上記のデータテーブルのように、複数の平行移動量Z、及び回転角度θの組み合わせにおける、シャフトの軸心の、X方向及びY方向の位置ずれ量を予め測定しておく。又、該位置ずれ量により、部品搭載時の位置補正を行うことで、部品搭載機構の位置決めを高精度に制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法、該制御方法を行う制御装置を備えた電子部品実装装置、これらで用いることができる測定用治具、及び、部品搭載機構の位置測定方法に係り、特に、部品搭載面(X−Y平面)に対して垂直になるべき、部品搭載機構のZ軸や、回転軸(θ軸)の傾きによって生じる、部品搭載時の位置ずれを精度よく補正することができる電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法に関する。
一般的に、電子部品実装装置等に用いられる部品搭載機は、電子部品をピックアップ(例えば吸着)し、部品搭載平面に対して平行な互いに直行するX軸及びY軸、又垂直なZ軸、更には、Z軸方向を回転軸とするθ軸の各方向に移動可能な構造となっている。又、中心軸がZ軸方向のシャフトの下端には、部品吸着ノズル等の部品保持部が取り付けられている。
このような部品搭載機構では、部品供給位置にX軸及びY軸を移動させ、Z軸を下降させてノズル先端で電子部品を吸着する。続いて、基板上など電子部品を搭載する位置(以下、部品搭載位置と呼ぶ)までX軸及びY軸を移動させ、θ軸を回転させて部品姿勢を調整し、Z軸を下降させて吸着されている電子部品を搭載する。
ここで、上記の吸着から搭載までの間において、一旦、部品位置ずれ認識装置の位置までX軸、Y軸、及びZ軸を移動させ、該装置により、吸着した電子部品の位置ずれ測定する。又、上記の搭載時には、該測定結果により、搭載位置を補正することも行われている。なお、上記の位置ずれ測定を行う位置を、以下、位置ずれ認識位置と呼ぶ。
ここで、特許文献1では、その第3図に示されるように、ノズルユニットの傾きΔaによって、電子部品の実装精度が低下するという問題が指摘されている。このため、特許文献1では、部品搭載時の高さを含む、異なる高さ(Z軸位置)でノズル位置を認識し、これらのノズル位置から傾きΔaを算出し、部品実装時の補正を行うようにしている。
特許2797017号公報(第3図)
しかしながら、ノズルユニットの傾きΔaは、厳密には、Z軸位置の移動によって変化し、線形な補正では不十分であった。Z軸機構部の案内機構にゆがみがあれば、Z方向の移動にともなって、傾きΔaは変化することになる。
更には、θ軸には少なからず偏心や傾きが生じるため、ノズルユニットの傾きΔaは、θ軸の回転位置によっても変化し、このため、より高精度に電子部品を搭載するには、軸の回転方向によって補正量を変化させる必要があった。
又、特許文献1では、前述のように、少なくとも、部品搭載時の高さでノズル位置を認識するものとしている。しかしながら、一般的に、位置ずれを測定するための認識装置は、認識可能な高さの範囲が限られており、このため、実際の部品搭載時の高さでは、ノズル位置や、吸着部品の位置ずれ量を認識できない場合がある。
例えば、このように、実際の部品搭載時の高さでは認識できない場合に、この部品搭載位置と位置ずれ認識位置において、互いに、位置ずれ量が異なると、位置ずれ認識位置において認識された値に基づいて、実際の部品搭載時の高さにおける位置ずれ量を正しく求めることができなくなり、このため、ノズルの位置の補正値を正確に求めることができないという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するためのもので、部品搭載面(X−Y平面)に対する、部品搭載機構のZ軸や、θ軸の傾きによって生じる、部品搭載時の位置ずれを精度よく補正することができる電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法、該制御方法を行う制御装置を備えた電子部品実装装置、これらで用いることができる測定用治具、及び、部品搭載機構の位置測定方法を提供することを課題とする。
本発明は、シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法において、複数の平行移動量Z及び回転角度θの組み合わせにおける、部品搭載位置の、X方向及びY方向の位置ずれ量を予め測定し、該位置ずれ量により、部品搭載時の位置補正を行うことで、前記課題を解決したものである。
ここで、電子部品実装装置において、上記の部品搭載機構の制御方法を行う制御装置を備えることができる。
又、本発明は、シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の、部品搭載時の位置補正を行うための補正値を測定する際に用いる測定用治具であって、前記シャフトに対して、3次元方向に円滑に回動可能に接合させる自在継手部と、該自在継手部によって接合され、前記シャフト軸心の傾きに拘わらず、自重によって垂直方向に懸垂する位置測定用部材と、を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記位置測定用部材の外形形状の少なくとも一部に、前記自在継手部の接合における自在の回転の中心を通過する垂線を中心とする、回転対称の外形形状を備えることができる。
次に、本発明は、シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の、シャフトの軸心の、X方向及びY方向の位置ずれ量を予め測定する際に、X方向及びY方向の位置ずれ量の少なくとも一方を測定する、複数の認識装置を用いて、これら認識装置による測定を並行して行うようにして、前記課題を解決したものである。
なお、上記の部品搭載機構の位置測定方法において、異なる認識装置による測定結果を照合することにより、補正値の異常値の検出又は補完を行うことも可能である。
本発明によれば、電子部品の厚みや搭載高さが異なる場合など、位置ずれ認識位置や部品搭載位置が変化したり変動し、部品搭載機構の電子部品の位置ずれを認識する姿勢と電子部品を搭載する姿勢の関係が異なっても、高精度に部品搭載機構の位置制御を行うことができる。又、予め、本発明を適用した補正値の測定を行っておくことで、装置によって部品搭載機構の組み付け精度にばらつきがあっても、各装置に固有な位置ずれを個別に補正することができ、高精度に部品搭載機構の位置制御を行うことができる。
本発明が適用された実施形態の電子部品実装装置全体を斜め上方より見た斜視図 上記電子部品実装装置が備える部品搭載機構周辺の斜視図 前記電子部品実装装置が備える位置認識装置の平面図 前記実施形態の制御関係のハードウェア構成を示すブロック図 前記実施形態においてZ方向の平行移動量及びθ方向の回転角度の組み合わせに応じた位置ずれ量の補正値を格納したデータテーブルを示す線図 前記実施形態においてデータテーブル形式の位置ずれ量の補正値を求めるための処理を示すフローチャート 本発明が適用された第1実施例の測定用治具を示す斜視図 上記第1実施例の測定用治具の作用を示す、シャフト軸が鉛直時の側面図 前記第1実施例の測定用治具の作用を示す、シャフト軸が傾斜時の側面図 前記第1実施例の測定用治具を用いて従来法の位置ずれ測定を行った場合の測定誤差を示す側面図 本発明が適用された第2実施例の測定用治具を示す斜視図 本発明が適用された第3実施例の測定用治具を示す斜視図
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された実施形態の電子部品実装装置10全体を斜め上方より見た斜視図である。図2及び図3は、この電子部品実装装置10が備える認識検出部34周辺の、それぞれ、斜視図及び平面図である。又、図4は、本実施形態の制御関係のハードウェア構成を示すブロック図である。
本実施形態の電子部品実装装置10では、図1に示すように、プリント基板19を中央に配置し、図中において左下側に部品供給装置14が配置されている。又、該部品供給装置14では、符号18の位置において、部品搭載ヘッド11の部品保持部5に取り付けられた電子部品吸着ノズルが、電子部品1を吸着する。
この部品搭載ヘッド11は、図2に示す部品搭載機構3を4つ備え、プリント基板19に対して相対的に移動し、プリント基板19の任意の位置に部品搭載機構3を位置決め可能にする。この、部品搭載ヘッド11に設けられる部品搭載機構3の数は限定されるものではない。又、部品搭載機構3は、図2に示すシャフト軸4の下方先端の部品保持部5に取り付けられた電子部品吸着ノズルで、電子部品をシャフト先端に吸着する。
又、図1に示されるX軸機構部15、Y軸機構部13、及びZ軸機構部12により、図1において矢印で示されるX方向、Y方向、Z方向に、部品搭載ヘッド11が移動可能になっている。Z方向は、シャフト軸4の軸心の方向であり、又、図示されないθ軸機構部によって、このシャフト軸心を回転軸とした、θ方向の回転動作が可能となっている。
これらX軸機構部15、Y軸機構部13、Z軸機構部12、及びθ軸機構部は、それぞれ、図1及び図4に示されるX軸モータ21、Y軸モータ22、Z軸モータ23、又図4に示されるθ軸モータ24により駆動される。
ここで、装着ヘッド11には、図2に示すように、部品位置ずれを検出するための認識検出部34が取り付けられている。該認識検出部34は、図2及び図3に示されるように、投光部32及び受光部33を備える。又、図4に示すレーザ認識装置36は、図2において破線矢印で図示されるように、投光部32から受光部33に向けて照射するレーザ光を水平に走査させながら、受光部33でレーザ光の受光を検知し、レーザ光を遮ることで生じる影から、θ軸に直交する特定方向の、電子部品1の位置や長さ(断面長さ)を測定することができる(レーザ計測:レーザ走査計測)。
更に、本実施形態の電子部品実装装置においては、部品保持部5に取り付けられた電子部品吸着ノズルに吸着されている電子部品1を、下方から撮影し認識する部品認識用カメラ16が、部品搭載ヘッド11の移動範囲に設けられ、又、基板の基準マークを上方から撮像し認識する基板認識用カメラ17が、部品搭載ヘッド11に設けられている。これら部品認識用カメラ16及び基板認識用カメラ17は、図4の画像認識装置27により、このような認識を行うものである。又、これら部品認識用カメラ16及び基板認識用カメラ17は、これに限定されるものではないが、CCD(Charge Coupled Device)カメラを用いることができ、撮影時に被写体を照らすための照明手段が備えられている。
次に、図4に示す制御関係のハードウェア構成を示すブロック図において、まず、コントローラ20は、CPU、RAM、ROMを内蔵し、キーボード28、マウス29、画面表示装置26が接続されている。該画面表示装置26は、画像認識装置27にも接続されている。又、該コントローラ20は、前述したX軸モータ21、Y軸モータ22、Z軸モータ23、θ軸モータ24、レーザ認識装置36、記憶装置25が接続されている。該コントローラ20は、電子部品実装装置の実装動作の全体的な制御を行う。
次に、前述した部品認識用カメラ16及び基板認識用カメラ17は、CPU27c及びメモリ27bを有する画像認識装置27が内蔵する、A/D変換器27aに接続されている。又、該画像認識装置27は、上述したコントローラ20からの指示を、記憶装置25を介して受ける。
まず、該画像認識装置27は、部品認識用カメラ16が撮像した画像を認識するもので、部品認識用カメラ16で撮像された画像の画像信号を、A/D変換器27aによりデジタル信号に変換してメモリ27bに格納し、CPU27cが処理することで、吸着ノズルに吸着した電子部品1の吸着ずれを測定して、回路基板19に搭載時の位置補正を行う。該画像認識装置27では、電子部品1の中心位置と吸着角度を演算し、電子部品1の吸着姿勢、又吸着ずれを測定して、このような位置補正を行う。
又、該画像認識装置27は、基板認識用カメラ17が撮像した画像を認識するもので、基板認識用カメラ17で撮像された画像の画像信号を、同様に、A/D変換器27aによりデジタル信号に変換してメモリ27bに格納し、CPU27cが処理することで、回路基板19の基準マークや、装着ヘッド部原点基準の原点マークの位置を正確に把握し、これにより、回路基板19の搬入位置や、部品搭載ヘッド11の原点位置を正確に把握し、設定するようになっている。
更に、画像認識装置27は、以上のように把握された、吸着ノズルに吸着した電子部品1の吸着姿勢、又吸着ずれ、回路基板19の搬入位置や、部品搭載ヘッド11の原点位置といった処理結果から、電子部品1を回路基板19に搭載する際の搭載位置の補正データを求める。更に、この補正データは、画像認識装置27からコントローラ20へ転送され、該補正データにより、回路基板19に搭載時の電子部品1の位置補正が行われる。
ここで、図4において、キーボード28とマウス29は、電子部品1のデータ(部品データと呼ぶ)などのデータを入力するために用いられる。又、記憶装置25は、フラッシュメモリなどで構成され、キーボード28とマウス29により入力された部品データ、及び不図示のホストコンピュータから供給される部品データなどを格納するのに用いられる。表示装置(モニタ)26は、部品データ、演算データ、及び部品認識用カメラ16で撮像した電子部品1の画像などを、その表示面26aに表示する。
図5は、本実施形態においてZ方向の平行移動量及びθ方向の回転角度の組み合わせに応じた位置ずれ量の補正値を格納したデータテーブルを示す線図である。又、図6は、本実施形態において、このようなデータテーブル形式の位置ずれ量の補正値を求めるための処理を示すフローチャートである。
ここで、図2に示すように、部品搭載機構3に限定すると、電子部品を位置決めする動作は、Z軸方向、及びθ軸方向に限られ、自由度は2となる。Z軸方向は、シャフト軸4の中心軸の方向の平行移動であり、θ軸方向は、シャフト軸4の中心軸を回転軸とする回転動作である。又、例えば、平行移動量を表すパラメータをZとし、回転動作のパラメータをθとして、これら2つのパラメータで部品搭載機構3の挙動を表すことができる。
そこで、例えば図5に示すような、Z及びθの組み合わせで表される、部品搭載機構の挙動に応じた、プリント基板面に対する平行移動方向のX方向及びY方向の位置ずれ量(オフセット値)を予め測定しておく。又、電子部品1の搭載時には、このように予め取得した位置ずれ量を参照して、搭載位置を補正することで、高精度に電子部品を搭載することができる。
なお、図6に示される、データテーブル形式の位置ずれ量の補正値を求めるための処理では、後出第1〜第3実施例の測定用治具40のいずれかを用いて行う。図7〜図9に示される第1実施例の測定用治具40を用いる場合、レーザ認識装置36により位置認識を行う。あるいは、図11に示される第2実施例、又は図12に示される第3の実施例の測定用治具40を用いる場合、部品認識用カメラ16により位置認識を行う。
図6のフローチャートにおいて、まず、ステップS110では、後述するような本願発明が適用された第1〜第3実施例の測定用治具40を、シャフト軸4の部品保持部5に取り付ける。ステップS112では、部品搭載ヘッド11のX−Y位置を、位置ずれ量の測定位置まで移動する。又、Z位置を、測定開始の初期位置に移動する。更に、ステップS116では、特定のZ位置において、θ位置を、測定開始の初期位置に移動する。
この後には、Z方向に所定間隔で移動させつつ、又、Z方向の各位置においてθ方向に所定角度で移動させつつ、Z方向の平行移動量及びθ方向の回転角度の組み合わせの、位置ずれ量の補正値を測定していく。ここで、ステップS120では、測定毎にθを所定の角度だけ回転させ、ステップS122は、このような回転の繰り返しによって一周360°の回転が完了したか判定する。又、ステップS124では、一周360°の測定の完了毎にZを所定の高さだけ移動させ、ステップS126は、このような移動の繰り返しによってZ測定範囲の移動が完了したか判定する。
ここで、以上のようにして補正値を求める際に、測定された補正値を用いて電子部品を搭載する部品搭載位置に対して、位置ずれ認識位置が異なると、測定された補正値には誤差が生じることになる。
このため、本実施形態では、データテーブル形式の位置ずれ量の補正値を求めるための、本願発明が適用された第1〜第3実施例の測定用治具40のいずれかを用いるようにしている。
図7は、前記第1実施例の測定用治具40を示す斜視図であり、図8及び図9は、この第1実施例の測定用治具40の作用を示す、それぞれシャフト軸4が鉛直時あるいは傾斜時の側面図である。図10は、この第1実施例の測定用治具40を用いて従来法の位置ずれ測定を行った場合の測定誤差を示す側面図である。又、図11及び図12は、それぞれ、第2実施例、第3実施例の測定用治具40を示す斜視図である。
これら実施例の測定用治具40は、いずれも、シャフト軸4に対して、3次元方向に円滑に回動可能に接合させる自在継手部44と、該自在継手部44によってシャフト軸4に接合され、このシャフト軸4の傾きに拘わらず、自重によって垂直方向に懸垂する位置測定用部材46と、を備えている。又、自在継手部44は、図8に詳細に示す如く、取付け部43により部品保持部5に取付けられる。
又、これら実施例の位置測定用部材46の外形形状は、少なくとも一部に、自在継手部44の接合における回転の中心を通過する垂線を中心とする、回転対称の外形形状を備えている。このような回転対称の外形形状によって、認識検出部34やレーザ認識装置36による認識や、部品認識用カメラ16による認識による、該垂線のX方向又Y方向の位置が認識し易くなる。この垂線の位置から、部品保持部5の位置や、部品搭載位置などを求めることができる。
例えば、第1実施例の位置測定用部材46は、該垂線を中心とする円筒形状である。第2実施例は、該垂線を中心とする径の異なる円筒形状を3つ積み重ねた階段形状であり、個々の円筒形状の下端面の輪郭46aはいずれも下方から見ると円形である。第3実施例は、該垂線を中心とする円錐形状であり、この円錐形状には、頂点から等間隔で同心円状の複数の円形の描画46bが描かれている。又、自在継手部44から下方において、位置測定用部材46が自重で懸垂すると、これら円形の輪郭46aや描画46bは水平になる。
ここで、例えば第1実施例の場合、シャフト軸4が垂直であれば、図8に示すように、一点鎖線で示されるシャフト軸4の中心軸上に、自在継手部44の3次元方向の回動の中心点、位置測定用部材46の円筒形状の回転対称の中心軸、該位置測定用部材46の重心が存在することになる。又、位置測定用部材46は、自重によって垂直方向に懸垂する。
これに対して、シャフト軸4が、例えば図9では角度Aで右に傾いているように、いずれかの方向に傾いた場合にも、位置測定用部材46は、自重によって垂直方向に懸垂する。例えば図9の場合、一点鎖線で示されるシャフト軸4の中心軸は傾いているのに対し、二点鎖線で示す、自在継手部44の3次元方向の回動の中心点を通過する垂線上に、位置測定用部材46の円筒形状の回転対称の中心軸、該位置測定用部材46の重心が存在することになる。
ここで、図7において、部品保持部5の先端位置P1の位置を、認識検出部34及びレーザ認識装置36により認識する場合、測定用治具40を用いない従来法であれば、この先端位置P1が、図中の位置P2になるまで、この図7に示される状態から、シャフト軸4を下降させて、認識するようにしている。
これに対して、第1実施例の場合、部品保持部5の先端位置P1の位置は、常に、位置測定用部材46の円筒形状の中心軸上にあり、該位置測定用部材46の重心を通る垂線上にある。従って、シャフト軸4を下降させることなく、この図7に示される状態のまま、位置測定用部材46の円筒形状の中心軸を、認識検出部34及びレーザ認識装置36により認識すれば、この時に認識されたX方向の位置及びY方向の位置は、先端位置P1の位置となる。
ここで、図10に示すように、第1実施例の測定用治具40Aにおいて、高さはZ3である部品搭載位置P3のX方向の位置ずれを、位置ずれ認識位置の高さがZ4の、認識検出部34及びレーザ認識装置36により測定する場合を考える。この場合、位置測定用部材46の下端は、位置ずれ認識位置の高さZ4より上であり、従って、本発明を適用し、シャフト軸4を下降させることなく、認識検出部34及びレーザ認識装置36により位置ずれを測定することができる。
しかしながら、敢えて本発明を適用しない場合、即ち、従来法による場合、部品搭載位置P3を、位置ずれ認識位置の高さZ4まで下降させる必要があり、このため、シャフト軸4を下降させる必要がある。図10において、シャフト軸4は角度Aで傾いているため、該シャフト軸4を上述のように高さZ4まで下降させると、測定用治具40Aは測定用治具40Bの位置となる。従って、従来法による場合、シャフト軸4を下降させることで、部品搭載位置P3は位置P4となり、図10ではXaで示される距離だけ左方に移動することになり、該Xaは、X方向の位置ずれ測定の誤差となる。
なお、図7の場合、認識検出部34において、投光部32から受光部33に向けて照射するレーザ光は、Y方向に水平にスィープされ、レーザ認識装置36は、このようなレーザ光の遮蔽の有無により位置認識を行う。このため、Y方向の位置認識が可能になる。
X方向の位置認識については、X−Y平面上で90°回転させた位置に設ける、別の認識検出部34を用いて行うこともできる。あるいは、θ軸を回転させた時のシャフト軸4が描く軌跡が円であるとすれば、簡易的に、θ軸を90°回転させることでレーザ認識装置36によりX方向の位置認識を行うことができる。
次に、第2実施例及び第3実施例の場合、部品保持部5の先端位置P1の位置の認識は、部品認識用カメラ16によって行う。部品認識用カメラ16の撮像が固定焦点であって、焦点位置が、図11又図12の位置P2であるとする。この場合、位置認識する箇所は、焦点位置である位置P2の高さ、及び、焦点の被写界深度の範囲の高さとなる。
測定用治具40を用いない従来法であれば、この先端位置P1が、位置P2になるまで、シャフト軸4を下降させて認識する必要がある。
これに対して、第2実施例や第3実施例の場合、部品保持部5の先端位置P1の位置は、常に、位置測定用部材46の回転対称形状の中心軸上にあり、該位置測定用部材46の重心を通る垂線上にある。又、位置P2に対応する範囲に、位置測定用部材46の外形において、焦点位置に存在する部位があり、部品認識用カメラ16により撮像し、位置認識することができる。従って、シャフト軸4を下降させることなく、位置P2のX方向及びY方向の位置認識し、これを位置P1の位置とすることができる。
例えば、第2実施例では、図11の位置測定用部材46が、複数の円筒形状の階段形状があるため、部品認識用カメラ16から異なる距離の位置に、いずれかの円筒形状の下端円形輪郭46aが存在するため、シャフト軸4を下降させることなく、いずれか被写界深度にあるものの影像に基づいて、画像認識装置27の画像処理により、位置測定用部材46の回転対称の中心のX方向及びY方向の位置、即ち位置P2の位置を求めることができる。又、この位置P2のX方向及びY方向の位置を、位置P1の位置とすることができる。
又、第3実施例では、図12の位置測定用部材46が、頂点から等間隔で同心円状の円が描かれた円錐形状であるため、部品認識用カメラ16から異なる距離の位置に、いずれかの円描画46bが存在するため、シャフト軸4を下降させることなく、いずれか被写界深度にあるものの影像に基づいて、画像認識装置27の画像処理により、位置測定用部材46の回転対称の中心のX方向及びY方向の位置、即ち位置P2の位置を求めることができる。又、この位置P2のX方向及びY方向の位置を、位置P1の位置とすることができる。
なお、第1実施例の測定用治具40において、位置測定用部材46の円筒形状の中心軸の位置を、部品認識用カメラ16により下方から撮像し、認識する場合も考えられる。このため、この位置測定用部材46の円形下面の中心に、その中心を示すマークを設けるようにしてもよい。
なお、第2実施例における階段形状の高さや段差は、部品認識用カメラ16の被写界深度や、図5のデータテーブルに格納する補正値を測定する際の、Z方向の測定位置や、その平行移動量の間隔に応じて定めるようにしてもよい。
なお、図5のデータテーブルに格納する補正値を測定する際、レーザ認識装置36を用いる測定方法と、部品認識用カメラ16を用いる測定方法とを併用し、これらによる測定を並行して行うようにしてもよい。複数のレーザ認識装置36を備えて、これらによる測定を並行して行うようにしてもよい。
ここで、このようにレーザ認識装置36と併用する際、部品認識用カメラ16は、認識する位置に、任意に焦点を合わせることができるものとすれば、測定用治具40のZ方向の位置(高さ)に拘わらず、測定用治具40のX方向及びY方向の位置を認識することができる。
又、例えば、一方の測定方法では、Z=0mmから10mm間隔で測定しつつ、他方の測定方法では、Z=5mmから10mm間隔で並行して測定することで、短時間に5mm間隔の測定結果を得ることができる。又、例えば、一方の測定方法では、θ=0°から10°間隔で測定しつつ、他方の測定方法では、θ=5°から10°間隔で並行して測定することで、短時間に5°間隔の測定結果を得ることができる。
あるいは、複数の測定方法で、同じZ位置やθ位置の測定を並行して行う場合、これらの測定結果を照合することで、測定値や、装置の異常を判定することもできる。
1…電子部品
3…部品搭載機構
4…シャフト軸
5…部品保持部
10…電子部品実装装置
11…部品搭載ヘッド
12…Z軸機構部
13…Y軸機構部
15…X軸機構部
16…部品認識用カメラ
17…基板認識用カメラ
19…基板
20…コントローラ
27…画像認識装置
32…投光部
33…受光部
34…認識検出部
36…レーザ認識装置
40、40A、40B…測定用治具
43…取付け部
44…自在継手部
46…位置測定用部材

Claims (6)

  1. シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の制御方法において、
    複数の平行移動量Z及び回転角度θの組み合わせにおける、部品搭載位置の、X方向及びY方向の位置ずれ量を予め測定し、
    該位置ずれ量により、部品搭載時の位置補正を行うことを特徴とする部品搭載機構の制御方法。
  2. 請求項1に記載の部品搭載機構の制御方法を行う制御装置を備えたことを特徴とする電子部品実装装置。
  3. シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の、部品搭載時の位置補正を行うための補正値を測定する際に用いる測定用治具であって、
    前記シャフトに対して、3次元方向に円滑に回動可能に接合させる自在継手部と、
    該自在継手部によって接合され、前記シャフト軸心の傾きに拘わらず、自重によって垂直方向に懸垂する位置測定用部材と、
    を備えたことを特徴とする測定用治具。
  4. 請求項3に記載の測定用治具において、
    前記位置測定用部材の外形形状の少なくとも一部に、前記自在継手部の接合における自在の回転の中心を通過する垂線を中心とする、回転対称の外形形状を備えたことを特徴とする測定用治具。
  5. シャフト先端での電子部品の保持、シャフト軸心の方向であるZ方向への平行移動動作、及びシャフト軸心を回転軸とするθ方向の回転動作が可能で、保持した電子部品を基板に搭載していく電子部品実装装置に利用可能な部品搭載機構の、シャフトの軸心の、X方向及びY方向の位置ずれ量を予め測定する際に、
    X方向及びY方向の位置ずれ量の少なくとも一方を測定する、複数の認識装置を用いて、これら認識装置による測定を並行して行うことを特徴とする部品搭載機構の位置測定方法。
  6. 請求項5に記載の部品搭載機構の位置測定方法において、
    異なる認識装置による測定結果を照合することにより、補正値の異常値の検出又は補完を行うことを特徴とする部品搭載機構の位置測定方法。
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